プリキュア戦記 正義のプリキュアvs終界 作:MIXEVOL
終盤に新たな人物が登場
黒い空間の中でウォズは開いた本を見ながら語り始める。
ウォズ「この本によるとキュアメサイア達とアナザーマーチの戦いの裏で、メップルの様子を見るべく、夕凪ツバサは星上エルと共に白永神社に向かい、そこで白永将悟の案内で白永神社の地下に作られたたガーデンへと招かれた」
「都市並みの広さを持ったガーデンでメップルと再会した夕凪ツバサは星上エルと共にガーデンを見ていく中で、自身の脳裏に見た事もない記憶が過る」
「一方の星上エルも城のオブジェを目にした時、自身の脳裏にある光景が浮かんだ」
「人々や鳥達が逃げまどい、
「自身の脳裏を過りし物に星上エルは戸惑いを隠せない様子を見て白永将悟はライトニアの仲間から聞いた話を思い出して推察する中、自身のスマホに知人のラビリスタからメールが届き、そのメールにはラビリスタと同じ世界の人物が応援として来る事、新たなファイターパワーメダルの画像に、
「そんな白永将悟に夕凪ツバサと星上エルが気になって近づいた所、白永将悟のスマホに今度はアナザーマーチの戦闘記録が入ったメールが届く。その戦闘記録を夕凪ツバサと星上エルとメップルは見た際、記録の中に映ってるスカイを見て初めて見るにも関わらず何処かで見たような感覚に疑問を抱く中、メップルはメサイア達の活躍を見てもしメサイアのような人間が居たらなぎさ達は救われたのではないかと寂しい思いを吐露した」
「それから少しした頃、地上ではシャララは白衛将悟の元で保護されている者のリストを見ながら、自身の部隊、青の護衛隊に所属するベリィベリーの行方を案ずる中、彼女の前に嘗てプリキュアに敵対していた者の一人であるマジョリーナが現れた」
「マジョリーナはシャララに嘗て自身達に対峙したプリキュアの事を話している中2人は白永神社の上空を飛ぶ緑の光球を目撃し、その際、緑の光球の周りにある無数の光球の一部がシャララに向かって飛来する」
「飛んで来た光をシャララが掴むとその手には幾つかのメダルが握られており、それと同時にシャララは身体の中に温かい何かを感じた」
「そんあシャララと彼女を心配するマジョリーナの所にライトニアの仲間の1人、シャーリーと共に地上に戻った夕凪ツバサと星上エルが来る」
「シャララと話し、シャーリーの乗る車で帰宅する夕凪ツバサと星上エルもまたシャララと同じメダルを手に入れており、その際脳裏を過った映像に戸惑いを感じるのであった」
「一方、ラビリスタと同じ世界の人間であるネネカとリマが別の世界の人間である恐山刑部と共に墨村市に来訪した裏で、白永邸を見ている新手のアナザープリキュア、アナザーヤムヤムの姿があり、そのアナザーヤムヤムの体内にとある人物達が囚われている事を今はまだ、誰も知らなかった……」
一通り語り終えた後にウォズは前を見る。
ウォズ「させ、今回のお話はメサイア達の戦いの裏であったのぞみ君による裏話となる。どういう感じになるかは君達の目で確認したまえ」
そう言ってウォズの姿は見えなくなる。
───
愛香達がましろ達の所に向かっていたのと同時刻、ローズマリーは夢原のぞみを車に乗せてある場所に向かっていた
のぞみ「あの~~~私は何処に連れて行かれるんでしょうか?」
ローズマリー「私達の拠点よ」
拠点?と首を傾げるのぞみにローズマリーは安心させる様に微笑む。
ローズマリー「そこで色々と事情聴取する事になるから少し不自由かもしれないけど我慢して頂戴ね」
のぞみ「は、はぁ……着任して早々に色々と起こりすぎだよぉ……」
嘆いてぼやくのぞみにローズマリーはご愁傷様と労う。
先程、学校に連絡をして事情を説明したから良いが、新人教師になって浅いのぞみには色々と頭が追い付かない出来事だったので早く休みたい気分でもあある。
少ししてローズマリーが運転する車は、
のぞみ「あ、何時の間にか出来上がってた建物!?ここで働いているんですか?」
ローズマリー「そうよ。それじゃあのぞみさん、此処でさっきも言った様に気になる事を話して貰うからね」
おぉと声を漏らすのぞみにローズマリーはくすりと笑ってからのぞみを研究所内へ案内する。
その途中でのぞみは研究所の中の設備に度々感嘆の声をあげるのにローズマリーは知人であった少女達を思い出して少し哀愁な気持ちになりながら所長室に着き、ここよと中へと案内する。
───
のぞみとローズマリーが東堂研究所の所長室に着いている頃、パトロールをしていた相原はある人物と会っていた。
その人物は、藍色のショートヘアで程よく整った身体をスーツで身を包んでいた。
彼女はバレット姉妹、シェード、ブレイザンと同じ世界出身の人物で名を
相原「紅葉さん、何か重要な情報を見つけたんですか?」
紅葉「ええ、ある人物から異界の悪のプリキュアであるトレギア一行の事を教えられたのよ……それとプリキュアに関わる存在が悪に与してるって言う事も」
確認する相原は紅葉の口から出て来たのに顔を顰める。
相原「そうか……異界の悪のプリキュアが、しかもプリキュアの関係者が悪に加担してしまった人が……」
紅葉「聞いた話じゃあ妖精みたいだけどね……けど、どうしてか別の世界の悪しきプリキュアもこの世界に来ている。この世界、
不思議そうに呟く紅葉の言った事に相原が思い浮かんだのはセッビィから話を聞いた彼が眠っていた宇宙船が過る。
相原「別世界のプリキュアを引き寄せる……(この世界に来た時にアナザーブラックので中断していた人工物……それがまさかセッビィが眠っていた宇宙船だったと言うから、それと関係あるのかな……)……他に何か気になる情報はあります?」
とにかく他には情報がないかを聞いた相原に対し、紅葉は凄くなんとも言えない顔をする。
紅葉「あるわ。誰もが即気になると言うか即通報する様な奴がね……つい先ほど、とある豪邸の近くで
相原「不審者?」
どんな感じの?と聞く相原に紅葉は呆れた様子で言う。
紅葉「よくアニメやゲームに出て来るビキニアーマーよ。コートとかで隠さず、もろだしで、確実に警察に通報ものよ……」
その不審者がこの子と紅葉は取り出したスマホで撮影した写真を相原に見せる。
