プリキュア戦記 正義のプリキュアvs終界 作:MIXEVOL
終盤では、意外な人物が登場する
黒い空間の中でウォズは開いた本を見ながら語り始める。
ウォズ「この本によると目的を果たす為にツバサとエルを人質にしようとしたアナザーヤムヤムを止める為に現れたアレテープリキュア」
「最初はアレテープリキュアが優勢で進むもアナザーヤムヤムが恋姫の関羽が使う青龍偃月刀を出したのを切っ掛けに状況が悪くなり始める」
「アナザーヤムヤムが繰り出す恋姫達の技や技術によって、ミカエル達は倒されてしまう」
「その後、人質を確保しようとするアナザーヤムヤムであったが、アレクシアが立ち塞がり、キュアベリアルに変身してアナザーヤムヤムを止めに向かう」
「その戦闘中にアナザーヤムヤムから、自身を浄化すれば、自身の中に取り込んでいる者達も消滅する事を聞かされたベリアルは攻撃が出来なくなり、やがてアナザーヤムヤムによって行動不能にされる」
「絶体絶命の中、アナザーヤムヤムへと勇佳が立ち塞がり、セイヴァーレンスを手にキュアセイヴァーに変身した」
「今、アナザーヤムヤム対キュアセイヴァーとの戦いが始まるのであった」
一通り語り終えた後にウォズは前を見る。
ウォズ「さて、キュアセイヴァーの初陣となる中、虹ヶ丘ましろの行方が気になるだろうが、それはこの戦いが終ってから語り告げられる事……故にキュアセイヴァーの戦いに集中しよう」
そう締め括り、ウォズの姿は見えなくなる
───
アナザーヤムヤムをみつめながら構えるキュアセイヴァー。
目を閉じて深呼吸した後、目を開く。
セイヴァー「行くよ!」
力を入れて踏み込んだセイヴァーはアナザーヤムヤムへと急接近する。
「初めて変身した奴があたしに敵うと思うな!!」
向かって来たセイヴァーに対し、アナザーヤムヤムは方天画戟を振り下ろす。
セイヴァー「単純なのは当たらないよ!!」
振り下ろされた方天画戟にセイヴァーは咄嗟に横へ回避し……
セイヴァー「おりゃあ!!」
横に振るわれる前にセイヴァーは右手にある手甲、セイヴァークローを装備した拳でアナザーヤムヤムの腹を殴り、仰け反った所を続けざまに回し蹴りで方天画戟を遠くへ蹴り飛ばす。
「ぐお!?ちょこざいな!」
殴られた所を抑えながら悪態を付くアナザーヤムヤム。
そんなアナザーヤムヤムのドレスの下のどこかでほんの一瞬だが、
そのままセイヴァーはアナザーヤムヤムとパンチのラッシュを繰り広げる。
「ちっ!戦うのが初めてな癖に!」
距離を取ったアナザーヤムヤムは、その手に方天画戟に代わるある刀を召喚して装備する。
その刀は夏候惇の武器、七星餓狼である。
「七星餓狼で斬り刻んでやる!」
七星餓狼を手にセイヴァーを斬り裂こうとするアナザーヤムヤムに対し、セイヴァーは斬撃を避けて行く。
セイヴァー「うわ、ひゃ!?な、何か武器になるもの!」
次々と来る斬撃を必死に避けながらセイヴァーは周囲を見渡す中、腰のセイヴァーレンスが光りだし、その後、バックルが光る。
セイヴァー「バックルが!」
もしかして……とセイヴァーはガントレット、セイヴァークローでアナザーヤムヤムの攻撃を防ぎながら、足払いしてアナザーヤムヤムの体勢を崩して距離を取ると共にバックルを開いた。
其処にはメサイア同様、メダルが入っていた。
セイヴァー「これはメダル?どのメダルも絵柄が動物や昆虫が描いてある……とりあえず、まずはこれ!」
セイヴァーは一枚のメダルを出した後、セイヴァークローのメダル装填口にメダルを装填する。
「何をしようが!魏武の大剣!」
セイヴァーがメダルを装填してる隙に立ち上がったアナザーヤムヤムは、斬撃を3連続で放つ夏候惇の技を繰り出す!
マンティスダガー!
斬撃が届こうとした瞬間、セイヴァーの両手に螳螂の鎌を模した短剣が現れた。
セイヴァー「おおっと!!」
そのままアナザーヤムヤムの斬撃をいなして行く。
「馬鹿な!魏武の大剣が螳螂の鎌で防がれるなんて!」
アナザーヤムヤムはセイヴァーが召喚した螳螂の鎌を模した短剣で七星餓狼が防がれた事に驚く。
そのままセイヴァーは七星餓狼を弾き飛ばした後、螳螂の鎌を模した短剣、マンティスダガーでアナザーヤムヤムの身体に十字傷をつけた。
「おのれ!あたしの身体に十字傷をつけやがって!」
苛立ったアナザーヤムヤムは次は真紅の刀身を持つ幅広の曲刀、甘寧の武器である『鈴音』を召喚し、マンティスダガーを手にしたセイヴァーと斬りあう。
次々と振るうアナザーヤムヤムにセイヴァーもマンティスダガーで逸らして行く。
「ちっ!小賢しい動きをしよって!」
攻撃を悉く逸らされて苛立つアナザーヤムヤムに対し、セイヴァーは距離を取るとセイヴァークローに別のメダルを装填した。
セイヴァー「今度はこれで動けなくしてやる!」
オクトパスウィップ!
音声の後、マンティスダガーが消えてから蛸の足を模した鞭、オクトパスウィッチが召喚されるとセイヴァーはそれを振るい、アナザーヤムヤムに巻き付ける。
「ぬお!?ぬ、抜け出せん!?」
セイヴァー「そおれい!!!」
巻きついたオクトパスウィップをセイヴァーは力強く引っ張ってアナザーヤムヤムを地面に何度か叩きつけて行く。
「バシバシ叩きやがって…………図に乗るな!」
オクトパスウィップに叩きつけられたアナザーヤムヤムは倒れた状態で右手をくいっと挙げる。
すると上空から雷がセイヴァーへと襲いかかる
セイヴァー「うえ!?此処で落雷!?」
慌ててオクトパスウィップを手放して迫る雷からセイヴァーは回避する。
その間にアナザーヤムヤムは起き上がってオクトパスウィップを外そうと力を籠めるがなかなか外れない。
「ぬう!!外れん!!」
太田「なんであんなに力を込めてるのに外れないんだ?奴の力なら外されちゃうかもしれないのに?」
相原「そっか!あれって蛸の足を模してるからしっかり獲物を掴む蛸の吸盤の特性を持ってるんだよ!」
加藤「成程、それで奴は外すのに四苦八苦してるんだな!」
四苦八苦しているアナザーヤムヤムを見て疑問を感じる太田に相原が解説し、加藤は関心する。
太田「つまり、セイヴァーの戦闘スタイルの一つは動物の特性を持った武器を扱うって事か……」
友美「何だか怪獣の力を扱うウルトラマンみたいだね」
関心している太田のを聞いて友美も知ってる奴から当て嵌める。
「このこのこの!!!」
セイヴァー「ほっ!ひゃっ!わわ!?」
その間もオクトパスウィップに拘束されてるアナザーヤムヤムはセイヴァーに向けて雷を落として行くが、セイヴァーは次々と避けて行く。
「(ちっ!先程の
攻撃が当たらない事に焦りだしたアナザーヤムヤムは、左手を翳すとセイヴァーの周りに複数の人形が現れる
セイヴァー「え?これって程昱の
太田「なんで程昱の人形が出て来たんだ?」
相原「まさか!
「もう遅いわ!!雷よ!!落ちろ!!」
アナザーヤムヤムが咆哮するとセイヴァーの頭上に雷雲が現れ、セイヴァーの周囲に出現した人形に向けて雷が落ちようとする。
セイヴァー「やばっ!?間に合わない!」
向かって来る雷にセイヴァーが慌てた時、石が自分と雷の間に入って来るのが目に入る。
???「そこのバイザー付けてるプリキュア!今すぐしゃがみなさい!!」
耳に入って来たのにセイヴァーは言われた通りしゃがむ。
石をセイヴァーの頭上に放った人物、ウリエルは叫ぶ。
ウリエル「プリキュア!ペイジャンスロックバックラー!!」
襲いかかる落雷は、ウリエルが展開したロックバックラーによって防がれた。
落雷が来なくなったのを知ったセイヴァーはしゃがんだ状態で足払いの要領で人形を蹴り飛ばして消して行く。
落雷が防がれたのにアナザーヤムヤムは苛立ってミカエル達に視線を向けるとなんとか立ち上がったアレテープリキュアとベリアルの姿が目に入る。
ミカエル「待たせてごめんなさい。ちょっと回復するのに手間取っちゃったわ」
ガブリエル「ここからは私達も復帰させて貰うわよ」
サンダルフォン「さっきまでの分、たっぷり礼をさせて貰うわ」
メタトロン「倍返しだ」
「まだ動けるか、このザンネンファイブの同類共!今度こそトドメを刺してやる!!」
怒りを発したアナザーヤムヤムはまずはミカエルに向けて落雷を落とそうとする。
セイヴァー「やばっ!あのままじゃああの人達が!?」
アレテープリキュアを救う方法は無いか焦るセイヴァー。
するとセイヴァーの思いに応える様に腰のセイヴァーレンスが再び光りだし、セイヴァーの左手にある腕輪が光りだす。
セイヴァー「!左手の腕輪が光ってる?」
光を発した左手の腕輪に視線を向けるセイヴァー。
左腕の腕輪はセイヴァークローやキュアブレスレットの様にメダルの装填口があるがこちらは3つも備えられていた。
セイヴァー「一か八か!!」
賭けに出たセイヴァーは左腕の腕輪のスロットにメダルを1枚セットする。
「何をしようと無駄だ!」
その言葉と共に雷が降り注ぐと同時にセイヴァーの左腕の腕輪から光球が放たれ、ミカエル達の前に光球が着弾した
ドサイドン!!
