四季島皇国戦記   作:阿鬼羅

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第32話

1943年8月11日

この日ブリテン帝国宰相ウィンストン・チャーチルは前日の爆撃隊壊滅の報告を受けるより前に機上の人となりリバティリア合衆国大統領ハリー・S・トルーマンとの会談を行っていた

 

チャーチル「とにかくブリテン島への増援を陸だけじゃなく艦隊もだ速ければ奴らは来月にも上陸してくる」

 

トルーマン「無茶を言わんでくれそんな余剰な艦隊など我が合衆国には存在しない」

 

チャーチル「太平洋や東海岸にいるではないかね」

 

トルーマン「太平洋艦隊は四季島の空母が大量に展開しているこれを無視することはできない」

 

チャーチル「ならば東海岸で完成したばかりの空母はどうだあれなら太平洋艦隊の戦力は減少しないだろう」

 

トルーマン「無茶を言うなあれを引き抜けば太平洋艦隊に新造空母が行くのは早くて来年末だそれまで敵の上陸がないとも限らん、せめてカサブランカ級とその改造艦で我慢してくれ」

 

改カサブランカ級それは空母損失の多さに供給が追いつかなくなり機動艦隊の維持ができなくなることを恐れた前大統領ルーズヴェルトが当時量産を開始していたカサブランカ級の設計図を利用し最大速力25ノットと旧式戦艦部隊より早く機動艦隊としてぎりぎり運用できる空母建造を命じていたのであった

 

チャーチル「ならばそれと艦載機を回してくれそれに戦艦もだメリーランドやカリフォルニアは速度的に太平洋艦隊では使いにくいだろう、大西洋に回してくれ聞いた話だとアイオワ級戦艦が2隻戦列入り間近なのだろ、なら問題ないはずだ」

 

トルーマン「可能かねキング長官」

 

キング「可能です」

 

チャーチル「ならば陸軍はどの程度回してくれるのかね」

 

トルーマン「だせて歩兵12個師団それ以上は無理だねアラスカ、西海岸両方を守らんといかんのでな」

 

チャーチル「まあいいか、では今日はこれで」

 

 

会談を終えるとチャーチルはそのままカナダに向かいカナダ軍の派兵を依頼するとすぐさまブリテン島に帰還した

 

 

キング「大統領、よかったのですか、太平洋から艦隊と陸軍を引き抜いて」

 

トルーマン「………キング長官ブリテン島に艦隊の護衛を受けた陸軍部隊が着くのに何日かかるかね?」

 

キング「大体艦隊だけで15日程度かと陸軍部隊の準備を考えれば到着は来月末から再来月の頭かと」

 

トルーマン「その頃にはロンドンは愚か王室や政府機能疎開予定地のインヴァネスも危うかろう」

 

キング「それはどういう」

 

トルーマン「四季島の外交官が枢軸は来月予定の上陸作戦を繰り上げて今月中に上陸すると言ってきた、昨日の爆撃はヒトラーの逆鱗に触れたらしい」

 

キング「それは、あの御仁に教えなくてよかったので」

 

トルーマン「教えたところで何故知っていると追求されるだけだ、それにブリテン島防衛と連合国の勝利が我々の国益に繋がるわけではない、戦争で儲かるのは勝てる戦だけだ、負け戦では国の権益を失う、それどころかこの戦争で合衆国はアラスカや太平洋地域を失うのだ、我々があの御仁に上陸作戦のことを教えてみろ、四季島は我々を糾弾するだろうそうなればマーシャル沖以降の協力信頼体制が破綻しかねん、それは西海岸どころか東海岸までもが敵の上陸を受ける事になる。そうなれば、合衆国は2度と復活出来んだろう」

 

キング「はい」

 

トルーマン「叶う事なら、ブリテン島の早期陥落を祈りたいものだ」

 

 

トルーマンの願いはある意味で叶う事となる1943年8月15日史実ならば何の出来事もない普通の1日であったがこの歴史では違いこの日の日の出前にブリテン島沖で巨砲が唸った

 

 

8月15日深夜午前3時15分ブリテン島ドッドマン岬隣接海岸線トーチカ

 

ブリテン大尉「ふう伍長異常はあるかね」

 

