ハイスクールD(ohentai)×D(oaho)   作:胡椒こしょこしょ

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なんか分からんけど、俺は元気です!

太陽が燦燦と照らし出す朝。

今日もいい天気だ。

こんないい天気にはクリケットをするに限るぜ!

しねぇけどな!

 

「母さん!行ってきます!!」

 

「アンタァ!また学校で馬鹿なことするんじゃないよ!行ってらっしゃい!!」

 

母さんは俺に釘を刺すように言ってくる。

おいおい、俺を誰だと思っているんだ。

優等生で有名な二駒雄二くんだぞ。

そんな学校で馬鹿なことなんかするはずがないでしょ?

 

「わぁーてるって!」

 

母の言葉を適当に流しながらも、家を出る。

通学路には学生だけでなく、通勤中のおっちゃんもちらほらと見られた。

しかしそんな中で、茶髪の男子高校生を視界に収めた。

 

ソイツに後ろから近づくと、そのまま....頭をどついた。

 

「ったぁ!何すんだ....なんだ雄二かよ。」

 

「お前がボッーとしてるから喝入れてやったんだよ、イッセー。今日は全てが始まる、ラグナラクの日だろ?」

 

するとソイツは首を傾げながら俺に言った。

 

「えーと、多分ラグナロクじゃなかったか?それ。」

 

え?

ラグナラクでしょ!?

えっ、違うの?

も、もしかしてまた間違えちゃったのか?

 

「そ、そうだな。うん、そうともいう。おい、イッセーなんだその目は!!」

 

「いや、お前相変わらずバカだな~って思って。」

 

イッセーは自分のことを棚に上げて俺に言ってくる。

この野郎....お前も馬鹿で覗き常習犯だろうが!!

まぁでも言いたいことはそういうことじゃないんだよ!

バカなイッセー君は他人の揚げ足を取りたいからラグナ....なんだっけ?ラグナルーク?とか訂正してるけど!

重要なのはそこじゃない!

 

「い、良いだろそんなことは!!と、とにかく.....今日も、覗きやるんだろ?」

 

俺が言うと、彼は薄く笑みを浮かべる。

 

「おいおい....俺たちが学校に行ってるのは何故だ。理想郷を見る為だろ?」

 

「同年代の裸の肢体!脱ぎたての衣類、そうだなぁ!たまんねぇよな!!!!」

 

駒王学園は全体的に顔面偏差値高い気がする!

だからこそ、俺達は辿り着かねばならぬのだ!

約束の地に!!!

 

俺が同意したのを見ると、イッセーが笑う。

 

「流石は俺の幼馴染だぜ...雄二。我に....ついていくことを誓うか?」

 

「はっはー!イッセー様ぁぁぁぁ!!!!」

 

ふざけて膝を曲げて三跪九叩当しようとしたが、膝を地面に付けた時、両膝にぐちゃりと嫌な感覚があった。

鼻孔をくすぐる香しい匂い。

膝らへんにズボン越しにぬちゃぬちゃした感覚に襲われる。

横を見ると、イッセーが青い顔をしていた。

なんだ...?

ゆっくりと下を見ると....両膝が茶色い粘っこい何かを滅茶苦茶踏んでいた。

 

「な、なぁイッセー。お、俺.....両膝でう〇こ踏んじまった......」

 

「いや、そうはならんやろ.....。」

 

「なっとるやろがい!!!くっせぇぇ~~~!!」

 

どうすんだコレ。

替えのズボンなんか持ち歩いてないぞ!

なんでよりにもよって膝でう〇こ踏むんだよ!普通靴だろ常識的に考えて!!

と、とにかく立ち上がるんだ!

 

「...立つと惨状が際立つな、雄二。」

 

「...俺もう膝で歩行する生き物になるよイッセー。」

 

立つとべっちょりとクソをつけた状態がありありと見える。

周りの人からしても精神衛生上よろしくない。

 

「まぁとにかく学校行こうぜイッセー....おい、なんか距離遠くねぇか?」

 

俺が言うと、彼は遠い目をしながら言葉を漏らす。

 

「なぁ俺たちは昔から二人で一つだったよな...地元じゃ負け知らずで.....」

 

「お、おい...急にどうした?それと俺たちの地元ここだろ。」

 

そもそも二人で一つとか変な風にも聞こえるからやめて欲しい。

俺はノンケだ、君もそうだろ?

しかし、少し嫌な予感がした。

お、おい....まさか......

