「急げ!ラキア王国が来る前に!!」
少年らしき叫びが、バベルの近くを覆う。それに揃って何百、何千万人程の市民、冒険者、ギルド職員、神がぞろぞろとバベルの中央へ入っていく。
「ママ・・・」
「大丈夫よ・・・」
市民達は上級冒険者達に引かれながら、ダンジョンに入って行く。
コレはフィンが提案した『ダンジョン移住計画』・・・大勢の人間、そして上級冒険者が次々と死に、オラリオが最大の危機の時最終手段として残されていた。
コレは上級冒険者とその側近らがダンジョンの安全階層、18階層までの道を開き移住するという計画だ。
現在、ガレスらがその道を開けさせ一般市民らを18階層まで避難させ、そこで徹底抗戦させる作戦だ。
一般市民は冒険者が護衛し、更に、一般市民には自動的に恩恵を与えある程度戦えるようにしていたのだ。最悪を想定しており、ロキ・ファミリアの主神ロキ、そして眷属があんまりいない神など(中には眷属が0のヘスティア)更に恩恵は授けないと決めていたウラノスも関係せずそれぞれ恩恵を持たせギルドが定期的に一般市民達を訓練していた。
また、神には上級冒険者が護衛する手はずになっておりダンジョンでは一切神威を放たないようにしている。
ダンジョンは神を嫌っている。更に異常事態もおかしくない現状だ。それに神威が出てしまえばダンジョンの怒りを買う。
『ダンジョンは生きている』それが常識のため何が起こるか分からない・・・だからこそ、リスクもあり最終手段として残されていたのだ。
降伏の声も上がったが、エルフィが伝えていた竜がフレイヤでも脅威に感じるモンスターなら倒さねばと言うことで降伏はあり得ない形へとなってしまっているのだ。
「こちらへ、落ち着いて行動してください!」
ギルド職員と上級冒険者の声があちこちで聞こえる。市民の周りにはまだ生き残っている中級冒険者達がいた。
「ウオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッッッッ!」
「・・・・・・・ッ!」
「嗅ぎつけてきたか!」
大勢の人の中、竜達が人の雪崩に向かって一直線で飛んでくる。
「向かい討て!!」
オラリオ側も魔法などで、応戦する。ロキ・ファミリアのベートが先陣を切り、回し蹴りで葬り去る。更に後ろには、アリシアとエルフィもいる。マルコは火傷のせいで治療をし、銃のせいで、ダンジョンで運ばれているためいないが、アリシアとエルフィ、リーネが支援魔法を送っておりベート達も動きやすくなっていた。
無論、中級冒険者達もおり迫り来る竜は殺した。だが、通常のモンスターより遙かに強かった。中にはそれで死んだものも出たのだから・・・
冒険者はラキアの兵士によって体力も奪われていたため呼吸が荒い。
「クソ・・・・・・・ッ!」
そう言って、比較的弱いモンスターを殺していく。だが、倒してもキリがなかった。
「数が多い・・・うん?」
そこに一体の影が見える。竜、つまりモンスターの影であったがどこか人間らしさを感じられた。
ダンジョンでも人型のモンスターはいるが、このモンスターは服装、そして雰囲気が人間に似ていたのだ。服はどこか魔道士を思わせるような服をしている。
「なんだ・・・あのモンスターは?」
「この匂い・・・あのでか物と近い匂いがするぜ」
その言葉に、冒険者達はざわめかせる。でか物、それはアジ・ダハーカで、間違えなかった・・・アジ・ダハーカのちからは分からないものもいたが、姿を見ただけで今までで一番強い敵だとは確信を持てたため、恐怖する。
「焦るな、我々には魔剣もある!応戦するのだ!!」
そう言って、冒険者は武器を構える。直前、ヘファイストス・ファミリアによって『クロッゾの魔剣』が配られた。ヴェルフがラキアに向けて渋々打ったものである。
だが、その竜は冒険者が全く予想しなかった行動に出る。
「『闇よ・・・』」
「なっ!?モンスターが詠唱?!」
モンスターが詠唱を始めたのだ。以前、ロキ・ファミリアが遠征で魔法を使うモンスターがいたが片言であった。だが、このモンスターは人の言葉をまるで母国語みたいに詠唱を始める。
一部の異端児を知っているガネーシャ・ファミリアでも魔法を使う異端児はいないという。
つまり、このモンスターはただ者ではないことが分かる。また、ベートが言ったようにアジ・ダハーカの匂いが強いと言うことはそれほどアジ・ダハーカの魔力が高いと言うことだ。
「『光を殺し、新たな世界へと創造を・・・光を消し、この世界に終焉を・・・我は魔竜の眷属であり、魔竜の下部であり、魔竜の分身』」
(このままでは不味い!)
