プリキュア戦記 正義のプリキュアvs終界 作:MIXEVOL
更に優巳に更なる違和感が……
黒い空間の中でウォズは開いた本を見ながら語り始める。
ウォズ「この本によるとアナザーマーチの戦いより三日後、月影愛香達は登校の途中で勝矢レイから自身の自宅がある富橋市に住む咲良うた、蒼風なな、紫雨こころが、ある怪人に襲われた話を聞く」
「その怪人の話を聞いた月影愛香は早光英美の提案で今度の日曜日に彼女達を様子を見に、レイの自宅がある富橋市に遊びに行く事を決める」
「一方、富橋市でうた達が再びプリキュアに覚醒する前に彼女達を自身が創った小泉町に移住しようと目論むトゥモローがいた」
「昼間にて、カフェテラスでは晴渡空がツバサとエルと共に虹ヶ丘ましろから別のクラスに居る犬飼いろはと猫屋敷まゆがペットと一緒に散歩する最中に怪人に襲われた話や聖あげはがなぎちゃんを育てるため学校を休む事を聞く」
「話の中であげはがあるメダルを拾ったのを聞いたツバサとエルは晴渡空とましろにあげはが拾ったのと同じメダルを見せる」
「メダルの話をしていると月影愛香達が来て空達に今度の日曜日に富橋市に遊びに来ないかと誘う」
「理由を答えた際に晴渡空達は先ほど聞いたいろは達の事を話し、彼女達も誘わないか提案し、それに便乗して陽川勇佳と星守瑞希も一緒に行きたいと伝え、月影愛香は了承する」
「瑞希がある決意をしていたのと同時刻、南部と斎藤はある怪人が練習試合に向かうバスを襲撃、スクラップに変えられた現場を調べていて、その現場の近くには怪人を使役していたゾンマーとコキュートスの姿があった」
「メサイアとスカイを探すゾンマーとコキュートスの2人をアナザープリキュアの一人、アナザールージュが密かに尾行する」
「更に別の場所では、白永優巳の自宅の近くでシャララと熊本が
「自宅の近くでそんな事が起きているのを知らない優巳を偽りの英雄と呼ぶアナザーヤムヤムが憎悪の目で見ていた」
一通り語り終えた後にウォズは前を見る。
ウォズ「さて、新たなプリキュアの目覚めの時が近づいている。どうなるかは君達の目で確認したまえ」
そう締め括り、ウォズの姿は見えなくなる。
───
午後の授業が終わった愛香達は放課後、グラウンドに集まっていた
現在は六華が所属してる女子サッカー部の練習が行われていた。
何故、愛香達は自分の部活に行かず、グラウンドに居るのは、お昼が終わる少し前にましろ達と別れた後、南部と斎藤から、練習試合に向かっていた人たちの乗るバスが女怪人に襲われたと言う話をメールで知り、万が一を考えて観戦しに来たのだ。
愛香「まさか六華会長が所属する女子サッカー部の練習試合がある時に嫌な話を聞く事になるとはね……」
空「六華会長が所属する女子サッカー部の人達、皆さん動きが良いですね」
ふうと息を吐いた愛香は空の言葉に当然よと返す。
愛香「何せ六華会長が主将を務める女子サッカー部は全国大会に出場するくらいの実力を持ってるわ」
明輝「六華会長におんぶにだっこにならない様に日々鍛錬してる結果でもあるわね」
成程と愛香と明輝の説明に空は感嘆する。
翔子「私も六華会長率いる女子サッカーの試合を見た事あるけど、あの人達の連携は凄いわよ」
レイ「だな。咄嗟のミスもカバーしあったり、仲間がいるから思いっきりいけるって信じているからな」
英美「スタッフやコーチ等の選手のメンタルやトレーニングをサポートしてくれる裏方的な人も忘れてはならないわね。サポートがあるからこそ選手が思いっきりやれるのね」
翔子達も、女子サッカー部の練習風景を見て感嘆を抱いた。
そうやって見ていた愛香達の空気をぶち壊す発言が飛んで来る。
優巳「女子がスポーツをやる。そんな事をして何の意味があるのです」
愛香「優巳!」
練習してる女子サッカー部員を呆れた様子で見ながら優巳は続ける。
優巳「女は男より身体能力が劣っている以上、怪我を受けるリスクが男に比べてかなりあります。何せオープン参加可能の大会があるとは言え、女が男にぶつかったり、男が放ったボールに当てたら大怪我は避けられません。それに男にも関わらず女に成り済まし、女に混ざってスポーツをする者も居ます。そんな輩に関われば女は確実にスポーツをやる気力を無くして立ち直れなくなります。そうなる前に女はスポーツに関わるのを辞めて、大人しく家事や生け花等の習い事だけをすれば良いんです!」
愛香「優巳、貴女また
性懲りもなく、女は大人しくすべきだという優巳に対し、愛香は憤慨して優巳に反発する。
それに翔子達も続く。
英美「愛香先輩の言う通りです白永先輩、人がやりたいことにケチを付けないでくれませんか!」
