プリキュア戦記 正義のプリキュアvs終界   作:MIXEVOL

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アナザールージュの戦いの裏で起きた新手のアナザープリキュアの襲撃

アナザープリキュアを止めるべく天使のプリキュアが姿を現す


アナザーヤムヤム襲撃!阻止するは天使のプリキュア

 

 

黒い空間の中でウォズは開いた本を見ながら語り始める。

 

ウォズ「この本によるとメサイア達の危機に星守瑞希はキュアマフティーに変身し、マフティーはスカイと共にアナザールージュに立ち向かった」

 

「2人の連携によりアナザールージュは退却しようとしたが新たなフォームとなったメサイアが足止めした事で失敗に終わる」

 

「そんなメサイアだが、カカシからの駄目だしと戦力外通告により、アナザールージュの浄化をスカイとマフティーに任せてる事となった」

 

「新たな姿となったスカイとマフティーにより、アナザールージュは浄化された」

 

「しかし、アナザールージュとの闘いで言われたカカシの言葉にメサイアの心に暗い影が出来てしまう」

 

一通り語り終えた後にウォズは前を見る。

 

ウォズ「さて、そんな自信を失ったメサイア達を見たイングラム達はメサイア達を立ち直らせる為のメンバーを呼ぶ準備をしているが、今回は前回の最後でも言った様に語るのは第三の救世主の物語」

 

セイヴァーレンスと勇佳が描かれたカードを取り出す。

 

ウォズ「彼女がどうやってなるかをお楽しみに」

 

そう締め括り、ウォズの姿は見えなくなる。

 

 

────

 

 

マフティーが真田達にキュアルージュの映像を見せる準備をする中、真田はスマホに着信が来たので出ると加藤の声が響く。

 

加藤『真田さん、そちらは大丈夫ですか?』

 

真田「加藤か、こちらは大丈夫だ。新たなプリキュアの活躍でアナザールージュは浄化された。そちらはどうなんだ?」

 

安否を聞く加藤に対し、そう返した後に真田は聞き返す。

 

加藤『こちらは新しいプリキュア、キュアセイヴァーの活躍で()()()()()()()()()()退()()()()()

 

真田「キュアセイヴァーか……(状況的に勇佳君だろうな……)しかし、撃退か……浄化できなかったと言う事か……」

 

報告にううむ、と真田は唸る。

 

加藤『俺がその襲撃場所に着く前に現れたので先にいた相原からのもあるんですが、ブラックペッパーとマリちゃんが呼んだプリキュアチーム、アレテープリキュアがアナザーヤムヤムの足止めしていたんです……』

 

ただ……と加藤は言葉を切ってから少し間を空けて報告する。

 

加藤『その戦闘の中でアナザーヤムヤムがある事をしてブラックペッパーやアレテープリキュアが窮地にたたされたそうです』

 

真田「何?アレテープリキュアが窮地に?彼女達はスカイと同じくらいの戦闘経験を積んでいる。そんな彼女達が窮地に……?」

 

告げられた事に疑問を抱いた真田にどういう事だと問う。

 

加藤『相原の話によると、アナザーヤムヤムはとある武器を複数使っていたそうです』

 

真田「武器位で驚くことであるか?」

 

首を傾げた真田は次に告げられた事に驚く。

 

加藤『それがですね。その武器と言うのが……恋姫と呼ばれる世界に存在する関羽の武器「青龍偃月刀」。曹操の武器、死神鎌「絶」。孫権の武器「南海覇王」。呂布の武器「方天画戟」の4つだったそうです』

 

真田「なんだと!?青龍偃月刀に方天画戟だと?(まさか、島から聞いた推定アナザーアクアの様にラノベ主人公やヒロインを取りこんだアナザープリキュアだったと言う事か?そうなるとアナザーヤムヤムの中には恋姫†無双の世界の武将達に北郷一刀が取り込まれている可能性があると言う事か……)」

 

かつて聞いたアナザープリキュアの事を思い出しながら続きを促す。

 

加藤『実際、恋姫の関羽達が使った技も使用し、さらに諸葛亮や周瑜等が使った計略を元にした技を繰り出しましたそうです』

 

真田「そうか……(他者の武器や技に技術などが使える様になったアナザープリキュアか……)」

 

厄介な……と真田は顔を顰める。

 

元のプリキュアので対策を立てれるが、それ以外のも使えるとなると崩される可能性が高くなる。

 

真田「加藤、詳しい経緯を聞かせてくれ」

 

加藤『了解!最初は……』

 

話を促された加藤は真田にアナザーヤムヤムとキュアセイヴァーの事を話していく。

 

 

───

 

 

時は遡り、愛香達が六華が居る女子サッカー部で練習風景を見ていた頃、ましろと友美は学園の校門の近くに居た。

 

2人がいる理由はましろが空が来るのを待っていた所に友美が来て、2人が来るまで話していたのだ。

 

ましろ「それにしても空ちゃん、月影先輩達と一緒に女子サッカー部の練習を見に行くって言ってたけど……サッカーに興味が出たのかな?」

 

友美「空ちゃんって色々と出来るよね~色んなスポーツが出来ちゃうんだもん」

 

少し不満げだったましろは友美のにそうなんだよね、と頬を赤らめてうっとりする。

 

ましろ「空ちゃんって運動神経が凄いからルールを覚えたらドンドン上手くなるんだよね~」

 

友美「ホント凄いな……あれ?」

 

関心していた友美は何かを警戒してる相原と太田を目にする。

 

友美「相原さんに太田さん!」

 

相原「あれ?友美ちゃんに……ましろちゃんだっけ?なんでここに?」

 

ましろ「あ、その、空ちゃんを待っていたんです」

 

太田「あー、だからここに……(ん、んー参ったな……万が一に備えて近くにアルバイトと言う名の臨時隊員と言う形になってる拓海とマリちゃんが呼んだアレテープリキュアの皆が居るとはいえ、一般人の2人をここに置いとくのはな……)」

 

知人とはいえ一般人がいた事に戸惑う相原の後に理由を聞いた太田は納得した後に相原と目で会話しあった後に切り出す。

 

太田「あー、2人とも、実は俺達、ここに怪物が出るかもしれないって言う情報でいてさ、このままいると危ないから相原に家に送ってあげようか?」

 

友美「え、そうだったんですか?」

 

ましろ「それじゃあ空ちゃんもお願いできますか?今女子サッカーの練習を見ているんです」

 

そう言われて太田は内心あーしまったーと頭を抱える。

 

そりゃあ友達を心配するんだからそうお願いするよな……とどうしようと悩んでいた時……相原や友美達の前を()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()2()0()2()2()()Y()U()M()-()Y()U()M()()()()()()()()()()が音もなく現れた後、4人を無視して横切った。

 

突然の事に友美は悲鳴を上げかけたましろの口を咄嗟に塞ぐ。

 

相原「あ、あれはアナザープリキュア!?何でいきなり僕達の前に!?」

 

太田「だけど、今現れたアナザープリキュアの奴、俺達を無視して何処かへいっちまいやがった……なんでか分からんないけど、ほっとくと他の奴らの所に行きかねないぞ……」

 

突然現れたアナザープリキュアに驚いていた相原は太田の言葉に確かにと頷く。

 

相原「太田!大至急動けるプリキュアを呼んで来て欲しい!」

 

太田「解った!今すぐ呼んでくる!」

 

相原に言われた太田は、すぐさま動けるプリキュアを呼びに向かって走る。

 

友美「相原さんはどうするの?」

 

相原「僕は……アナザープリキュアの方を追う。友美ちゃんはここから離れておいてくれないかな?」

 

ましろ「む、無理ですよ。相原さんが居ないと、誰が私達を守ってくれるんですか?」

 

怯えた様子のましろに相原は困り果てる。

 

