スパロボ世界でエヴァンゲリオン   作:テムテムLvMAX

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スパロボやっててつい書きたくなったので投稿です


ゲッター系主人公(マイルド)

 時は西暦2015年、世界はセカンドインパクトとコロニー落としと機械獣とミケーネとゲッター線汚染とデビルガンダム細胞とその他諸々歴史から消されたものも含め地球の環境が激変する被害から立ち直る途中であった。

 地獄めいた環境でも人類は諦めず世界は少しずつ復興していった、しかし世界はまた驚異にさらされようとしている、使徒と呼ばれる謎の存在の登場は世界の裏から糸を引く組織、ゼーレの所有する死海文書と呼ばれるモノに預言されていた。そして使徒に対抗するため極秘裏にネルフが組織された。

 

 そして運命の時は来た、第三新東京市に使徒が現れたのだ。数々の戦争を乗り越えた歴戦の勇士たちは既に引退しその後を継ぐ新たな世代が使徒と戦う為に駆り出されていた。

 

 

『使徒接近! 使徒接近! うぁぁぁ』

 

『ちくしょう! 相棒がやられた!』

 

 

 連邦軍のVOLT攻撃機が次々と落とされている。もう何十機落ちたかも数えるのが馬鹿らしくなるぐらいには被害が出ていた、使徒はATフィールドと呼ばれる強固なバリアを展開している。只進むだけで接触したVOLT攻撃機は弾かれ墜落していく、使徒は迎撃をしていないのにこの被害の大きさに連邦軍上層部はある程度の予想はしていたが頭を抱えざるおえなかった。

 

 そして第三新東京市の戦闘区域内に一人の青年が道路に面した電話ボックスの前で立ち尽くしていた、父から「来い」と一言書かれた手紙を受け取った青年は父からの迎えを待っていたのだ。

 

 

「遅いなぁ……しかーし、この写真は中々良いもんだね……うっしっし」

 

 

 市街地は戦闘区域にしていされ住民は全員逃げていった、現に使徒が離れているとは言え背後を進んでいる。撃墜されたVOLT攻撃機も爆発し常人なら逃げるだろうが、マイペースなのか肝が座っているのか青年は動じていない、それよりは手紙に同封されていた女性に鼻の下を伸ばすことの方が大事らしい。

 

 使徒と真逆の方向から赤いスポーツカーが制限速度を大きく越えた速さで青年に向けて走り込んできた。

 そのスポーツカーは青年ギリギリに速度を殺さず横付けし

 

 

「貴方がシンジくん?!」

 

「あ、はい」

 

「乗って! 使徒がそこまで来てるの!」

 

「はーいヽ( ・∀・)ノ」

 

「飛ばすわよっ!」

 

 

 青年がシンジか確かめるとすぐさま車に乗るように伝え、もと来た道を来たときよりもっと速くかっ飛ばしていく。

 第三新東京市から少し離れた所まで来ると空き地に一旦停め手短に説明を始めた。

 

 

「貴方碇シンジくんで間違いないわね?」

 

「えぇ、貴方は? 父の迎えですか?」

 

「そんなとこ、私は葛城ミサトよ、ミサトさんって呼んでね」

 

「ミサトさん、アレなんだろ? 光ってるアレ」

 

「げっ! N2爆雷っ!? シートベルトして! あと頭守って!」

 

 

 連邦軍は使徒に対し核を超える威力を持つN2爆雷を使った、地形を変えてしまう為に使用は渋られたがあらゆる攻撃が効かないならと思いきった決断が下された。

 市街地から野山に使徒が移動していたのが唯一の救いか、太陽光の何倍もの光が放たれた後に衝撃波がシンジ達を襲った、車体が風に飛ばされる枯れ葉のようにゴロゴロと地面を横転していったが中の人間がミンチにならなかったのは不幸中の幸いであった。

 

 

「あーあ、まーた地図を書き直す羽目になったわね」

 

「スッゲェなぁ……いや、マジパネェ……意外と丈夫だな、あの化け物」

 

 

