プリキュア戦記 正義のプリキュアvs終界 作:MIXEVOL
後半では新たな敵と意外なキャラが登場する
黒い空間の中でウォズは開いた本を見ながら語り始める。
ウォズ「この本によるとグラウンドに襲来したキュアストライカーを浄化したのも束の間、メサイア達の前に悪のプリキュア、キュアゾンマーとキュアコキュートスが現れた」
「ゾンマーの先制攻撃により、メサイア達は二手に分断され、スカイとメサイアはゾンマーを、シュトルム達はコキュートスと対峙する」
「ゾンマーのパワーを生かした攻撃に苦戦するスカイとメサイアはそれぞれ、ミラクルファイターとオーラタイタンと言うパワー形態に変身する」
「パワー形態となった2人はゾンマーが小手調べしようとしていたのもあって優位に立ち、ダメージを与えた」
「流石に遊び過ぎたと判断したゾンマーはその場を離脱、脱出地点で戦闘中にアナザープリキュアの気配を感じたコキュートスと合流し、彼女の進言を聞いてアナザープリキュアが来る前に戦線から離脱した」
「ゾンマーとコキュートスが離脱してすぐにアナザープリキュアの一人、アナザールージュが襲撃、スカイにコキュートスとの戦いで負傷したシュトルム達の治療を頼んだメサイアはアナザールージュと対峙する」
「一方、一人の神官騎士が愛香達の居る街に足を踏み入れ、何かをしようとしていた」
一通り語り終えた後にウォズは前を見る。
ウォズ「さて、シュトルム達が負傷して動けない中、メサイアはアナザールージュにどこまでいけるのだろうかね……」
そう締め括り、ウォズの姿は見えなくなる。
────
力比べをしながらメサイアは押し出そうとするアナザールージュに驚く。
メサイア「(なんてパワーなの!?オーラタイタンと張り合えるなんて……)だけど、オーラタイタンの力はこんなものじゃない!!」
アナザールージュに押されるメサイアだが、アナザールージュの力に怯まず、更なる力を込めた
「バカめ!!」
それに対し、アナザールージュは入れていた力を抜くと、力を込めていただけに前のめりになって体勢を崩したメサイアをその勢いに乗せて巴投げで後ろに投げ飛ばし、メサイアは地面に叩き付けられる。
メサイア「がはっ!?」
アナザールージュの返し技を食らい、息を吐き出すメサイア。
倒れこんだメサイアに追撃しようとアナザールージュが踏みつけようとする。
「死ねぃ!!」
メサイア「図に乗るな!」
踏みつけをメサイアは転がって避けると共に起き上がりざまにタイタンハンマーを手にアナザールージュの足元を攻撃する。
タイタンハンマーを足元に受けたアナザールージュはそのまま転倒する。
「うぐっ!?」
メサイア「お返しよ!!」
アナザールージュが動けない隙にメサイアは地面に『創造』の力を発動し、アナザールージュの周りに岩壁を隆起させて囲む。
「壁を囲ったくらいであたしを止められると思っているのか!!」
メサイア「ただ壁を作っただけと思ったら大間違いよ!流砂縛!」
それを見て起き上がろうとしたアナザールージュの足元をメサイアは流砂に変え、アナザールージュは流砂に捕らえる
「ぬお!?小賢しい真似を!!」
メサイア「まだまだ!シャボン・スプレー!」
流砂から脱出しようとしたアナザールージュへとメサイアはまだ装填していたセーラーマーキュリーの力で掌から無数のシャボン玉を放出し、アナザールージュの前で破裂させる。
「そんな泡であたしを止められるか!」
それがどうしたとばかりに流砂から出ようとしたアナザールージュは気づく。
先程のシャボン・スプレーで流砂が濡れてさらに自らの動きを封じていた。
「ぬぅ!?」
メサイア「貴女の力は強大なのは解っている。それくらいしないと足止めできないでしょうね。続いてこれよ!」
驚いているアナザールージュへとそう言ってメサイアは着地とタイタンハンマーを地面に叩きつけた。
するとアナザールージュの頭上に無数の岩とチャクラで構成された光の槍が出現する。
「何だこの岩と光は?」
メサイア「降り注げ!プリキュア・地裂流星!」
出現した無数の岩と光がメサイアの号令の元、アナザールージュに飛来し、襲いかかる
「しゃらくさいわ!!」
向かってくるのに対し、アナザールージュは全身を燃え上がらせるとその炎で岩や光の槍を燃やし尽くしていく。
メサイア「っ!(アナザールージュが迎撃するのも想定内、あくまで私の今の目的はスカイがシュトルム達を治療するための時間稼ぎよ)ならば!」
霧の中で地裂流星を対処するアナザールージュを見てメサイアは、キュアブレスレットにセットしていたセーラーマーキュリーのファイターパワーメダルをバックルにしまった後、クロスライザーを出すと次にリュドミラ=ルリエと桐条美鶴のメダルを出して、ナックルと共に構える。
メサイア「2つの力!」
まず最初にリュドミラ=ルリエのメダルを黒いナックルに装填。
メサイア「今一つに!」
次に桐条美鶴のメダルを黒いナックルに装填し、メサイアはライザーで黒いナックルに装填したリュドミラ=ルリエと桐条美鶴のメダルをスキャンする。
ークロスフュージョン!ー
2つのメダルの力を引き出したライザーから電子音が鳴り響き……
メサイア「吹き荒れろ!氷雪!はっ!」
咆哮と共にライザーのトリガーを押す。
ーリュドミラ=ルリエ!桐条美鶴!ー
電子音が響き渡ると同時にメサイアの両隣にリュドミラ=ルリエと桐条美鶴のビジョンが現れ、キュアメサイアと重なる。
ーキュアメサイア!グレイシャスエグゼキューター!!ー
