プリキュア戦記 正義のプリキュアvs終界   作:MIXEVOL

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恋姫無双のヒロインの力を悪用するアナザーヤムヤムの前にアレテープリキュアは窮地に

そして新たなプリキュア、キュアセイヴァーが登場する


圧倒するアナザーヤムヤムと新たなプリキュア、キュアセイヴァー

黒い空間の中でウォズは開いた本を見ながら語り始める。

 

 

ウォズ「この本によるとアナザールージュの戦いの裏では新手のアナザープリキュア、アナザーヤムヤムが動いており、そんなアナザーヤムヤムを校門に居たましろと友美は同様に来ていた相原と太田と共に目撃する」

 

「アナザーヤムヤムを目撃した相原は太田に動けるプリキュアを呼ぶように指示を出した後、自身もまたアナザーヤムヤムを追おうとしたが恐怖におびえたましろにより足止めを食ってしまう」

 

「そんな時、アレクシアと名乗る少女が現れ、彼女が護衛に就くと言う事で相原は3人と共にアナザーヤムヤムを追いかける」

 

「その頃、学園に侵入したアナザーヤムヤムは目当ての人物を探そうとするが、見つからず、そこでツバサとエルを見たアナザーヤムヤムは二人を人質にして目当ての人物を誘き寄せるための餌にしようと目論むが、待機していたブラックペッパーに阻止される」

 

「しかし、ブラックペッパーを見たアナザーヤムヤムは、彼への怒りにより龍の要素を取り入れたモンスター娘の容姿に変貌し、襲いかかり、応戦するブラックペッパーの攻撃をもろともせず、ブラックペッパーは窮地にたたされてしまう」

 

「そんなブラックペッパーのピンチにマリちゃんが呼んだプリキュア、アレテープリキュアが駆けつけ、集まったアレテープリキュアに対し、さらに怒りを増したアナザーヤムヤムは青龍偃月刀を召喚する。その青龍偃月刀が関羽の青龍偃月刀だと言うのに疑問を感じたサリエルは自身の魔眼でアナザーヤムヤムを視た事で北郷一刀と関羽を初めとする恋姫†無双のヒロイン達が取り込まれている事を知る」

 

「恋姫†無双のヒロイン達と北郷一刀を取り込んだアナザーヤムヤムはアレテープリキュアとブラックペッパーに牙を剥けて襲い掛かる」

 

一通り語り終えた後にウォズは前を見る。

 

ウォズ「さて、恋姫達を取り込んだアナザーヤムタムに対し、アレテープリキュアは彼女達を救い出せるのか……それはこの後分かる事だ」

 

そう締め括り、ウォズの姿は見えなくなる

 

───

 

 

青龍偃月刀を手にしたアナザーヤムヤムと対峙しながらブラックペッパーとミカエル達は警戒していた。

 

ブラックペッパー「まさか、アナザープリキュアの中に人間が複数取りこまれているとは……」

 

ミカエル「アナザープリキュアの中に人が取りこまれているなんて想定してなかったわ……みんな、アナザープリキュアの動きに警戒して!」

 

顔を顰めるブラックペッパーの隣でミカエルがメンバーへ呼びかけ、メンバーも頷いてアナザーヤムヤムの動きを警戒する。

 

「あたしを虚仮にした報いをうけるがいい!」

 

その言葉と共にアナザーヤムヤムは青龍偃月刀を手にブラックペッパー達を斬り裂こうと飛び出す。

 

それをガブリエルが阻止する

 

ガブリエル「驚かされたけど、長柄武器なら負けないわよ!」

 

自身の武器であるテンペランススピアでアナザーヤムヤムの青龍偃月刀を受け止め、鍔迫り合いに持ち込む。

 

「この男運ゼロのプリキュアが!あたしの青龍偃月刀を止められるか!」

 

ガブリエル「だから男運ゼロとか言うな!!」

 

アナザーヤムヤムはガブリエルのテンペランススピアで青龍偃月刀を防がれた事に苛立つ一方である企みを抱いていた

 

そんな事を知らず、ガブリエルは鍔迫り合いを解くとアナザーヤムヤムへと連続突きを仕掛ける。

 

次々と来る突きをアナザーヤムヤムは青龍偃月刀で防いでいく。

 

ガブリエル「どうしたの?その武器は飾りかしら?」

 

敢えて大振りにさせようとガブリエルはテンペランススピアで連続突きしながらアナザーヤムヤムを挑発する。

 

「調子に乗るな男運ゼロ女!!」

 

距離を取った後にアナザーヤムヤムは青龍偃月刀を大きく振り回した後に突きを放つ。

 

ガブリエル「そんな突き、簡単に防げるわよ!」

 

向かってくる突きにガブリエルはテンペランススピアによるガードで防ごうとする。

 

しかし、アナザーヤムヤムは当たる直前で青龍偃月刀を止めて回転させるとその動きで一瞬硬直したガブリエルのドテッパラに石突による突きを放つ。

 

ガブリエル「!?ガハッ!?」

 

攻撃を防ごうとしたガブリエルは予想外の攻撃を腹にまともに受けて膝をついてしまう

 

ガブリエル!?と激しくせき込むガブリエルにメタトロンとサンダルフォンが駆け寄る。

 

相原「なっ!?なんだ今の動きは!?(それよりも、アレが石突でなかったらガブリエルは……)」

 

アナザーヤムヤムがやった事に相原はもしもを想像して冷たい汗が頬を伝う。

 

メタトロン「大丈夫ガブリエル?」

 

サンダルフォン「まさかあんな騙し討ちをしてくるとはね……しかもあの槍捌き、まさか、アナザーヤムヤムは武器以外にも取り込んだ恋姫達の力を自分の力として利用してる訳!?」

 

同じ様に駆け寄って来たラファエルにガブリエルを預けた後、メタトロンとサンダルフォンはアナザーヤムヤムの動きから予測する。

 

「気づいた所で何が変わる訳がなかろう!」

 

膝をついたガブリエルに対し、アナザーヤムヤムは青龍偃月刀を消すと代わりに趙雲の武器、直刀槍「龍牙(りゅうが)」を出現させて持ち替える。

 

「回復はさせん!同じ槍で死ぬがいい!!」

 

ガブリエルを殺そうとアナザーヤムヤムは龍牙を手に襲い掛かる。

 

サンダルフォン「まずい!」

 

メタトロン「させない!」

 

来させないとサンダルフォンとメタトロンは各々の武器で妨害しようとする。

 

「ちょこざいな!」

 

飛んで来る銃弾と矢をアナザーヤムヤムは龍牙で瞬く間に防いで行くとその勢いのままサンダルフォンとメタトロンに素早い突きを浴びせる。

 