その写真に写っているのは古代エジプトの女王をイメージした衣装を纏ったオレンジ髪の少女とビキニアーマーを纏ったピンクのポニーテールの少女であった。
あ、確かにこれは誰もが通報するな……と相原は思った後にビキニアーマーを纏っている少女の顔を見て気づく。
相原「あれ?このピンクのポニーテールの女の子の顔……まさかハピネスチャージプリキュアの
紅葉「話に聞いた世界の殺戮者にされたプリキュアの1人ね……隣にいる女の子は
ええ!?と紅葉が指さして言っためぐみと一緒に写っている少女に相原は驚く。
相原「紅葉さんと同じ世界の人間でプリキュア!?」
紅葉「彼女の名は王堂沙妃、変身した時の名前はキュアファラオ。彼女の実力はキュアシュヴァルツに対抗できる程だから、敵に回れば大変な事になるわ」
詳細を告げてから眉間に皴を寄せて紅葉はキュアファラオを見てそう述べる。
相原「キュアシュヴァルツ、話には聞いてるよ。そんなプリキュアと対抗できるプリキュアが敵陣営に所属したとなると厄介だ……」
紅葉「ええ、幸い此方には味方してくれる子や私の世界からも頼りになる亜紀やつかさが居るし、勝手に行動している影美には操を付けておいたから大丈夫よ」
ただ……と紅葉は懸念する事があるのか、真剣な顔になる。
紅葉「懸念する事があるのよね」
相原「何かあったんですか?」
こいつよと紅葉はスマホを操作してある写真を出す。
写真に映っているのは1人の少女と話すおっとりとした雰囲気の女性であった。
紅葉「宍戸せいら……スカウトされてないけど、ほっとけないと言って来て勝手について来た女よ。ほっとけないって言ってるけど、それだけが理由で彼女はこの世界に来た訳じゃない気がするの。元いた世界でも彼女は少しキナ臭い所があったわ……」
相原「成程、彼女を見つけたら、変な行動を取らない様に警戒しておいて欲しいんですね」
そういう事、と肯定した紅葉に相原は了承する。
相原「わかった。宍戸せいらと言う女性に関して、東堂博士や真田さん達にも伝えて、見つけたら見張る様にするよ」
紅葉「ありがとね相原さん」
礼を述べた後、早速相原と紅葉は報告の為に東堂研究所へと戻るのであった。
───
相原と紅葉が東堂研究所に向かっている頃、研究所の所長室の前にはのぞみとローズマリーが入る所であった。
ローズマリー「この部屋に所長が居るわ。大丈夫、ここの所長さんは怖くないからね」
少し緊張気味ののぞみを安心させる様にローズマリーはそう言ってから所長室の扉にノックする。
ローズマリー「ローズマリーです。夢原のぞみさんを連れて来ました」
ー案内ありがとう。入ってくれー
さあ、行きましょうと扉を開けるローズマリーに促され、のぞみは所長室へと入る。
のぞみ「失礼します」
中ではデスクに座る東堂とその傍に控えた真田がいた。
東堂「よく来てくれたな。私が東堂研究所の所長の東堂大介だ」
真田「私は副所長の真田です」
のぞみ「ど、どうも、昨日よりヌーベル学園に先生として赴任して来ました夢原のぞみです」
挨拶する2人にのぞみは緊張気味に挨拶してから恐る恐る質問する
のぞみ「それで私が此処に来た理由は何でしょうか?」
東堂「此処に呼ばれた理由に関してだが、夢原先生にはある事を話して貰いたくここに来て貰った」
ある事?と首を傾げるのぞみにローズマリーがフォローする。
ローズマリー「どうしてアナザーマーチが居る場所に来たのか、それとアナザーマーチが居る場所に向かう途中で怪物に遭遇した事を話して欲しいの」
のぞみ「あ、成程。分かりました。えっと……」
東堂とローズマリーに促されたのぞみはメサイア達の所に来るまでの事を語りだす。
───
時間は愛香達がアナザーマーチと交戦している時に遡る。
頭に響いた謎の声が気になり、アナザーマーチが暴れている場所に向かっていた
のぞみ(今の声、なんとなくこっちからした筈……)
走るのぞみの後ろを拓也が追いかけていた。
拓也「ま、待てよのぞみ先生!!?この先は危ないの分かってるだろ!!」
のぞみ「ごめん拓也くん!だけど、ほっとけない感じなの!」
制止の声をかける拓也だが、止まらないのぞみにマジで何があったんだと不安になる。
そんなのぞみと拓也の様子を
???「雰囲気や年齢が違うが間違いない。憎きキュアドリーム!(ようやく見つけたぞ!アルマ様からの指示で
苛立った様子でのぞみを睨んでいた青年は今より前の任務で遭遇した
???「この世界にブレなんちゃらはいないのは確認済み!小泉町の失態とあの時の恨み、此処で晴らしてやる!」
怒気を放ちながら青年はジャンプし、走っていたのぞみと拓也の前に着地し、のぞみを睨む
のぞみ「きゃ!?」
拓也「な、なんだこいつ?(なんだよこいつの目、俺でも分かる程憎悪に満ちてやがる)」
走っている途中、自分達の前に降り立った青年にのぞみと拓也は戸惑う。
ただ、2人とも目の前の青年が無傷で降りて来たことからただの人間ではないのを感じていた。
???「見つけたぞ夢原のぞみ……」
のぞみ「あ、あなたは誰?私に何の用?」
突如現れて自分を睨み付ける青年にのぞみは戸惑いながら問う。
???「俺の事を覚えて無いのか?ならば、教えてやろう!!」
そんなのぞみに対し、青年は叫んだ後にその身をカマキリを模した怪人へと変貌させていく。
???→ギリンマ「オレの名はギリンマ!嘗てお前達によって殺されたナイトメアの一員だ!貴様の事は一時も忘れなかったぞ
両腕の鎌を構えながら名乗り上げた怪人、ギリンマにのぞみは戸惑う。
のぞみ「キュアドリーム……!(初めて聞く筈なのに、懐かしいって感じてる自分がいる……)」
ギリンマ「やはり
彼の口から出た名に既視感を感じているのぞみへとギリンマはそう言って腕の鎌を光らせたと思ったら、普通の人では対応出来ない速さでのぞみに接近し、腕の鎌を振り下ろす。
のぞみ「きゃ!?」
瞬きした瞬間に自身の前にもういたギリンマの振るわれた鎌に、のぞみは思わずしゃがみこんでギリギリで回避する。
その際に後ろにあった電柱は真っ二つにされる。
拓也(電柱が真っ二つに!?……別の怪物が出てるのに、こいつまで暴れたらヤバい!!)