鳴り響く音声と共にメサイアの髪は赤髪のロングで頭部にリュドミラの髪飾りを付け、上半身がリュドミラの服、下半身が美鶴のSEES制式戦闘服のスカートとベルト、ブーツをベースにした衣装を纏った姿に変わる。
そして手には『破邪の穿角』ラヴィアスの装飾を取り入れたレイピア、グレイシャスレイピアを持って構える・
メサイア「アナザールージュ、貴女の憎悪の炎を凍てつかせてやるわ!」
岩の壁に囲まれ、地面は水で濡れた流砂、周りは霧、そして頭上に岩と光が降り注いでいるアナザールージュに対しメサイアは啖呵を切って戦闘体勢を取る。
───
メサイアがグレイシャスエグゼキューターに変身してアナザールージュの足止めをしている数分前、スカイはコキュートスとの闘いで負傷したシュトルム達と彼女達を運んだ南部と斎藤、瑞希と合流した。
誰もがダメージがない場所を探すのが難しい程負傷している。
スカイ「これは……!」
南部「見ていたが、キュアコキュートス、ヤバい相手だ。5人を相手に分身を出してはいたが、その強さはまだ全然出していない感じだったよ」
斎藤「ああ、見た感じコキュートスはかなりの戦闘経験は積んでいやがる。まだプリキュアになって短いシュトルム達には荷が重すぎたかもしれねぇ」
苦い顔でコキュートスを評した斎藤に戦えなかった事がそれだけ悔しいのがスカイには伝わった。
南部「危うかったけど、相手が興味をなくしてくれたのが不幸中の幸いとしか言いようがなかったよ……新たな問題が来ちゃったけどな……」
斎藤「しかし、スカイはどうしてこっちに来たんだ?」
スカイ「メサイアからシュトルム達の治療を頼まれて来たんです」
アナザープリキュアの襲来に渋い顔をする南部の後に斎藤はなぜスカイが来たかを聞いて驚く。
斎藤「治療が出来るのか!?」
スカイ「はい、今から行います!」
頷いた後にスカイは負傷したシュトルム達に向けて手を翳す。
スカイ「皆さんの怪我を治します!エクセレントフラッシュ!」
するとスカイの掌から光が放出され、その光を浴びたシュトルム達の傷が少しずつ治り出す。
斎藤「おぉ!これはメサイアがさっき使ったフィクサーレイと同じ系列の技か!」
南部「だけど、フィクサーレイと違い、治るのに時間がかかっているな」
ーそれはスカイがまだ治療に不慣れな部分もあるし、人数が多い分、回復速度も遅くなってしまうのは仕方がない所もあるからな……ー
感嘆する斎藤だが、南部はその治療の進み具合に唸り、そんな南部に聞こえてはいないがキン肉マンがそう呟く。
スカイ「所で、どうして瑞希さんがここに?」
瑞希「ああ、うん。疑問に持つよな……」
治療しながらなぜ瑞希がいるのかを指摘するスカイに瑞希は当然だよなと漏らす。
いる理由を言おうとした瑞希だが、その前にメサイアがグレイシャスエグゼキューターに変身するのを目にする。
斎藤「おぉ、メサイアが新しい形態になりやがった!見た感じ氷属性のフォームか!」
南部「炎属性には氷属性で対抗する。セオリー通りに狙ってきたな」
瑞希(そこは水では?と言うもは野暮だろうか……)
新たな姿となってアナザールージュに対峙するメサイアに斎藤は驚嘆し、南部の呟きに対して、瑞希は内心そう思った後に疑問に思う。
瑞希(しかし、有利性で言えば水の方が有効な筈なのに、それではなく氷属性の形態を選んだのはなんでだ………?)
────
そう疑問に思われていると知らず、メサイアは仕掛ける。
メサイア「さて、まずが此で行くわよ!フリージングブレス!!」
メサイアはレイピアを土の壁に向けた後、剣先から冷気を放出し、土の壁は凍らせていく。
「何だ?壁を冷やしてどうする気だ?」
こんなものとアナザールージュは凍り付いた岩の壁を溶かそうとするがなかなか融けない。
「融けないだと?」
メサイア「こうすれば、簡単に壁を壊せないわ。さて、次は本命よ!」
氷の壁の上に立ったメサイアは再度フリージングブレスを放出し、アナザールージュの周りを囲む霧に触れていき、霧を徐々に冷やして行く。
「ぬっ!?な、なんだこれは!?全身が炎を纏っているあたしが寒さを感じるだと!?」
このぉ!と冷たさを解除しようとアナザールージュは炎を強めるが融かせる処か、霧の中に飛来していた岩が凍り始め、アナザールージュの周りに降り始める。
「バカな!?私の炎でも融かせないだと!?」
いかんと流砂から抜け出そうとするが水を吸っていた流砂もまた凍り始め、さらにアナザールージュを拘束する。
「ぐわあああああああああああああああああああ!!」
凍った岩を食らったアナザールージュは降り注いだ凍った岩に埋もれて行く。
埋もれたアナザールージュへとメサイアは更なる技を繰り出す。
メサイア「この攻撃でさらに氷漬けになるがいい!!プリキュア・アブソリュートブリューナク!!」
メサイアは掌から無数の氷の槍を放ち、アナザールージュが居る場所に氷の槍を刺して行く。
それによりアナザールージュが居た霧に包まれた場所は氷漬けにされた。
メサイア「こうなってしまっては……」
呟きながらメサイアはアナザールージュが氷漬けにされた場所を見ながら警戒を解かなかった。
数分後メサイアはある想定外を目撃する
───
一方スカイはシュトルム達の治療を終わらせていた。
スカイ「皆さん、体の調子はどうですか?」
シュトルム「何とか……生きていられているわ」
そう返した後、シュトルムは自分の手を見る。
シュトルム「……私達は何も出来ないまま負けた。完敗だった」