サンダルフォン「っ!?」

 

メタトロン「ぎっ!?」

 

なんとか体を逸らすがお互いに肩を切り裂かれ、血が飛び散る。

 

追撃しようとするアナザーヤムヤムをさせないとサリエルが死神鎌を振るって距離を取らせ、その間にラファエルが2人を治療する。

 

ガブリエル「い、今のはまさか、趙雲の龍撃!?技さえも使えると言うの!?」

 

なんとか回復したガブリエルはアナザーヤムヤムの放った攻撃に驚きの声を漏らす。

 

そんなガブリエルの心配を余所にサリエルは死神鎌、カインドネスサイザーを振るってアナザーヤムヤムを攻撃し続ける。

 

サリエル「武器だけでなく、技や力まで悪用するなんて……こんなズルで私達を倒せると思わないで!」

 

「ちっ!」

 

サリエルのカインドネスサイザーによる薙ぎ払いを避けるアナザーヤムヤム。

 

アレテープリキュアの中でサリエルは長身かつ柔軟性が高いのもあり、攻撃のリーチが長いのだ。

 

「ならば同じ死神鎌で斬り裂いてやる!」

 

そう言うとアナザーヤムヤムは今度は龍牙から曹操の武器、死神鎌「絶」に持ち替えた

 

相原「今度は曹操の武器である死神鎌に持ち替えた……奴は取り込んだ人の武器を誰のでも使えるって事なのか!?」

 

死神鎌を振るうアナザーヤムヤムに相原は驚きを隠せずにいた。

 

振るわれる鎌にサリエルは顔を顰める。

 

ウリエル「アナザープリキュアが青龍偃月刀を出してから、押されている気がするわね……」

 

状況がこちらに不利になっているのにウリエルはヤバいと感じてる間にもサリエルはアナザーヤムヤムの死神鎌「絶」の攻撃を凌いでいたが押されていた。

 

サリエル「っ!?」

 

「どうだ!?お前が幾ら鎌捌きに優れようともあたしの敵ではない!!」

 

自身よりも速い鎌の斬撃を繰り出すアナザーヤムヤムにサリエルは防いで行こうとするがカインドネスサイザーを弾き飛ばされてしまう。

 

サリエル「しまった!?」

 

「貰った!こいつで吹き飛ぶがいい!!戦輪転!!!」

 

持ち武器を弾き飛ばされた事で体勢を崩されたサリエルに対し、アナザーヤムヤムは回転しながら突撃する曹操の技、旋輪転を繰り出す。

 

このままでは直撃を受けてしまうと思われた時、ウリエルは掌から小石のようなものを放っていた。

 

ウリエル「そうはさせない!プリキュア・ペイジャンスロックバックラー!!」

 

アナザーヤムヤムの前にウリエルが放った小型の石が飛来し、彼女の声に反応すると石はバックラーのような形状へと物に変化し、アナザーヤムヤムの突撃を妨害する。

 

「ちょこざいな!!!」

 

だが、アナザーヤムヤムは回転を強めると石のバックラーを粉砕すると共にその衝撃でサリエルを吹き飛ばす。

 

サリエル「ぐっ!」

 

吹き飛ばされるサリエルだが、その吹き飛ばされた勢いを逆に利用し、弾き飛ばされたカインドネスサイザーを回収すると共にアナザーヤムヤムに向けて投げ飛ばす。

 

投げ飛ばされたカインドネスサイザーに対し、アナザーヤムヤムはそんなもの!とジャンプして避ける。

 

が、サリエルにとってその動きが狙いで、ジャンプした事で動きが単調になったアナザーヤムヤムに向けて手に冷気を集める

 

サリエル「アナザープリキュア。貴女に一言。()()()()()()()()()。プリキュア!カインドネスアイスアロー!!」

 

硬直中のアナザーヤムヤムに向けてサリエルは氷の矢を放った。

 

放たれた氷の矢はそのままアナザーヤムヤムに命中する。

 

「ぐあっ!?だが、これ位!!」

 

サリエル「言った筈、身の程を知るがいいっと」

 

氷の矢を食らったがそのまま攻撃をしようとしたアナザーヤムヤムにサリエルはまたそう言った直後、避けられたカインドネスサイザーが戻ってきて、アナザーヤムヤムの背中へと突き刺さり、同時に片方の竜の翼を切断する。

 

「ギャアアアアアアアアアアアア!?」

 

背中からの激痛にアナザーヤムヤムは悲鳴をあげ、死神鎌「絶」を手放してしまった。

 

どんなもんとサリエルは不敵に笑った直後、その肩に矢が突き刺さり、そのまま床に倒れる。

 

サリエル!?とウリエルが叫ぶ中、何時の間にかその手に弓を持ったアナザーヤムヤムが顔を苦痛に歪めながらも憎悪の籠った目で睨んでいた。

 

「そっくりそのまま言葉を返してやろう!身の程を知るがいい!!」

 

苦痛に呻きながらラファエルに矢を抜いて貰って治療されているサリエルへと背中に刺さったカインドネスサイザーを抜き取って投げ捨てながらアナザーヤムヤムは吐き捨てる。

 

相原「今の武器は夏侯淵の餓狼爪!?武器を落としても別の武器を召喚するなんて……しかも両肩に傷を受けたにも関わらず、なんて奴だ……」

 

背中にカインドネスサイザーが突き刺さった際の傷、更に竜の翼の片方が切断された事で激痛を受けているにも関わらず、死神鎌をそのまま餓狼爪と言う弓を出してサリエルにダメージを与えたアナザーヤムヤムに対し、相原は戦慄する。

 

そんなサリエルを行動不能にしたアナザーヤムヤムだが、不満げを隠さずに苛立っていた。

 

「ちっ、一矢一殺を当てて、倒れただけとは……(本来ならこの一撃で殺すつもりだったのに、さっきまでのダメージが響いているか……)」

 

サリエルを殺すつもりで放ったのに出来なかった事に舌打ちしてから自身の手を見る。

 

「あのプリキュア達による攻撃のせいでダメージがデカいか……これ以上長引かせる訳にはいかないな……」

 

苛立ちを隠せていないそんなアナザーヤムヤムの前に今度はサンダルフォンが立つ。

 

サンダルフォン「今度はこっちが相手だ!!」

 

次は自分とサンダルフォンは自身の武器、ディリジェンスライフルの銃口をアナザーヤムヤムに向ける。

 

サンダルフォン「ここでまた矢を放たせる訳にはいかないぜ!プリキュア・ディリジェンスフォニックレーザー!」

 

引き金を引くと共に銃口から無数の光のレーザーを放たれる。

 

「ぬうっ!?」

 