両断された電柱に拓也は戦慄してる間、ギリンマはのぞみに攻撃を仕掛けていき、のぞみは必死に逃げる。
瞬時に近づいた時の動きより遅いのを見るからに先ほど宣伝した様にジワジワと怖がらせていたぶるつもりの様だ。
このままではまずいと拓也はのぞみへと向けて放たれているギリンマの鎌の斬撃で両断された雨水配管を手に取る。
拓也「おい!其処の怪物!!」
叫んだ拓也にギリンマはめんどくさそうに顔を向ける。
ギリンマ「何だぁ?人間風情に何の用だ?」
拓也「戦えない相手を狙うのはかっこ悪いぜ!俺が相手になってやる」
挑発する拓也にお前がぁ?とギリンマは呆れた顔で見る。
拓也(あの怪人の狙いは夢原先生なら、俺が怪人を引きつけないと……)
ギリンマ「たかが弱者が、随分嘗めているな……(ふん、少なくとも
自分へと注意を引き付けると言うそんな拓也の決意をぶち壊す様にギリンマは彼の前に瞬時に現れると腕を軽く振るって拓也をあっさりと吹き飛ばす。
拓也「がっ!?」
のぞみ「拓也くん!?」
ギリンマ「弱者がたてつくんじゃないよ」
地面に倒れた拓也に吐き捨てたギリンマは彼に駆け寄るのぞみに鎌を振るおうとし……その顔に石を当てられる。
ギリンマ「貴様……!味な真似をしてくれる!」
拓也を庇いながら石を投げて自分を睨むのぞみにギリンマは激昂して鎌を振るおうとし……何かに気づいてその場を飛び退る。
直後にギリンマのいた場所に何かが着弾する。
のぞみ「い、今のは?」
何が起きたか戸惑うのぞみと拓也の前に、
一人はピンク系の衣装に腰部分に長いリボンを付け、腰にはティラノサウルスの頭部を模したバックルを付け、頭部には翼竜の翼の髪飾りを付けたピンクの髪の少女。
もう一人は紫の軍人系の衣装を纏い、腰には戦車を模したバックルを付け、頭部には黒い帽子を被り、右手には拳銃を持った紫の髪の少女で、その手に持った銃を見るからに先程のギリンマを攻撃した何かは彼女が発砲した銃弾の様だ。
???「戦う力を持たない人間に対して嬲ろうとするなんてあんた、人として恥ずかしくないの?」
???2「ジュラシール、ああ言う輩には説法は通用し難いわ」
ビシッとギリンマを指さして説教するジュラシールと呼ばれたピンク髪の少女に紫髪の少女はのぞみや拓也を庇える様にしながらそう言う。
???→ジュラシール「そうだけどさ、一度は説教しなきゃわからない事もあるでしょコマンディア」
???2→コマンディア「まあ、そうね」
ギリンマ「今の銃撃、貴様、ブレなんちゃらの仲間の警察官の様なロボ*3の様なプリキュアの関係者か!?」
コマンディアと呼んだ少女を見て、ギリンマは別の任務でプリキュア5の抹殺を邪魔した者達を思い出して問う。
ジュラシール「何よブレなんちゃらって」
コマンディア「……ああ、山本さんの言ってたブレイブソウルプリキュアの事じゃないかしら?」
呆れたジュラシールはコマンディアの指摘にああ、成程と納得してから再びギリンマを指さす。
ジュラシール「あんた、ブレイブソウルプリキュアに対して何があったか知らないけど、勝手に変な因縁付けないでくれない!」
ギリンマ「うるさい!同じプリキュアならば容赦はしないよ!!」
邪魔された事で怒りを発するギリンマにやるかとジュラシールは構える一方、コマンディアはチラリと拓也を起こしているのぞみを見る。
コマンディア(……この女性、山本さんから聞いた夢原のぞみさんに似ている……先ほどの彼の言い分からして、本人なの?)
のぞみ「大丈夫拓也くん?」
拓也「あ、ああ……(晴渡の様に
頭を振りながらのぞみの問いに答えた後、拓也はジュラシールとコマンディアを見る。
ギリンマ「誰であろうとプリキュアある以上、お前達を抹殺する!来いコワイナーソルジャーズ!!!」
咆哮するとギリンマの影が伸びてそこから沢山の人型が出現する。
それはナイトメアの首魁、デスバライアが生み出したコワイナーの亜種、コワイナーソルジャーズで、ギリンマが今いるキュアレイズの首領アルマが創り上げて提供した仮面無しの方である。
ギリンマ「まずは数の暴力を味わえ!」
やれ!!と言う号令と共に大量のコワイナーソルジャーズがジュラシール達に襲いかかる。
ジュラシール「行くよコマンディア!!」
コマンディア「ええ!」
向かって来るのにジュラシールが飛び出し、コマンディアはギリンマに向けて発砲した拳銃、サングリエ・クロスを消した後、右手に機関銃、ティグレ・ヴィテス、左手に長銃、ルプス・オングルを召喚して構える。
コマンディア(怪物達をのぞみさん達に近づかせる訳にはいかない!まずは近づく前にダメージを与える!)
