閃光と暗黒の龍絶剣総督の息子は父親譲りの厨二病 凍結中 作:戦魔王ゼロ
今回の章のエピローグです。
自身の
その戦いの間に鳶雄達は無事に同級生や、その家族を助けることができたそうだ。
親父曰く、あと一歩間違っていたら、鳶雄が暴走し、最悪の場合、その場で始末するところだった・・・つまり、かなり危ない橋を渡る程、状況は芳しくなかったようだ。
なお、幼馴染みである姫島頼人も来ていたそうで、五大宗家のエージェント達や
正直、こっちの戦闘以上の被害が出たんじゃないかと思う。
頼人の性格上、絶対に手加減するなんて真似は絶対にしないし、
だが、報告書をよく読んでみると、鳶雄達のサポートとしてエミヤやキンジ、それにのび太も陰で動いていたらしい。
エミヤやキンジは、ともかく転生悪魔でもあるのび太が作戦に加わったのは驚いた。
のび太は俺が知る中でも最も銃に愛された射撃の天才だ。
元々、宿していた【
のび太以外にも、エミヤは色々な武器や宝具を投影して使いこなすし、キンジにいたっては神器を宿していないのに、鬼神と互角に戦えたり、五体全て駆使して、対地ミサイルを反らして無力化したり、震脚だけで軍艦を沈めたりと、もはや人間の枠組みにおいて大丈夫なのかと疑問が絶えない。
まぁ、その後の事後処理も一段落し、俺は
「久しぶりにワープ無し、いや、自身の翼で飛ぶのは、何年ぶりになるんだろう・・・・」
親父から受け継いだ堕天使の翼・・・
その飛行ルートの最終地点こそ、今回、俺が向かう目的地である。
その最終地点は、俺の母親である荒神零奈の故郷であり、かつて五大宗家から恐れられていた伊邪那岐命を信奉する死の一族、荒神一族が住んでいた【荒神の里】
とある事件が切っ掛けでで、一族の殆どが死んでしまっており、極わずかの者しか生き残っているらしい。
飛行してから2時間が経過した。
俺が【荒神の里】に着くと、軍服を意図したような黒い戦闘装束を纏った二人の美少女たちがいた。
「貴方が、零奈様の子、荒神零夜様ですね・・・話は常磐首相から伺っております。私の名は荒神零香・・・その隣にいるのは妹の零姫です」
背の高い長い黒髪で大和撫子に相応しい微笑みを浮かべるのが、姉の荒神零香
「お待ちしておりました・・・
そして、背が低く短い銀混じりの黒髪で感情が読みづらい方が妹の荒神
この二人の姉妹こそが、俺と同じ荒神一族、唯一の生き残りであり、そして、従姉妹に当たる者たち・・・
「話は聞いているな?」
「はい。この度、貴方様が当主として荒神の全てを受け継ぐと・・・罪も全て・・・」
「嗚呼。当主になるための試練についても既に知っている。案内してくれ・・・」
今回、俺が里に来た目的は荒神家の当主を受け継ぐことである。
その為に、行われる試練・・・それは、初代当主が自身の死の間際に残した死を司る黒き狼の仮面を装着し、適合するというものであり・・・もし、適合できなければ仮面に宿った初代当主を含めた歴代当主の怨念に飲み込まれ、文字通り人格すらも失われた廃人となると言われている。
適合したとしても初代当主の死の力や怨念に苛まれ、早く亡くなる又は、死を齎す黒い狼のような鬼となり、そのまま一族の者に滅ぼされることも珍しくなかった。
「・・・御意。我ら分家・・・本家の直系である貴方様に忠誠を誓います」
そのことを知っているが、故に俺の当主襲名を止めたかったが、生き残った彼女たちは分家の者であり、本家の直系である俺の選択を止めることはできない。
そのことを苦々しく思いながら、零香は俺の命に従った。
対して、妹の零姫は・・・
「もし、失敗したら、その首を刎ねるから、ご安心を・・・」
そう言って、腰に差していた刀身が黒い短刀を抜き、俺の首に当てる。
その様子に思わず、俺は苦笑しながら、こう答えた。
