プリキュア戦記 正義のプリキュアvs終界 作:MIXEVOL
黒い空間の中でウォズは開いた本を見ながら語り始める。
ウォズ「この本によるとゾンマーとの闘いをひとまず終えたメサイアとスカイの前にアナザールージュが襲撃して来た」
「スカイにシュトルム達の治療を任せたメサイアはアナザールージュに立ち向かい、その戦いの中でメサイアは氷の形態、グレイシャスエクゼキューターになるが、その形態になった事がアナザールージュの怒りを買うことになり、逆に自身を窮地に追い込むこととなった」
「シュトルム達の治療を済ませたスカイがメサイアに合流するが、怒り状態のアナザールージュの前に再びシュトルム達は戦闘不能に陥り、メサイアもまた大きなダメージを受けてしまう」
「そんな彼女達の窮地に瑞希はメサイア達を救うべく、アナザールージュと対峙し、マフティーレンスでキュアマフティーに変身する」
「それにより、アナザールージュ対キュアマフティーとキュアスカイの戦いが始まろうとしている裏でで新たな悪意を持つ彼女達の敵となる存在が動き出そうとしていた……」
一通り語り終えた後にウォズはキュアマフティーが描かれたカードを手に持ちながら前を見る。
ウォズ「さて、2人目の救世主となった彼女はどういう戦いを魅せてくれるのだろうね……」
そう締め括り、ウォズの姿は見えなくなる。
───
アナザールージュの攻撃を受け止めていたスカイはキュアマフティーが現れた事で攻撃が止んだ事でマフティーと並ぶ。
スカイ「一緒に戦いましょう!キュアマフティー!」
マフティー「ああ、色々とアシストしてくれると嬉しいぞ先輩」
声をかけるスカイへとそう返したキュアマフティーはアナザールージュをみつえる。
「新たなプリキュアが一人加わったくらいであたしを止められると思うな!」
マフティー「止められる……いや止めてやるさ」
対峙するキュアマフティーに対しアナザールージュは飛び上がるとその勢いを利用して炎を纏った拳を振り下ろした。
そんな自分へと向かってくるアナザールージュの拳を見てもキュアマフティーは動じなかった。
マフティー「おいおい、私だけを見ていて良いのか?」
スカイ「はっ!」
そんなマフティーへと迫ったアナザールージュの拳を横から割り込んだスカイが拳をぶつけていなした。
「ぬぅ!?邪魔をするな!!」
いなされた事に怒ったアナザールージュはスカイに対し、蹴りを放ち、距離を取らせた所でマフティーに対し連続パンチを繰り出した。
マフティー「悪いな、単純な攻撃は慣れててね」
繰り出された連続パンチに対し、マフティーは自身の左右へと逸らして悉く受け流して行く。
シュトルム「アナザールージュの攻撃が悉く受け流してる!?」
トループ「あの動き……どうやらマフティーは武術を嗜んでいるみたいね」
なんとか立ち上がったシュトルム達は、キュアマフティーの対応に驚きの声を漏らす。
「悉く攻撃をいなしやがって!」
攻撃をいなされた事に苛立ったアナザールージュはマフティーの顔目掛けて殴ろうとする。
マフティー「甘いな」
が、逆にマフティーは避けると共にアナザールージュの腕を掴み、流れる様に地面へと叩き付ける合気道の技の一つである四方投げを炸裂させる。
「ガハッ!?」
タイタン「マフティーのあの戦いぶり、力でなく技で攻めるタイプなのね」
フォトン「技のかけ方を見るからに合気道や柔術を嗜んでいる。私達よりも戦いへの慣れと言う意味では彼女が上ね」
ミーティア「すげぇなマフティー先輩」
アナザールージュへと対処したマフティーに、タイタン達は感嘆する。
その間もマフティーは主な攻撃をスカイに任せ、自分は割り込んで相手の攻撃を受け流すか合気道や柔術によるカウンターでアナザールージュを押して行く。
南部「凄いぞキュアマフティー!!」
斎藤「スカイと連携して上手く相手を押してやがる!やっこさんも自分の攻撃が悉く対処されてますます冷静さを失ってやがるな」
真田(だが、冷静さを失うと言う事は見境がなくなって当り構わず攻撃してくる可能性もある。ここからが厄介になるかもしれん)
感嘆の声をあげる南部の隣で斎藤と真田はアナザールージュの様子を見て考察する。
「何故だ!?あたし達は最強にして無敵の存在。それが小娘1人増えただけで押されるなんて!」
先程までメサイア達に対して強気に出ていただけに初変身したばかりのマフティーに押されている事にアナザールージュは格闘は不利と判断したのか一旦距離を離し、その腕に炎を纏わせて遠距離攻撃の構えを取る。
「これで蹴散らしてくれる!」
掌から火球を放って攻撃して来たアナザールージュに対し、マフティーは冷静に構える。
マフティー「不利と判断して遠距離攻撃に切り替えたか、甘いな」
飛来する火球に対し、マフティーは左手の小手部分からグリップのような物を取り出してそのグリップを握る
マフティー「その攻撃、斬り裂いてくれる!」
その言葉の後にグリップから日本刀に似た刀身が現れ、その刀、マフティーブレードで火球を斬り裂く。
「あたしの火球が刀だけで斬り裂いただと!?………単発が駄目なら連続だ!」
火球が呆気なく斬り裂いた事に怒ったアナザールージュは火球を連続で放った。
スカイ「そうはさせません!」
連続で放たれた火球に今度はスカイがマフティーの前に出て、目の前に念動波を展開、向かって来た火球を念動波で吸収する。
「火球を無力化しただと!?」
スカイ「お返しです!レゾニウムブラスト!」
驚いているアナザールージュへとスカイは吸収した火球を光球へと変えて撃ち返す。
「あたしに同じ火が効くわけなかろうに……」
戻って来るのにアナザールージュは同じ属性である自分に効くわけがないと防御行動もせずに胸を張って受け止めようとまともに受け……
「グギャアアアアアアアアアアアアアアア!?」
光球となった火球を食らったアナザールージュは己の身体に来たる激しい痛みに悶え苦しむ。
南部「おぉ!?ダメージを受けている!?」
斎藤「そうか、攻撃する際、火球を光球にした事で属性も変化してアナザールージュにダメージが入ったのか!しかもプリキュアの力も加わっているからさらにダメージになったんだな!」
真田(確かに、アナザープリキュアにとってプリキュアの力は大敵。だがそれだけではない。先ほど見えた傷、2人から聞いた話を考えればメサイアが与えた傷に直撃したこともあってそれが激痛となったのだな……属性の判断ミスはしたものの、メサイアの攻撃は無駄ではなかった!)
