閃光と暗黒の龍絶剣総督の息子は父親譲りの厨二病 凍結中 作:戦魔王ゼロ
【
龍絶剣の真の禁手と言いたい所であるが、正確には違う。
この龍絶剣には、通常の神器と違い正しい禁手が存在しない。
使い手によって、その禁手の力が変化する・・・つまり、全てが亜種の形として現れる。
考案者であるアザゼルが使ったら、また違った禁手となっていただろう。また、近い未来に龍絶刀という形で、この神器を得る巡巴柄も違った形で禁手を発現するだろう。
だが、これだけは言える。
零夜が至った、この禁手はまさに、神を殺す神滅具であると・・・
『
掲げた龍絶剣を振り下ろすのと同時に狂夜に向けて武器型神器がガトリング砲のように射出される。
「舐めるなァァ!!」
狂夜は、その武器型神器群を、自身の背後に展開された魔剣の力を持って迎撃する。
重力、爆炎、絶対零度、雷撃、音波カッター、岩石砲、大瀑布などの超常現象が狂夜の魔剣から、零夜の武器型神器から発生しぶつかり合った。
最早、その辺りの地形は超常現象のぶつかり合いにより焦土と化し、周りにいた構成員達も巻き込まれていった。
『龍喰らう忌まわしき蛇よ・・・堕天の王から放つ光に宿りて龍と成り、我が敵を喰らい尽くせ、
禍々しいオーラを宿した光龍が5体現れて、狂夜に襲い掛かる。
この光龍は父であるアザゼルから引き継いだ堕天使の光力、そして、それに零夜自身が生まれた時から、その身に宿し、サタナエルの謀略によって完全に引き出された忌まわしき赤き蛇の呪詛で形成されている。また、先程飛ばした武器にも、その赤き蛇の呪詛が宿っている。
武器や龍に触れれば、即座に呪詛が駆け巡り、その者を消滅させる。
それが、この零夜の禁手であり、なおかつ、進化の余地も残している。
「この程度で、俺を殺せるものか!!」
そう言って、狂夜は迫り来る5体の光龍を偽槍に纏わせた呪詛の斬撃で振り振り落とし、消滅させる。
その光景を目の当たりにした零夜は・・・
『埒が明かないな・・・仕方ない。これだけは使いたくなかったが・・・龍絶剣よ、我が覇に応じて、その力を示せ・・・
零夜の詠唱に応じて、龍絶剣から大量の光力と魔力が生じ、やがて、その力は大きな龍絶剣に変化する。
【
武器型神器又は武器創造系の神器が至る覇・・・【
「何だ、その力は!!おのれ、我が槍よ・・・覇の理を持って・・・」
『させるか、
その大きな龍絶剣を狂夜に向けて、振り落とした。
その瞬間・・・辺り一帯に莫大な衝撃波が起こり、何もかもが吹っ飛んだ。
衝撃波が収まると、そこに居たのは・・・・
『逃げられたか・・・覇の力まで使ったのに、俺もまだまだだな』
零夜が自嘲しながら、禁手を解除する。
結果的に言えば、狂夜に逃げれた。
どうやら、狂夜の背後にあった魔剣の一振りに転移系の魔剣があったのだろう。
その力を持って、零夜の一撃を回避した。
そう分析した零夜は、とりあえず・・・
「とりあえず、この辺り一帯を元に戻すか。
自分たちがやらかしてしまった焦土地帯を元に戻す作業に入るのだった。
???
とある研究施設内にある医療室、そこに・・・
「レイよ!!!我が愛しい
零夜を陥れ、アザゼルを裏切った堕天使サタナエルがいた。
あと、先程の戦闘でボロボロの状態となっていた狂夜が強制的にベットに寝かされている。
「先生・・・俺は・・・」
「今は傷を癒やすがいい。致命傷は避けたとはいえ、普通ならば全治半年ともいえる大怪我を負っているのだから・・・」
狂夜に掛けていた監視術式から全てを知った。
そして、歓喜した。
自身の
絶望という名の
嬉しくないはずがない。
ようやく、自身の計画を進めることができるのだから・・・・
「はい。そう言えば、兄さんたちは?」
「虚蝉機関の本部だ・・・と言っても既に廃墟と化しているがね・・・まさか、五大宗家だけではなく日本最強の戦士たちと、そのトップがアザゼル達に力を貸すとは思わなかったがな」
「日本最強の戦士たちと、そのトップ?ですが・・・我々より・・・」
「侮るな・・・奴らは、先程のレイ以上の化け物達だ。レイと互角では、話にならない・・・それ程の猛者たちだ」
そう言って、サタナエルは、先程とは違って不機嫌そうに話を終わらせた。
???
「そうか・・・報告、ご苦労。あとで、零夜にも伝えておくれ」
『了解です・・・総理』
都内にある某有名な料亭で総理と呼ばれた壮年の男性が、ある者と対峙していた。
「まさか、お前さんと零夜が通じていたとはな・・・虚蝉機関を襲撃した連中や五大宗家との件と言い、ここまで日本政府が裏に関わろうとしていたとはな・・・」
その相手はアザゼル。今回のウツセミ事件についての事後処理と今後の動きについて話し合うために、会談の席を設けてもらっていた。
「我が国の安寧のため、腐らせる膿を出し切らせたまでの事・・・我が国の指針について貴殿ら三大勢力にとやかく言われ筋合いはない。特に、裏切り者の対処に遅れ、被害を出した堕天使共にはな・・・」
「それについては、反論しようがねえ。全ては俺たちの甘さが招いた事だ。被害者及び、その遺族には、賠償及び今後の生活面でのサポートすることを【
そう言って、総理と呼ばれた男性にアザゼルは頭を下げる。
「夢々、忘れるな。次に誓いを破れば、私自ら、貴様らに罰を与えよう」
次の瞬間、壮年の男性から物凄いオーラが漏れ出す。
そのオーラが男性を包むと・・・
「変身」
男性の呟きと共にオーラが黄金に輝き出す。
【祝福の刻!最高!!最善!!最大!!最強王!!!】
現れしは、かの全ての仮面の戦士の力を、受け継いだ究極の魔王
その名は・・・
【【【【【【【【オーマジオウ!!!!】】】】】】】】
『現内閣総理大臣にして、最高最善最大最強たる私が、自ら三大勢力を滅ぼす』
そう言って、自身の愛剣サイキョージカンギレードの切っ先をアザゼルの首筋に当てる。
その瞬間、アザゼルの内心は・・・
この男が零夜がある異世界で参加した聖杯戦争最強のサーヴァント【
軽く神話をねじ伏せるだろう・・・少なくとも、この男の実力では俺たちを滅ぼすのに3日、いや、一日保つか怪しい・・・何がどうしたら、零夜は、こいつのマスターになれた?
少なくともバビロニアの英雄王クラスの存在だぞ!?
自身の息子が、どのような形で、目の前の王に出会うことができたのか、不思議でたまらなかった。
まさかのオーマジオウが日本国の首相でした。
どのような経緯で首相、そして、零夜に会ったのかは話が進むにつれて明らかにします。
次回もお楽しみに!