プリキュア戦記 正義のプリキュアvs終界   作:MIXEVOL

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プリキュアモチーフの怪人、キュアストライカー襲来!


対決!キュアストライカー!

黒い空間の中でウォズは開いた本を見ながら語り始める。

 

ウォズ「この本によるとカフェテラスでの会話から数時間後、月影愛香達は六華が所属する女子サッカー部の練習を見に来ていた。その練習を見ている最中、白永優巳は愛香達に対し、女はスポーツなどやるべきではないと言う。」

 

「優巳の発言に反発する愛香達だが、その中で晴渡空だけは優巳の発言に対し、彼女は言い方が悪いが女を心配している事を指摘する」

 

「空の指摘を聞いた途端、優巳は突如頭を抱えて倒れ、翔子のスマホで連絡を受けた救急隊によって病院に連れて行かれる。その際に愛香達は六華の父の友人の子息である早瀬に出会い、更に救急車に乗ってきた南部と斎藤に会う」

 

「南部と斎藤から、六華が所属する女子サッカー部の練習相手であった相手、特に男子サッカー部の部員が怪物に襲われ、意識不明の重体にされた事を伝える。男子サッカー部の部員が襲撃されたのを聞いた嵐山を始めとする女子サッカー部の部員達は斎藤達から、怪人が襲撃される可能性を考え帰宅するよう伝えられ、愛香も勇佳と瑞希に怪人が来る可能性があるから早く離れるよう伝える。そして六華の提案で男子サッカー部の試合を行うと言う偽情報を流し、その偽情報に引っかかったキュアストライカーと言う怪人は、そのグラウンドに向かい、そのキュアストライカーの様子を見ていた、ゾンマーとコキュートスもキュアストライカーを追いかけた」

 

「愛香にグラウンドから離れるよう言われた勇佳と瑞希は別のアナザープリキュアが現れた事を伝えに向かおうとしていた太田とセッビィと出会う」

 

「太田は別の場所にアナザープリキュアの仲間が現れ、ブラックペッパーがそのアナザープリキュアと交戦しているのを斎藤達に伝え、ブラックペッパーを救援するプリキュアを呼んで欲しいとお願いし、ブラックペッパーの元へ向かう」

 

「太田の伝言を聞いた勇佳と瑞希に対し、セッビィは二人に奇妙な夢を見ていないのかを質問し、勇佳と瑞希は殆どは愛香が見た夢と同じだが、一部違う描写があった事を話した後に奇妙な頭痛を受けた事、アナザーブラックが現れた時に放たれた眩い光を受けた事で脳裏に変身ヒロインの衣装を着た者が浮かんだ事をセッビィに答えた」

 

「勇佳と瑞希の返答を聞いてセッビィは、二人は愛香と同じプリキュアの素質があるのではないかと考え、二人にセイヴァーレンスとマフティーレンスを握る様に言い、勇佳と瑞希がセイヴァーレンスとマフティーレンスに触れると、セイヴァーレンスとマフティーレンスが光を放ち、2人がプリキュアの素質があるとセッビィは確信する」

 

「そんな勇佳と瑞希に戦う決意はあるかを聞き、勇佳と瑞希は既に決意したと答え、セッビィと共に愛香達と斎藤達が居るグラウンドに向かった」

 

「そんなグラウンドでは愛香達の前に、キュアストライカーが現れ、愛香達はプリキュアに変身し、キュアストライカーに対峙する」

 

「そんなキュアメサイア達とキュアストライカーの様子をゾンマーとコキュートスが見ており、キュアストライカーの戦いを通じてキュアメサイア達の戦いを静観する中、同じ様に来ていたアナザールージュがメサイア達を見て憎悪を抱き、その身をモンスター娘の様な姿へと変貌しようとしている事を彼女達は知らなかった」

 

一通り語り終えた後にウォズは前を見る。

 

ウォズ「さて、キュアストライカーとの戦いが始まろうとする中、彼女達に待ち受けるのはそれだけなのかは、君達の目で確かめたまえ」

 

そう締め括り、ウォズの姿は見えなくなる。

 

────

 

「何故だ!あの方々から聞いた話ではプリキュアは二人の筈が7人だと!?」

 

目の前で変身して並び立つメサイア達を見てキュアストライカーは動揺する。

 

メサイア「どうやらあの女怪人、プリキュアの事は知っていたけど数は把握していなかった様ね」

 

トループ「その様ね。しかし、あの女怪人、どことなくアナザープリキュアがモンスター娘に変貌した感じと雰囲気が似てるけど、亜種なのかしら?」

 

警戒しているキュアストライカーを見て、トループは疑問を呟く。

 

「ちっ、流石に7人相手は分が悪い。(同胞が来るまで時間を稼いだ方が良いな……)いでよ!!」

 

分が悪いと判断したキュアストライカーはそう叫ぶと周囲にレオタードを纏い、仮面を身に着けた女性が複数現れる。

 

タイタン「なんですのあれは?」

 

メサイア「見るからに戦闘員の様ね……けど、その程度で私達を止められると思うな!」

 

「ゆけ!キュアサーヴァント!!」

 

現れた集団、キュアサーヴァントにけしかけるキュアストライカー。

 

向かって来るキュアサーヴァント軍団にメサイア達は散開する。 

 