流石にましろ達をこのまま連れてアナザープリキュアを追うのは危険がある。

 

特にましろはアナザーマーチに一度襲われていることもあり、またアナザープリキュアを見て動けなくなってしまってはそちらの方が危ない。

 

???「その心配は無いぞ相原」

 

どうしようかと思った時、背後からかけられた声に友美は振り返ると、そこには茶髪のミドルヘアの王女の様な少女とその少女の肩に乗ってるセッビィが居た

 

相原「あ、アレクシアちゃん?君、確か富橋市にいる筈だよね?なんでここに?」

 

???→アレクシア「ああ、聖奈から富橋市の方は私達に任せて欲しい、わらわ達には墨村市に居る二人の少女(犬飼いろはと猫屋敷まゆ)2匹の動物(こむぎとユキ)の保護に向かって欲しいと頼まれてここに来たのじゃ」

 

友美「知りあいですか?」

 

驚きの声をあげた相原は友美の言葉に、頷いて紹介する。

 

相原「ああ、彼女はアレクシア・ツヴァリスちゃん。マリちゃんが呼んだプリキュアの一人だ……よ……」

 

あ、しまった……とましろがいるのに友美に聞かれてしまったのでつい正直に答えてしまったのに相原は内心冷や汗を流す。

 

変身する前のプリキュアを紹介しちゃうのは極力しない様にと言われていたのに……どうしよう、とチラッとましろを見る。

 

そんなましろは……怯えた様子で友美の腕の中で目を閉じ、耳を塞いで震えている。

 

どうやらアナザープリキュアのでまた恐怖に囚われてしまっているようだ。

 

目の前で話をしていたのに反応してない様子に相原は訝しむ。

 

相原(あ、あれ?怯えてるせいで聞こえていない?……ある意味良いのか、悪いのか……)

 

友美「えっと、見た目からしてどこかの外国の王女様ですか……?」

 

不思議そうに聞く友美にアレクシアはうむと頷く。

 

アレクシア「わらわは紹介されたようにアレクシア・ツヴァリスと言う。話は聖奈達や司達から聞いてる。聖奈から墨村市に向かって欲しいと頼まれて向かっている道中()()()()()()()()()()()()()()()()()()がおったから撃破しておいたぞ」

 

相原「という事はアナザープリキュアの事も?」

 

その問いにアレクシアは再び頷く。

 

アレクシア「当然知っておる。今この街にはさっきの奴を含めて()()()()()()()()()()()()が居る。そんな怪人に好き勝手させる訳にはいかない」

 

それに……とアレクシアは怯えるましろに視線を向ける

 

アレクシア「虹ヶ丘ましろはどうしてか、アナザープリキュアに対して異様な怖れを抱いている。このまま放置するわけにはいかん。故に虹ヶ丘ましろよ。お主はわらわが守ってやる。だから安心してくれ」

 

ましろ「……私を守ってくれるんですか?」

 

安心させようと耳を閉じているましろの手を優しく手に取って声をかけるアレクシアにましろは目を開いて聞く。

 

不安そうなましろを安心させるようにアクレシアは頷く。

 

アレクシア「もちろんじゃ」

 

ましろ「…………ごめんなさい。そう簡単には信じられないです」

 

謝るましろにまぁ、そうじゃろうなとアレクシアは頬を掻く。

 

初対面にいきなり守ると言われたらそう返されてしまうのは仕方ないものである。

 

相原「アレクシアちゃんの実力はたしかだから安心してよましろちゃん。護衛として頼りになるからね。それじゃあアレクシアちゃん、ましろちゃんと友美ちゃんの護衛を頼むよ」

 

アレクシア「あい、任せておくが良い。そう言えばわらわの肩に乗っていた鳥はどうしたんだ?」

 

了承してからさっきまで自分の肩に何時の間にか乗っていた筈のセッビィがいない事に気づいて周りを見る。

 

友美「あ、セッビィならましろちゃんと話をしてる間に太田さんが向かった方向に飛んで行ったよ」

 

アレクシア「もう行ったのか……(あのセッビィと言う鳥、雰囲気からして妖精っぽいが新しく見つかったプリキュアのパートナーか……)それじゃ二人共、わらわの側に居るんじゃ」

 

ましろ「…………」

 

無言でいるましろに友美は大丈夫かな……と思いながら相原とアレクシアと共に校門から移動を始めるのであった。

 

 

───

 

 

そんな移動を始めた友美達を学園の校門の近くにある建物の屋上でトゥモローが憎々し気に見下ろしていた。

 

トゥモロー「折角ましろを連れていけるチャンスが来たと思ったのに……」

 

自身の身体から無意識に黒いオーラが噴き出している事を知らないトゥモローは苛立っていた。

 

トゥモロー「プリキュアオールスターズに属するプリキュアを、キュアスカイ以外これ以上復活させない……その為にも……」

 

苛立ちながらトゥモローはましろを連れ去る機会を伺う為にその場から姿を消す。

 

 

───

 

 

一方、墨村市の街中を()()()()()()()()()()が歩いていた。

 

男(……まさかこの街で刻闘士(パラサイト)を見る事になるとは……あの戦いで死んだ筈の俺が生き返り、その際に出会ったスカルと名乗る黒い髑髏の仮面ライダーから聞いたプリキュアとそのプリキュアを支援するテイルズディフェンド……そんな組織とは別にプリキュアを憎む組織と女を見下す同じ男として許しがたい集団……そんな連中にプリキュアだった者達を守る為にこの街に来たのだが……()()()()、そして()()達の気配を感じるとはな……)

 

そう考えながら男は3枚の写真を取り出す。

 

写されていたのは将悟、黒髪のツンツンヘアーの青年、黒髪の女性の3人であった。

 

男(話によれば、この街には嘗てテイルズディフェンドに働いていた者が三人。白永将悟、下山アキト、香田良子。情報を集めるのとこの街のプリキュアと接触するのにこの三人とコンタクトを取る必要があるな……)

 

そう考えた後、男は別の方へ視線を向ける。

 

男は見る先で邪悪な気配を感じていた。

 

様々な経験を積んでいた男はこの邪悪な気配は自分では消せないのを感じ取っていた。

 

その気配を浄化できるとしたら……と考えた後、写真を仕舞い男は再び歩き出す。

 

この人物もまた、暫くしてメサイア達に関わりを持つ事となる。

 

 

───

 

 

一方、友美達を無視して目的の人物を探して校内を彷徨っていたアナザーヤムヤムは苛立っていた。

 

()()()()()め!何処に居る!」

 

目当ての人物が見つからない事に苛立ちを抑えきれないアナザーヤムヤムは歩き回っていると動かしていた視線に()()()()()が目に入る。

 

その男女は、ツバサとエルであった。

 

「む?あのガキ共……」

 

そんなツバサとエルを見たアナザーヤムヤムは2人から感じるのに目を細める。

 

ツバサ「!?怪物!?」

 

エル「ホントに来た!?」

 

怪物が来るかもしれないと言うのでましろ達と合流しようと校門に向かっていた所、運悪く遭遇してしまったのに、ツバサはエルを守ろうと自身の後ろに隠しながらアナザーヤムヤムを睨む。

 

「丁度いい。偽りの英雄を誘き寄せる為の餌になって貰うぞ」

 

人質にしようとアナザーヤムヤムはツバサ達を捕まえようと2人へ駆け出し、その前にはある人物が立ち塞がった。

 

ブラックペッパー「其処までだ!」

 

万が一アナザープリキュアが現れる事を想定し、学園内に待機していたブラックペッパーだ。

 

「おのれ!我の邪魔をするか!」

 

自分の前に立ち塞がるブラックペッパーにアナザーヤムヤムは怒る。

 

逆にブラックペッパーは内心驚いた。

 

