職業騎士団長のピンク色な脳細胞   作:牛の王子様

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団長
自分を無能であると理解しているだけの無能
リソースを引っ張る事と花騎士といちゃいちゃする事だけは得意

ハツユキソウ
小物なお調子者、黙っていれば美少女なのに口を開くから残念可愛い
ごくまれにヒロインっぽい言動もする

エーデルワイス
基本的にこの騎士団のツッコミ役で良心だ
彼女の胃に穴が開かない程度には頑張ろう


ねこみみハツユキソウといちゃこらしてたらお腹冷やしてぽんぽんペインになったお話

これは緊急任務「ようこそ南の猫の島」の我が団での後日談であることをはじめに断っておく。

場所は騎士団駐屯地、出張任務から帰還後の報告を執務室でまとめていた際の出来事である。

 

~後日~

「聞きましたよ団長さん!にゃんにゃんアイランドという所に行ってきたそうじゃないですか!」

「ああ、任務でな」

「またまたー、わかってますよ団長さん」

ニヤニヤと笑みを浮かべながらこちらの脇を小突いてくるハツユキソウ

一体、何をわかっているというのか、この第一副団長殿は

「好きなんでしょ?ね・こ?」

「何だそれは・・・。まあ、嫌いではないが・・・。」

「全く正直じゃないんですからー!んもう!」

今のどこに嘘をつく必要があったのだろうか?教えて欲しい

「今日は、そんな素直になれない団長さんの為にこの私が一肌脱ぎましょう!」

そう言うとハツユキソウはいつも着ている

半ば彼女のトレードマークともなっている白いどてらを脱ぎ、宙に放り投げた

一肌脱ぐと言って本当に脱ぐやつがいるんだなぁと思いつつ見ていると

どてらの中から現れたのはねこみみを付け、胸元が猫のマークに空けられているビキニ・・・?

下着?いや流石に下着ではないか・・・水着でもなさそうだが・・・何だこれは?いやそれはいい

どてらの中から現れたのはねこみみビキニ姿となったハツユキソウだった。

 

「これは・・・」

思わず息をのむ

「どうです?可愛いでしょう?」

「お、おう・・・。」

素直にうなずく、確かに可愛い

ひとたび口を開けば残念なハツユキソウではあるが

元々その容姿は雪の妖精かと見まがうほどの美少女なのだ

普段はどてらで全身を覆っているのでどう見ても雪ん子が良い所なのだが

「団長さんはまたも緊急の任務で大変だったと聞きました。きっと猫さんたちと触れ合う時間も無かったでしょう。悔しい思いをしているはず。そこで私は考えました『私が猫さんになって代わりに可愛がってもらい、団長さんを慰めてあげましょう』と」

ドヤ顔でのたまうハツユキソウ、けだし名案である

ここは乗っかっておくことにしよう

「天・才・か・・・!」

隣でエーデルワイスが「まーたやってるよこのバカップルが」

という顔をしているが関係ない、「何ならエーデルワイスも一緒に猫にしてもらおうか?」

と視線で答えるが「No Thank You!( 一一)艸」と丁寧なジェスチャーでお断りしていただいた

エーデルワイスだけでなく、これから執務室が砂糖をシロップで煮詰めた様な甘々空間になることを見越したいつもの面々がそそくさと退室していく姿が横目に見える

 

 

「そういう訳で、さあ!思う存分愛でてください団長さん!さあ!はよ!」

執務室の床に仰向けになりお腹を突き出したポーズをしてくるハツユキソウ

床だぞ?しかも暖かくなってきたとは言えまだ春先だ。寒くはないのか心配になってくる

「ほらほら~。ねこちゃんですよ~♪にゃ~ん♪」

ごろんごろんと床を動き回るハツユキソウ、背中が痛くは無いのだろうか?

「どうしました?ほらほら~♪にゃんにゃん♪」

そうは言われてもいざ愛でるとなるとどこをどう愛でればいいのだろうか?

仰向けにお腹を突き出しているため背中は触れない、頭もこの姿勢ではちょっと撫でにくいか

かといって流石に胸はまずかろう、いきなり下はもっとまずい

私は少しの間悩んだあと、意を決してお腹をさすることにする

「さわるぞ・・?」

声をかけおもむろにへそ上あたりのお腹をさする

この周りなら大丈夫だろうか?

