プリキュア戦記 正義のプリキュアvs終界 作:MIXEVOL
黒い空間の中でウォズは開いた本を見ながら語り始める。
ウォズ「この本によるとヌーベル学園のグラウンドに襲来したキュアストライカーを迎え撃ったメサイア達はキュアストライカーが呼び出したキュアサーヴァント達を蹴散らした所、同じ姿のキュアストライカーが2体現れた」
「三体のキュアストライカーの連携とキュアゾンマーの妨害で苦戦するメサイア達であったが江戸川コナンのメダルと円堂守のメダルを使ったスカイの新たな形態、ディレクティブストライカーによって好機を得る」
「そんなスカイの放った必殺技を受けたキュアストライカー達は自身が犯した過ちに苦しみだし、メサイア達はキュアストライカーを救う為、合体シュートを繰り出し、キュアストライカー達を元の元の女性や少女に姿に戻した」
「その際、男のせいで痛々しい傷がついた脚を見て治すことは出来ないかと悩んでいたメサイアは新たなる技、フィクサーレイを会得、それによって女性や少女が男によって傷つけられた脚が治した」
「そんなメサイア達に対し、実力を図る為に攻撃を仕掛けてくるゾンマーとコキュートス。だが、メサイア達とゾンマー達の戦いが始まろうとしてる中、九尾の狐モチーフのモンスター娘の容姿になったアナザールージュもまた、メサイア達の戦いに介入しようとしていた……」
一通り語り終えた後にウォズは前を見る。
ウォズ「さて、アナザールージュも交えた三つ巴の戦いが始まろうとする中、メサイア達はどう切り抜けるのか、君たちの眼で確かめてみたまえ」
そう締め括り、ウォズの姿は見えなくなる。
────
ゾンマー「おらぁ!!!」
まずは挨拶代わりとゾンマーは右腕を突き出すと共に炎を放出し、メサイア達は慌てて左右に分かれて避ける。
メサイア「あぶな……燃やされるのは勘弁願いたいわね」
炎の通った道を見て冷や汗掻いた後にメサイア達は構える。
その様子にゾンマーはほうと関心する。
ゾンマー「あたし達を見て怯まないとはなかなか肝の据わった奴らだな」
コキュートス「そのようね。(ただ、スカイ以外は見た限り、力と運動神経に頼ってるだけで戦闘経験が浅いみたいね。まぁ、力に溺れてないだけマシな部類かしら)」
楽し気に笑うゾンマーとは反対にコキュートスは冷ややかな目でメサイア達を見ながら内心評価する。
ゾンマー「こういう奴らほどやりがいがある証拠だ!さっきの戦いでこいつらへの対処法は大体出来てる。あたしはメサイアとスカイを相手するから、残りはコキュートス、お前が対処しろ」
コキュートス「はいはい(そりゃあ今の私にはインフェルノの分身技、インフェルノドールを元にした多人数相手用の技があるから良いけれど、お守みたいで嫌ね……)」
やれやれとばかりに肩をすくめたコキュートスはめんどくさそうに先ほどの炎で丁度良く別れていたトループ達5人の前に立つと手元にフルートのようなものを出す。
一方でゾンマーは腕を回しながらスカイとメサイアに楽し気に近付く。
ゾンマー「さあて、あいつが面白いと評したお前の実力、確かめさせて貰うぜ!!」
そう言ってゾンマーは炎を纏った右手でメサイアにパンチのラッシュ攻撃を仕掛ける。
放たれたラッシュ攻撃にメサイアは腕をボクシングのピーカーブーの様に構えて防御する。
メサイア「っ!?(強い、隙を一瞬でも見せたら負けてしまう!)」
ゾンマーのラッシュを何とかガードしながらメサイアは伝わって来る気迫に戦慄する。