タイタン「数は私達の方が有利でしたが……」
ミーティア「戦いは数とは言ってるのがいたが、あいつにその考えは甘えだ。マジで赤子をあやすかの様な感じであしられた……」
悔しい顔で漏らすシュトルムにタイタンとミーティアも苦い顔で手を握り締める。
フォトン「ホントに経験の差で負けた……」
トループ「コキュートスは私達の攻撃を悉く防ぎまくった上に、逆に分身を使って私達を圧倒した。あの圧倒的な強さはかなりの戦闘経験を積んでいるわ……まだプリキュアになってから数日しか経ってない私達では……」
フォトンとトループもまた悔し気にこぶしを握り締める。
斎藤「……戦いにおいては時として格上の相手と戦わなければならない状況もあるが……あのコキュートスは本気になればシュトルム達だけでなく今のスカイやメサイアでも負けてしまう程の実力を持っているな……」
南部「今後を考えるとこれからの戦いで負けない為にも、ある程度の経験を積む必要があるな……」
渋い顔で評価して今後を考える斎藤と南部にスカイも自分の手を見る。
スカイ(私自身、あの時の様にならない様に、ゼロ師匠達にもっと鍛錬を頼まないと……)
斎藤「まぁ、今後のは今を乗り切ってからじゃないとな」
南部「だよな……」
瑞希「それって……」
そう言って
瑞希「氷山がいとも簡単に!?」
トループ「みんな、今すぐメサイアの所に行くわよ!」
トループの指示でスカイ達はメサイアが居る場所に向かう。
それを見送りながら瑞希はマフティーレンスを見る。
────
瑞希達が氷山が溶けたのを目撃する数分前、メサイアはアナザールージュを閉じ込めた氷山に警戒していた。
メサイア(アナザープリキュアを氷山みたく封じ込めたけど……)
そう思った瞬間、アナザールージュを閉じ込めた氷山から青い炎が飛び出し、氷山を融かし尽くす。
「ちょこざいなマネをしてくれたな!」
青い炎を纏い、溶けた氷山から飛び出したアナザールージュはメサイアの前に降り立って睨む。
メサイア「絶対零度に等しい冷たさを持つ氷山が融けるなんて……」
「あたしの復讐の炎を嘗めるんじゃない。次はこちらの番だ!!」
氷山が溶けた事に動揺するメサイアへとアナザールージュはメサイアに向けて青い炎で出来た火球を放つ。
メサイア「こんな火球、此でかき消してやる!アイシクルランサー!!」
メサイアは掌に氷の槍を生成してアナザールージュに向けて氷の槍を放った。
「バカにするのも大概にするのだな!!!」
それに対し、アナザールージュはさらに怒りを強めると火球の勢いが増し、氷の槍はあっさりと火球に飲み込まれてかき消され、火球はメサイアに直撃する。
メサイア「ぐっ!?」
咄嗟に氷を纏って身を守って軽減したがそのダメージにすぐに立ち上がれない。
「態度も実力も嘗め腐った貴様には1発だけではすまさん!!じっくりいたぶってやる!!」
ダウンされたメサイアに対し、アナザープリキュアは小型火球をマシンガンの如く連続で放つ。
連続で飛んでくる火球にメサイアは再び氷を纏って身を守るが次々と着弾する火球にダメージを抑えきれずに防戦一方となる。
メサイア「っ!!?」
「これで仕舞いだ!!」
人1人飲み込む大きさの火球を作り出し、メサイアへと向けて投げ飛ばす。
メサイア(駄目だ、防げない!)
迫る火球にメサイアは先程の攻撃のでダメージが蓄積して防げる技を咄嗟に出せない。
スカイ「させません!!ガルネイドスマッシュ!!」
そんなメサイアを守るために割り込んだスカイが放った光球が火球をかき消した。
ミーティア「此でも食らいやがれ!!」
フォトン「メサイアには手を出しません!!」
続けざまにアナザールージュへと向けてミーティアはバズーカ型の武器、ミーティアバズーカから砲弾を、フォトンはレーザーライフル型の武器、フォトンレイライフルからレーザーを放ち、アナザールージュを攻撃する。
タイタン「消火しなさい!タイタンスプラッシュ!!」
続けさまに掌から高圧水流をタイタンが放射し、アナザールージュの身に纏う火を消そうとするが、その前に水が蒸発する。
その前に放たれたミーティアとフォトンの攻撃を受けた所も埃を払う様にパンパンさせてダメージを受けた様子を見せていない。
南部「ぜ、全然効いてない!?」
斎藤「なんて奴だ。アナザーマーチやアナザーブラックより強いぞ!?」
「私が強い?そこの青いのを除いてこいつ等が弱すぎるだけだ……こんな奴らに倒された2人に同情するぞ」
驚く南部と斎藤にアナザールージュは冷めた様子で心底呆れた声を漏らす。
シュトルム「私達が弱い……確かに私達はプリキュアとしては日が浅い。だからと言って私達を見下さないで!」
トループ「それにメサイアを態度も実力も嘗め腐っていると言ってくれたようね。貴女こそメサイアを嘗めてるよ!」
アナザールージュの態度にシュトルムは怒りを抱き、トループはアナザールージュにメサイアを嘗めないでと強く言う
そんな2人の言い分にアナザールージュはほとほと呆れたとばかりに指摘する。
「バカかお前達は?見ていたが、そいつの方が治癒力高いのに、自分は向かわず、別の奴を向かわせたんだぞ。なぜそこの青いのに任せたんだ?青い奴の方が私を足止めするのに適任だった筈だ?しかも本来ならば炎には向いていない氷で挑んできて、それが嘗め腐っていると思わないのか?」
メサイア「っ!」
その言葉にメサイアはグレイシャスレイピアを握る力を強める。
