白兎は正義に憎しみを抱く   作:暗闇水明

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注意

今回サシャが悪役っぽいです。(作者は好きなキャラをとことん悪役にしたいという変態思考)苦手な方は回れ右。



Chaptear37破壊

「サシャ・・・サシャなのか?」

 

「・・・久し振りですね、マルコ」

 

「マルコさん・・・この人、知り合いなんですか?」

 

レフィーヤの言葉に驚嘆と絶望で全く返事をしないマルコ。マルコは身体を震わせながらサシャに歩み寄る。

 

「まさか貴方がロキ・ファミリアだったなんて・・・お陰で作戦は狂いましたよ」

 

そう言って、少し口角を上げるが彼の知らない彼女の冷たい瞳と共に静寂が流れる。

 

「サシャ、もう止めよう!僕、きみと戦いたくはないよ!!」

 

マルコは何時もの冷静さを失いながら、必死に訴えた。泣き叫ぶように、そして懇願するようにサシャに訴える。

 

「無理ですよ・・・コレはもう決まった事なんです」

 

「どうしてだよ!僕達は・・・仲間じゃないか!!」

 

「仲間・・・確かにそうですね・・・かつて私と貴方は仲間でした・・・」

 

「だろ?だから・・・」

 

そう言って、マルコはサシャに歩み寄ろうとする。マルコの中にはまだ話し合えるという希望を信じていたのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「でも、それは前の世界での話ですよね?」

 

その瞬間、サシャは持っていたブレードを引き抜いた。そのまま、居合切りをする。

 

「・・・・・・・ッ!」

 

マルコは咄嗟の判断で避け、後ろに下がった。

 

「確かに貴方は昔、頼れる仲間でした。ええ、もし前の世界で共に戦えたならきっとシガンシナ区奪還も、レベリオ区襲撃も容易に出来たほど・・・私が死ぬこともなかったでしょう・・・でも、それは昔とは関係ない話・・・」

 

そう言って、サシャはマルコに刃を向けながら一瞬だけベルを脳裏に思い浮かべる。少し目をつぶって呼吸を整えた。

 

「もし・・・貴方が私のかけがえのない宝物を傷つけるなら・・・私は、過去の仲間であろうと、恩人だろうと大虐殺者になろうとも・・・私は・・・貴方を殺す!!」

 

「『解き放つ一条の光、聖木の弓幹(ゆがら)。』」

 

そう言った途端、後ろからレフィーヤが魔法を放とうと詠唱を始めていた。

 

「レフィーヤさん、危ない!」

 

「ハァ・・・・・・・ッ!」

 

「・・・・・・・ッ!」

 

だがその隙を与えないためか、サシャは刃を投げた。レフィーヤは杖を盾にしながら防ぐ。

 

「ハアアアアァァッッッッアアアアァァァァ!」

 

だが、次の瞬間レベル2とは思わせられないほどのスピードでレフィーヤに向かって来た。もう一方の刃でレフィーヤを切ろうとする。

 

「ゥ・・・・・・・ッ!」

 

レフィーヤはすぐに杖で防ぐ。・・・が、徐々に押されて言っていた。

 

「止めろぉ!!」

 

「・・・・・・・ッ!」

 

そこに、アリシアは魔法を放とうと詠唱する。サシャはそれに気が付いたのかアンカーを射出し、壁の上に上る。

 

「へぇ・・・どうやら良い仲間を持ったみたいですね、マルコ」

 

そう言って、サシャはマルコを見つめる。そこで更に哀れなむような瞳でマルコ達を見つめた。

 

「ですが・・・残念ですね、もう私達の勝ちです」

 

突然サシャがそう言った。全員、驚嘆の声が聞こえる。

 

「ハァ・・・?戯れ言もいい加減にしなさいよ!!」

 

そう言ってアリシアは怒り狂ったのか、再び魔法を放とうとしていた。

 

「危ない!」

 

「え・・・?」

 

その瞬間、発砲音と共に赤い血が飛び散る。だが、その血はアリシアのものではなかった。

 

「ぐぅううううううッッッアアアアアアアアアアアアアアアアッッッッアアアアァァァァ!」

 

マルコの太ももに銃弾が貫いたのだ。彼の太ももが赤く染まる。サシャは

 

「マルコ!」

 

「マルコさん!!」

 

二人はすぐ運び物陰に隠れていた。だがそうしている間にもオラリオ敗北の足はすぐそこまで迫っているのを彼らは知るよしもなかったのだった・・・

 

 

 

 

「・・・第四主砲、撃てぇ!!」

 

エルヴィンの声と共に轟音がなり、壁を大きく傷つける。壁上にいる魔道士達は壊滅状態だった。その時だった・・・

 

「・・・・・・・ッ!来たか!!総員準備にかかれ!!」

 

突然、黄色い煙弾が宙に上がった。それを見てエルヴィンも黄色の煙弾を宙に撃つ。それを見ていたアレスギュッとペンダントを握りしめていた。

 

「セレン・・・もうすぐだ・・・もうすぐ、お前の同胞を助けるからな・・・」

 

そう言って、丘の上から望遠鏡を覗きそう、つぶやくのだった・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「皆さん、落ち着いて避難してください!!」

 

エイナ含むギルドの職員達の声が辺りに響く。逃げ惑う人々は、慌てる声を出しながら、それぞれの避難場所まで逃げていた。

 

「おい!アレはなんだ?!」

 

「なに・・・?あれ」

 

突然、街にいるものは声を上げる。ミイシャの声もあったのかエイナは指を差す方向を見つめていた。そこには・・・

 

「ウソ・・・でしょ?」

 