ゾンマー「おらおら!防いでるだけじゃあ勝てねえぞ!!」
自身の連撃をガードするメサイアに獰猛な笑みを見せながらゾンマーは右手に炎を纏わせる。
ゾンマー「消し炭になれ!!プリキュア!バーニングスマッシュ!!」
強烈な炎の拳を繰り出すゾンマーに対し、メサイアは……
メサイア「っ!そよかぜステップ!!」
大振りに振られた事で僅かに出来た隙を突いてメサイアはまだブレスレットに装填されていた松風天馬の技、そよかぜステップ*1で回避し、それによりゾンマーの体勢は崩れる。
ゾンマー「んな!?」
メサイア「好機!!」
その隙にメサイアはレイクラブを召喚し、驚いて体勢を崩したゾンマーに向けて振り下ろす。
ゾンマー「そう簡単には食らわねえよ」
それに対し、ゾンマーは左腕に防具の様に水を纏ってレイクラブを受け止める。
メサイア「っ!」
ゾンマー「なかなかいい判断だったぜ(なるほど、戦闘経験はそこまでじゃないが、力はいっぱし高いな……ガードしてるのに腕に痺れが走ってやがる)」
スカイ「メサイア!」
そう評した後、ゾンマーは強引に痺れる左腕を振るい、メサイアを吹き飛ばすと向かって来ようとしていたスカイに向けて左腕から強烈な水流を放つ。
スカイ「!サンダーグラインド!!」
向かってくる水流に対し、スカイは飛び上がると同時に雷で出来たスケボーに乗り、水流の縁を滑る様に避けてその勢いでゾンマーから距離を取ると体勢を立て直していたメサイアの横に降り立つ。
その動きにゾンマーは口笛を吹いた後、水流を辿って来たスケボーの電気にあ、痺れた!?と左腕をぶんぶん振る。
スカイ「大丈夫ですかメサイア?」
メサイア「ええ、あのパワーで振るわれるパンチは今の状態じゃあ受け止めきれる気がしないわね……」
─見た感じ、ディレクティブストライカーじゃあパワーが足りてねえな─
─そうだな。スカイ、パワーにはパワーだ。パワー系の形態にチェンジするんだ─
メサイアへと声をかけたスカイは円堂とコナンのアドバイスになら……と右腰のメダルホルダーからウルトラマンダイナとキン肉マンのファイターパワーメダルを出した。
スカイ「パワー系ならこの人達ですね!」
ーよっしゃあ初陣じゃい!!ー
ーああ、本当の戦いはここからだぜ!!ー
気合の声を出すキン肉マンとダイナの言葉を聞きながらスカイはクロスライザーを構える。
「ダイナさん!」
まず最初にウルトラマンダイナのメダルを黒いナックルに装填
「キン肉マンさん!」
次にキン肉マンのメダルを黒いナックルに装填し、スカイはライザーで黒いナックルに装填したウルトラマンダイナとキン肉マンのメダルをスキャンする。
ークロスフュージョン!ー
2つのメダルの力を引き出したライザーから電子音が鳴り響き……
スカイ「豪快に行かせて貰います!」
咆哮と共にライザーを掲げてトリガーを押す。
ーキン肉マン!ウルトラマンダイナ!ー
ーへのつっぱりはいらんですよ!!-
ーダァ!ー
電子音が響き渡ると同時にスカイの両隣にキン肉マンとウルトラマンダイナのビジョンが現れ、キュアスカイと重なる。
ーキュアスカイ!ミラクルファイター!!ー
ビジョンが重なったスカイの姿は、ブーツとグローブ部分がキン肉マンのレスリングスーツを元にウルトラマンダイナの意匠が入っており、胴体はドレス部分がキン肉マンのレスリングスーツをドレス風にした上が青、スカートとスパッツが赤となっており、胸にはウルトラマンダイナのカラータイマーを模したブローチが付き、スカイの頭部にはウルトラマンダイナのプロテクターを模した髪飾りがついた姿になる。