メサイア「まずはこいつで牽制よ!」

 

自分に向かって来るのにメサイアは右手に新体操に使われるリボンを模した武器を召喚する。

 

メサイア「これで薙ぎ払させて貰うわ!メサイアレイリボン!」

 

召喚したレイリボンを巧みに振るい、メサイアはキュアサーヴァント達を薙ぎ払って行く。

 

トループ「さっきの聞こえたわねシュトルム?」

 

シュトルム「ええ、キュアサーヴァントって言ってた。見た感じ、奴等の戦闘員ポジションみたいね」

 

キュアサーヴァントの攻撃を捌きながら言葉を交わしたトループとシュトルムは頷きあった後に飛び上がって攻撃を避ける。

 

それを見て、ミーティアとフォトンはそれぞれ長銃ミーティアライフルと拳銃フォトンレイガンを手に取る。

 

フォトン「これでも食らいな!!」

 

ミーティア「シュー!」

 

フォトンはレイガンから散弾を放ち、ミーティアはレーザーを放ってキュアサーヴァント達を撃ち抜いて行く。

 

着地したシュトルムとトループは専用武器のシュトルムエッジガンとトループエッジを出して構える。

 

シュトルム「プリキュア!シュトルムブレード!!」

 

トループ「受けなさい!プリキュア!トループウェーブ!!」

 

同時に武器を振るい、緑と赤の斬撃を放ち、向かって来たキュアサーヴァント達を切り裂いていく。

 

残るキュアサーヴァントに対し、スカイとタイタンは拳を強く握りしめる。

 

タイタン「巨人の拳、受けてみなさい!プリキュア!タイタンフィスト!!」

 

スカイ「ヒーローガール!スカイパンチ!!」

 

タイタンは沖縄空手の構えから光を纏った正拳突きを放ち、スカイは助走して大ジャンプした後、青い光を纏った拳で残ったキュアサーヴァントを一掃した。

 

残りはキュアストライカーだけと見た瞬間、誰もが驚く。

 

キュアストライカーの両隣に、同じ姿のキュアストライカーが2人、立っていたのだ。

 

ミーティア「んな!?同じ奴がさらに2人!?」

 

トループ「サッカーと言えば複数でやるものだけど、まさか同一存在がいるなんて……」

 

「キュアサーヴァントを一掃するとは……(だが、これ位は想定通り。だが、どうして2人しか来ていないのだ?)」

 

驚いているメサイア達を見ながらキュアストライカーは自分の同胞が2人しか来ていない事に疑問を抱く。

 

ちなみにその疑問を書くと、身も蓋もなく言えば、マリちゃんが呼んだ助っ人に遭遇して倒されたからここにいないのだ。

 

そのキュアストライカーの様子を南部と斎藤は見ていた

 

斎藤「マジかよ。他にも同一存在が居やがるなんて!?……もしや、片方はトランスジェンダーを狙った奴で、もう一人はフーリガンの男を再起不能にした奴か?」

 

南部「複数いるとなると断言できないよな……けど、こうやって同一存在を造れる事を考えると、あの女怪人達を作った輩は相当製造に長けているって事だよな……あいつ等を作った存在が近くにいないと良いけどな……」

 

南部はグラウンドの見える範囲に怪人を作った輩がいないかを望んで無理じゃね?と斎藤はばっさり切る。

 

斎藤「プリキュア達のを見るからに、モンスターを作った幹部は必ず近くにいる感じみたいだからな……ただ、この怪人相手に苦戦していたら不味いな……」

 

南部「確かに、時間をかければ、この戦いの様子を見てる輩にメサイア達の戦いを知られる可能性があるよな……とにかく俺達はその輩を探した方が良いな」

 

おう!と斎藤は頷いた後、南部が共にグラウンドの周りを見回す。

 

そのグラウンドの近くにある茂みの裏でゾンマーとコキュートスが隠れ見ていた。

 

ゾンマー「戦闘員であるキュアサーヴァントをいとも簡単に一掃するとは……それにしてもコキュートス、こんな事があろうかと同一存在を用意しているとは驚いた」

 

コキュートス「でも流石に敵が複数くるなど想定しなかったわ(しかし、同一存在は来た奴等を含めて10体は用意していたのに、2体しか来ないなんて…………)」

 

賞賛するゾンマーにそう返しつつ、コキュートスは来た個体が少ない事に違和感を感じる。

 

コキュートス(想像したくないけど、他のキュアストライカー達はここにる奴等以外の他のプリキュアに倒された可能性が高い……そう考えれば、他にプリキュアが来ていると言う事……ちっ、面倒な)

 

自分の考えた事にコキュートスは内心舌打ちする。

 

コキュートス「今回ばかりは完全に私達の情報不足ね。今度から情報収集はした方が良さそうね」

 

ゾンマー「だな。あいつ等の実力、見定めさせてもらうとしますか」

 

そう話し合った後に2人は戦闘を見る。

 

「本来は数はこちらが多い筈なのに、邪魔者のせいで数は増えなかったか…………ならば、少ないなりでやるまでだ!」

 

「ええ!」

 

「うむ」

 

頷きあった後にキュアストライカー3人はメサイア達の周りを走り回る。

 

シュトルム「サッカー選手だからか、ドリブル突破をする様に錯乱する気?」

 