メサイア「アナザールージュ。随分好き勝手言ってくれるようね。その前に凍らされた流砂に嵌まり、凍らされた無数の岩に埋められて、挙げ句の果てに氷漬けにされて、無事でいられる筈は無いわ。ならば、この一撃を受けて貰うわ!コンセントレーション!」
アナザールージュに好き勝手言われたメサイアはグレイシャスレイピアに冷気を纏わせてから精神を集中させる。
メサイア「絶対零度の一撃を受けなさい!プリキュア・アブソリュートエッジ!」
メサイアは地面を凍らせ、凍った地面を滑走しながらアナザールージュに向けてレイピアで連続で斬りつける。
「賢しい真似を!!」
次々と来るメサイアの斬撃を避けながら苛立ったアナザールージュはメサイアに攻撃しようとして、足の痛みに動きが止まる。
「っ!?(さっきのハンマーで殴られた時のか……!?)」
先程受けたタイタンハンマーの打撃の影響と気づいた所でアナザールージュはレイピアで上に向けて逆袈裟斬りで斬り裂くと地面から氷の槍が生えていき、アナザールージュを串刺しにする
メサイア「氷山に封じ込められる前に受けたダメージを忘れたようね。みんな、アナザープリキュアを串刺しにしてる間に追撃……」
して……と言おうとしたメサイアは痛みを堪えたアナザールージュの振るわれた拳が腹部にめり込んだ後に吹き飛ぶ。
メサイア「がはっ!?」
シュトルム「メサイア!?」
トループ「っ!皆、動けない間に決めるわよ!!」
地面に倒れ、息を吐き出すメサイアにシュトルムが叫ぶ中、トループの号令に氷の槍で拘束されているアナザールージュに対し、スカイ達は一斉にアナザールージュに攻撃を仕掛ける。
スカイ「フラッシュメガトンパンチ!」
シュトルム「プリキュア・シュトルムフィスト!」
トループ「プリキュア・トループスマッシュ!」
タイタン「プリキュア・タイタンフィスト!」
ミーティア「プリキュア・ミーティアインパクト!」
フォトン「プリキュア・フォトンスマッシュ!」
スカイ達のパンチが無防備になっているアナザールージュの腹部に当たった。
6人によるパンチがアナザールージュに当たった以上、普通ならば大ダメージは確実である。
……
「……ぐっ!やはり、そいつ以外効かんな!!」
顔を歪めながらもアナザールージュはそこまでダメージを受けた様子を見せていない。
南部「6人による同時攻撃が効いていない!?」
斎藤「っ!そうか、そういう事か!」
なんで!?と驚く南部だが、斎藤だけは何かに気づいたようだ。
南部「どういう事だ?」
斎藤「……今のシュトルム達はコキュートスの戦いで無意識の内に自信を失って、それにより技の威力も激減してやがるんだ。ついでに……あれだ」
そう言ってアナザールージュの腹部を指さす。
よく見るとアナザールージュの腹部を守る様に炎で包まれていた。
斎藤「自分の身体を覆っていた炎を収束させてバリアの様にしてダメージを遮断しやがったんだ。さっきのメサイアの攻撃もあれである程度防いだ様だな」
南部「なんてこった……」
考察を聞いて南部は顔を歪める。
「今度はこちらの番だ!!」
咆哮と共に全身から炎を吹き出し、スカイ達を吹き飛ばすと共に自身の身体を拘束する氷も融かす。
タイタン「っ!?」
フォトン「つあ!?」
南部「バリアの上に炎によるカウンターとは……あの炎を何とかしないと!」
斎藤「しかも相手は動けるようになっちまった。スカイ達はカウンターで動けない。メサイアもすぐには動けない」
ヤバいと斎藤の頬に冷たい汗が伝う間、アナザールージュは両手を突き出す。
「あたしの炎がある限り決定打を与える事は出来ん!さあ、倍返しを受けるがいい!」
アナザールージュは両手から放たれた炎の衝撃波をスカイ達に向けて放たれた。
さっきの炎カウンターを受けた影響でスカイ達、避け様にも直ぐには動けない。
メサイア「そうはさせない!スノウピラー!」
スカイたちを守るため、メサイアは雪の結晶を模した飛び道具、スノウピラーを放ち、アナザールージュが放った炎の衝撃波の勢いを削りとる。
その隙にメサイアは体を意地で動かして倒れているスカイ達の前に立ち、冷気のバリアを張った。
「飛び道具を当てたくらいであたしの炎の衝撃波を防げるか!」
メサイア「防いで見せるわよ!!」
先程受けたお腹の痛みに耐えながらメサイアはアナザールージュの炎の衝撃波をバリアでなんとか防ぐ。
が、展開された冷気のバリアは炎によってほぼ溶けかけそうになっていた。
メサイア(これは、まずいフラグだわ……)
「あたしに氷で挑んだバカな自分を怨むのだな!!」
ほぼ役目を果たせない状態となったバリアにダメ押しとばかりにアナザールージュは青い火球を強く蹴り飛ばす。
メサイア「ああっ!」
蹴り飛ばされた火球はメサイアのバリアは貫通し、メサイアの腹部に炸裂する。
火球を食らったメサイアは氷の結晶が舞う中でクロスライザーの変身を解かれ、空中に放り出される。
……一瞬であったが故にその場にいる者たちは気づかなかった。
誰にも気づかれないスピードで
???「ふむ、まだまだ青二才であるが、原石であるのは確かであるな……ただ、その原石を上手く磨ければの話であるが……知識と力あれど、それに見合う使い方を出来なければ、ただの持ち腐れでしかない……特に今回の戦いは赤点でしかない……」
宙を舞うメサイアを見つめながら布を放った人物は静かにそう評する。
その間に火球はスカイ達に襲いかかるが立ち上がったスカイがシュトルム達の前にバリアを張り、青い火球を防いだ
スカイ「っ!」
「さっきと違い、あたしの火球を防いだか。だが、いつまで持つかな!」