目の前のアナザーヤムヤムの服に見覚えがあったからだ。

 

ブラックペッパー「まさかもう1体アナザープリキュアが現れるとは……(あのアナザープリキュアの服、プレシャスと一緒に居たキュアヤムヤムのドレスに酷似してるな……)だが、お前に学園を荒らす訳には行かない!」

 

「その見た目、確か、そうだ……私達、特にプレシャスの前に良く現れたブラペか……!!」

 

2人を守れる位置を保ちつつ、啖呵を切ったブラックペッパーはいきなり略されたのによろめく。

 

ツバサ「ブラペさん?」

 

エル「変わった名前ね」

 

ブラックペッパー「いや、私の名前はブラックペッパーだ!」

 

「ああ!忌々しい!!お前に助けられる度に私達は怒りを湧き上がる。我らより上など、許せない!!」

 

慌てて訂正してる間、アナザーヤムヤムがその全身を黒いオーラで包み込んだ事にしまった!?とブラックペッパーは焦る。

 

エルとツバサも驚く中、黒いオーラが弾け飛び、アナザーヤムヤムはその身を怪物からモンスター娘へと変えていた。

 

ブラックペッパーの記憶にあるキュアヤムヤムとほぼ似てるがその頭には竜のを思わせる角、背中には竜を思わせるオレンジ色の翼、腰からは龍を思わせる長いオレンジ色の尻尾が生え、両腕と両足はオレンジ色の鱗に覆われていた。

 

「最強にして無敵の力を持つ力で八つ裂きにしてくれる!!」

 

アナザーヤムヤムはまず鋭い爪でブラックペッパーを斬り裂こうとするのにブラックペッパーは回避する。

 

ブラックペッパー「坊主憎けりゃ袈裟までの言葉があるが、アナザーヤムヤムの俺に対する憎悪が激しいな………そこの二人!近くに人が来ている筈だから此処から離れるんだ!」

 

ツバサ「ブラックペッパーさんはどうするのですか!?」

 

避難を促すブラックペッパーに対し、ツバサはエルを守りながら問う。

 

ブラックペッパー「私はあの怪物を取り押さえなければならない!だから早く安全な場所に移動してくれ!」

 

ツバサ「……解りました。エルちゃん、此処は離れよう」

 

エル「う、うん!」

 

回避しながら促され、ツバサとエルはその場を離れる。

 

「余裕ぶるのも其処までだ!死ぬがいい!!」

 

2人が離れた事にブラックペッパーは安堵した後にアナザーヤムヤムが爪で斬り裂こうとするが、ブラックペッパーは斬撃を何とか回避してカウンターでパンチをアナザーヤムヤムの腹部に叩き込む。

 

が、アナザーヤムヤムは平気な顔をしており、ブラックペッパーは苦い顔で距離を取る。

 

ブラックペッパー「やはりダメージは通らないか……」

 

「私に攻撃を当てたのは誉めてやろう……だが無駄だ。私にダメージを与えるなど無意味だ!」

 

距離を取ったブラックペッパーに対し、アナザーヤムヤムは腹部を汚れを払う様に撫でる。

 

「プリキュアではないお前に私を倒す事など不可能!頼みのプリキュアなしにどうする?」

 

挑発する様に笑うアナザーヤムヤムにブラックペッパーもどうすると焦った時……

 

???「甘いわね。プリキュアなら此処にも居るわ」

 

「!?誰だ!?」

 

突如響き渡った見知らぬ声にアナザーヤムヤムは声のした方を見ると自分へと向かって()()()()()()が飛来して来るのが目に入る。

 

「っ!?こんな槍!」

 

自分へと向かって来た槍にアナザーヤムヤムは体を逸らして避ける。

 

???「無駄よ!私の槍からは逃れられない!」

 

その言葉と共に槍は反転してアナザーヤムヤムへと向かって行く。

 

「!?ぐああああああああああああ!?」

 

振り返ったアナザーヤムヤムの右肩に槍は刺さり、激痛にアナザーヤムヤムは悲鳴を上げる。

 

槍を強引に引き抜いて抑えるアナザーヤムヤムの前に、白と青のチアリーダー系の衣装を纏い、サファイアの宝石が付いた羽根付きの髪飾りを付けた青いハーフアップの少女が姿を現す。

 

少女「()()の存在を抜け落ちてた様ねアナザープリキュア」

 

「!?貴様はプリキュアか!?こんなに男運ゼロの奴は見た事が無い」

 

自分へ意識を向けさせる為だろう挑発をした少女だったが出てきた言葉に怒る。

 

???「誰が男運ゼロよ!?人が気にしてる事言わないで!!」

 

気にしてるんだ……とブラックペッパーが内心思い、何よ?と振り返って睨む少女になんも考えてません、と慌てて手を振って否定する。

 

エル「あの人もプリキュアなの……?」

 

ツバサ「服や雰囲気的にそうみたいだね……(それにしても……あの青い髪のプリキュアの人がどうしてか気になる……特にあの人の衣装に付いてる羽根の装飾が……)」

 

離れた場所で隠れながら様子を見ていたエルにツバサは同意しながら青いプリキュアの装飾に何かを感じる。

 

そんな青い髪のプリキュアが気になるツバサのポケットの中に入っているメダルの一つ、雪音クリスのメダルが懐かしむ様に思い出していた。

 

─何だかあのプリキュアを見ていると前に会ったなのはやイリヤ、キラメイジャー達を思い出すな……*1

 

アナザーヤムヤムが怯んでいる間、ブラックペッパーへと青い髪のプリキュアは近寄り、話しかける

 

少女「何はともあれ大丈夫、ブラックペッパー?」

 

ブラックペッパー「あ、ああ、いいタイミングで来てくれて助かったぜキュアガブリエル」

 

声をかけた少女に対し、ブラックペッパーは頷いて感謝の言葉をかける。

 

キュアガブリエルと呼ばれた少女、彼女はアレテープリキュアのサブリーダーを務める人物だ。

 

少女→ガブリエル「ホントにタイミングがかみ合ってよかったわ。()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()を倒した後に此処に来たから。私以外の他のみんなも後から来るわ。ここから近くにいたのは私とラファエルだったんだけど、ラファエルは今は治療に専念してるから合流は最後になるかもね……(まあ、あんな酷い怪我(骨折)を見たらほっとけないもんね……)」

 

ブラックペッパー「そうか、アレテープリキュアの皆がここに……」

 

それならば勝機があると喜ぶブラックペッパーの様子に、槍を引き抜いたアナザーヤムヤムは苛立った様子で地面を何度も踏みつける。

 

「その余裕綽綽な態度気に入らん!バラバラにしてやる!」

 

アナザーヤムヤムは右肩に槍の傷があるにも関わらず、両手の爪にエネルギーを収束させて振るおうとする。

 

???「そんな技、止めてやる!」

 

別方向から声が響いた後、アナザーヤムヤムに向けて()()()()()が飛来し……

 

「ギャアアアアアアアアアアアアアアアア」

 

アナザーヤムヤムの左肩にライフル弾、右手の横にボウガンの矢が炸裂する。

 

再び来た激痛にアナザーヤムヤムは技を中途半端に放つ結果となり、中途半端に放たれたエネルギー刃をガブリエルは何時の間にか手元に戻していた槍、テンペランススピアで簡単に打ち消す。

 

「ぐぐっ!最強にして無敵であるあたしの邪魔を何度もして!今度は誰だ……!!今すぐ出てこい!!」

 

右手の横に刺さった矢を引き抜き、左肩に炸裂したライフル弾を力を入れて強引に体外へ排出した後、アナザーヤムヤムは声がしたと思われる方向に視線を向ける。

 

そこには二人の少女がおり、それぞれの手にライフルとボウガンを持っていた。

 