 

「お前、俺を見捨てないよな!?流石に膝にう〇こ付けて一人で歩くのは辛いぞ....なぁ!?俺たち幼馴染だもんなぁ!」

 

するとイッセーは俺の肩に手を置く。

 

「...う〇こ付けた奴隣に歩かせてたら、モテる物もモテなくなるだろ....というわけで、お前との縁もここで終わりだ!!!」

 

そう言ってイッセーは翻り、前を向いて走り始める。

この脳内ピンクがぁ.....!!

こうなったら....お前にう〇こ移してやる...

う〇こハザードしてやるぞォォ!!!

 

「イッセェェェェェェェェェェェ!!!!!!待てやゴラァ!!!!」

 

「アァァァァ!!!う〇こが追いかけてくるゥ~~~!!!!!!」

 

イッセーは後ろの俺をちらりと見て、そう叫ぶ。

テメェ....死にてぇようだな。

そもそも、俺が居ても居なくても有り余るばかりの童貞変態オーラのせいでテメェはモテねぇだろうが!!!

 

俺のことを土壇場で裏切った幼馴染に怨嗟の叫びを上げながら、俺が追いかける。

すると走り際に二人の男とすれ違った。

 

「あ、イッセー....とクサッ!?」

 

「雄二、お前まさかう〇こを膝で....!?」

 

「おはよ元浜ァ!松田ァ!!!」

 

あと、元浜は覚えとけよ。

俺の事臭いって言った罪は必ず払わせる。

そう、必ずだ!!!

 

 

 

こんなバカ騒ぎからいつも俺たちの日常が始まる。

俺は...たしか生まれる前に夢を見た。

なんか特典だの転生だの....でも正直よく分からないから....

気にせず生きて今に至る。

あれは....もしかしてお母さんのお腹の中のことを覚えているよ的な不思議出来事なのかなぁ....。

 

 

 

 

 

 

 

「なぁ...やっぱりお前を連れて行かないとダメなのか?」

 

イッセーが俺に対してジト目で言ってくる。

コイツ...今更何言ってんだ。

 

「おいおい、俺達は地元じゃ負け知らずだろ?なぁ元浜、松田。この薄情者に言ってやれ!」

 

背後に居る元浜と松田の方を向く。

すると元浜と松田もジト目で俺を見ていた。

 

「と言ってもなぁ.....」

 

「正直、制服の下にジャージのズボン着てるような奴を連れていくのは....俺たちはバレないことが重要なんだぜ?」

 

二人まで渋い顔をしていた。

俺は今、ブレゼーの上にジャージの下というえらく珍妙な恰好をしていた。

まぁいつまでもう〇こ引っ付けて授業なんか受けれるわけないからな。

一応教師陣にも許可は貰ってる....呆れられたが。

 

「今更それはなしだぜ。...それに、ここで一番機動力があるのは俺だ。ジャージだからな。」

 

「もう見つかる前提じゃねぇか!ま、まぁ一応連れて行くって言っていたし、連れてくけどさぁ....」

 

イッセーは気が進まない様子。

何がそんなに不満なのか。

不満なのは俺の方だろ。

逃げたのまだ許してないからな.....。

 

「まっ、とにかく行こうぜ。じゃ、元浜、松田...お前前な。」

 

俺がそう言うと、元浜と松田は驚く。

 

「なんで!?」

 

「ここは言い出しっぺのイッセーだろ!!!」

 

うん、俺もそう思うわ。

俺がイッセーを見ると、イッセーはやれやれと言った様子で溜息を吐いた。

 

「やれやれ....嘆かわしいぜ。確かに一番最初に覗くものは危険だ。でもなぁ....最初にその理想郷を見るのはその先駆者なんだぜぇ?お前ら....探求心を忘れたのかよ....俺はおっぱいが揉みたい吸いたいしゃぶりたい!!!お前らはどうなんだ!!!」

 

イッセー....

俺、お前のこと見直したよ....。

そうだよな....俺たち、夢を追い求めているもんな。

いつからか見つからないことが目標になってた。

でも.....そうじゃない。そうじゃあないだろ!!!

お前、今すっげぇカッコよく見えるぜ!!!!!

 

「イッセー、そうだな!!俺、前に行くよ!!!」

 

「見直したぜイッセー!!!!」

 

「俺も肢体を舐めたい、汗拭きタオルになりたい!!!イッセー、お前と一緒だ!!!俺も先頭を行くぜェ!!!!」

 

俺が言うと、三人が俺の方をまるで宇宙人を見るかのような目で見てくる。

 

「い、いやそれは....」

 

「わりぃ....雄二、幼馴染だけど....一緒にしないでくれないか?俺達のは純粋な男の夢なんだ....お前の邪な変態趣味とは違うんだよ.....」

 

「引くわ.....」

 

こいつら....まるで俺は違うからみたいな態度取りやがってぇ.......

