1943年9月16日ブリテン島沖大西洋
ヴィシー・ガレア艦隊旗艦戦艦リシュリュー艦橋
通信士「敵艦隊発見の報無し」
参謀長「提督イタロス艦隊がブリテン島からの脱出船団を拿捕したと」
エミール・アンドレ・アンリ・デュプラ「そうか、ふむ、未だ敵機動艦隊は発見できていないのだな」
参謀長「はい」
デュプラ「ふむ、索敵機を増やせ雷撃機も最低限を残して索敵に回せ」
参謀長「よろしいのですか?」
デュプラ「ナチのように先制攻撃をされるくらいなら万全の索敵をするべきだ」
14時過ぎ残っていた水上機8機と雷撃機16機が第2索敵隊として発進索敵にあたるがリバティリア機動艦隊は捕捉できなかった
そして16時過ぎ展開していたUボートU51が機動艦隊発見の報を発信一番近いのはヴィシー・ガレア艦隊であった
航空参謀「閣下、攻撃隊を出しましょう今ならまだ間に合います」
ディプラ「うむ、だがな」
参謀長「提督、今出せば帰還は完全に日が暮れております我が艦隊の練度では着艦事故を起こしかねないかと」
ディプラ「ぬう、だが」
通信士「て、敵機来襲」
参謀長「なんだと、」
ディプラ「対空戦闘用意戦闘機隊発艦急げ」
すぐさま即応部隊モラーヌD.790戦闘機24機が展開してすぐマックス少佐率いるリバティリア攻撃隊87機が襲来
ガレアパイロット1『行かせるなよ各機掛かれ』
ガレアパイロット2「喰らえ」
ダダダダダダダダ
マックス「そんなへなちょこ弾改良されたヘルキャットに効くかよ」
F6F5Tha(Type heavy armor)
重装甲型ヘルキャットと呼ばれるこの機体は四季島の13.2㎜機銃の射撃に300mで耐えれるように装甲を厚く設計されていた。これに対して7.5㎜機銃装備のモラーヌで撃墜するのは至難の業であった
リバティリアパイロット1「喰らえ」
カチ、ヒューーウドカーン
ガレアパイロット3『ふ、フランドルが』
ガレアパイロット2『くそ奴ら生かして返さんぞ』
リシュリュー艦橋
航空参謀「いかん」
デュプラ「どうした?航空参謀」
航空参謀「パイロット達が熱くなっています空で冷静さを欠けては勝てなくなります」
デュプラ「まずいな、残りのモラーヌはまだ上がらないのか」
通信士「フランドルより入電『我発艦不能』と」
航空参謀「ノルマンディーの12機しか上げれないのか」
デュプラ「それでもよい急げ」
観測員「左舷より敵雷撃機」
デュプラ「何!?」
艦長「対空迎撃、取舵30急げ」
ドンドンドンドン
ダダダダダダダダダダダダダダダダ
ベン「生温い射撃だな四季島艦隊を見習えよ、各機狙いはあの無傷の空母だ」
『『『了解』』』
ベン「コースそのまま投下」
バス
ベン「これでどうだ」
ドカーーン
ベン「全ては当たらなかったか」
機銃手「水柱3本確認」
ベン「よろしい『全機ずらかるぞ』」
リシュリュー艦橋
副長「空母ノルマンディー左舷に3本被雷」
幕僚「空母フランドル火災発生」
観測員「戦艦リール艦後部に火災発生」
通信士「重巡洋艦コルベールより通信『我被雷ニヨリ機関浸水出セル速力21ノットナリ』と」
艦長「閣下本艦の損害は高角砲2基と機銃の1部破壊され主測器機も損傷しております」
デュプラ「そうか、参謀長沈んだ艦は?」
参謀長「今のところはありませんがノルマンディーは厳しいかと」
デュプラ「してやられたな日暮れ時に攻撃とは、無念だが艦隊は後退する」
砲術参謀「ですが」
デュプラ「このリシュリューは半身不随に等しいそれにジャン・パールとリールも損傷している、だから反対だったのだカクタ機動艦隊を西進させるのを」
通信士「閣下ドイツ艦隊から被害はどうかと」
デュプラ「戦艦3隻空母2隻損傷後退すると伝えろ」
参謀長「閣下それは」
デュプラ「戦前より国力を落としたのだ大型艦の喪失は避けねばならん。もし失えば再建は容易ではないからな」
参謀長「了解」