ライフルを持った少女の容姿は白と黒のチアリーダー系の衣装を纏い、オニキスの宝石が付いた羽根付きの髪飾りを付けた黒いサイドテールをし、ボウガンを持った少女の容姿は白と赤のチアリーダー系の衣装を纏い、ルビーの宝石が付いた羽根付きの髪飾りを付けた赤いサイドテールをしていた。

 

黒髪のは右側、赤髪のは左側にサイドテールを垂らしている。

 

「今度は二人組!しかも両方とも飛び道具持ちか……」

 

睨みつけるアナザーヤムヤムに対し、2人の少女は涼し気に受け流す。

 

少女2「これ以上の狼藉はさせないぜ。なあ、メタトロン」

 

少女3→メタトロン「そうだねサンダルフォン。誰かを傷つけさせないためにもね」

 

話を振る黒髪の少女、キュアサンダルフォンに赤髪の少女、キュアメタトロンは同意する。

 

そんなメタトロンとサンダルフォンにアナザーヤムヤムは苛立った。

 

先程の攻撃で自身の行動を阻害されたのもあるからだ

 

「さっきの男運ゼロのプリキュアと言い、貴様等と言い、あたしを苛立たってやがって!!」

 

ガブリエル「ちょっと!?まだ言う!!」

 

苛立っているアナザーヤムヤムはガブリエルの文句をスルーし、痛みに耐えながらエネルギーを貯め……

 

「さっきのようにはいかん!斬り裂かれるがいい!」

 

再度エネルギー刃を放ち、ガブリエル、サンダルフォン、それぞれの居る方向に飛んで行く。

 

???4「アナザープリキュア、貴女の行動は想定通りよ!」

 

???5「二度も攻撃が許されると思うな!」

 

声と共にその刃が届く前に二人のプリキュアがガブリエルとサンダルフォンの前に現れた。

 

一人は白と紫のチアリーダー系の衣装を纏い、アメジストの宝石が付いた羽根付きの髪飾りを付けた紫の目隠れロングの髪型をし、もう片方は白と黄色のチアリーダー系の衣装を纏い、トパーズの宝石が付いた羽根付きの髪飾りを付けた黄色のショートヘアをしていた。

 

???「その刃、斬り裂いてあげるわ。プリキュア・カインドネスフリーズスラッシュ!」

 

紫の目隠れのプリキュアは手に死神鎌を取り出し、鎌に冷気を付加し、冷気を纏った鎌の斬撃でエネルギー刃を斬り裂いた

 

???「お前の攻撃など防いでやる!プリキュア・ペイジャンスグランドウォール!」

 

黄色のショートヘアのプリキュアは手に黄色の宝石が付いた手甲を装備し、拳を地面に当てると岩の壁が現れ、エネルギー刃は岩の壁によって防がれる。

 

ガブリエル「来たわね、サリエル」

 

メタトロン「ナイスタイミングウリエル!」

 

紫髪の少女、キュアサリエルはええと答え、黄色髪の少女、キュアウリエルはブイサインで返す。

 

「おのれ、まだプリキュアが居るのか!!」

 

自分の攻撃が再び無力化された事と続々とプリキュアが現れるのにアナザーヤムヤムはさらに怒りを増す。

 

ツバサ「す、すごい」

 

エル「プリキュアがどんどん来る……」

 

相原「良かった間に合った……」

 

次々と現れるプリキュア達にツバサとエルが驚いているとブラックペッパーの援護に来た相原とアレクシアに護衛されてる友美とましろが来る。

 

ブラックペッパー「相原さん、応援の方はどうですか?」

 

相原「大丈夫。今太田が呼びに来ているよ」

 

プリキュアが集まったのを見て相原の傍に来て確認するブラックペッパーに相原はそう返す。

 

ブラックペッパー「そうか、ホントに危なかったから助かる。ちょうどアレテープリキュアのみんなが来てくれなかったら窮地にたたされるところだったもんで……」

 

所で、とブラックペッパーは小声で相原に話しかける。

 

ブラックペッパー「それより相原さん、なんで虹ヶ丘さんや友美さんを連れて来てるんだよ?」

 

相原「あ、い、いやぁ……此処へ来る前に丁度、アレテープリキュアの皆と対峙しているアナザープリキュアが校門に現れて……それでましろちゃんは恐慌状態に陥っちゃって……万が一、帰しちゃってその先で別のアナザープリキュアにもしも遭遇したらいけないけどどうしようか悩んでいた所をアレクシアちゃんが護衛として来てくれたんだよ……」

 

友美「私としてもましろちゃんが心配なので」

 

小声で話してる所に友美が加わって来る。

 

どうやらましろをツバサ達に任せたようだ。

 

ブラックペッパー「そういう事だったのか……(確かにあの怯え方は尋常じゃないな……)」

 

なぜあんなに怯えるのだろうか……とブラックペッパーが思っていた所、アナザーヤムヤムがましろに気づく。

 

「あの女、アナザーマーチが今際の際に我々に送って来た記憶の中にあった女か。この人数を相手にするのに、あの女を人質にするのに良いかもな」

 

数の不利をましろを人質にして消すつもりか、アナザーヤムヤムはましろを捕らえようと他のメンバーを無視して向かおうとした時……

 

???6「そうはさせないよ!」

 

相原達の前に一人のプリキュアが現れる。

 

その容姿は白と緑(色合いは黄緑寄り)のチアリーダー系の衣装を纏い、エメラルドの宝石が付いた羽根付きの髪飾りを付けた緑のウェーブの髪型をしたプリキュアで、手にしていたエメラルドの宝石が付いた双杖を振り上げ……

 

???6「吹き飛びなさい!」

 

杖でアナザーヤムヤムの顔を強打する。

 

「ぐあああああああ!」

 

友美「えぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!?」

 

ツバサ「そこは魔法か何かで吹き飛ばすんじゃないんですか!?」

 

杖で殴られたアナザーヤムヤムは顔を抑えながらのたうち回る様子を見ながらツバサはツッコミを入れる。

 

「殴ったな……こんな奴にぶたれた事無いのに……」

 

友美「どこの初代ガンダムパイロットみたいな事言ってるの!?」

 

少女6「ズルに頼って大した鍛錬をしてないようね」

 

顔を抑えながら出てきた言葉に少女はそう返しながらましろ達に近づく

 

少女6「大丈夫?」

 

エル「は、はい!」

 

ツバサ「あなたは?」

 

安否を聞く少女にエルが返事をした後にツバサが問う。

 

少女6→ラファエル「私はキュアラファエル。宜しくね」

 

微笑んだ後、アナザーヤムヤムを見て怯えてるましろへ顔を向ける。

 

ラファエル「今貴女が抱く怯えを治すわ」

 

そう言ってラファエルは宝石が付いた杖をましろに向け……

 

ラファエル「プリキュア・イノセントマインドヒーリング!」

 

杖から緑の波動が放たれ、その波動を浴びたましろは抱いていた怖れが消え去った。

 

ましろ「あ……」

 

ラファエル「もう大丈夫よ。貴女が抱いた怯えは無くなったわ」

 

言葉をかけてからラファエルはアナザーヤムヤムと対峙してるガブリエル達に加わる。

 

ガブリエル「良いタイミングで来てくれて助かったわラファエル。てっきり遅れるかと思ったわ」

 

サリエル「怪我人をほっとけないのは解るけど場合によっては早く来た方が良いわよ」

 

ラファエル「ガブリエルにサリエル。私は毎回遅刻しないよ///(けど、行く途中で見かけた()()()()()()()は大丈夫かな……声をかける間もなく行っちゃったけど……)」

 

ガブリエルやサリエルの茶化しに恥ずかしそうに抗議していたラファエルに殴られた顔を抑えながらアナザーヤムヤムは苛立ちを更に抱く

 