トループ「そんあ感じかもね。なかなか速く動くわね」

 

自分達の周りを走り回るキュアストライカー達にシュトルムとトループは警戒する。

 

「「「私達の取柄はスピードだけではないぞ!!」」」

 

メサイア達の周囲を走り回って包囲していたキュアストライカー3人は走りながら足元に黒いサッカーボールを生成する。

 

「「「はっ!!」」」

 

その後に止まり際にキュアストライカー達は精製した黒いサッカーボールをメサイア達に向けて勢い良く蹴り飛ばす。

 

飛んで来るのをメサイア達は回避するが、キュアストライカーはその足ですぐさま黒いサッカーボールの飛んだ先へと回り込んで再び蹴り飛ばす。

 

フォトン「ボールによるシュートとパス回しであたし達の動きを阻害する気の様ね」

 

タイタン「あの勢いは当たったらまずいですわね。ボールに当たらないよう気をつけないと」

 

メサイア達はキュアストライカーが放った黒いサッカーボールを避けながら、何とかキュアストライカーへと攻撃する機会を伺う。

 

コキュートス「あのプリキュア達、あの動きはスポーツをやっているわね……中々当たらないようね」

 

ゾンマー「ほおん、じゃあこっちからも一つ仕掛けるか」

 

観察しているコキュートスの隣でそう言ってゾンマーは右手に水を集めだす。

 

コキュートス「ゾンマー、あなた何をする気?」

 

ゾンマー「奴等が居る場所はグラウンドだ。グラウンドと言うことはあたしがやるのは何か分かってるな」

 

にっと笑いながら右手に集まった水玉をポンポンするゾンマーの言葉にコキュートスはゾンマーの意図を察する。

 

コキュートス「奴等が居るのは芝生……まさかあなたがやろうとしてるのは」

 

ゾンマー「当たり♪こいつをプリキュアがいる場所にっと!!!」

 

そう言ってゾンマーは集束した水球をメサイア達に気づかないようグラウンドに投げ飛ばす。

 

投げ飛ばされた水玉はグラウンドに着弾するとそこを支点にグラウンドへと広がって行き、ぬかるみを作り出す。

 

ミーティア「!?」

 

トループ「ミーティア!」

 

ぬかるみに足を取られてころびかけたミーティアをトループは助けて避ける。

 

トループ「!?何時の間にか私達の足元がぬかるんでいる!?」

 

フォトン「これは、自然に出来た事ではないわね」

 

ミーティア「けど、誰が!?」

 

フォトンは何者かによって地面が濡らされたと判断する中、キュアストライカー達は好機と見たのかさらに攻撃の早さが増して行く。

 

シュトルム「こいつ等、ぬかるんだ地面を平然と走って!」

 

「「「あたし達にはそんなものは関係ない!経験が違うのだよ!!」」」

 

ぬかるんだ地面に戸惑うメサイア達を苦しめようと執拗に攻撃を仕掛けるキュアストライカー達。

 

メサイア「そっちがサッカーなら、此方もサッカーに関するもので対抗よ!」

 

そんなキュアストライカー達に対し、メサイアはバックルからあるメダルを取り出す。

 

メサイア「ストライカーを止めるのはゴールキーパーの役目よ!セットアップ、ヒーローパワー!」

 

『円堂守!』

 

取り出したのは円堂守*1のメダルでキュアブレスレットに装填し、音声が鳴り響いた後、メサイアの身体に円堂守のシルエットが重なる。

 

「「「メダルを装填したくらいであたし達を止められるのか?」」」

 

メサイア「止めれるわ。見ていなさい!」

 

それを見て1か所に集まり、同時にボールを蹴り飛ばすキュアストライカーに対し、メサイアは右手を光らせ……

 

メサイア「ゴッドハンド!!!」

 

突き出すと巨大な手が出現、黒いサッカーボールを3個とも受け止める。

 

「「「馬鹿な!私達のシュートを片手で!?」」」

 

静かに構えているメサイアを見てキュアストライカー達は必殺シュートが防がれた事に愕然となる。

 

驚いているキュアストライカーに対し、スカイが話しかける

 

スカイ「それだけのテクニックを持ちながら、誰かを傷付ける為に使うなんて恥ずかしく無いのですか!?」

 

「恥ずかしい、だと?何を言ってる!!私は女子サッカー界で活躍する筈だった。それをフーリガンの男のせいでサッカーが出来なくなった」

 

「そうよ!私達の活躍を、女と自称して女子サッカーの大会を荒らした男のせいで奪われた!」

 

「お前達には解るまい!男のせいでサッカーが出来なくなった悲しみと憎しみを。そんな私達をあの方々が男を叩き潰す力を与えたのだ」

 

「「「だから私達はこの力を持って男達に私達が受けた苦しみを味わらせてやるんだ!」」」

 

スカイの叱咤に対し、キュアストライカー達は各々に語ってから宣言する。

 

その宣言に対し、メサイアは右手を握りしめて静かに怒りながら問う。

 

メサイア「貴女達は男のせいでサッカーが出来なくなった所に、()()()()()に似た力を手にし、その力を持って男達を傷つけたのね…………けど、そんな事をして貴女達の心は晴れるの?」

 

「何を言ってる?私達は男のせいでサッカーが出来なくなった。それのどこが悪いのだ!!男を叩き潰して何が悪い!悪いのは女子サッカーを荒らした男どもだ!」

 

メサイア「ふざけないで!!