斎藤の推察を聞きながら真田はメサイアが放ったアブソリュートエッジによって斬られた傷もあって大ダメージを与えられたと推察する。
シュトルム「二人とも凄い!」
トループ「頑張って2人とも!」
ダメージもあって応援するしかできないのに歯がゆい思いをしながら言葉をかけるトループにスカイとマフティーは頷き返す。
「ぬぐ、おのれ……(油断した……)!」
アナザールージュは胸元を押さえながら2人を睨む。
(ここは守りに入った方が良いか……)
ダメージを回復する為、アナザールージュは再度炎のバリアを張るが、先程のダメージが響いているのか、展開された炎のバリアはその揺らめきが弱弱しかった。
(どういう事だ?バリアの炎の勢いが弱い?何が起きたんだ?)
自身が張ったバリアが想定より弱い事にアナザールージュが戸惑う中、スカイとマフティーもそれに気づく。
スカイ「さっきより炎の揺らめきが弱い?」
マフティー「……もしかするとメサイアの放った攻撃によるダメージとさっきスカイが返した奴によるダメージの影響かもしれないな……そうなるとあのバリアを使えなくさせる事が出来るかもしれないな」
相手のバリアが弱まっている理由を推察したマフティーはバックルを開く。
マフティー「ならば、こいつが良いな」
そう言ってバックルから一枚のメダルを取り出した。
マフティー「セットアップ!ヒーローウェポン!」
『テン・コマンドメンツ!
取り出したメダルをマフティーは右手に装備しているキュアブレスレットに装填するとマフティーの右手に剣が出現する。
スカイ「この剣は?」
マフティー「愛香が見ていた作品に出る武器だ。私の場合、ヒーローが使った武器を召喚できるみたいだな」
興味深そうに見ているスカイへとマフティーはそう返した後に封印の剣を手に駆け出し、戸惑っていたアナザールージュを横から斬りつける。
「ぬ?何だ?斬り付けた割には痛くもかゆくもないぞ」
斬られたが何もない事に不思議に思うアナザールージュにスカイの傍へ戻ったマフティーは指をクイクイして挑発する。
マフティー「ところでアナザールージュ、どうしてメサイア達を追い払った炎の衝撃波を出さないんだ?私にも撃ってみたらどうだ?それとも、防がれるのが怖いのか?」
「あたしに挑発とは良い度胸だ。望み通り追い払ってやる!」
挑発に対し、アナザールージュは憤慨して炎の衝撃波を放とうとする。
が、その手から衝撃波は出ず、アナザールージュは戸惑いながら何度も手を突き出すが、何も起きない。
南部「これは……何が起きたんだ?」
斎藤「そうか、だから封印の剣を……」
真田(成程、アナザールージュの焔を操る力を
アナザールージュに起きた事に戸惑う南部だが、斎藤と真田は理由を察する。
「馬鹿な!何故衝撃波が、それどころか炎を出せない!?」
マフティー「アナザールージュ、この剣はただの剣じゃなくてな、この剣は殺傷能力は無いが代わりとして物質では斬れない物を斬るか封印する特性を持っているんだ。私の言いたい事は分かるよな?」
戸惑っていたアナザールージュはマフティーの言った事に冷たい汗が伝っていくのを感じる。
「まさか封じたと言うのか!?」
マフティー「その通り、この剣の特性でお前の大本の力を封印した!」
「力を封印しただと!?あたし達
マフティー「確かに私だけの力じゃ無理だろうが、この剣のお陰で出来たようなもんさ」
信じられない様子のアナザールージュにマフティーは封印の剣の鍔部分を撫でて言う。
「巫山戯るな!力を封印したくらいであたしを止められるか!」
能力が封印された事に怒ったアナザールージュはマフティーに攻撃を仕掛ける。
マフティー「おっと、直情で来るとそれが命取りになるぞ!」
そう言ってマフティーはアナザールージュの攻撃を回避し、直後にアナザールージュの背後からスカイが仕掛ける
スカイ「52の関節技、脇固め!」
まずスカイは片方の腕でアナザールージュの腕を掴み、もう片方の腕をアナザールージュの脇の上から固める。
それによりアナザールージュは腕に電波が走った様な痛みが迸る。
「ぐあっ!?な、なんだこの脇固めは!?ただの脇固めでなぜこんな痛みが!?」
かけられた脇固めで起こりし激痛にアナザールージュは戸惑いの声を漏らす。
タイタン「おぉ!なんとキレイな関節技!」
ミーティア「タイタンがそう言うからにはそんだけ上手く決まってるって訳か」
フォトン「しかも相手に相当なダメージを与えてる感じですね」
アナザールージュへと決めたスカイのにタイタンは感嘆の声をあげるのにミーティアとフォトンは呟く
アナザールージュが苦戦してる中、マフティー達の様子を真田によって運ばれてベンチに寝かされてみていたメサイアは体力が回復したので起き上がり、ベンチから立ち上がる。
