「ン・・・もう朝か・・・」
朝日が昇り、少し肌寒さを感じながら私は起きた。草木の音が窓から入ってくる、なんとも気持ちよい朝だ。現在、とある街まで来ている。こうして宿も取れ、部屋の中には温泉がある。更には安かったのでここに泊まることにした。何時ものような朝で私は目を開ける。となりには何時も兎の彼がいる。寝間着は一応あり何時も、それを着ているのだが・・・
「アレ・・・?」
そこには何時もと違う光景が広がっていた。何時ものように寝間着ではなくて今回は裸だった。しかも、ベルの枕には涙の跡までついている。気が付けば私自身も裸だった。部屋には生臭い匂いがかすかにする
「ちょ・・・どうなってんの?!確か・・・私は・・・」
この状況に私は頭を抱え込む。二人一緒のベッド、そして互いに裸の二人。このシュチュエーション。これは、よく言う「朝ちゅん」というものである。私は自身も少しは知っていたのだが・・・まさかとは思い冷や汗を流す。
いや、これってあれよね?私達、しちゃったって事よね?しかもベルの枕には涙の後もある。つまりこれって・・・私、手を出しちゃった?
いやいや、どうしよう。確かにベルは可愛いし、天使のようだけど襲おうとは・・・イヤ何回かあったわ。でも、たまに一緒に水浴びするし今更、手を出すほど私の精神はもろいはずではない・・・どうして?
そうして私は焦り出す。とりあえず、状況を整理していた。まず、私が手を出したのか?もしかしたらベルの方が誘ってきたのかも・・・でもそうなると涙の跡は・・・やっぱりこれって私が手を出したわよね・・・やがて、記憶が蘇ってくる
「ア・・・」
しまったああああ!やばい、昨日なんか手を出したんだああ!!・・・そう言えば・・・
私はあの老人の会話について思い出す。まさかとは思うが・・・
「あの時の肉かあああああ!!」
ルーフリアの肉のことを思い出すと私は、あの時かと思いどうしようか悩んでいるところだった。だけど、私がベルに手を出したのは変わらない・・・とにもかくにもどうしようか悩んでいるところ・・・
「ウ・・・ン・・・」
「ア・・・・」
ベルが起きてしまった。ベルは、私の方を向くと顔をうつむかせた・・・うん、結構気まずい。
ベルは無言で布団に身体をかぶった。やっぱり怒っているのかな・・・
「ねえ、ベル・・・その、怒っている?」
「・・・・・・・・」
ベルは無言でそっぽを向いたままだ。かなり顔を赤くしている。
「ねぇ・・・ベル「大丈夫だよ・・・それより・・・シャワー浴びよう・・・」・・・えっと・・・」
「良いから・・・」
そう言って私達はとりあえずそのままシャワーを浴びた。シャワーを浴びている間も少し沈黙が続く。
シャワーからでた後、とりあえずバスタオルを巻く。気まずい雰囲気が辺りに流れた。
「ねぇ・・・ローゼ・・・その・・・昨日のことなんだけどさ・・・」
ベルは突然口を開いた。顔を赤らめ私を見てくる。・・・どうしよう・・・これで私のこと嫌いと言われちゃうと私、ショックで寝込んじゃう。いや、まぁほとんど無理矢理って感じだったしそう思うのも無理もないけどそれでも傷つくよ!
「あのさ・・・ローゼは、僕のこと好き・・・?」
「え・・・?」
ベルは私の目を真剣に見つめていた。それに私は困惑する。ベルが聞いていることは恐らく異性としてだろう・・・もちろん、ベルのことは大好きだ。他の誰よりも・・・でもそれは異性としてではなくてあくまで親愛で・・・あれ?でも、私ベルと旅をして、何だろうふわふわしていたし・・・・何だろう・・・それにこの感情、何回かはあった・・・今まで軽かったけど・・・もしかして、私は・・・
知らず知らずのうちに、意識していた?いつかこの、関係になることを望んでいた?
いやいやそんなことはない、だってベルは弟のようなもんだったもの・・・確かに頼もしくはあったし、妹らしいこともあった。あれ、なんか矛盾している気がする。弟だっけ?妹だっけ?まあいいや。・・・・いや、ベルって正直女っぽいもの・・・見た目とか特に・・・
「ローゼ・・・ちゃんと答えて・・・どうなの?」
ベルの目は本気だった。その瞬間まだ肉の効果があったのかいつの間にか私の身体は熱くなる・・・心臓の鼓動がうるさく私の呼吸が荒くなる・・・次の瞬間私はベルの身体を押し倒した。
(ああ、そうか・・・私は、きっと・・・)
その時気が付いた・・・私はベルが好きなのだと・・・心から、異性として・・・そうして私はベルの目を見る。そしてキスをした。
「ウムゥ・・・ローゼ・・・」
キスしている間ベルが色っぽい声を出す。それと同時にベルがとろけた目で私を見ていた。
「ベル・・・良い?」
そう言って私は問いかける。ベルの答えを返すように・・・それに気づいたのか、ベルはとろけた目と共に口を開いた。
「良いよ・・・ローゼなら・・・」
そうして、私達は二回戦を始めたのだった・・・
「フー、なんか疲れた・・・」
「もう、ローゼ、長すぎるよ・・・」
「だって、ベルが可愛すぎたもの~」
あれから暫くして、終わった後着替え朝食にすることにした。まぁもう昼ご飯なのだが・・・食事中、オーナーと料理人が来てなんか土下座をしていた。何やら、私の食べた肉があたってしまったらしいのでその謝罪をした。その後は料理人も反省し、対策をしたとか。何時ものように食事を頬張る。
「いらっしゃいませー・・・え?ローゼ様一向に用ですか?」
ふと、誰かがこちらに向かってきたようだ。私は警戒しながらそちらを見る。そこには・・・
「オッと警戒しないでくれ・・・俺だよ、俺・・・」
そこには、金髪で帽子を被っている神、ヘルメスだった。そばにはアスフィもいる。
「ヘルメス様!どうして?」
「実はアルミノ君が、君達がアルカンレティアに行くことを聞いてね・・・手紙を預かったんだ」
「アルミノ兄ちゃんから?!」
そう言ってベルはヘルメスの手紙を受け取る。そこには、確かにサレルメスで出会ったアルミノさんの字だった。
『ベルへ・・・
急な話だが実は、アルカンレティアに俺たちの同胞がいることが分かった。噂ではアルカンレティアでは、あの村の報告が出ていたみたいだ・・・とりあえず、そいつの元に行ってくれ!
アルミノより・・・』
手紙には一緒に地図も入っていた。そこにアルカンティアの地図と共に、女性の名前が載っていた。
「イシス・・・って名前の人・・・ベル?誰だか分かる?」
「イシスお姉ちゃんのこと?!」
「知っているの?」
「うん、よく遊ばせてもらった!」
そう言ってベルはとても嬉しそうだった。
「どうする、会ってみる?」
「うん、少しでも生き残りがいたのなら会ってみたいし・・・」
そう言ってベルは笑顔を見せる。私達はその、イシスって言う人のところまで行くことにした。
ヘルメスも行ってみるかと話してくれ私達は宿を後にする。そして地図に書かれていた場所まで行くのだった。
次回オリキャラ、イシス登場。果たしてその行方は?次回もお楽しみに!