 

自分勝手な言葉にメサイアは叫ぶ。

 

メサイアの大声にキュアストライカー達が怯む中メサイアは1歩前に出る。

 

メサイア「貴女達は確かに心無い者のせいでサッカーが出来なくなった被害者なのは確かかもしれない。けどね、自分達が受けた事と同じ様な事をして関係のない誰かに危害を与えている時点で、貴女達自身がもう被害者じゃなくて加害者になっていることに何故気づかないの!?」

 

「私達が加害者だと!?」

 

違う!と叫ぶキュアストライカー達に違わない!とメサイアは否定する。

 

メサイア「貴女達が傷つけた男の中には、何も悪いことをしていない男子サッカーの選手やオーブン参加可能の大会に出た男子サッカー選手もいるのよ!その中には、今の貴女達によってサッカーが出来なくなった男子サッカー選手だっている。気づきなさいよ!!そうやってる時点で貴女達も加害者側になってしまっているのよ!!」

 

「なっ、私達が女子サッカーを荒らした男と同じ事をしているだと………」

 

スカイ「メサイアの言う通りです。幾ら酷い仕打ちを受けたからと言って、関係ない人に危害を与えたら、貴女方に危害を与えた人と変わりません!ですから、もうこんな事をするのは止めてください。何も心が晴れませんよ!」

 

メサイアに加えてスカイから、これ以上憎しみに囚われるのは辞めるべきだと説得するが、キュアストライカー達はその説得を聞こうとしなかった

 

「男のせいで酷い仕打ちを受けたのに、人に危害を与えるなだと!ふざけるな!このまま泣き寝入りするなどまっぴらごめんだ!」

 

苛立ったキュアストライカーはメサイアに向けて再びシュートを放った。

 

ーふざけるなはこっちのセリフだ!!ー

 

次の瞬間、メサイアのバックルからメダルが1枚、飛び出し、それに呼応する様にキュアブレスレットに装填されていた円堂守のメダルも飛び出してスカイの元へ来る。

 

ークロスフュージョン!ー

 

その瞬間、スカイはそのメダル2枚を取ってクロスライザーにスキャンしていた。

 

ー円堂守!江戸川コナン!ー

 

ーサッカーやろうぜ!-

 

ー真実はいつも1つ!ー

 

電子音が響き渡ると同時にスカイの両隣に円堂守と江戸川コナンのビジョンが現れ、キュアスカイと重なる。

 

ーキュアスカイ!ディレクティブストライカーー

 

シュートが着弾すると共に煙に包まれ、キュアストライカー達は笑みを浮かべた後、目を見開く。

 

煙が晴れるとメサイアの前に円堂の雷門ユニフォームの緑色の所を青くし、首に蝶ネクタイ型変声機、足にコナンのキック増力シューズを模したサッカーシューズを履いて右腕を突き出した態勢のスカイが姿を現す。

 

メサイア「スカイの新しいスタイル!?」

 

ーサッカーは誰かを傷付けるものじゃない!ー

 

ー誰かを傷付ける為に使う奴は許して置けるか!-

 

スカイ「お2人とも!行きましょう!」

 

たじろくキュアストライカー達をみつえスカイは稲妻を放ちながら構える。

 

スカイが新たな形態、ディレクティブストライカーになったのにヒューとゾンマーは口笛を吹く。

 

ゾンマー「キュアスカイが新たな形態に変身するとは……流石は歴史抹消から唯一逃れたプリキュアだけの事はあるな……」

 

なあ、と感心しながらコキュートスへと話を振るゾンマーだが、そのコキュートスは怒気を放ってメサイアとスカイを見ていた。

 

ゾンマー「?どうしたコキュートス?」

 

怪訝として声をかけるゾンマーだがコキュートスは聞いてない様子で手を握り締める。

 

コキュートス「憎しみを抱き、憎しみの元凶を叩き潰した所で心が晴れないだと………」

 

彼女の脳裏にある嫌な記憶が過っていた。

 

()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()との戦闘に巻き込まれ、ピアニストにとって大事な利き腕が使い物にならなくなり絶望する自分の光景や()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()を殺すために人々を見捨てる光景

 

コキュートス「メサイアにスカイ。お前達なんかに私の何が解る!」

 

脳裏に浮かんだ光景を見て苛立ったコキュートスは右手に投擲銃のようなものを生成し、その銃口をメサイア達に向けて引き金を引こうとするのにゾンマーが慌てて止める。

 

ゾンマー「何をやろうとしてるんだコキュートス!?こんな時に援護攻撃などしたら流石に気づかれるぞ!」

 

自分達は偵察をしているだけで今は戦うつもりはないと止めるゾンマーにコキュートスは怒りの籠った目を向ける。

 

ゾンマー「マジで落ち着け、あれはお前の事を言った訳じゃないんだぞ。そこまで反応しなくても良いだろ」

 

コキュートス「しかし!!」

 

落ち着かせようとするゾンマーに対し、コキュートスは例え違っていてもと噛み付こうとした時……

 

キィン!!