メサイア「あれがマフティーの戦い方……(マフティーはヒーローが使っていた武器を使う戦い方をするのね。加勢したいけど此処はマフティーとスカイに任せて、シュトルム達の治療に向かった方が良いわね……)」
とりあえず自分はシュトルム達の治療に専念しようとメサイアは皆の元へ向かう。
その際、バックルからこのすばのアクアと落第騎士の英雄譚の黒鉄珠雫のファイターパワーメダルが握っていた。
脇固めから抜け出したアナザールージュはメサイアに気づく。
「此処で他のプリキュア達を回復する気か。そうはさせんぞ!!」
メサイアを止めに向かおうとするアナザールージュに対し、マフティーは逃す気は無かった
マフティー「そうはさせんのは此方の台詞だ!セットアップ!ヒーローウェポン!」
『フラメクの雷!*2』」
ユーステスのファイターパワーメダルをセットしたマフティーの手に長銃、フラメクの雷が現れる。
マフティー「こいつで大人しくしときな!」
その言葉と共にフラメクの雷の銃口から雷の弾丸を放たれ、その弾丸がアナザールージュに命中する。
「こんな銃弾如きにあたしを止められ………!?これは!?」
フラメクの雷から放たれた弾丸を食らって麻痺したのにアナザールージュは戸惑う。
マフティー「言っただろ、大人しくしとけとな」」
動けないアナザールージュへとスカイは接近し、次なる技を繰り出す。
スカイ「まだまだ!キン肉マンさんの師、カメハメ師匠直伝の関節技!」
背後から麻痺して動けないアナザールージュの片方の手首と片方の足首を掴んだスカイは背中に膝を当てた後、体勢をエビ反りに無理矢理反らさせる
スカイ「ボー・バック・ブリーカー!からの!!」
続けざまに背中合わせで合わせた後、背負った状態でアナザールージュの手首を掴み、足首は太腿でロックした。
スカイ「ゴリー・エスペシャル!!」
「ぐぉぉぉ!?」
ロックした状態でアナザールージュを揺すってダメージを与えるスカイに2回連続で関節技を受けたアナザールージュは悲鳴を上げる。
─うーむ、見事だスカイ……この光景を見ているとカメハメ師匠の言葉の有り難みがわかるな……─
師から受け継いだ技をキレイに披露したスカイを見て感嘆の声を漏らしたキン肉マンは大ダメージを受けているアナザールージュの様子を見て師であるプリンス・カメハメの言葉を思い出す
”礎を打つこと千遍…自ずとその身に真技が備わる!”
この言葉の意味は基礎をおろそかにしては 真の技は修得できん……と言うもの、故にキン肉マンはこれまでのアナザープリキュア達を見てある考えが浮かんでいた。
─アナザールージュ……いやアナザープリキュア達は確かに強いが、そのほとんどがテクニックなどを要していないごり押しによる攻撃が多かった……基礎すらも鍛練していない感じ、元になった子達の事を考えると、まるで別人がその力を振るっている様にしか見えない………─
確かに今どきの女の子がいきなり力を持たされてその基礎を持っていないのは仕方ないが、それにしてもごり押しが多いのに違和感しか感じなかった。
マフティー「さて、時間をかけて変なことをされてはいけないからな。使わしてもらうか」
決める為にマフティーはクロスライザーを取り出すとマフティーレンスがクロスライザーと共鳴する様に輝きを発し、その輝きは別の輝きを生み出すとマフティーグリップに似てるが黄色のラインを入れた黒のアイテムとなる
マフティー「これは、クロスライザーとマフティーレンスが共鳴した事によって生み出されたアイテムか……よく見るとグリップ部分に2枚のメダルを装填する箇所があるな……名付けるならクロスグリップかねぇ」
出現した新たなグリップにマフティーが名付けて見てる中でアナザールージュは何とか立ち上がる。
「まだだ。このまま終わってたまるか!!」
ふん!!とアナザールージュは力を籠めるとその手に弱々しい炎が噴き出す。
「ちっ、封印ので使えるのは僅か3回か」
忌々しそうにアナザールージュは舌打ちした後にスカイとマフティーを見る。
マフティー「全く、能力を封印したが強引に出すとは……なら、早速クロスグリップの力を使ってみるか!」
アナザールージュが戦闘体勢に入ったのを見たマフティーはバックルから二枚のメダルを出した
マフティー「サイレンビルダー!レスキューストライカー!」
クロスグリップのクロスグリップのメダル装填箇所にサイレンビルダーとレスキューストライカーのファイターマシンメダルを装填し、クロスライザーをメダル装填部分にスキャンする。
マフティー「クロスアームド!」
クロスアームド!!!