そう考えながらコマンディアはティグレ・ヴィテスとルプス・オングルの銃口をコワイナーソルジャーズに向けて銃弾を放ち、コワイナーソルジャーズを攻撃して行く。
銃弾を受けたコワイナーソルジャーズが仰け反り、そこをジュラシールがパンチやキックで蹴り飛ばして行く。
拓也「大量の敵を銃弾で止めるとは凄いな……しかも相棒に当てない様に撃ってる!」
のぞみ「大量の怪物を一人で止めるなんて……(……あれ?なんでだろう……この胸に来る熱さは……)」
コマンディアとジュラシールの戦いぶりを見て、驚嘆する拓也の隣でのぞみは胸に来る熱さを感じると共に大量の怪物に立ち向かう光景が脳裏を過る。
攻撃しながらコマンディアはのぞみと拓也に声をかける
コマンディア「怪物達は私達が止めますので早く安全な場所に避難してください!」
拓也「あ、ああ!夢原先生、此処は素直に逃げるぞ」
のぞみ「う、うん」
避難する様に促された2人はこの場から離れようと走り出す。
ギリンマ「逃げる気か!?そうはさせんぞ!!」
そんな2人にギリンマはコマンディアの銃撃やジュラシールに倒されていない方のコワイナーソルジャーズを差し向けようとするがジュラシールが立ちはだかる。
ジュラシール「そうは問屋は降ろさない!あたしが抜かさせないよ!!」
2人を追おうとするコワイナーソルジャーズに対し、ジュラシールは腕に刃、ディノスティンガーを生やし……
ジュラシール「斬り刻め!」
ディノスティンガーによる斬撃で残るコワイナーソルジャーズを一掃した
ギリンマ「(馬鹿な!?たかが相手は2人だぞ!?アルマ様が作られたコワイナーソルジャーズが一掃されるだと………おまけに夢原のぞみには逃げられる……っ!)こんな!こんな訳の分からんプリキュアに邪魔されて、終わってたまるか!」
コワイナーソルジャーズを一掃されたのを見たギリンマは懐から不気味な笑みをした白い仮面を取り出す。
ギリンマ「来い!コワイナー!」
転がっていた自販機に白い仮面を投げ飛ばす。
仮面が張り付いた自販機はみるみる変貌し、仮面を付けた怪物、コワイナーとなる。
ーコワイナー~~~!ー
ジュラシール「今度はジャンクードと同じ系列の怪物が出て来たわね」
コマンディア「油断しないでねジュラシール」
自分達を見下ろす自販機コワイナーを見つえて、ジュラシールとコマンディアは戦闘態勢をとる。
ギリンマ「(こいつ等はコワイナーに任せておきたいが、コワイナーをあっさりと倒されて後ろからやられたら目にも当てられねえ、仮に直接キュアドリームを狙おうとして奴等の逃げた先にも邪魔者がいたら挟み撃ちにされかねない*4……それならば先にこいつ等を片付けてからキュアドリームを追う!)コワイナー、訳の分からんプリキュアを倒すぞ!」
ーコワイナー!ー
対峙するジュラシールとコマンディアに対し、ギリンマは接近して鎌を振るい、避けた2人に自販機コワイナーが自販機の取り出し口から空き缶を沢山発射して追撃して来る。
向かって来た空き缶をコマンディアはティグレ・ヴィテスとルプス・オングルで撃ち落として行く。
ジュラシール「まずはこっちから始末するって感じみたいね」
コマンディア「それだけ邪魔されたくない様ね」
ギリンマ「話してる余裕があるかな!!」
ジュラシールとコマンディアが話してる間に自販機コワイナーの放つ空き缶の間を縫って同時攻撃を仕掛けてくるギリンマだが、ジュラシール達は同時攻撃を回避して行く。
ジュラシール「危ないじゃない!」
ギリンマ「まだまだ!俺の攻撃はこんなものでは済まさん!」
攻撃対象をジュラシールに切り替えて斬りかかるギリンマに対し、ジュラシールも腕の刃で応戦する。
コマンディアに対し、自販機コワイナーが空き缶を放ってそれに対処させる形で抑え込む。
ギリンマ「腕の刃を生やしたくらいで俺を止められるか!」
ジュラシール「おあにくさま螳螂怪人、あたしの刃は腕だけだと思っているの?」
何回も振り回していたギリンマに対し、鍔迫り合いに持ち込みながらジュラシールは不敵に笑う。
ギリンマ「あん?どういう意味だ?」
ジュラシール「答えは、これよ!」
訝しんだギリンマに対し、ジュラシールは鎌を弾いた後に回し蹴りをギリンマの右脇腹へと叩き込む。
ギリンマ「ぎゃああ!?」
吹き飛ばされると共に来た右わき腹への強烈な痛みにギリンマは目を見開き絶叫する。
何が起きたと慌てて攻撃された所を見ると血が流れていた。
ギリンマ「な!?血が流れているだと!?」
ジュラシール「ディノスティンガーが生える箇所は腕だけじゃないのよ!こうやって足にも刃を出せるのよ」
驚いているギリンマにジュラシールは爪先部分に刃を生やして見せる。
ギリンマ「まさか、脚にも刃を生やすとは……(それよりもこいつ、血、血を流させただと!?)」
右脇腹を抑えながらギリンマは内心戦慄する。
確かに自分の知る
だが、血が出ると言うのは今までなかったのだ。
ギリンマ「(こ、こいつ、まさかあいつ等よりもヤバい!?)こ、コワイナー!!俺を援護しろ!!」
目の前の少女に恐怖を感じたギリンマは怯えを隠す様に自販機コワイナーにジュラシールを攻撃する様に命令してから自分は空へと飛んで逃げる。
ーコワイナー!ー
コマンディアの相手をしていた自販機コワイナーは命令を受けて自販機の取り出し口から無数の空き缶が発射し、ジュラシールに攻撃を仕掛ける。
ジュラシール「自販機なのに空き缶を放つなんて、空き缶はゴミ箱に捨てなさいと教わらなかったの!!」
向かって来る無数の空き缶に対し、ジュラシールは腰に付けているリボン、タイラントテイルを右腕に巻き付けた後、ドリル状に変化させる。
ジュラシール「ちゃんとゴミ箱に返しな!レックスドリラー!!」