翔子「此処に居る人達は自分の頭で考えて、自分の意思で此処に居ます。そんな人達にスポーツをやるなと言うのは横暴じゃない」
レイ「白永先輩は男ならどんなスポーツをやっても良いと考えて、女はスポーツなどやるなと言いたいのか……巫山戯るな!女だってスポーツ選手になりたいと思っている人が居るんだぞ!そんな人を蔑ろにするのか!?」
怒る3人に対し、優巳は冷たい目を向ける。
優巳「そうは言っても女は男に比べたら、身体能力が劣っているのは仕方ありません!事実、プロの女性選手は中学生の男と同じくらいの身体能力しか無いと聞きます。同じプロでも男性選手が相手では勝てません!」
瑞希「優巳、だからと言って女にスポーツをやるなと言うのは酷くないのか!一体何があったのか知らないが、
勇佳「優巳先輩、此処には色んな人が居ますよ。あんまり人を蔑ろにするのは辞めるべきです!」
愛香達の反論を聞いているにも関わらず持論を曲げずに言う優巳に瑞希と勇佳もまた女を見下すような事を言うのを辞めるべきだと注意する
空「……
愛香「え?」
そんな中、優巳が自身の持論を述べ出してから考え込む様に黙っていた空がボソリと漏らす。
誰もが空の口から出た言葉に呆気に取られる中、本人は優巳を見て続ける。
空「白永先輩の言い方は宜しくないですが、言葉の節々から見下しているというより、ただ、女の人を危険から遠ざけたい感じでもあるんですよ。ケガをさせたくない。思いを壊させたくない。死なせたくない……白永先輩、あなたは男の人が女の人より優れているから辞めさせたいじゃなく危ない目に遭わない様に女の人をただ守りたいだけじゃないですか?」
優巳「あ……」
指摘された事に優巳は目を見開く。
空自身、優巳と初めて会った時の言葉は良い気分ではなかった。
ただ、この3日間、ヒーロー達、特にクワガタオージャーことギラと話してて思ったのだ。
彼女はただ、口が悪いだけで単純に女の人を守りたいのではないかと……
愛香達も空の言葉に目から鱗が落ちた。
確かに言い方は酷いが、見下してるだけなら別に大怪我を避けられないやけがを受けるリスクなどと言う言葉を付け加えなくても良い筈だ。
一方の優巳もまるでハンマーで頭を殴られたような衝撃を受けた様に後ろに下がり、頭を抑える。
優巳「そうだ……
空「白永先輩!?大丈夫ですか!?」
困惑しながら苦しそうに呻きだした優巳に空は慌てて近寄る。
その間優巳の脳裏をいくつもの言葉が響いて来る。
ー女は男より強くねえ!そんな奴が力を持つなんて言語道断だ!ー
ー男こそが力を持つのが相応しいんだよ!ー
ー女がスポーツで活躍すんな!その体力を家事とかに使っておけば良いんだよ!ー
ー女はか弱い存在でいれば良いんだよ!ヒーローになれる訳ねえだろ!-
ーお前もそうやって女を守ってれば良いんだよ!同性の男は?そんなもん、女より頑丈だから守らなくても良いんだよ!ー
優巳「う、ああああああ!?」
倒れて苦しみ始めた優巳に愛香も尋常ではないと大丈夫!?と呼びかける。
他のメンバーも駆け寄る中、明輝だけ、先ほどまでの優巳の様子を思い返していた。
明輝(白永さんのあの反応、
その後にだけど、と明輝は眉を寄せる。
明輝(女が、あんな酷い
考えれば考える程おかしいと言う言葉しか浮かばない。
優巳の苦しむ様子に気づいてか六華と女子サッカーの面々も練習を中断してどうしたの?と駆け寄って来るのを横目に明輝はある可能性が思いつく。
明輝(私が最近読んでる本の中に前世の記憶を持って転生する人が出る作品*1がある。まさかとは思うけど……白永さんには
六華「誰か救急車を呼んで!あいにく私達のは部室の方に置いてるから!!」
翔子「は、はい!!」
指示する六華に翔子は慌てて自分のスマホを取り出して119番をする。
────
翔子がスマホで119番に電話して数分後に救急車が到着する。
その救急車から救急救命士と共に南部と斉藤が降りて来る。
愛香「南部さんに斎藤さん!?なんで2人が救急車に?」
南部「いやぁ~ある事件の調査で偶然病院を訪れていたら……」
斎藤「聞きなれた名前があったから同乗させて貰ったんだよ」
至極当然な疑問を問う愛香に南部と斎藤が、答えてる間、一人の救急士が呻いている優巳に近づく。
救急救命士「君、大丈夫か!?何があったんだ?」
六華「彼女、突然呻き出して、どうしてこうなったかこちらも分からないんです」
声をかける救急救命士に六華は簡略に伝える。
救急救命士「そうか……って六華ちゃん!?」
六華「え、あ、健吾さん!」
瑞希「知り合いか会長?」
納得してから伝えた人物に驚きの声をあげる救急救命士と六華に瑞希が聞く。