ブリテン伍長「ありません、平和なものです」

 

ブリテン大尉「そうか、まあ茶でも飲もう、実は良い茶葉を裏で手に入れてね」

 

ブリテン伍長「それは素晴らしい軍曹も飲みますか?」

 

ブリテン大尉「軍曹?どうした」

 

ブリテン軍曹「あ、あ、アレを」

 

軍曹が指さした先を双眼鏡で覗いた瞬間彼らは恐怖に陥ったそこには四季島皇国海軍遣欧艦隊として欧州にいる鈴島中将率いる上陸支援艦隊と柴田中将率いる第1海兵上陸戦闘団や第7軍所属の歩兵2個師団合わせ50000人近くが上陸しようとしていたのだった

 

ブリテン大尉「警報と司令部に通報」

 

ブリテン伍長『こちらドットマン岬監視所敵の大軍が襲来援軍を』

 

司令部『大軍だとどのくらいだ』

 

ブリテン伍長『暗くてわからんが200隻はいる戦艦や空母も最低10は居るぞ』

 

 

暗闇の中四季島艦隊の数は実数より多く数えられ恐怖がブリテン島南部防衛司令部を襲いブリテン島南部に展開する多数の部隊がドッドマン岬防衛に向かっていった。だがその数時間後にハンバーサイドの海岸線にドイツ、イタロス、ヴィシー・ガレア連合艦隊に護衛された上陸軍4波合わせ270000人が上陸守備隊を撃滅していった、また南部や北海上空では連合枢軸両国のジェット戦闘機隊が世界初のジェット機同士の空戦を開始南部では連合のミーティアを赤子の手をひねるが如く装甲軽空母に改装された千歳、千代田の疾風に殲滅されていった。ミーティア隊は音速が飛ぶことのできる疾風に圧倒され空対空噴進誘導弾により全滅させられた

 

枢軸軍上陸の報告は朝5時には第一報がチャーチルの下に届き8時にはある程度の規模が判明していた、

 

ロンドン首相官邸

 

チャーチル「約300000か」

 

陸軍将官「はい」

 

チャーチル「王室をインヴァネスに疎開させてくれ、それとイングランド南部が落ちたら王室と残存艦隊を纏めてカナダに亡命するように、全海陸空軍に通達全力で抵抗せよ、奴らをこれ以上進ませるな」

 

「「「はい」」」

 

チャーチルはそう厳命するとレイキャビクに展開するリバティリア大西洋艦隊や陸軍に来援を要請敵を食い止めようとしていたがチャーチルの要望は叶わなかった駐アイルランドリバティリア軍も枢軸軍との全面対決に入っていた

 

ドカーーン

 

ダダダダダダダダダダダダダダ

 

ヒューーーウ

 

ドカドカドカドカドカーン

 

 

ジョージ『マーク何機目だ?』

 

マーク『9機目だジョージそっちは?』

 

ジョージ『勝ったなさっきので11機だ帰ったら奢れよ』

 

マーク『帰るまでに後は3機落とせぱ俺の勝ちだ』

 

ジョージ『やってみろよ』

 

マーク『500上方に敵編隊40はいる』

 

ジョージ『行くぞタリホー』

 

 

12時丁度第3機動艦隊旗艦空母白鳳艦橋

 

士官「長官入られます」

 

艦長「敬礼」

 

角田「そのままでいい状況は?」

 

参謀長「はい、上陸した柴田中将指揮下の第1海兵上陸戦闘団はドッドマン岬を制圧そこを起点に第7軍及び第2第3海兵上陸戦闘団の揚陸を待ち西のトルーロー東のセントオーステンに向け進撃準備中ですがセントオーステンに頑強な防衛線を貼ったらしく支援艦隊に艦対地噴進弾による支援を要請してるようです」

 

角田「艦対地噴進弾、例の3隻に積み込んだあれか」

 

参謀長「はい、鹵獲したリバティリア重巡ボストンと軽巡吉野、十勝この3隻に搭載されています」

 

角田「垂直式誘導噴進弾発射機構有効射程100㎞か、もはや数年前とは射程距離に天と地ほどの差があるな、他国の何十年先を行っているのやら」

 