メサイア「スカイはレスラー系のフォームになったようね。なら私はこれで行くわ!」
スカイがミラクルファイターになったのを見て、メサイアはキュアブレスレットに格納していた松風天馬のファイターパワーメダルをしまい、変わりに春野サクラとディアンヌのファイターパワーメダルを出した後、ナックルと共に構える。
メサイア「2つの力!」
まず最初に春野サクラのメダルを黒いナックルに装填。
メサイア「今一つに!」
次にディアンヌのメダルを黒いナックルに装填し、メサイアはライザーで黒いナックルに装填した春野サクラとディアンヌのメダルをスキャンする。
ークロスフュージョン!ー
2つのメダルの力を引き出したライザーから電子音が鳴り響き……
メサイア「揺るがせ!剛力!はっ!」
咆哮と共にライザーのトリガーを押す。
ー春野サクラ!ディアンヌ!ー
電子音が響き渡ると同時にメサイアの両隣に春野サクラとディアンヌのビジョンが現れ、キュアメサイアと重なる。
ーキュアメサイア!オーラタイタン!!ー
鳴り響く音声と共にメサイアの髪はピンクのツインテールになり、服はディアンヌのレオタードをベースに春野サクラの衣装を元にした赤い袖なしジャケットを羽織り、薄いピンクのスカートを纏った姿に変わる
変身完了と共にメサイアの手には『巨人の戦槌ギデオン』をモチーフとする鉄槌タイタンハンマーが握られる。
メサイア「キュアゾンマー、貴女の剛力にはこの姿で対抗させて貰うわ!」
ミラクルファイターとオーラタイタンに変身したスカイとメサイアに対し、ゾンマーに視線を向ける
ゾンマー(片やレスラー系でもう片方はハンマー使いか……メサイアの方はさっきの力にハンマー攻撃となると、ガードしたら骨まで行きそうだな………)
ゾンマーはスカイとメサイアの新フォームを見て、メサイアの新フォームの力の上昇にそう考察*2してる間にメサイアは地面に手を触れた。
メサイア「プロレスにはリングが付きものよ!」
メサイアはディアンヌの魔力『創造』を使って、自身とスカイ、ゾンマーを囲む様にプロレスのリングを創り出した。
─ディアンヌの魔力を再現するなんて、凄いな……─
─前のアナザーマーチと言う化け物が放った空気弾を咄嗟に団長の力を使って対処したが、あの時は団長とは遜色ないくらいの力を発揮してたな─
─メサイアの場合、知識だけで俺達の魔力を再現してるのがな……─
─それだけでは無いな。メサイアの場合は、異なる力を上手く組み合わせて戦っている。相応の知識を持たなければ使えない戦法だな─
─んじゃあよぉ、今の状態で団ちょやエスカノールの魔力を組み合わせて戦うって事が出来るのか?─
─いや、前回の戦いと今回のを見るからに、メサイアはキュアブレスレットとクロスライザーで同系列の力での同時運用はする事が出来ない可能性があるな……もしかすると同系列の力を使えばメサイア自身に悪影響が出ると思われるな……─
そんなメサイアの行動にディアンヌに関係する七つの大罪のキャラ達が反応しており、最後のマーリンの推測に成程、と他の面々は納得する。
その間に、ゾンマーは面白うそうにスカイとメサイアを見る。
ゾンマー「力自慢の形態になったようだが、二人がかりであたしを止められるかな!」
先手必勝!とゾンマーはスカイが動く前に先制攻撃とばかりにスカイに向けて飛び上がった後にその際の落下を利用したジャンプパンチを繰り出した。