そう言って腕のドリルを回転させて向かって来た空き缶を次々と弾き返して行き、一部の空き缶が空に逃げたギリンマへと飛んで行く。
余談だが、一部はギリンマの攻撃を受けてないゴミ箱に器用に入って行ってたりする。
ギリンマ「んな!?おお!?あたっ!?」
飛んで来た空き缶群にギリンマは慌てて回避しようとして一部が顔に命中する。
ギリンマ「やってくれたな!コワイナー、今度は弾き返せないくらいの攻撃を放て!」
空き缶が当たった事で顔に痣が出来てしまったギリンマは苛立ちながらコワイナーに指示を出す。
ーコワイナーー
ギリンマの命令を聞いた自販機コワイナーは再び缶をジュラシールに向けて放つ。
コマンディア「(!あれは空き缶じゃない。蓋がされてるって事は中身入り?)」
放たれた缶がさっきまで放たれていた空き缶とは違うと感じたコマンディアは右手に装備しているティグレ・ヴィテスを消し、代わりに散弾銃、エーグル・フレシェットを出し、缶を撃ち抜く。
撃ち抜かれた缶から液体が漏れ、地面に垂れ落ちる。
コマンディア「空き缶の次は、缶ジュース……ただ、中身の液体はジュースじゃないみたいね」
漏れ出た液体がネバついた感じから、トリモチの様だとコマンディアは感じた。
コマンディア「(あのネバついた感じ、下手な攻撃で相殺しようとしたり、接近戦で壊そうとしたら捕縛されかねない……)ジュラシール、これから来る攻撃は当たったらまずいわ。防いだり、直接壊そうとすればネバネバで動きを阻害されるわ!レックスドリラーで弾かないで避ける事に徹して!」
ジュラシール「何処の世界に缶ジュースの中にネバネバの様な液体を入れた自販機があるの!?とにかく、そういう事ならこれで吹き飛ばせば良いだけじゃん!ダイノストーム!!」
向かって来る無数の缶にジュラシールはレックスドリラーから放たれる烈風でコマンディアが撃ち落とした缶も含めて上空に吹き飛ばして行く。
ジュラシール「ほうら!たっぷり味わいなさい!!」
ギリンマ「いい!?」
そのまま上空に居るギリンマに缶ジュース群は向かって行き、ギリンマは慌てて腕の鎌から斬撃を放つが、ダイノストームで吹き飛ばされていたのもあって切り刻まれた缶から飛び出たネバネバ液体はそのままギリンマへと降りかかる結果となった。
ギリンマ「ぬおあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?」
ーコワイナー!?-
もろにネバネバの液体をかぶったギリンマはネバネバ液体のせいで飛べなくなり、そのまま自販機コワイナーにも張り付く様に落下する。
コマンディア「凄い粘着性ね、流石に他はそのままには出来ないわね」
ギリンマにかぶらなかったネバネバ液体を他の場所に引っ付かせてはならないと判断したコマンディアは左手に装備しているルプス・オングルを消し、代わりにグレネードランチャー、ドラゴン・ハウルを出すと砲口から榴弾を放ち、空中落下しているネバネバ液体を榴弾の爆発で消して行く。
コマンディア「ここまでやれば大丈夫ね」
ジュラシール「いや、無事に終わったから良いんだけどさ、別の意味で危なくない;」
出された缶に入っていたネバネバ液体を全て排除できたのを確認してコマンディアに対し、ジュラシールは対処の仕方にツッコミを入れる。
ギリンマ「う、動けん!?」
ーコワイナ~~ー
一方、自販機コワイナーの上に張り付く形となったギリンマは脱出しようとするがその粘着性に身動きが取れなくなり、自販機コワイナーも自販機の取り出し口にネバネバが付いて缶を放出できない状態になっていた。
なんとか体を起こし、顔を上げたギリンマは何時の間にかジュラシールが居ない事に気づく。
ギリンマ「あのプリキュアはどこにいきやがった!?」
慌てて周りを見渡してジュラシールを探すギリンマ。
ジュラシール「蟷螂怪人!あたしはここだ!!」
頭上からの声にギリンマは慌てて顔を向けると背中に翼、プテラノウイングを展開し、右手に鉄球、レックスハンマーを装備したジュラシールの姿があった。
ギリンマ「なっ!空を飛べるのか!?」
空高く舞い上がったジュラシールにギリンマは戦ったプリキュア5が自力で飛べなかった事もあって驚きを隠せなかった。
ジュラシール「それじゃ、手痛い一発受けて貰うよ!」
その言葉と共に右腕を大きく振り回しながら落下したジュラシールはギリンマのどてっぱらに上空から自販機コワイナーもろともレックスハンマーで殴り付ける。
ギリンマ「ガハッ!」
腹部にレックスハンマーを受けたギリンマは肺から息を吐き出し、鉄球を食らった衝撃で一瞬意識を失いかけた。
ギリンマを通じて衝撃は自販機コワイナーにも伝わり、自販機コワイナーの内部にある缶の製造箇所にダメージを与える。
ーコワイナー!?ー
内部に衝撃を受けたダメージによりコワイナーの顔は青ざめた後、その体が内部からあちこち何かが飛び出る様に飛び出す。
コマンディア「あのコワイナーと言う怪物、ジュラシールのレックスハンマーの衝撃で内部にダメージを受けた事で炭酸系の缶ジュースが破裂して飛び回って暴れてるみたいね。ならば!」
飛び出して来る缶ジュースに悶える自販機コワイナーに対し、コマンディアはロケットランチャー、リノセロス・コルヌを召喚し、砲口から拡散ロケット弾を発射した。
そのロケット弾は自販機のボタンに当たる箇所に命中し、爆発する。
ーコワイナー!!?ー
ボタン部分に爆発の衝撃を受けた自販機コワイナーの液晶部分が光りだした。
そこにはこんな文字が表示された。
ー当たりがでたらもう一本ー
それにより缶が自販機コワイナーの取り出し口に落ちようとするが、取り出し口はネバネバ粘液に防がれている事とレックスハンマーの衝撃で、シェイクされて暴れ回っている炭酸ジュースが取り出し口に落下し……
ドゴ――ン!!!
