「オーイ、お前ら!」
「どうしたんですか?ユミルさん」
宴会での一騒ぎの後、ユミルが笑いながらベル達に話しかける・・・サシャ、カサンドラ達もどうしたのか首をかしげた。ふと、サシャの肩を組み、酒を持ちながらベル達を呼びかける。
「二次会しようぜ!!」
「と言うわけで、二次会するけど・・・なんで急に?」
と言うわけでとある空き家で泊まることになったベル、ローゼ、サシャ、ユミルは二次会の準備に鍋といくつかの食材を持ってきた。
「イヤー、随分前にな、ヘルメス様から肉をもらったわけよ・・・それで、暫く置いといて鍋にしたらうまいって聞いてさ・・・それで、ちょうど良いと思って出したわけよ!」
「ヘルメス様・・・?」
ヘルメスの名前を聞き、少し怪しむ。なにせ、あのヘルメスだ・・・あの男神は何を企んでいるか本当に分からないと言う疑心暗鬼が起きているため少し不安なのである。と言うか、現在投獄中の神だから信用が出来ない。
「大丈夫だ!エルヴィンに調べてもらった後だから毒は無いぞ!」
それを聞いて全員は安堵する。
「エルヴィンさんなら・・・」
「まぁ良いか」
信用の差は天と地の差のようだ。それを聞き、全員は早速料理の準備をする。
「じゃあ僕が料理するよ」
「お、待っていました!!」
そうしてベルは料理を始める。今回はとても単純で、肉を捌き、ネギやキノコなどをいれる。
「そして、メレンで取れたコレを・・・」
それにメレン産の『カツオ』という魚で作った『カツオ節』という物で出汁を取る。出汁の匂いが部屋で充満した。
「良い匂い・・・」
「本当、小僧は料理がうまいんだな・・・サシャも認めるわけだ・・・」
「当然よ、私のお嫁さんだからね!フフン!」
「いや、僕は男だからね!?」
そう言って笑いながら、調理を進める。少し出汁が出た後まずは野菜をいれる・・・そして次に肉をいれた。
「よし、後は待つだけだね」
「いや~どんな肉か楽しみだね!!」
「うん、それじゃあ待とうか・・・おや?」
「うん、どうしたの?」
「いや、雨が降っているなって・・・」
「ついていてよかったけね~今頃びしょびしょやで・・・」
「吹き込んでくるから閉めとくね」
そう言ってベルは窓を閉める。そして雨の音に紛れながらベル達は少しの間肉が煮込むまで雑談をしたのだった。
「ベルゥ~そろそろ出来たかぁ?」
「うん、もうそろそろ食べられそうだよ・・・」
そう言って、ベルは全員に取り分ける。後からカサンドラが来るようにも残しておいた。
「それにしてもコレ、独特の匂いがしますね・・・」
「うん・・・コレって食べられるものなのかしら?」
「大丈夫だろ・・・食っても死なないってさ・・・」
「お肉♪お肉♪」
そう言って、全員がとりわけ終わった。そうして皆器を持ちながら、鍋を食べ始める。
「なんか・・・変」
ふと、ローゼを見たベルがそうこぼした。ベルは一旦目をこする。再びローゼを見る。
(どう見ても・・・)
そう、ベルの目に映るローゼは・・・
(ローゼが何時もより・・・色っぽい)
何時もより、色っぽいローゼだった。汗は少し出ており、それが衣類にも染み付いている。
「大丈夫か?ベル?」
「ア・・・」
サシャは心配したのか、ベルを見つめたが暑かったのか胸元を少し開けていた。そのため衝撃で胸が一部あらわになる。汗もあり色っぽさが増す。
「おっと、胸元が・・・」
(この芋女・・・スケベすぎる)
ローゼはそれを見てゴクリとつばを飲み込み、サシャをじっと見つめる。
「ウ・・・ッ!」
そこにユミルの声が重なる。何があったと思い全員がユミルを見つめる。
「頭が・・・クラクラしてきた・・・」
「大丈夫?!ユミルさん!」
「横になってください、今すぐに!!」
「・・・・・・・ッ!」
全員がユミルを寝かせる。心配そうに・・・少し興奮しているように服に手をかける。
「胸元を開けて、楽にした方がいいで!」
「下も脱がせましょう・・・イヤ全部、全部よ!」
そう言って、必要な所だけを残して服を脱がせようとする。だが、次の瞬間ガラリと扉の音が聞こえた。
「うううう・・・ぬれちゃった・・・ヘックション!あ、皆さんお待たせしました~」
そこからぬれた上着を脱ぎながら、色気を出しているカサンドラがやって来た。
「「「カ・・・カサンドラ・・・」」」ゴクリ
その姿に、ゴクリと固唾を飲み込む。カサンドラは座り、鍋を食べ始める。
「すいません、二次会があると聞いたんですが、ダフネちゃんが酔い潰れちゃって・・・遅れちゃったんです~それより~」
余談だが、サシャに殴られた後カサンドラは数分間気絶したが、ダフネのお陰で直ぐ回復したダフネは心配したせいか、やけ酒になってしまい結局カサンドラに運ばれることになったのだとか・・・
まぁその話は置いといて、カサンドラは暫く食べた後、そう言って何時もとは違う、普段見せない色気のある雰囲気でベルを見つめた。
「ベルさん・・・貴方、少し見ない間に・・・その・・・可愛くなりましたね・・・」
そう言って、カサンドラは顔を赤くし指を口元に置き色っぽい顔で見つめた。
「よしてよぉ・・・」
(可愛い!)
(可愛い~)
(結婚しよう)
ベルは恥ずかしかったのか顔を隠す。それが三人とも愛おしく見えた。
「カサンドラも、前より可愛くなったんじゃないかしら・・・」
「そんな~照れますよ~でも、そう言われると・・・サシャさん、どうですか?」
「・・・・・・・ッ!」
(なんなん、この感情・・・抑えきれない・・・・・・・ッ!)
(こんな気持ち・・・初めて・・・じゃないけど・・・、抑えきれない・・・どうやって発散させれば)
「・・・・・」
肉の匂いが辺りに充満する。雨のせいで密室な為その匂いは刻々と濃度を増していった。
「駄目・・・僕・・・もう、我慢できない!」
そうして、ベルは上半身をあらわにする。更にベルは水着姿のような服装で、自分の後ろを手でパンと叩く。
「対人訓練をしよう!!」
「「「「なるほど、そうか!!」」」」
その瞬間、四人の対人訓練が始まった。対人訓練とは言っても極東で伝わる相撲というような雰囲気だった。
家からはあえぎ声が聞こえ、そうして暫く時間が経った後全員力尽きたのか寝転がる。
「「「「「ごちそうさまでした」」」」」
そうして、力尽きた少女達(一人男の娘あり)は眠りにつき朝日が昇るのを待つのだった。
翌日・・・
「雨・・・やみましたね」
「昨日はなんか盛り上がっちゃたわね・・・」
「うん・・・」
「結局なんの肉だったんだ?」
「さぁ・・・?」
全員気が付いたところで、服を着替えて外に出ていた。既に丘から朝日が見え始める。
「皆・・・誰にも言わないでね」
「「「「イエッサー」」」」
そうして全員がそう朝日に誓った後5人はそれぞれの役目に戻るのであった。
はい、今回は『ゴールデンカムイ』よりラッコ鍋ネタを出しました。はい、ただ単にやりたかっただけです。反省はしている、後悔はしていない。
次回もお楽しみに!