すると光球の中から犀の様な二足歩行の怪獣の様な生物、ドサイドンが飛び出し、雷をその角で受け止める。
「何!?」
ミカエル「この子、ポケモンのドサイドン!?」
ガブリエル「いきなり出て来た?」
誰もが突然現れたドサイドンに驚く中、セイヴァーはやった!と喜ぶ。
セイヴァー「この腕輪、メダルに描かれた子を召喚する事が出来るんだ!セイヴァーサモンビーストと名付けよう!」
ようし!とセイヴァーは次のを呼び出すつもりか、2枚目をセットし……
セイヴァー「いっけぇ!!」
左腕を突き出すとセイヴァーサモンビーストから光球が放たれてドサイドンの隣に降り立ち、光が弾け飛ぶと……大剣を持った鉄の巨人が姿を現す
鉄巨人!
その瞬間、セイヴァーを除いて敵味方関係なく、その場にいた全員がずっこけた*3。
「待った待った待った!?そいつ人型でしょ!?」
加藤「なんで2体目はファイナルファンタジーの鉄巨人!?」
相原「確かにモンスターではあるけども!?」
太田「サモンビーストって名付けたんならそこは続けて動物を出すべきじゃないか!?」
思わず口調が変わってしまうアナザーヤムヤムの後に加藤達がメンバーを代表してツッコミを入れる。
セイヴァー「いやぁ、あったから呼べるかなと思ってやってみたら出ちゃいました☆」
「出ちゃいました、じゃなぁぁい!?」
てへぺろするセイヴァーに叫ぶアナザーヤムヤムに、これにはミカエル達も頷く。
セイヴァー「とにかくGOGO!!」
その言葉に鉄巨人は目を光らせると大剣を構える。
ヤバい!と我に返ったアナザーヤムヤムは避けようとしてドサイドンの地面を強く踏みつけて繰り出した槍型岩、ストーンエッジに動きを阻まれる。
セイヴァー「続けてこの子も!」
残ったスロットに3つ目のメダルをセットして3体目を出す。
エレキング!
現れたのは白地に黒の斑模様の体色が特徴の宇宙怪獣エレキングだ。
呼び出されたエレキングは口から三日月状の放電光線を発射し、身動きが取れないアナザーヤムヤムを痺れさせる。
「あばばばば!?」
セイヴァー「かっ飛ばせ!!」
その言葉と共に痺れも混ざって動けないアナザーヤムヤムを鉄巨人は大剣をバットの様に構え……フルスイングで吹き飛ばし、壁に激突させる。
「ぐぼ!?」
セイヴァー「ナイススイング!!」
褒めるセイヴァーに鉄巨人は誇らしげに胸を張り、ドサイドンとエレキングも賞賛の拍手を送る。
加藤「も、モンスター等を召喚して、戦闘に活用する。これもまたセイヴァーの戦闘スタイルと言う事か……」
サリエル「す、凄いけども……」
ラファエル「ハジケてる感じが強い……」
ウリエル「い、イエロープリキュアの空気を感じる」
ミカエル「こ、これまた変わり者な子が出来たわね……」
その様子を見て加藤はなんとも言えない顔で述べ、ミカエル達も困惑した様子でエレキング達とハイタッチしてるセイヴァーを見る。
ベリアル「みな、油断してはならん!あやつはまだ健在なのだからな!」
そんなメンバーやセイヴァー達にベリアルは気を引き締めろと叫ぶ。
その間に壁に張り付く様にぶっ飛ばされていたアナザーヤムヤムは壁から剥がれ落ちた後に顔をブルブル振って怒りながら立ち上がる
「くぅ、変な事をしよってこのザンネンリーダーの同類*4が!」
怒ったアナザーヤムヤムは、手に装備している
「死ねよやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
憎悪の感情を込めた光線がセイヴァーに襲いかかる
セイヴァー「やばっ!!防いで!」
アナザーヤムヤムの光線を見たセイヴァーはエレキングとドサイドンにアナザーヤムヤムが放った光線を相殺するよう指示する
セイヴァーの命令を受けたドサイドンは両手を突き出して大きな岩を発射し*5、エレキングも放電光線を放って、アナザーヤムヤムの光線を止めに向かうが、先程セイヴァーが受けた召喚攻撃による怒りによって増幅された光線に押され始める。
べリアル「あれではいつか押し切られる!加勢するぞ!」
ミカエル「了解よ!」
光線に押されているドサイドンとエレキングを見てミカエル達は其々の技でアナザーヤムヤムの光線を止めに加わる。
ミカエル「プリキュア・ロイヤリティーフレアショット!」
ウリエル「プリキュア・ペイジャンスグランナックル!」
サリエル「プリキュア・カインドネスアイスビーム」
サンダルフォン「プリキュア・ディリジェンスフォニックバレット!」
メタトロン「プリキュア・チャリティーサンダーウェーブ!」
ガブリエル「プリキュア・テンペランスアクアキャノン!」
ラファエル「プリキュア・イノセンスエアロストリーム!」
ベリアル「プリキュア・ダークフレアショット!」
放たれた火炎弾、岩塊、冷凍光線、音の弾丸、電撃放射、水球、旋風、瘴気弾がアナザーヤムヤムの光線にぶつけるが、光線の勢いは止まらない。
セイヴァー「まだ勢いが止まらない……!何か良いのは!」
アナザーヤムヤムの光線を止めれず焦りながら、自身の持つメダルを見ていくセイヴァー。
そのセイヴァーの様子を離れて見ていたオニジャは自身が持つメダルを手に取る。
オニジャ「なかなか面白い攻撃をするじゃねえかキュアセイヴァー。怪獣使いとしての才能ありありで、こいつらも使いこなせるだろう。受け取りな!!」
ニッと笑ったオニジャは、セイヴァーに向けて複数のメダルを投げた。
セイヴァー「うえ?わわわ!?」
声に気づいて顔を上げたセイヴァーは複数のメダルが自身に向かって飛んできているのに気づいて持っていたメダルを慌ててバックルに格納した後、落ちて来たのをキャッチしていく。
全部受け止められたので安堵の息を吐き出したセイヴァーは自身の手にある複数のメダルの中で急転直下怪獣 『シャルバンデス』が描かれたメダルに目が止まる。
セイヴァー「この怪獣!この子の力なら、いける!」
セイヴァーはセイヴァークローのスロットにシャルバンデスのメダルを装填した。
シャルバンデスショット!
するとセイヴァークローにシャルバンデスの頭部と背面を模したパーツが付けられる。
セイヴァー「これでも喰らいなさい!」
シャルバンデスショットの背面を模したパーツ部分から粒子が放たれ、光線を放っていたアナザーヤムヤムへと浴びせる。
「ぬお!?なんだ!?体が!?」
粒子を浴びたアナザーヤムヤムは体が浮きあがったのに驚き、光線を放つのを止めて慌てて自身の飛行能力で保とうとするが上手く行かず……
セイヴァー「せーので!ドーン!!」
セイヴァーがシャルバンデスショットを付けた右腕を振り下ろすとアナザーヤムヤムは地面に叩き付けられる。
ドォォォォォン!!!
