白兎は正義に憎しみを抱く   作:暗闇水明

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こんにちは、今回は他作品の都市が出ます。そして・・・ベルとアリーゼが・・・それでは、どうぞ!


アルカンレティア
Chaptear11 水の街


「ベル、見てヤマメだよ!」

 

「何処、何処?!」

 

「速く、速く!ホラ、あそこ!!」

 

モウとの一件が解決した後、ベル達は次の街へ移動していた。道中、船で川も渡ることがあったので、アリーゼ自身オラリオにいた頃はそういうのはなかった。そのため、新鮮で面白がっていた。後ろの老人はその光景を微笑ましく思っていた。

 

「見て、ベル!あそこに川鳥がいるよ!!」

 

「本当だ!!僕も初めて見た!!」

 

「おお、ここじゃよく見かける鳥だ。たまにとって食べるんだが・・・この時期は止めといた方がいいぜ・・・」

 

「そうなんですか?」

 

「ああ、あの鳥はルーフリアと言ってな・・・この時期の鳥は身が甘くて旨いがその分デメリットがあってな・・・」

 

「毒・・・?」

 

しかし、老人が首を振るう。老人は少しにやつきながら、ベルの頭を撫でる。

 

「あの鳥は、繁殖期になると発情するフェロモンを出すんだ。男にはないがに女の効果がすごいらしい・・・当たるのは希だが当たれば最後、襲われるぞ。坊主、気をつけろよ」

 

「へ・・・へぇ~」

 

なぜだかベルは祖父に近い者を感じた。そこにアリーゼは無言でベルを抱き寄せる。アリーゼから謎の威圧感を感じ老人は大人しく食い下がる。

 

「ローゼ?」

 

「ベル・・・良い?今の話は忘れなさい」

 

「ア・・・はい」

 

そうしてベルは思わずうなずく。まぁ、ベルもそろそろ10歳になるのだが、それでもやはり心配なのである。

 

「そろそろつくぞ!」

 

暫くして、門が見えた。船は到着の準備をする。ベル達は、その都市の広大さに少し驚いていた。実際、フェレライよりも広く、サレルメスよりも活気があった。

 

ベル達は門をくぐる。

 

「ようこそ!水の街、アルカンレティアへ!!」

 

「ここが・・・アルカンレティア・・・」

 

ベル達は、温泉で有名な水の街アルカンレティアに足を踏み入れた。辺りには、屋台が大量に並んでおり、一見普通の街だが、実はこの街には一つの問題点があったのだ。それは・・・

 

「「「そこの二人組、是非アクシズ教にいいいいいい!!」

 

「「ウワアアアアアア!!」」

 

ここの街の住人の一部、アクシズ教の信者達がとてもやばいと言うことで評判なのだ。ここの都市は、アルカンレティアは二つの女神によって統治されている。それが、アクアとエリスという女神だ。この二人の女神は崇拝の対象としても親しまれているが、その中でアクシズ教は異常だ。旅行者を見つければすぐに布教。それもしつこく。更には詐欺まがいなこともしてくるのだ。例えば、ギルド報告書を入信の契約書に変えるなど・・・そういうのがわんさかいるらしい。旅行者曰く、

 

「とにかく、門に入ったらまっすぐ行った先にあるエリス領に向かえ、あそこなら安全に観光できる」

 

と言うほどだ・・・すぐにベル達は駆けだしたが・・・

 

「痛・・・・・ッ!」

 

「ア・・・大丈夫?」

 

小さな子どもにぶつかってしまった。少しして立ち上がると子どもは泣き出してしまう。

 

「ウワアアアン!!」

 

「ああ、ごめんね・・・大丈夫?」

 

そうして、ベル達はとりあえず子どもを介抱する。しかし、後ろからしつこくアクシズ教の信者が迫ってきた。

 

「やばい!とりあえず隠れよう」

 

そうして路地裏に隠れた。そこで子どもにポーションをかけ、怪我を治す。

 

「ありがとうお姉ちゃん。」

 

女の子は無邪気な笑顔で頭を下げた。ベルがそろそろエリス領に向かおうとすると・・・

 

「あ、待って!これあげる!!」

 

「え・・・ありがとう」

 

そうして女の子は紙を渡した。そこには・・・

 

「・・・って、これアクシズ教の入信契約書じゃん!」

 

その途端、壁の上から数人のシスターらしき者がこちらにやって来た。

 

「よくやった、リカ!!後は任せろ!!」

 