音声が響き渡った後、クロスグリップは大型銃に変化する。
その大型銃の形状は放水砲を展開したレスキューストライカーの上にゴーゴーファイヤーを、放水砲右下部にゴーゴーエイダー、左下部にゴーゴーポリスを搭載した形状になっていた。
マフティー「コネクトウェポン!ストライカーリキッド!」
スカイ「凄い!銃になった!」
目を輝かせるスカイのにマフティーはここらへんは愛香と変わらないなと内心苦笑する。
マフティー「アナザールージュ!このストライカーリキッドでお前の炎を消火させて貰うぞ!!」
アナザールージュに対し、ストライカーリキッドの銃口を向けながらマフティーはそう宣言する。
「そんな大型銃であたしを倒す気か?巫山戯るな!」
アナザールージュは苛立ちのままに、その手から炎を放つ。
マフティー「おいおいあんまりかっかし過ぎるのは駄目だぜ……これで頭を冷やしな!」
マフティーはトリガーを引くとストライカーリキッドの砲口から水球が放たれ、アナザールージュの火球はあっさりと消火する。
「ちい!!」
あっさりと消された事に舌打ちしながらアナザールージュは一旦距離を取ろうとする。
マフティー「逃がさんぞ!!」
マフティーは放水銃のサイドにあるゴーゴーエイダーとゴーゴーポリスの部分に付いている機銃から銃弾を放ち、アナザールージュは普通の銃弾が飛んで来るとは思いもしなかったのか、真面に受ける。
「うごがぁ!?」
銃弾が受けた所を押さえながらアナザールージュは膝をつく。
斎藤「アナザールージュの奴、能力を封じられてから動きが単調になってやがるな……」
南部「考えられるとしたらアナザールージュ、いやアナザープリキュアは力押し以外の戦い方しか出来ないじゃないか?力に頼り、それによるゴリ押しに頼ってて自己鍛錬すらしてない結果が今の状態じゃないのか?」
斎藤と南部はアナザールージュがスカイの補助があるがマフティーに押されている事にそう推測をする中、真田は別の可能性を考えていた。
真田(……アナザールージュが力を封印された途端、急に能力が落ちたのはアナザールージュ、いやアナザープリキュアは自身の力と思っている
真田がそう考えている間、アナザールージュはストライカーリキッドの機銃を浴び続けて息を荒くする。
「ぐぅ、体の動きがおかしい……なぜ上手く動かん!?」
マフティー「フラメクの雷による麻痺がまだ続いているってだけだろう」
戸惑うアナザールージュに対し、マフティーはそう呟いた後、ストライカーリキッドの下部にあるグリップに触れる。
マフティー「さて、そろそろその体に宿る炎を鎮火させて貰うぞ」
そう言ってグリップを動かしてポンプアクションを2回行う。
それによりストライカーリキッドの各部ビークルのランプが点灯し、サイレンが鳴り響かせ、レスキューストライカーとゴーゴーファイヤーの放水砲にエネルギーが収束して行く。
マフティー「憎悪の炎を鎮火せよ!ジェットウォーターボンバー!」
ストライカーリキッドの五つの砲門から強力な超高水圧の水流砲弾、ジェットウォーターボンバーが放たれた。
「こんな攻撃……っ!?」
向かってくる水流砲弾を自身の炎でかき消そうとしたが、フラメクの雷による麻痺とマフティーとスカイとメサイアによって受けたダメージの蓄積で動けず、水流砲弾が直撃して食らったアナザールージュは吹き飛ばされて地面を倒れる。
「ぐぅ、このままでは消滅してしまう……撤退だ……」
ジェットウォーターボンバーをまともに食らったアナザールージュは苦々しい顔でマフティー達から距離を取り、逃げようとする。
スカイ「!逃げる気ですか!」
マフティー「待てスカイ。別に追いかけなくても心配無い。奴はもう逃げられない」
飛び出そうとしたスカイは待ったをかけたマフティーにどういう意味だろうか?と思っている間、アナザールージュは逃げ出そうとし……
???「決して逃しはしないわ。ハイドロスフィア!」
アナザールージュの背後から水球が飛来し、アナザールージュの頭を包み込む。
(く、苦しい!?何が起きた!?)
