四季島皇国戦記   作:阿鬼羅

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遅れましたが、新年あけましておめでとうございます。本年もよろしくおねがいします


第34話

1943年9月10日インヴァネスにてウィンストンチャーチルは戦況の報告を受けていたがその報告は悲惨であった。すでにブリテン島南部の制空権は奪われ中部もマンチェスター一帯は既に枢軸空軍の支配下に置かれ空襲は激化特に8月30日には空母アーガスとボーグ級2隻等の艦艇を撃沈させられた。地上においても8月29日に敵中に孤立したバーミンガムが陥落ロンドンより進撃してきた四季島遣欧派遣軍の第28歩兵師団によりオックスフォードが陥落そのまま北上し9月1日にバーミンガムにてドイツ中心の枢軸上陸軍と合流した。この時点でブリテン島防衛を不可能と見たチャーチルは王室をカナダに疎開させるべく残存艦隊を掻き集めたがブリテン島沖海戦により多数の艦隊を失い稼働可能艦艇は戦艦巡洋戦艦3隻正規空母1隻重巡洋艦1隻軽巡洋艦3隻駆逐艦16隻フリゲート艦9隻コルベット12隻その他30隻合計75隻開戦時400隻以上の大艦隊を誇ったロイヤルネービーの現状であった

チャーチルはリバティリア大西洋艦隊の来援をトルーマンに依頼したがトルーマンの回答は大西洋艦隊にその余力は無い。その一言であった、しかし食い下がるチャーチルに根負けしたトルーマン大西洋艦隊司令部にブリテン島救援を命令司令官のトーマス・カッシン・キンケイドはマーク・ミッチャー中将に改カサブランカ級9隻戦艦ウェストヴァージニア、ミシシッピ航空巡洋艦マイアミ軽巡洋艦サンディエゴ、サンフアン、ナッシュビル、ホノルル、フレッチャー級駆逐艦12隻バックレイ級護衛駆逐艦17隻で編成した第21任務部隊を与えブリテン島救援と王室脱出支援に向かわせた

艦隊は9月15日にレイキャビクより出港同時にキンケイドは陽動としては空母エンタープライズ、サラトガ、改カサブランカ級6隻大型巡洋艦アラスカ、グアム重巡洋艦ボルチモア軽巡洋艦コロンビア、デンヴァー、オークランド、リマ、フレッチャー級駆逐艦19隻編成された第22任務部隊をアルフレッド・ユージン・モントゴメリー中将に預け陽動作戦を行わせカサブランカ級2隻重巡洋艦ウィチタ、グリーブス級駆逐艦14隻空荷の輸送船16隻をあたかもブリテン島への救援だと思わせる行動を取らせさらなる陽動とした、またいくつかの潜水戦隊も送り込み伏兵とした

 

この行動に迷った枢軸各国海軍は輸送船団には協議の結果Uボート部隊をエンタープライズを中核とした部隊にはドイツ中核の3国連合艦隊をそして第3機動艦隊はミッチャー率いる第21任務部隊を攻撃する事となった、この判断に異議を唱える者も居たが表向きはブリテン艦隊との連戦で疲労した四季島艦隊に休養として楽な任務につけるとされていた事もあり反論者も下がらざるを得なかった。しかし真の狙いは四季島艦隊に比べ活躍の目立たぬ自国艦隊を活躍させるためであった

 

第21任務部隊編成

旗艦戦艦ウェストヴァージニア

戦艦ミシシッピ

改カサブランカ級9隻

航空巡洋艦マイアミ

軽巡洋艦サンディエゴ、サンフアン、ナッシュビル、ホノルル

フレッチャー級駆逐艦12隻

バックレイ級護衛駆逐艦17隻

艦上機189機

水上機23機

 

第22任務部隊編成

旗艦空母エンタープライズ

空母サラトガ

改カサブランカ級4隻

大型巡洋艦アラスカ、グアム

重巡洋艦ボルチモア

軽巡洋艦コロンビア、デンヴァー、オークランド、リマ、

フレッチャー級駆逐艦19隻

艦上機266機

水上機28機

 

輸送隊

旗艦重巡洋艦ウィチタ

カサブランカ級空母2隻

グリーブス級14隻

輸送船16隻

艦載機56機

水上機4機

 

潜水戦隊

旗艦潜水艦アーチャーフィッシュ

ガトー級潜水艦19隻

 