「総員、かかれぇ!!」
「おい、待て!!」
ベートと中級冒険者は制止に入るが、下級冒険者と一部の中級冒険者達は詠唱を止めようと走り抜ける。
「『黒き深淵が世界を包み込み、破壊し、全てを滅せよ』」
「今だ、魔剣を撃て!!」
そう言って、クロッゾの魔剣が火を噴く。氷、雷、炎、風、全てが魔道士の竜に降り注ぐ。
「やったか?!」
瞬間爆発が起き、全員その場から離れていた。煙が立ち、魔道士の竜は見えない。
「はは、ざまぁみろ!」
そう言って、安心したかのように冒険者は笑いだす。
だが、ベートの顔は優れない。煙のせいで匂いが混合しているためだ。アジ・ダハーカに近い匂いは周辺を漂っているため分からないでいる。
「・・・・・・・ッ!おい、テメェら、そこから離れろ!!」
「え・・・?」
その瞬間煙が晴れてきた。そこには・・・
「『来たれ、来たれ、闇より来たれ終焉の炎よ!忌まわしき歴史と光が消え去るとき、我らの主は神へと上り詰める』!」
「「「な・・・?!」」」
「嘘でしょ?魔法が効いていない?!」
先ほどの竜が、無傷で詠唱を続けていた。魔法は、ドンドン大きくなっていった。
「『魔竜の眷属 アハト・ナハトの名に誓う・・・滅びよ!!』」
「お前ら!逃げろ!!」
ベートがそう呼びかけるが、時は既に遅く、魔力は大きくなり今にも放たれそうだった。
「『ダーク・インフェルノ・ヒストリー!』」
その瞬間黒い炎が一直線に中級冒険者に向かって放たれる。
「ウワアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!」
そして、中級冒険者達がいた場所は爆発し地面から火の海ができあがる。
「やっぱり、変わらないか・・・」
そう言って、『魔竜の眷属 アハト・ナハト』は手に持っている杖を見つめ、ため息をつく。
(どうなってやがる・・・クロッゾの魔剣だぞ!アレをくらってただで済むわけが・・・・・ッ!)
そう言って、ベートとアリシアは目の前の灰とモンスターの装備らしき者が目に映る。
(まさか・・・・・・・ッ!)
それを見て、アリシア、エルフィ、リーネは怒りを感じた。
「いや~助かったよ・・・なんせ、こいつらが俺をかばってくれたんだから」
そう言って、アハト・ナハトは笑いながら灰のほうを見つめる。
「あんた・・・・・・・ッ!」
そう、さっきの攻撃は防がれていたのだ。モンスターが盾になって・・・あの一瞬のすきにだ。
「仲間を盾にしたって言うことか・・・・・・・ッ!」
「酷い・・・」
「そうだが?何か問題でも?」
全く悪びれもせず、アハト・ナハトは笑いながらそう口にする。
「別に良いだろ、どうせ蘇るんだから、つー訳で頼んだわ、アインスト」
「了解した・・・」
そう言って、今度は年老いている魔道士らしき竜『魔竜の眷属 アインスト』が赤い宝石をつけている杖を構える。
「『戦え、竜の化身よ・・・我らの戦いはまだ始まりに過ぎない。倒れることは許さず、死ぬことは許さぬ・・・我ら主の剣となり、我らが主の盾となりて、敵を討ち滅ぼせ・・・偉大な竜アジ・ダハーカの眷属、アインストが告げる・・・戦え、竜よ・・・魔竜の眷属よ』」
アインストが詠唱を始めると、灰は魔方陣に囲まれる。そして・・・
「『リターン・アポカリプス』」
次の瞬間灰が光の粒子、浮かび上がり身体を構成する。やがて子どものようで灰色で目の紋章が腹部にある竜と背中に赤い盾のような甲羅を持っている竜が灰から復活した。
「ウウ・・・」
「な・・・嘘でしょう?!」
「蘇生魔法・・・」