「安心しろ・・・俺は死なない。その怨念すらも全てを喰らい尽くすだけだ」
そう言って、仮面が奉納されている荒神一族の宗家の屋敷に向かうのだった。
そして、その試練から、数日が経過した。
「・・・とりあえず、監獄と里を繋ぐゲートの建設及び里の各施設の復旧と、監獄の希望する住民達の移住は完了した。
零夜は、無事に試練をクリアし、荒神家の当主となった。当主となった零夜は、自身の管理する監獄と【荒神の里】を繋ぐゲートを作り、監獄専用の異能研究施設及び保護施設として国に認可を受けた上で里の再開発を進めた。
当主及び監獄のトップである零夜が指揮を取って、キリカみたいな
作業は部下や囚人達に任せ、零夜は自身の従者となった零香と共に荒神家当主の仕事と監獄の長としての仕事等の書類仕事を進めていた。
零香が淹れたコーヒーを片手に雑談しながら零夜は、書類を片付けていると、突然、零香が深刻な顔をして・・・
「そう言えば、キリカ様から・・・」
「レオと一誠が覚醒しただろ?とりあえず、レオは、あの世界への留学もあるから長くは無理だが・・・一誠は、この際に徹底的に修行をつける・・・それが一誠自身の望みでもあるしな」
零香が何を伝えたいのか察した零夜は、彼女の不安を和らげようと微笑みながら、自身の妻であるキリカが伝えてきたことについて触れる。
荒神レオナルドと兵藤一誠・・・レオナルドは零夜の義理の息子であり、一誠は自身が新たに迎えた弟子の少年で・・・
両方とも
「まさか、我が国に赤龍帝を宿す者がいたとは・・・それに、貴方の義理の弟は白龍皇と判明していますし、まさか、この国に二天龍が揃うとは・・・ある凄まじい因果を感じます」
瞬間的に力を倍増させたり、その力を譲渡したりなど攻撃にも、サポートもこなせる二天龍の一角、赤龍帝ドライグを封じ込めた
レオナルドは、神器を宿したが故に迫害されたり、一誠は神器と、自身の秘めた特異点とも言える特殊な力の為に、それを狙った者たちによって、実の両親を殺されている。
レオナルドは、俺と同じ創造系の神器だったが故に、故にサブカルチャー等の支えと俺やキリカ、レオナ、ジャンヌと言った家族の愛を知った事で完全に心が壊れるとはなかったが、一誠は・・・
「両親を失った喪失感や自身の無力感、そして、家族を奪った転生者による憎悪を抱いた結果、完全なる復讐者となった。今は完全に心が壊れないように色々な修行や課題を与えて、取り組ませているからこそ、問題はなかったが・・・何かを切っ掛けに爆発するだろう」
「どうするおつもりで?」
「・・・一誠を呼べ。話があると・・・」
そう言って、零夜は再び、書類作業を進めるのだった。
かつて、聖書の神は、ある未来を見通した。
赤龍神帝が、異世界の邪神群に殺され、そのまま、この世界を蹂躪し滅ぼす未来
転生者が持ち込んだ異世界の技術が、この世界に渡り、それを切っ掛けに数多の次元世界を巻き込んだ戦争で、全てが滅び去る未来
神は考えた。この2つの災禍だけは回避しなくてはならない。
2つの災禍に対抗する為に、自身の権能たる【神器創造】と、数多の世界にあるであろう神器を蒐集し、その力を持って邪神群、転生者達に対抗する。
何千、何万のシュミレートの結果により、創られたのが【
だが、サタナエルの謀略により、【
それが、2つの未来にどう影響するのかは分からない。
だが、これだけは言える・・・この魔王たちは、世界に革新を、そして、災禍をもたらす者たちであると・・・
今回は荒神家について触れました。詳しい設定については、近日中に設定集で触れる予定です。
あと、のび太やレオナルド、そして、一誠は転生者達や、異形によって本来歩む未来を変えられたキャラで、相当設定が変わっています。
それも近い内に設定集で公開しますので、お楽しみに!