そもそも俺たちみんな覗きしようとしているだろ!!

 

「お前ら...俺は違うみたいな顔してるけど、同じ穴の貉だからなっ!?」

 

すると三人は笑う。

な、なんだよ....。

 

「冗談だよ。雄二。」

 

「俺たちぁ『モテない』『めげない』『負けない』、MMM団の仲間じゃねぇか....。」

 

「どんなにお前がドン引きするような趣味嗜好でも.....俺は、お前を受け入れるぜ.....」

 

な、なんだコイツ等....生暖かい目で俺を見てくるんだが......。

い、いや!俺が特別おかしいわけじゃないだろ!?

お、お前らの嗜好となんら変わりないだろ!?

まぁでもこうやってグダグダやってたら女子たちが着替えを終えてしまう!

気にするのはやめるぜ!!

 

「なんか釈然としねぇけど....まぁ時間の無駄だしな、もういいや。行こうぜ!もうさ、これならみんなでせーので覗かないか?」

 

まぁイッセーのさっきのおっぱい云々の発言は最もだ。

だからこそ、先頭に囚われて揉めるのは本末転倒だと思える!

 

すると三人も同じ気持ちなのか頷く。

 

「そうだな、俺達は運命共同体だ。」

 

「フッ、気づかされたぜ.....。」

 

「こんなことで言い争いするなんて馬鹿らしい。俺たち4人で理想郷をこの目に焼き付けようぜ!!!」

 

そう言って俺たちは心を同じにすると、歩み出した。

この一歩は、俺達の喜びの始まりだ。

待っていろ....女子たちよ......。

俺達は....君達の肢体...『ひとつなぎの大秘宝』を必ずこの目に収めてみせる!!

 

そのことを考えると自然と口元に笑みが浮かんだ。

今の俺たちは黄金の意思で繋がっている。

最強の4人、負ける気がしねぇ!!!!

 

 

 

 

「待ちなさい!兵藤!!」

 

「今日でアンタらバカ4人組の悪行も終わりよ!!神の世界への引導を渡してやるッ!!!」

 

勇猛果敢にあの時一歩踏み出した俺たち。

しかし今では尻尾巻いて廊下を走り回っていた。

奮闘虚しく見つかったのだ。

後ろでは般若の形相で女子生徒が持ちうる鈍器を持ってこちらを追いかけまわしてる。

やれやれ....まだまだ子供だな。

そんな物で人を殴ろうとするなんて、野蛮だよ。

俺達を言葉で説得してみろ!!

彼女になってくれるなら覗きを止めてやるッ!!!

 

「おい、イッセー呼ばれてるぞ!良かったな!行けって!」

 

松田がイッセーに対して目を見開いて言葉をかける。

するとイッセーも松田に言葉を吐きかけた。

 

「馬鹿ッ!あんなところに行ったら死んでしまうわッ!!松田!お前坊主だし石頭っぽいよな!デコイになれって!!!」

 

「ふざけんなっ!!!」

 

「もうダメだ...おしまいだぁ....。殺される....みんな殺される.....。」

 

言い争いをする松田とイッセー。

そしてその隣で絶望に打ちひしがれている元浜。

そんな三人を尻目に、なんとなしに俺はあることを思っていた。

 

「なぁ、イッセー馬鹿4人組って語感悪くないか?ここはバカルテットとかにしたらカッコイイと思うんだけど....」

 

「それ今じゃなきゃダメか!?追いかけられているんだぞ!!!!」

 

イッセーは信じられないような物を見る目で俺を見ていた。

え~、でも今言わないと忘れちゃいそうだったんだが.....。

しかし周りを見ると、みんな追いつかれてボコボコにされる恐怖に怯えていた。

あの時、俺達の心を動かしたイッセーですらそうだった。

 

....しょうがない。

みんな、俺の大切な友達だ。

そんな友達たちが怖がっているなんて....あってはならないよなァ!!!

