『有栖川家』の傑作   作:主義

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依頼 前半

これからも昨日のような事が起こるなら誰かに護衛を頼むのも良いかもしれない。沖田くんにしても柳生くんにしても剣の腕はこの江戸の中でも上位に食い込むほどだと思う。さすがに何回もこんな事が続くようだったら僕も体力が持たない。それにしても沖田君は一度だけ決闘で勝った事があるからそれが悔しくてもう一度、挑んできたのは分かるが柳生くんに関しては何故か分からない。柳生くんには恨みを買うような真似をした覚えはないんだけどな。

 

 

 

 

確か柳生君はこう言っていた気がする……『僕は君が僕を認めてくれるまでこの剣を収める気はない』だったか。僕が柳生君を認めていないなんて事はない。実力は誰よりも知っているつもりだし、才能も認めている。僕が認めていないとは一体どういう事だろうか。

 

そう言えば、もう四、五年ぐらい彼女とは口も聞いてなかった気がする。それは別に仲が悪いとかの事情じゃなくて只、話す機会がなくなったというだけ。彼女が僕に剣を教わりに来ていた時は会話を交わす事も多かったけど今じゃほとんどない。僕も三年近く、宇宙をさ迷っていたから連絡手段がなかったしね。

 

 

 

 

 

 

そんな感じで色々と何故か分からない事もあるけどこれ以上、狙われるのは勘弁だ。だから、僕は船長に困ったときはここを訪ねれば何とかしてくれると言っていた場所の地図が書いてある紙を取り出してその地図を見ながらその場所に向かう事にした。あの人が地球で困った事があればここを頼れば良いと言われたのでそこを目指す。船長が言うのだから頼りになる人が営んでいるのだろう。

 

 

 

 

 

 

そう言えば、船長や陸奥さんや皆は元気に過ごせているだろうか。まだ快援隊を去ってから一か月ぐらいしか経っていないけど今まで二年近く一緒に居たからこんなに離れるのは初めてなので案外、新鮮な気持ちだ。

 

 

 

 

困った事があれば頼れば良いとは言っていたが身辺警護を引き受けてくれるかは分からないが行ってみないと何とも言えない。紙に書かれている店の名前は『万事屋』

一体どんな人が運営したのだろうか。

 

 

目的の場所に付くとその店は二階のようで看板があった。『万事屋銀ちゃん』

階段を上り、玄関の前までたち、まずは礼儀としてノックをする事にした。

 

 

 

「あの、すいませんが少し頼みたいことがあるのですが……」

 

 

いくら待っても来そうにないのでもしかしたら、留守かもしれないと思い、僕は階段を下りて一回の居酒屋のようなところに入る事にした。

 

 

ガラガラ

 

 

 

「まだ営業してないから二時間ぐらいしたらまた来ておくれ!」

 

 

「いや……二階の『万事屋銀ちゃん』に用があってきたのですが…留守そうなので暫くの間、待たせてもらおうと思いましたのですが……そうですか………では、出直してくるとします」

 

 

店を出ようと僕がすると何故か後ろから誰かに服を掴まれたようで動けなかった。

 

 

 

 

「なん「少しの間なら待ってもらえばよろしいのでは?お登勢様」」

 

 

「あいつらに用があるってなら確かにその方が良いかもしれないね。折角、滅多に来る事がない、あいつらのお客さんだからね」

 

 

悪い気もしたがここまで言ってくれているならと思い、待たせてもらう事にした。待っている間に色々と話したりしていると『万事屋銀ちゃん』についてわかった事がそれなりにある。

 

 

 

白い天然パーマをした二十代ぐらいの男と眼鏡とオレンジ色の髪をした女性の合わせて三人で営んでいるらしい。そしてここの店長であるお登勢さんが大家でいつも家賃を滞納している天然パーマをした人を怒鳴っている。

 

 

 

 

「そう言えば、その人たちの名前は何て言うんですか?さすがに天然パーマの人とは呼べませんから」

 

 

「まだ言ってませんでしたね。その天然パーマの人は坂田銀時様、眼鏡を志村新八様、オレンジ色の髪をしている人は神楽様でございます」

 

 

 

 

 

 

 

そしてその後も色々と会話をしているとあっという間に二時間が過ぎた。

 

 

さすがにこれ以上、待っても今日はいないかもしれないな。今日はお登勢さんたちに言伝を頼んで帰るとしますか。

そう思い、僕は言伝を頼み、店を出た。

 

 

 

 

 

 

 

だが、もしかしたらと思い、もう一度階段を上がり玄関の前に立ちノックをした。すると、今度も誰も反応する事はないと思っていたがそれと裏腹に中からはこちらに駆け寄って来るドタドタという音が聞こえてくる。そして十秒ぐらい経つと勢いよく玄関が開いた。

 

 

 

「遅れてすいません。それでどちら様ですか?」

 

 

すると中からは眼鏡をしている中肉中性の男性が出て来た。これがたまさんが言っていた志村新八さんだろうか。

 

 

 

「あの…『万事屋銀ちゃん』に依頼があって来たんですが…」

 

 

 

「…い………ら……い」

 

 

志村新八らしい人は口を開けたまま固まってしまった。まるでこの世の終わりのような顔をしながら。

 

 

 

「はい、少し手間が掛かるお仕事になるとは思うのですが「その依頼、引き受けさせていただきます!!」」

 

 

僕の両手を掴みながらその中肉中性の男性は言った。もっと考えてから受けるか、受けないのかの結果を出すと思っていたが案外、あっさり決めちゃうものなのね。

 

 

 

「こんなところで話すのもあれなので、どこかでお食事でもしながらにしましょうか。まだ夕食は食べてませんか?」

 

 

 

「…はい、これから帰ってから食べようと思っていたので…」

 

 

 

「それではどこかで食事をしながら依頼内容について話すとしましょうか」

 

 

 

「いえ、いえ、依頼人である、あなたにそこまでしてもらっては「大丈夫です。僕も食事はまだなので…ちょうど適当なところで食事をしようと思っていたところなので…」

 

 

 

そんな話をしていると中から神楽?さんのようなオレンジ色の髪をした女性が出て来た。

 

 

 

 

 

 

「新八~どうして起こしてくれなかったアルか………なんだ…お客さんアルか?」

 

 

 

「そうなんだよ。依頼人が来たんだよ!!!!」

 

 

 

「え………それは嘘じゃないアルか!??」

 

 

 

「嘘じゃないですよね?」

 

 

 

「そんな嘘を付いたとしてもこちらの得となることがないと思うのですが」

 

 

 

「それはそうですね」

 

 

 

「では、そちらの方もお食事でもどうですか?食事は大勢の方が楽しいですから」

 

一人だろうと二人だろうと変わるものはないしね。

 

 

 

「いえ、神楽ちゃんを連れてくと勘定が大変な事になりますよ……切実に」

 

 

後ろにいる神楽さんには聞こえないぐらいの声で僕に新八さんはそう言った。どれだけ多く食べようと問題はない……一応、これでもお金なら働かなくても食っていけるほどにはある。

 

 

 

「大丈夫ですよ。銀時さんはいらっしゃらないのですか?」

 

 

 

「ああ、はい。あのバカはまたどこかで飲んでいると思うので…」

 

 

 

「そうですか。それは残念です。では、この三人で行きましょうか」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この中で一番出番を多くして欲しいのは誰ですか?

  • 銀時
  • 神楽
  • 陸奥
  • 坂本辰馬
  • 柳生九兵衛
  • 高杉晋助
  • 神威
  • 徳川そよ
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