スカイ「ならばこちらも!!」
それにスカイも対抗してパンチを繰り出し、2人の拳がぶつかり合う。
お互いに火花を散らす中、スカイの拳がゾンマーの拳を押し始める。
スカイ「はっ!」
ゾンマー「くっ!?」
スカイの拳圧に押されたゾンマーはなんとか着地するが体勢を崩される。
スカイ「隙だらけです!!フラッシュメガトンパンチ!!」
その隙にスカイは光を纏ったストレートパンチをゾンマーの腹部に炸裂させる。
ゾンマー「グハッ!?」
ストレートパンチを食らったゾンマーは吹き飛ばされるが、リングのロープに引っ掛かった事でリング外に出ずに済んだ。
ゾンマー「へっ、良い攻撃じゃねえか………ロープが無かったらグラウンドから追い出されたぜ……」
口元を拭いながらゾンマーは楽し気に立ち上がる。
スカイ「ストロングボンバー!」
そんなゾンマーが態勢を整える前にスカイは光を纏った右腕によるラリアットで追撃を仕掛ける。
ゾンマー「2度目をそう簡単に喰らうものか!」
向かって来たのにゾンマーはメサイアとの攻防の際にやった様に左手に水を纏い、ラリアットを受け止めようとする。
が、ラリアットした右腕が燃え上がると水を蒸発させていく。
ゾンマー「なっ!?ぐっ!!」
そのまま水を貫いたラリアットの威力に負け、再びリングのローブにもたれるようにゾンマーは引っかかる。
ゾンマー「つ~~~~、流石は抹消を免れたプリキュアの生き残り。なかなか強いじゃねえか」
さらに獰猛な笑みを浮かべたゾンマーは視界の横からあるものが飛来しようとしてるのに気づく。
飛んで来たのは巨大な岩塊であった
ゾンマー「おいおい!?相方はプロレスしてるのにそっちは普通に飛び道具使うか!?」
向かってくるのに対し、ゾンマーは右手に炎を纏って飛来する岩塊を炎の拳で破砕した。
その後に飛ばしたであろうメサイアを探すが姿がない事に気づく。
ゾンマー「居ない!何処に行った!?」
メサイア「私は此処よ!」
捜そうとしたゾンマーの目の前にメサイアが現れた。
驚いているゾンマーに対し、メサイアの右腕が黒く変化し……
メサイア「しゃんなろぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」
ゾンマーの顔に殴り付けた。
メサイアの拳を諸にくらったゾンマーはリングのコーナーポストに激突した後、リングに倒れる。
その後に頭をブルブル振って起き上がる。
ゾンマー「今の拳、結構効いたぜ……力だけ見るならスカイの攻撃より強烈だ………(おまけに頭がくらくらする………)」
フラフラになってるゾンマーへメサイアは追撃をかける
メサイア「まだ終わりじゃないわ!受けなさい!剛烈乱舞!!」
メサイアは大地の力とチャクラの力を込めた連続攻撃を繰り出し、ゾンマーはガードするが、先程のパンチを食らった影響でフラついていた。
ゾンマー(あたしが防戦する羽目になるとは……ちょいと遊び過ぎたか……!)
顔をしかめているとメサイアは突如、両腕を下げるモーションをとる。
ゾンマー(?なぜ無防備な状態に?……なんのつもりか分からないが敢えて乗ってやろうじゃないか!)
それを見たゾンマーは両手に炎と水を纏わせる。
ゾンマー「吹き飛びな!プリキュア・ゾンマースマッシュ!」
炎と水を纏った掌底をメサイアの腹部に叩きつける。
普通なら吹き飛ぶ筈だが、メサイアは動じておらず、一歩も動いてない。
ゾンマー(手応えが無いだと!?まさか、硬化を防御に転用したか!?)