「ぐぼぉぉぉぉぉぉ!?」
地面に叩き付けられ、跳ねた所に光線を押し返したミカエル達の技が炸裂する。
「ぎやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?」
ミカエル「よし!」
ベリアル「よしではないぞ!?忘れたのかミカエル!今アヤツが浄化されたら!?」
押し返せたのにガッツポーズしたミカエルは慌てたベリアルの言葉にあっ!?と顔を青ざめる。
そうだ、アナザーヤムヤムには恋姫†夢想の住人達が取り込まれている。
それぞれが放った必殺技は浄化技に当たるので誰もがヤバいと思った後、必殺技が収まった後の光景に驚く。
「う、ご、あ、あぁ……あ、熱い……!!」
そこには倒れて苦しそうに呻いているが……
サンダルフォン「浄化、出来てないだと!?」
メタトロン「うそ……!?」
バカな!?と誰もが驚愕する中、相原は倒れ伏したアナザーヤムヤムの腰部分を見て何かに気づく。
ドレスが破けて素肌が見えている腰部分に、タトゥーの様にマークが刻まれているのが見えたのだ。
相原「見てください加藤さん!アナザープリキュアの腰に何かマークが!」
加藤「あのマーク!?確か恋姫†夢想に置ける北郷軍のマークだ!!」
太田「あ、セッビィの言っていたお腹の裏側に集まっている奇妙な力ってアレの事か!セイヴァー、アナザーヤムヤムのあのマークを攻撃してみてくれ!」
セイヴァー「分かりました!」
相原に言われて見てそれが何なのかに気づく加藤の後の太田からの指示に、セイヴァーは頷いてシャルバンデスショットの頭部パーツの口部分にエネルギーを収束させてジャンプして狙いを無防備になっているアナザーヤムヤムの腰のマークに向けて稲妻を発射し、稲妻はアナザーヤムヤムの腰のマークへと炸裂する。
「ギャアアアアアアアアアアアアアアア!?」
悲鳴を挙げるアナザーヤムヤムの腰のマークから2つの光球が放たれた。
ブラックペッパー「アナザープリキュアの腰のマークから何かが飛び出した!?」
飛び出した光球が地面に落ちると其処には
太田「あの女の子達、確か恋姫の方の劉備と陳宮か!?」
相原「けど、どうして劉備と陳宮がアナザープリキュアから解放されたんだ?」
加藤「!もしかするとあのマークを消し去る勢いで攻撃すればアナザープリキュアに取り込まれている人達を助け出せるんじゃないか!!」
驚きの声をあげる太田の後に疑問を呟いた相原は、加藤の言葉にそう言う事か!とまだ倒れ伏しているアナザーヤムヤムに目を向ける。
相原「アナザープリキュアに取り込まれた人達はマークを攻撃し続ければ救助できる。それなら全員を助け出した後にアナザープリキュアを浄化できますね!」
太田「けど一つおかしい点がないか?なんでミカエル達の必殺技で浄化されなかったんだ?」
喜ぶ相原だが、太田が先程の光景のを指摘する。
相原「言われてみれば……人質がいるも同然だったから助かったとはいえ、どうして……」
加藤「…………!?まさか、アナザープリキュアはアナザーライダーの様に特定の力……この場合、歴史に刻まれたプリキュアオールスターズに属する者の力でなければ浄化出来ないのか!?」
言われてみて違和感を持った相原は加藤の言った事にあっ!?と声を漏らす。
相原「そっか!だから浄化が出来なかった!けど、そうなるとメサイアはスカイがいたとはいえ、ジオウⅡやゲイツリバイブの様な感じだから関係なく浄化出来たって事ですか?」
太田「じゃあ、アナザーマーチの時、シュトルム達の攻撃は効いてはいたけど浄化に至っていなかったって事なのか!?」
そう言う事だな……と驚く2人に頷きながら加藤は渋い顔になる。
加藤「そうでなければミカエル達の技で浄化できなかったのに説明が付かないからな……」
太田「そんじゃあ応援として呼んだプリキュアの皆じゃあアナザープリキュアを撃退できても浄化を出来ないって事じゃないか!?」
相原「僕達皆、プリキュアがいれば大丈夫だと思ってましたが……こんな特性があったなんて……」
愕然とする太田と相原に加藤も苦い顔になる。
加藤「現状、アナザープリキュアを浄化できるのはキュアメサイア、キュアスカイに目の前のキュアセイヴァーしかいない*6と言う事……彼女達を失えば、アナザープリキュアを対処する術は……無くなる」
友美「そ、そんな……」
告げられた事に相原と太田は顔を歪め、友美は口を抑える。
「新たなプリキュアの誕生を確認、対抗策を他の同胞達へと情報を伝達……完了。続けてプリキュアの監視を継続」
そんなセイヴァー達の様子を
新手のアナザープリキュアに見られている事を知らないセイヴァーは先程マークに攻撃を受けて苦しむアナザーヤムヤムから劉備と陳宮を見る。
セイヴァー「加藤さんが言っていた事が当たっているのなら、他に閉じ込められた人達を助けられるのなら、これを使って一気に救出する!」
先程加藤から渡されたクロスライザーを取り出して構えるとセイヴァーレンスがクロスライザーと共鳴する。
それと共にセイヴァーの脳裏にあるイメージが浮かぶ。
2つのシルエットが自分に重なり、新たな姿になる光景。
セイヴァー「(これは、スカイがましろちゃんを癒した時にやってた二つの力を合わせた姿と同じ!)皆!一旦カムバック!!」
二つの力を合わせた形態の姿を見たセイヴァーはセイヴァーサモンビーストからメダルを外して一旦召喚したモンスター達を帰還させた後、キュアブレスレットに格納しているメダルも取りだしてバックルに戻した後にバックルから
セイヴァー「今のアナザープリキュアの状態からして、火に弱くなってるみたいだから、火に関するモンスターで一気に取り込まれてる人達を救出するに限る!!」
アナザーヤムヤムの状態を見てセイヴァーはバックルからポケモンのリザードンとモンスターハンターのリオレウスのメダルを出した。
セイヴァー「それじゃ、行くよ!リザードン、リオレウス!!」
リザードンとリオレウスのメダルをナックルにセットし、クロスライザーでスキャンする。
セイヴァー「クロスユニゾン!!イクイップ!バーニングワイバーン!」
ーリザードン、リオレウス!クロスユニゾン!バーニングワイバーン!ー
クロスライザーを掲げるとセイヴァーの両隣にリザードンとリオレウスが現れ、セイヴァーに重なるとセイヴァーの姿は変わる。
怪獣娘のマガバッサーのコスチュームをベースに衣装カラーをリザードンをイメージした赤色に変え、腕と足にモンハンのリオレウス装備のレウスアームαとレウスグリーブαを装着し、背中にリザードンの翼、腰にリオレウスの尻尾、頭にリザードンの頭部を模したヘッドギアを装着した姿に変身した。
加藤「おお!メサイアやスカイのクロスフュージョンに似ているが、セイヴァーが使用するのはモンスター系のメダルなのか!」
太田「ようし!セイヴァー!その力でアナザープリキュアに閉じ込められてる人たちを救い出すんだ!!」
セイヴァー「はい!いっくぞ!!!」
太田に言われたセイヴァーは頷いて新たな形態、バーニングワイバーンでアナザーヤムヤムへと突撃する。
そんなアナザーヤムヤムは火達磨から回復した後、何とか立ち上がる。
「ぬっ!?(!今別行動しているアナザールージュが浄化されようとしているだと!?このままではあたしまでも中にいる奴らを救出されて浄化されてしまう……此処から逃げて体勢を立て直さなければ………)」
向かって来るセイヴァーを見ながら頭に届いた情報に自分もされてたまるかと手に孫尚香の武器であるチャクラム『月下美人』を召喚し、セイヴァーに向けて投げ飛ばす。
セイヴァー「数で攻めても無駄だよ!フレアエアショット!」
向かって来るチャクラムに対し、セイヴァーは翼部分から赤い斬撃を放った。
「そんな斬撃でチャクラムを止められるか!?」
アナザーヤムヤムはセイヴァーが放った斬撃に対し、止められないと思ったが、セイヴァーの赤い斬撃によって呆気なく月下美人が破壊されたのに驚く。
「ちい!だったらこいつで氷漬けになれ、氷柱の術!」
月下美人が呆気なく破壊された事に苛立ったアナザーヤムヤムは向かって来たセイヴァーに向けて氷の柱を展開する賈駆の技で氷漬けにしようとする。
セイヴァー「なんの!!」
だが、届く前にセイヴァーが翼を羽ばたかせると炎の風が吹き荒れ、氷の柱を溶かす。
「なんだと!?」氷柱をいとも簡単に解かすなんて……」
セイヴァー「その程度の氷じゃ効かないよ。それじゃあ、今度はこっちから行くよ!」
セイヴァーは右手に炎を纏うと、飛行してアナザーヤムヤムに向けて突撃する
「認めない……こんなぽっと出な、ハジケリストなプリキュアなんかに敗れてたまるか!」
焦りを抱いたアナザーヤムヤムは今度は自身の後方に3つの暗器を出現させて放つ呂蒙の技、阿蒙の一撃で迎撃しようとする。
飛んで来る暗器をセイヴァーは軽々と避けて行く。
「ちい!!このこのこの!!」
ならばとアナザーヤムヤムは次々と暗器を出現させて射出し、セイヴァーは避けて行く。
セイヴァー「あ、ちくわだ。貰い☆」
訂正、暗器に混ざって飛んで来たチクワだけはちゃっかりキャッチして自身の炎で焼いて食べていた。
友美「うひゃあ!?」
エルちゃん「ひゃ!?」
ツバサ「エルちゃん危ない!」
加藤「あぶなっ!?」
ブラックペッパー「おっと!?」
そんなセイヴァーが避けた暗器が隠れていた友美達や加藤達の傍に着弾する。
ウリエル「ヤバい!」
それを見たウリエルは被害を止める為、すぐさま友美達の前に立つ。
ウリエル「プリキュア・ペイジャンスグランドウォール!」
展開した岩の壁でアナザーヤムヤムが放った暗器を受け止めて行く。
ウリエル「ふう……」
これで友美達の所に暗器が行かない事を阻止した事に安堵するウリエル。
その間にセイヴァーはアナザーヤムヤムに接近し、後ろに回り込み……
セイヴァー「受けなさい!ファイアバイトナックル!」
全身に纏っていた炎を右手に収束して炎の拳をアナザーヤムヤムのマークに向けて振るう。