青い火球を防いだのを見たアナザールージュはスカイに対し青い火球を連続で蹴り出し、スカイは飛んでくる火球を何とか防いで行く。
アナザールージュの青い火球によって身動きが取れないスカイ、他のメンバーはカウンターによるダメージにより、再び動けない状況に陥っていた。
斎藤「まずいな……さっきの攻撃でメサイアは暫く動けず、スカイは火球を防ぐ為に身動きが取れなくなっちまってやがる!」
南部「くそぉ、手助けしようにも俺達の攻撃じゃあ焼け石に水にしかならない……」
顔を歪める斎藤の隣で悔しそうにしていた南部は瑞希がスカイ達の方へと向かおうとしてるのに気づく。
南部「……瑞希ちゃん、まさか、行く気かい?」
瑞希「ええ、これ以上、傍観者でいられない!助けに行きます」
斎藤「おいおい、ぶっつけ本番で行く気か!?」
マフティーレンスを手に宣言する瑞希に無茶だ!と斎藤は叫ぶ。
瑞希「プリキュアの資格を得たからにはこれ以上見るのは耐えられないんですよ!」
スカイ達が居る場所へ駆け出そうとした瑞希だったが、その前にアナザールージュの火球を食らい、空中にいたメサイアが落ちる。
愛香!?と瑞希は倒れ伏したメサイアへと駆け寄って抱き起こす
メサイア「うっ、瑞希。何で此処に?」
瑞希「ついさっき来てなお前の戦いぶりを見ていたぞ……それで、どうして本来炎には水が有効にも関わらず氷のを使っていたんだ?」
大体は想像できるが、と言ってまだ耐えているスカイに向けて火球を放っているアナザールージュを見る。
瑞希「それと、なんでスカイに治療を任せたんだ?姿を変える前に使っていた回復のを見れば、怪物をスカイに任せて一旦通常のに戻ってあの5人を回復して、スカイに合流すれば良かったんじゃないのか?見た感じそんなに時間はかからない筈だっただろ?」
メサイア「……やっぱりそこは指摘しちゃうか……それと瑞希が考えてる通り、水は冷やせば個体の氷に、蒸発すれば気体になるから、水を当てた後に凍らせる事でさらにダメージを与えようと思ったの……」
苦笑いして先程の瑞希の問いに対し答えたメサイアにそうか……と瑞希は呟く。
瑞希「それであの怪物には氷の形態で挑んだが……相手を怒らせて逆効果になっちまったと言う事か」
メサイア「そうよ……ホント、情けなさ過ぎるわ……今回のアナザールージュの戦いは私にとっては選択ミスが多かった。あの時、アナザールージュを私が止めるんじゃなく、スカイに任せて止めてもらうべきだった。スカイの方が私よりも戦闘経験があるにも関わらず……スカイより年上だからって理由を付けて……ホントに嘗め腐っていたわ……」
情けないと呻くメサイアに瑞希は彼女がどうして戦闘経験がスカイよりない自ら出向いたのかの理由を察する。
瑞希「……愛香、お前、年下のスカイに任せっきりにしたくないから自ら前に出たんだな……責任感が強い所は昔から変わらないな……だが、今回ばかりは愛香。お前ばかりにその責任を背負わせて戦わせるわけにいかなくなったな」
そう言ってそっとメサイアを横たわらせるとスカイ達に助太刀しようと向かおうとするのに、メサイアは瑞希を止めようとする
メサイア「待ちなさい瑞希!貴女、戦う力は……」
持ってるよ、とマフティーレンスを見せる瑞希にメサイアは言葉を止める。
瑞希「戦う力は既に持っている。だから心配するな愛香、そこで休んで今から私の戦いを見といてくれ」
???「少し待ちたまえ星守瑞希君」
いざ、進もうとした瑞希は呼び止められてつんのめる。
そんな彼女を止めたのは、真田であった。
メサイア「真田さん、なんでここに?」
真田「援軍に来たんだが、グッドタイミングだったようだな」
驚いているメサイアへとそう言ってから真田はこれを、と瑞希に何かを差し出す。
差し出されたのはクロスライザーであった。
真田「東堂博士が新たに作り上げたクロスライザーだ。使い方は彼女達のを見ているから分かるね?」
瑞希「ありがたい。感謝します」
礼を述べてから瑞希は自らへ注意を向けさせる為にマフティーレンスを見せつける様に翳しながらアナザールージュへ叫ぶ。
瑞希「其処までだ怪物!今度は私が相手だ!」
「何だお前は?人間風情があたしに喧嘩を売りに来たのか?」
瑞希「あぁ、その通りだ」
瑞希に気づいて攻撃をやめたアナザールージュに対し、瑞希は肯定する。
シュトルム「星守さん、何故此処に?」
瑞希「決まってる。私もこの戦いに加わる為に来た」
スカイ「星守先輩、そういうからにはまさか!?」
戸惑うシュトルム達とは別にスカイは瑞希の持つマフティーレンスを見て察する。
瑞希「この通り、
トループ「プリキュアの力を手にした?(今の話、まさか星守さんだけでなく陽川さんも?)」
フォトン「確かに、星守さんの手にはメサイアが持っていたのと同じ変身アイテムが……」
驚いている面々と告げてから 瑞希はマフティーレンスを構える。
「奴が変身する前に倒さなければ!」
それを見たアナザールージュは変身させまいと瑞希が変身する前に攻撃しようとする。
セッビィから変身プロセスを聞いた事を思い出しながら瑞希は目を閉じ、すうと深呼吸し……目を見開き、マフティーレンスを掲げ、変身コードを叫ぶ。
「プリキュア・マフティー・アドヴェント!!」
掲げられたマフティーレンスから光りが溢れ出し、瑞希を包み込む。
光りに包まれた瑞希は不思議な空間へ誘われ、瑞希の全身に光が包まれる。