「次から次へとプリキュアが出て来て!!いい加減にしろ空気がザンネンファイブ*2に似た集団!!」

 

ガブリエル「誰がザンネンファイブの同類よ!?それはルシファーでしょうが!!」

 

サンダルフォン「いや、確かにルシファーの声はザンネンパティシエ*3と同じだけどよ……;」

 

メタトロン「指摘がズレてるし、どこからザンネンファイブ要素出たの?;」

 

怒鳴るアナザーヤムヤムにズレた怒鳴り返したガブリエルにサンダルフォンとメタトロンは良いのかな……と呟く。

 

 

 

───

 

 

 

聖奈「べくしょい!!なんだろう、誰かに悪口を言われた気がする……」

 

 

 

───

 

 

 

「これでもくらえ!」

 

自分を囲むプリキュア達にアナザーヤムヤムは手に装備している()()()()()()()にタッチした後、両手にエネルギーを収束させて撃とうとした時……

 

???7「チャージなどさせない!」

 

「!?上か!?」

 

上空から響き渡った声にアナザーヤムヤムは見上げた瞬間、視界に炎のような物が飛来するのを目ににし……

 

???7「この一撃で吹き飛びなさい!プリキュア・ロイヤリティフレアスマッシュ!」

 

炎のような物はアナザーヤムヤムの腹部に炸裂する。

 

「ぎぎぃ!?熱い!?あぁぁぁぁぁぁぁぁ!?」

 

炸裂した炎はアナザーヤムヤムの身体に纏わり付き、全身が燃え上がったアナザーヤムヤムは火だるまになってのたうち回った。

 

アナザーヤムヤムが火だるまになった所で炎のような物は地面に降り、炎が消えると白とピンクのチアリーダー系の衣装を纏い、ピンクダイヤモンドの宝石が付いた羽根付きの髪飾りを付けたピンクのロングヘアのプリキュアが姿を現す。

 

少女7「情けないわね。()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()を受けたくらいで大袈裟にのたうち回るなんて(ロイヤリティフレアスマッシュは炎を纏ったライダーキック系の技で必殺技じゃ無いけど…………)」

 

なんとか火を消して怒りのこもった目を向けるアナザーヤムヤムにプリキュアは呆れる。

 

「ぐ、次から次へと出よって!!」

 

少女7「主役は遅れてやって来る者よアナザープリキュア」

 

苛立っているアナザーヤムヤムに対し、そのプリキュアは不敵に笑って言う。

 

「おのれ、悉くあたしの邪魔をして……」

 

少女7→ミカエル「このキュアミカエルとアレテープリキュアがいる限り!悪さなんてさせないわよ!!」

 

友美「アレテープリキュア、それがチーム名なんだ……」

 

ブラックペッパー「これでアレテープリキュアが全員集合だな」

 

ビシッと突き付けるプリキュア、キュアミカエルを中心に他のメンバーは集まる。

 

「貴様で打ち止めか……散々あたしをここまでこけにしてやがって!かくなる上は!」

 

ミカエル達を見渡してアナザーヤムヤムはその手に光が集まりだす。

 

ミカエル「何か仕出かしそうね。皆、油断しないで!」

 

ガブリエル「勿論よミカエル」

 

他のメンバーに警戒するよう伝えるミカエルのに他のメンバーも頷いた時、アナザーヤムヤムの手に集まったヒカリは弾け飛ぶとその手にある武器が握られていた。

 

その武器は青龍偃月刀であった。

 

メタトロン「あれ、アナザープリキュアにあんな武器があったっけ……?」

 

アナザーヤムヤムが持つ青龍偃月刀にいぶかしんでいたメタトロンはサンダルフォンが驚いているのに気づいて声をかける。

 

メタトロン「サンダルフォンどうしたの?」

 

サンダルフォン「おかしい。何でアナザープリキュアが……関羽の武器である青龍偃月刀を持ってるんだ!?」

 

え!?と誰もがアナザーヤムヤムが持つ青龍偃月刀を見る。

 

ラファエル「関羽の青龍偃月刀って、確か三国志関連のアニメやゲームとかで見た事がある武器だけど*4どうしてアナザープリキュアが所持してるの!?」

 

ウリエル「推測になるけど、アナザープリキュアは何らかの方法で武器を奪ったと思っ…………あれ?」

 

戸惑うラファエルの後に推測を立てて言おうとしたウリエルはアナザーヤムヤムの腰についている()()に気づいた。

 

先程までなかったのに、青龍偃月刀を持つと同時に装備したのだろうかとウリエルは思う。

 

ガブリエル「どうしたのウリエル?」

 

ウリエル「あれ、アナザープリキュアの腰にある木刀」

 

気づいて声をかけたガブリエルはウリエルの指さすアナザーヤムヤムの腰に付いている()()にんん?と首を傾げる。

 

隣でサリエルもまたアナザーヤムヤムを凝視していた。

 

サリエル「……なぜアナザープリキュアが青龍偃月刀を装備しているのか気になるわね……ならば……」

 

そう呟いた後、サリエルは目隠れしている左目を髪を退かしてから眼を光らせる。

 

サリエルの片眼は魔眼の類であり、普段は見えない様に髪に隠しているのだ。

 

魔眼でアナザーヤムヤムを見たサリエルは見えた光景に目を見開き、愕然とする。

 

サリエル「何て酷いことをするの……」

 

ブラックペッパー「どうしたんだサリエル?」

 

ラファエル「何が視えたの?」

 

愕然するサリエルにブラックペッパーとラファエルが話しかける

 

言葉を失っていたサリエルはなんとか口を動かして言葉を吐き出す。

 

サリエル「アナザーヤムヤムの中に………貂蝉*5とその関係者*6を除いた北郷一刀と関羽を始めとする恋姫†無双のヒロイン達が取りこまれているわ!

 

ガブリエル「はあ!?」

 

ミカエル「なんですって!?」

 

サリエルから告げられた事に誰もが驚いてアナザーヤムヤムを見る。

 

相原「アナザープリキュアの中に人が取り込まれてるだって!?(真田さん経由で島さんからヒロイン達や原作男主人公を取りこんだアナザープリキュアが居ると聞いたけど、まさか、こいつがそうなのか!?)」

 

動揺しながら相原は真田から聞いた事を思い出しているとアナザーヤムヤムは青龍偃月刀を大きく振ってからミカエル達を睨む。

 

「流石のプリキュアもこれは想定しなかったな(もともとは偽劉備*7の同類の小物に過ぎない自称主人公(オレ主)のせいで関羽を始めとするヒロイン達を奪われ、自身の活躍を自称主人公(オレ主)に横取りされ、全てを失った北郷一刀。その憎悪に答えてあたしが一刀を取り込み、自称主人公(オレ主)を始末し、自称主人公の恋人(イエスマン兼ヒドイン)に堕落した関羽を始めとするヒロイン達を正気に戻して一刀へ行った事への自責の念を植え付けた所で取り込み、全てを失った一刀の罵倒を浴びせさせて絶望させた事でおかげであたしは関羽達の技と技術が全て使える)この力であたし達が最強にして無敵の存在であるかを身をもって思い知るがいい!」

 

その宣言と共にアナザーヤムヤムはブラックペッパーとミカエル達へと襲い掛かる。

 

アナザーヤムヤムのある力とアナザープリキュアの特徴により、ブラックペッパーとアレテープリキュアは窮地にたたされる事になる

 

 

───

 

 

アナザーヤムヤムが青龍偃月刀を構えてブラックペッパーとミカエル達と対峙しているのと同時刻。

 

勇佳とセッビィは太田と合流していた。

 

勇佳「太田さん、この先にアナザープリキュアが居るのは本当ですか?」

 