攻撃を無力化されたゾンマーに対し、メサイアはお返しとばかりに必殺技を繰り出す。
メサイア「今度はカウンターを受けなさい!プリキュア・剛力双拳!」
メサイアは両手に岩を纏わせ、岩を纏った拳をゾンマーの腹部に叩きつけた。
ゾンマー「ぐはっ!?」
強烈な一撃を食らい、吹き飛んだゾンマーはリングのロープに接触した後、反動で飛ばされた。
その間にメサイアはコーナーポストに乗った後、ジャンプした。
スカイ「捕まえました!」
その間に飛ばされたゾンマーは待ち受けていたスカイが捕まえる。
ー決めたれいスカイ!!ー
スカイ「はい!」
キン肉マンの激励を受けてゾンマーへとスカイはある技を行う。
スカイ「キン肉マンさんの師匠、カメハメ師匠の48の殺人技の1つ、風林火山!まずは疾きこと風の如く!」
最初にスカイは掴んだゾンマーをダブルアームで振り回し、リングのキャンバスに叩きつけ……
スカイ「徐かなること林の如く!」
瞬時に近づいて組み付くとローリング・クレイドルで空中に上昇し……
スカイ「侵略すること火の如く!」
そこからパイルドライバーで落下してキャンパスに再び叩き付け……
スカイ「動かざること山の如し!」
最後にゾンマーを再び空中に浮かばせると共にリバース・ロメロスペシャルをかけて決める。
ゾンマー「かはっ!?(な、なんて奴だ!?メダルを使ってのメサイアと違い、完璧に自力でキン肉マンの技を再現してやがる!?)」
風林火山を食らい、息を吐き出すゾンマー。
だが、スカイの攻撃はまだ終わらない
スカイ「今度はこれです!!」
スカイはリバース・ロメロスペシャルをかけた体勢を維持した状態でゾンマーをさらに上に放り投げると空中で無防備になってるゾンマーを掴んで捕らえるとパイルドライバーの体制に入り……
スカイ「ヒーローガール、ダイナミックドライバー!!」
急速落下で勢いをつけてゾンマーを豪快にメサイアが創り出したリングの床に叩きつける。
ゾンマー「ぐがぁ!?」
必殺技、ダイナミックドライバーを食らい、リングに倒れこむゾンマー。
メサイア「まだ終わりじゃないわよ!」
そんなゾンマーへ向けてメサイアがコーナーポストからジャンプして右手にチャクラの光が纏っていた。
メサイア「プリキュア、礫岩桜花掌!!」
チャクラの光を纏った拳を倒れ伏したゾンマーに向けて振り下ろす。
ゾンマー「っ!?(こんな状態でこの攻撃食らったら流石にまずい!)」
咄嗟に横に転がってメサイアの拳がリングに来る前に、着弾地点から離れたゾンマーだが、メサイアの拳がリングに炸裂すると拳がめり込んだ地点から岩の衝撃波が走り、ゾンマーを吹き飛ばす。
ゾンマー「どわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?」
衝撃波を食らったゾンマーはそのままリングの外に追い出された
ゾンマー「ごほ、衝撃波だけでこのダメージ……てめぇ、プリキュアなのに、殺傷力持ち過ぎじゃね?」
メサイア「いや、そっちに言われたくないセリフなんだけど……」
リング外に追い出されたが何とか立ち上がり、せき込みながらリング内に戻りつつ、ツッコミを入れるゾンマーに対し、メサイアはツッコミ返す。
ゾンマー(ちっ、ちょいとファブニールが気に入る何かを知る為にはマジで遊び過ぎたな……)
自身の身体のダメージが想定より大幅に超えてしまった事に内心舌打ちしながらゾンマーはまだ警戒してるメサイアとスカイを見る。
ゾンマー(こんな状況でも警戒は解かないか……スカイはともかく、メサイアはそこらへんはいっぱしの戦士位は持ってはいるか……)」
今の状態でどう打開すべきか悩みながらゾンマーは思案する。
ゾンマー(コキュートスの奴は相手が素人に近い奴らだしまだ大丈夫だとしても、此処は撤退すべきだな……だが、ここまでやられておめおめ撤退はあたしのプライドが許さない)
一発お見舞いせずに逃げるのは割に合わないとしなとみつえながらゾンマーは静かに気づかれない様にリングのローブに近付く様に後ろに下がる。