19時過ぎヴィシー・ガレア艦隊は後退を開始2個艦隊に損害を与えた第22任務部隊はレイキャビックに後退を開始これは3国連合艦隊の損害を重く見た四季島遣欧艦隊司令部が第8艦隊に北上を命令これにより第8艦隊はもしもの残敵掃討の為に北欧より出撃していた秩父型大型重巡洋艦秩父を中核とした北欧諸国連合艦隊(秩父型3阿賀野型2平瀬型4(阿賀野型廉価版)朝凪型12(夕雲型廉価版)その他各国駆逐艦9)と合流、北上を開始したことに関係していた
第8艦隊旗艦越中艦橋
三川「敵はレイキャビックに下がったか」
参謀長「はい、いかがなさいますか」
三川「こちらも下がるぞ流石に我が艦隊と北欧連合艦隊だけでレイキャビック攻撃は無謀だ秩父に打電反転後退する」
翌17日リバティリア大西洋艦隊司令部はコバルト作戦の中止を宣言レイキャビック近郊の艦隊はレイキャビックに引きこもり遠隔地の艦隊は付近の大規模拠点に集結し持久戦の構えを見せた
頼りにならぬリバティリア艦隊に怒りを覚えたチャーチルは王室脱出を決意陸軍がリバプール、マンチェスター、ハルの線で守りを固めている中潜水艦タンティヴィ以下7隻に分乗し9月21日に出港囮として戦艦ハウ空母インドミタブル軽巡洋艦フィジー駆逐艦6隻快速客船3隻で編成された囮艦隊が出港一路レイキャビックを目指した、そしてその艦隊の後方にリバティリアよりレンドリースされたクレムソン級駆逐艦14隻とリアンダー級軽巡洋艦2隻MACシップ、レドニアス号が展開していた
これに対してドイツ、イタロス、ヴィシー・ガレアの3国は先の北海海戦損害により手を出せなかった。それにより3国は四季島遣欧艦隊司令部に艦隊攻撃を要請。
要請を受けた遣欧艦隊司令部は本国から増援として派遣された山口中将指揮する第2機動艦隊を攻撃に向かわせた
このとき第2機動艦隊の翔鶴型空母4隻は噴式戦闘機搭載のために改修工事を受けた改翔鶴型空母になっていたその結果排水量は30000トンから32000トンに増加武装も8連多目的噴進弾投射基4基を装備していた
山口艦隊出撃の報告は潜水艦アーチャーフィッシュにより連合各国に報告されたブリテン側は持てる航空洋上戦力大半を投入し囮艦隊を援護した
第一波として山口機動艦隊を襲ったのは掻き集められた71隻の魚雷艇であった
戦艦近江艦橋
艦長「主砲弾種3式弾敵魚雷艇共を焼き払え」
砲術長「装填よし、照準よし」
艦長「撃て」
ドンドンドンドン
ドカーーンドカーーンドカーーンドカーーン
新型砲弾3式弾史実3式弾を零式弾として開発した中津はそれを対地対小型艇対策に転用したもの高度30m程で起爆し半径200mに火と鉄片をバラマキ船舶や人員を殺傷することができた
戦艦重巡洋艦から撃ち出される3式弾により魚雷艇隊は壊滅
次なる手として送り込まれたのは空軍のボーフォート72機と護衛のスピットファイアMK.vb24機モスキート24機であった
これを探知した山口艦隊は迎撃のために48機の疾風と48機の零戦53型を送り込み対処した
山口機動艦隊から200kmの地点
ダダダダダダダダ
ブリテンパイロット1「くそ、速い」
中宮「堕ちろ」
ダダダダダダダダ
ブリテンパイロット2「だ、脱出する」
ドカーン
確かにスピットファイアはレシプロ戦闘機としては傑作の部類に入るしかしターボプロップ機となった零戦やジェット機の疾風と戦うにはあらゆるものが不足していた
攻撃隊の大半が撃墜される中3機のボーフォートが防空網を突破第2機動艦隊に迫っていた
戦艦近江艦橋
坂井「例の新兵器試してみるかね艦長」
艦長「ご要望とあらば」
坂井「ではやろう、艦長敵機に対空誘導噴進弾照準僚艦にもつたえい」
戦隊長坂井の号令にボーフォートに赤外線誘導が可能な3隻が照準を合わせていた
艦長「砲術長よく狙えよ」
砲術長「了解、赤外線誘導用意よし」
砲術員「1番ハッチ開きます」
艦長「距離速度測定完了、閣下」
坂井「うむ、撃て」
その号令とともに3隻の近江型より3発の艦対空赤外線誘導噴進弾が射出された
ブリテンパイロット3「なんだコレはつ、ついてくる機銃撃ちまくれ」
機銃員「あ、当たれ当たれ」
ダダダダダダダダ