太田「ああ、校門で友美ちゃんとましろちゃんに会った時に、相原と一緒にアナザープリキュアを目撃した後、ブラックペッパーからこっちの方だって聞いたんだよ」

 

確認する勇佳に太田はそう返す。

 

勇佳「アナザープリキュアって、もしかしてあの化物の同類が出たのですか!?大丈夫だったんですか?」

 

太田「それが、不思議な事に俺達を無視して学園内に入って行っちゃったんだよ……だから誰もがケガはしなかったんだけど……」

 

心配する勇佳に太田は不思議そうに返す。

 

勇佳「何が目的なんでしょう?」

 

太田「それは俺も知りたいよ……」

 

ですよね……と困った顔の太田に勇佳はすいませんと謝る。

 

勇佳「そういえば、そのブラックペッパーさんは大丈夫なんですか?」

 

太田「大丈夫だと思う。今この学園にはマリちゃんが呼んだプリキュアが近くに来てるからさ」

 

セッビィ「他にプリキュアが来ているビィか?」

 

確認する勇佳に太田はそう返し、セッビィは驚いて聞く。

 

太田「ああ、そのプリキュアはチームで、名はアレテープリキュア。実力はスカイと同等の実力者ばかりだから安心して欲しい」

 

勇佳「愛香先輩達以外のプリキュアですか。気になりますね」

 

セッビィ「どんなプリキュアか気になるビィね」

 

勇佳とセッビィはマリちゃんが呼んだアレテープリキュアが気になっていると太田は走る加藤を見かける。

 

太田「あれは加藤さん?確か紅葉さんと一緒にある調査に行ってるって聞いてた筈だが………」

 

何故加藤がここに居るのか気になった太田は彼に駆け寄って声をかける。

 

太田「おーい加藤さーん!」

 

加藤「太田か。どうして此処に居る?」

 

それはこっちのセリフですよ、と返しつつ太田はいる理由を述べる。

 

太田「相原に頼まれて、アナザープリキュアを止める戦力を呼んで、相原の元に向かっている所なんですよ」

 

加藤「アナザープリキュアを止める戦力?まさか……」

 

理由を聞いて加藤は勇佳に視線を向けた。

 

勇佳「どうも加藤さん。あたしがそうです」

 

加藤「君は勇佳ちゃん……え!?君が?まさかプリキュアになったのか?」

 

戸惑う加藤に勇佳は頷く。

 

セッビィ「そうだビィ。僕が勇佳にプリキュアの変身アイテムを渡したビィ」

 

加藤「それって、残った変身アイテムの1つを渡したって事か?」

 

勇佳「はい、これがあたしの変身アイテムです」

 

そう言って勇佳は加藤達に自身の変身アイテム、セイヴァーレンスを見せた

 

加藤「愛香ちゃんが所持するメサイアレンスと同じアイテムだな」

 

勇佳「はい、変身については行く途中でセッビィから聞いたので大丈夫です」

 

そうか……と呟いて加藤は真剣な顔で勇佳を見る。

 

加藤「それで戦えるのか?」

 

勇佳「戦えます。ただ、怖いのはありますが……」

 

太田「そう言うのも無理ないって。君にとっては初陣になる事だし、戦うのが怖いと抱くのは普通なら当然だって。だから、もしもの時は俺達がフォローしておくから」

 

安心させる様に笑う太田に勇佳はありがとうございますと返す。

 

勇佳「そう言えば何故加藤さんが此処に来てるのですか?」

 

加藤「ああ、実は真田さんや東堂さんにある調査を報告する為に研究所に向かおうと東堂さんに連絡したら、真田さんが完成された()()()()()()()()()()を持ってここヌーベル学園に行った事を教えられてね。ならばとヌーベル学園に来たんだ」

 

その後に勇佳は加藤に質問し、そう返される。

 

勇佳「その調査って何ですか?」

 

加藤「……ここ墨村市で起きてるおかしな事態だ。プリキュアになった勇佳ちゃんも知った方が良いかもな……」

 

太田「おかしな事態?どんなもんなんです?」

 

少し思案してから答えた加藤に太田はその内容が何なのか促す。

 

加藤「ここで起きてるおかしな事態……最近この街に暗躍している()()()()()()()()()()()()()()()だ」

 

太田「男の集団?あ、もしかしてパトロールに出ていた土門達が白永神社の近くで騒ぎを起こして()()()()()によって鎮圧されてたのを警察署に連れて言った奴らに関わりある感じですか?」

 

出て来た内容に太田は自分達とは別に警備に出ていた隊員から聞いた事を思いだして聞く。

 

加藤「ああ、その連中も関わりがある。さらに調べた所、別の集団が騒ぎを起こそうとしたらしいが、()()()()()()()()()()()()によって皆殺しにされたのをホームレスが目撃していたそうでな……」

 

皆殺しと聞いて勇佳は顔を青ざめる。

 

ちょっと、と勇佳の様子に太田は加藤の脇を小突き、加藤も慌ててすまない、と謝罪する。

 

加藤「最後のは言うべきじゃなかったな……」

 

勇佳「い、いえ……」

 

 

口を押さえている勇佳に加藤はホントにすまなかったと再度謝罪する。

 

太田「まぁ、今どきの学生でそう言うのは見ない方が良いもんだからな……」

 

頬をポリポリ掻いて呟いた太田達の間を一瞬、強い風が吹き抜ける。

 

太田「?なんだ?さっきの風は?」

 

加藤「建物の中で強い風だなんて、おかしいな……」

 

セッビィ「!さっきの強風、何かおかしい熱気を感じたビィ!!」

 

疑問を抱く2人にセッビィは先程の強風からある気配を感じて報告する。

 

勇佳「えっ?熱気?もしかして火事?」

 

太田「!?あっちだ!あっちから煙が!」

 

不安そうに呟いた勇佳は太田の声に彼の見ている方を見ると、確かに煙が立っていた。

 

加藤「あの先は!確かブラックペッパーがいる方角だ!もしかしたらアナザープリキュアの仕業かもしれない!急ごう!!」

 

煙が出て居る方角を見た加藤達は、慌てて煙が出ている方向へと駆け出す。

 

そこで3人と1羽は意外な事態に遭遇する事になる

 

 

───

 

 

勇佳達がブラックペッパーが居る場所に向かっていた頃、白永神社の近くにある場所ではある男女が居た

 

女は紅葉でもう一人はやや緑がかった黒髪の青年であった。

 

青年「騒ぎがあった白永神社の近くにもう1回来て見たものの……やっぱり、何もないな……騒ぎを起こした奴らはホントに何が目的だったんだ?」

 

紅葉「君達が来た時には()()()()()によってもう鎮圧されてたそうだしね……こうやって気になって調べに来たのは良いと思うわよ土門君」

 

ううむと唸る青年に対し、紅葉はそう言葉をかける

 

青年の名は土門、東堂達と同じテイルズディフェンドに所属する隊員の1人だ。

 

青年→土門「それは良いんですけど、まさか紅葉さんが居るとは思いもしませんでしたよ。どうしてここに?」

 

紅葉「私も、墨村市に暗躍している()()()()()()()()()()()()()()()の方を調査してたんだけど……ここに来る前にあるおかしな現象に遭遇したの」

 

質問に答えられた事に土門は首を傾げる。

 

土門「おかしな現象?それは何ですか?」

 

紅葉「……それがね。()()()()()()()()()()()()よ。調査の最中、突然身体が一瞬だけ止まる現象に襲われたの」

 

ええ?と告げられた事に土門は驚く。

 

土門「一瞬だけ身体が止まる!?それ、俺も他のメンバーと哨戒してる時に紅葉さんの言ったのと同じだと思われる現象に襲われました!」

 