 

コキュートス「っ!?」

 

投擲銃に何かが当たり、コキュートスの手から離れる。

 

ゾンマー「ちっ!エネルギーチャージした際の光で気づかれたか!」

 

ここを離れるぞ!とコキュートスに有無を言わさず、ゾンマーはその場から離れて別の場所へと向かう。

 

 

───

 

 

コキュートスが攻撃しようとした時、斎藤達がその光に気づいていた。

 

斎藤「おい、あの光!」

 

南部「やはりメサイア達の戦いの様子を見ている輩が居たか!それじゃあさっきのグラウンドのぬかるみもあそこにいる輩の仕業か!」

 

すぐさま斎藤は背中に背負っていたアサルトライフルを手に持つとその銃口を光のあった場所へと向ける。

 

斎藤「これ以上の妨害なんてさせるかい!」

 

引き金を引き弾丸を放ち、銃弾が何かに当たると一つの小さな氷塊が飛び出てグラウンドの外に放り出された。

 

斎藤「これで妨害はされねえだろう」

 

南部「危なかったな……」

 

安堵した南部は視界の端でセッビィと共に勇佳と瑞希がグラウンドへ走って来るのに気づく。

 

南部「勇佳ちゃんに瑞希ちゃん!?何で此処に来たんだ?」

 

斎藤「しかも太田と行動してる筈のセッビィと一緒だなんて、いったいどうしたんだ?」

 

勇佳「勝手に来てしまってすいません!実は太田さんから大事なメッセージを伝えに来たんです!」

 

驚きの声をあげる南部と問う斎藤へと勇佳は答える。

 

斎藤「大事なメッセージ?」

 

瑞希「実は……」

 

勇佳と瑞希は斎藤達に太田から、別の場所でアナザープリキュアが現れた事、ブラックペッパーがアナザープリキュアを止めに行ってる事、ブラックペッパーの加勢にプリキュアが来てる事を話した。

 

斎藤「何だと!?こんな時に別のアナザープリキュアが来やがるなんて!!」

 

瑞希「太田さんの話だと、アナザープリキュアを止めに行ってるプリキュアが居るが、ブラックペッパーだけで抑えるのは厳しいそうです」

 

南部「そうか、話に聞いた助っ人のプリキュアがブラックペッパーの加勢に行ってるのか……とはいえ、変貌があるから油断は出来ないな……それで太田から何を頼まれたんだ?」

 

渋い顔をしてから聞く南部に瑞希は頷く。

 

瑞希「そちらからもブラックペッパーが居る場所にプリキュアを派遣して欲しいと」

 

南部「そう言う事か、あの女怪人達を片づき次第、動かせるプリキュアを派遣したいけども……」

 

斎藤「予想外の事が起きなければ良いがな」

 

頼み事に2人は渋い顔をする。

 

勇佳「それじゃ、あたしは太田さんの方に行きますので!!!」

 

南部「え!?」

 

斎藤「いや、待て!?お前さんは!?」

 

すぐさま走り出す勇佳に止めようとするがもう離れてしまっていた。

 

南部「ちょちょちょ!?なんで止めなかったの瑞希ちゃん!?危ないだろ!?」

 

瑞希「あーーー、そこはセッビィのお陰で大丈夫、な筈です」

 

斎藤「はあ!?どういう事だよ!?」

 

勇佳がセッビィからセイヴァーレンスを渡されている事を知らない南部と斎藤は慌ててセッビィを問い詰める。

 

セッビィ「実は愛香の持つメサイアレンスと同じ奴を瑞希と勇佳に渡したんだビィ!」

 

南部「ええ!?」

 

告げられた事に南部と斎藤は驚く。

 

斎藤「それは本当ならすげぇけど、瑞希の嬢ちゃん、お前さんは行かないのか?」

 

瑞希「私は斎藤さん達と一緒に手伝います(それにメサイア達の戦いを見なければならないし)」

 

確認する斎藤に瑞希はそう返す。

 

斎藤「そうか……、もしも何か遭った時の為に変身をいつでも出来る様にしてくれ」

 

瑞希「了解です」

 

指示に瑞希は頷いた後、セッビィと共に斎藤達の活動を手伝いに向かう。

 

 

───

 

 

勇佳と瑞希が斎藤達に太田から別のアナザープリキュアが現れた事を伝えてる間、キュアストライカーとの戦いはまだ続いている。

 

トループ「スカイが新しい形態になるとは驚きね」

 

シュトルム「あの怪人に合わせて、サッカー選手をモチーフにした形態でしょうか」

 

ディレクティブストライカーとなったスカイにトループ達が驚く中、キュアストライカー達は再度足元に黒いサッカーボールを出す。

 

「たかが、変身したくらいで私達を止められると思うな!」

 

そう言ってボールを蹴りながらドリブル突破の様な攻撃を仕掛けて来るキュアストライカーに対し、スカイは駆け出すとキュアストライカーの1体のボールを奪い取る。

 

なっ!?と驚いているキュアストライカー達へとスカイは奪ったボールを蹴り飛ばし、キュアストライカー1体の顔面にぶつけると反動でもう1体の顔面にもぶつける。

 

「「ぐがっ!?」」

 

「同胞!!?おのれ!よくも同胞達の顔にボールをぶつけて!!