3国連合艦隊編成

ドイツ艦隊

旗艦戦艦ビスマルク

戦艦ティルピッツ

巡洋戦艦シャルンホルスト、グナウゼナウ

空母グラーフ・ツェッペリン、ペーターシュトラッサー、ライン

重巡洋艦ザクセン、プリンツ・オイゲン

軽巡洋艦ケーニヒスベルク、エムデン

駆逐艦15隻

Uボート29隻

艦載機152機

水上機17機

 

イタロス艦隊

旗艦戦艦フランチェスコ・カラッチョロ

戦艦クリストーフォロ・コロンボ、ヴィットリオ・ヴェネト、ローマ

空母アクィラ、モンテ・カッシーノ

重巡洋艦サヴォイア、ザラ、ポーラ

軽巡洋艦ルイージ・ディ・サヴォイア・ドゥカ・デッリ・アブルッツィ

駆逐艦15隻

艦載機100機

水上機23機

 

ヴィシーガレア艦隊

旗艦戦艦リシュリュー

戦艦ジャン・パール、リオン、リール

空母ノルマンディー、フランドル

重巡洋艦アルジェリー、コルベール

軽巡洋艦マルセイエーズ、ジャン・ド・ヴィエンヌ

駆逐艦15隻

艦載機104機

水上機24機

 

3国艦隊合計75隻Uボート29隻

 

3国連合艦隊は中央にドイツ艦隊左翼にイタロス艦隊右翼にヴィシーガレア艦隊を配置しそれぞれが陣形を組んでいた。この3個艦隊に連携するといった考え方は無い各々友軍艦隊は味方でありそして競争相手であった

 

最初に動いたのは角田提督率いる第3機動艦隊であったミッチャー率いる第21任務部隊を確認すると本国からの秘匿命令書に従い音通を開始、音通を感知したミッチャーもそれを大西洋艦隊司令部に通達。司令官のキンケイドはミッチャーに西進を指示指示を受けたミッチャーが西進を開始すると角田も西進を開始、同時に3国連合艦隊に追撃して西進する事を通達した、通達を受けた3国連合艦隊と枢軸海軍司令部は角田艦隊に追撃を了承するとともにブリテン艦隊の1部が出撃した可能性がある事を報告した

 

角田はその報告を受けると艦隊速度を落とし23ノットで航行するように伝え偵察機を増やすように指示を出した、そうこの海戦は出来レースだったのだその事を知っているのは艦隊を率いる角田と本国でこの作戦を立てた中津そして伏見宮、聯合艦隊司令長官の山本五十六、リバティリア大統領のトルーマン、大西洋艦隊司令官キンケイド、そしてミッチャーだけであった、どうにかしてリバティリアとの講話を纏めたい中津は枢軸の海軍力を削ぎ講話の機運を高める活動の一環としてこの作戦を立案していた。そのため角田とミッチャーは双方が逃げ追いを繰り返した

 

その頃イタロス艦隊はアーチャーフィッシュの雷撃により空母モンテ・カッシーノが大破戦艦ローマが戦列を離脱駆逐艦2隻が撃沈されていた

 

同じ頃ドイツ艦隊は第22任務部隊の総力を上げた猛空襲を受けていた

 

旗艦戦艦ビスマルク艦橋

 

マイゼン「被害報告」

 

艦長「グラーフ・ツェッペリン被弾エレベーター損傷」

 

副長「シャルンホルストからも被害報告が、3番砲塔使用不能と」

 

マイゼン「他の被害は」

 

幕僚「重巡洋艦プリンツ・オイゲン被弾火災発生消火中との事他にも軽巡洋艦エムデン駆逐艦3隻が損傷」

 

マイゼン「航空隊の被害はどうなってる」

 

航空参謀「迎撃のメッサーシュミット27機フォッケウルフ12機が撃墜されました」

 

マイゼン「何ということだ、これでは攻撃隊に護衛機が付けれんぞ、出せる攻撃隊の総数は?」

 

航空参謀「戦闘機12機雷撃機27機爆撃機30機です」

 

マイゼン「手ひどくやられたな」

 

航空参謀「特にグラーフ・ツェッペリンの被害が痛いですエレベーター上とその周りいた雷撃機5機と爆撃機2機が破壊されています」

 

マイゼン「それもそうだがフォッケウルフの被害もだやはり護衛戦闘機を防空戦に出さぬべきだな艦隊全体で36機しかおらんのだから」

 