そうして男達も集まる。そして男達は血眼でベル達を追った。

 

「そこの貴方、是非入信をおおおお!!」

 

「ぎゃああああああああ!なんなんだよ、この街!!」:

 

「とにかく逃げるわよおおおおお!!」

 

そうして、アリーゼ達は逃げ惑う!アリーゼ達もまさか子どもまでやるとは思わなかったのだ。暫く町中を走り回りアクシズ教信者から逃げ出して、ようやくエリス領についた。その頃は、もうバテバテだったという。暫くして宿を取る。運が良いことに、今回は特別な日で安く良い宿が取れるというので行くことにした・・・

 

「おお、すごい・・・」

 

「広いね・・・」

 

そこには今まで泊まった宿とは全くもって違った。元々、観光で有名なのだがここまでとは思わなかったのである。

 

「あ、ローゼ!!見て、部屋にも温泉があるよ!!」

 

「本当だ、部屋にもあるなんて・・・」

 

ベルは色々見てはしゃいでいる。まあ、息抜きでこの街によろうと思ったのだが、まさかあの信者がここまで異常だとは誰も思っていなかったのである。そのせいかどっと疲れが現れた。

 

「はぁ~ってもう夜じゃん!」

 

「え・・・うわ!本当だ!!」

 

気が付けば夜だった。恐らくあの信者達のせいでほとんどの時間を費やしたのだろう。

 

「そう言えば、1階で食事が用意されているんだよね・・・行こうか・・・」

 

「うん!」

 

そうして二人は食堂に向かった。そこには様々な食材が広がっていた。ベル達もその光景に圧巻する。モウの様子を少し思い出すが、

 

「美味しい!!」

 

「本当だね!絶品!!」

 

二人はそれも気にしないように食べていた。その中の大きな肉には特にかぶりついていた。肉からは「ジュワッ」と音がして肉汁が出てきた。

 

「これ美味しい、ベル!食べてみなよ!!」

「本当だ!甘みがすごい!!」

 

そうしてベルもかぶりつき、肉を堪能する。暫くして食べ終わると温泉に入ることにした。今回は部屋の温泉にする予定だったため、部屋に入る。そして二人は服を脱ぎシャワーを浴びる。そうして二人は外にある露天風呂に入った。

 

「はぁ~生き返るわ~」

 

「本当、あの信者のせいで更に疲れが増したからね・・・こういう所って良いな・・・」

 

二人は楽しそうに雑談を始める。少し経つと二人は夜空を見上げる。空には満天の星があった。

 

「きれいだね・・・」

 

「うん・・・」

 

そうしてベルはアリーゼに寄りかかった。そうして肩に頭を乗せる。

 

「そう言えば・・・ローゼに助けられた日もこんな空だったな」

 

そう言ってベルは少し悲しい瞳をする。アリーゼはその目を見て罪悪感がよみがえってきた。何時ものようにそっと抱きしめる。

 

「・・・ローゼ・・・」

 

「・・・・・・・」

 

アリーゼはただ無言で抱きしめるしかない。こういうときはあえて何も言わないで抱きしめる方が良いのだ。ベルもそっと手を置く。その手にアリーゼは更に罪悪感がのし掛かる。忘れていた罪悪感が後ろからアリーゼに囁く。

 

(私は・・・・そうだ・・・本当はこの子にこの手を握られる資格もないんだ・・・)

 

そうしてアリーゼは少し涙目になる。贖えぬ罪が、何時もアリーゼにつきまとっていた。しかし、ベルと長く旅をしてしまいそれは忘れようとしていた。改めてアリーゼはそれを重く受け止めた。

 

(バカね・・・私は・・・本当に・・・最低だな・・・)

 

そうしてベルを強く抱きしめる。それを見てベルはそっと、アリーゼの顔に向ける。そして・・・

 

「ふふ、何時もありがとう・・・」

 

そう言ってベルは優しい笑みを浮かべた。それはどの女神より美しく、どの女より可愛らしい笑顔だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

とある食堂、女性の新人店員が調理場の後かたづけをしていた。そこにホテルのオーナーが来た。

 

「おい、新人。この肉使わなかったのか?」

 

「え・・・?使いましたよ?」

 

「は?いやだってここにあるぞ、ほら」

 

「え・・・?」

 

そうして新人店員はオーナーが指さしていた場所に向かう。そこには、使うはずだった肉がそこにあった。

 

「おかしいな・・・確かに使ったはずだけど・・・」

 