紅葉「そうなの……私がそれに遭遇したのは街で調査をしていた時でね。調査していた時、()()()()()()を偶々見つけてね……どこに向かっているか尾行してたんだけど、ある場所に来た瞬間、身体が一瞬動かなくなったの。その間に三人組の姿はどこかに消えてしまっていたわ。恐らくだけど、停止能力を持っていたのかもしれないわね」

 

話を聞いて土門は唸る。

 

聞いただけでも奇々怪々な状況であるからだ。

 

土門「この現象、まるでタイムジャッカーのやっていた時止めに近い感じですね……そう言えば紅葉さんが尾行したその3人組は何者だったんですか?」

 

紅葉「一人目は私の知っている人物でね……相原君に話した私の世界のプリキュアの一人、キュアファラオ。二人目ははたから見ても不審者丸出しな格好の紫のビキニアーマーをした女の子で、資料で見たプリキュアの一人、氷川いおな。キュアファラオと一緒に映っていた愛乃めぐみの仲間よ」

 

告げられた2人目のに土門は驚く。

 

土門「氷川いおなって!?ハピネスチャージプリキュアの1人、キュアフォーチュンの変身する!?」

 

紅葉「そうよ。そして三人目は黒いくノ一衣装を着た茶髪の少女で名前はキュアヘルブスト。こいつも異界のプリキュアよ……もしかするとサッカー部が乗ったバスを襲ったプリキュアっぽいモンスター娘は彼女達の仕業じゃないかしら」

 

驚きの声をあげる土門に頷いてから3人目を告げた紅葉は自分の自論を告げる。

 

土門「けど、なんでサッカー部を襲わせたんでしょうか?」

 

紅葉「さあ……とにかく調査している差別主義に凝り固まった男達とは別の連中がいるのは確か。警戒した方が良いわ」

 

警告する紅葉に土門は頷いた後にある事を思い出す。

 

土門「あ、そう言えば紅葉さん、調査中に変わったのを見ていないですか?」

 

紅葉「?どういう事?」

 

突然聞かれた事に訝しみながら紅葉は聞き返す。

 

土門「実はですね……哨戒中に公園で何故かテントがあったんですよ」

 

紅葉「んーーーそれってホームレスが勝手に張った奴じゃないの?」

 

告げられた事に紅葉はそう指摘する。

 

土門「いえ、ホームレスが張った奴にしては立派なポップアップテントだったんで揚羽が気になって声をかけたんですよ」

 

紅葉「出て来たの?」

 

はいと土門は頷く。

 

土門「どうも出て来たのは2人の女の子で、揚羽がその公園でテントを張るのは駄目って確認して話して近くのキャンプ場があるのを伝えたらそこに向かうと女の子2人はテントを片付けて向かったそうなんですが……」

 

紅葉「?何か気になる事があったの?」

 

頷いて土門は続ける。

 

土門「どうも片づけを見ていた際に、その二人の少女の荷物から()()()()()()()()()()()()()に似たアイテムが見えたそうなんですよ」

 

紅葉「ギンガスパークとオーブリングに似たアイテムを持ってる女の子……?もしかして、その二人ってウルトラマンの変身者なの?」

 

そこまでは……と土門は困った顔をする。

 

土門「揚羽が見えただけなのでなんとも……ただ、オーブリングに似たアイテムを持っていた女の子がカードを落としたのでそれを拾ったんですけど……どうも、そのカードの絵柄が資料で見たプリキュアと酷似していたと……」

 

紅葉「プリキュアと思われるのが描かれたカード……。その子達気になるわね……もしもプリキュアだったのなら仲間にできれば助かるけど………」

 

同感です、と紅葉のに土門は同意する。

 

土門「だからキャンプ場を教えた揚羽が折を見て接触するそうです。もしプリキュアだったのなら、ありがたいですし」

 

ホントにねと紅葉は同類であると良いなと願う。

 

───

 

紅葉と土門がテントの所有者と思われる二人組が気にしていた頃、その二人組は墨村市の街にあるキャンプ場に居た。

 

少女1「全く、キャンプ場があるかどうか調べておきなさいよ悠輝」

 

少女2→悠輝「ごめんごめん、幸い、私達が用意した金はここでも使えてよかったのが幸いだったよな。キャンプ場の事を教えてくれた揚羽と言う人には礼を言わなきゃならんな;」

 

ジト目で見る少女に悠輝と呼ばれた少女は謝罪してから心配する様に聞く。

 

悠輝「光、街中で人がたくさん居る中で移動しだけど大丈夫か?」

 

少女1→光「大丈夫よ。あたし、オーブやマナ達のお陰で人嫌いが収まっているから苦にもなってないわ。それより悠輝、この街に来たけど何かあるの?」

 

光と呼ばれた少女は、悠輝には付いて来て欲しいとお願いされて来たので詳細を聞いていないのだ。

 

悠輝「あー、実はと言うとこの世界、()()()()()が存在しない筈なのに、この街に()()()()()が居るの」

 

光「?()()()()()が存在しない筈の世界に()()()()()が居る?」

 

どういう事?と首を傾げる光にだよなと悠輝は頭を掻く。

 

悠輝「私もそれが気になってここの歴史を至る所まで調べられる範囲で調べたんだけど……」

 

光「けど?」

 

話を促す光に悠輝は頭をガシガシ掻く。

 

悠輝「どこをどう調べても、この世界にはプリキュアが伝説として語られたって言う形跡が1つもない。もしも地球外だったなら調べようもないけどさ……」

 

ううむと唸っている悠輝を見ていた光の隣に半透明の白髪と金色の眼の少女が現れる。

 

彼女はオーブ、人には見えないが悠輝や光には見える存在で光のパートナーでもある。

 

オーブ【悠輝、それならばなぜここに?】

 

悠輝「……この街を調べた際に気になる事が三つ見つかった。その三つの気になる事が何れもエリス様が懸念している事に繋がると思う」

 

来た理由を問うオーブに悠輝はそう言う。

 

オーブ【その懸念している事とは?】

 

悠輝「……一つ目は光に関わりがある話。光、貴女はマガオロチ、そしてマガオロチが進化した最強のプリキュア兵器、マガタノオロチを倒したのは覚えているよね?」

 

光「ええ、それがどうしたの?」

 

話を唐突に振られて光は不思議そうに聞く。

 

悠輝「あの時マガオロチはシャドーエンシェントの必殺技、シャドリウムシュートによって爆散した。その際に爆散したマガオロチの細胞の一部がある人物に回収されたのが判明した」

 

光「はあ!?」

 

オーブ【その人物とは?】

 

告げられた事に光は驚き、オーブが話を促す。

 

悠輝「その人物は倉田明宏。四葉重工に働いていた従業員で過去にジコチューと結託して良からぬ悪事を働き、その悪事を阻止された後、四葉重工から解雇された事でプリキュアを逆恨みしている男だ」

 

オーブ【その倉田が細胞を?】

 

強張った顔で聞くオーブに悠輝は頷く。

 

悠輝「まぁ、その時の光はシャドーエンシェントの力で暴走しちゃって他のプリキュアと交戦していたのもあるし、皆も光に集中していたのもあってあなた達が気づかなかったのは無理もないよ。(調べた時、何故かおかしな笑い声が聞こえたんだけど、何者の声だったんだろうか……)」

 

ちなみにこいつね、と悠輝は倉田の写真を光とオーブに見せる。

 

光「倉田明宏……(なんだろう。この男……あたしが放浪してる時に何処かで見た気がする)」

 

写真に写る倉田に光はどこか引っかかりを覚える。

 

そんな光の様子に気づいてオーブが話しかける。

 

オーブ【どうしたんだ光?倉田明宏の事を気になるのか?】

 

光「うん。どっかで見た様な感じがして……」

 

うーーーんと唸っている光からオーブは悠輝に話を促す。

 

オーブ【倉田明宏の事は解った。それで残る二つの気になる事とは?】

 