「っ!?」
向かって来る炎の拳を振り返ってみたアナザーヤムヤムの脳裏にはセイヴァーの変身を邪魔しようとした際に背後から火球を喰らい、火達磨にされた記憶が過り、硬直する。
その直後、セイヴァーの炎の拳がマークへと炸裂すると共にリオレウスの頭を模した闘気となり、アナザーヤムヤムのマークにさらにダメージを与えると共に食らいつく。
「ギャアアアアアアアアアアアアア!」
セイヴァーの攻撃を食らったアナザーヤムヤムは激痛に絶叫した直後、再び光が飛び出し、今度は紫髪の少女、金髪の少女、赤髪の女性が出て来る。
相原「今度は黄忠の娘の璃々ちゃんに袁術と公孫瓚だ!」
太田「……なあ、今更気づいたんだけど、恋姫の人物って、主人公の北郷一刀も含めると軽く60人以上いるよな?;」
加藤「……そう考えると、浄化するまでに助け出さないといけない人が多すぎる!!」
また救出できたと喜ぶ相原だが、太田は顔を青ざめて気づいた事を指摘し、加藤は浄化がなかなか出来ない事実に気づいて頭を抱える。
そんな加藤の不安を尻目に一旦距離を取ったセイヴァーへとミカエルが注意する。
その間にガブリエル達がアナザーヤムヤムを警戒する。
ミカエル「待ちなさいセイヴァー、さっきの貴女の行動に問題あるわ」
セイヴァー「うえ!?あ、もしかして避けた後の事?」
驚いた後にさっきので聞くとそうよ、とミカエルは肯定して続ける。
ミカエル「攻撃を回避するのは良い。しかし、貴女が回避した攻撃が危うく一般人に当たる所だった。幸いウリエルが居たから何とかなったから良いが……セイヴァー、一人で戦うんじゃなくて周りを見て戦いなさい。でないと取り返しがつかない事態になるかも知れないのを肝に銘じなさい」
静かに先程セイヴァーが回避したアナザーヤムヤムが放った暗器が危うく友美達に当たりかけた事を指摘して周りを見て戦うよう諭すミカエルに、セイヴァーは夢であった歪まされたブラック達の戦いを思い出して反省する。
セイヴァー「そうだった……近くには友美ちゃん達が居るのに……すいません。周りを見ずに戦ってしまって……」
ミカエル「貴女にとって今回が初めての実戦であるが故に状況把握が疎くなってしまうのは仕方ないけど、私たちと言う味方がいる。対処出来ない事態が起きたら、素直に頼って、先輩として胸を貸すから」
謝罪するセイヴァーに対し、ミカエルは静かに微笑んで言う。
セイヴァー「はい!」
力強い返事にふっとミカエルは笑った後、セイヴァーと共に改めてアナザーヤムヤムに対峙する。
そのアナザーヤムヤムは這いずりながら、落としていた方天画戟を拾い、なんとか立ち上がる。
「!これ以上貴様等と相手をしてられるか!」
何かを見てハッとしたアナザーヤムヤムは方天画戟をセイヴァーの頭上に向けて投擲する。
セイヴァー「えっ!?何か見当違いの方向へ投げてるけど?」
ミカエル「アナザープリキュアがコントロールミスをしている?」
なんで?と誰もが思った直後、方天画戟に向けてどこからともなく2つの光が飛んで行き、槍先にぶつかると複数の光弾となって降り注ぐ。
突然の攻撃に友美達や劉備達を保護した加藤達を守るウリエル以外、誰もが咄嗟に自分の身を守る中で地面に着弾した光弾により土煙に覆われる。
セイヴァー「ケホッケホッ……一体なんなの?」
ベリアル「今のは……まさか!?」
土煙が収まった後、ベリアルはアナザーヤムヤムがいた所を見るとアナザーヤムヤムはおらず、慌てて周囲を見渡す中でウリエルが上!と叫んで誰もが見ると建物の上、アナザーヤムヤムを支えた2体の異形がいた。
1体はこの世の全ての『幸せ』と『運命』に対する皮肉と絶望を実体化させた様な風貌で、黄色いドレスの上に白いコートを羽織っており、ちらっと見えたドレスに『2014』と『HONEY』が見える。
もう1体はまるでゾンビの様な風貌のペガサスの獣人で薄汚れたカラフルなドレスがミスマッチ感を出しており、右腕に『2017』、左腕に『PARFAIT』と縫い糸で刺繍されている。
「助かったぞアナザーハニー、アナザーパルフェ」
「大丈夫、アナザーヤムヤム?」
「間に合って良かったぞ」
感謝するアナザーヤムヤムに2体の異形はそれぞれそう返す
ミカエル「アナザープリキュアがさらに二体……」
サリエル「別のアナザープリキュアがピンチになった時にちょうど来るなんて………」
ラファエル「これは……マズい状況ね……」
新手のアナザープリキュアに現れた事に厳しい顔をするミカエル達
そんな見下ろしているアナザープリキュア3体に対し、サンダルフォン、メタトロン、ガブリエルは先程の煙を利用して死角へと移動していた。
サンダルフォン「幸い、二体のアナザープリキュアはまだ
メタトロン「そうだね。アナザープリキュアが変貌する前にダメージを与えれば、
ガブリエル「そのついでにアナザーヤムヤムのマークにダメージを与えて、ヒロイン達の救助としゃれこみますか!」
アナザーヤムヤムたちに気づかれない内にとサンダルフォン、メタトロン、ガブリエルは先制攻撃を仕掛ける。
サンダルフォン「(今!)」
それぞれサンダルフォンはディリジェンスライフルによる曲射射撃、メタトロンはチャリティーボウガンによる曲射射撃、ガブリエルはテンペランススピアによる曲射投擲を放った。
ーアナザーヤムヤム、アナザーパルフェ、アナザーハニー、攻撃接近中。回避に専念をー
そんなアナザーヤムヤム達の頭に念話が響き、3体はサンダルフォン達の曲射射撃を殆ど回避した。
だが、アナザーヤムヤムは先程のセイヴァーとのダメージがあったからか、動きが一歩遅れて、ガブリエルの攻撃がマークへと被弾する。
攻撃を受けたマークから二つの光球が飛び出し、その光球はガブリエルの近くに落ちた後、それぞれ水色髪の少女と茶髪のポニーテールの少女に変わる。
ガブリエル「この人達は……趙雲と馬超だわ(死角から攻撃したのに回避されるなんて……アナザープリキュアは私達の方には気づいた素振りがなかったのに……)」
開放された2人を庇える様にしながらガブリエルは先程のアナザープリキュア達の回避行動に疑問を持つ。
「ぐっ、男運ゼロのプリキュアの攻撃を受けるとは」
「味なマネをしてくれるわね」
「全くだ」
マークを抑えるアナザーヤムヤムを支えながら2体のアナザープリキュアは怒りを見せた後、その身が黒いオーラに覆われる。
ブラックペッパー「なっ!?もう変貌するのか!?」
それに誰もが驚く中、2体のアナザープリキュアもまたモンスター娘へと姿を変える。
アナザーハニーは醜悪だった姿から一転し、頭にハチの触覚、背中に4枚のハチの羽、腰からハチのお尻が付いた白いコートを羽織ったキュアハニーの姿に……
アナザーパルフェは頭に灰色がかった馬耳、背中に灰色がかった翼、腰に馬の尻尾が付き、見た目が『ゾンビランドサガ』に出るゾンビィの様になったキュアパルフェの姿に……
太田「おいおい、もうモンスター娘の様な姿になっちまったよ;」
相原「けれど、さっきのおかしいよ。3人の攻撃をまるで予知したかの様に避けたのは……」
顔を引き攣らせる太田の隣で相原はガブリエルと同じように疑問を抱くと何時の間にか魔眼を使用していたサリエルが叫ぶ。
サリエル「理由は簡単よ!
セイヴァー「ええ!?」
ガブリエル「それじゃあ、目の前にいる奴ら以外にこの場にアナザープリキュアがもう一体!?」
告げられた事にセイヴァー達は驚く。
ブラックペッパー「アナザープリキュアがこの場にもう1体って何故解るんだ?」
サリエル「さっき3人が攻撃した際、私達の近くに妙な気配を感じたの」
その証拠に……と、サリエルはカインドネスサイザーを手にし、アナザーヤムヤムが居る建物とは別の方向にある繁みに向けてカインドネスサイザーを投げた。
すると繁みから金属音が響き、カインドネスサイザーが弾かれた様にくるくると飛んで地面に突き刺さる。
少しして繁みからサイボーグのようなアナザープリキュアが姿を現す。
容姿はキュアアムールに似ているが、身体はドラゴンボールに出たメカフリーザみたく一部が機械になっており、頭のリボンには『2018』と『AMOUR』の文字が書かれた少女であった。
「失態、存在視認、反省……右肩負傷……修復開始」
ベリアル「あの見た目、キュアアムール……となるとアナザーアムールと言う事か……」
火花散らす右肩に出来た切り傷を抑えながらアナザーアムールはアナザーヤムヤムと合流すると共に黒いオーラに身を包んでその身を元の姿に近くしつつ、腕と胸、足にメカメカしいアーマーを付け、スカウターの様なのを装着したキュアアムールになる。
「アナザーアムール、お前もあたしを助けに来たのか?」
「半分否定、半分肯定、情報収集をしていましたが、先程得た情報から貴女達を此処から離脱させる為に任務を変更しました」
「何故離脱しなければならない?まだ奴らに仕返しをしてないのだぞ!」
問うアナザーヤムヤムのに対し、答えたアナザーアムールのにアナザーパルフェが噛みつく。
「理由は簡単です。先程アナザールージュのリンクをロスト。アナザーブラックやアナザーマーチの様にやられたと判断。アナザーヤムヤムが負傷している以上、たとえ状況が我々に有利であろうとこの場には長くいる事は好ましくありません」
「嘘、アナザールージュも!?」
報告を終えた後、アナザーアムールは背中からどこに仕込んでいたかと言わんばかりの大量のミサイルポッドを展開すると大量のミサイルをセイヴァー達に向けて発射する。
セイヴァー「うえ!?」
「それでは、ご機嫌様」
驚いているセイヴァー達をしり目にアナザーアムールは負傷したアナザーヤムヤムを支えたアナザーハニーとアナザーパルフェと共に戦場から離脱した。
その間にミサイルはセイヴァー達に迫る。
ミカエル「これだけのミサイル。全てを防がないとまずいわ……!まずはミサイルを一カ所に集めて対処するわよ!」
ミカエルの指示にガブリエル達が頷いた後、まず最初にサンダルフォンとメタトロンが動く。