スカイ「あれだけダメージを受けているのに動けるとは……」
メサイア「私的には此だけのダメージを受けた以上、これ以上戦うのは無謀そのものだと思うけど、警戒は解かないで」
ーメサイアの言う通りじゃ。ああいう奴ほど、何かをしてくる可能性がある。十分警戒した方が良いー
ゾンマーを見て驚くスカイへとメサイアとキン肉マンは注意する。
ゾンマー「(警戒は解かないか……さてどうするか……ん?)」
リングのロープに下がっていたゾンマーは視界の端にある物が目に入る。
それは黒いフィールドであった。
ゾンマー(何だあの黒いフィールド?もしやあの黒いフィールド、あたし達は脱出するためにコキュートスが用意したもんか?もしそうならば、これを利用するか)
黒いフィールドを見て、ゾンマーはスカイとメサイアが居る場所から脱出すべく、ある技を放とうとする。
ゾンマー「(ここはウォータードライブで脱したいが、一工夫入れますか!)行くぞ!」
メサイア「!来る!」
吠えた後にゾンマーはまず全身に水を纏い、次にリングのロープに勢いよく寄りかかったと思ったら、戻るロープの反動を使った急加速でスカイとメサイアへと突撃する。
その途中で右手にクローを装備すると身体を回転させる
ゾンマー「ウォータードライブの強化技、ウォータードライバーだ!!」
メサイア「ウォーズマン理論な技を使ってきた!?」
ーあー、確かにウォーズマンがやったスクリュードライバーみたいじゃの~ー
スカイ「そうなんですか?」
回転しながら突進して来たゾンマーに思わずメサイアは叫び、しみじみと懐かしむキン肉マンにスカイは思わず聞く。
ゾンマー「おらぁ!!」
メサイア「っ!地烈剛盾!!」
一気に突破しようとするゾンマーに対し、メサイアは目の前のキャンバスを殴るとそこから巨大な岩の盾を生成する。
ゾンマー「そんな壁くらいではあたしは止まらんぞ!!」
岩の盾にぶつかったゾンマーは岩の盾をドリルの様に削り掘っていく。
メサイア「(このままじゃあ突破される!)ならば!」
突破されると判断したメサイアはバックルにあるファイターパワーメダルを取りだしてキュアブレスレットにセットする。
メサイア「今度は視界を封じてやるわ!セットアップ!ヒーローパワー!」
『セーラーマーキュリー!』
音声が鳴り響いた後、メサイアの身体にセーラーマーキュリーのシルエットが重なる。
力を感じ取りながら、メサイアはある事を思い出していた。
実はこの3日間の合間、メサイアはある事を行っていた。
クロスライザーを使用した状態でキュアブレスレットでヒーローパワーメダルを使用できるかと言うのだ。
実験の結果はある事を除いて使用できるということだ。
メサイア(セレネスキューティーの時に、セーラームーン系のメダルを装填してみたけど、その時は発動できなかった。クロスライザーのフォームに使われる力と同系列の力は一緒に発動出来ないのはここぞと言う時にネックになりそうだけど……)さて、更なる時間を稼がせてもらうわよ」
顔にマーキュリーゴーグルを装着すると、ゴーグルに迫ろうとしてるゾンマーが映し出され、両手をゾンマーが貫通しようとしている岩の盾に向け、エネルギーを収束し、水へと変わる。
メサイア「シャボン・スプレー!」
収束した水がメサイアの掌から無数のシャボン玉として放出され、破裂して行く。
メサイア「プラス!マーキュリー・アクア・ミスト!」
更に掌から霧を放射し、これによりスカイとメサイアが居る場所は霧に包まれた。
なお……
「ん?なんだこの霧ぐぼ!?」
突撃していたアナザールージュは突然発生した霧によって視界を遮られた事で方向が分からず、見当違いの地面に激突していたが些細である。(些細じゃないぞ!byアナザールージュ)
閑話休題
その間に岩の盾を貫通したゾンマーは霧の空間に包まれているのに驚く。
ゾンマー「!?なんだ!?この霧の空間は!?」
霧ががかった視界に驚いていたゾンマーだったがすぐさま切り替える。
ゾンマー(このまま突破して、脱出地点に移動する!!)