蘇生魔法・・・未だかつて誰も成功した事がない幻の魔法だ。魔道士達なら・・・特にエルフにとっては忘れがたい魔法であった。コレは世界でたった一人の賢者でさえも成功できなかった魔法である。そんなものを見せつけられ、全員は驚きを隠せない
「オラ、ジュニア、アビス!さっさとたてよ、なんせお前は俺達の
アハト・ナハトはしゃれを言って笑いながら子どもの竜『魔竜の眷属 カース・ドラゴンJr』と盾を持つ、小さな竜『魔竜の眷属 アビスシールド・ドラゴン』は傷が少しあり、血も流れていた。
「・・・やめて・・・もう、痛いのイヤだよ」
泣きながら、カース・ドラゴンJr(以降ジュニア)は懇願していた。アビスシールド・ドラゴン(以降アビス)は気絶している。
「黙れ・・・貴様らは弱く、クズだ!だが、ありがたいことに貴様は一度命を落とすことでどんな攻撃も受け止められる力があるのだ。それだけのための存在なのだから、我々の盾となれ」
そう言って、アインストは冷たい視線でジュニアを持ち上げる。
「痛いよぉ・・・やめて」
「うるさい、貴様は我が主の為に戦えば良いのだ」
「そんな・・・我が主は・・・」
「主の意思は『アストレア・ファミリア』の抹殺、そうだよな?」
「ウウ・・・」
「それだけの命令が、俺達をここまで強くする。まぁ呼ばれた故に行動は制限されるが、我が主はガキで助かったぜ・・・が、この命令の穴を見つけて、お前を使った戦法が真っ先に浮かんだ!コレで俺達は更なる力をもらえる!!普通、我が主に見つかれば命はないかもしれん幸い、我が主は眠りについているからなぁ!!だから、テメェはゴミらしく俺達の盾となるんだよ!」
大声で笑いながら、アハト・ナハトはジュニアの首をつかみアビスを踏みつける。アハトの笑い声がオラリオに響いた
「やめろぉ!!」
「ア・・・?」
その瞬間、リーネの怒りが限界だったのかそのまま突っ込みアハト・ナハトを殴った。だが一瞬で杖をしまい、拳を片手で受け止められる。
「オイオイ、何やけになっちゃってんだよ嬢ちゃん、当然のことだろ?弱いヤツは強いヤツの奴隷になる・・・当たり前のことじゃねぇか」
「・・・・・・・ッ!」
アハトは、腕をつかみリーネを宙に浮かせる。
「ウグ・・・・・・・ッ!」
「そこにいる、ええとなんだっけ・・・アアそうだ、『
「・・・・・・・ッ!」
「そいつは雑魚をゴミだとかクズだとか罵っていたんだろ?同じじゃねぇか、ゴミをゴミと言って何が悪い・・・もっと言えば俺はゴミを有効活用しているんだよ!」
「・・・・・・・ッ!」
そう言って、アハトはリーネをつかんでいる腕の力を強くする。
「アアアアァァァァ!!」
「この世にはな、持てる者と持たざる者がいるんだよ!つまり俺達は持てる者!こいつらは持たざる者なんだよ!!そいつをゴミと言わずなんだという?アア?!なぁ、そうだろう、『
「ガァ・・・・・・・ッ!」
アハトは握る手を強くする。鋭い痛みがリーネを襲った。
「おい、『
そう言って、アハトはベートに仲間に入れるのを誘う。ベートは真顔で睨み付けていた。
「だまれ・・・」
「ア・・・?」
その時であった・・・リーネは拳を振るわしながら、何かをつぶやいた。アハトは聞こえなかったのか顔を近づける。
「だまれぇ!!」
「グボォ!!」
リーネはアハトに回し蹴りをくらわせた。アハトはその衝撃で、地面に倒れ込む。
「あんた達が・・・ベートさんを語るな!!!」
「何・・・・・・・ッ!」
リーネは感情のまま叫びだした。怒りが彼女からあふれ出た。