ハツユキソウの体温がひんやりとつめたく、肌はすべすべで柔らかく感じられた

「んっ・・・」

「む、すまん、痛かったか?」

「い、いえ、そういう訳では無いです。ちょっとくすぐったかったというか」

「そうか、やめるか?」

ハツユキソウのその独特の体温ときめ細やかな絹のような肌触りを堪能しつつ

お腹の回りを撫でまわす、少女特有の柔らかい肉付きが心地よい

「んっ・・・ふぅ・・・んんぅ」

「大丈夫か?」

「大丈夫です、気持ちいいと言ったら変なのですかね?団長さんの手、暖かいですね。」

「お前の肌は冷たいな。ちょっと心配になってくる。」

さすりさすり

ハツユキソウのおへその回りをのの字を書くように時計回りにさする

「あは、そうでしたね。団長さんと一緒にいると、ついつい体質の事忘れちゃいます。」

「そうか。」

目を閉じて完全に油断しきっているハツユキソウ、ちょっと冒険してみようか

さすりさすり、すすす

「ひゃんっ!だだだ団長さんっ!おいたは駄目ですよ!触っていいのはお腹までです!」

「む、バレたか。今の流れならおっぱいぐらい行けるかなぁ?って思ったんだが」

すまんすまんと謝りつつ再びお腹をさすりさすりと触り始める

「でもお腹ばっかりなのも飽きてきたので別の場所を触らせていただけませんかね?」

「んー、そうですねぇ。どうしよっかなー?」

いたずらっぽい顔でこちらを見上げるハツユキソウ、いや最早これは猫である、猫ユキソウである

「じゃあ、頭の方を触ろう、撫でても良いですか?お猫様?」

「よかろう、存分に頭をなでるがよいぞ。よきにはからえー♪」

そう言ってこちらに背中をあずけ、頭を向けてくる、ついている猫耳はカチューシャだろう

彼女の美しい銀髪にとてもよく似合っている、出来合いにしては上等だ

オーダーメイドなのだろうか?

「ははー、ありがたき幸せ。」

なでりなでり

「んふー。あっ、そこそこ、そこちょうどかゆかったんですよ~、かいてください♪」

「はいはい、わかりましたよ。」

なでりなでりかきかき

「お、お、そこ、もうちょっと強く、あ、そうそう、つむじの左45度のあたり」

途端に残念になるハツユキソウ、先ほどまでのいい雰囲気は何処へ行ったのか?

「ぷーっ!くっくっくっ。」

たまらず吹き出してしまう

「な、なんですか急に笑い出して?私変なこと言いましたか?」

「いやなに、猫ユキソウさまは可愛いですなぁってな」

もちろん本心である、ほんと面白可愛いなぁこのハツユキソウという花騎士は

「な、何か馬鹿にしてません?私の事」

「してないしてない。くっくっくっ・・・。」

「いやなに、ずっとお前とこうしていたいなって、そう思っていたところだよ。」

「そうですねぇ。私も、団長さんとずっとこうしていたいです。」

「じゃあもう今日の仕事はお開きにして、ずっとこうしていようか。」

 

 

 

そんなこんなで小一時間ほどハツユキソウを撫でまわしていただろうか

突如としてゴロゴロという音が聞こえた、はて?雷だろうか?窓の外は明るいが、遠いのかな?

ふとハツユキソウを見ると顔を真っ赤にして目を見開き、歯を食い縛ったような顔をしている

「!?どうしたハツユキソウ!?大丈夫か!?」

「だ、ダイジョウブ・・・大丈夫ですけどっ・・・大丈夫じゃありません・・・っ!」

一体何が起きたというのか?

お腹を抱えている、先ほどまで散々触ったお腹だ、特に異常はなかったはず

「お腹が・・・冷えて・・・痛いです」

絞りだすような声、その一言で全てを察した

「お、おう、どうしたらいい?トイレまで運ぼうか?」

「そ、その申し出は非常に魅力的なのですが・・・」

ですが・・・?

「団長さんにトイレまでついて来られたら恥ずかしくて生きていけません・・・」

「そんなの気にしないし、第一、漏らす方が問題だろう?」

「それでもです!それでもっ!守りたい世界というものがあるんですっ!」

脂汗をにじませた顔で熱く語るハツユキソウ、しかし、いくらわめこうが事既に今更ではなかろうか?

「そ、そうなのか?」

もう既に年頃の乙女としては超えてはいけないラインを超えた失態だと思うのだが

ハツユキソウにはハツユキソウの基準があるらしい

この程度で私がハツユキソウを嫌いにはならないという意味では正解ではあるが

「そうなんです・・・っ!」

彼女はよろよろと立ち上がり、時々「んひっ!」とか「くはっ!」などと声を漏らしながら

ふらふらと執務室のドアまで歩き、そこで扉を開けようとして手を伸ばせずにいたので

 

A、ドアを開けてあげる

B、このまま見守るのも良いか

 

いやいやいやいや流石に変な選択肢考えるなって俺団長

素直にドアを開けてあげることにする

真っ青な顔をしてドアの前でくの字型に立ちすくんでいたハツユキソウは

最後に私に視線だけを向け、わずかに会釈をし、よろよろと部屋の外に出ると

外で事の顛末を見守っていたサフランとエーデルワイスに両脇を支えられ退場していった。

 

「・・・ああ。あの服。」

何処から調達したのかと思ったら、サフランのアスファルからだったのか。

ぽつんと一人取り残された私はそんな事を考えつつ

「仕事、するか・・・。」

仕事を再開するのであった。

 

 

~後日談の後日談~

翌日執務室に現れたハツユキソウの顔を見る限り、乙女の尊厳は守られたらしい。

全ては聞かず、「今度は暖かい部屋でやろうな」とだけ言っておいた。




と、言う訳で
skebでいただいた絵からインスピレーションがときめいた時に限って
深夜テンションが大暴走してしまい爆誕したのがこのSSです。
8割方事故発電、いや自己発電。

ご意見ご感想等頂けると次回作のモチベーションになりますのでよろしくお願いいたします。
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