黒いフィールドへと突き進むゾンマーをメサイアは装備しているマーキュリーゴーグルの解析で捉えていた。
メサイア「霧の中にいてもこのままいく気ね。けど、その行動は阻ませてもらうわよ」
ちなみにスカイはと言うと……
スカイ「相手の動きからして、このまま真っ直ぐ来る筈……」
霧に包まれる前の相手の行動からスカイは推察する中、見えて来た人影にスカイはある技で迎え撃った。
スカイ「キン肉マンさんが使った技!ベアクロー返しです!」
キン肉マンがウォーズマンが放ったベアクローに対する蹴りによる返し技、ベアクロー返し*3がゾンマーが装備している鉤爪に炸裂する。
ゾンマー「くっ!?」
蹴りを食らった事で体勢を崩されたゾンマーはその拍子で鉤爪がリングの床に落ちる。
ゾンマー「こんな霧の中で、正確に攻撃するとは……」
ベアクロー返しの反動で一時的に後ろに下がるスカイに呻きながらゾンマーは鉤爪を拾い装着し直した後にもう1個鉤爪を出すと左手にも装着する。
ゾンマー(こうなりゃ両方でやってやるよ!)
そんなゾンマーが鉤爪を装着してる間にスカイはメサイアの傍に来る。
メサイア「スカイ、連携攻撃よ!」
スカイ「はい!」
声をかけた後、メサイアの目の前に巨大な岩が浮かんだ状態で現れる。
メサイア「プリキュア、土荒飛拳!」
現れた巨大な岩を殴り飛ばすと殴られた岩は巨大な拳へと変わり、ゾンマーへと飛んでいく。
それを見たスカイはその巨大な拳になっている岩に飛び乗る。
スカイ「キン肉マンさんから教わった力!火事場のクソ力!!」
身体が発光させたスカイの光が土荒飛拳に伝わり、光り輝く拳となる。
ゾンマー「今度は巨大な拳か!そんな拳などさっきの岩壁同様破壊してやる!」
向かってくるのに対し、ゾンマーは再度水を纏い、ウォータードライバーの体勢に入る。
ゾンマー「おらぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
回転するゾンマーと土荒飛拳とぶつかりあう。
火事場のクソ力が付加された土荒飛拳を粉砕しようとするゾンマーだが、拳は砕けず、そのまま押し合いを続ける。
その間に拳の上にいたスカイは高くジャンプするのと同時にゾンマーの鉤爪と土荒飛拳が同時に壊れる。
ゾンマー「相殺か!」
スカイ「隙ありです!」
呻くゾンマーに飛び上がっていたスカイが落下する。
スカイ「ダイナエルボードロップ!」
キン肉マンの48の殺人技の一つ、肉弾エルボードロップをモチーフとした肘打ち、ダイナエルボードロップがゾンマーの頭に炸裂する。
ゾンマー「ぐっ!?」
エルボードロップをくらったゾンマーは気絶しかけそうになるが意地でリングから離脱し、黒いフィールドがある場所に辿り着く。
ゾンマー「つ~~~~~~~」
コキュートス「何を遊んでいるゾンマー。遊び過ぎにも程があるぞ」
頭を押さえるゾンマーに呆れた様子のコキュートスが合流する。
その体はゾンマーと違い、ドレスに埃などが付いているものの、ダメージを受けた様子はなかった。
ゾンマー「わりぃか?というかお前が対峙していた相手は素人だって言ってた癖に埃が付いてるじゃないか」
コキュートス「埃だけ、力はそれなりにあったけど、所詮は科学で再現されただけの存在だったわ」
指摘するゾンマーに対し、コキュートスは涼し気に返す。
ゾンマー「そうかい、そっちは特に期待薄だったのかよ」
コキュートス「ええ、私の分身で足止めしてとある世界のロボットが使ってたランチャー*4で奴らを行動不能にしてやったわ……所で、奴が来るわよ。そろそろこの場を離れるわよ」
残念そうにぼやいたゾンマーはコキュートスの後半の言葉に眉を顰める。
ゾンマー「奴、って事はアナザープリキュアがもうすぐ来るって事か?」