 激動の時代に生まれたシンジと激動の時代を生きていたミサトは今更使徒の驚異はさほど感じていなかった、しかし油断してはいけない相手であることは変わりはない。感覚が麻痺しているのが悪いのか、困難を乗り越えた人類が優れているのか、きっと人を創造したリリスは泣いていい。

 

 

「それじゃアレより速くネルフに向かいますか」

 

「ネルフ?」

 

「そ、貴方のお父さんの職場よ」

 

 

 ひっくり返った車体を立て直して、目的地ネルフへボロボロな車に鞭打って走らせた。

 

 

 

 ★☆★☆

 

 

 

 ネルフ。碇シンジの父、ゲンドウをトップに活動する使徒に対抗する人類の矛であり盾となる組織。

 シンジはとある場所のとある入り口から車ごとネルフへ移動していた。第三新東京市に地下に地球環境を再現したリアルジオラマの中にネルフ本部はある。

 

 車ごと降りる巨大エスカレーターの中から本部を見渡せる、その壮観は光景はシンジの男心を大いに刺激していた。

 

 

「うっひょ~! スッゲー! やべぇWWW」

 

「シンジ君も男の子ねぇ……このあとの事を考えると」

 

「ん? どうしました?」

 

「いや、何でもないわ、さぁそろそろ貴方を呼び出した訳が分かるわよ、降りる準備してね」

 

 

 ミサトの後をついていくシンジ、ネルフの施設は綺麗に整っているがやけにひと気と言うものがない、シンジはネルフがヤバイ何かだと直感したが今更帰ろうとは思わないし、思えない。そして案内されるまま進むと途中に急患が横を通っていった。

 

 

「今のあの子は?」

 

「あぁレイちゃんよ、でも今は急がないといけないの、説明は後よ」

 

「了解っと」

 

 

 導かれた先は暗いどこかだった、シンジは何か空気が生臭いのでさっさと出ていきたい気分で満たされていた。

 唐突に照明がつくと、シンジの目の前に紫の巨人の上半身が見えていた。下半身は血液に似た液体に浸されているので見えてはいない。

 

 

『シンジ、良く来た』

 

「と、父さん!」

 

 

 巨人の上、ガラス張りのモニタールームから父ゲンドウの姿を確認したシンジは思わず叫んでしまった。長らく会っていなかった父との再会は青年にとってはどのような形でも嬉しく思えた。通信越しでもやはり父の声は父だった。

 

 

『早速だが、それに乗れ』

 

「え? 乗れるの!?」

 

 

 まさか乗り物だとは思ってもみなかったシンジはテンションが上がった、そばにいたミサトは「初めて見たなら確かに……」とどこか納得していたが、職員がそれでいいのか。

 

 奥から白衣の女性がカツカツと音を立ててシンジに向かってきていた

 

 

「君がシンジ君ね」

 

「そう言う貴方は?」

 

「赤木リツコ、研究者をやっているものよ」

 

「じゃあ、これの研究者ってことか?」

 

「そう言うことになるわね、貴方……怖くないの?」

 

 

 いきなりぶつけられた質問にシンジは戸惑うも、しっかり受け答えするのが大人なのだと教えられているので、少し考えて答えを出した。

 

 

「怖くはないですよ、なんだか知ってる人みたいな感じがするんですよ。コイツから」

 

『シンジ、乗るのか、乗らないのか?』

 

「乗る! けど何をするんだお父さん!」

 

『使徒を倒せ、細かい説明は葛城から聞け。ではな』

 

「んじゃシンジ君、行こっか!」

 

 

 ──ガゴンッ! 

 

 

 使徒の攻撃が近いのか地震のような揺れがネルフを襲いシンジの立つ場所に照明が落ちてきた、不味い助けねば、ミサトらは頭で思っても体が反応しない、シンジは揺れに気を取られ無防備だ。

 

 

 ──ガシャン! 