六華「え、ええ、墨村市立病院に所属する救急救急士の早瀬健吾さんで私のお父さんの知り合いの息子さんよ」
救急救命士→早瀬「紹介された通り、俺は早瀬健吾だ。とりあえずこの子を運ぶぞ!」
自己紹介を早々に切り上げて苦しそうに呻いている優巳を他の救急救命士と共に担架に乗せて救急車に入れられると、搬送されて行く。
救急車が見えなくなった後、六華は女子サッカーメンバーに練習を再開しましょうと声をかけ、女子サッカーメンバーは各々の練習に戻る。
南部「それで、愛香ちゃん達がここにいるのは……」
愛香「ニュースを見たんです。サッカー部の人達が乗ったバスが襲われたと言う」
斎藤「やっぱりな……」
話を振る南部に愛香が代表で答え、斎藤は知ってたと呟く。
南部「それにしても、なんで彼女は苦しそうに呻いていたんだい?」
愛香「その、優巳が女子サッカー部の練習を見て、また自分のエゴを言いだして、それに私達が反論した時に、空がエゴじゃなくて女の人を守りたいんじゃないかって指摘したら急に様子がおかしくなったんです……」
斎藤「守りたかったって指摘したらああなったのか?」
先程までの苦しんでいた優巳の様子を思い返した斎藤に愛香は頷く。
南部「しかし、エゴって言うにはそんだけ酷かったのかい?」
勇佳「そうなんですよ!いつもいつも!大人しく家事や生け花等の習い事だけをすれば良いとか自分は男嫌いの癖に男尊女卑な考えを言って来るんですよ!」
斎藤「そ、そりゃあひでぇな……女がそこまでひでぇ男尊女卑の考えを持ってるなんて、親は注意してないのか?」
瑞希「注意してあれなんですよ。全く、本当に困りものだな」
ぷんすか怒って言う勇佳と肩を竦めた瑞希の言葉に斎藤と南部は唸る。
翔子「それで、二人はニュースのに関して来た感じなんですか?」
南部「ま、そんな感じだよ。ここに来る前に現場でサッカー選手のコスチュームの様な動きやすいドレスを纏った女に襲われたバスに乗っていた人達から証言を聞いていたんだ」
斎藤「襲われたバスに乗っていたのが今ここで練習をしている子達と同じ男子女子合同のサッカー部の部員とそのコーチ役の男性教師でな……特に男性部員や男性教師が意識不明の重体になっちまう程のひでぇ目に遭わされたそうだ」
英美「それは酷いですわね……」
答えた南部と斎藤のに誰もが顔を顰める。
斎藤「女がどうして襲ったかのでちょっと気になる話を病院で聞いてな……数年前、女子サッカーの大会にフーリガン気取りの男が乱入してきやがって、参加していた選手の1人に暴行を働いたって言う話でよ……そいつによってその女選手は肋骨を折られて、サッカーが出来なくなっちまったそうだ……その選手がサッカーを出来なくした男は、数日前のとある暴行事件で全身不自由な状態になっちまったそうだ」
南部「もしもバスを襲撃した女がその元女サッカー選手なら、やるせない気持ちになるよな……」
レイ「確かにそれはな……酷い目に遭ったからといって加害者になっちまったら変わんねえだろう」
六華「けど、サッカーが出来ないと言う気持ちは少しは分かるわ。私も中学時代に1度暫くサッカーが出来ない状態になった事があるから、二度と出来ないとなればそのショックの大きさは計り知れないわ」
2人から話を聞いてレイはぼやき、六華は悲し気に嘆く。
明輝「それって、確か中等部二年の時に過労に倒れた時ですよね?」
六華「そうよ。あの頃は男子相手でも対応出来るようオーバーワークをして過労で倒れちゃって、お医者さんにも怒られて暫くはサッカーが出来なかったわ。そんな事もあって暫く休息を取れたおかげで過労は治ったけど、あれを教訓に無茶はしないようにしたわ」
思い出して言う明輝に六華は苦笑して頷く。
斎藤「オーバーワークなんてすりゃあ倒れるのは当然だろう……適度に休まねえと体を壊しちゃうからな」
南部「それで、折角の練習してる所悪いけど……今練習してる子達を集めてくれないかな?」
六華「もしかして、ニュースの襲われたサッカー部の子達が……」
腕を組んで言う斎藤の後の南部のお願いに六華は察して2人を見て頷いて南部が言う。
南部「そう、君達が練習試合する筈だった相手だよ」
六華「……分かりました。皆、練習中断して!!」
残念そうに頷いた後に呼びかけ、女子サッカー部員達は戸惑った様子で集まる。
女子サッカー部員「どうしたんですか六華キャプテン?」
六華「嵐山さん、残念な事が分かったの。どうやらニュースで見たサッカー部は私達が練習試合する筈だった人達だったわ」
その言葉に女子サッカー部員は騒めき出す。
南部「そのサッカー部を襲った奴がもしかするとこの近くに潜んでいる可能性はあるから練習を止めて速やかに帰宅して欲しいんだ」
