僕にとって大切な人は二人いる。同姓ではお妙ちゃん、異性では…先生(有栖川双葉)。でも、一番影響を与えたのは先生だと自分でも思っている。僕に剣術を教えてくれて……僕が唯一、誰よりも信頼している男。彼以上の男なんて存在しない。
僕は男性に触れられると蕁麻疹が出て、その相手を投げ飛ばしてしまうけど先生だけは違う。何故か分からないけど蕁麻疹が起こらない。最初は先生もそれを僕の父さんたちから聞いていたから最善の注意をしていたいけど一度だけ偶然に触れてしまった事があった。
先生は「あ、やったちゃった」みたいな顔をしていたのを今でも覚えている。僕も蕁麻疹が出ると思っていたけど…………出なかった。
今でも何でかは分からないけど……先生だけは触れられる。
彼は私の事を天才と称しているけど私からすれば先生の方が天才だと思う。私は一度たりとも先生に勝利を収めたことはない。先生は全てを見透かしたような目をしながら私にこう言ったことがあった。「私に勝ちたいと思う事は大事ですが本質を見失わない事です。
君は僕に勝つために剣術を学んだわけじゃないはずです。何かを守るために強くなったはずです。
次期当主に君がなったとしたら君は家臣たちを守っていかなければならない。当主とは家臣たちの先頭にたち、道を切り開いてやる者の事。君もそんな当主になってくれる事を僕は期待しています」
今でもこの言葉は忘れられない。それほどまでにこの言葉は私の心に刻まれている。
急に先生がどこかに行ってしまった時は僕も焦ったし、絶望した。何故、先生は僕の事を連れて行ってくれなかったのか。何故、何も言ってくれなかった。だけどそれは僕が弱いからではないか…という結論に至った。弱いから先生は連れていくことをしてくれなかったのだと…だから、先生が去ってから僕はこれまで以上に稽古に励むようになった。先生が帰ってきたときに次は一緒に連れて行ってもらえるために……
三年が経ってしまい、もう先生はこの江戸に帰って来る気がないんじゃないかと思っているところで僕は見つけた。誰かに剣を突き付けられている一人の男を……あの剣を突き付けているのは確か…新選組の沖田総悟。となると何かの犯罪者だろうか…と思って近づいてみると顔がはっきり見えるようになり、分かった。その人物が僕が待ち焦がれた人物である事に弟子としては師匠をこの場から救うのが当たり前。
だけど、その時の僕には今の僕の剣は先生にどれほど通ずるのだろうかと思ってしまった。気付いたら僕も先生に剣を突き付けていた。後で先生に叱られるのは覚悟の上で…最悪の場合、もう先生と呼ばせてくれなくなるかもしれない。でも、確かめずにはいられなかった。
結果としては完敗だった。二人がかりで闘ってこのざまなら一人で闘っていたらどうなっていた事だろうか。負けて悔しいと心では思いながらも心の底では勝ってくれて良かったと思ってしまっている。
次の日の夜に僕はお妙ちゃんと歩いていると先生が前から歩いてきた。考え事をしているようで僕の事なんて気付いていないようだけど話しかけたい。でも、今日はお妙ちゃんがいるし、話しかけても迷惑そうな顔をするかもしれない。先生に限ってそんな事はないと思うけど、もしかしたら、今は機嫌が悪いかも。思考を巡らせれば巡らせるほど最悪な考えに至ってしまう。
そうこうしているうちに先生は通り過ぎていき、振り返った時には見えなくなっていた。
「やっぱり話しかければ良かったかな……」
この中で一番出番を多くして欲しいのは誰ですか?
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銀時
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神楽
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陸奥
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坂本辰馬
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柳生九兵衛
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高杉晋助
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神威
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徳川そよ