 

そう思い、足を止める。

 

「!?おい!何してんだよ雄二!!!」

 

イッセーが心配した顔で俺の名前を呼ぶ。

元浜と松田も同じだ。

 

「ここは....俺が食い止めると言っているんだ。」

 

「無茶だ!殺されるぜ!!」

 

「一緒に帰ろう!!生きて、家に帰るんだろッ!!」

 

「自分を犠牲にしようだなんて....幼馴染として、絶対に許さねぇぞ!!!」

 

三人は足を止めて俺に言ってくる。

フッ....テメェら、まったく最高だぜ。

だから....お前らは、生きろ。

俺はイッセーに笑顔を見せる。

 

「これは...自己犠牲じゃない。」

 

「何っ!?」

 

驚くイッセー。

それに俺は不敵な笑みを見せる。

 

「これは覚悟だ....覚悟とは犠牲の心じゃない、進むべき道を切り拓くことを言うんだァァ!!!」

 

そう言って体の向きを反転させ、向かってくる女子生徒の方へ一歩踏み出した。

 

「雄二.....俺達なんかの為に!!」

 

「クソ!ちくしょォォォォォ!!!」

 

「お前は俺の、俺達の英雄だ....お前のことは、決してわ”す”れ”な”い”!!!」

 

三人は止めていた足を動かして走っていく。

元浜に至っては泣いていた。

漢の涙だ....

 

「お前らなら...きっといつか、たどり着けるさ....桃源郷に。」

 

背中でアイツらの涙を感じながら笑みを浮かべる。

それに対して目の前の女子生徒二人は戦慄していた。

 

「へ、変態がっ、変態がしたり顔で向かってきたァ!?」

 

「きゃぁぁぁぁあああああ!!!!」

 

女子生徒の一人が衣を裂くような声を発している。

正直、殴られることを考えると叫びたいのは俺の方だが.....

だが、言った手前、アイツらに情けない所を見せられるか!!

絶対に叫びをあげるわけにはいかないッ!!

 

そのまま走り続ける!!

すると、相手の一人が箒の棒を振り上げる。

俺を殴るつもりか....!だが!

 

「俺は、地元でフォーミュラー雄二って呼ばれている男だぜッ!?悪い奴らは全員友達ィ!!」

 

「意味分かんないし、アンタ地元ここでしょうがッ!!」

 

ドリフトをするかのように、スライディング。

アイツらの股下を抜けながら、パンツでも拝んで土産話にしてやる!!

 

「なによその動き、気味悪いわッ!!」

 

「きゃぁぁぁぁ!!!」

 

二人は振り上げた棒を振り下ろすことなく、その場から避けるかのように飛び退く。

お、おい...!

このままじゃパンツ見るどころか股下くぐることも出来ないじゃないか!!

これが人間のやることかよぉぉぉ!!!

そう思った瞬間。

 

「なにやら騒がしいね、どうしたんだい?」

 

あれは....!

学園の中でも貴公子と名高い木場裕斗!

イケメンでいけ好かない木場裕斗君じゃないか!!

隣の教室のドアからスライディングの軌道上に現れた彼。

このままじゃ、スライディングしてしまう!!

...いや、狙い変更だ!

何はともあれイッセーたちへの土産話を作る。

モテない野郎どもの為の組織、MMM団の一人として、アイツを殺す!!

 

「死ねやぁぁぁぁ!木場裕斗ォォォォォ!!」

 

「えっ!?き、君は二駒君!?なにをっ....!?」

 

このまま俺がお前をスライディングで転ばせて、女共にお前の情けない姿を見せてやる!!

イケメンリア充一人を生贄にィ!イッセーたちのフィールドに俺をアドバンスド召か....!!

 

「ッッッ!!!」

 

木場は咄嗟にジャンプした。

内心、その程度で避けられる俺のスライディングではないわぁ!!と思ったのも束の間。

 

「俺を....飛び越えた!?」

 

木場は、カッコよく俺を飛び越えていた。

...てか普通あんな高度まで跳べなくないか?

もしかして俺、馬鹿だから知らないだけでみんな跳べるのかな?

 

そうぼんやりと思いながら、俺は....

 

「ちょっ...二駒君!!」

 

勢いを殺しきれずに階段の方まで滑り、そのまま階段を落ちる。

そしてその勢いのまま階段の窓をぶち破って外に出ていた。

反対側を見ると、驚いた表情をしている木場。

そして唖然としてる二人の女子生徒。

目を合わせているのも刹那、俺は地面を転がっていく。

 

そして仰向きになっていた。

頬にはかすり傷が出来てじりじりと痛み、ブレゼーとジャージからも嫌な音がした。

多分、尻の所も破けているなコレは....。

窓も蹴破ってしまったし....母ちゃんに殺されるかな。

 

だが、俺はそんなことよりも青空を見上げながら、ぼそりと呟いた。

 

「やっぱ....イケメンにゃぁ....勝てねぇか....へへ.....」

 

遠くから誰かの足音が聞こえる。

先生か野次馬の生徒だろうか?