嵐山「そうなんですか六華キャプテン!?」
六華「ええ、先ほども言った通り、皆の練習の成果を見れないのが残念だわ」
誰もが怖がっているのを斎藤が手を叩いて注目を集める。
斎藤「先ほども南部が言った様に襲撃者が此処に来ないとは限らない。万が一を考えてこの場から離れるんだ」
嵐山「もし、来たらどうするんですか?」
南部「被害をこれ以上出さない様に迎え撃つつもりだよ。大丈夫、怪物に対する立ち回りもある程度あるから安心しなよ」
六華「と言う訳だから皆、速やかに帰宅を、私は他に学校に残っている人がいないかを確認してから帰宅するわ」
安心させる様に言う南部に続いて六華がそう言う。
女子サッカー部員は心配そうにしながら気を付けてと言ってグラウンドから離れて行く。
最後に行こうとした嵐山は六華に話しかける
嵐山「六華キャプテン、無理をしないでくださいね」
六華「大丈夫よ。南部さんや斎藤さんもいるからね」
力強く頷いた六華に嵐山は頭を下げるとその場を離れる。
見届けた後、愛香は勇佳と瑞希に声をかける
愛香「勇佳、瑞希。貴女達も帰った方が良いわ、もしも本当に襲撃者が来たら狙われるかも知れないわ。私も会長の手伝いをしてから帰るから」
勇佳「そ、それなら私達も手伝いますよ!」
瑞希「同感だ。人数が多い方が良いだろう」
申し出る勇佳に続く瑞希に愛香はそれは……と一理あるので困っていると六華が助け舟を出す。
六華「だったら帰宅途中でこちらに来ているかもしれない生徒がいたらを避難するよう言ってくれるかしら?」
瑞希「……まあ、確かに忘れ物で取りに戻って来る奴もいる可能性があるか……解りました。愛香、無茶はするなよ。お前は時折無茶をするからな」
渋々と了承してから愛香に釘を刺す瑞希に言われた本人は解ったわと返す。
ホントに分かってるかねぇと言うぼやきを残し、瑞希は後ろ髪を引かれてる勇佳の背を押して離れる。
南部「さて……来るかね……」
六華「だったらここに男性サッカーの練習試合があると言う偽の情報を流すと言うのはどうでしょうか?」
斎藤「……成程な、もしも相手が男性サッカーを憎んでいるのなら、情報を探って向かってくるかもしれねえって事か……分かった。俺が書き込もう」
提案に賛成し、斎藤は多数の人が利用するSNSに捨て垢を作るとヌーベル学園で男性サッカーの練習試合があると言う偽の情報を投稿する。
愛香達は何時でも変身できる様にしながら警戒する。
───
愛香達が怪物が来るのを待ち構えている頃、ヌーベル学園の近くではコキュートスとゾンマーがある者を見ていた。
狼の耳と尻尾が生えたサッカー選手のコスチュームの様な動きやすいドレスを纏った女……その女こそコキュートスが作りあげたキュアファージの1体、キュアストライカーだ。
コキュートス「全くキュアストライカーは!幾ら男が憎いからといって彼方此方移動するなんて………これ以上、好き勝手に動かないで貰いたいわ!」
ゾンマー「好き勝手やるのも無理ないじゃないか?道すがら聞いたがキュアストライカーの素体が男に対する憎悪がそれだけ高いって事だろ」
眉間を揉むコキュートスにゾンマーは指摘する。
コキュートス「坊主憎けりゃ袈裟までの言葉があるとは言え、これ以上暴れたら確実に敵に見つかりかねないわ。幸い、ちょうど彼女が向かっているのは本来私達が向かうべき目的地ね。敵に見つからないように侵入するわよ」
あいよと言う返事を聞きながらコキュートスとゾンマーは目撃者に見つからないよう、ヌーベル学園へと潜入を開始する。
そんな彼女達に言われていたキュアストライカーは憎悪を放ちながら唸り声をあげていた。
「ぐるる、情報で此処で男子サッカー部の試合をやるのか……(試合をする事は私が許さない!お前達男のせいで私は二度とサッカーが出来なくなった!お前達はあのフーリガンの男や女に成り済まして混ざろうとする男同様再起不能の罰を下してやる!)」
男の憎悪を抱きながら、罠である事を仕掛けられてると知らず、キュアストライカーはヌーベル学園のグラウンドに向かって行く。
「此処か、アナザーブラックとアナザーマーチを倒したプリキュアが居るのは……(別行動しているアナザーヤムヤムの報告では偽りの英雄もこの学園に居るようだな……貴様は絶対に許さない。それに、あたし達が黒歴史として消された隙に活躍しているプリキュア達も……お前達も偽りの英雄ともども生かすつもりはない。必ず始末してやろう!)」
その罠が待つ場所へと、ゾンマーとコキュートスを尾行していたアナザープリキュアの一人、アナザールージュもまた、向かっていた事を……