サンダルフォン「まずは誘導装置を細工するか。プリキュア・ディリジェンスサウンドウェーブ」
メタトロン「それと信管にダメージ与えるよ!プリキュア・チャリティーサンダーウェーブ!」
サンダルフォンとメタトロンは広範囲に放たれたミサイルに向けて振動波と電磁放射を放つとそれを受けたミサイルは誘導装置や信管に故障を発生し、ミサイルが一カ所に集まって行く。
ミカエル「セイヴァー、一緒にミサイルを破壊するわよ」
セイヴァー「ミサイルを破壊するのは良いけど、大丈夫ですか?」
向かって来るミサイルをみつえながら言うミカエルに対し、セイヴァーはそのまま攻撃したら大量のミサイルで大爆発が起きて学園にとんでもない被害が行くのではと心配する。
放たれたミサイルは見ただけで軽く30は超えているのもあって戸惑うセイヴァーにミカエルは安心させる為に頷く。
ミカエル「大丈夫よ。ウリエルのグランドウォールでミサイルの破壊対策は済ませてある。火災が起きた場合はガブリエルとラファエルが阻止する。もしもの場合はベリアルに任せているから」
セイヴァー「わ、解りました」
仲間がフォローするから大丈夫だ、と言うミカエルにセイヴァーは頷いた後、2人はミサイルに向けて手を翳し、掌に炎を纏わせ……
ミカエル「プリキュア・ロイヤリティーセイントファイヤー!」
セイヴァー「プリキュア・ワイバーンブレイズ!」
火炎放射を放ち、途中で炎の竜となって全てのミサイルを飲み込む。
直後、ミサイルが爆発し、衝撃波が広がろうとする。
セイヴァー「あ、あの、撃墜したのは良いけど、衝撃波が来ますよ!!?あのままじゃあ!!?」
ミカエル「さっき言った筈よ。ベリアル!」
ベリアル「全く、人使いが荒いリーダーじゃな!」
ラファエル「あはは、フォローしますね;」
呼びかけるミカエルにミカエル達の後ろに居たベリアルはぼやきながら手に黒い光球を生成しており、隣でラファエルも杖を手に衝撃波を迎え撃つ準備をしている。
ラファエル「プリキュア・イノセンスエアブラスト!」
イノセンススタッフを衝撃波に向けたラファエルはスタッフから烈風を放ち、衝撃波に当てる事で衝撃波の勢いを止め、爆風が向かって来る勢いも止める。
ラファエル「今だよベリアル!!」
ベリアル「うむ、後は任せろ!プリキュア・ブレイクアキシオン!」
ラファエルの呼びかけにベリアルは黒い光球を衝撃波に向けて放つと爆風と衝撃波がみるみると黒い光球へと吸い込まれていく。
ベリアル「わらわが放ったブレイクアキシオンは小型ブラックホールのようなものでな。別の場所へと跳ばせるのだ!故に、爆発エネルギーよ!天に帰るがいい!」
ミサイルの爆発エネルギーを吸い込んだ黒い光球は、被害が届かない宇宙空間へ飛ばした後、消失した。
これにより、ミサイルの被害はほぼ無くなった
セイヴァー「あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?」
誰もが喜ぼうとした瞬間、セイヴァーが突如叫び、誰もがぎょっとする中であるメダルを取り出す。
そのメダルには奇獣ガンQが描かれていた。
セイヴァー「……ガンQ呼べば、ミサイルを全て吸収させれたんだった;」
ベリアル「あー……まぁ、そこらへんは結果論じゃったし、終わったしな……」
ミカエル「そうね……(それにしても、あのアナザープリキュア達、1人でも厄介だったのに、一度に複数現れるなんて……相手側が引いてくれたのは運が良かったと言うしかないわね……)」
すいませんと謝るセイヴァーにベリアルは頬を掻きながら慰め、ミカエルは苦笑しながら内心、アナザープリキュアの強さよりも特徴などで脅威を感じていた。
陳宮「う、うーん」
そんな時だった。
先程のセイヴァーの声により意識を取り戻したのか、陳宮が声を漏らした後に目を覚ます。
相原「!君、大丈夫かい?」
陳宮「はれ?ここは……!?あ、恋殿!?恋殿は!?」
呼びかけた相原だが、陳宮は少しした後に慌てた様子で周りを見渡し、劉備達に気づいて慌てて揺さぶる。
陳宮「!桃華殿!白蓮殿!星殿に翠殿!!しっかりするのです!!」
4人を揺さぶっても目覚めない様子に慌てていた陳宮はセイヴァー達に気づいて睨むと劉備達を守ろうとしてか立ち上がって構える。
腕に抱かれていた犬も目覚めたのか、威嚇する様にうーと唸る。
陳宮「お、お前達、もしやチャイナ服を着た怪人の仲間なのです!ね、ねねがお相手するのです!」
セイヴァー「ちょちょちょ!待って待って!逆だよ逆!私達はアナザープリキュア、あなたの言うチャイナ服を着た怪人とは敵対してるの!それに、あなた達をその怪人から助け出したんだよ!」
慌てて身振り手振りで敵ではないと主張したセイヴァーに陳宮ははっとなる。
陳宮「そ、そうなのです。ねねは
加藤「大丈夫か?」
思い出してか顔を青ざめる陳宮に加藤が声をかける。
陳宮「だ、大丈夫なのです……一刀殿、一体どうしたと言うのです……あの日、
奇妙な事と言うのに誰もが顔を見合わせる中、陳宮は頭を抑えながら呻く。
エル「な、なんだか複雑な事情が起きてるっぽい?」
ツバサ「みたいですね;」
成り行きを見ていたエルの呟きにツバサも困った様に唸る。
とりあえずは陳宮の事は加藤やセイヴァー達に任せたミカエル達は未だに意識を失って居る劉備達を見ながら話し合う。
ウリエル「陳宮ちゃんの話を纏めると、何らかの理由でアナザープリキュアに襲われた後、アナザープリキュアに取りこまれてしまったようね」
サリエル「そのようね……後気になるのは、アナザープリキュアが逃げる際、アナザールージュとのリンクをロスト、やられたと言ってたわね」
サンダルフォン「言い方を変えれば、あたし達以外のプリキュアがアナザープリキュアを浄化した……と」
メタトロン「そのプリキュアを見に行きたいけど……」
この人達から目を離せない……とメタトロンは依然目を覚まさない劉備達へと目を向け、他の面々も見る。
サンダルフォン「救助したのは良いけど、まだ意識が戻ってないな……」
メタトロン「……多分、さっき陳宮の話に出て来た一刀って人に何かをされたショックで心に傷を負ったんだと思う……さっきの大声で起きなかったのもそのせい」
顔を顰めて6人を見るメタトロンにならば、とサンダルフォンはラファエルを見る。
サンダルフォン「ラファエルの出番だな。ラファエル、何とか劉備達を治療できるか?」
ラファエル「治療なら任せて、ただ……」
了承してからラファエルは困った顔をする。
サンダルフォン「ただ?」
ラファエル「ましろさんの時と違って、今回の場合、そのショックがトラウマになっていたら、治るまで時間がかかると思う……」
メタトロン「……そうなると後は当人次第と?」
うん……とラファエルは顔を伏せる。
ラファエル「当分は目を覚ますか分からないし……場合によっては目を覚まさないかも知れない」
ガブリエル「……こうなるとあのアナザーヤムヤムに取り込まれている他の人たちの事が心配ね……」
腕を組んで呟いたガブリエルにミカエルも同意か頷く。
ミカエル「……アナザーヤムヤムを助けに来たアナザープリキュア達も厄介ね……」
ガブリエル「そうね。アナザープリキュアと対面する前、私達は最初、アナザーライダー*7やヒトツ鬼*8のような連中だと思ったけど……」
ウリエル「実際戦ってみると、明らかにおかしい点が出て来た。数はこちらが多くて優勢であった。けど、アナザープリキュアが青龍偃月刀を出してから、状況が相手側に傾いた」
眉を顰めて呟くミカエルにガブリエルも同意し、彼女の言いたい事をウリエルが引き継ぐ。
サリエル「青龍偃月刀を出してから私達は押されだした。相手が見知らぬ力を使ったから苦戦した事について……もしかするとアナザープリキュアは
苦い顔をするサリエルにメタトロン達も先程の戦いを思い返して顔を歪める。
メタトロン「あの時、サリエルのカインドネスサイザーで翼を斬り裂いたり、背中に突き刺さってもあいつは攻撃を放って来た」
サンダルフォン「普通の相手ならサリエルの鎌に刺さる前に肩や腕にダメージを受けたら動作が鈍ったり、痛みで武器を落とすのをあいつは……」
サリエル「死神鎌「絶」を落としたにも関わらず動きを止めるどころか、逆に餓狼爪を出して一矢一殺を放った。それも腕や肩にダメージを受けているにも関わらず……」
各々にアナザープリキュアの行動を述べる。
ウリエル「それを考えるとサリエルの言う通りアナザープリキュアは戦っている間に少しずつ能力が上がっていると言うのは当たってそう。大ダメージに当たる攻撃が何回か当たっているにも関わらずに動けているのがさっきの黒いオーラによる自己再生でも大概過ぎるわ……」
ガブリエル「……戦闘中に能力が上がる敵。玲央の、知り合いの知識で言うならスパロボOGの機動兵器、バルドールやミロンガ*9の様ね……」
ミカエル「厄介過ぎにも程があるわ」
アナザープリキュアの脅威を肌で感じて改めて危機感を抱くミカエル達にベリアルは腕を組みながら述べる。
ベリアル「それだけではない。アナザープリキュアは能力だけでなく戦い方まで学習して成長しておる。事実誘導性能を持たない闘氣弾が誘導性能を持ってウリエルに横腹からの攻撃やラファエル達に背後から襲い掛かったり、わらわが攻撃を弾いた際、弾いた反動を使ってミカエルの剣を投げつけて来た。あんな攻撃、怪人には出来ない芸当だ。もしその能力が
ガブリエル「すべてのアナザープリキュアが自己成長する。確かにそれは厄介だけど、今挙げた自己成長以外にも
ベリアルに続いたガブリエルの言葉にミカエル達はガブリエルを見る。
ミカエル「ガブリエル、その2つのまずい能力とは?」
話を促すミカエルにガブリエルは一旦目を瞑り、暫し無言になった後、目を開いて答える。
ガブリエル「一つはいとも簡単に
ベリアル「……あれはただ、単純に怒ってなっとる様には見えなんだ……後から来た3人はプリキュアに対しての怒りでなっておる様に見えたぞ」