─コワイナァァァァァァァァ!─
くっ付かずにトリモチがゴム代わりとなって勢い良く引っ張られた後に中へと逆戻りし、その勢いで自販機コワイナーは浮き上がった後に地面に倒れる。
その際、衝撃によってギリンマはトリモチから引き剥がされ、自販機コワイナーから落下する。
ギリンマ「ごほ!何て荒っぽい攻撃だ!(次の攻撃を食らえば俺は死にかねない……こんな所で終わってたまるか!)」
咳き込みながら 腹を抑えながら起き上がったギリンマは次の攻撃を受けたら確実に死ぬと判断すると、背を向ける。
ギリンマ「一時撤退だ!」
戦場から離脱しようとするギリンマにジュラシール達は見逃さなかった。
ジュラシール「このまま逃げようとしたってそうは行かないよ!」
逃げようとするギリンマに対し、ジュラシールは右手のレックスハンマーを再度レックスドリラーに変えた後、必殺技を放つ準備をし、コマンディアもまた、手に持っているリノセロス・コルヌを消し、大型キャノン、リオン・リジュスモンを召喚した後、砲口に高熱エネルギーを収束する。
ジュラシール「ダイノストーム!!」
ジュラシールはレックスドリラーから烈風を放ち、自販機コワイナーごと飲み込むと竜巻で拘束する。
ギリンマ「ぬおお!竜巻で拘束だと……こんなもので!!」
必死に竜巻に耐えていたギリンマは先ほどので地面に落ちたであろうまだ破裂してない炭酸飲料の巨大缶が目に入り、手を伸ばす。
その間にジュラシールとコマンディアは必殺技を放つ準備を終わらせる
ジュラシール「これで決めるよ!プリキュア・ダイナミックスピナー!」
コマンディア「プリキュア・ハウリングヴォルケーノ!」
ジュラシールはレックスドリラーを高速回転させながら自販機コワイナーに向けて突撃し、コマンディアはリオン・リジュスモンの砲口から超高熱の巨大火球を放った。
ジュラシールの突撃が自販機コワイナーに迫った時……
ギリンマ「今が好機だ!」
ギリンマが手に持った炭酸飲料の巨大缶の蓋を開けると共にジュラシールのドリラーが自販機コワイナーを貫き、遅れてコマンディアの巨大火球が炸裂する。
─コワイナ~~~─
二人の必殺技を食らった自販機コワイナーは爆風の中で浄化され、コワイナーから剥がれ落ちて地面に落ちた仮面は割れた後、自販機コワイナーの素体となった自販機は元に戻った。
コマンディア「これで怪物は倒したわね」
ジュラシール「怪物は倒したけど、怪人を取り逃がしちゃったわ」
自販機を見て呟いたコマンディアは少し不満げなジュラシールの言葉に少し驚く。
コマンディア「逃げた?ダイノストームで拘束された中から?」
ジュラシール「普通なら逃げられない筈なのに……あれを使われて脱出されちゃったのよ」
そう言って指さしたジュラシールのを追ったコマンディアの目に中身が無くなった炭酸飲料の巨大缶が転がっていた。
それによってコマンディアは察する。
コマンディア「成程、炭酸飲料の勢いで竜巻から脱出したと言う事ね」
ジュラシール「怪物は倒したけど怪人を取り逃したのは痛いわね……また夢原さんを狙いそうよね」
渋い顔をするジュラシールにそうね……とコマンディアも不安そうに同意する。
コマンディア「ただ、あれだけダメージを与えたからには暫くは現れないんじゃないかしら?希望的観測になっちゃうけども」
ジュラシール「ホントそうだと良いわね……(それにしても、なんでディノスティンガーを当てた時、蟷螂怪人は怯えていたんだろう、あたし、攻撃を入れただけで他にやった覚えはないんだけど……?)」
蹴りでのディノスティンガーを当てた後のギリンマの様子を思い出して不思議そうに首を傾げるジュラシールにコマンディアは不思議そうに見る。
コマンディア「?とりあえず、此処から離れましょ。夢原さん達が安全な場所に避難したとは言え、爆発音が響いた以上、誰かが気づいて此処に来る可能性があるわ。近くに山本さんから聞いたテイルズディフェンドの隊員が居ると思うし、後は隊員さんに任せましょ」
ジュラシール「確か山本さんから話を聞いたけど
とりあえずはどういう感じのプリキュアかと見ようとジュラシールとコマンディアはのぞみや拓也が無事かと言う安全確認も兼ねてこの世界のプリキュアの戦いを見に視察に向かう。
この時、視察していた二人は知らなかった。
その様子をバレットとデュエラー姉妹に見られていた事を……
それにより、ジュラシールとコマンディアはバレットとデュエラーだけでなく、結果的にトレギア一行に因縁をつけられる事になる。
ちなみに2人がギリンマと戦った場所はセッビィの修復能力で元通りになる。
───
ジュラシールとコマンディアによってギリンマから逃れた拓也とのぞみはアナザーマーチが暴れている場所の近くまで来ていた。
もう大丈夫だと一息付いた拓也は安心した事で来た背中の痛みに呻く。
拓也「いつつ……ここまで来れば安心だな……(それにしても、
先程自分達を助けてくれたジュラシールとコマンディアを思い出していると考え込んでいるのぞみに気づく。
拓也「?どうしたんだ夢原先生、何か気になる事でもあったのか?」
のぞみ「あ、うん。そのね……さっき私達を助けてくれたプリキュアを見て、脳裏に何か浮かんだ気がしたんだ……(あの2人のプリキュアを見たら、脳裏に
本人も良く分かってない感じなのか、困った様に唸る。
拓也「そうか……(これは、あげはと同じ感じなのか?………)」
そんなのぞみの様子から拓也は推察していると音に気づく。
先程も聞いた戦闘音に拓也とのぞみは暫く音がする方へと向かった後、ビルの陰から覗き込む。
そこではトループ達と共にアナザーマーチを翻弄するメサイア達の姿があった。
拓也「ぷ、プリキュアがさらに5人も増えてやがる!?」
のぞみ「え?そうなの?」
ええ、まあと聞いて来たのぞみに拓也は頷く。
戦っているメサイア達を見て、のぞみは脳裏にあるイメージを浮かばせた。
先程浮かんだ少女と並び立つ5人の少女。
のぞみ「(なんだろう。初めて見るのに懐かしいって言う気持ちが沸き上がって来る……それに、赤い髪の子、何となく一緒に居た気がする……)
自身の脳裏に浮かんだ者達にのぞみは覚えはないのに懐かしさを覚えたのか気になった。
その後、のぞみと拓也はビルの陰に隠れながら見ている中でアナザーマーチはメサイア達の手により倒され、少ししてブラックペッパーに見つかって、メサイア達に接触する事となった。
───
のぞみ「……と言う訳です。ブラックペッパーと言う人に見つかった後、私は頭に浮かんだ子達が気になってメサイアって呼ばれていた子にプリキュアは何か尋ねたんです」
これまでの経緯を話し終えたのぞみに東堂と真田は成程と呟き、ローズマリーも納得する。
ローズマリー「そういう訳だったのね。(まさかジュラシールとコマンディアに会っていたとはね……)それでのぞみちゃんが此処に来た理由である声について何か知ってる事あるのかしら?」
真田「私や東堂博士も聞いていてそれが気になっていたんだ。何か覚えがないかね?」
そんなのぞみが話した中で彼女が行動する切っ掛けとなった声に関してローズマリーと真田は問う。
のぞみ「その、最初はどんなイメージか分からずただ助けての声しか聞こえなかったんです……けど、今ならその声の人のイメージが何となく分かるようになりました」
ローズマリー「イメージが何となく浮かぶ?」
真田「どんなイメージかね?」
続けて問われた事にのぞみは答える。
のぞみ「ぼんやりとだったんですけど……
ローズマリー「茶髪のショートウルフの中学生の女の子ね………」
真田(……プリキュアで関わりがある人物に当て嵌めるとしたら、美墨なぎさ君がイメージに合うが……偶然だろうか?)