ドイツ機動艦隊の弱点それはメッサーシュミットbf109を搭載していることであったメッサーシュミットは上昇力ではフォッケウルフを凌いでいたそのためメッサーシュミットは艦隊防空、フォッケウルフは増槽を取り付け攻撃隊護衛に専任させた結果艦隊防空は貧弱になり攻撃隊護衛も貧弱になるという事が発生した、以前より戦闘機はフォッケウルフに統一する動きがあったが政治の関係上メッサーシュミットを手放せない状態が起きていた、本来ならMe262Me163の調達で海軍分の補填はできる予定であったがヒトラーがより性能が高く航続距離も長い四季島製の炎龍を導入しその分262や163の調達数を減らし将来的には疾風を超える機体を配備する事を決定しているためメッサーシュミット社としては少しでも儲けるために海軍売り込みを強めていた。その為海軍は航続距離の短いこの機体を使わねばならず現場苦労していた

 

マイゼン「航空戦はだめだ空母及び損傷艦は離脱しかるのち全艦前進砲戦でケリをつける」

 

参謀長「了解」

 

航海参謀「針路を再検討します」

 

マイゼン「急げよ」

 

 

イタロス艦隊旗艦フランチェスコ・カラッチョロ艦橋

 

カンピオーニ「ドイツ艦隊が空襲されたか」

 

参謀長「はい」

 

カンピオーニ「どうしたもんかな」

 

通信士「閣下、偵察機がブリテン艦隊を捕捉」

 

参謀長「規模は」

 

通信士「フリゲート艦3コルベット5輸送船27ブリテン島方面からリバティリア方面に航行中」

 

カンピオーニ「よし勝てる相手から倒す。その艦隊に攻撃機隊を出せ1隻残らず片付けろ、それと艦隊も船団攻撃に移る、リバティリア機動艦隊とサシでやり合えるものか」

 

参謀長「よ、よろしいのですか?」

 

カンピオーニ「だいたいリバティリア機動艦隊はカクタ機動艦隊に任せればよかったんだ、それをメンツの為に無駄な血を流せるかよ、俺たちイタロス海軍は無駄な血は流さないのが流儀だ、敵船団を見つけても降伏勧告を先にしろよ、弾だってただじゃないからな」

 

 

見つかったブリテン船団は多数の難民を乗せた船団であった船団を指揮するウォーカー大佐は参謀らと話し合ったがここでは喧嘩となった

 

船団参謀「とにかく船団を守らねば」

 

艦隊参謀「ならば船団を先に行かせ護衛艦隊で対処すべきだろう」

 

船団参謀「避難船団を丸裸で出せと?ナチのUボートに食われるぞ」

 

ウォーカー「降伏もやむなしか」

 

艦隊参謀「それは」

 

船団参謀「閣下ナチに避難民を差し出す気ですか」

 

ウォーカー「敵がナチやカエル食いなら全力で交戦するが四季島やイタロスなら無為なことはせんだろう、敵機の識別は何だった?」

 

観測員「イタロスです」

 

ウォーカー「イタロスなら無為なことはせんだろう戦闘旗降ろせ白旗掲げ」

 

 

フランチェスコ・カラッチョロ艦橋

 

カンピオーニ「敵が白旗を掲げているだと」

 

通信参謀「はい」

 

カンピオーニ「そうか、降伏を受け入れると伝えろ、それと船団の中身と乗員の名簿を出させろ」

 

通信参謀「了解」

 

届けられた名簿に一通り目を通したカンピオーニは迷った

 

カンピオーニ「難民の避難船団かそれも女子供がこんなに沢山、これ食料とか足りてないぞどうする。解放してもリバティリアにはたどり着けんぞ着けたとしても大量の餓死者が出るそれはイタロス海軍軍人としては許せん、しかし拿捕してもなこれをどこに収容するか問題だしな、最悪バチカンに投げるか?」

 

参謀長「閣下避難民の代表がお会いしたいと」

 

カンピオーニ「なんでだ?」

 

参謀長「今後どうなるのかを聞きたいとの事です」

 

カンピオーニ「参謀長どうするべきかね?この10000名余りの女子供達を」

 

参謀長「本国に相談してはいかがかと」

 

カンピオーニ「うーん、本国に相談か、司令部にすればいいのか?」

 

参謀長「だと思いますが」

 

カンピオーニ「まあなんとかするか、最悪イタロス国旗掲げて南リバティリア諸国に送りつけようそっからは知らん」

 

参謀長「で避難民の代表とはお会いになりますか?」

 

カンピオーニ「俺は今から本国に相談してくるから参謀長相手を頼む」




許してくれガレア艦隊の活躍はまだなんだ
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