瑞希が手を広げるとブレザーとブラウスのボタンが外れ、リボンがほどけ、スカートのファスナーがずれてホックが外れ、ブレザーとリボンとブラウスとスカートが一斉に外れて、瑞希はブラとショーツと靴下と靴のみの姿になる
続いて下着と靴下と靴が光り、ブラ、ショーツ、靴下、靴の順に霧散し瑞希は全裸になる。
全裸状態の瑞希の前にグリップのような物が現れ、瑞希はそのグリップを手にすると、瑞希の身体に白いリボンが付いた黄色のブラとショーツが形成されて下着姿になる
下着姿になるとグリップから刀の刀身が伸び、瑞希はその刀を地面に突き刺すと、瑞希のブラとショーツの上に黒いソックス、スパッツ、ロンググローブ、ヘソだしのノースリーブで構成されたインナーパーツが形成される。
インナーパーツを形成された瑞希は突き刺した刀を再び手にして演舞する。
演舞中にまずソックスの上に黄色のリボンが付いた灰色のブーツが形成され、足首部分に黄色のアンクレットのパーツが形成される
脚パーツが形成されると瑞希は回転斬りを繰り出し、放っている最中にノースリーブとスパッツがある胴体部分に黄色のラインが入った灰色のフレアスカートと黄色のラインが入ったトップスが形成される。
胴体部分が形成されると、瑞希は一旦刀を地面に突き刺し、手を広げる。
すると黒いロンググローブの上に黄色のラインが入ったアームカバーが形成、その上に黄色の小手が装着され、続けてロンググローブの二の腕部分には黄色の宝石が付いたアームバングルが装着され、右手首にはメサイアが持つキュアブレスレットと同じデザインのブレスレットが装着される
腕パーツが形成されると、瑞希は刀を手に腕を上に上げた。
スカートがある腰部分にホルスターが付いたベルトが形成され、ホルスターが無い箇所には長い腰布が付き、トップスがある胸部分には肩に羽に似た装飾をつけた陣羽織が形成される。
刀の刀身を収めた後、左手にある小手に格納すると胸にハートの水晶が付いたリボン、首に水晶の首飾り、背中に黄色のラインが入った灰色のマントが形成される
衣装が形成すると瑞希の髪は灰色になりツーサイドテールに変化する。
変化した髪をかきあげると耳に水晶のイヤリングが付き、瑞希の口に口紅、目にアイシャドウが施され、顔を隠す様に真ん中にハートの水晶が付いたバイザーマスクを装着される
最後に変身アイテムのマフティーレンスは腰に格納され、変身が完了する。
それと共に瑞希を包んでいた強い光が弾け飛んだ際の衝撃で確実に始末しようと迫っていたアナザールージュは吹き飛ばされる。
「ぐはっ!?」
変身を終えて着地した瑞希は地面を転がった後に態勢を立て直したアナザールージュをみつめる。
「このタイミングで新たなプリキュアだと……お前、何者だ!?」
「教えてやろう。我が名は……」
起き上がったアナザールージュの問いに瑞希は、新たなプリキュアは名を告げる。
「魔を断つ救世主!キュアマフティー!!」
自身を広く知れ渡らせる様に名を名乗ると共に決めポーズを取った
スカイ&タイタン「キュアマフティー!」
トループ「あれが、星守さんのプリキュアとしての姿!」
ミーティア「かっけぇ……」
スカイ達は新たなプリキュア、キュアマフティーに驚く。
マフティー「アナザールージュ、覚悟はいいか!」
その言葉を宣言にマフティーはアナザールージュに対し、構えをとる
────
マフティーがアナザールージュに対峙する中、グラウンドの外で一人の女性が瑞希がマフティーへと変身するのを見届けていた。
白のシャツと紫色のコルセットの上から白い軍服を羽織り、紫のホットパンツを履いている。
軍服の左腕には青い瞳と同じ青いラインが4本入っている。
そんあ女性の手にはスマホが握られており、通話しているようだ。
女性「うん、そう……オニジャ*1の見ている方でも新しいプリキュアが生まれたんだ。こっちも同じ、私はこっちで生まれたキュアマフティーを見てるから」
通話相手にそう返して通話を終えた女性はスマホを仕舞おうとして、振動し始めたのを見て画面を見る。
女性「今度は……シズム*2?(ピッ)もしもし?」
シズム『ムジナ*3、この街に件の男尊女卑主義の連中が来ているよ』
出て早々に告げられた事に女性、ムジナは心底いやそうに顔を歪める。
???→ムジナ「例の男尊女卑主義者の奴らがいるの!?(今起きてる事態に至った原因のキュアマイティを討伐した
シズム『数日前に先行して来た時に見かけたんだよ。少し前にそいつらの一部が
全くだ、とシズムの言葉にムジナは深い溜息を吐き出す。
ムジナ「
毒づくムジナにあんまり感情を出さないシズムもこればかりはとばかりに嫌そうにぼやく声が出る。
シズム『その通り。あんな考え、時代錯誤の極みだね……女はヒーローになれず、サポート役か後方支援役かマスコット役か人質役しかなれないとか、ピンク以外の色を選ばせてくれないとか、敵に捕らわれたらヒーローが来るまで大人しくするとか、怪人を生む機械しかなれないとか、ヒーローになりたければ男性ホルモンを注入して男そのものになるか、男そのものに変身する能力がなければ、女はヒーローになれないとか、頭のおかしいルールが平然とあるってあり得なさすぎる』
ムジナ「同感ね。私達が出会ったYsネクストには女でも活躍してる子*4は沢山いるのに………」
変な子供より頭が悪すぎると酷評を付け加えるムジナにシズムは同意する。
シズム『そう、奴らは女が活躍することをよしとせず、女は大人しく男に守られるべきだと言う傲慢な考えを抱き、
静かに告げられた事にムジナはホントにねと同意する。