のぞみの述べたイメージに真田は推察する中、東堂もまた考えていた。
東堂(助けを呼ぶ少女……もし、その少女が美墨なぎさだったと仮定すれば、彼女はどこかに閉じ込められてると言う事だろうか?夢原のぞみに聞こえたと言う事は、他のプリキュアだった者達にも聞こえてる可能性があると言う事か?)
真田「博士、カマキリの怪人、データに載ってる通りのならギリンマであるのならば、襲われたと言う話がある以上、夢原先生が敵に狙われる可能性がありえます。護衛を付けた方が宜しいでしょう」
考えていた東堂に真田はそう進言する。
東堂「……確かにそうだな……(加藤の報告にあったプリキュアに憎悪を抱き、プリキュア抹殺を目的とする組織が存在する以上、このまま彼女をそのままにしとくのは危ないな)」
のぞみ「ご、護衛?普通の教師ですよ私は!?」
なんで!?と驚いているのぞみにまぁ、そうなるよねと真田と東堂、ローズマリーはなんとも言えない顔になる。
東堂「戸惑うのは当然の事だな……ただ、話を聞いた限り、怪人はあなたを狙って来るだろう。もしかしたらその怪人の仲間も襲撃を仕掛けてくるかもしれない」
のぞみ「……(ごくり)」
告げられた事に息を呑むのぞみに東堂は提案する。
東堂「だから一つ提案がある」
のぞみ「提案ですか?」
真田「簡単な話だ夢原先生、我々の協力者になってくれませんか?」
変わって提示した事にのぞみは首を傾げる。
のぞみ「それって、この研究所の協力者になって欲しいって事ですか?」
ローズマリー「いきなり協力者になって欲しいと言われたら戸惑っちゃうのは当然よね。けど、協力者になってくれたらのぞみちゃんの護衛を名目に学園に家の隊員を派遣しやすくできるの」
学園の皆を避難させやすいわねと言うローズマリーのに、のぞみはは、はぁと今までのもあって戸惑いを隠せれなかった。
ローズマリー「直ぐに決められないのは解るわ。だから、この返事は時間かけても構わないわ」
真田「その通りだ。あなたが望んだ時に連絡してくれれば良い」
のぞみ「……はい、そうさせて貰います。ちょっと時間をください」
2人の言葉にのぞみは返事を保留する事にしてそう返す。
東堂「解った。そろそろ夜も更けてきたし、駐車場に車を用意して置いたからその車であなたの住んでいるマンションまで送迎しよう」
のぞみ「ありがとうございます」
真田「では、私がお送りしよう」
ローズマリー「いえ、ここは私が送るわ」
一礼したのぞみはローズマリーと共に所長室をを退出する。
暫くすると扉がノックされる。
「東堂所長、相原です。伝えたい事があります」
東堂「相原か、入って良いぞ」
失礼しますと断りの声の後に扉を開けて相原が所長室に入って来る。
相原「東堂所長、所長に伝えておいた方がよろしい情報があります」
東堂「どんな情報だ?」
確認する東堂にこの女性ですと相原は1枚の写真を東堂に手渡す。
写真には少し明るめの腰の所まである黒髪の女性が映っていた。
東堂「この女性は、宍戸せいらか……」
真田「(彼女か、確かある組織の一員でプリキュアとは敵対してる者だと報告から聞いてるな……)彼女に関してか?」
相原「はい。僕がパトロールしている際に紅葉さんに聞かされた話によると、紅葉さんが居た世界では彼女は何やらきな臭い所があるそうです」
話を振る真田に相原はそう答える。
東堂「ただ単に子供だけに任せて良いのか、大人が居ないとまずい事になる事を予見して付いてきた可能性もありえなくないのか?」
真田「ホントにそれだけの理由でしょうか?私なりにも調べましたが、相原の言う様に彼女は何かを隠してる可能性があります。スカウトしようとしたメンバーの中に入ってなかったから省いていましたが、どこから聞き付けたのか彼女は我々のスカウトを担当した者に話しかけて来たそうです。自分としても彼女は何らかの目的を持って同行した様に見えます」
問う東堂に対し、真田も疑ってたのかそう返して続ける。
真田「私としても紅葉君の懸念は否定し辛い所があります。もしも彼女がスパイとして我々の技術や機密情報を探る為に忍び込んだ可能性もありえるとしたら……」
東堂「……スパイを命じた上司にそれらが流される可能性があるか……」
相原「それで紅葉さんは宍戸せいらが良からぬ事をしないよう我々に見張った方が良いと言っておりました」
進言に目を瞑り、少し考えた東堂は了承する。
東堂「解った。宍戸せいらには監視を付ける。紅葉くんへ言われた通りに監視は付けると言うのを伝えて置いてくれ、ただし、くれぐれも宍戸せいらや亜紀君とつかさ君の2人に知られない様にして欲しい。まだ彼女がスパイと完全に分かった訳ではないからな……彼女と親しい2人の信頼を失いたくない」
相原「分かりました所長」
礼を述べた後、失礼しましたと相原は所長室から退室する。
見送りながら真田は考える。
真田(宍戸せいらがホントにスパイだとしたらまずいな……下手をしたら我々テイルズディフェンドの機密を彼女を通じて彼女が真に所属する組織に伝わりかねない)
東堂「ああ、オレだ。実はある人物を監視しておきたい。対象は……」
外れて置いてくれれば良いが……と懸念してる真田の横で東堂は万が一を考えて宍戸せいらの見張り役を指示しているのであった。
───
一方その頃、墨城市の町外れでは件の人物、宍戸せいらが居た。
今はスマホでアナザーマーチとメサイアの戦闘している動画を見ていた。
この動画は彼女が事前に放っていたドローンによって撮影された物だ。
せいら「これがこの世界のプリキュア……明らかに私の世界のプリキュアとは違いすぎるわね……特にキュアメサイア、彼女は他のプリキュアと違い、仮面を着けている。仮面を着けたプリキュアなど見たことが無い……」
興味深そうに見ていたせいらはメサイアがウェザリングストライカーに変わった時の映像を見て驚く。
せいら「姿が変わった!?さっきまでと違って今の姿はキュアタングルと同じ棒術を使ったスタイルなのね(ただ、キュアタングルと違い、こちらの方が実力もかなりあるわね)」