ガブリエルの推察にベリアルは指摘する。
ミカエル「確かに、あれは単純に怒ってなった感じではなかった……ベリアルの言う様に私達プリキュアへ怒っていた時のをスイッチにしていた様に見えたわ……」
ガブリエル「言われてみればそうね……そんなモンスター娘になった際の形態をモンスタープリキュアと呼称しようと思うわ」
ベリアルと同じように感じたのか同意するミカエルにガブリエルも思い返して納得してからモンスター娘での姿の状態についてそう述べる。
ベリアル「モンスタープリキュアか……ミカエルよ。お主は戦ってみてどう感じた?」
ミカエル「そう聞くけど……怪人姿の時とは戦ってないから純粋にどこまで強くなったか分からないわよ……」
話を振ったベリアルは言われてみれば……とアナザーヤムヤムとは最初からモンスタープリキュアの状態で対峙したし、救援に来た面々とはそこまで戦ってもないのでどこまで強くなったかを正確には量り難いのであった。
ミカエル「1つ、言えるのは……戦闘経験がある程度ある私達なら万全の状態で1人であるのならば撃退はいけるけど……戦闘経験が積んで居ない人では万全のモンスタープリキュアと交戦したら、ダメージが全く与えられず、逆に返り討ちに遭いかねない。セイヴァーがアナザープリキュアと戦えたのは私達が前持ってアナザープリキュアにダメージを与えた事で何とか弱体化していたのもある」
ベリアル「後は、あのハジケッぷりに相手が振り回されたのもあるな……」
最後に呆れた顔で述べたベリアルのに誰もが少し脱力するが、ミカエルの自分達がアナザープリキュアを撃退しか出来ないと言うのに歯痒い感じになる。
ミカエル「それでガブリエル。もう1つのまずい能力は?」
話を促すミカエルにガブリエルは一旦目を瞑り、暫し無言になった後、目を開いて答える。
ガブリエル「もう一つのまずい能力は、
ミカエル「念話能力を所持してる可能性!?」
告げられた事に誰もが驚く。
ガブリエル「考えてみて、あの時、私とサンダルフォンにメタトロンはアナザープリキュアに気づかれない様に死角から攻撃を放った……」
サンダルフォン「だが、アナザープリキュアは見てもいないのに殆ど回避しやがった。言われてみると、誰かに念話で教えてもらわなきゃ回避行動を取るのは無理だ」
メタトロン「アナザーパルフェとアナザーハニーが助けに来た時も都合よく現れた感じでおかしいよ。ガブリエルの推測が正しいのなら、アナザープリキュアは念話を使える事になる」
ガブリエルの指摘にサンダルフォンとメタトロンは思い出して一理あると頷く。
サリエル「あり得そうね……アナザーアムールが逃げる際にアナザールージュのリンクが切れたと言ってた。念話によってアナザープリキュアは
ウリエル「それなら最後に現れたアナザーアムールが3人に攻撃の事を教えたと言う事ね」
2つ目のに念話にサリエルとウリエルは呻く。
ミカエル「念話による情報共有。それによってそこらの怪人では出来ない協力プレイが可能としていると言う事ね……自己成長にプリキュアへの怒りを引き金に簡単に変身できるモンスタープリキュア……念話による情報共有……プリキュアオールスターズでなければ浄化できない、取り込んだ人を助け出さないと浄化してしまったら死んでしまう……どれもこれもなんとか対策しないと間違いなく敗北は避けられないわ……」
ベリアル「そうであるな……(しかし、あの成長ぶりは果たして共有してるで済ませて良いのだろうか……)」
今まで事で分かった事を呟いて渋い顔をするミカエルに同意しながらベリアルは内心、疑問を抱く。
ラファエル「皆~治療が終わったよ」
メンバーが話してる間、劉備達の治療をやっていたラファエルが話に加わって来る。
ミカエル「治療は済んだのね。どうだった?」
終わったと判断して劉備達はどうなったなったのかを質問するミカエルにラファエルは質問した
ラファエル「治療の方は無事に済んだよ。けど精神的なダメージを受けたせいか、殆どの子は目を覚ましてないよ。陳宮ちゃんがトラウマになってないのは奇跡かも知れないよ」
ベリアル「やはり北郷一刀から何か言われた事による精神的なダメージの影響か………むっ、ラファエル?お主は
報告を聞いてからベリアルは陳宮以外にも治療を受けて目を覚ました者がいると気づいて問う。
ラファエル「うん。その際に目を覚ましたのは袁術ちゃんと公孫瓚さんだよ。袁術ちゃんは袁紹と言う人に口喧嘩してる所に襲われたと言ってて、公孫瓚さんは馬超さんと趙雲さんと話していた所で迎撃しようとしたけど返り討ちにあったそうで……他の武将さん達と一緒に見知らぬ場所に囚われた時に陳宮ちゃんが見た
ミカエル「……ラファエルは私達が居る世界のプリキュアの中でもヒーラーとしてのスキルが一番優れている。そんなラファエルでも治せないくらい今の劉備達の心の傷が深刻なくらい酷いのね……」
ガブリエル「心の傷は簡単に治せないとは言え、此処まで酷いのは初めてね」
報告を聞いて険しい顔で呟くミカエルとガブリエルに誰もが沈痛な顔になる。
ベリアル「このまま放置する訳にはいかんな……」
相原「あ、皆、劉備さん達の事でなんだけど、救急車を呼んでおいたよ……本人達の許可がないから悪いけど、真名の方で入院して貰おうと思ってるよ。陳宮ちゃん……音々音ちゃんに起きた子達へと説明するのにお願いしてね」
ううむと唸っていたベリアルに話を終えたのか相原が来て、劉備達の今後の事を述べる。
ミカエル「そう、なら運良く運ばれた先で腕の良い医者。出来たら精神科医かカウンセラーがいてくれたら良いけど……」
目覚めた後の事も心配するミカエル達のに加藤も思案していた。
加藤(今回の戦い……アナザープリキュアの厄介な能力が色々判明したな……東堂さんや真田さんに報告しなければならないことが増えたな……)
とにかく、まずは真田に伝えるべきだなと加藤は真田へと連絡しようと電話をかける。
そんな真田に連絡している加藤を相原は唸る。
相原「これで次の戦いで生かせば良れば良いんだけど………」
ブラックペッパー「あの相原さん、一つ気になる事を言いますが良いでしょうか」
そこにブラックペッパーが話しかけて来たので相原は顔を向ける。
相原「ん?気になる事って?」
ブラックペッパー「その、アレテープリキュアが来る前に俺はモンスター娘化する前のアナザープリキュアと対峙した時、アナザーヤムヤムはある事を言ってたんです」
ある事?と首を傾げる相原にブラックペッパーは頷いて続ける。
ブラックペッパー「……【偽りの英雄】と言う言葉です……どうも雰囲気からして、アナザープリキュアはその偽りの英雄と呼ばれる存在を標的にしてるかもしれません。あの時、あの2人を狙ったのは、偽りの英雄をおびき寄せる為の人質にするつもりだった様で……」
セイヴァーと共に陳宮と話してるエルとツバサをチラッと見て相原は成程……と呟く
相原「偽りの英雄か……その人物が気になるな……」
ブラックペッパー「それと……アナザーヤムヤムがモンスタープリキュアに変身したのは、俺に対する憎悪で変わった感じでして……俺は本来のプリキュアとしてのあいつ等を思い出したのもあって……少し、心に来ましたね」
気落ちしているブラックペッパーに相原はそうだったんだ……と呟く。
相原「言ったのはアナザープリキュアであって、本来の彼女達ではないんだからさ、気にしなくても良いと思うよ」
ブラックペッパー「それでもですよ……俺がプレシャス達の救援として来ていたのを、もしかしたらと考えると……もしかしたら無自覚に下に見ていたのじゃないかって……」
慰める相原だがブラックペッパーは手を握り締める。
相原「……けど、そうなるとアナザープリキュアは男に守られる事に対する反感を抱いている可能性があるかもしれないね……」
ブラックペッパー「デリシャスパーティの皆のアナザープリキュアはそうかもしれませんが、他はどうかは俺にも分かりません」
だよね……と相原は腕を組んで唸る。
相原(あながち、アナザープリキュアは戦う女の子を守ろうとする男を嫌っていると言うのは外れてないかもしれないな……)
その間に真田への連絡を済ませた加藤はセイヴァー達にアナザールージュが浄化された事を伝える
加藤「皆、どうやら真田さん達の方でアナザールージュを浄化されたみたいだ。それでその際に現れたメダルに刻み込まれているキュアルージュの映像を見るとの事だけど、その映像は重要なものになるから今から俺達も真田さんの所へ向かうぞ」
セイヴァー「あ、やっぱりそうなんですね。キュアメサイア達が浄化したんですね」
ああ、と加藤は肯定する。
加藤「それに、真田さんからの話によるとキュアマフティーと言う新しいプリキュアもいる」
ミカエル「キュアマフティー、どういう人なのか気になるわね」
セイヴァー(あ、瑞希先輩もプリキュアになれたんだ)
名前を聞いてセイヴァーが内心、納得してからあっちも変身できてよかったと安堵する。
加藤「相原達は未だ目を覚まさない劉備達とツバサくん達を頼む」
相原「了解です。こちらも任せてください」
加藤が相原に目を覚まさない劉備達と無事であるツバサ達の方を任せるとセイヴァーと友美、ベリアルが同行する。
加藤達が真田達の居る場所に向かうのを見送ると太田のスマホに着信が来る。
太田「?誰からのだ?」
取り出したスマホを見て、メールが来ているのにすぐさま内容を見る。
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from:揚羽
どこかから逃げて来た虹ヶ丘ましろちゃんを今、井上拓也君が保護した。
俺が近くに来た時にはドキドキプリキュアと関わりを持つレジーナが居たんだが、ましろちゃんが保護された様子を見守っていた。
今は二人は一緒にヌーベル学園に移動している
こちらも一人、戸惑った様子の野乃ことりちゃんを保護したので基地に戻る。