アナザールージュは突如、頭が水球に覆われた事で動きを止める。
そのままではヤバいとアナザールージュは貴重な炎の一発で頭に纏わり付いていた水球を打ち消して息を整える。
「はあはあ……さっきの水は誰の仕業だ……」
???「アナザールージュ、貴女は私に対し、態度も実力も嘗めきっていると言ったよね。その言葉、しっかりと教訓にさせて貰ったわ」
水球が消えた事で呼吸が出来るようになったアナザールージュの耳に
「その声……キュアメサイアか!」
アナザールージュは声がした方向に視線を向ければ、メサイアが立っていた。
ただ、今のメサイアの姿は先程のグレイシャスエグゼキューターとは違っていた。
衣装は『この素晴らしき世界に祝福を!』のアクアの衣装の羽衣の部分が白になっており、肩部分には『落第騎士の英雄譚』に出る破軍学園の制服の袖部分を模したパーツが付いており、足部分は黒鉄珠雫が普段身に付けている靴下と靴を履き、髪型は水色のハーフアップになっており、頭に黒鉄珠雫が着けてるヘアバンドを模したパーツが付け、右手には黒鉄珠雫の固有霊装「
「また新たな形態に変身したのか!?」
メサイア「その通りよ。水の形態、ディープヴィーナス。この形態は水に関する力を操る事が出来るし、治療も得意なのよ」
シュトルム「おかげでこの通り!!」
トループ「完全復活よ!」
驚くアナザールージュに驚かせる様にトループ達が並び立つ。
「ぬぅ、あの状態からもう回復したのか!?」
メサイア「ええ、ホントならここから決めると言いたいんだけど、スカイ、マフティー、アナザールージュの浄化はあなた達がやって!」
マフティー「……良いのか?」
トドメを任せると告げられた事にマフティーは確認し、メサイアは無言で頷く。
ホントなら1発お返ししたい所なのがメサイアの本音だ。
だが、トループ達を回復させ、マフティーとスカイに助太刀しようとした時、はたけカカシから戦力外通告を受けたのだ。
ーメサイア、今のお前さんに戦う資格はない。どことなくゲーム感覚があり、俺から見れば今回の戦いではやる意味があったのかと言う戦い方ばっかりしていた。もしもこの戦いに再び加わりに行こうとするのなら、今後、俺達はお前さんに力を貸さないし、戦士としても戦う事を辞めて貰うー
低く、威圧を込められた言葉にメサイアは他のメダルの意志達も同じだと感じ、無様だったのは事実なので不承不承でそれを受け入れた。
トループ達も自分達の持つメダルの戦士達から注意されたらしく、同じ様であった。
先程のはアナザールージュが逃げない様にであったから許されたものだ。
マフティー「……了解だ。ならばクロスライザーでのフォームチェンジで決めよう」
了承したマフティーはクロスライザーとナックルを取り出し、バックルからメダルを出そうとした時……
─キュアマフティー、
マフティーに向けて一つのメダルが飛来した。
咄嗟にマフティーはそのメダルを掴み取った後に絵柄を見る。
それは、グリッドマンと共に戦ったロボット、ダイナゼノンであった。
─このメダルの気配、レックスか!─
─そうだぜ大将!俺達も手を貸すぜ!─
驚きの声をあげるグリッドマンにレックスもといガウマが力強く答える。
そんなマフティーがダイナゼノンのメダルを手に取ったのを持っていたムジナが遠目で見ていた。
ムジナ「全く、せっかち過ぎ」
少しぼやいてはいるが口元は吊り上がっているムジナに見られてるのを知らず、マフティーはクロスライザーのナックルにダイナゼノンのファイターマシンメダルを装填した
マフティー「炎の力を持つロボットなら……こいつと組ませてもらうぞ!」
そう言ってバックルからトライバーニングガンダムのファイターマシンメダルをナックルに装填し……
マフティー「燃え上がれ!灼熱の龍王!バーニングレックス!」
─トライバーニングガンダム!ダイナゼノン!クロスアームド!バーニングレックス!─
咆哮と共にメダルをスキャンしたクロスライザーのトリガーを引くとマフティーの姿は服とバイザーが消えて黒いインナースーツで身を包んだ姿となり、その後ろにダイナゼノンとトライバーニングガンダムの幻影が現れて2機が重なり合った後に複数の光となってからアーマーと変化してマフティーの体へと装着されて行く。
両腕部分にトライバーニングガンダムの腕部分をベースにダイナゼノンを模した龍型パーツが付いたアームパーツとショルダーパーツ、両足がトライバーニングガンダムの脚パーツを元にダイナゼノンを模した龍型パーツを付けたレッグアーマー、胴体部分がダイナゼノンのパーツを模した胸甲とバックル、肩にダイナミックキャノンを模した大砲が付くと頭部はトライバーニングガンダムの頭を模したヘッドギアが装着される。
スカイ「す、凄い!メカニカルな感じに!」
ー俺達も力を貸すぞ!!-
変身完了したマフティーの姿に驚嘆しているスカイの頭に声が響き渡るとメサイアのバックルから3枚のメダルが、マフティーのバックルから1枚のメダルが飛び出してスカイの手に収まる。
それはマリオ、ソニック、緑谷出久、ゴッドガンダムのメダルであった。
ーHey!今回は譲るぜデク!ドモン!ー
ービシッと決めなよ!-
ーはい!スカイさん!僕達の力を使ってください!ゴッドさんの隣のメダルが僕、デクのメダルです!ー
スカイ「わ、分かりました!」