ムジナ「
シズム『ああ、本来はプリキュアのみが倒せる相手だけど、キュアマイティのせいでプリキュアが
あんまり感情を出さないシズムの渋い声を聴きながらムジナはマフティーと並んだスカイを見る。
ムジナ「今、私の前に居るプリキュアと歴史抹消を唯一逃れたキュアスカイなら対抗出来そうだけどね………」
シズム『それでもスカイ以外は戦闘経験が少ない。せめて
そうね……とシズムの言葉にムジナは内心同意する。
ムジナ「まぁ、ないものねだりしても仕方ないけど……それで、シズムはどうするの?」
シズム『その事だけど、情報収集をしていた時に一つ気になる情報を得てね……この街に
そっちはどうするかを問うムジナは答えられた事にふうんと呟く。
ムジナ「キーブレード使いか……話が通じる存在であって欲しいわね」
シズム『ああ、そのキーブレード使いから神官騎士が得た黒い水晶の怪物に対抗できる方法以外にも対抗策を得られれば良いんだけどね……』
対抗策は多くあった方が良いからねと告げるシズムにムジナは警告する。
ムジナ「なら気をつけた方が良いかも。この街にはヤバい輩がちらほらいるっぽいし……」
シズム『ヤバい輩か……分かった。気をつけるよ。何かあったら連絡する』
そっちも気を付けてと付け加え、シズムは通話を終えた。
ムジナ「さてと……」
スマホを仕舞ったムジナは入れ替わりにポケットから赤いロボットの顔が描かれたメダルを取りだして掲げる。
ムジナ「あらゆるヒーローが搭乗したマシンやロボットの力を宿したメダル、ファイターマシンメダル。その内の1枚が私達が搭乗するダイナゼノンリライブ*5のオリジナルに当たるダイナゼノン*6。このメダルが
手にあるダイナゼノンのメダルを託すため、ムジナはマフティーの元へと向かう。
ムジナ(そう言えば此処にはあの
向かいながら、先ほど見えた人物を思い浮かべ、その目的がなんだろうか考えながら……
───
新たなプリキュア、キュアマフティーが覚醒し、アナザールージュに対峙していた頃、ある場所にて複数の男達がいた。
男「白英神社を襲撃しようとした部隊が呆気なく壊滅するとは………これじゃあ愚上さんが怒られるな………」
男2「ああ、最初はかなりの人数が居たのに、突如現れやがった
誰もが苛立った様子で手を握り締めたり、歯を食いしばっている。
男3「あの最強の格闘技術を持ったヒーローは
男4「最速のスピードを持つヒーローにいたっては
男5「かなりの剛力を持つヒーローは
その時のを思い出してか誰もが怒りを出し始める。
男6「あいつらによって、ヒーローが呆気なく倒されたのはショックの所に俺達が開発した兵器は
誰もが嘗て自分達の世界に現れた神官騎士とその仲間達によって倒された事や壊された事で憤慨する。
男「只でさえ、戦力が少ないのに余計な敵が居るせいで戦力が減っているな(そう言えば最近何か
男2「何処かで兵器か傭兵か怪人を調達出来ないだろうか……そうすれば女が好き勝手出来なくなるのに」
男3「その通りだ!本来世界を護るのは俺達、
男4「必ず奴らに目にモノを見せてやる!!」
世界を護るのは自分達だと強く言い、その体から黒いオーラが噴き出してるのを知らずに盛り上がる。
???「下らないわ。女が弱い存在だと見下し、男が優れた存在と言うイキり散らす考えは……男も女も性別不詳も関係ない。ただ、自分が為べき事をすればそれで良いのよ」
そんな男達へと呆れた様に男達の主張を一蹴しながら物陰から1人の少女が姿を現す。
その少女の容姿は白のツーピースを着た黒のミドルヘアーで、彼女の右眼には眼帯が付けていた
男「何だ貴様!?女の癖に生意気だな!!」
男2「女はこんな所に出しゃばるんじゃねえ!さっさと家に帰って大人しくしやがれ!」
男3「帰る気が無いなら、力ずくで追い出してやる!!」
突然現れた少女を見て先程の怒りもあってか苛立っていた男達は一斉に少女に襲いかかった
???「野蛮な連中ね。力で押さえれば女が大人しくなるというその発想……浅はかね」
迫る男達に少女は落ち着いた様子でポケットから
???「男は強く、女は弱いと言う固定概念に縛られた輩には、痛い目に遭わせてやるわ」
すると手に持った石が光りだし、その光は少女の身体を包んだ。
誰もが光に目を守り、光が収まったので目を開けば、そこに少女の姿はなかった。
男「消えた!?」
男2「どこに消えやがった!?」
男3「探せ!」
男4「姿を現しやがれ卑怯者!!」
ー愚かなー
すぐさま探そうと怒鳴り叫んだ男達に静かに声が響く。
ーたかが、姿を消しただけで卑怯者扱いとは、底が知れてるなー
男「どこだ!どこにいやがる!!」
響き渡る少女の声に男の一人が叫ぶと彼らの前に先程現れた少女が姿を現した。
しかし、その少女の姿は先程とは違っていた。
それは
少女「男だからと言っていい気になってる愚か者共よ!身の程を知れ!クロノディレイド!」
その言葉と共に少女は手を男達に向けた瞬間、男達の動きが止まる。
その後に時計の針の装飾が入った長銃を手に取り、男達の胸に狙いを付けて引き金を連続で引き、銃弾を数弾放つ。
少女「これにより、お前達は銃弾に撃たれた事を知らずに死ぬ」
静かに宣言して背を向けると同時に放たれた銃弾は男達の胸を貫いた。
銃弾を受けた男達は全員、声を出す間もなく心臓を貫かれ、即死する。
少女「呆気ないものだ……男だから何しても許されると言う傲慢さが招いた結末だ……(まぁ、それは女も同じだがな………)」
???『聞こえるかハーティア』