向かって来る無数のレーザーにアナザーヤムヤムは再度一矢一殺を放とうとするが、その前にレーザーの一部が脚に当たる

 

「小賢しい!っ!?」

 

脚にレーザーが当たったにも関わらず、アナザーヤムヤムは矢を放つが、それは一矢一殺にならず、普通に飛んで行く。

 

「ちい!」

 

技を放てなかった事にアナザーヤムヤムは舌打ちした後に今度こそと弓を引く。

 

ブラックペッパー「そうはさせん!!」

 

それにブラックペッパーは放たせないと光弾を放ち、放たれた光弾は餓狼爪を握るアナザーヤムヤムの手に当たり、アナザーヤムヤムは餓狼爪を手放す。

 

メタトロン「チャンス!!」

 

隙を見せたアナザーヤムヤムにメタトロンは自身の武器、チャリティーボウガンを構えた後、つがえた矢に雷を纏わせる。

 

メタトロン「これで弾け飛びなさい!プリキュア・チャリティーサンダーシュート!」

 

咆哮と共にアナザーヤムヤムに向けて雷の矢を放たれる。

 

放たれた雷の矢はアナザーヤムヤムの肩に突き刺さる。

 

「ぐああああああああああ!?」

 

ウリエル「それ以上は武器を持たせる訳にはいかない!」

 

追撃とウリエルが感電しているアナザーヤムヤムに接近する

 

「いい加減にあたしを怒らせる様な事をするな!!!」

 

が、アナザーヤムヤムは黒いオーラを噴出させると先ほどまで負っていた傷が一瞬で消え、切断されていた竜の翼が再生すると共にその腕に楽進の武器、手甲「閻王」を装着する

 

ウリエル「なっ!?」

 

相原「さ、再生した!?」

 

ブラックペッパー「怒りで自己再生を早めたのか!?」

 

「こいつで吹き飛ぶがいい!」

 

まさかの展開に誰もが驚く中、アナザーヤムヤムは接近しかけていたウリエルに向けて黒いオーラを纏った閻王によるパンチを繰り出す。

 

ウリエル(まずい!回避出来ない!?)

 

ウリエルはこのままではアナザーヤムヤムの拳をまともに喰らってしまうと気づいたラファエルはイノセンススタッフをアナザーヤムヤムに向ける

 

ラファエル「そうはさせないよ!プリキュア・イノセンスエアロボンバー!」

 

スタッフの先端から圧縮空気の弾丸を放ち、アナザーヤムヤムがウリエルに攻撃する前に、圧縮空気弾を命中させて攻撃するのを中断させる。

 

エアロボンバーが当たった際の衝撃でウリエルはそれを利用して距離をとって態勢を整える。

 

ウリエル「危なかった。あのまま大ダメージを受ける所だった」

 

ありがとうラファエル、とウリエルは攻撃が来なかったら、大ダメージを受けていたので礼を述べる。

 

「おのれ!邪魔をしやがって!」

 

その一方で攻撃を邪魔されたアナザーヤムヤムはラファエルに視線を向けた後、手に光を纏う

 

「これでも喰らえ!闘氣弾!」

 

アナザーヤムヤムはラファエルに向けて楽進の技、闘氣弾を放った。

 

ラファエル「邪魔した私に攻撃する気ね。させないよ」

 

ラファエルはイノセンススタッフの先端から緑の光弾を放ち、闘氣弾を相殺する

 

「いとも簡単に攻撃を相殺するとは……ならば物量攻めだ!」

 

アナザーヤムヤムはさらに複数の闘氣弾を放った

 

サンダルフォン「これだけ多いとラファエルでも対処出来んな。援護するぞ」

 

メタトロン「OK」

 

大量の闘氣弾に対し、サンダルフォンとメタトロンはラファエルを援護するため、銃弾と矢で闘氣弾を相殺していく。

 

「物量で攻めても簡単に対処するなんて…………」

 

大量の闘氣弾を対処するラファエル達を見て焦りを抱くアナザーヤムヤム。

 

その様子をウリエルは見逃さなかった

 

ウリエル「ラファエル達の対処にかまけて、私を自由にしたのは迂闊ね」

 

そう言ってペイジャンスガントレットの周りに石を付与し……

 

ウリエル「プリキュア・ペイジャンスグランドラッシュ!」

 

1秒間に100発分の拳を放つ技、ペイジャンスグランドラッシュをラファエル達に気を向けていたアナザーヤムヤムへと炸裂させる。

 

「ぐああああああああああ!?」

 

ウリエル「おまけよ。プリキュア・ペイジャンスグランドアッパー!!」

 

続け様に岩を纏った右アッパーを放ち、顎にアッパーを喰らったアナザーヤムヤムは上空に吹き飛ばされた。

 

それにウリエルはミカエルに後を任せようと声をかけようとして……横からの衝撃に吹き飛ぶ。

 

ウリエル!?と突然の事に驚いたラファエル、メタトロン、サンダルフォンも後ろからの衝撃に吹き飛ぶ。

 

突然の事に倒れ込んだ4人は何が起こったのか分からなかったが、相原達は見ていた。

 

彼女達の見てない方から光弾が飛んで来て、4人を攻撃した光景を……

 

ツバサ「い、今あの人達に光弾が……」

 

エル「な、何が起こったの?」

 

ブラックペッパー「まさか、光弾を大量に放ったのは、一部を別方向からぶつける為のブラフ!?」

 

相原「な、なんて奴だ。一部の光弾を誘導弾の様にしながらあんな攻撃をするなんて……」

 

誰もが驚く中、ミカエルはその手に両手剣、ロイヤリティーセイバーを出現させる。

 

ミカエル「っ!後は任せなさい!」

 

ロイヤリティーセイバーを構えたミカエルは上空に飛ばされたアナザーヤムヤムに向けてジャンプする。

 

ジャンプする際、ロイヤリティーセイバーの刀身に炎を付与する。

 

ミカエル「この刃で焼殺するがいい!プリキュア・ロイヤリティーファイヤースラッシュ!」

 

燃え盛るロイヤリティーセイバーによる縦一文字をアナザーヤムヤムを斬り裂く

 

「ぐっ!?」

 

体に縦一文字に斬り裂いた跡を付けられてダメージを受けたアナザーヤムヤムは追撃しようとしたミカエルに対し、先程ウリエル達をダウンさせた闘氣弾で阻止する。

 

追撃しかけていたので防御態勢を取れなかったミカエルは闘氣弾を食らい、一瞬であるが硬直してしまい、その隙を突かれて蹴り飛ばされる。

 

ミカエル「くっ!?やってくれたわね!お返しよ!!」

 

自身を吹き飛ばして体勢を立て直すアナザーヤムヤムに対し、ミカエルはロイヤリティーセイバーから炎の斬撃を放つ

 