彼女達にとって信じられない光景が広がっていたのだった・・・

 

 

「クソ!うなじじゃなかったのかよ!!」

 

戦槌の復活に冒険者は混乱していた。弱点だと思われた箇所を破壊したのにもかかわらず、生き生きと動いていた戦槌に絶望すら抱いていた。

 

「ともかく、態勢を整えないと・・・」

 

 

「なんだ?」

 

ロキ・ファミリアが戦槌の巨人と戦闘する中で、急に一人の冒険者が空を見上げた。

 

「アレは・・・まさか!!」

 

フィン達もそれを見つめ身体が震える。

 

 

 

「悪いな・・・どうやら俺達の勝ちみてぇだ・・・」

 

急にケニーはそう、こぼした。それにフレイヤ・ファミリアはカチンときたのか全員からの殺気を受ける。

 

「ふざけんなよ・・・俺達がテメェのような奴等に負けるというのか・・・?冗談も大概にしなよ!」

 

「アレン、落ち着け・・・確かに怒るのは分かるが取り乱してはフレイヤ様に顔向けできないだろう・・・」

 

「我らを侮辱するとは・・・その度胸だけは褒めてやろう・・・だが、許せん!その身を破滅し、後悔するがよい!!」

 

フレイヤ・ファミリアのアレンとヘグニは怒り狂い、ヘディンがそれを抑える。

 

「まだ分かっちゃいねぇのか・・・まあ良いや、俺はコレで撤収するからじゃあな」

 

「待て!!」

 

そう言って、ケニーは建物を伝いそのまま壁の外まで逃げようとする。

 

「逃がすな、追え!」

 

そう、オッタルは指示した。全員がケニーに向かって殺気を込めて追おうとする。

 

「おい、アレはなんだ!?」

 

しかし一人の団員によりそれは止められた。一人の、団員が空を見上げていた。

 

「アレは・・・まさか・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「『空飛ぶ船』・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「アレは・・・まさかエルフィが言っていたアレか!」

 

白く大きな風船のようなものが複数、大海原にこぐように空を舞っていた。オラリオ住人が全員、驚嘆と恐怖に襲われていた。

 

「おい・・・誰か落ちてきてないか?」

 

一人の冒険者が、宙にいる人影を指さす。

 

「落ち着け!飛竜の準備を!アレをうちおt・・・・・・・ッ!」

 

シャクティは落ち着いて飛竜を出すよう命令していた・・・だが、シャクティは目の前の光景に驚きを隠せなかった・・・そう・・・

 

「ウソ・・・だろ?!」

 

そう、飛竜達が全員灰と化していたからだ。雷槍の跡も見えることからラキアが殺したと分かる。

 

「そうか・・・・・・・ッ!やられた!!総員、一時撤退だ!逃げろおおおおおおおおおおおおお!!」

 

シャクティは急いで撤退命令を出した。だが・・・少し遅かった・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「彼奴らが・・・フレイヤ・ファミリア・・・よし、位置と場所は確認した・・・でも・・・」

 

一人の男、ベルトルト・フーバーが、ゴーグルで地上を見下ろす。ゴーグルは、度数が変えられ、標高200mまでまるでそこにいるように見えるような代物である。それと同時に、男はゴーグルを取り外す。

 

「また・・・壁なんだね」

 

そう言いながら、彼はナイフを取り出した。そこにはためらいも見せながらも、自分の手に置く。

 

「壁はもう、うんざりだ!!」

 

その瞬間稲妻が走ると同時に、赤い光が空を包んだのだった・・・

 

「ウウウっぅっぅぅぅうううううう!」

 

「グッッッッッアアアアァァァァ!!」

 

「何・・・コレ・・・・・・・ッ!」

 

「「「「「「「「「ウウウっぅっぅぅぅううううううアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!」

 

赤い光に包まれると同時に、風圧が冒険者達を襲った。オラリオの建物は壊れ燃え、炎が町中に広がる。

 

「アアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!」

 

「ウワアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!」

 

「フレイヤ様ァァァァァ!!!」

 

「グッ・・・どうかお許しを・・・アアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!」

 

「「「「ちくしょおおおおおおおおおおう!」」」」

 

フレイヤ・ファミリアは炎に包まれ悲鳴を響かせながら、死の音を出す。彼らの音は地下にいるフレイヤに伝わった。

 

「ウソ・・・でしょ?」

 

「どうしたん・・・フレイヤ・・・」

 

傍にいたロキが、フレイヤを見つめる。ヘスティアはそれを見て何かを察したようだった。

 

「まさか・・・・・・・ッ!」

 

その声と共に、フレイヤは口を開いた。

 

「フレイヤ・ファミリア・・・オッタルを除く全ての冒険者が・・・全滅」

 

「「「「・・・・・・・ッ!」」」」

 

その声と共に、全員が固まった。だがそれはオラリオが絶望に包まれた瞬間の一部に過ぎなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ッッッッッッアアァァァァ!!」

 

「ウウウっぅっぅぅぅうううううう!」

 

「熱い・・・?!」

 

アリシアは吹き飛びそうな身体を必死に持ちこたえる。マルコにポーションをかけ怪我を治していたところ謎の下級と共に熱風も襲ってきた。

 

「何が・・・・・・・ッ!」

 

マルコは起き上がりそれを見つめた。

 

「ア・・・・」

 

「どうしたの・・・?」

 

「ヤツだ・・・」

 

マルコはそうこぼし、愕然とそれを見つめていた。かつて、自分達の脅威と共に間接的に死に追いやった化け物が・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「超大型巨人・・・」

 

 

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