もう動かない男達へと逆に哀れに思っていた少女の脳内に声が響く。
ハーティアと呼ばれた少女は誰なのかすぐに気づいて応える。
ハーティア『アヴェジスか?何かあったのか?』
アヴェジス『ああ、この街に俺の全てを奪った
報告を聞いてハーティアはそうか、と呟く。
ハーティア『……あなたの全てを奪った元凶達がここ居るのね……』
アヴェジス『そうだ。今は敵情視察のみに専念するからそちらも同じようにしてほしい。何せこの世界には俺達のような連中の邪魔をする輩がいる可能性が高いからな(最も神に近い実力を持つ俺達なら余程の敵で無い限り一蹴出来るが)』
呟いたハーティアにアヴェジスがそう注意する。
ハーティア『あり得るだろうな。下手にやれば私達の邪魔をする輩が出て来るであろう』
アヴェジス『それと、この街にはお前の全てを奪った者の関係者が居るが今は無視しろ』
それを聞いてハーティアは眉を顰めたが了解したと返す。
ハーティア(今は目当ての者も居ないようだし………)
アヴェジスと言う人物に言われたハーティアは、直ぐさま射殺した男達の居る場所からテレポートで離脱した。
故にハーティアは気づけなかった。
一部始終を
その少女の名はキュアシュヴァルツ……ジュラシール達と同じ世界の出身だ。
ただ、ジュラシール達と違い、彼女はおなじプリキュアを何人も葬っている危険な人物でもある。
シュヴァルツ「今の女、私の知らない力を使ったけど…………(注意深く見ようと思ったら、突然私の身体が石になったかのように動けなくなった………プリキュアに変身してる状態に関わらず………)」
先程男達を射殺した白い鎧の少女の様子を見ていたシュヴァルツは一時的に身体が動かなくなる現象に襲われた事に疑問を持つ。
シュヴァルツ「それにしても全身にフルアーマーの状態で纏ったあの姿……
そう呟いた後にシュヴァルツは自身の武器、ソードヴァイパーの刀身に視線を向けた。
その刀身には先程自身を襲った男尊女卑主義者を殺傷した際に付いた血が付いており、その血にシュヴァルツは顔を顰める。
シュヴァルツ「この血、何故か
めんどくさそうにシュヴァルツはぼやいた後に、スマホを取り出す。其処には愛香達が住む墨村市の地図や記事が画面に映っていた。
シュヴァルツ「この3日間、この街を調べたけど、完全に竜樹市とは別物ね……幸い、ここはほぼ私の居る世界に似てるから、うっかり行き倒れになる心配は無いけど………ん?これは……」
一通り見ていたシュヴァルツは、ある動画を見てある事に気づく。
それはシュヴァルツと同じプリキュアが
シュヴァルツ「この世界にも既にプリキュアが居るのね……それにしてもこの怪人、私の世界に居るジャンクード系の怪人とは違う……ほとんど人に近い見た目って言うのは珍しいわね……えっ?」
一通り見てから別の動画を再生したシュヴァルツはその動画に映し出されていた人物に驚く。
それは……ギリンマが呼び出したコワイナーと交戦するジュラシールとコマンディアのであった。
別の方ではシェードとブレイザンがある怪人たちと交戦している動画を見つける。
シュヴァルツ「何故ジュラシール達が居るの……」
驚きの声を漏らした後、シュヴァルツは自身が今この世界にいるかを思い返す。
シュヴァルツ(あの時、実行市に出張ってプリキュアを狩ろうとした時、その様子をキュアファラオに目撃され、ファラオと交戦する羽目になった。彼女の実力は私と同等であり、プリキュアバトルサバイバーに置ける優勝候補の一人だった故に手古摺っていた所、何か
思い出そうとすると痛くなる頭にシュヴァルツは抑える。
シュヴァルツ(あの女の変な笑い声を聞いていたら意識を失い、気がつけばこの墨村市にある路地裏で目覚めた……幸いスマホが使えたから調べて見たら自分の知る都市が1つもなかった……)
それ故にここは自身がいた世界とは違う世界だと気づけた。
シュヴァルツ(ついさっき、妙な連中に遭遇する前に、街中で見かけた
男尊女卑主義者に襲撃する前に遭遇した
シュヴァルツ「……それにしても、ジュラシール、あなたがいてくれて嬉しいわ……これで、あなたの心に私を刻めるのだから」
豊沃な笑みを浮かべたシュヴァルツはこの地での活動拠点をどうするか考えながらその場を去った。
そんなシュヴァルツは、向かった先で意外な者と再会することになる。
────
ハーティアとシュヴァルツが去った後、ハーティアとシュヴァルツによって始末された男尊女卑主義者の死体が散乱とした事件現場。
其処に倉田明宏と
倉田「おやおや、都合良く遺体がたくさん見つかるとは、ちょうどマガ軍団の兵隊が欲しかった所でしたよ。
嬉しそうに笑った後、大男、マガヘラクレスは倉田の命令でハーティアとシュヴァルツによって始末された男尊女卑主義者の遺体を回収して行く。
遺体を全て回収すると血痕さえも謎の装置で全てキレイに回収すると倉田とマガヘラクレスは遺体があったとは思えない程何もないその場から立ち去った。
倉田が回収した遺体群、それが愛香達にとって新たな災厄を後にもたらす事になる
―――
暗い空間に再びウォズが現れる。
ウォズ「おやおや、新たな救世主が現れた裏で悪意が暗躍しているね……」
そう呟いた後、ウォズはキュアマフティーが描かれたカードを取り出す。
ウォズ「さて、新たに誕生したキュアマフティー、彼女がどういう活躍をするかは、次回を期待して待っててほしい」
一礼し、ウォズの姿は空間に溶けて消えていく。
次回、キュアマフティー戦闘デビュー