四季島皇国戦記   作:阿鬼羅

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第29話

1943年4月2日リバティリア合衆国ワシントンD.C.ホワイトハウス大統領執務室

 

この日ここにはハリー・S・トルーマンが戦況を聞くために陸海軍の首脳を呼び出していた

 

トルーマン「ではブリテン本土は維持できないか」

 

キング「はい、新造艦の大半を太平洋に送ったため大西洋どころかドーバー海峡の制海権を維持できません、それどころか四季島の機動艦隊が地中海に進出しつつあるのでこのままではスカパ・フローすら安全圏では無くなりつつあります」

 

マーシャル「対岸にナチの地上軍が多数展開しています、指揮官はロンメルです、ブリテン本土の艦隊と航空隊を黙らせた後一挙に上陸してブリテン本土を制圧するつもりかと」

 

トルーマン「対処法はあるのか?」

 

キング「現状では対処法は、それこそ太平洋に残存する艦隊を全て大西洋に送り込むくらいしか」

 

トルーマン「四季島の聯合艦隊はどうするのだまさか西海岸を四季島の好きにさせる気か」

 

キング「大統領閣下、せめてアラスカ級2隻とサラトガを大西洋艦隊に廻す許可をでなければ制空制海権を維持できません、すでに大西洋艦隊で動ける戦艦はニューメキシコとミシシッピのみ空母はレンジャーとボーグ級3隻だけブリテン艦隊もキングジョージⅤ世級2隻とレナウンと装甲空母3隻、ガレア艦隊もクルーべ級1隻のみで空母は無しこれでは支えきることはできません」

 

トルーマン「制空権は地上基地の飛行隊でどうにかならんか」

 

アーノルド「無理です、敵は我々より多く質も同等かそれ以上です」

 

トルーマン「陸軍はどうだ上陸してきた場合対処は可能か?」

 

マーシャル「厳しいかと現在ブリテン本土には多数の戦車が展開していますがナチのアニマルタンクに対処できるのはM10位で残りは正面では一方的に叩かれます」

 

トルーマン「勝ち目はないかから」

 

そう言うとトルーマンは辺りを見渡し、室外に誰もいないか確認させるとここだけの話を始めた

 

トルーマン「マーシャル沖海戦の後四季島から外交官が来た」

 

キング「なんですと」

 

マーシャル「それで内容は」

 

トルーマン「我が国との講話、そしてナチとの講話の仲介だ」

 

アーノルド「講話の条件は?」

 

トルーマン「我が国が持つ太平洋諸島アラスカ全土の割譲、なおその地の権益については半数は四季島政府が正当額の3倍で購入残りはそのまま、ハワイに海軍の小艦隊の駐留地の有料許可、満洲特区への我が国の財界の参加許可といったものであったその代わり西海岸3州に四季島軍の部隊の展開と駐屯地の有料供与四季島企業の優遇することが条件だ。これを飲むならパナマ運河利権の1部をドイツに譲与する条件で我が国と枢軸諸国への和睦を仲介するとの事だ、また条件内に38度線以南の朝鮮半島をリバティリアに譲渡すると書かれていた、内容には軍は陸軍5000名海軍軽空母1隻巡洋艦1隻駆逐艦5隻に潜水艦禁止航空機50機までの配備を認めるとのことだ、奮戦し一太刀を浴びせれば条件は変わるだろう」

 

マーシャル「それは」

 

トルーマン「それにだ、ブリテン本土攻略までハワイや西海岸を攻撃しないとも言ってきている、太平洋はどうにかなるが事が露見すればどうなるかわからん、海軍には最低限四季島海軍と戦える程度の艦隊を残して大西洋に廻ってくれ、それまでは外交で西海岸を守る」

 

キング「了解しましたウェストヴァージニアとアラスカ級2隻サラトガとエンタープライズとボーグ級3隻を大西洋に回します」

 

マーシャル「陸軍も西海岸に部隊を増やします、ブリテンには現状の部隊でどうにかしてもらいます」

 

アーノルド「航空団も戦線を維持させます」

 

トルーマン「頼む」

 

 

1943年6月13日角田中将率いる第3機動艦隊がジブラルタルに展開この艦隊には四季島いや中津が持てる技術のすべてを注ぎ込んだ噴進式艦上戦闘機疾風が搭載されていた

疾風は武装25㎜機関砲6門を機首に集中配備それに翼下にガンポッドや空対地無誘導ロケットや精度は低いが誘導式空対空ミサイルを搭載できた

全長: 15.2 m

全高: 4.95 m

翼幅: 11.81 m

 

見た目はF100スーパーセイバー一応音速を超えれる

 

このモンスター戦闘機を見たルフトヴァッフェ関係者は一応配備を進めていたme262シュヴァルメやme163コメートを鼻で笑う性能であったシュヴァルメが900㎞出せないのに疾風は1200㎞を出して余裕で3000㎞ほど飛ぶのだ、この報告を聞いたヒトラーはゲーリングを呼び出しすぐに疾風を超える戦闘機を作るように命じつつ外務省を通じて疾風の購入に走ったが四季島からはそれの試験機で廉価版に当たる炎龍の輸出を提案されていた炎龍は速度こそ950㎞程であったが航続距離2500kmとシュヴァルメよりも長く飛べた、ヒトラーは炎龍48機を即決で購入ゲーリングもこの機体に精鋭を乗せたこの部隊はガーランド少将を司令官に48機の炎龍を扱う最精鋭部隊とし第44戦闘団の名称を与えられていた

