注意
今回は原作キャラが死にます。イヤだという方は、すいません。
「クソ!!どこにいるんだよ!!」
イシュタル・ファミリアの団員にベルがさらわれたと報告を受けたサシャ達は望遠鏡を頼りにベル達を探す。ベルはヘルメスから重要人物だといい、急いで探し出す。
「どこにいるんだ・・・?」
団員達は焦りながら探した。特にサシャは必死にベルを探していた。車力の巨人がいてくれればスムーズに出来るが、いないため顎の巨人達が総出で探し始めていた。
「ベル・・・・・・・ッ!」
「落ち着いてください、サシャさん」
カサンドラがサシャをなだめるもサシャの顔は変わらないままだった。
「サシャさん!!前方より赤い光が見えてきました!!」
その時だった。一人の団員があの光を見つけたのだ。覚醒した竜の光を・・・
「もしかしたら、ベル・クラネルがあそこにいるかも知れません、行ってみる価値はあると思います」
団員達はそう言いサシャを見つめる。
「分かりました・・・信煙弾を撃ち込んどいてください。エルヴィン団長もついてきてくれるはずです。今すぐ生きましょう」
そうしてサシャは急いで装備を持ち、森を駆け抜けた。
「待ってください、サシャさん!!」
急いで団員達も後を追う。サシャは必死な顔つきで光の元に向かっていた。
(ベル・・・無事であってください!!)
サシャは走っている中、たった一つの想いを抱きながら光の元まで向かっていたのだった。
「無意味な・・・勝てることなど知らずに立ち向かうとは・・・実に愚かだ」
「ああ、そうかい!!でもこっちも必死で抗うんでね、覚悟しな!!」
そう言ってアイシャはベルの間合いに詰める。もちろんそれを見逃すはずもなくサッヴァーク含む、竜達は一気にアイシャに向かって攻撃する。
「オオオオオオオオオ!!」
ガロウズ・デビルドラゴンがアイシャの噛みつこうと、口を開きながらアイシャに近づく。
「ハァアアアアアアアアアアアア!!」
そこに、ガロウズ・デビルドラゴンの口元を自分の愛武器で切りつけ、攻撃を回避する。もちろん、それだけで倒れるわけではないがダメージは受けているようだった。
「ヌゥゥゥゥ!!」
「へ・・・ッ!少しは、効いたか」
そう言ってアイシャは地面に着地し、ベルの間合いに詰める。
「させるか!!」
だが、そこにサッヴァークが黄金の剣と共にアイシャの武器に火花を散らす。もちろん、アイシャはそれを受け止め、反撃しようともするが跳ね返されてしまう。
「アイシャ!!」
そこにサミラもやってきた。サミラはガロウズ・デビルドラゴンがひるんだ隙を狙ってベルトの間合いを詰めるも、ガロウズ・デビルドラゴンによって苦戦している。手を出せない状況だった。
「クソガ・・・やっぱりただじゃ通らないか」
そう言ってアイシャはサッヴァークと距離を置く。その隙に、ベルが剣の先をアイシャ達に向けていた。
「まさか・・・サミラ、避けろ!!」
「え・・・?」
「遅い・・・」
瞬間、赤い光線がアイシャ達に目がけて飛んできた。アイシャ達は直ぐに避ける。しかし・・・
「がぁ・・・・・・・ッ!」
「・・・・・・・ッ!ヒキガエル!!」
木のそばで隠れていた、フリュネに直撃した。フリュネの身体はバラバラになり、地面から赤い血が染みこむ。
「レベル5を一撃で・・・?」
「あの剣・・・魔剣か・・・それに、何か力がつながっているように見える、クロッゾの魔剣以上か?」
「よそ見をしている場合か?」
「・・・・・・・ッ!」
そうしている間にもサッヴァークが、アイシャに向かって斬りかかった。アイシャは必死に受け止めるもその攻撃は重かった。
「・・・・・・・ッ!不味い・・・このままじゃ」
そう言ってアイシャが攻撃しようにも、サッヴァークの攻撃が重く受け止められてはいるものの手が震えていた。
「グゥ・・・・・・・ッ!」
逸れも当然である。自分よりでかい相手で、しかも力が強い斬撃により、受け止めている手はもう、震えており、剣を持っていられるのがやっとになっていた。
「・・・終わりだ!!」
そう言って、サッヴァークが黄金の剣と共に、アイシャを切りつけていた。
「アイシャ!!」
しかしその瞬間、サミラがフリュネが持っていた斧を投げる。サッヴァークはもちろん弾き飛ばした。しかし・・・
