僕は有栖川双葉。『有栖川家』は僕が生まれる遥か昔だったら名家で通っていたらしい。僕はその時代を見たことが無かったし、僕が生まれたときにはもう名家とは程遠かった。何故、名家と呼ばれていた『有栖川家』が落ちてしまったのかと言うとそれは単純な理由で優秀な武士が排出されなくなったのである。
今では『有栖川家』の歴代最強と言われていたりするけど生れたときから天才的だったわけではない。僕が剣を初めて握ったのは三歳の時だった。今から思えば三歳の子に剣を持たせるのは危ない気もするけどね。
父たちから教わり、僕は確実に強くなっていき十五歳の頃には最強と言われるようになった。そして、柳生九兵衛と出会ったのはそんな時だった。僕と九兵衛の年齢差は八歳。だからあの時は七歳だったのだろう。
僕の噂を聞きつけて指導をして欲しいと九兵衛の父親である柳生輿矩が頼んできた。自分で決められるのなら断っていただろう。だけど、そうもいかず『柳生家』に『有栖川家』は恩があるらしく半ば強引に決められてしまった。
柳生九兵衛を教えるようになってすぐにこの子には才能がある事に気付いた。もし、僕より早く生まれていればこの子が天才と言われていたかもしれない。
それから柳生九兵衛と言う男は成長を遂げていった。本来の姓である女性という形ではなく男性として鍛え上げるように父親たちから言われているからそうしたが……最初の頃は少しは妥協しようかとも考えていたがその考えはすぐに消えてなくなった。
何故ならば彼女は稽古をつけて一週間で女性であれば合格ラインというところまで来てしまった。
だから、それからは彼女に男性の武士の合格ラインまで要求した。普通の女性であれば途中で音を上げたとしてもおかしくない。でも、彼女は弱音の一つも吐くことは無かった。
彼女に聞くと女性なのに男性として育てているようで自分の事を男性だと思ってしまう事も多くあるらしい。本来の姓を忘れてしまうのもしばしば。
柳生九兵衛には次期当主になってもらわなければならないからという理由で男性として育てたのだろう。
これが良い事なのか悪い事なのかなんて僕には分からなかった。僕も九兵衛の保護者に男性として接するようにも言われていたのでそうしたが……本当にこれで良かったのかと今でも思ってしまう。
そんな生活を三年近くすると九兵衛は立派な侍になっていた。もう僕が教える事がないほどに…だから、僕はそろそろ僕のところに教わりに来なくても良いと柳生九兵衛に伝えた。これ以上、来ても教えられることがないからね。
だけど、僕の言う事を聞く事もなく、何故か九兵衛は止める事なく僕のところに通ってきた。本人にいくら言ったとしても無駄だと判断した僕は親御さんに伝える事にした。それのお陰か一か月は九兵衛が来ることはなかった。
だが、ちょうど一か月が経った日に九兵衛はまた来た。それからはもう面倒だと思い、何かを言う事を止めた。
そんな日常に少しずつ嫌気がさし始めた僕は宇宙に旅立つことにした。勿論、九兵衛や知り合いの連中には内緒にした。そうでないと何を言われるか分かったもんじゃないからね。
江戸を出てから三年の間は宇宙をさまよいながら色々としてきた。グラサンを掛けた男の船に乗せてもらったり、殺人集団と行動を共にしたりした。一般の人からしたらそんな事は誰でもした事があるかもしれないけど僕としては新鮮な体験だと素直に思った。
滅多に体験できることじゃないし、自分より強い奴を見つける事も出来た。これは誇るべきこと。
僕はもう強くなることは出来ないと思ったけど僕にはまだ超えるべき壁が存在している。こう思うだけで向上心に火がつく。
九兵衛は強いがまだ子どもだ。子供を守るのが大人の務め、そして師の務め。自らの命と引き換えにしたとしても弟子を守るのが師である僕の責任。
この中で一番出番を多くして欲しいのは誰ですか?
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銀時
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神楽
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陸奥
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坂本辰馬
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柳生九兵衛
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高杉晋助
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神威
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徳川そよ