「ベートさんは・・・確かに口が悪くて、弱い人には罵るなどして嫌われてはいるけど・・・本当は優しくて、強い人なんだ!!あなた達、雑魚と違って、落ちぶれていない!同じ、魔道士として・・・人間として・・・ベートさんを語るな!!」
「誰が雑魚だと・・・テメェ、どうやらお仕置きが必要かも知れねぇな・・・」
そう言って、アハトは手に魔力を込める。
「調子に乗るなよ、クソガキがアアアアア!!」
「させない!!」
「ゴヴェア!!」
そこにアリシアが殴りかかる。アハトは地面に倒れ込む。
「アハト!!」
「私達もいるよ!」
「グハァ!!」
アリシアもアインストに蹴りを入れる。その間に、二人はアビスとジュニアを奪い取った。
「いててて・・・なっ!?しまった!!」
アハトは焦りだし、エルフィ達を睨み付ける。アインストも傷を負わせたことに不快感を得た。
「許さぬ・・・」
「テメェら、俺を怒らせたらどうなるか分かっているよなぁ!!」
二体は杖を構え始める。その瞬間、炎がエルフィ達の元まで飛んできた。
「なっ!?」
「無詠唱?!」
二人は急いで避けようとするも一歩アハト達のほうが速く、炎はエルフィの目前までやって来た。
「チッ・・・さっきから黙ってみていれば」
だが、それは防がれた。ベートがリーネ達を守ったのだ。
「何!?」
「我が炎を受け止めた!?」
二体の竜は驚きを隠せないでいた。彼らはアジ・ダハーカの魔力を受けていたからこそ、強化された竜である。彼らの故郷『マジックワールド』では、そのお陰で同胞では負けなし、上級者にも勝てたほどだ。それを防がれたことに驚きを隠せない。
「へッ・・・世の中、相性という物があるんだよ!!」
彼の足についてある防具、『フロスヴィルト』は魔法を吸収し、特殊攻撃に変える武器だ。
「チッ・・・!交渉決裂か!」
そうしてアインスト、アハトは二体とも杖を構え直す。
「おせぇよ!!」
だが、ベートは持ち前の俊敏でアハトのうしろに回る。
「なっ・・・・・・・ッ!」
「オラァ!!」
「アハト、クソ「よそ見していて良いのかよ!!」ヌァ・・・・・・・ッ!」
アインストもベートの回し蹴りで吹き飛ばされる。アインストは被っていた帽子が吹き飛ばされた。それと同時にベートは手に持っている魔剣を手に持ち再び魔法を吸収する。
「良いか、良く聞け!確かに俺は強さを求めている。だがな、テメェらが雑魚のくせに雑魚を痛めつけるのは俺の趣味じゃねぇ!あの世でよく覚えておけ!!それによぉ・・・・・・・ッ」
そう言って、ベートはアハトの距離を詰める。
「俺は、守らなきゃいけないヤツが・・・いるんだよぉ!!」
右足の炎が一気に燃え上がり、アハトの身体を貫く一撃が繰り出された。それは爆発し、周辺が煙で覆われた・・・
「フィン!」
「リヴェリア、アイズ、ティオネ!」
「団長、副団長、ご無事でしたか!」
「ああ、それより市民は?」
「ほぼ避難完了だ。後はギルド職員と、ベート、リーネ、エルフィ、アリシアだけだ」
一方、バベル付近ではフィン達がリヴェリアと合流していた。無事が確認できたところ、フィンは少しほっとする。だが、その暇も与えず竜は襲いかかってくる。
「『火月』・・・クソ!団長、大丈夫か?」
「ああ、感謝する、ヴェルフ・クロッゾ。君の魔剣のお陰で、市民達は無事にダンジョンへ入れている。済まない、君の信念を曲げてしまって」
「礼は良い、ヘファイストス様は?!」
そう言って、ヴェルフは辺りを見渡す。
「ヘファイストスなら無事だ・・・ガレスとティオナ、アストレア・ファミリア、ミア達が護衛している」
「そうか・・・」
「他の皆は?!」