ごめん、イッセー....俺、勝てなかったよ。

 

 

 

 

 

 

「帰りたくねぇなぁ....。」

 

帰り道。

俺は憂鬱で溜息を吐いてしまう。

あー、なんであんなことになったんだろう?

俺はただスライディングしただけなのに....。

 

そう思いながら出来るだけ遅く、遅く家に帰ろうとしていたらもうこんな時間だ。

そろそろ帰らないと今度は家に入れなくなりそうだなぁ~

 

どうやら頭にガラス片ががっつり突き刺さっていたが、別段怪我もなかったようで親が迎えに来るようなことにならなかった、それが不幸中の幸いだ。

まぁ俺は頑丈だからな!

兵藤とはあの後、色々話しながら帰っていたが、用事があったようで俺には付き合ってくれなかった。

まぁしょうがない。

 

ただ....一つ注目すべきこと。

それは.....。

 

「ここ、どこだろう?」

 

なんかよく分からない路地裏のようなところに迷い込んでいた。

俺、方向音痴だしなぁ。

そんでもって....。

 

「あらあら...人間の男?女の子の方が食べていて楽しいのだけれど.....まぁいいわ。」

 

女性の裸体に蟷螂のような鎌の付いた馬みたいな下半身の女。

彼女は俺を見て、舌なめずりをしていた。

 

....随分と精巧な特殊メイクだなぁ。

最近のメイクは分からないからな。

しかし...それにしても、まずいなぁ。

 

もしかしたらこれは何かの撮影なのかもしれない。

多分彼女の恰好的に怪物が出る系?の映画だろうか。

でも属性がごちゃごちゃしてんなぁ....女性の露出度も高いし、多分B級だろうか?

 

スタッフが見当たらないけど...どういうことだろう?

リハーサル?

とにかく目の前の女性は俺の頃を演者と勘違いしているようだった。

 

「えーと、あの、僕違くてぇ....」

 

「言葉なんかいらないわ...私が欲しいのは貴方の断末魔だけなのよォォォ!!!」

 

そう言ってこちらに迫ってくる。

うわっ!なんか出来上がってる!!

勘弁してよぉ....。

 

振り上げた鎌が光る。

それにしても...凄くよく切れそうだけど...流石にレプリカだよな?

そう思っていると...。

 

「運が悪かったと諦め...ガッ!!!?」

 

飛び掛かる途中で唐突に彼女の頭へとタライがどこからともなく激突した。

バタンキューと言わんばかりに地面に倒れ伏してしまう女性。

...え?どういう展開?

 

てかどこからタライが降ってきたんだ?

そう思って頭上を見るも、広がるのはただの夜空。

え、どうやってそっからタライ落としてきたの?

わ、分かんない.....。

 

「ってかマジで映画としても展開滅茶苦茶でしょ、今の。」

 

た、多分ああいう怪物がエキストラ襲う場面....なのかな?

でもそれで襲う途中に一昔前のバラエティみたいにタライ落としちゃダメだろ....。

マジで取っ散らかってんぞ....。

 

「こんなのを大人が真面目に作ってるのか....こわ、逃げよ。」

 

なんか怖くなって逃げてしまう。

路地裏をずっと進む。

すると、自宅への帰り道に再度出てきた。

は~、良かったぁ迷ったかと思ったわ。

...いや、マッマに怒られると思うと全然事態は好転してないな。

 

まぁとにかくいち早く帰っていち早く土下座しよう!

そう思って家への帰り道を全力で走り始めた。

 

 

 

「何をしたの...あの人間、タライが虚空から急に現れた...?それに、いくらはぐれ悪魔といってもタライごときであんな.....人間風情に癪だけど、様子を見る必要があるわ....。」

 

暗い闇の中。

雄二が迷い込んだ裏路地の近くのビルの上で黒い翼を広げる個人。

胸元が開いたスーツを着たミニスカートの妖艶な美女が腰を下ろしている。

彼女は呟くと空へと飛び去ってしまった。

 

しかし、そのことすら雄二は気づくことはなく、どう母親に対して謝罪をするかだけを考えていた。




リアスが入ってないやん!
部長が入ってると思ったから注文したのっ!
はぁ~つっかえ。

次はレイナーレ辺りが出ます!多分....。
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