ウェザーロッドを手にアナザーマーチをあしらうメサイアを見て、自身の知るプリキュアと比べた後、せいらが次に見たのはキュアスカイであった。
せいら「このプリキュアがかえで様が言っていた
コスモブレイザーに変身したスカイがアナザーマーチに攻撃する映像から次はトループ達の動画を見る。
せいら「亜紀達をスカウトしたテイルズディフェンドが開発した変身アイテムで変身したキュアトループ、キュアシュトルム、キュアタイタン、キュアミーティア、キュアフォトン。この子達は
協力してアナザーマーチを圧倒するトループ達の動画を見てせいらはこの世界のプリキュアは自身達が居た世界のプリキュアと同等であると感じながら映像を止める。
せいら(この事をかえで様に報告したいけど、私の持っているスマホには別世界にいるかえで様と連絡を取れる機能が無い。おまけに、よりによってかえで様が警戒されている御影紅葉がいるなんて……彼女は私を疑っている。バレる前にかえで様との連絡手段を得ないと……)
先程も放っていたドローンで今いる世界にバレット、デュエラー、シュヴァルツ、ファラオも来ているのを確認していた事もあってせいらは焦りを抱いていた。
そんなせいらの近くを歩く影があった。
その影の正体はアークソロモン達を影で追っていたジェルマであった。
アークソロモン達を尾行していた彼だったが、アークソロモン達に気づかれ
ジェルマ「やれやれ、彼女達も馬鹿じゃないんだね。尾行対策に護衛を用意していたとはね~……(その内の一人はジュラシールと同じ恐竜モチーフの存在だったけど………なんだかゾンビみたいだったね)」
尾行を断念したがアークソロモンはまた必ず現れると確信し、その時にまた接触すればいいと気持ちを切り替えた。
ジェルマ「さて、次はどうしようかな……おや?」
歩いていたジェルマはせいらが居る事に気づく
ジェルマ(いやはや、これはラッキーだね。ここに来る前に指示で向かわせるとはかえで様から聞いてはいたが……もしかしたら、かえで様の指示で手にした情報も手にしているかも」
早速情報を共有しようとせいらへとジェルマは近寄るのであった。
―――
少し離れた場所で暗い雰囲気を放つ眼鏡の男が居り、せいらと合流しているジェルマを見ていた。
???「女が1人、それに妖精と思われるのが1匹か……ちょうど良い、あの女がプリキュアならば、私が開発しているジコチュー殲滅ドローン改めプリキュア殲滅ドローン『ニュー・ワールド・オーダー』の改良型に別世界のプリキュア、キュアオーブが倒したマガオロチの細胞片を元に作り上げたマガ軍団の改良に利用させて貰いますよ(そう、
邪悪な笑みを浮かばせたこの男は愛香にとって忌み嫌う邪悪な人間の一人、倉田明宏*6。
彼の存在が更なる災いをもたらす事になる。
その証拠に彼の腰にぶら下がっている瓶の中に入ってながら、邪気を放っている
―――
そんな倉田も自身が見られている事を知らなかった。
高い所で腰に刀と黒いリングを携えた黒いスーツの黒髪の女性が見下ろしていた。
???「この世界に来たら、まさかマガオロチの気配を感じるとは……それにマガオロチを利用しようと目論んだキュアトレギアとその一行がこの世界に来ているとはな……」
そう呟いた後に黒髪の女性はその身に闇を纏うとその場から姿を消し、今度はせいらとジェルマに見えない位置に姿を現し、彼女と1匹を見る。
???「あの黒髪の女、確か
ふっと笑った黒髪の女性は確信しながらその手にキュアメサイアとキュアスカイの写った写真を出す。
???「この世界で産まれた新たなプリキュア、キュアメサイアに唯一歴史抹消を免れたキュアスカイ。更にあたしの知らないプリキュアが次々と現れるとは……キュアオーブとの再会以来の面白そうな出来事が起きそうで久しぶりに血が滾るなぁ。キュアメサイアをはじめとするプリキュアよ。期待を裏切らないでくれよぉ……このあたし、キュアジャグラーさんのな……」
キュアジャグラーと己の名を出した黒髪の女性は闇夜に消えて行く。
───
各々の思惑が渦巻く中、暫くして、気弱そうな藍色の髪の少年が倉田が何かを行っていた場所を調査していた。
???「参ったな……ウィザリスさんから聞いた倉田明宏がこの世界に現れるなんて……ウィザリスさんの話じゃあ藤丸さん*7やマシュさん*8が訪れた古代ギリシャに似た世界である人物の遺体を勝手に盗んだばかりか、異世界のプリキュア、キュアオーブに倒されたマガオロチの細胞を密かに回収しているとか……その遺体にマガオロチの細胞を植えつけて対プリキュア兵器を創ろうと目論んでいるって言うのも聞いたけど……と言うかあの人、良くここまで情報を集められたよな……」
少年は自身の同僚であるウィザリスから聞いた事を思い返しながらその調査力に舌を巻いてからぼやく。
???「倉田のような輩を放置すれば、愛香さん達だけでなく、あらゆるプリキュアに災いを齎しかねない(実際、僕が向かった富橋市で
そう言った少年の手には三枚のファイターパワーメダルが握られており、その三枚のメダル、プリンセス・リップル*9、プリンセス・ジール*10、プリンセス・ミーティア*11が描かれたのを握り締める。
???「しかし、将悟さんや戦さんに報告しないといけないのが多いよぉ……」
はぁ……と肩を落とし、少年はメダルを仕舞った後に白永神社に向けて歩き出す。
少年は背中に鍵の意匠が入った弓を携えていた。
この鍵の意匠が入った弓を持つ少年の名はサリュート。
彼もまた、ライトニアやシャーリー同様、キーブレードに選ばれた者で、将悟の関係者でもあった。
―――
暗い空間に再びウォズが現れる。
ウォズ「おやおや、どうやらのぞみ君以外の裏話も語られたね……やれやれ、ホント作者は話の進め方を考えて欲しい物だね。語り部も困ってしまうよ」
肩を竦めたウォズは気を取り直した様に話の締めくくりに入る。
ウォズ「さて、今回出て来たプリキュアに暗躍する者達、彼らがどう、物語に影響を齎すかは、期待して待っててほしい」
一礼し、ウォズの姿は空間に溶けて消えていく。
次回、二人目の救世主の前振り