「しまった!!」
その瞬間、アイシャはサッヴァークの隙を狙いベルに、間合いを詰め始める。もちろん目の前にはガロウズ・デビルドラゴンがいたが・・・
「チッ!!」
サミラはもう一つの斧を投げて、ガロウズ・デビルドラゴンの動きを封じる。やがて一歩手前まで来ていた。
「ベル!!」
「終わりだ、小僧!!」
そうしてベルの元に、仲間の敵だと想わせるような刃でベルに降りかかってきたのだった・・・・
「愚かな・・・」
「なっ・・・ッ!?」
その声と共に、ベルの周りから結界が現れ始めた。アイシャの刃は握る手も限界を迎えており、地面に刃を落とす。気が付いていたらベルに回し蹴りで反撃されていた。
「グァ・・・・・・・ッ!」
アイシャはその場で倒れ込む。アイシャは確かに間合いに詰めていた。取れるはずだった。しかしそれは、無意味に終わる。アイシャはその場から離れるも、もう戦えない状態だった。
「なんで・・・」
「『終焉魔剣 アクワルタ・グラルナフ』・・・アジ・ダハーカの力を秘めた力・・・」
「何・・・?」
「故に・・・貴様の攻撃は届かない!!」
「終わりにしよう・・・今こそ破滅の時だ!」
その声と共に、竜達はアジ・ダハーカの近くに寄る。それと同時にアジ・ダハーカは更なる殺気と共に力を貯めた。
『我の前に立てるもの、我の後に生けるものなし。恐れよ、崇めよ・・・ひざまずけ!!』
「――――――ァ」
その声と共に光がアジ・ダハーカによって集められる。詠唱が耳の奥まで聞こえる。アイシャは瞬間死を察知した。本能か、アイシャは逃げ出す。
『イラージュオブ・ヒストリー!!』
瞬間、辺りに光線が勢いよく放たれる。それは、ガロウズ・デビルドラゴンの比では表せないほど強かった。森が焼け払われる。
「イヤアアアアアアアアアアアアア!!」
サミラの悲鳴と共に、アイシャの身体が燃え上がる。
「アアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!」
苦しい悲鳴はベルの元には届かない。コレは裁きであり、正義の執行であった。そう、ベルは想い、ただ目の前の光景を見つめる。
「何・・・?!」
サシャ達もその轟音に気が付き、物陰に伏せる。ちなみに、範囲外ではあったため助かっていた。(ベルがそこで感知していたため)
「アレは・・・」
サシャはその姿にどこか、不安に襲われたのだった。・・・
「エルフィ!逃げるっすよ!!」
「うん!!」
一方、ラウル達はイシュタル・ファミリアに巻き込まれていた。アジ・ダハーカの攻撃がラウル達まで届いた。死の音が近づいてくる。エルフィ達は逃げようにも光はラウル達の目の前までやってくる。
「エルフィ!!」
瞬間、ラウルはエルフィの身体を押した。先は斜面であり、落ちても死なない程度で避けられる程度だった。
「ラウル!!」
「後は・・・頼んだ」
その瞬間、ラウルの声は途切れた。腕だけが、エルフィの元に落ちてくる。
「ラ・・・ウル?」
エルフィは目の前の光景に信じられずにいた。エルフィが涙を流す。
「ラウルウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウ!!」
少女の叫び声が、辺りに響くのだった。
ヘルメスは丘の上で、アジ・ダハーカを見下ろしていた。アジ・ダハーカの攻撃に再び狂気の笑みが浮かび上がる。
「ハハハハハ!!やっぱり素晴らしい、ナァ?アスフィ!?」
そう言って他の団員達に強要するも全員震え、ただその様子を見ているだけだった。
「は・・・はは」
アスフィは、ただ絶望に笑うしかなかった。察していたのだ・・・こいつには勝てないと。そしてもう一つ分かっていた。
この竜はオラリオを壊すと・・・そう直感した・・・自分達は背負えきれないほどの禁忌を犯したのだ。アスフィ達はそれを突きつけられる。
(私達は、もう後戻りはできない・・・)
「ウオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!」
竜の雄叫びが森の中に響くのだった。
はい、今回はここまでです。戦闘シーン難しい。ラウルとアイシャはここで退場です。次回は後日談とオラリオ編です。お楽しみに!!