 

炎龍がフィラルドの四季島軍基地から空輸され機体が第44戦闘団に引き渡されたのは6月15日第44戦闘団が戦闘可能になったのは翌月の1日であったこの短期間で転化訓練が終わったのはパイロットが精鋭なのは無論だが全員シュヴァルメの操縦経験を持っていたことと炎龍がシュヴァルメににた機体出会ったことに由来する

 

そして7月5日第3機動艦隊はドイツ、イタロス、ヴィシーガレア軍との共同で七夕作戦を発動ブリテン艦隊を釣り出すためにポーツマス軍港空襲を匂わせる動きを取った、これに引っかかったのはポーツマス軍港を目指していたフレーザー中将率いるブリテン本国艦隊であったフレーザーは第3機動艦隊の出撃を確認するとブリテン各地の飛行隊と連携を取るためブリテン島の西側に展開これにより第3機動艦隊を攻撃した後攻撃隊がブリテン島に帰還させつつ艦隊が敵の攻撃圏外に脱出するつもりであった

艦隊は旗艦アンソン、同型艦のデューク・オブ・ヨーク装甲空母イラストリアス級3隻に重巡洋艦ノーフォーク、ロンドン級重巡洋艦2隻に軽巡洋艦ベルファスト、ダイドー級軽巡洋艦3隻駆逐艦15隻で編成されたブリテン艦隊の最後の主力とも言える艦隊であった、対する第3機動艦隊は大鳳型6隻に急ぎ建造された改大鳳型白鶴型の白鳳、黒鳳近江型4隻伊吹型4隻阿賀野型2隻秋月型12隻松型16隻艦載機480機

 

先に敵を見つけたのはブリテン側であったブリテン各地から偵察機を放ち発見したのであった、位置を聞いたブリテン艦隊は攻撃隊の射程に敵を収めるために200マイルまで接近させると決定ビスケー湾沖に展開している角田艦隊に向け前進を開始した、同時にブリテン各地の飛行場からB25、B26といった双発中型爆撃機に魚雷を装備した部隊が護衛機とともに一番槍目指し出撃していった。偶然にもこれを探知したのは船団襲撃からビスケー湾に帰還途中のUボートU827であった

通報を受けたルフトヴァッフェは角田艦隊援護の為にフォッケウルフfw190戦闘機36機とこの日の為に集められた第44戦闘団の炎龍48機を出撃イタロス空軍も四季島から導入したGCM.0.0(零戦21型のライセンス生産機)やGCM.0.1(零戦22型)合わせて57機をヴィシーガレアは完成した戦艦リシュリューに軽巡洋艦プリモゲ駆逐艦ゲパール四季島から購入した空母ノルマンディー重巡洋艦ラ・フォンテーヌ駆逐艦ラ・ロシュル、ド・リューリスの2隻とフリゲート艦5隻戦闘機48機をを角田艦隊の前衛として配備ヴィシーガレアとしては四季島に恩を売るつもりであったが角田は同盟国の艦隊を沈めるわけには行かないと防空のためにガレアに展開していた第10戦闘機戦闘団に直掩機を依頼していた

 

ブリテン島沖上空

 

マクレンスキー「まさか大西洋で四季島の機動艦隊とやり合うことになるとは」『全機周辺警戒わ怠るな』

 

ブリテンパイロット1『3時上方に敵機突っ込んでくる』

 

マクレンスキー『戦闘機隊全機ブレイク、ブレイク』

 

ブーン

 

ダダダダダダダ

 

ドカーーン

 

マクレンスキー「何機か喰われたか」

 

爆撃機クルー『敵機はフォッケウルフだ、くそナチめ』

 

ダダダダダダダ

 

爆撃機クルー『4番がやられたぞ』

 

爆撃機隊指揮官『各機編隊を密にして弾幕を張れ』

 

ダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダ

 

爆撃機クルー2『8番機2機そっちに行ったぞ』

 

爆撃機クルー3『くそ落ちろ』

 

ダダダダダダダ

 

這々の体で迎撃網を潜り抜けた攻撃隊に角田艦隊からの迎撃機が襲いかかる

 

爆撃機隊指揮官「あ、あれは」『全機密集しろ敵の新手だ』

 

それは白鳳、黒鳳から発艦した疾風48機が襲いかかった、護衛のP51やF6F、モスキートも果敢に反撃するが疾風は彼らにとって未知の戦闘機であった

 

『くそ速い、速すぎる』

 

『被られた、助けて、ぐわぁ』

 

ドカーーン

 

攻撃隊は角田艦隊どころかその前衛に当たるヴィシーガレア艦隊を見る事なく壊滅していった

 

戦艦アンソン艦橋

 

フレーザー「なに、壊滅、間違いないのですね」

 

参謀長「はい、地上基地からの攻撃隊190機あまりが壊滅と」

 

フレーザー「そうですか、とはいえ艦隊を下がらせる事はできません、全艦前進、角田艦隊を討ちます」

 

「「「Yes,sir」」」

 

こうしてフレーザー艦隊は前進を継続これが角田の罠にかかる行為とも知らずに

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