響き渡った声にスカイは頷いた後、緑谷出久とゴッドガンダムのメダルを手に取る。
スカイ「デクさん!」
まず最初に緑谷出久のメダルを黒いナックルに装填
スカイ「ゴッドさん!」
次にゴッドガンダムのメダルを黒いナックルに装填し、スカイはライザーで黒いナックルに装填した緑谷出久とゴッドガンダムのメダルをスキャンする。
ークロスフュージョン!ー
2つのメダルの力を引き出したライザーから電子音が鳴り響き……
スカイ「熱く燃え滾ります!!」
咆哮と共にライザーを掲げてトリガーを押す。
ー緑谷出久!ゴッドガンダム!ー
ープルスウルトラ!!-
ーキング・オブ・ハートの名に賭けてぇ!!ー
電子音が響き渡ると同時にスカイの両隣に緑谷出久とゴッドガンダムのビジョンが現れ、キュアスカイと重なる。
ーキュアスカイ!プルスファイター!!ー
ビジョンが重なったスカイの姿は、緑谷出久のコスチュームΖをベースに、額に赤いバンダナを巻き、上半身はゴッドガンダムの様なトリコロールカラー、下は白いミニスカートと青のスパッツになっており、腕にゴッドガンダムをイメージしたグローブ、足にはゴッドガンダムをイメージしたブーツを履いた姿となる。
スカイとマフティーが新たな形態に変身している中、メサイアに聞こえない様にナルトがカカシに話しかけていた。
ーなあカカシ先生、流石に言い過ぎじゃねえか?ー
ーそうですよ。あの子はまだなりたての子なんですよー
ー庇いたい気持ちは分かるがな……お前らは気づいてなかったかもしれないが……彼女はアナザールージュに言われた事にシュトルム達の様に自信を失い続けていた……遅かれ早かれ、俺が突き付けなくても、彼女はいずれ潰れていた可能性がある……ー
ーカカシの言う通りだ。忍者になると決めていた俺達と違って、はなっからプリキュアになるとか考えてもなかった一般人だったんだ。知識や応用、実践できる所は賞賛するが、プリキュアを救おうとする思いは救世主だと言われた事によって強迫概念になる危険性もあった。あのままじゃあ1人で突っ走って、自分の命を捨てかねない状態になっていただろう……ー
ナルトに続いたサクラだが、カカシに続いたサスケの言葉に黙り込む。
ー(ホント、責任感が強いこともあってか弱みを見せたくない所とか、サスケに似てるよな……)ま、彼女を立ち直らせるのは他の奴らに任せるさ……言い渡した俺にはその資格はないからな……ー
───
アナザールージュを浄化しようとするスカイとマフティー。
メサイア達がスカイとマフティーの戦いを見届けようとしている中、ムジナや
男「はたけカカシ。お前の言ってる事は正しい。何せお前は幼い頃から色んな悲劇を見てきた。お前の父、はたけサクモ、チームメイトであるのはらリンとうちはオビト、恩師である波風ミナトの死を見届けた事を。そして自身の過去に受けた経験故にメサイアを注意した。その時にお前はメサイアの事を忍者アカデミー卒業後の最終試験でのナルト達を思い出したからだろう。そう、お前はメサイアが
メサイアを見ながら藍色の髪の男はそう呟く。
男「……アナザールージュの借り物の力でいい気になるなと言う言葉を聞いた時点で、自信を失い始めた。それにより、炎の衝撃波を防いだバリアは、俺の見立てでは火球一発くらいはまだ耐えれる強度があったのが弱体化した。メサイアにとって、今回の戦いで自身の間違いに気づく事が出来た。その分、彼女に暗い影を落としてしまった……彼女は無自覚に抱いてしまっていた実力も態度も嘗めきった事を自覚した事で、この先ファイターパワーメダルの運用を前提とした力を使わないだろう。今の自分にメダルを使う資格は無いと………」
???2「だが、そんな状況をほっとく訳にはいかないだろイングラム・ブリスケン*3」
???3「そうそう、だからこそ俺っち達を呼んだんだろ?」
メサイアの状態を危惧した男は後ろからの声に振り向くと二人の人物がやって来る。
1人は白髪で頭に4本の角を持つ男、もう1人は銀髪に紫色の前髪を生やした男であった。
???→イングラム「その通りだカールレウム・ヴァウル*4、レー・セイヴァース*5」
カールレウム「キュアメサイアを始めとするプリキュア。彼女達はキュアマイティによって歪まされたプリキュアを救う鍵だからな(しかし、世界の殺戮者に変えられたプリキュアを見ているとリュウセイ・ダテ*6の暗黒面と言える人物、テンザン・ナカジマ*7を思い出させるな……)」
セイヴァース「そうだな。彼女達ならプリキュアを救える気がするな……(俺はどちらかと言うとラー・ヴァルとアンドロメダ流国が存在する銀河を侵略するゲッター艦隊もとい怨の一族『イヴォルバー』によって歪まされた地球人を思い出すな……世界の殺戮者と化したプリキュアだけど、あいつらの考え、何かゲッター艦隊の巴武蔵司令官*8に似た考えを抱いてたな)……おや?」
同意しながらカールレウムはかつて出会った人物を思い返している中、セイヴァースはメサイアを観察して訝しむ。
セイヴァース「おかしいな。何でメサイア達、戦いに加わらないんだ?」
イングラム「ああ、それは……」
スカイとマフティーがアナザールージュを浄化しようと戦おうとしているのに、メサイア達は戦いに加わろうとしない事に首を傾げるセイヴァースにイングラムは先程聞いたカカシによる戦力外通告のを話す。
カールレウム「成程、回復しているが、戦いに加わらないのはそういう事か……」