「今度は炎の斬撃か!ならばこいつで防いでやる!」

 

向かって来る炎の斬撃に対し、アナザーヤムヤムは手甲『閻王』から、孫家の当主に受け継がれる剣『南海覇王』に持ち替える。

 

「ぶった切る!」

 

アナザーヤムヤムは南海覇王でミカエルが放った斬撃を斬り裂いた。

 

その後にミカエルを見ようとするがミカエルの姿は無かった

 

「何処だ!何処に居る!?」

 

アナザーヤムヤムは消えたミカエルは何処に居るのか見回した。

 

周りを見回したその時、胸に激痛が迸る。

 

「ぐはっ!?」

 

なんだ?とアナザーヤムヤムは突然起こった激痛の原因を見ようと視線を下に向けると背中から貫く様にロイヤリティーセイバーが刺さっていた。

 

「ごほ!?(い、いつの間に!?)」

 

ミカエル「斬撃に気をとられたようね」

 

驚いているアナザーヤムヤムに対し、視界から消えていたミカエルが右手に炎を纏わせて姿を現した。

 

ミカエル「受けなさいアナザープリキュア!プリキュア・ロイヤリティーフレアハンド!」

 

ミカエルはアナザーヤムヤムの上から炎を纏った拳で殴ろうとした。

 

「舐めるな!!目にモノを見せてやる!!」

 

アナザーヤムヤムは胸に突き刺さったロイヤリティーセイバーを吐血しながらも刀身を掴んで強引に引き抜くと攻撃しようとしているミカエルに対し、ロイヤリティーセイバーを持った手を掲げた。

 

ミカエル「何をする気?」

 

それにミカエルは技を中断してアナザーヤムヤムに警戒した時……背中に痛みが走る。

 

ミカエル「痛っ!?」

 

何か固い物をぶつけられたのにミカエルは何がと振り返り……呆気に取られる。

 

そこにあったのは机であった。

 

友美「何で机が落ちてくるの!?」

 

ツバサ「どこから出したんですか!?」

 

思わずツッコミを入れる友美とツバサのを聞きながら机に気を取られてしまったミカエルにアナザーヤムヤムはロイヤリティーセイバーと南海覇王による連続攻撃をミカエルに浴びせる。

 

ミカエル「つああ!?」

 

「こいつは想定出来まい!玉案攻!」

 

続けざまにまた机を出して、机ごとミカエルを切り裂き、地上へと叩き落す。

 

ミカエルが落ちたのを見て、ウリエル達に駆け寄っていたガブリエルとサリエルが慌てて落下地点へと走り、キャッチする。

 

ガブリエル「ミカエル、大丈夫?」

 

ミカエル「っ、私は大丈夫よ。まさか机を出してくるなんて想定しなかったわ……」

 

サリエル「そりゃそうだ」

 

2人に支えられながら体勢を立て直すミカエルからサリエルはまだ空中にいるアナザーヤムヤムへ視線を向ける。

 

サリエル「これ以上長引かせたらこちらが不利になる」

 

ミカエル「ええ、ここは合体技で奴を浄化しましょう」

 

それが良いとメンバーは必殺技の体勢に入る。

 

一か所に集まったアレテープリキュアを見て胸の傷を治したアナザーヤムヤムは好都合だと笑う。

 

「この攻撃で一網打尽にしてくれる!!」

 

その言葉と共にアナザーヤムヤムはミカエル達に手を翳す。

 

そんなアナザーヤムヤムへと必殺技を放とうとしたミカエル達の背後から縄が現れ、ミカエル達を拘束する。

 

ガブリエル「なにこれ!?」

 

ラファエル「ぬ、抜けない!?」

 

「一カ所に集まったのが仇になったな。この鳳統の兵法、連環の計は簡単には外れんぞ!次はこいつだ!受けろ!東南の風!」

 

頑丈な縄により動けないミカエル達に対し、アナザーヤムヤムは掌から竜巻を放った。

 

サリエル「今度は竜巻!?ウリエル、何とか竜巻を止めて!」

 

ウリエル「解ったわ。なんとか片手が動かせるから防いでやるわ!」

 

迫る竜巻に対し、ウリエルはなんとか手を動かし、バリア系の技をだそうとしたが……

 

「技の発動などさせん!!」

 

アナザーヤムヤムは右手を掲げると、ウリエルの頭上から黒い人型のエネルギー体が現れ、ウリエルに向けてキックを放ち、防御を封じられていたウリエルはキックを顔面にもろに受けてしまう。

 

ウリエル「~~~~~~~!?」

 

ラファエル「ウリエル!?きゃあ!?」

 

バリアを張れなかった事でミカエル達は竜巻に飲み込まれる。

 

エル「ああ!?」

 

ツバサ「これはまずいですよ!?」

 

相原「ヤバいな……(……あれ?今まで奴が放って来た技、思い返してみると、恋姫演武と呼ばれる作品での鳳統の連環の計、次は諸葛亮の東南の風だ。ウリエルを妨害したあの黒い影、もし軍師繋がりでやっているのなら、邪魔したのは陳宮のチンキューキックって事だよな……)」

 

声を上げるエルとツバサの隣で相原はアナザーヤムヤムが使用したのを思い出した後に、まさか、と次のを予想して冷たい汗が伝う。

 

相原「皆!早く脱出するんだ!!このままだと!!」

 

「もう遅い!仕上げはこれだ!美周郎の焔!!」

 

慌てて叫ぶ相原だが、間に合わず、アナザーヤムヤムが手を振り上げると火柱が起こり、風と合わさって炎の竜巻となってミカエル達を襲う。

 

この炎の嵐こそ太田やセッビィが感じた熱気を帯びた風の正体である。

 

『きゃあああああああああああ!?』

 

悲鳴が響き渡り、竜巻が収まった後にはミカエル達が落下して地面に叩き付けられる。

 

誰もが呻き、ラファエルも回復が出来ない程に動けない状況になっていた。

 

「手子摺らせやがって……、さて、本来の目的である()()()()()をおびき寄せる為の人質を確保するか」

 

ブラックペッパー「っ!?」

 

ミカエル達をダウンしたのを見たアナザーヤムヤムは、人質を確保すべく、ましろ達へと顔を向け……訝しむ。

 

ブラックペッパーに守られているのがツバサと友美、エルだけで……()()()()姿()()()()()()

 

「ぬ?1人いない……恐怖に耐えきれずに逃げたか」

 

アレクシア「なぬ!?」

 

言われて気づいたのか、アレクシアは慌てて周囲を見渡すがましろの姿が影も形もなかった。

 

アレクシア(目を離す状況があったとは言え、都合よく居なくなる筈が無い……)

 

何故ましろがいなくなったのか、アレクシアは困惑してしまう。

 

「まあ、良い。そいつ等でも十分役に立つだろう」

 

そんなアレクシアを気にせず、アナザーヤムヤムはツバサとエル、友美を人質にしようと歩き出す。

 

アレクシア「(ましろの事は後で探すとして……)人質など取らせはせんぞ!此処からはわらわが相手になろうぞ!」

 

そんなアナザーヤムヤムの前にアレクシアが立ち塞がる。

 

「何だと?お姫様風情が、あたしを止める気か?」

 

アレクシア「止められるわ。見て置くがいい」

 

そう宣言し、アレクシアは右手に籠手型の変身アイテム、クロスディフェンサーが装着すると、クロスディフェンサーを操作して()()()()を模したパーツを展開すると変身コードを叫ぶ。

 

アレクシア「プリキュア・コールダークネス!