 

倒れこむ2体を見てからキュアスカイを睨んで怒るキュアストライカー。

 

メサイア「今の内に相手の連携を封じるよ!」

 

トループ「行くわよ皆!」

 

メサイアの指示とトループの号令で倒れた一体をシュトルムとタイタン、同じく倒れていたもう一体をミーティアとフォトンが掴んでその場から距離を離す。

 

シュトルム「サッカーのフォワードはディフェンダーにマークされるものよ!」

 

「「くっ!?」」

 

そのまま立ちふさがり、キュアストライカーの内の二人は足止めする。

 

「我々の連携を……貴様!!」

 

自分達の連携を崩されたきっかけを作ったスカイに対し、残されたキュアストライカーは攻撃を仕掛ける

 

「マグレは二度は続くと思うな!」

 

吠えたキュアストライカーは再度キュアスカイに必殺シュートを放つ。

 

スカイ「その攻撃は読んでます!」

 

それに対し、スカイは右手を光らせ……

 

スカイ「プリキュア!ディフェンスハンド!!」

 

先ほどメサイアが出したゴッドハンドの様にエネルギー状の巨大な手を出現させて受け止める。

 

「私の必殺シュートが呆気なく防がれるだと…………!?」

 

必殺シュートを防がれて唖然とするキュアストライカー。

 

その間にスカイは受け止めたボールを上へ投げ飛ばしてから右脚に稲妻を纏わせ、飛び上がり……

 

スカイ「ヒーローガール!ライトニングファイアーウォーク!」

 

回転しながらその勢いでサッカーボールを蹴り飛ばす。

 

蹴り飛ばされた勢いと稲妻を纏ったサッカーボールは呆気に取られていたキュアストライカーの腹部に炸裂。

 

炸裂したサッカーボールから電撃が広がり、キュアストライカーの全身へと駆け巡る。

 

「ぐほ!?……」

 

腹に来た衝撃に息を吐きだしたキュアストライカー、その瞬間、キュアストライカーの脳裏をある記憶が過る。

 

ー俺はあんたのことなんてしらねえよ!?ー

 

ー黙れ!貴様のような男子サッカー選手のせいで私は二度とサッカーが出来なくなった!その怨みを思い知れ!ー

 

自らの憎悪で男子サッカー選手を襲う光景。

 

ーくそ、なぜだ。なぜスッキリしない!!?それ処か、この心に来る痛みはなんだ!?ー

 

倒れ伏した男子サッカー選手を前にして自身の心境が晴れない事……

 

「な、なぜだ?なぜあの光景を思い出すのだ私は?あの痛みを、なぜ!?」

 

スカイ「あなたがサッカーを愛しているのなら、その痛みは愛するサッカーで人を傷つけてしまった事であなたの心が苦しんでいるんです!!その痛みを感じるのならば、同じようにサッカーを愛する人達を傷つけてしまってはいけません!サッカーは色んな人と繋がりあえるスポーツなんですから!!」

 

スカイの言葉に頭を押さえ、苦しみ始めるキュアストライカー。

 

同じようにシュトルム達が押さえていたキュアストライカー2体も苦しみ始める。

 

「ぐっ、なんだこの苦しみは!?」

 

「あの小娘の言葉で来るこれは何だ!?」

 

シュトルム「何だか知らないけど、打って出るなら今ね!」

 

タイタン「スカイが怪人にボールを当てた事で何か思い出して苦しんでいるのなら……」

 

フォトン「此方もサッカーに関する攻撃を!」

 

ミーティア「そうだな。スカイがやった様にあいつらにやれば何か影響を与えそうだから、これを利用するか」

 

頷きあった後、ミーティアは動けなくなったキュアストライカーの足元にあるボールを奪い、同じタイミングでタイタンも自身が対峙していたキュアストライカーの足元にあるボールを奪う。

 

ミーティア「まずはパス回しで行くか!フォトン!」

 

タイタン「行きますわよシュトルム!」

 

ミーティアとタイタンはフォトンとシュトルムに向けてパスをする

 

「私達の真似事か?小賢しい真似を!」

 

それを見て取り返そうとするキュアストライカー達だが、先ほどより動きは鈍く、キレもなくなっているのでパスをカットする事が出来ない。

 

「くっ!?」

 

シュトルム「これで決めて!メサイア!」

 

フォトン「頼むわトループ!」

 

そのままシュトルムはメサイア、フォトンはトループに向けてボールをパスする。

 

メサイア「相手が鈍っている隙に決めてやるわ!セットアップ、ヒーローパワー!」

 

『松風天馬!』

 

メサイアは松風天馬*2のファイターパワーメダルをキュアブレスレットに装填し、音声が鳴り響いた後、メサイアの身体に松風天馬のシルエットが重なる。

 

向かってきたボールを受け取ったメサイアは走り出す。

 

メサイア「受けなさいキュアストライカー!ゴッドウインド!」

 

エネルギーを発し、それによりボールは雷の様なオーラを放つ旋風を纏ったのと同時にメサイアは松風天馬が使っていたシュート技、ゴッドウインドを放つ。

 

トループ「私も行くよ!プリキュア・トループミラージュシュート!」

 

続いてトループはフォトンから来たボールを受け取り、ボールを蹴り出すとボールは無数に分裂する。

 

そのまま2人のシュートはキュアストライカー達の腹部に当たり、2体は仰け反る。

 

その時、脳裏にはある光景が浮かんだ

 

「こ、これは!?」

 