コキュートス「と言うか来てる。なぜか別の所に激突していたが、この場にいつ現れてもおかしくない。ダメージを受けている状態でアナザープリキュアと交戦なんてごめんこうむりたいでしょ。だからこの場は撤退するわよ」
そりゃあそうだ、とゾンマーはコキュートスの言葉に肩を竦める。
ゾンマー「そうだな。此処までダメージを受けた状態でアナザープリキュアと交戦なんてやりたくねえし、大人しく退きますか」
ならば行くわよ、と促すコキュートスと共にゾンマーは黒いフィールドに足を踏み入れるとその場から転移する。
その直後だ、負傷したシュトルム達へ駆け寄ったメサイアとスカイの前に憎悪の焔を纏った存在が降り立ったのは……
「見つけたぞ!」
警戒するスカイとメサイアの前で焔は弾け飛んで姿が露になる。
九尾を揺らめかせ、片眼に炎を纏ったアナザールージュである。
「アナザーブラックとアナザーマーチを倒したプリキュアよ!お前達はあたしが倒してやる!」
スカイ「アナザープリキュア!?」
メサイア「こんな時にアナザープリキュアが現れるなんて…………」
呻いたメサイアは襲い掛かって来たアナザールージュに慌てて手四つの体勢になり、力比べを始める。
スカイ「メサイア!?」
メサイア「スカイはシュトルム達の治療をお願い!アナザープリキュアは私が足止めするわ!!」
力比べしながらメサイアはスカイに指示を出す。
わ、分かりました!とスカイはシュトルム達の治療に向かう。
「足止めだと、他人の力に頼った小娘が調子に乗った事を言うな!!」
メサイア「っ!!」
グッと押し出し始めたアナザールージュにメサイアは顔を苦悶に歪めながら耐える。
────
メサイア達がアナザールージュと戦い始めた頃、ある場所にて、青髪の神官騎士の様ないで立ちの青年がいた。
青年「この世界に新たなプリキュアと歴史抹消を免れたプリキュアが居るのか……」
辺りを見渡してから呟いた後に青年は懐から光る石を取り出す。
青年「この石には
使いこなせればになるが……と内心呟いてから青年は歩き出す。
青年「(あって確かめなければ分からないが……もしこの世界のプリキュアや異世界のプリキュアの実力が低ければ、元凶なる者に歪まされた
やる事が多い、とぼやいた後、青年は東堂研究所へ向かおうとし……
「何独り言の様に語ってるんですか!?ちゃんと俺がいる事を忘れてません!?」
その青年に対し、ツッコミを入れつつストップの声をかける者がいた。
青年が顔を向けると左腕部分に黄色いラインが2本入った海軍の白い軍服風の衣装を身に着け、その下にはワイシャツにループタイという出で立ちの長身で眼鏡の男がいた。
青年「あ……すまん、ジュウガ*5……」
ジュウガ「全く、シズム達から情報収集と言う名のあなたのお守の押し付けを食らった俺がいるのに、何モロローグみたいに語りだして……ガウマさん達やYsネクスト*6の人達も独特でしたが、あなたも独特過ぎますし……」
謝罪した青年に対し、全く、と眼鏡を直しつつ、だいたい君は……と愚痴り始めたジュウガに青年は凄く申し訳なさそうに身を縮こませる。
青年「ほ、本当にすまん、だが、お前達怪獣優生思想がいたお陰でうた達をプリキュア墓場に封印されずに救出できたのには感謝してる」
ジュウガ「……とりあえずは礼は受け取っときますよ。さっさと要件を済ませに行きますよ」
歩き出すジュウガに青年も続く。
そんな青年だが、この人物によって翔子達が新たなステップを踏み出す事になるのはまだ先である。
また、彼と行動を共にしているジュウガ達の様な者達が、プリキュアを救う鍵になる事はだれもが知る由も無かった。
ジュウガ(それにしても……あの少女の声、
次回、アナザールージュ大暴れ……そして