 

変身コードを叫んだアレクシアは光に包まれ、光が消えると、ゴシックドレスをモチーフとした黒と銀のドレスを纏い、頭部に悪魔の角を模した髪飾りを付けた銀髪のロングヘアのプリキュアが姿を現す。

 

アレクシア→ベリアル「破壊の皇女!キュアベリアル!!

 

友美「キュアベリアル!?え、そこは天使の名前じゃないの!?」

 

名乗り上げたアクレシアもといキュアベリアルのに友美はツッコミを入れる。

 

ベリアル「ふふ、わらわは二つの姿を持っててな、アレテープリキュアとしての姿は別で、今はアマルティアプリキュアと言うチームでの姿になっておるのじゃ」

 

友美「ええ!?二つの姿を持っているの!?」

 

相原「そうなんだよ友美ちゃん、アレクシアちゃんは2種類のプリキュアに変身するんだ。君のお姉さん風に言うと、わかりやすい例ならルパンレンジャーVSパトレンジャーに登場するルパンエックスとパトレンエックスのようなもんだね」

 

エル「天使と悪魔の姿を持ってるんだ」

 

驚く友美に相原はそう言い、エルは興味津々でキュアベリアルを見る。

 

「ふん、お前もプリキュアとはな。だが、やるべき事は変わらん。お前を排除するまでだ!」

 

ベリアル「そうはいかんな。お主の思い通りになると思わん方が良いぞ」

 

排除しようとするアナザーヤムヤムにそう返し、ベリアルは迎え撃つ。

 

 

 

───

 

 

 

ベリアルがアナザーヤムヤムに交戦する時と同時刻、ましろは顔を真っ青にしながら学園から離れた場所で怯えながら周囲を警戒していた。

 

べリアルもといアレクシアは予想もしてなかっただろう……()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()を……

 

特に守ると言った者程、ましろの心に不信感が増していた。

 

本来のましろなら彼女の言葉を受け入れただろう。

 

だが、ある事のでましろは、その信じる心を持てないでいた。

 

彼女達が善意で言っているのは頭では分かるが、心が拒否して信じられないのだ。

 

それによりアナザーヤムヤムの猛攻に苦しむアレテープリキュアを見たましろは誰にも気づかれずにあの場から逃げ去ってしまった。

 

ましろ「(あのプリキュアのみんなは私を守るために戦ってくれた。私を治してくれたラファエルも悪い人じゃないのは解っている……解っているけど……)」

 

自身を助けてくれたアレテープリキュアは悪い人ではないと分かってはいるが……その脳裏にはあるものが浮かぶ。

 

それは()()()()()()()()()()()()()()()()()()が人々を殺傷し、キュアスカイに……空に攻撃する光景……

 

キュアスカイと対面してから、寝ている時などに見てはましろは苛まれているのだ。

 

ましろ「いや、だよ……なんで空ちゃんを苦しめちゃうの……なんで苦しい思いをしなければならないの……」

 

痛む胸を抑え、ましろは涙を流し嗚咽する。

 

そんな苦しんでいるましろを茂みにて、キュアトゥモローが見ていた。

 

トゥモロー「ましろ、大丈夫、その苦しみから私が救ってあげる。平穏な小泉町なら苦しみから解放されるわ」

 

慈愛の笑みを込めたトゥモローはましろへと近づこうとした時、左腕部分に赤いラインが3本入った白い軍服のような衣装に、白地の裾の長いTシャツを身に着けたモヒカン風に頭の左半分だけ伸ばした長い髪を全て前に垂らすという独特のヘアスタイルをした青年がましろを離れた所で見張っているのに気づく。

 

その青年の顔を見てトゥモローは思い出した。

 

うた達の記憶を奪い、封印しようとした時に現れた者達の中にいた1人だと……

 

トゥモロー「あいつ、うた達の封印を邪魔した白いロボット(ダイナゼノンリライブ)に搭乗していた連中の!?何で私を邪魔をした奴がここに居るのよ!」

 

???「当然でしょ。あなたのやっている事は、容認できない事だから」

 

邪魔者が現れた事に苛立っていたトゥモローは後ろからの声に振り向く。

 

そこにいたのは青色のベアトップボディコンで身を包み、足に網タイツを履いてると言うセクシーな恰好をしている紫髪の美女、ウィザリスであった。

 

ウィザリス「フィリアの読み通りね。性懲りも無く人攫いを目論むなんて……」

 

トゥモロー「お前は……あの時の女の仲間か!?ええい、お前の声を聞くと何処ぞの芸人女(キュアルシファー)を思い出す!」

 

溜息を吐くウィザリスを見て、以前遭遇した連中の仲間かと思い、トゥモローは敵意を抱き、その身から黒いオーラが噴き出す。

 

ウィザリス「随分と失礼ね。全く、何で遭遇する輩は私を悉く芸人呼ばわりするのよ……」

 

顔を顰めながらウィザリスは右手を翳すとその手に光が集まり、鍵型の剣、キーブレードへと変わる。

 

ウィザリス「彼女を連れて行かせはしないわ。止めさせてもらうわよキュアトゥモロー」

 

その手に握りしレインストームの刀身を紫色にした感じのキーブレード、リンドテシアの剣先をトゥモローへと向けて宣言する。

 

トゥモロー「(この状況、他に敵が居るかもしれない。戦うのは得策じゃない……*1)」

 

負ける気はないが、目の前のウィザリスと赤髪の青年の事もあってか、他に邪魔者がいた場合を想定して苦い顔でトゥモローはましろを諦めて撤退するしかない、とウィザリスの足元に向けて目くらましの光弾を放つ。

 

ウィザリス「くっ!?」

 

着弾した光弾による強い目眩しにウィザリスは咄嗟に目をガードし、光が収まったのを感じてガードを解くと、トゥモローの姿は無かった

 