セイヴァース「そういう事か……身体の方は万全でも、精神的に考えての戦力外通告と言う名の待機か……」
イングラム「ああ、そんな注意を受けた為スカイとマフティーに任せる事になった……まぁ、カカシの言う通り、アナザールージュと交戦してる時の戦法を除けばだが、メサイアはそこまで悪くないが、シュトルム達はそうではないな」
納得してる2人に対し、イングラムはそう評する。
カールレウム「それはどう言う事だ?」
イングラム「アナザールージュが襲来する前に現れた悪のプリキュア、キュアゾンマーとキュアコキュートスと交戦する事となったのだが、スカイとメサイアはゾンマーを、シュトルム達はコキュートスと交戦した。その結果、ゾンマーは様子見をしていたから加減していたのもあったが、逆にシュトルム達はコキュートスに惨敗した(それによりスカイの強さが際立つのと同時に、スカイ以外のプリキュアは弱い事の証明になってしまった……)」
セイヴァース「そのゾンマーとコキュートスは強いのか?」
確認するセイヴァースにイングラムは肯定する。
イングラム「強いな。スカイと経緯は違うだろうが戦闘経験をかなり積んでいる。こちらの調べによればコキュートスはこの世界に来る前に
カールレウム「話を聞くと、ゾンマーとコキュートスは今のメサイア達にとっては
カールレウムの呟きにイングラムは重々しく頷く。
イングラム「ゾンマーとコキュートスもアナザープリキュアとの戦いは避けてこの場を去ったのを見るからに、恐らくアナザープリキュアはそのゾンマーやコキュートスより強いか……はたまた相手するのがめんどくさいから離れたと言う可能性も考えられる(今スカイ達が交戦しているアナザープリキュアは俺が見た輩と違い
アナザープリキュアの変貌に対してそう考察しながらイングラムは今浄化されようとしているアナザールージュを見下ろす。
イングラム「まぁ、彼女達ので色々とやるにしても今を乗り越えてからだな」
この戦いの決着が近づいているのを確信しながらそう呟く。
───
イングラム達がアナザールージュやスカイ達の様子を見ている数分前
メサイア達が見守っているのに南部は恐る恐る話しかける。
南部「あーそのメサイア、スカイとマフティーに任せてるけど、大丈夫か?」
メサイア「私達は大丈夫ですよ。それに……私達が加勢しなくてもアナザールージュは浄化出来るから」
斎藤「……メサイア。1人で背負い込まなくて良いんだぞ。俺達はここぞと言う時に頼りにならないが、それでも年上の大人として相談に乗ってやりてえんだ。俺以外のみんな、心配してるんだ。辛いなら、みんなに相談してくれ。俺達に出来る事で背負わせてくれ」
返したメサイアに対し、斎藤が真剣な顔で声をかける。
メサイア「……ありがとうございます(けど、私は実力も無く、態度も嘗めきっていた。カカシ先生から注意を受けた以上、前のように戦う事が出来ない……あの時、私はアナザールージュに反論するも、言い返せなかった。事実、私はアナザールージュに敗れた……)」
心の中では戦力外通告を言われた事を気にして沈んでいるメサイアに斎藤は駄目か……とシュトルム達も見て内心悔し気になる。
斎藤(メサイアもそうだが、シュトルム達もキュアコキュートスに惨敗した影響で、自信を失っていやがる。今回の大敗で悪い影響が出ていやがる……この先どうにかしないと厳しいな……)
斎藤が不安を抱いている中、真田も懸念していた。
真田(……この戦いでメサイアはアナザールージュに言われた事が原因で自信を失った……無理もない。アナザープリキュアは上位怪人級に当たる存在……まだ戦士として期間が短いメサイアにとって本来ならば段階を積んでから立ち向かうべき相手……アナザーブラックの時は相手の慢心、アナザーマーチの時は仲間が増えた事による相手の動揺があったからこそ勝利を得た様なものだ……自信を失っているメサイア達に別のアナザープリキュアが襲撃してくればよくない事態が引き起こされる可能性が高いのは確実だ……次の戦いでスカイやマフティーと分断されてしまったら、自信を失くしているメサイア達は格好の獲物……)
どうにかせねば……とメサイア達のメンタルケアとトレーニングなどの今後の事を真田は考えてる間、満身創痍のアナザールージュはやけくそとばかりにその身に力を籠める。
「相打ちになろうと貴様等をあの世に連れて行ってやる!!」
死なばもろともとばかりに駆け出して来るアナザールージュに対し、マフティーとスカイは頷きあった後、マフティーは左手、スカイは右手に力を込めて輝かせる。
マフティー&スカイ「私たちのこの手が真っ赤に燃える!!」
マフティー「邪悪な炎を浄化せよと!」
スカイ「轟き叫ぶ!!」
吠えると共にマフティーの左手に炎が纏い、スカイは背面から光臨のオーラを纏う。
マフティー「烈火!聖拳突き!!」
スカイ「Gフィールド!デトロイトスマッシュ!!」
マフティーは炎を纏った正拳突きを、スカイは一旦後ろに下がってからの急加速による勢いを乗せた炎を纏ったパンチを繰り出した。
「馬鹿め!!炎を纏った攻撃など受け止めてやる!!」
アナザールージュは向かってくるマフティーとスカイの技を前に突き出した9本の尻尾で受け止めようとする。
が、2人の正拳突きとパンチは尻尾をあっさりと吹き飛ばし、アナザールージュへと炸裂する。