追伸
井上拓也の近くで見た事もない
彼女もどこか戸惑った様子で辺りを見渡していた感じであった。
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そこには、同じテイルズディフェンドの隊員の揚羽からましろが拓也に保護されたと言うメッセージが書かれていた。
太田「おお、ましろちゃん見つかったのか……どうしてレジーナちゃんがいたのか、ことりちゃんがいたのか分からないけど……しかし、茶髪の見た事もない女の子?あ、画像がある。この子が……」
んん?と首を傾げながら太田は相原やアレテー組に伝える為に向かう。
太田「みんな、仲間からましろちゃんが保護されたって連絡があった」
これ、と太田は相原やミカエル達にスマホの画面を見せる。
相原「ましろちゃん、無事に保護されたんだ。良かった……けど、気になる事が書いてあるね」
ミカエル「ほんとね。ましろ以外に気になる名前がある」
ブラックペッパー「この名前の子達もプリキュアに関わる人達なんですか?」
太田「ああ、前者のレジーナはドキドキプリキュアの相田マナちゃんや円亜久里ちゃんに関わりがあって、後者はHUGっと!プリキュアの野乃はなちゃんの妹だよ」
成程……とブラックペッパーは納得してから画像の茶髪の少女に目を向ける。
ブラックペッパー「この子もプリキュアに関わりを持ってる子なんですか?」
太田「いやぁ……それが分からないんだよ」
相原「確かにそうだよね……この子は見た事ないな……」
困った顔で答える太田に相原も同意する。
ミカエル「この子、何か気になるわね……」
ガブリエル「様子を見るからに、どこかから迷い込んだ子かしら……この子がもしもプリキュアだったら、まずい事になりそうね……」
サンダルフォン「確かに、ここではアナザープリキュア、富橋市で聖奈達が見たうた達を襲った
メタトロン「私達が見たいろはやまゆ、それにこむぎとゆきを殺そうとしたビョーゲンズのような輩だっている」
ウリエル「プリキュアそのものを憎む輩にも注意しないといけないわ」
ラファエル「そういう輩に襲われないよう私達が護らなければならないといけないもんね」
サリエル「ラファエルの言う通りね。けど、護らなければならないのは他にも居るわ」
アレテー組も各々に述べた後にツバサとエルに視線を向けた。
見られた2人は話についていけてなかったので戸惑った様子で顔を見合わせる。
ツバサ「あの、どうして僕達を見るのですか?」
ミカエル「今の話聞いたけど、何か理解出来なかったの?」
エル「えっと、私たちも守られる理由はなんなのかと思って……」
戸惑いながら答えたエルに頷くツバサを見てミカエルは確かにそうか……と理由を言う。
ミカエル「あなた達はあの怪人に1度、目を付けられた。もしかしたらまたあなた達を狙うかもしれない。だから守る必要があると言う事」
ツバサ「な、なるほど……(それにしても……今回の事で僕の中にさらなる違和感が出来始めてる気がする……さっきボク達を助けてくれたガブリエルと言う人を見ていたら脳裏に何か浮かぶものがあった……)」
エル「そういう事……(なんだろう。あの時から私の頭に何かが浮かんで見えるのは……)
ミカエルの質問に対しツバサとエルは今の話に戸惑いを抱きながらその一方で各々の脳裏にあるものが浮かんでいた。
ツバサの脳裏に浮かんだのはオレンジの髪をし、オレンジ色の衣装を纏った姿を、エルの脳裏には紫の髪をし、お姫様をイメージしながら動きやすくした衣装を纏った姿が浮かんだ
ツバサ(あの姿、ボクにとって、拾われる前の記憶にとって重要なものだろうか……?)
エル(どうしてあんな姿が浮かんで来るんだろう……)
ツバサとエルは脳裏に浮かんだものに戸惑いを抱いた。
そんな2人の様子を見ながらミカエルはウリエルとサリエルに指示を伝える。
ミカエル「ウリエル、サリエル。2人の護衛に付いてくれない?このまま帰らせたいけど、また隙を見てアナザープリキュアが来たらいけないから」
ウリエル「護衛ね。わかったわミカエル」
サリエル「そこの2人。家に帰るので私達も一緒に付いて行くからね」
その言葉の後にウリエルとサリエルの身体が一瞬光った後に私服を纏った姿へと変わる。
サリエル→瞳「改めてキュアサリエルこそ天月瞳よ」
ウリエル→忍「キュアウリエルこそ天賀忍。宜しくね」
エル&ツバサ「は、はい!」
挨拶した後、瞳と忍に連れられてツバサとエルはその場を去る。
サンダルフォン「あたし達はどうするんだミカエル?」
ミカエル「サンダルフォンとメタトロンには相原さんとブラックペッパーと一緒にアナザーヤムヤムが暴れた場所の片付けをお願いね」
メタトロン「良いけどミカエル達はどうするの?」
見送ってから今後を聞くサンダルフォンにミカエルは答え、メタトロンの問いには劉備達とそんな彼女達を心配そうに見ている陳宮や公孫瓚、袁術を見る。
ミカエル「私達は、陳宮ちゃん達と一緒に目を覚まさない劉備達を病院へ連れて行くわ」
太田「万が一のことに備えて俺も同行するよ。説明する大人がいないといけないしな」
メタトロン「わかったわ。劉備ちゃん達の方はお願いね」
了承してこちらは任せてと言うメタトロンにミカエル達は頷いた後、病院へ向かう組は変身を解除して暫し待つと相原が呼んだ救急車が4台来て、救急隊員に太田が説明して劉備達を乗せると、ミカエルこそ天神司、ガブリエルこそ天城百合香、ラファエルこそ天羽奈央は太田と共に付き添いで救急車に同乗して病院へと向かう。
サンダルフォン「それじゃあ頑張ろうかメタトロン」
メタトロン「そうだなサンダルフォン」
ブラックペッパー「それでまずはどこからやります?」
相原「えっと……」
残ったサンダルフォン、メタトロンに相原とブラックペッパーはアナザーヤムヤムが暴れた場所の片付けを始める様子を赤い燕尾服の男が見ていた。
???「流石はこの世界に置ける救世主ナンバーワンの一人、キュアセイヴァー………まだまだひよっこではあるが、磨けばありゃあ化けるな………しっかし、アナザープリキュアが複数来たのは想定外だったな……ま、あっちが退いてくれてめっけもんだな」
そう呟きながら赤い燕尾服の男はポケットから《六枚のメダル》を取り出した
???「いとも簡単にモンスター娘のような形態になりやがり、自己成長かつ情報共有を持ちでなおかつノーワンの様に人間を取り込む事が出来るアナザープリキュアを相手にするには、今のプリキュア共には勝ち目がねえ。だからこそ、テガソードの野郎は俺様にプリキュア共に渡す為に
そのメダルには赤い狼のヒーロー、青いライオンのヒーロー、黄色のティラノザウルスのヒーロー、緑の鷲のヒーロー、黒い一角獣のヒーロー、白い熊のヒーローが描かれていた。
???→ファイアキャンドル「待っていろよプリキュア共!このブライダン特攻隊長、ファイアキャンドル様*12がお前らに取り込まれた人間達を救うナンバーワンの力を届けてやるぜ!!」
そう、この男、現段階で最後のスーパー戦隊、ナンバーワン戦隊ゴジュウジャーと戦った人物であるファイアキャンドルであった。
先程キュアセイヴァーの変身の邪魔をしようとしたアナザーヤムヤムに対して火球を放ち、アナザーヤムヤムを邪魔したのも彼である。
ファイアキャンドル「とりあえずは、遠野吠のメダルはプリキュアオールスターズの逸れもの繋がりでキュアスカイに渡すとして……後の奴らは……」
ブツブツ言いながらファイアキャンドルは誰にどのメダルを渡すかを考える。
ファイアキャンドルの手の中で輝くゴジュウジャーのメダル。
それがアナザープリキュアに取り込まれた人々を救う手立てとなる。
────
アナザーヤムヤム達がセイヴァー達の前から離脱した後と同時刻、墨村市にあるショッピングモールの近くにある公園では、ジュウガ達が気にしていたキーブレード使いの一人であるライトニアが居た
ライトニア「俺が暫く別の世界に行ってる間に、この世界では色んな事が起きたみたいだな*13……メサイアとスカイ以外に現れた新しいプリキュアに
ぼやいてからライトニアは自身のスマホの着信履歴に映るリスターのを見る。
ライトニア「リスターの話だと、この世界に現れたアナザープリキュアの内、アナザーマーチとアナザールージュが浄化された一方で、メサイアが自信を失ってしまったと……
リスターの報告と協力者の補助ので知ったのに眉間を揉んでいたライトニアの処に一人の少女がやって来る
???『だからこそ、君ははたけカカシに関わりを持つ
ライトニア「ああ。彼なら彼女を立ち直らせる事が出来るからな、
こらこら、とフルネームで言われた少女、なじみは腰に手を当てて訂正する。
???→安心院なじみ*14「ライトニア君。そこは
ライトニア「悪いな
謝罪してからなじみに礼を言うライトニアに良いって事さ、となじみは返す。
なじみ「ああ言うギャグキャラ用の異常性や過負荷も用意済みだっただけさ。それよりライトニア君、先程得た事を報告するよ」
報告?と聞く態勢に入るライトニアになじみは報告を始める。
なじみ「一時は人吉君に貸し出したスキル、
ライトニア「俺の知らない人間が5人以上も……(まさか、
報告を聞いて思案するライトニアになじみは楽し気に見ている。
なじみ「彼らもまたライトニア君達と同じように、世界を救うために活動してるからね。それと、ライトニア君はプリキュアに関わりを持った人達を保護してるよね」
ライトニア「そうだが、どうかしたのか?」
何かあったのかと思い聞くライトニアになじみは報告を始める。
なじみ「そのライトニア君が保護した人物の一人であるレジーナちゃんがある光景を目撃したんだ」
ライトニア「何を目撃したんだ?」
それはこれさ、と言って自分のスキルで作り上げただろう写真をライトニアに見せる。
ライトニアがその写真を見るとましろと話す
なじみ「その写真の通り、ましろちゃんに