悠輝「二つ目はオーブに関係ある話だ。この世界にジャグラーとその一行が来ている」

 

出て来た名にオーブは驚く。

 

オーブ【ジャグラー一行がこの世界に居るのか!?】

 

悠輝「ああ、マガタノオロチの決戦の後に私達の世界から居なくなったと思ったら、まさかこの世界に居るとは思わなかったな……。しかも、この世界に来ているのはジャグラー一行だけじゃない!」

 

自分の知る者以外にもいると聞いてオーブは驚く。

 

オーブ【ジャグラー達以外とは誰なんだ?】

 

悠輝「一つはマガオロチの勢力に協力するものマガオロチが倒されたのを機にマガオロチの勢力から独立し、私達やマガオロチ陣営に牙を剥いたキュアトレギアとその一行よ」

 

キュアトレギアと聞いてオーブは顔を顰める。

 

オーブ【キュアトレギア……マガオロチ陣営に居ながら何処かで異質な感じをしたが……気になるのは、奴はエリス様だけで無く創造神ノアの事を知っていた事だ……どこで知ったのだろうか…・・】

 

悠輝「それとマガオロチとの闘いで独自の勢力を作って引っ掻き回したキュアベルンスト一行に関わりを持つ妖精もこの世界に来てるわ」

 

光「キュアベルンスト……あたしとオーブを引っ掻き回した大人の二人組に守られたプリキュアか……あのお子様は何か気にくわなかったな(それにあたしに近づいてきたせいらと言う女はどこかベルンストの傍にいた2人組と雰囲気が似ているから信用出来ないのがね……)」

 

続けざまに悠輝が告げた名に光は不機嫌そうに毒づく。

 

オーブ【ジャグラーはともかく、何故トレギア一行やベルンスト一行がこの世界に来ているんだ?この世界にはプリキュアの痕跡らしきものが無いのだろう?】

 

悠輝「確証はないけど、その2組に興味が湧きそうなのが3つ目の気になる事なんだよ」

 

オーブは何の目的でジャグラー達がこの世界に来ているのか解らずにいるので首を傾げる中で悠輝がそう言う。

 

悠輝「ただ……その3つ目はプリキュアにとっては有り得ない事でもあるんだよな……」

 

光「プリキュアにとっては有り得ない事?」

 

オーブ【どういう事だ?】

 

困った顔で悠輝は頭を掻いた後に口を開く。

 

悠輝「3つ目は……プリキュアが怪人の様に変貌している存在がこの世界にいる事」

 

オーブ【なんだと?】

 

光「プリキュアが、怪人に……!?」

 

驚く2人に悠輝はスマホを取り出して操作する。

 

悠輝「信じられないかもしれないけど、これが証拠」

 

そう言って操作したスマホの画面を光に見せる。

 

画面にはある動画が再生されており、其処には二足歩行のウサギに天使を醜悪な感じに付け加えた様な存在が写されており、その身に包んでいるのはボロボロになってはいるが光に身に覚えがあるキュアハートのドレスで、背中に生えた羽に左側に『2013』、右側に『HEART』の文字が刻まれていた。

 

動画の様子から路地裏の様で、自分が撮られてるのに気づいた怪人は撮影者に接近すると共にノイズが走って動画はそこで終了する。

 

光「うそ、これって、キュアハート!?」

 

オーブ【信じられん……プリキュアがまるで魔王獣に似た存在になるとは……】

 

その動画に映し出された怪人が着ていたのに言葉を失う光と顔を強張らせるオーブ。

 

悠輝「……この怪人の名はアナザープリキュア。プリキュアが相対した敵の特徴を取り入れ、怪人みたく異形化した存在だ。仮面ライダージオウって言う戦士が相対したアナザーライダーと似た様な存在だから、こういう名前が付けられたんだってさ……アナザーライダーの様に特徴として身体の何処かに数字と元になったプリキュアの名前が刻みこまれている。実力は恐らく魔王獣クラスはあると言ってもいい。ただ、あれは私達が相対した魔王獣とは別物だ」

 

アナザープリキュアの事を説明した悠輝にオーブは質問する。

 

オーブ【悠輝、そう言うからにはアナザープリキュアは魔王獣の様に条件が整わないとプリキュアの攻撃を無力化されてしまうのか?】

 

悠輝「この動画の奴がアナザーライダーと同じタイプなら、プリキュアの攻撃は通じるものの、浄化するには元になったプリキュアの力を使わなければ無理だろうな……一応私にはエリス様から貰ったアンジェブレスの力、光にはフュージョンアップがあるから浄化……できたら良いな……確証がないから断言できない」

 

ごめん、と申し訳なさそうに謝る悠輝に謝らなくても良いって、と光はそう返す。

 

光「とりあえず、魔王獣と違ってプリキュアの力なら通じそうだけど、トドメは対応するプリキュアの力で無ければ駄目そうね」

 

オーブ【カイザーさん達のような撃破可能特性持ちがアナザープリキュア相手に通じれば御の字であるか……】

 

ううむと唸る光にオーブも顔を顰めながら呟く。

 

悠輝「今は情報が足りないから、暫くはこのキャンプ場を拠点に情報を集めましょ。運が良ければこの世界のプリキュアと接触できるかも知れないし」

 

オーブ【そうね。ただ何時までもキャンプ場に居ると光と悠輝の年齢的に怪しまれる可能性がある。何処かで別の居住地と学校があれば良いが……】

 

光「確かに、この歳で学校に通ってないと疑われそうね。悠輝、学校のはちゃんと探してね」

 

今は情報が足りないので暫くは情報を集めるべきと提案した悠輝に光は連れて来た当事者なんだからと釘を刺す。

 

悠輝「解った。何とか探してみるよ」

 

光「それじゃああたしは情報収集してくるね」

 

しっかり探しておいてね、と付け加えて光はオーブと共に情報を集めるのと今いる墨村市の土地勘を知る為に街へと出向く。

 

その間、光は他に動画がないかなと探して、別のアナザープリキュアと交戦し、浄化する2人の少女の動画を見つける。

 

光「この動画の……この2人って、もしかしてプリキュアなのかしら?」

 

オーブ【アナザープリキュアを浄化したからにはそうかもしれないな……この2人と接触出来たら良いのだが……】

 

動画に映る()()()()()()()()()()()()()()()を見た後、出会えたら良いなと思いながら光は歩き出す。

 

 

 

―――

 

 

 

暗い空間に再びウォズが現れる。

 

ウォズ「さて、現れたアナザーヤムヤム。彼女に対し対峙するのは天使のプリキュアだが、果たして彼女達に対処できるのだろうか……」

 

そう呟いてからセイヴァーレンスと勇佳が描かれたカードを取り出す。

 

ウォズ「その為にも第3の救世主の覚醒が待ち遠しいね」

 

カードを仕舞い、一礼したウォズの姿は空間に溶けて消えていく。

 

 

*1
スマホゲーム「戦姫絶唱シンフォギアXD」のコラボイベントでクリスは上記の面々と出会っている

*2
「銀河機攻隊マジェスティックプリンス」の登場人物、ヒタチ・イズルをリーダーとするチームラビッツの別称

*3
「銀河機攻隊マジェスティックプリンス」の登場人物、クギミヤ・ケイの事

*4
無双シリーズや恋姫シリーズなどの作品辺りが該当

*5
恋姫シリーズの登場人物。漢女道亜細亜方面継承者の肩書きを持つ踊り子のマッチョ漢女。恋姫シリーズの根幹に関わる人物の一人

*6
卑弥呼や華佗の事

*7
アニメ版恋姫†無双1期に置けるラスボス。自らを劉備だと自称する仮面の道士




次回、アナザーヤムヤムの真の恐ろしさ。そして第三の救世主が姿を現す
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