「もしかして、お前、あの肉使ったんじゃないだろうな?」

 

「あの肉って?」

 

そうしてオーナーは頭を抱える。そうして、オーナーは口を開いた。

 

「ルーフリアの肉だ・・・アレって確か数週間前にとったのだがギリギリあの時期かも知れないんだよなぁ・・・」

 

「それって、女性が食べると発情するヤツでしたよね?でも大丈夫じゃないですか?」

 

「まぁ・・・そうだな!当たるのは希だし、たとえ当たったとしてもラブラブなやつしか今回はいなかったから大丈夫だろ!」

 

「そうですね!」

 

「「アッハハハッハハー!」」

 

そうして厨房では、男女の笑い声が聞こえたとか・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「・・・・・ッ!」

 

「ローゼ?」

 

その瞬間、アリーゼは急に顔を赤くした。そしてベルから目を背く。瞬間、アリーゼの身体が熱くなっていた。

 

(何・・・これ・・・身体が熱いし・・・心臓がバクバクする・・・)

 

「ローゼ?大丈夫?」

 

ベルは心配そうにアリーゼの顔を見つめた。ベルの顔を見てアリーゼはまた顔を赤くする。正体不明の熱さに、アリーゼは混乱した。

 

「何でもないわよ、ベル!そろそろ上がりましょ?のぼせそうだわ・・・」

 

「ア・・・うん・・・」

 

何やら、状況がつかめないベルだったがアリーゼは今にも感情が爆発しそうだった。

 

(何なの、これ!なんか変なんだけど?!確かに、ベルは可愛いし愛でたいけどここまででは・・・イヤあったこともあるけど・・・それでもこれだけで・・・・・ッ!)

 

爆発している感情に何とか、落ち着かせてはいる。が・・・それでも心臓の鼓動は収まらない。そのせいか、ベルを見ると邪な考えが、アリーゼを過ぎる。

 

いっそのこと襲ってしまえば?

 

その考えが、アリーゼに過ぎる。一瞬身を任せそうだったがアリーゼは急いで首を振った。

 

(いや、駄目よ!アリーゼ・ローヴェル!!私はもう大丈夫な年齢だとは思うけど、ベルは卒業するのはまだ早い・・・ここは何としても耐えないと・・・)

 

そう言ってアリーゼは自分の感情をしまい込む。しかし、アリーゼの受難は続く。

 

「ローゼ?」

 

ベルがベッドの上にいたのだ。しかも上半身裸で。白い肌に月日が射していた。着替えをおいていたらしい。シュチュエーションが整っていた。今、ヤるチャンスだぞ。と言っているようだった。

 

(駄目よ、駄目よ。耐えなさい、アリーゼ・ローヴェル。ここでヤってしまえば私、もうやばい女じゃない)

 

そうして頭をぶつける。邪念をとりあえず払おうとしていた。それを見てベルは大慌てをする。そしてどうすれば良いか分からず、ベルはアリーゼのそばに寄る。

 

「ローゼ・・・大丈夫?」

 

「ハウァ!」

 

白い肌と共に、可愛らしい瞳でアリーゼを見た。それが・・・アリーゼにとってのとどめだった。

 

(もう、我慢できない・・・)

 

そうしてアリーゼの何かが切れた。アリーゼはベルに口づけをする。

 

「グムゥ!!」

 

ベルは突然の事で驚き後ずさりする。しかし後ろにはベッドがあった。水音を立てながらアリーゼはベルを押し倒す。ベルとアリーゼの間には銀の糸が伸びている。

 

「ハァハァ・・・ロー・・・ゼェ・・・」

 

ベルの声に荒い息を発てるアリーゼはそれを聞かんとばかりに口づけをした。もう、彼女は獣だった。アリーゼのバスタオルは脱げる。ベルは兎のように怯えた瞳でアリーゼを見る。アリーゼも獣の目でベルを見た。

 

「ごめん・・・ベル・・・私・・・もう我慢できない・・・」

 

そうしてベルの服を脱がす。そうしてまた口づけをした。

 

「ム・・・ウゥ・・・」

 

「ごめんね・・・ベル・・・」

 

そうして二人の夜は始まった。星が見える中、部屋からは色っぽいあえぎ声によって包まれたのだった。

 




はい、と言うわけで今回はこのすばより「アルカンレティア」を出しました。アクアとエリスは出すのを考え中です。そしてアリーゼとベルが・・・


次回もお楽しみに!!
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