───
六華の提案で怪物をおびき寄せる為、SNSに男子サッカーの試合をやる書き込みをし、その情報に引っかかったキュアストライカーとコキュートスとゾンマー、彼女達を尾行したアナザールージュがヌーベル学園に入ろうとしていた頃、勇佳と瑞希は他に残っている生徒が居ないか捜索していた。
勇佳「流石にこの時間に此処に来る人は居ませんね……」
瑞希「ああ……」
周りを見渡して言った勇佳は生返事で返して来た瑞希に怪訝とした顔で見る。
勇佳「瑞希先輩、どうかしました?」
瑞希「……勇佳、先程の愛香の態度を見てなにか違和感を感じなかったか?」
突然の瑞希の問いに勇佳はうーんと唸る。
勇佳「違和感ですか?」
瑞希「そうだ。なんで私達を怪物が来る場所から離れるように言って自分だけ空や会長達と共にその場に残るんだ?」
言われてみれば……と指摘された事で勇佳は前々から浮かんでいた疑問もあって問う。
勇佳「もしかして、瑞希先輩は愛香先輩がプリキュアでは無いかと思っているのですか?」
瑞希「ああ、あの時、緑色の怪人から離れて少しした後にあいつは現れた。おかしいと思わないか?誘導を手伝ったと言うが来たタイミングが都合が良すぎる。そう考えればキュアメサイアの変身者は愛香と言う考えは思い浮かばないか?」
勇佳「確かにそう言われると……そうなるとあたし達をわざわざ怪物が現れそうな場所から離れるように言ったのは……」
考えてる通りだろうなとため息を吐きだす様に瑞希は言葉を吐き出す。
瑞希「
勇佳「確かに、愛香先輩って昔から責任感が強い性格でしたよね」
全くだなと勇佳の言った事に少し懐かしみながら瑞希は思い出す。
瑞希「幼い頃、私達が墨村市にある丘で変わった洞窟を見つけて、探検しようって軽い気持ちでその洞窟に入ったよな……何の準備もしていなかったから、私等は洞窟で迷っちゃって。そのせいで家族に心配されたな」
勇佳「あの時、愛香先輩はあたし達を巻き込んで迷惑をかけたって後悔してましたよね(そう言えば……あの時、誰かと会った様な気がするんだよな……)」
同じ様に思い出したが一部ぼやけてしまっている事に勇佳は唸る。
瑞希「?思い返せば、今は落ち着いてはいるが幼い頃の愛香は、割と活発な性格だったな」
勇佳「そうですね。今の愛香先輩は責任感の強い落ち着いた性格になりましたよね……」
時の流れを感じるな……としみじみとした後に瑞希の顔に影が差す。
瑞希「だからこそ、勇佳、此で良いのだろうか?」
勇佳「瑞希先輩?」
手を握り締めた瑞希は勇佳へと顔を向ける。
瑞希「空や六華会長達ももしかするとプリキュアなのだろう。あの時、私達を助けた特殊部隊が居るとは言え、このまま愛香や空達に、戦いの責務を背負わせて良いのだろうか?」
勇佳「……そうですね。なんと言うか嫌ですね」
だからこそ悔しいと瑞希は恨めしそうに自分の手を見る。
瑞希「今の私達には愛香達のように力が無い。あいつと肩を並べる事が出来ない……悔しさでこぶしを握り締める事しか出来ない自分が恨めしい……」
勇佳「……あたしも同じです。けど、今のあたし達に何が出来るのでしょうか?」
嘆く瑞希の言葉に勇佳も悔しそうにしていた時、足音に気づいてそちらへと顔を向けると走る太田と彼の頭に乗ったセッビィが目に入る。
瑞希「あれはカフェテラスで見た特殊部隊の隊員さんに愛香先輩の鳥ちゃん!」
太田「え、あ、君達は、確か南部と話してた……」
勇佳「やはりあなたは南部さんの同僚でしたか」
声をあげた瑞希に気づいて足を止めて顔を向ける太田に勇佳は話しかける。
大田「あ、ああ、太田って言うんだが……」
瑞希「アナザーマーチとメサイアが呼んでいた怪物に襲われた時に貴方の同僚に助けられました。それで何かあったんですか?」
走っていたと言う事は急ぎだろうと言うのもあるが瑞希は聞きたかった。
大田「ああ、実は相原がパトロールをしているときアナザーマーチの同種と思われる怪物を見つけたんだ。怪物を見たブラックペッパーが追いかけてるんだが、プリキュアじゃないあいつじゃあ奴を倒せない。幸いマリちゃんが呼んだプリキュアがここに来ているけど、時間をあまりかけられないんだ」
勇佳「どうして時間をかけられないんです?」
気になって問う勇佳に太田は少し考えて口を開く。
太田「君達が去った後にアナザーマーチはモンスター娘のような姿に変身したんだよ。同種の怪物も同じ事が出来るんじゃないかって真田さんが言ってたんだよ。その状態の怪物はさらに力を持ってるんだ」
勇佳「同種って、それじゃあましろちゃんが危ないんじゃあ!?」
瑞希「あり得るな。太田さん、私達に何か手伝えることはないか?」