ウィザリス「逃げられたわね……(それにしても、トゥモローを纏ったあの黒いオーラ、あれは世界の殺戮者(プリキュア)の創造主、キュアマイティが纏っていたオーラ……あのオーラはキュアマイティが消滅した事で世界の殺戮者(プリキュア)と一緒に消えた筈……どうして彼女が……)」

 

トゥモローを取り逃したウィザリスは何故トゥモローに黒いオーラが纏わり付いていたのか気になった……

 

ウィザリス「とりあえず、彼女の保護が先ね……」

 

とりあえずはましろの保護が先……とウィザリスはましろの方に視線を向け……目を見開く。

 

さっきまでいた筈のましろの姿が……どこにもなかった。

 

ウィザリス「うそ!?どこに……!そっか、さっきの光弾ので……ぬかったわ!!彼女をこのまま放置する訳にはいかないわ!(幸いましろはリスターやサリュートに助けられているから、彼らの知り合いだと説明すれば安心してくれる筈……)」

 

トゥモローの放った光弾が着弾した際の音と光に驚いて逃げたのだと思ったウィザリスはリンドテシアを消すとましろを探しに走る。

 

そんなウィザリスをある人物が見ていてスマホを向けていた。

 

???「おい、ジュウガ、今見せた女はキーブレード使いの一人か?」

 

ジュウガ『ええ、今オニジャが見せてくれた女性はかつて五大ユニオンやダンデライオン等の組織*2に属さなかったキーブレードマスターの一人で、マスター・レリーフの同僚のマスター・ゲリエの先祖マスター・プリエに仕えたキーブレード使いの一人、ウィザリスに間違いないかと、研究所で待っている間に聞いた際に見せられた絵と一致します』

 

スマホの通話先の相手と話している人物、怪獣優生思想の一員、オニジャは神官騎士、マスター・レリーフと一緒に行動しているジュウガの解説を聞いてなるほどな……と呟く。

 

ちなみにラファエルが目撃した人物は彼である。

 

オニジャ「んで、そのウィザリスと言う奴は信用出来るのか?」

 

ジュウガ『マスター・レリーフの話通りならできます。君が話しかける前にも電話をかけて来たシズムも何処かで接触したいと言うくらいですから』

 

確認するオニジャに対し、ジュウガはそう返す。

 

オニジャ「そうか、俺も接触したいが、その前にやることがあるからまた今度だな」

 

走り去っていくウィザリスの背をチラ見した後、オニジャはポケットに手を入れるとある物を取り出した。

 

それはメサイアが所持するファイターパワーメダルと似たメダル数枚だが、メダルに描かれているのは、動物や怪獣等の絵であった。

 

オニジャ「このメダル、ファイターモンスターメダルを使い手に渡してやらないとな……」

 

そう言って先程視認した炎の竜巻が放たれた場所へと走り出す。そしてオニジャが向かった先に新たなプリキュアを目撃する事になる

 

───

 

そのオニジャが向かう先では、アナザーヤムヤムを止めるべくベリアルが交戦していた

 

ベリアル「盗品ばかりの力でいい気になるでないぞアナザープリキュア!」

 

その手に自分の専用武器の長剣、デモンブレードを召喚したベリアルはアナザーヤムヤムに駆け出す。

 

「そちらも剣を出したか。だが此方にはお前の仲間の剣も含めて2本ある。この2つの剣で斬り裂いてくれる!」

 

『南海覇王』とミカエルが奇襲で突き刺したのを抜き取って手にしたロイヤリティーセイバーを手にアナザーヤムヤムはベリアルに攻撃を仕掛けるがべリアルはデモンブレードで次々と捌いていく。

 

ベリアル「そんな動き、孫権の足元にも及ばんぞ!」

 

「ちょこまかと!これで斬り裂いてくれる!威信斬!」

 

剣撃を捌いて行くベリアルに苛立ちを抱いたアナザーヤムヤムは二つの剣を手に踏み込んで突進しながら横薙ぎに切りつける孫権の技、威信斬を繰り出す。

 

ベリアル「突進攻撃など、分かりやすいぞ!」

 

それに対しベリアルはデモンブレードを構え、威信斬がベリアルに当たろうとした瞬間……

 

ベリアル「そこだ!」

 

デモンブレードを振るい、ベリアルはアナザーヤムヤムの攻撃を弾き返した。

 

それにアナザーヤムヤムが笑っている事に気づかず……

 

「バカめ!そんなに返して欲しいのならば!返してやろう!!!」

 

弾かれた勢いを利用してアナザーヤムヤムは回転すると勢いよくべリアルへとロイヤリティーセイバーを投げ飛ばす。

 

投げ飛ばされたロイヤリティーセイバーにベリアルは咄嗟に防ぐが手に伝わった衝撃にデモンブレードがその手から離れ、倒れ伏しているミカエル達の前に2本とも突き刺さる。

 

「ほうれもういっちょう!!」

 

ベリアル「っ!?プリキュア・ファンタズムショック!!」

 

続けて投げ飛ばされた南海覇王にべリアルは掌から闇の衝撃波を放ち、弾き飛ばす。

 

ベリアル「プリキュア!ブレイクインパクト!!」

 

「つあぁ!!」

 

そのままベリアルは接近してアナザーヤムヤムに闇の力を纏った掌底を当てようとし、アナザーヤムヤムも対抗して掌底をぶつけ、相殺による反動でお互いに距離を取り合う結果となる。

 

ベリアル(ぬぅ、単純そうに見えて搦め手を使って来るとは……こやつ、戦えば戦う程、成長しておるのか?)

 

「そういえば、あたしを浄化すると言ってたな……」

 

反撃に備えて警戒するベリアルや顔だけを上げているミカエル達にアナザーヤムヤムは頭を掻く。

 

「あたしをこのまま浄化すると、あたしの中にいる奴ら、()()()()()()ぞ」

 

ベリアル「なっ!?」

 

告げられた事にこの場にいた誰もが目を見開き、驚愕する。

 

相原「つ、つまり、体内から出さずにアナザープリキュアを浄化したら、取り込まれた人達は助けられない……!?」

 

まさかの情報に相原の頬に冷たい汗が伝う中、アナザーヤムヤムは落ちて来た南海覇王をキャッチした後に消すと戸惑っているベリアルにニッと笑う。

 

「ホントか嘘かは試しにあたしを浄化してみたらどうだ?まぁ、そんなのできないだろうがな」

 

そのままアナザーヤムヤムはその手に呂布の武器、方天画戟を召喚して振り回す。

 

「なぜなら、三国志最強の武将、呂布の力でお前達を抹殺するからな!!」

 

吠えた後にアナザーヤムヤムは方天画戟を手にベリアルへと突撃する。

 