ライトニア「OLの女性ね……。OLなら色んな所にいるけど、なじみさんが話すからには、この写真の女性は普通のOLとは思えんな…」
大当たりさと言うなじみのを聞きながらライトニアはもう1度写真を見る。
女性は成人した女性だと分かる位の身長でレディーススーツで身を包んだ体型はグラビアモデルみたいな感じで髪型は何となく
なじみ「そうなのだよ……彼女はを調べようと思ったが……
ライトニア「調べられなかった……それって」
驚くライトニアになじみは思い出しながら言う。
なじみ「そう、このなじみさんが調べられなかった存在は……
ライトニア「……そうなるとこのOLには注意すべきか……(しかし、この茶髪のショートウルフ……どうも気になるな……なぜだろうか……)」
OLがどんな存在かを推測するなじみにライトニアは真剣な顔で見る。
なじみ「とにかく、OLは何かの目的があってましろちゃんに接触したのは確かだ。故に気をつけた方がいい。このOLを放置すれば、恐らくだけど、ましろちゃんがソラ君達の敵になりかねない」
ライトニア「ああ、気を付けるよ……皆にも伝えておく」
忠告するなじみにライトニアは頷く
なじみ「そう言えばライトニア君はある別の世界に行ったそうだけど、その別の世界で何をしていたのかな?」
その後になじみは別の世界で何をしていたのか気になったのかライトニアに聞く。
ライトニア「その事でね、その世界である物を貰ってきた」
なじみ「ある物?」
何かな?と興味津々で聞くなじみにライトニアはこれだよと見せる。
ーエモ!ー
それは3本の人の感情を表現した様な顔が描かれた電池の様な円柱のカプセル型アイテムであった。
なじみ「このアイテム達。それぞれ
ライトニア「これは
ほほう、と興味深そうにライトニアから1本のエモルギアを受け取って観察する。
なじみ「エモルギアね……なかなか面白い子達だね」
ライトニア「そのアイテム達を使うことで変身するヒーローがこのメダルのヒーロー達さ」
そう言ってライトニアは次に
どのメダルの絵柄に刻まれた戦士は似た様な感じだがそれぞれ色が違う感じであった。
なじみ「ふむ、それぞれ
メダルを見たなじみはライトニアにメダルに描かれた戦士たちについて問う。
ライトニア「初代ギャバンとは繋がりはないかな?だけど、メダルに描かれた彼らは面白い事に誰もがギャバンの名を持つ宇宙刑事でね。赤いのが宇宙刑事ギャバン・インフィニティ*18、銀色のは宇宙刑事ギャバン・ブシドー*19、金色のは宇宙刑事ギャバン・ルミナス*20特にこのギャバン・インフィニティは俺たちの様に様々な世界を渡っているみたいだ」
自分が来訪した世界にて出会った戦士達についてライトニアは答え、ほうほう、となじみはさらに興味深そうにメダルやエモルギア達を見る。
なじみ「そのエモルギアとメダルもプリキュアを救う為の鍵かな?」
ライトニア「ああ。メダルのは言うまでも無いが、エモルギアもまた彼女達の助けになると思ってね(万が一、メサイアが
同意しながら内心、そう考えているライトニアにエモルギアを弄りながらなじみは納得する。
なじみ「成る程、だから君はそのエモルギア達を連れて来たんだね。哀しみか怒りのエモルギアが
推測するなじみにライトニアは肯定する。
ライトニア「そのとおりだ。事実、アナザープリキュアがモンスター娘のような形態に変身するのはプリキュアに対する怒りが原因だからな……最初からモンスター娘のような形態に変身されたら
なじみ「スカイを除いてアナザープリキュアを浄化できる3人の今の実力では勝てないか……まぁ、ライトニア君。決めつけるのは早いよ」
厳しい顔で言ったライトニアになじみは彼の言い分を否定する。
ライトニア「なじみさん。それはどういう意味かな?」
なじみ「そりゃあね。確かにアナザープリキュアを浄化は出来ないにしても、この世界には別世界の正義のプリキュア*21が何人か来ている。何れも
そう言われてライトニアはそうだったね……と呟く。
ライトニア「彼女達の事を失念してたよ。申し訳ない気持ちになるよ」
なじみ「まぁ、その別世界のプリキュアにも何人か悪い奴等*22が居るし、そいつ等の介入も想定した方が良いね……」
指摘に対し、そこだよな……とライトニアは唸る。
ライトニア「異世界の悪のプリキュア……もしもの為に
考えながらライトニアはポケットから
2枚のメダルはそれぞれ少女が描かれていた。
なじみ「今度は2人のお姫様のメダルかい」
ライトニア「ああ、サリュートに渡したプリンセス・リップル、プリンセス・ジール、プリンセス・ミーティアとは違うプリンセス、プリンセス・ヴィオラ*23とプリンセス・ネージュ*24のメダルだ。この2枚のメダルは
手にある2枚のメダルを見せながらライトニアはそう言う。
なじみ「うた達とは違うプリキュア?もしかして
出て来た名前になじみはうた達と関わりのある存在について言うと肯定される。
ライトニア「ああ。なじみさんは2人の事を知ってるのか?」
なじみ「まあね~ライトニア君に会う前に神社にやって来た
聞くライトニアになじみはそう返す。
ライトニア「狼の仮面を着けた和服の青年か………(あの青年、何か気になるな)」
なじみ「その青年も、白永神社に居るから、気になるなら見に行くといいよ」
思い当たる人物がいるので思案するライトニアになじみはそう言う。
ライトニア「そうだな。一度将悟さんに報告しようと思っていたからね。そのついでに狼の仮面の青年に会ってくるよ。それとなじみさん」
なじみ「なんだい?」
エモルギアと戯れていたなじみにライトニアは真剣な顔で言う。
ライトニア「一つ気をつけたい事がある。もしかしたらこの世界の何処かに、黒い水晶に関わる者が来てるかも知れないんだ」
なじみ「黒い結晶……君の師匠が見た怪物にあったのと関わりのあるのか………解った。そういう存在への対策しておくよ」
頼んだ、となじみに警告を告げたライトニアは歩き出す。
ライトニア「それじゃあ俺は白永神社に行くよ」
なじみ「ああ、行ってらっしゃい」
報告の為白英神社に向かうライトニアを見送ったなじみはふうむと顎を摩る。
なじみ「アナザープリキュアのモンスター娘化を発動する条件に制限をつけるスキルを発動……したいけども、あいつ等って世界の殺戮者の様にスキルが上手く発動しないんだよな……だから、今はこの世界出身のプリキュア達に戦闘経験を積む事で実力が早く高まるのと、オマケでステータスも上がり易くなる様にと言うのもついでに付けておこう……」
「それは良いかもしれませんね。
これで良いかな?とスキルを発動して呟いたなじみは自分でもない、先程いたライトニアでもない第三者の声に驚きもせずにそうだね、と頷く。
なじみ「僕に接触して来た君ともう1人は他の者達と違って、
「無論です。ですが、私が早々にやられては彼女、メサイアの成長に繋がりませんからね。程よく戦える様に扱きますよ。無論、彼女達に戦闘経験を積んでもらう時間を確保する為にも他のアナザープリキュアが早いテンポで襲撃しない様に誘導はするつもりですが……他の悪意もつ者達が襲撃をかけない事を祈りましょう」
頼むよ、と言ったなじみは声の主の気配が消えたのを確認する。
なじみ「ホント、彼女が完全な敵ではないのがありがたいね」
空を見上げながらなじみはさて、どうなるか……とぼやく。
だが、愛香達に戦闘経験を積ませる為の時間を確保できたのは確かだ。
────
暗い空間に再びウォズが現れる。
ウォズ「さて、キュアセイヴァーの活躍によりアナザーヤムヤムは撃退したが、残念ながらアナザーヤムヤムの中に取り込まれている北郷一刀と関羽達を始めとする恋姫無双のヒロイン達にミカエル達異世界のプリキュアではアナザープリキュアを浄化出来ない事、そしてスカイ以外万全の状態のモンスタープリキュアに対抗出来ない等の解決しなくてはいけない問題が出てきてしまったからね」
アナザーヤムヤムのカードを弄りながらウォズは語りだす。
ウォズ「ライトニア君が用意したアイテムと彼の協力者であるなじみ君達の存在が愛香君達の今後の助けになるのは確かだね」
続けざまにライトニアやなじみのを出してからあるカードを取り出す。
ウォズ「さて、ましろ君の無事が確認された際、読者にとって気になるものがあるよね?そう、
ウォズ「そんな
カードを仕舞ったウォズはその後にキョトンとする。
ウォズ「何?前回のラストはなんだか私の雰囲気が違っただって?まぁ、そこらへんはちょっとした事情があってね……」
苦笑してから一礼したウォズの姿は空間に溶けて消えていく。
───
アナザーヤムヤムを撃退し、拓也がましろを無事に保護してレジーナに会ってヌーベル学園に向かう中、墨村市にある公園では
頭には小豆色のベレー帽を被り、薄紫の七分袖トップスの上に、ボタン付きのピンク色のビスチェを重ねて着ており、下は群青色のスカートを履き、足には足首までの濃い紫色のショートブーツを履いている。
見た目の年齢から中学生位だろうか、公園のベンチに座った少女は自分が今の状況に陥るまでに至った経緯を思い返していた。
少女(……
思い出して少女はブルりと震える。
少女(もうだめだと思っていたら
助けてくれたピンクの髪の女性と紫のコンバットスーツを着た人、白い女性型ロボットは大丈夫かな……と思いながら少女はまだ考える。
少女(戸惑いながら人に聞いたら
言葉を漏らすと耐えきれなくなったのか、涙が流れ、少女は嗚咽する。
暫くすると涙を拭った少女は決意する。
少女「……絶対に帰るんだ。お母さんの所へ、誕生日パーティをするんだ……ひとまず、あの時助けてくれた女の人に出会えたら良いんだけど……」
今後を考えて。金髪の少女が来ない事を祈りつつ、少女は母の元へ帰るために行動を取る。
そんな少女の名は
本来ならばとある妖精との出会いを縁にとある少女と共に
だが、とある少女の介入もあり、今の彼女は何処にでも居る普通の女子中学生に変わりなかった。
次回、アナザールージュの戦いの後日談