太田の話を聞いた瑞希は自分達に何か出来ないか問う。
太田「……俺はすぐにブラックペッパーを助けに向かうから、2人には斎藤か南部に出会ったら誰かをこっちの対処に向かわせてくれって伝えて欲しいんだ」
頼んだよ!と言って太田は走って行く。
その間にセッビィは太田の頭から離れて、勇佳の頭の上に乗る。
勇佳「うわっ!?何ですか!?」
いきなり自分の頭に乗ったセッビィに驚く勇佳
セッビィ「いきなり頭に乗って済まないビィ」
勇佳「うえっ!?喋った!?」
瑞希「……お前、やっぱりあの時の緑の怪物にましろに何かをしていた鳥だったか」
謝るセッビィに驚いた勇佳とは対照的に瑞希は冷静であった。
ちなみにセッビィ、ここまで描写していなかったが体色は赤であるのだが、普通の人には分からない様に普段はその体色を鳩の様な灰色にしているのだ。
瑞希「それで、君は何者なんだ?愛香に聞いた時はセッビィとは聞いていたが」
セッビィ「そうだビィ、僕の名前はセッビィだビィ」
勇佳「セッビィ。もしかしてあなたって……妖精、ですか?」
恐る恐る聞く勇佳にセッビィは頷く。
セッビィ「その通りビィ。それにしても瑞希は勇佳の様に動揺してないビィね……」
瑞希「まぁ、あの時聞いていたからな……それで何故急に私達に接触しようとしたのだ?」
本題を切り出す瑞希にセッビィはそう聞くビィよねと思いながらその前に聞きたい事を問う。
セッビィ「その前に一つ聞きたい事があるビィ」
勇佳「聞きたい事?」
何を聞きたいんだろう?と勇佳は不思議そうに首を傾げる。
セッビィ「聞きたい事は、二人共、少し前におかしな夢を見た事ないビィ?」
瑞希「……それならば、見た。愛香が見た夢を同じようなものをな……」
勇佳「わ、私も」
素直に答えた瑞希に勇佳も慌てて続く。
セッビィ「うえ!?2人共、愛香と同じ夢を見たビィか!?」
驚きの声を上げるセッビィに瑞希は頷いて続ける。
瑞希「愛香が見たのと私や勇佳が見た夢にそれぞれ差異があるがな……私の場合はプリキュアの力を失い、普通の女の子に戻された時に居たプリキュアになっていた者の名は
勇佳「あたしの時は、プリキュアの力を失い、普通の女の子に戻された子の名は
話を聞いて目を見開いているセッビィに瑞希は眉間を揉む。
瑞希「ホント、あの夢は現実味があり、胸糞悪かったな……」
勇佳「あんなおかしな夢を忘れられませんよね……そんな話を愛香先輩や瑞希先輩から聞いてビックリした後、授業中になんかおかしな頭痛に襲われましたんですよね」
頭痛と聞いてセッビィは愛香から聞いていた事を思い出す。
セッビィ(そう言えば愛香も僕がソナーを放った時に頭に痛みが来たって言ってたビィね;)
瑞希「あの時は、私も奇妙な頭痛に襲われてきつかったな……愛香も誤魔化していたが同じ様に奇妙な頭痛に襲われたんだろうな……」
ふうと息を吐き出す瑞希のにセッビィは冷や汗を掻く。
セッビィ(愛香が話した夢の事といい、僕がメサイアレンスなどの素質があるのかを確かめる際に放ったソナーといい、何か意味がありそうビィね……)
勇佳「そう言えば、あの後、怪物が学園に来て、その後に学園から強烈な光が放たれましたよね……」
瑞希「そうだな。その時にあるものが脳裏に刻まれたよな」
思い出して言った勇佳と瑞希のにセッビィは気になって問う。
セッビィ「(光って愛香が変身した時の光ビィか?確かに凄く光っていたビィが……)あるものって何だビィ?」
勇佳「あの時、光りの中であたしの脳裏に変身ヒロインの様な人の姿が浮かんだんだ」
瑞希「私も同じだ。何やら
勇佳と瑞希は光を浴びた際に脳裏に浮かんだ事をセッビィに話す。
セッビィ「(2人の脳裏に浮かんだのってもしかしてプリキュアビィ?まさか、二人共プリキュアの素質があるビィか?)」
セッビィは勇佳と瑞希の話を聞いて、二人はプリキュアの素質があるのではないと推測し、意を決したセッビィは勇佳の頭から離れ、適当な場所に泊まって二人に話しかける。
セッビィ「二人の話を聞いて僕はある事を確信したビィ」
勇佳「確信?なんのことですか?」
瑞希「何やら重要そうな話だな。それはなんだ?」
真剣な様子のセッビィに2人は話を聞く。
セッビィ「二人にはっきり言うビィ。君達はプリキュアになる素質があるビィ!」
勇佳「あたし達がプリキュアに!?」
瑞希「なぜ言い切れるんだ?」
セッビィは勇佳と瑞希はプリキュアになる素質を持っていると言い、勇佳が驚く隣で瑞希は冷静に問う。
セッビィ「さっき2人が話した夢や僕のソナーに反応した際に受けた奇妙な頭痛、そして愛香が初めてプリキュアに変身した際に放たれた光で脳裏に浮かんだ姿。これらのことから考えて、君達はプリキュアになれる下地は十分あるビィ」