顔を歪めたベリアルは振るわれる攻撃を避けに徹する。

 

ベリアル「っ!?(アナザープリキュアの話が本当なら、下手に攻撃出来ん……この時にレーヴェが居ないのは痛いな。レーヴェならレーヴェファングかレーヴェラディーレンで救助出来るが、今までの攻撃や恋姫無双と言う作品から考えて、取りこまれた人間は2桁は居る可能性がある………)」

 

アナザーヤムヤムの話を聞いた事もあり、ベリアルは下手に攻撃出来なくなり、回避し続ける事を余儀なくされる。

 

相原「何て事だ……取りこまれた人間を出さずにアナザープリキュアを浄化すれば、取りこまれた人間も消滅なんて……まるでデビルマンに出てくるジンメン*3と同じじゃないか!」

 

ブラックペッパー「ミカエル達もさっきの攻撃で回復の要のラファエルも倒れていてままならない。このままでは突破されてしまう!」

 

アナザーヤムヤムに押されるベリアルを見て相原とブラックペッパーは危機感を抱く。

 

「何時までも逃げられると思うな!受けろ!一騎当千!!」

 

一瞬の隙を突き、アナザーヤムヤムは蹴りを叩き込んで硬直させた所を右薙ぎ、左薙ぎ、上段振り下ろしによる三連撃による呂布の技、一騎当千を食らわせる。

 

ベリアル「うわああああああ!」

 

連撃を受けたベリアルはそのまま方天画戟の先端が肩に突き刺された後、ミカエル達の方へ放り投げられてダウンしてしまう。

 

「さて、邪魔者は居なくなった。本来の目的を果たさせて貰おう。」

 

べリアルをダウンさせたアナザーヤムヤムに友美とツバサ、エルを守る為に相原は前に出て銃を構え、ブラックペッパーも構えた時……

 

加藤「皆!!?」

 

太田「あ、あれは!?」

 

勇佳「うえ!?あれって恋姫の呂布の持ってる槍だよね!?」

 

そこに勇佳と加藤、太田が駆けつけてきた。

 

アナザーヤムヤムによってボロボロにされたアレテープリキュア達を見て、驚く太田の後に勇佳はアナザーヤムヤムの持つ方天画戟に驚きの声を上げる。

 

加藤「なんて事だ。アレテープリキュアの皆が……!」

 

太田「おいおい相原、お前、友美ちゃんを連れて来ちゃったのか!?」

 

倒れ伏しているアレテープリキュアに加藤は太田の言葉に相原を見る。

 

相原「その、ましろちゃんが怯えて離れられなかったから一緒に連れて来たんだけど、そのましろちゃん本人がついさっき姿を消しちゃって……」

 

加藤「何してるんだお前!?くそ、こいつをどうにか倒して探さないといけないな!」

 

申し訳なさそうに報告する相原に加藤は悪態をつきながら構える。

 

ブラックペッパー「いや、ただ倒すだけじゃあだめだ!奴は人を数人取り込んでるんだ!その人たちを救出しなければ……!」

 

太田「おいおい、それって倒したらその人たちも死んじゃうって事なのか!?」

 

教えられた事に驚く太田に勇佳も驚く。

 

セッビィ「だったら僕に任せるビィ!」

 

ならばとセッビィは目を光らせてアナザーヤムヤムを視る。

 

少ししてセッビィは声を上げる。

 

セッビィ「分かったビィ!奴のお腹の裏側に奇妙な力の集まりを感じるビィ!!」

 

加藤「!そこに取り込まれた人達を助けられる可能性があるのか!」

 

太田「けど、どうやって!」

 

「ふん、貴様等に救う事など不可能だ!」

 

困惑する太田や相原を嘲笑い、ブラックペッパーの攻撃をもろともせずに3人へとアナザーヤムヤムが近づこうとした時……

 

勇佳「待ちなさい!そこの化け物!」

 

3人の前に勇佳が立ち、アナザーヤムヤムに対し待ったをかけた

 

「何だ貴様!人間風情があたしを止めに来たのか!?」

 

勇佳「そうだよ!これ以上あんたの好きにはさせない!」

 

友美「勇佳さん!?危ないですよ!」

 

自分達の前に立った勇佳に友美は驚く。

 

勇佳「大丈夫、あたしも愛香先輩と同じく戦う事を決めた!愛香先輩や晴渡さんばかりに戦わせるわけにはいかないからね!」

 

エル「え?」

 

ツバサ「なんで2人の名前が?」

 

安心させる様に笑った勇佳の言った事にエルとツバサは戸惑う。

 

勇佳「それに、友美ちゃん達を守ってくれたブラックペッパーには借りがあるからね。あの時、力を持たないあたしを守ってくれた。だから、その借りを返さないとね!」

 

そう言ってから勇佳はその手にセイヴァーレンスを取り出して握る。

 

友美「それって、お姉ちゃんが持ってるメサイアレンスと同じ!」

 

勇佳「そう!セイヴァーレンスだよ!見ててね友美ちゃん、あたしの、変身を!」

 

アナザーヤムヤムに視線を向けて、勇佳はセイヴァーレンスを構えた

 

「この構え、まさか変身する気か!?そうはさせん!」

 

それにアナザーヤムヤムは勇佳の変身を阻止しようと動くが太田が先に動く。

 

太田「変身妨害なんてさせないぞ!!」

 

アナザーヤムヤムに向けてフラッシュグレネードを投げつけ、アナザーヤムヤムを一時的に動けなくし、加藤が別に取り出した銃で引き金を引くと飛び出した弾がアナザーヤムヤムの足に命中するトリモチとなって張り付いて動きを封じる。

 

加藤「特性トリモチ弾だ!動きを一瞬でも止めれる位は俺達だってやってやる!」

 

「おのれ!」

 

太田「勇佳ちゃん、今のうちだ!!」

 

勇佳「はい!」

 

アナザーヤムヤムが動けなくなったのを見た勇佳は目を閉じ、すうと深呼吸し……目を見開き、セイヴァーレンスを掲げ、変身コードを叫ぶ。

 

「プリキュア・セイヴァー・アドヴェント!!」

 

掲げられたセイヴァーレンスから光りが溢れ出し、勇佳を包み込む。

 

光りに包まれた勇佳は不思議な空間へ誘われると全身が光に包まれ、勇佳は一度手を交差する。

 

交差する際にセーラー服、スカート、靴が発光する。

 

腕の交差を解くと勇佳の制服と靴が光になって霧散し、勇佳はブラとショーツと靴下のみの姿になる

 

下着と靴下のみの格好になった勇佳の右手を上に上げると、右手の手首に腕輪が装着され、下着と靴下が光り、下着と靴下は一斉に霧散し勇佳は全裸になる。

 