参謀長「これも中津商会技術局の開発だとか」

 

参謀「流石中津商会だな、航空隊の新型も中津商会の機体だし軍や民間どちらでも最高の物を求めるなら中津と言うだけはありますな」

 

副長「標語は下着の布から機動艦隊まで、だそうですよ。それにこの艦隊成立予算や艦艇の建造には中津社長からの資金援助と資材人材の提供があったらしいですよ」

 

角田「1企業に軍政を握りているのはなんとも言えんな」

 

艦長「ですが海保も航路防衛総隊も中津社長からの資金援助で作られてますからな、それに中津社長な警備会社には除隊者や戦傷者が多数雇われてますからな軍も大きく出れませんよ、それに陛下のご意向があったらしくて宮様らと何度も会合を行っているらしいですよ」

 

角田「そらはそうだがな」

 

参謀「まあいいじゃありませんか以前のように図上演習じゃなく実際に艦隊を動かしての演習や練習用の機体が壊れるまで好きなだけ航空機を動かして落としてもいいなんて言われるのは中津社長の愛国奉納のおかげじゃないですか」

 

参謀長「確かに去年だけでも3000機の練習機と5000機の1級戦機が奉納されたからな」

 

角田「まあな、あの企業がなければまともに練習すらできなかったからな」

 

通信士「長官、スカパ・フローからブリテン艦隊出撃アイルランド方面に脱出を図っています」

 

角田「さて無駄話はここまでだ進路を北に向けろ第8艦隊と共にブリテン艦隊を撃滅するぞ」

 

「「「了解」」」

 

 

同時刻ブリテン島南部沖戦艦薩摩(旧戦艦ミズーリ)艦橋

 

鈴島「3隻とも準備出来ているな?」

 

参謀長「はい」

 

鈴島「撃ち方はじめ」

 

参謀長「了解」

 

バババババババ

 

この時重巡飯豊(旧重巡ボストン)軽巡吉野、十勝の3隻から艦対地誘導噴進弾が多数発射された

 

この3隻は兵装の一部を取り外しVLS(垂直発射管)を搭載した世界初の艦艇群となっていた飯豊は2番砲と後部3番砲の後ろの両用砲を取り外し旧2番砲跡に3X8の24基の発射管を後部に1X4の4基の発射管を装備していた阿賀野型の2隻吉野、十勝の2隻は水上機関連の施設を取り外し8X4の発射管を装備していたこの3隻で1射で発の誘導噴進弾を投射できた

 

発射された誘導噴進弾は一路セントオーステン周辺に展開するリバティリア第13歩兵師団ブリテン第9歩兵師団ブリテン第3機甲師団に20射1840発が降り注いだ1発辺り500㎏爆弾に相当する物が大量に降り注いだため3個師団の残存戦力は歩兵7500名戦車79両にまで減少したそこに第28歩兵師団及び第7戦車師団が襲いかかる

 

ドカーン

 

ブリテン戦車兵1『3号車がやられた』

 

ブリテン戦車中隊長『中隊全車後退空軍の支援をま』

 

パス

 

ドカーン

 

ブリテン戦車兵2『中隊長車被弾爆発全車後退』

 

第7戦車師団の戦車は全て新型の3式中戦車であった中戦車と言うが重量54トン前面装甲120㎜とドイツⅥ号戦車ティーゲルⅠより分厚い装甲と65口径100㎜砲を搭載する世界最強の戦車と言えた

特に第1連隊第第3中隊の長浜中尉指揮する3式はチャーチル歩兵戦車5両クロムウェル巡航戦車2両シャーマン中戦車7両を単騎で撃破するなど連合軍の士気を下げ枢軸軍の士気を多いに高めたこの功績により彼はヒトラーから騎士鉄十字勲章を授与されるなどの褒章を得ていた

 

8月25日ブリテン首都ロンドン陥落守備についていたブリテン第2歩兵師団及び近衛師団さらにホームガード70000人余りは最後まで頑強に抵抗を続けたが重包囲下に置かれ武器弾薬食料医薬品の欠乏に陥りついに司令官モントゴメリーは降伏を決意これによりブリテン島南部は枢軸の手に落ちた。

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