四季島皇国戦記   作:阿鬼羅

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第5話

1936年2月7日皇都東京中津商会執務室

 

中津「後少しで226か」

 

服部「はい、総帥は当日どうされますか」

 

中津「当日は高橋大蔵大臣と共に私の本邸で海保や航路防衛総隊それに陸軍の連中と会食の予定だ」

 

服部「お気をつけください、総帥は彼らから狙われております」

 

中津「わかってるさ、本邸の近くには陸戦隊が展開するし当日は長岡少将が配下の戦車隊を近くに展開させているし、地下の空間にも1個中隊が展開している問題は無い」

 

服部「首席秘書の小松も一緒なのですか当日は」

 

中津「そうだが、なにか問題が?」

 

服部「いえ、彼なら総帥の盾となってでも総帥を守るでしょう」

 

中津「心配するでない彼が私の盾になることはあり得んよ、まず決起が起きたとして狙われるのは私より先に岡田総理大臣と渡辺大将だろう」

 

服部「史実では高橋大蔵大臣も狙われております」

 

中津「だが、軍の予算は削りはされたものの充分な量を出しているではないかね、師団もいくつか増えている」

 

服部「ならよいのですが、お気をつけください」

 

中津「わかっておる」

 

そして運命の2月26日がやって来たこの日は雪の降る日であった、中津はこの前日の夜から高橋大蔵大臣、島海上保安庁長官、土方航路防衛総隊総長、原商会財務官、田辺保安庁第1管区長、藤原陸軍大佐、小松首席秘書官等と会食をしてその後全員客室で寝ていた、また邸内には保安官やクローンの陸兵や警備員それに総隊の隊員合わせて100名程が警護していた

同時刻野中四郎等を首魁とし陸軍兵約2000が決起首相官邸や各新聞社参謀本部や警視庁大臣邸や私邸に討ち入りを果たしていた。そしてここ中津邸にも中橋、中島両中尉が率いる反乱軍200名が討ち入りを試みていた

 

反乱兵「中尉中津邸前方に海保の保安官や総隊の隊員、それに陸兵が展開しています」

 

中橋「なんだと、間違いないのか」

 

反乱兵「間違いありません」

 

中島「どうする中橋、このままやりあうか、それとも引くか」

 

中橋「数ではこちらの方が多い、ここは突撃だ」

 

キュルキュルキュル

 

反乱兵「チハですチハが彼方からきてます」

 

中橋「そんな馬鹿な、なぜなぜだ」

 

中島「仕方あるまい、引くぞ、今の装備では勝てぬ」

 

中津邸作戦室

 

中津「ふむ、引いたか」

 

警備員「そのようです総帥」

 

保安官「にしてもここはすごいですね、ここまでの設備が整っているとは」

 

総隊隊員「確かにすごいな電話だけでも6台置いてあるぞ、それにこの地図はこの邸の周りだけのじゃなく皇都全域や皇国全土の物まで揃ってる、それにこれは透明な板かガラスじゃないな」

 

中津「ああ、アクリル板ですかここに書き込めるんですよ、描いたものは、要らなくなれば消せますからねうちの新商品です軍に売り込む前に自分で確認しないといけなくてね」

 

高橋「ふう、ひと安心ですかな」

 

中津「でしょうね、とはいえ各所で決起が起きているでしょう」

 

土方「奪還しなければならんな、中津社長ここを司令部として使う許可を頂きたい」

 

中津「構いませんよ土方長官、出来れば2月中にこの決起を鎮圧したいのです、武器は地下の保管庫のやつを使いましょう、うちの新製品の短機関銃に94式拳銃や新式の小銃に機関銃とそれの弾薬が大量に保管されています、もちろん陸相や海相、それに口に出せぬあのお方様からも許可をいただいております、ああ、さすがに重砲は無いですが、擲弾筒は弾薬含めて腐るほどありますので後小型の砲も幾分かありましたね」

 

島「ここは軍の武器庫かなにかなのか、聞く限りだと海保より充実しているような気がする」

 

中津「この事件後必要とあれば色々と用立てましょうか?機関銃や擲弾筒それに船舶等を」

 

島「おいおい、船舶まで調達できるのかい」

 

中津「可能ですよ、なんなら水雷艇でも用意しましょうか?」

 

島「昨今の軍の増強理由がわかったような気がしたよ」

 

高橋「流石ですな、伊達に海保や防衛総隊の設立に資金面で関わってないですな」

 

土方「話には聞いていたが本当だったとは」

 

タッタッタッタ

 

陸兵「失礼します、警視庁が決起部隊に制圧されたようです」

 

中津「警視庁がか、まあ警察の装備では太刀打ちできないだろうな」

 

田辺「第1管区の部隊が東京湾を維持できていれば奪還は可能だろうな、警視庁が落ちようが、後は参謀本部が落とされていなければいいが」

 

警備員「報告します、参謀本部反乱軍に制圧されました、それと北島大将と眞田中将が何人か連れて来ております」

 

中津「直ちにこちらにお通ししたまえ」

 

北島「ふう、どうにか逃げ延びられたな、こっちには決起軍は来なかったのか?」

 

中津「しっかりと来ましたよ、でもチハ車を見たら尻尾巻いて逃げましたよ」

 

眞田「それはそうだろうな、戦車相手にやつらの装備では太刀打ちできないだろうな」

 

中津「首相官邸にいたはずですが総理は?」

 

眞田「岡田総理は無事だ、だが、警護の警官が死んだ、他の場所にも決起軍が襲いかかっているだろうな」

 

中津「先ほど警視庁が落ちました、それと参謀本部も応答しないので敵の手に落ちたのだと」

 

眞田「籠城するしかないな、幸いなことにここには腐るほど武器がある」

 

中津「愛国奉納品扱いにしておきますから好きなだけ撃ちまくって下さい」

 

北島「それはよかった、後でいくら請求されるか考えていたところだからな」

 

中津「私の命の危機でもありますからね、金は取りませんよ」

 

タッタッタッタ

 

警備員「総帥、総員配置に着きました、いつ敵が来ても対処できます」

 

中津「ご苦労様です、さて坂本君はうまくやってるでしょうか」

 

2月27日坂本中将率いる鎮圧軍が反乱軍の支配地を包囲その後今上帝たる昭和天皇が直々に指揮する近衛師団が包囲網に参加同時に海軍横須賀陸戦隊や航路防衛総隊や海上保安庁の船舶が東京湾に展開していた

翌2月28日反乱軍に対してのビラの空中配布やバルーンによる伝達が行われた

 

28日中津邸地下大作戦室

この日ここには昭和天皇をはじめとする政府閣僚や軍人たちが集まっていた

 

陸士官1「ビラの空中配布は完了しております」

 

陸士官2「反乱軍から1部の兵が投降しております」

 

北島「陛下の御心を考えると強行策は取れない」

 

そのまま時間はたち午後11時翌29日5時をもって武力鎮圧を決定戦車第1旅団を前衛に突入することが決まった

そして29日反乱軍は降伏した、死者72名負傷者100名以上が出ていた。

処分は史実通りであり、史実通り岡田内閣は退陣廣田弘毅を総理とする廣田内閣が組閣された。

史実では死んだ高橋大蔵大臣が生き残ったこれは今後どのような影響が出るのであろうか




これは難産だった、やっと海軍の軍拡が出来ます
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