機銃員の頑張りかパイロットの祈りが届いたのか噴進弾は2機を撃ち落としたが1機は生き延び雷撃体制に入ろうとしていた
坂井「1機落とせなかったか対空迎撃左舷8連多目的噴進弾投射基対空散弾装填」
艦長「高角砲照準合わせ」
砲術長「装填よし、照準合わせよろし」
坂井「撃て」
ドンドン
その瞬間近江型や他の艦艇から大量の高角砲弾噴進弾機関砲機銃弾がたった1機のボーフォートに叩きつけられた
ブリテン島航空軍司令部には攻撃隊壊滅の報告が入っていた敵艦隊になんら被害を与えることもできず攻撃隊はスピットファイア3機を残し壊滅これは防衛線の維持に綻びを生む結果となった
障害を排除した第2機動艦隊は待ち受けるジョン・カニガン大佐率いる水雷戦隊を捕捉山口はすぐさま攻撃隊を発艦させた零戦48機流星96機が水雷戦隊目掛けて突撃
これを確認したカニガン戦隊はレドニアス号からグラディエーター4機が発艦、パイロット達は艦隊が出港する前に遺書を基地に置いてきていた最新鋭機のスピットファイアやミーティアですら対処できない四季島機動艦隊相手に型落ちのグラディエーターで対処出来ないのは彼らも知っていた、彼らはそれ承知で死地に飛び込んだのだ
アンドレイ・ハリソン『いいか、体当たりだ攻撃機に体当りしてでも止めるぞ』
『『『了解』』』
飯島「見えた、敵機か」『全機敵の歓迎委員会だ投げ返す花束は持ってるな?』
『持ってますよ』
『忘れてないです』
『敵の委員会はグラディエーターに見えますな』
『型落ち機で勝てるんけねえだろうに』
飯島『油断はするな阿蘇と生駒の零戦隊は攻撃隊を守れ1機も食わせるなよ』
『『『了解』』』
空戦は一瞬であった士気は同等練度に劣り機体性能は比べ物にならないほど劣るブリテン飛行隊は瞬時に3機を喪失残った1機は機体を横滑りさせ続け攻撃隊に迫った
『くそ、なんだこのグラディエーターあ、当たらん』
『落ち着けよく狙え、敵は機体を横滑りさせている』
ハリソン「ええい、く、くぅ、か、身体が持たんか、見えた敵攻撃機」
『敵機戦闘機隊を突破』
『敵は左翼から来てる後部銃座よく狙え』
『撃て撃て』
ダダダダダダダダ
ダダダダダダダダ
ダダダダダダダダ
ハリソン「軍に仕えて30年俺より若いやつが何人さきにいきやがった、これが最後のご奉公だな、く喰らえ」
ダダダダダダダダダダダダ
ドカーーン
『敵機体当たり』
『誰がやられた』
『葛城の5番機、2小隊長機不時着します』
『艦隊に通報救助急がせろ』
『葛城の7番機も発動機に異常あり、爆弾を投棄帰還する』
アンドレイ・ハリソン中佐の体当たりは流星1機撃墜1機損傷零戦4機を不時着機と帰還機の援護に割かせることに成功した、そしてハリソン自身も付近を航行していた潜水艦呂21潜に流星の搭乗員共々救助その後捕虜として捕まった
思わぬ反撃を受けた攻撃隊はそのまま攻撃を敢行すべての敵艦を撃沈その後生存者は救助のために来援した北欧連合艦隊に救助された
水雷戦隊を失ったブリテン艦隊はそのままレイキャビックに航行を続行したが突如ハウが被雷その後フィジーも被雷大破したそしてレイキャビック方面監視の任務についていた第8艦隊が来襲勝てぬことを悟った司令官は自らの口に拳銃を突っ込み自殺司令官を看取った参謀長が降伏を宣言した
ブリテン王室が乗っているとされる客船に第8艦隊警備隊が踏み込むも王室関係者は王室顧問しか居らず第8艦隊や枢軸各国は騙されることとなった
そして26日ブリテン王室関係者を載せた潜水艦が角田提督率いる第3機動艦隊の襲撃を受けた各潜水艦はなんとかタンティヴィを逃がそうとしたがブリテン国王ジョージⅥ世は無駄な流血をせぬためと降伏を命じた
9月26日10時27分ブリテン国王ジョージⅥ世は装甲空母白鳳にて角田提督と面会そのまま遣欧艦隊司令部の置かれているオルレアンにその身を移された、10月5日オルレアンより世界全土にジョージⅥ世の平和宣言が行われた内容は抵抗を続ける連合軍兵士達に投降を促し連合各国に講話会議に出席するように促すものだった