「ベート、エルフィ、リーネ、アリシア以外はダンジョンにいる。ベート達は今あっちで戦闘中だが、こちらも手が離せない・・・・・・・ッ!」
「なら・・・私が『目覚めよ』!」
そう言って、アイズは風を纏い、ベートがいる方向へと向かう。
一方、ダンジョン・・・
「ヌォオオオオオオオオオ!!」
「「「「グギャアアアアアアアアアア!!」」」
ガレスは巨体な身体に見合わないほどのスピードを出しながら、モンスターを灰へとする。地面からは魔石を拾う。強化種が出来るだけ現れないためだ。
「相変わらず、すごいなぁ~ガレスは」
ロキは護衛している、ガレスを労う。
「ロキ・・・お主も気をつけるのじゃぞ」
「分かってるって、ア~酒を飲みたいなぁ~」
「暫くは飲めんぞ」
「え~そんなぁ~」
そう言って、ロキは何時もの対応をしていた。そこに、ガレスは笑いながら安心する。
「にしても、地上は大丈夫かな?」
ヘスティアがそう言って、アストレアに聞く。
「大丈夫よ、リューもいてくれているし・・・」
「おい、君たち、呑気だなぁ!私は怖くてたまらないよ!ヘスティアよ!!頼む、この恐怖を忘れる為に熱い一夜を・・・」
「「「黙れ、変態」」」」
「(´・ω・`)ショボーン」
後ろにはアポロンもいた。
「アポロンよ・・・今はそれどころではないだろう。お前も、眷属を多数失っている状態だ」
「だって、怖いんだもん!!」
「ガキか・・・」
そばにはミアハ、タケミカズチはアポロンに飽きられているところであった。
「アミッドォォォォォ!!頼む、生きていてくれぇ・・・じゃないと金がぁ・・・」
「「「はぁ~」」」
ディアンケヒトの発言にアミッドに同情するものが多かったそうな。ディアンケヒトのことは殆ど飽きられている状態であった。
「なんで私がこんな目に・・・」
「ククク、面白いことになってきたぁ・・・」
イケロスはにやりと笑いながら、先へ進みイシュタルは不満を言う。
ダンジョン内でも神がいつも通りにしているのを見て、少し冒険者はほっとする。
「・・・・・・ッ!」
「ロキ・・・?どうしたの?」
「ロキ・・・?」
だが、突然ロキの顔が青くなる。
「待てよ・・・そうなるとウチがとっておいた酒は・・・」
「「「終わってるな」」」
「マジかぁ~」
ロキはそう言って、頭を抱える。それに、神は笑うのであった。
「ロキ・・・」
だがそれを見て、ヘスティアはどこか胸騒ぎがした。
「確かこの辺に・・・」
アイズは砂煙が舞い上がっている中、ベート達がいる場所を探す。
「ベートさん!!」
「エルフィとリーネの声・・・一体何が」
アイズはリーネ達の声を聞きつけ、声がいる方向へと向かう。
「アイズさん!?」
「一体何が起きたの?」
アイズは問いただす。アイズは剣を構え撃退する準備をしていた。
「ベートさんが、モンスターと戦ったんですが・・・爆発が起きて、分からない状態です」
そう言って、エルフィ達からは不安の声を聞く。アイズは黙って砂埃から、目の前を見つめる。
「・・・・・・・ッ!」
だが、次の光景にアイズは固まってしまった。そう・・・・
「ア・・・ガァ!」
「期待外れだったな、ベート・ローガ・・・」
そこにあったのは身体を金属類で貫かれ、地面に血だまりが出来るほど出血していたベートであった。
はい、今回はここまでです。次回こそ、オラリオ編完結させます。ちなみにバディファイトで登場する魔竜の眷属の中でいちばん好きなのは今回出てきた、アハト・ナハトとアインストの二体です。魔法使いで、ドラゴン・・・よくないですか?(作者は好きなキャラほど悪役にさせたい変態)
次回、ベートの運命はいかに!