全裸状態の勇佳の右手を前に突き出すと、勇佳の身体に青いラインが入ったが黒いスポーツブラとハイレグショーツが形成されて下着姿になり、腕には青いラインが入ったグローブ、脚には青いラインが入ったトレンカが形成する

 

インナーパーツを纏った勇佳は右足で回し蹴りをするとトレンカの上に青いリボンが付き、足元に金属パーツが付き、形状がスニーカーになっている黒いブーツが形成し、太腿に青い宝石が付いたレッグリングが装着される

 

脚パーツが形成されると左足を前に突き出すとショーツの上にショートパンツ型のスパッツとキュロットスカートが形成し、後部にリボンが装着される

 

腰パーツが形成されると腕を前に突き出すとグローブの上には肘まで覆う青いライン入りの黒いアームカバーが形成し、更に青いラインが入った青色の籠手が装着する

 

腕パーツを形成すると勇佳は腕を広げると左手首には腕輪、腰にはバックルが形成し、スポーツブラのみの胸には黒いノースリーブが形成し、その上には肩に曲面状のアーマーパーツが付いた青いベストとマントが形成し、ベストの真ん中に星型の宝石が付いたリボンが形成する

 

衣装が形成すると勇佳は髪をかき上げる。

 

茶髪は銀色に染まり、髪がさらに伸びてポニーテールに変化し、ポニーテールの根元には青いラインを入れたリボンが付いていた

 

「くぅぅ!こんなもの!!」

 

そんな変身中の勇佳を妨害しようとアナザーヤムヤムは足に付いたトリモチから強引に抜け出そうとする。

 

???「邪魔はするなよ!これから面白い所だからな!」

 

が、背後から響き渡った声の後、火球が飛来し、無防備になっていたアナザーヤムヤムへと炸裂する。

 

「ギャアアアアアアアアアアアアアアア!」

 

加藤「な、なんだ!?」

 

相原「一体だれが?」

 

火達磨にされ、悶えるアナザーヤムヤムを攻撃した火球に加藤達が驚く中、勇佳の変身が終わろうとしていた。

 

変化した髪を撫でた後、耳に水晶のイヤリングが付き、勇佳の口に口紅、目にアイシャドウが施され、頭に中央に星型の宝石が付いたバイザー付きの犬耳型ヘッドギアが装着される。

 

最後に変身アイテムのセイヴァーレンスは腰に格納され、変身が完了する。

 

それと共に勇佳を包んでいた強い光が弾け飛んだ際の衝撃で火達磨の上に拘束されたアナザーヤムヤムは吹き飛ばされる。

 

「ぐはっ!?」

 

変身を終えて着地した勇佳は地面を転がった後に態勢を立て直したアナザーヤムヤムをみつめる。

 

「ぐぅ、貴様、何者だ!」

 

「良いわ!耳を掻っ穿って聞きなさい!」

 

起き上がったアナザーヤムヤムの問い勇佳は、新たなプリキュアは名を告げる。

 

「魔を砕く救世主!キュアセイヴァー!!」

 

自身を広く知れ渡らせる様に名を名乗ると共に決めポーズを取った

 

名乗り上げたキュアセイヴァーを少し離れた相原達から死角となっている場所で赤を基調とした燕尾服のようなスーツに身を包んだ男性がニッと笑って見ていた。

 

???「あれがこの世界の救世主ナンバーワン………の一人か。さて、どんな戦いを見せるか楽しみだな」

 

キュアセイヴァーの雄姿を見て笑みを浮かべる男の手には()()()()()()が握られていた。

 

そんな見られているセイヴァーはアナザーヤムヤムと対峙する。

 

加藤「これが新たなプリキュア、キュアセイヴァー……(これなら、真田さんから受け取ったアレを渡せるな)セイヴァー、受け取ってくれ!」

 

キュアセイヴァーを見て加藤は来る前に受け取っていたクロスライザーを投げ渡す。

 

セイヴァー「加藤さん、これは?」

 

加藤「東堂さんが開発したクロスライザーと言う強化アイテムだ!君もメサイアと同じメダルの使い手ならばアナザープリキュアに対抗するのに頼りになるツールだ!ウルトラマンジードのジードライザーを知ってるのならば同じ使い方で分かる筈だ!」

 

投げ渡されたのに戸惑うセイヴァーへと加藤は説明する。

 

セイヴァー「はい!」

 

愛香と見ていたのもあって知っていたセイヴァーは力強く頷いた後、右手首に付いた腕輪を右手型ガントレッドに変化させる。

 

セイヴァー「ここからは荒れちゃうぞ!」

 

セイヴァーはガントレットをアナザーヤムヤムに向けた。

 

今キュアセイヴァーの戦いが始まる。

 

 

 

───

 

 

 

オニジャ「どうやら間に合ったみたいだな」

 

そんなキュアセイヴァーの戦いが始まろうとした時、オニジャがやって来た。

 

オニジャ「あのプリキュア、聞こえて来た名乗りからして、あいつがキュアセイヴァーか」

 

そう呟きながらオニジャはファイターモンスターメダルを取り出した。

 

其処にはシャルバンデスを始めとする怪獣優生思想が使役した怪獣の絵がメダルに刻まれていた。

 

オニジャ「手渡す前に、別の所にいるムジナにも連絡しておくか」

 

戦いが始まろうとするのを見守りながらオニジャはムジナに連絡を取り始めるのであった。

 

 

───

 

暗い空間に再びウォズが現れる。

 

 

 

ウォズ「アナザーヤムヤムに取りこまれた恋姫無双のヒロインの力を悪用し、アレテープリキュアを行動不能に追いつめるも、新たなプリキュア、キュアセイヴァーの登場にアナザーヤムヤムは今窮地にたたされようとしていた」

 

 

 

そう呟いてからキュアセイヴァーが描かれたカードを取り出す。

 

 

 

ウォズ「さてキュアセイヴァーはどのような活躍を見せてくれるか」

 

 

 

カードを仕舞い、一礼したウォズの姿は空間に溶けて消えていく。

*1
事実周辺には5人も居る

*2
ソーシャルゲーム『KINGDOM HEARTS χ』に登場する組織。前者は『予知者』と名乗るマスターが所属するウルコニウス、アングイス、ウルルス、レオパルドス、ウルベウスの事を指し、後者はウルベウスのマスター、アヴァが創設した組織でキーブレード戦争によって崩壊する世界から脱出させ、キーブレード使いを後の世に残す事を目的とする

*3
デビルマンに登場するデーモン。背中に死人の顔を浮かばせる甲羅を持ち、デビルマンこと不動明にとってのトラウマを植えつけた




次回、キュアセイヴァーの戦い
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