白兎は正義に憎しみを抱く   作:暗闇水明

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こんにちは、今回からあの都市に行くことになりました。そして、とうとう物語の歯車が・・・それではどうぞ!


Chaptear18謎の資料

ベル達は現在、とある都市にいた。賑やかな雰囲気で、屋台も大量にあり、様々な店が出回っている。

 

「ローゼ!コレとても美味しそう!!」

 

「え・・・ええそうね」

 

「・・・?ローゼ?」

 

アリーゼは少し戸惑っていた。そう、実は数週間前、ヘルメスによって頼まれこの都市に来ているのだ。

 

(ヘルメス様は何を・・・それにここって・・・)

 

「そこのお二人さん、ようこそラキア王国へ!!」

 

そうしてアリーゼは冷や汗をかく。そう、ここはオラリオにいたころでも因縁深い相手と言ってもいい都市であり、国であるラキア王国だからだ。

 

ラキア王国、軍神アレスが統治している軍事国家でありオラリオに何度も戦争を仕掛けてくる連中だ。この都市全体はアレスと団長兼ね国王であるマルティヌスが統治している。国全体が、眷属となっているため60万人もの軍人がいる。しかしダンジョンがないため、最高レベルは3、他の兵士達も平均より低いため烏合の衆のようなものである。

 

ラキア王国は元々、戦争をする必要も無いくらい豊かな国なのだがアレスと国王の意向で軍事国家になっているのだ。そのせいか、マリウス・ウィクトリウス・ラキアを中心とする側近からも呆れられ、反感を抱いている。とは言ってもそんな神が何で信仰されているかというと、「なぜか憎めない」や「子どもが好きそうな性格」など言っているらしい。

 

「ところで何で僕達、こんな格好をしているの?」

 

「ア・・・イヤね・・・国王がこの姿をしろと言っていたから」

 

ベル達は現在、ローブをはおっている。全体が黒く、顔が分からないほどだ。

 

ベル達は、三日後アレスに会いに行くため特別な宿で泊まることにした。ちょうど今、そこに向かっているのだという。ベル達は地図を見て目の前の建物を見る。

 

「ここ・・・だっけ?」

 

「うん・・・そうだけど・・・なんだか・・・」

 

「「家だね」」

 

そう、もはや一軒家のような場所であった。建物は二階建てで木で出来ており周りには少しツタがあり、緑に生い茂っている、ログハウスのようだった。

 

「もしかして、コテージってヤツかな?すごく広そう」

 

そう言ってベルは中に入った。中はとてもきれいで、木の香りがして窓にはうっすら日が射している。

 

「ここで3日も暮らせるなんて夢のようだね!」

 

「・・・うん、そうだね・・・」

 

「ローゼ・・・?」

 

ベルがはしゃいでいる中、アリーゼは顔を曇らせる。そう、ここは内装がアストレア・ファミリアのホーム、星屑の館の団長室に似ていたのだ。椅子、テーブル、紅茶を入れる容器、何もかもが似ていた。

 

ベルがアリーゼの袖をくいっと引っ張る。アリーゼは少し顔を曇らせていたが、すぐに顔を戻して、ベルの方を向いた。

 

「大丈夫よ、それにしても広いわね・・・普通に家にした方が売れると思うんだけど」

 

そう言ってベル達は宿・・・いや、コテージと呼ぶことにしよう。コテージの中を散策する。寝室には、時計や本などが並びまるで書斎のようだった。

 

「ローゼ!見て、英雄譚がこんなに!!」

 

「本当?!って英雄譚だけじゃないわよ!!こんな所に有名小説があるわ!!」

 

「マジで?!」

 

それを聞いた途端、ベル達は目を合わせ始める。暫く間が開いた途端二人は目を輝かせながらうなずいた。

 

「ベル・・・分かっているだろうけど良いわよね・・・コレ」

 

「うん、ローゼ・・・コレは」

 

「「久し振りの本読み放題だ!!」」

 

ベル達は片っ端から本棚から本を取り出し二人で一緒に読み始めた。英雄譚、論説文、魔法学、科学、歴史学、小説、いろんな本があった。(論説文、魔法学、科学は二人には理解できなかったが)

 

「ローゼ、コレ何?」

 

ふと、ベルは何やらボロボロの本を見つけた。すすがあり、長い間使われていたようだった。

 

「何だろう・・・ほこりでよく見えないわね・・・」

 

そうしてアリーゼは本をはたいた。次第に本の名前が浮かび上がる。

 

「コレは、研究書なのかしら、薄いし何やらそれっぽいのが入っている」

 

そう言ってアリーゼは本を開き始めた。好奇心に、ベルはアリーゼに寄りかかり読むことにした。

 

(ファイル1、私はとある伝説、『魔竜伝説』の事について調べることにした。)

 

「『魔竜伝説』って知っている。よく村に来てくれたお兄さんが読んでくれたんだ」

 

「へぇ~どんな物語なの?」

 

「昔、一体の魔竜が世界を滅ぼそうとしてそれを一人の勇者が倒し封印したって話だね・・・能力はそこまで詳しく書かれていなかったけど」

 