浮かび上がった光景は女子同士サッカーをやって楽しむ光景であった。

 

そのサッカーを楽しんでいる所を女と自称する男によって台無しにされたり、男にぶつけられたせいで大怪我を受けてサッカーが出来なくなった事に絶望する光景が浮かんだ。

 

サッカーが出来なくなり絶望している所を()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()に出会い、プリキュアに似た力を手にして、元凶である男を叩きのめす光景が浮かんだ。

 

そして男を叩きのめすが、その際に巻き添えでサッカーが出来なくなった少年が憎悪を抱くような目で見た事で、自分達が取り返しのつかない過ちを犯した事を後悔する様子が浮かんだ

 

「ち、違う。わ、私は、私たちは……ただ、ただ……」

 

メサイア達が受けた攻撃によってキュアストライカー達の戦意は消え失せ、苦しみ始める。

 

ーサッカーを愛する彼女たちをこれ以上苦しませないためにも!ー

 

ー決めてくれプリキュア!-

 

スカイ「はい!分かりました新しい人たち!!」

 

ーあ、俺、円堂守なー

 

ーさっき音声聴いてなかったか、江戸川コナンだよ;ー

 

頭に響いた声に元気よく答えるスカイにこっちには聞こえてないんだけどとメサイアは苦笑する。

 

メサイア「ま、言ってる事は大体は分かるわ。彼女達を元に戻してあげましょう!超次元サッカーっぽい合体技でね!」

 

自身の技であるレイボールを出したメサイアは3人のキュアストライカーを見つめて言う。

 

メサイア「まずは!シュトルム!」

 

そう言ってメサイアはシュトルムに向けてレイボールを蹴りパスを出す。

 

シュトルム「ナイスパスよ!(こうやって受け取るのって電王が使った俺の必殺技・ファイナルヴァージョンを思い出すわね)タイタン!!」

 

タイタン「ですわ!ミーティア!」

 

ミーティア「おっしゃあ!フォトン!!」

 

フォトン「フィニッシュよトループ!!」

 

トループ「それじゃあメサイア!スカイ!決めるわよ!!せいっ!!」

 

メサイアから受け取ったシュトルムは、レイボールに力を込めた後、タイタン、ミーティア、フォトンの順にパスをし、フォトンが受け取ったボールをトループが上空に向かって蹴り上げる。

 

その際にレイボールは紫の光に包まれた直後、上空が黒い雲に覆われると落雷がレイボールに当たり、稲妻をまとう。

 

そのレイボールへ向けてトループ、メサイア、スカイは力強くジャンプする。

 

メサイア「此が私達の必殺技!プリキュア!」

 

「「「ライトニングブレイカー!!!」」」

 

イナズマイレブンに出る合体シュート技の一つ、イナズマブレイクの様にレイボールを3人同時にキュアストライカーに向けて蹴り飛ばす。

 

向かってくるレイボールに呆然と見ていたキュアストライカー達はその光を見て脳裏にある光景が浮かんだ。

 

─○○高校女子サッカー部、悲願の優勝です─

 

それは自身達が所属していた女子サッカー部が優勝を果たし、互いに喜びあう光景が浮かんだ

 

「「「そうか、あの時の様に私達は喜びを分かち合いたかったんだ……」」」

 

脳裏に浮かんだ光景を見たキュアストライカー達は自身の過ちに気づいた後、ライトニングブレイカーが炸裂。

 

光に包まれ、光が収まった後にはキュアストライカー達の姿は元の姿と思われる女性や少女へと戻った。

 

スカイ「やりましたねメサイア!!」

 

メサイア「ええ……」

 

スカイはキュアストライカー達を元に戻せた事に安堵するが、メサイアは女性達の足に刻まれた男によってつけられた痛々しい傷を治せたら良いのに……と考えていた。

 

同じように見ていたトループはメサイアの腰にあるメサイアレンスを収納するキャリーが光っている事に気づく

 

トループ「メサイア、あなたのキャリーケースが光っているわよ?」

 

メサイア「え?……」

 

指摘にメサイアはすぐさま腰のキャリーからメサイアレンスを取り出すとメサイアレンスが光を発していた。

 

メサイア「メサイアレンスが光っている?これは……」

 

戸惑っていたメサイアは、脳裏にはある技が浮かびあがった事に気づく。

 

メサイア「この技、これならこの人達を救えるわ!」

 

脳裏に浮かんだ技にすぐさまメサイアは、腕を交差し、手の甲に光を集束する

 

メサイア「貴女達が受けた傷、治してやるわ!プリキュア・フィクサーレイ!」

 

手を女子サッカー部の部員に向けて翳すと掌から白い光が照射される。

 

照射された光を受けたキュアストライカーだった者達の体が光った後、その足は傷が全くないキレイな状態になっていた。

 

スカイ「傷が治った!?」

 

ーどうやらメサイアは癒しの力を得たようだなー

 

ーおぉ、まるで私のフェイスフラッシュの様に傷が治っておる!?ー

 

驚くスカイの頭にゼロの感嘆の声と、キン肉マンの驚きの声が響く。

 

やり終えたメサイアはふうと息を吐きだす。

 

メサイア「この技のおかげで怪我が治って良かったわ」

 

スカイ「後はこの人達を安全な場所に移動させるだけですね」

 

安らかな顔となった3人を見て言うスカイにそうねとメサイアは同意する。

 