瑞希「と言う事は私達はプリキュアになれると言う事か?」
頷いたセッビィは首にかけている袋を漁る。
セッビィ「その可能性があるビィ。それで二人にこの2つのどちらかを持って見て欲しいビィ」
そう言ってセッビィは袋からセイヴァーレンスとマフティーレンスを取り出す。
セッビィ「このアイテム達はセイヴァーレンスとマフティーレンスビィ。二人とも、そのセイヴァーレンスとマフティーレンスに触れて欲しいビィ」
瑞希「分かった」
勇佳「う、うん」
セッビィに促され、瑞希と勇佳は、それぞれ勇佳はセイヴァーレンス、瑞希はマフティーレンスを手に取った。すると2人の手に握られたセイヴァーレンスとマフティーレンスが光を放つ。
勇佳「まぶしっ!?」
瑞希「これは、認められたとみて良いんだな?」
手にしたセイヴァーレンスとマフティーレンスが光りが収まってから確認する瑞希にセッビィは頷く。
セッビィ「そうビィ!セイヴァーレンスとマフティーレンスを手にした二人はプリキュアとして選ばれたビィ!!良かったビィ、2つの使い手を見つけられたビィ!!」
セイヴァーレンスとマフティーレンスの資格者が見つかった事に安堵するセッビィに勇佳もまたガッツポーズを取る。
勇佳「これで私達も戦えるんですね!」
セッビィ「ビィ!二人共、プリキュアとして愛香達と肩に並べて戦えるようになったビィ!」
笑った後にセッビィは真剣な顔になる。
セッビィ「2人に注意しておくことがあるビィ」
瑞希「暫く長い苦しい戦いが待っているのだろう。それ位分かっているさ」
頷いたセッビィは続ける。
セッビィ「2人が遭遇したアナザーマーチの様なプリキュアを模したアナザープリキュアのような怪物や悪のプリキュア、プリキュアを敵視する者と戦うことになるビィ。悪意を持った連中による心ない行為を受ける事になるかもしれないビィ。そんな事態になろうとも二人は愛香達と共に戦うビィか?」
瑞希「それこそ愚問だな。とっくに決意はしている」
勇佳「わ、私も!怖いですけど出来ています!!」
真剣な顔で勇佳と瑞希は力強く答える。
セッビィ「(愛香も決断決めるの早いけど、勇佳と瑞希も決断が早いビィ……)早速だけど、今この近くにアナザープリキュアが二体来ているビィ」
勇佳「既に来てるの!?しかも2体!?」
切り出された事に勇佳は驚きの声をあげる。
セッビィ「そうビィ。さっき太田が言ったけど一体は既に交戦しているビィ」
瑞希「確か、ブラックペッパーが戦っていると言ってたな……」
先程の会話を思い出して呟く瑞希にセッビィは頷く。
セッビィ「ただ、彼はプリキュアと同等の力を持ってはいるけど、浄化の力が無いせいでアナザープリキュアには勝てないビィ」
瑞希「そのアナザープリキュアには浄化の力が無ければ倒せないのか?」
確認の言葉にセッビィは肯定する。
セッビィ「残念ながら倒せないビィ。しかもアナザープリキュアは窮地に陥るとモンスター娘のような形態に変身してしまうビィ。それに対抗する意味でもプリキュアは必要ビィ」
勇佳「ブラックペッパー、3日前にあたし達を護るために戦ってくれた戦士だね。あの人にはあたし達を助けてくれた借りがある………解った!そのブラックペッパーはあたしが行く!!」
瑞希「勇佳、お前がブラックペッパーに助けに向かうのは解る。だが、その際にある不安要素がある」
助けに行くと宣言した勇佳は瑞希の言葉に顔を向ける。
勇佳「瑞希先輩、何か問題があるのですか?」
瑞希「一つある。勇佳……お前は戦う意志はあるが、怖いんだろう」
その言葉に勇佳は多少は……と返す。
勇佳「初めて学園に現れた怪物に恐れを抱いてました」
瑞希「まあ、人は誰でも恐れを抱くのは普通だからな。だからこそ、お前が怪物に実際に会った時、恐怖を抱いて戦えなくなってしまうのではないかと心配なんだ……もしも変身も出来なかったらとも考えるとな……」
その言葉に勇佳は手にあるセイヴァーレンスを見る。
セッビィ「だ、大丈夫ビィ!まだ愛香には話していないけど、実はマリちゃんが助っ人を呼んでいるビィ」
瑞希「助っ人?もしかして他にもプリキュアや戦える人がいるのか?」
驚いて問う瑞希にセッビィは頷く。
セッビィ「とにかく今はアナザープリキュアを倒す事を考えないといけないビィ!」
瑞希「その助っ人がどういう面子かは知りたいが、急がないといけないのは確かだな」
勇佳「そうですね。太田さんから頼まれたメッセージを南部さんか斎藤さんに伝えませんとね!それを済ませたら、アナザープリキュアを止めに向かっているブラックペッパーを助けに行きます!!」