そう言ってベルは研究書をめくる。

 

(ファイル2、魔竜に関して、能力は凄まじくモンスターを操ることが出来るらしい。しかし、そんな竜はもうこの世にはいなく見つかるはずもないのに・・・アレス様は何時もいるわけ無いだろうと言ってくるが私は気にしない、あの脳筋クソアホ神が・・・そもそもお前だって勝てるはずもない戦争をバンバンやっているだろうが・・・それより私の方がよっぽど優れているわ)

 

「なんか、愚痴っているね・・・」

 

「うん・・・アレス様って本当に脳筋なんだね・・・」

 

(ファイル3一応私はこの研究を続けることにした。アレス様はそれよりも武器を作れとしつこかった。クソ、腹立つ)

 

「なんか、読むのも馬鹿らしくなってきた」

 

「ま、まぁまだ続きがあるよ・・・」

 

そう言ってベル達はため息をつきながらも、研究書を開く。

 

(ファイル4私は正しかった、魔竜は実在した。このラキアを世界最強に出来るに違いない。しかし、それには器が必要だ・・・それを見つければ、ラキア王国はオラリオを凌ぐだろう)

 

「え・・・?」

 

「何・・・コレ・・・」

 

ベル達は急な変わりように戸惑いが隠せなかった。文字も少し震えながら書いている。ベル達は驚きのあまりつばを飲み込む。

 

「ねえ・・・コレ、やばいんじゃない?」

 

「ええ、何かやばいことが乗っている気がする」

 

そう言ってベル達は少し手が震える。しかし、なぜか好奇心が勝ってしまったのかベル達は無言でページをめくる。何ページかは破れていた。

 

(ファイル8私は正しかった。だが、間違っていた。私の研究によればコレは目覚めさせてはいけない・・・絶対に・・・)

 

そうして研究書は終わっていた。それを読んだ後、ベル達は冷や汗をかく。途中から狂乱のような文字にもなっており少し、恐怖もあった。

 

「何だろう・・・魔竜って・・・分からないけど、アレス様はこの魔竜を知っていたのかな?」

 

「さぁ・・・?でもコレが本当なら危ないわね・・・」

 

そう言ってベル達は顔を青くする。何やらとんでもないことに巻き込まれたのかも知れないと思い不安になる。

 

「とりあえず、アレス様に聞いてみようかしら・・・」

 

「うん、魔竜が何者なのか知られるかもね・・・」

 

そう言ってベル達は書斎を出ることにした。ちょうど、夜になっていたので料理を始めていた。雨は降り、少し風も吹いていた。

 

「なんか、急に荒れているわね・・・」

 

「うん・・・」

 

そう言ってベルはシチューを作り終えベルはパンを並べる。

 

「「いただきます!」」

 

そう言って食事を始めた。ちなみに最近、サシャからも手紙が来るようでよく、弾も作ってくれる。

 

「すごいわよね・・・一応あの人頭はまぁまぁだし・・・」

 

「うん、お陰でスムーズに旅が出来るね!」

 

そう言って二人は談笑を始める。吹き荒れる嵐でも、それを遮るような笑い声が辺りに響いた。

 

 

 

(ドンドン!!)

 

「・・・?!」

 

「扉から?!何だろう・・・」

 

そう言ってアリーゼは剣を持ちながら、ゆっくりと扉に近づいていた。そうして扉を叩く音がバンバンと聞こえる。

 

「どなたですか?」

 

そう言ってアリーゼはゆっくり扉を開けた。すると・・・

 

「お願いします!私をかくまってください!!」

 

突然、青い髪をしておりロングヘヤーで片目が隠れている女性が詰め込んできた。

 

「どうしたの?!」

 

「ローゼ?!何が・・・」

 

「ベル!急いで布を持ってきて!!この人をどこかに隠して!!」

 

「分かった!!」

 

ベルはそれを聞き、急いで布を用意しアリーゼは扉を閉める。

 

「何処に行った?!」

 

「探せ!まだ近くにいるはずだ!!」

 

遠くから声が聞こえた。それを聞きアリーゼは扉にバリケードを張り銃を構える。暫くして、声が段々聞こえなくなっていた。

 

「ローゼ、さっきのは・・・」

 

「分からない、とりあえずシチュー用意しといて・・・」

 

そうして、ベルは布とシチューを用意する。青髪の女性は、ほっと一息をついた。ベルは女性をゆっくり腰かける。

 

「ありがとうございます・・・お陰で助かりました」

 

「いえ、当然のことをしたまでですよ・・・ところでお名前は?」

 

そう言ってベルは青髪の女性にホットコーヒーを入れる。暫くして、女性は落ち着きやがて名を口にする。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「私は、カサンドラ・・・カサンドラ・イリオンです」

 

女性はそう、名乗った・・・

 

物語の歯車は進み始める・・・・

 




はい、今回はカサンドラを出しました。次回・・・ベル達はアレスと対面、そしてオラリオに来るときは近い・・・次回もお楽しみに!
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