メサイア「それじゃ、今の内に移動させましょう」

 

斎藤「まだだメサイア!まだ戦いは終わってない!まだ、この場には()()()()!」

 

3人を代わりに運ぶ為もあるだろうが、叫んだ斎藤のに誰もが驚く。

 

メサイア「敵がまだ居る!?どういう事!?」

 

南部「君たちがキュアストライカーと戦っている時に突然グラウンドがぬかるんだだろ?」

 

トループ「やはり、あれは自然に起こった事じゃなかったのね」

 

トループの言葉の後、誰もが周囲を警戒して見渡す。

 

斎藤「なぜか分からないが、あの茂みから不自然な光を目撃してな……俺がこのアサルトライフルで撃ってみたら一つの小さな氷塊が飛び出てきやがったんだ」

 

南部「もしもメサイア達の戦いを見ていたのなら、まだ遠くには行ってない筈だ」

 

メサイア「敵が何処かに潜んでいる………一体何処に……」

 

2人のを聞きながら潜んでいる敵にメサイアは見渡して探そうとするが見えない。

 

スカイ「どこに潜んでいるんでしょうか……」

 

─スカイ、集中するんだ。俺達の力を持つその姿なら違和感に気づける筈だ─

 

─おう!ゴールを守る様にどっちりと集中すればいける筈だ!!─

 

考えているスカイの頭にコナンと円堂がアドバイスが響く。

 

そう言われ、スカイは集中しながら目に力を入れる。

 

するとゴールポスト近くの空間に微妙な違和感を感じ、すぐさま作り出したボールを蹴り飛ばす。

 

放たれたボールはゴールポスト近くの空間で何かに阻まれる音と共に止まる。

 

???「やるじゃねえか、隠れてるあたしらを特定するとは、ただのサッカー選手モチーフの見た目じゃないようだな」

 

賞賛の言葉と共にメサイア達の前に二人の少女、ゾンマーとコキュートスが姿を現す。

 

ゾンマーは掴んでいたボールを力づくで潰す。

 

メサイア「南部さん達の言ってた通りね。あなた達は何者なの!?」

 

姿を現したゾンマーとコキュートスに対し、メサイアは問う。

 

ゾンマー「何者か?ああ、答えてやるさ。あたしはキュアエンド様の配下が一人、キュアゾンマー!」

 

メサイア「キュアゾンマー……(もしかして彼女が東堂さんや真田さん、マリちゃんが懸念した異界の悪のプリキュアの一人……)」

 

名乗り上げたゾンマーにメサイアは警戒する。

 

スカイ「隣にいるあなたは何者ですか!」

 

ゾンマー「あたしの隣に居るこいつはキュアコキュートス。さっきお前達が交戦したキュアストライカーを生み出した者だ」

 

トループ「あなたが!?」

 

コキュートスを見て問うスカイのに代わりにゾンマーが答えた事に誰もが驚く。

 

ゾンマー「さて、キュアメサイアにキュアスカイ、漸く会えたぞ。前は不在だったから確認できなかった事をさせて貰うぜ……」

 

その言葉と共にゾンマーは右手に炎、左手に水を纏わせる。

 

「さあ、アナザープリキュアを倒したおまえらの力、あたしたちに見せてもらうぞ!」

 

野獣めいた笑みを浮かばせてゾンマーは吠える。

 

コキュートス(ゾンマーめ。もしもこの状況にアナザープリキュアが介入してきたらどうする……若しものためにこの場から離脱する為の脱出要員を呼ばないと………)

 

そんなやる気満々なゾンマーとは裏腹にアナザープリキュアの介入を恐れるコキュートスはメサイア達に気づかれない様に念話で呼びかける。

 

トループ「凄い闘気ね………みんな、警戒して!」

 

戦闘は免れないと判断したトループの号令のもと、メサイア達はゾンマーに対して身構える。

 

2人との闘いが始まろうとする中、既に招かざる敵が動こうとしている事をメサイア達は愚か、ゾンマー達も知らなかった。

 

───

 

その招かざる敵、アナザールージュは、アナザーブラックやアナザーマーチの様にモンスター娘のような姿になっていた。

 

姿はキュアルージュとほぼ同じで衣装はエターナルと戦っていた時の衣装だが、薔薇の装飾は黒く枯れており、蝶の羽根の装飾もボロボロになっていた。そして元のキュアルージュと違い、違いとして、頭と腰に狐の耳と九尾の狐の尻尾が生え、片眼に憎悪を持った炎を纏っており、背中にはサッカー選手のユニフォームに付ける背番号の様に2007とROUGEの文字が刻んでいた。

 

「ああ、忌々しい!恨みの炎が燃え滾る!!あたしの炎でお前たちを燃やし尽くしてやる……!!」

 

憎悪の焔を燃やしたアナザールージュは全身を炎で包みこんで戦いを始めようとするメサイア達やゾンマー達が居るグラウンドへと突撃する。

 

3つ巴の戦いが始まろうとする中、新たなプリキュアの目覚めは近い……

 

 

*1
イナズマイレブンシリーズの初代主人公。雷門中学校のキャプテンとGKを務めた

*2
イナズマイレブンGoシリーズに置ける主人公




次回、キュアゾンマー&キュアコキュートスとの戦い
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