すぐさま2人と1羽は斎藤と南部が居るグラウンドへ向かって走り出す。
────
勇佳と瑞希とセッビィが斎藤と南部が居るグラウンドに向かっている頃、グラウンドでは愛香達が怪人が来るのを待ち構えていた。
空「愛香先輩、怪人は来るのでしょうか?」
愛香「確実に来るわ。男に憎悪を抱いているのなら、男がいると言う情報を知れば必ずね」
そう会話をしていると愛香達の目の前に狼の耳と尻尾が生え、女子サッカー選手の衣装を着た女怪人が地面に降り立つ
「ぐるる、情報では此処で男子サッカー部の試合をやると聞いたが……いないだと?」
怪人、キュアストライカーはグラウンドの周りを見渡して男性サッカー選手がいない事に驚く。
「おかしい。情報では此処で男子サッカー選手による試合が行うはずだ!なのに、何故居ない!?」
愛香「予想通り偽情報に引っかかったようね」
驚いているキュアストライカーへと愛香が声をかける。
「偽情報?どういう事だ?」
六華「あなたがサッカーの男選手を標的にしているのに気づいて、男子サッカーの試合が行うと言う偽情報を敢えて出したのよ」
睨み付けるキュアストライカーに対し、六華が答える。
「なんだと!?」
愛香「何故貴女があのような行為に走ったのかは私達は知らない。だからと言って何の罪の無い男達に危害を与えるなど許してはいけない!だから貴女を止めるわ。行くわよみんな!」
愛香の号令で各自変身アイテムを出すと共に変身体勢に入る。
愛香はメサイアレンスを取り出し、空はスカイトーンとスカイミラージュを取り出してスカイトーンをスカイミラージュにセットし、六華達は腕にあるHSPウォッチを召喚した後、メダルを装填する
愛香「プリキュア!メサイアアドヴェント!!」
空「ひろがるチェンジ!スカイ♪」
「「「「「プリキュア・チェンジスタンバイ!」」」」」
愛香達が変身コードを唱えると、愛香達は光に包まれ、少しして光が弾け飛ぶとプリキュアに変身した愛香達が現れる。
「貴様等は、まさか、ウワサの
メサイア「その通り!耳を掻っ穿って聞きなさい!」
たじろくキュアストライカーに対し、メサイア達は怪人に名乗りを行う。
「魔を祓う救世主!キュアメサイア!」
「無限に広がる青い空!キュアスカイ!」
「風を纏いし者、キュアシュトルム」
「絆を纏いし者!キュアトループ!」
「光を纏いし者、キュアタイタン!」
「戦士を纏いし者!キュアミューティア!」
「鋼鉄を纏いし者、キュアフォトン!」
名乗り上げたメサイア達にキュアストライカーはたじろく。
「く、まさかあの方々以外のプリキュアとは……!!」
メサイア(あの方々?)
メサイア達を見ておののいたキュアストライカーの口から出た言葉にメサイアは目の前の怪人はプリキュアが作り出したのかと驚く。
そんなキュアストライカーとメサイア達をグラウンドの外からゾンマーとコキュートスが見ていた。
ゾンマー「あの中央に立っている仮面を着けたやつがキュアメサイアで、青い衣装を着ているのがキュアスカイか………それにしても、ファブニールはプリキュアは二人居ると言ったが、実際は七人も居るのかよ……」
コキュートス「僅か3日か4日でこれだけのプリキュアが現れるなんて……この世界には何かプリキュアを生み出すものが居るのかしら?」
メサイアとスカイと並び立つシュトルム達を見て呟くゾンマーの隣でコキュートスは観察しながら呟く。
ゾンマー「可能性はあるな。出なきゃこれだけのプリキュアが出るなど有り得ないな。それでコキュートス、此処はどうする?」
この場をどうするか問うゾンマーい対し、コキュートスは静観しましょうと言う。
コキュートス「いきなり突っ込むのは馬鹿のやる事よ。まずはキュアストライカーの戦いを通じてメサイア達の戦いを観察するのよ」
ゾンマー「そうだな。そのキュアメサイアやキュアスカイだけでなく見知らぬプリキュアの戦い方はどんなものか解らんからな。まずは観察するか」
静観に賛成し、ゾンマーとコキュートスは観戦に徹する。
そんな2人とは別にアナザールージュが黒いオーラを発しながら見ていた。
「奴等がアナザーブラックやアナザーマーチを倒したキュアメサイアとメサイアに協力するプリキュアか……更に私達が黒歴史として抹消された後に活躍する異世界のプリキュア。奴等の存在、許すわけにはいかない!」
怒りを発しながらアナザールージュはその身を黒いオーラで包みながら、怪物の姿から少女へと変わりだす。
キュアストライカーとの戦いが始まろうとする中、メサイア達の知らぬ所でアナザールージュの変貌が始まっていた。
次回、キュアストライカーとの戦い。そして……