そのまま炎はアナザールージュの全身を燃やし始める。
「ガハッ!!?ば、バカな!?この炎、私の体を燃やしているだと!?」
自身の身体にめり込んだ2人の拳から広がる炎にありえないと叫ぶ。
マフティー&スカイ「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
そのまま2人はアナザールージュを頭上へと持ち上げる。
「こ、このままやられてなるものか!?」
最後の力とばかりに手に炎を纏わせようとしたアナザールージュだったが、体に広がる激痛に炎は四散する。
迸った激痛にこれは!?と驚いていると腕に付いた無数の斬撃痕に気づく。
それは、メサイアが放った必殺技、アブソリュートエッジにより付けられた傷、今アナザールージュの全身に刻まれたのにマフティーとスカイの炎が流れ込んでいるのだ。
「あ、あんな嘗め腐った女の攻撃が!?」
それに気づいたアナザールージュが目を見開いてる間にマフティーとスカイはさらに突き上げ……
マフティー&スカイ「ヒィィィィト・エンドォォォォォ!!」
浄化の炎を解き放ち、高く打ち上げる。
マフティー「ついでにこれは親友へやってくれたツケだ!!」
メサイアにやった仕打ちへの仕返しも兼ねてマフティーは脚部アーマーの踵部分に元となったダイナゼノンの竜型形態のダイナレックス時の爪に当たるパーツを地面に刺すと肩に積んでいるダイナミックキャノンの砲口を打ち上がったアナザールージュに狙いを定めてから炎を集束させる。
マフティー「プリキュア!レックスブレイザー!!!」
マフティーはダイナミックキャノンの砲口から強烈な火炎弾を放ち、アナザールージュを飲み込んだ。
「スポーツ万能で最強にして無敵であるあたしが、負けるなんてぇぇぇぇぇぇぇぇ!?」
浄化の炎に燃やされながらアナザールージュは断末魔をあげ、光となって四散する。
─メサイアを嘗めた故のミスだな─
─傷に気づかずに放置していたが故に2人の炎がより伝わりやすくなっていたんですね……─
消えて行ったアナザールージュに対し、ドモンと出久が呟いている間、マフティーは空から落ちて来たメダルをキャッチする。
掲げたそれにはキュアルージュが描かれていた。
マフティー「メダルか」
メサイア「ええ、このメダルには倒したアナザープリキュアの元になったプリキュアの本来の記憶や力を宿しているの。マフティー、キュアブレスレットにそのキュアルージュのメダルを装填してみて」
興味深そうに手にしたキュアルージュのメダルを見ていたマフティーはメサイアにそうお願いされる。
マフティー「解った」
メサイア「それと真田さん。記録を取るのもお願いします」
真田「解っている。斎藤、映像を記録する準備をしてくれ」
斎藤「了解!」
斎藤はこれから出すであろうキュアルージュの映像を撮るため、機械を用意する
───
アナザールージュがスカイとマフティーによって浄化されたのをイングラム達は見届けていた。
イングラム「アナザールージュを浄化した事でこれでアナザープリキュアは三体倒した事になるな……(しかし、スカイが放った技、あれは俺にとっての最初の世界*9で出会ったドモン・カッシュが乗るゴッドガンダムが使った技を思い出させるな……別の場所で見ているであろう
カールレウム「だが、アナザープリキュアはまだまだ居る上に、マフティーもまだプリキュアになり立てたばかりだ。現状、メサイア達の実力から見てアナザープリキュアが
セイヴァース「まぁ、確かに変則的だったアナザーマーチを除いても、今んところプリキュアとしての戦闘経験があるのはスカイだけである以上、スカイを抑えられたらひとたまりも無い。イングラム、何か手は無いのか?」
感慨深くなっていたイングラムはセイヴァースに問われて方法はある、と返す。
イングラム「それ故に、カールレウム、セイヴァース。お前達には俺がこれから伝えるメサイアやシュトルム達を立ち直らせる人物を連れて来て欲しい」
カールレウム「立ち直らせる人物、宛はあるのか?」
訝しむカールレウムやセイヴァースにイングラムはあると頷く。
イングラム「その人物は……「ならば俺も協力しよう」むっ?」
名を言おうとしたイングラムだったが割り込んできた声に3人は声のした方へと顔を向ける。
そこにいたのは帽子を被った仮面が骸骨モチーフの黒い仮面ライダーであった。
その仮面ライダーにセイヴァースは驚きの声をあげる。
セイヴァース「あんたは、仮面ライダースカルこと鳴海荘吉!*10」
カールレウム「まさかあんたも来ていたとはな」
スカル「久しぶりだなセイヴァースにカールレウム*11。メサイア達を立ち直らせる役、俺も協力しよう」
懐かし気に近寄るセイヴァースやカールレウムと後ろにいるイングラムに対し、スカルは協力を申し出る。
―――
暗い空間に再びウォズが現れる。
ウォズ「アナザールージュは無事に浄化されたが、メサイア達に大きな壁が出来てしまったようだね。仮面ライダースカルとイングラムがカールレウムとセイヴァースに伝えた人物がメサイアやシュトルム達を立ち直らせる鍵になるだろうが……それはまだ後のお話」
そう言ってウォズが取り出したのは勇佳が描かれたカード。
ウォズ「第3の救世主となる彼女の物語がまだ語られてないからね」
カードを仕舞い、一礼したウォズの姿は空間に溶けて消えていく。
次回、第3の救世主の物語