 

 

「あだっ! イテテ……ちょっと建付け悪いよー! どうなってんの!」

 

「は?」

 

「うっへぇ……シンジ君石頭ねぇ、ああっ!? そうだった! シンジ君ごめん! 急いでエヴァに乗って! リツコ準備ー!」

 

「そうね、この分なら本部の近くに来ているわね」

 

 

 シンジは照明をモノともしない石頭だった、だが優先は使徒の殲滅、シンジへのリアクションはどこへやら忘れ去られ走らされたあげくエントリープラグに押し込められたシンジは説明をマトモに聞く暇なく、ミサトのゴーサインでエヴァ発進。使徒のど真ん前に出撃していた。

 

 

『どう! 不具合はある!? あってももう引き返せないけど!』

 

「ゴボゴボッ! (この水クッセェから飲みたくねぇ!)」

 

『シンクロ率20%! これ大丈夫なんですか!?』

 

 

 戦いの舞台は夜の第三新東京市、星空がやけに綺麗に見えるがそれは住民が全くいないので照明が邪魔をしないからだ。コックピット回りの説明を聞かなかったシンジは呼吸を停めていたので通信は聞こえるが会話出来ないでいた。

 

 

『取り敢えず歩いて! レバーを前に! 神経は歩くことに集中して!』

 

「ゴボボ! (了解!)」

 

 

 ──ズダン! ズダン! 

 

 

『やった! 歩いたわ!』

 

「ゴボッ!? ゴボボ! (ミサトさん?! 今なんて!?)」

 

『シンジ君前! 使徒が狙っているわ! エヴァへのダメージはシンジ君にフィードバックされる! 逃げて!』

 

 

 歩いた程度で喜ばれるとは思ってもみなかったシンジはミサトの通信に意識を持っていかれ、前に居る使徒、サキエルの事を考えていなかった。

 隙だらけはエヴァンゲリオンを敵と認識したサキエルはおもむろに右手を振り上げエヴァンゲリオンの顔を掴んだ。アイアンクローはエヴァンゲリオンの頭部装甲をメキメキとダメージを与えている、更には肘の辺りから伸びた突起がパイルバンカーの要領でエヴァンゲリオンの右目を抉り頭部貫通、そのまま投げ飛ばされビル郡に叩きつけられた。

 

 

『シンジ君! 応答してシンジ君!』

 

『エヴァ初号機沈黙! シンクロ率は10%を維持!』

 

『生きているなら返事して!』

 

「はっ、ハハッ……この水飲めるのか、肺に入れても痛くねぇよ……知らなかった」

 

『シンクロ率……ゼロ!?』

 

 

 やっとLCLを肺に入れたが、エヴァンゲリオンを動かすためのシンクロ率は……ゼロ、これでは動かない。この戦いを見ていたゲンドウとその部下冬月は「負けたか……」と次のプランの実行までにかかる時間と経費の計算をしていた。

 シンクロ率はエヴァンゲリオンの性能を引き出す上で最大の要素である、真面目に兵器を造っている外部の人間なら「バカじゃねぇの?」と言いたくなるシステムである、しかし今はそれに頼る他ないのも現実である。

 

 使徒のバリアを中和するにはエヴァンゲリオンのATフィールドが必要になる、それ以外で使徒にダメージを与えるなら地球の環境をまた壊さなければならない。

 

 

『エヴァ初号機活動停止……いや、再起動しました!』

 

『暴走っ!』

 

『おかしい……リツコさん! エヴァ内部から、特にエントリープラグからエネルギー反応が……でもこれ』

 

『ゲッター線ね、何者なのかしらあの子』

 

「お前エヴァって名前なんだな……よしエヴァ、使徒をぶっ倒すぞっ!」

 

 

 ──ウォォォォォン! 

 

 

 雄叫びと共にエヴァは立ち上がる、無くなった部位を再生し手をついたビルを侵食して新たな形を与えた、エヴァより大きな大質量のコンクリートハンマーになったビルをサキエル目掛けて振り下ろす

 

 

 ──キィィィィィン! 

 

 

「弾かれるならっ! オラッ!」

 

『使徒のATフィールド崩壊! あのビルのハンマーの質量が変化しました! 密度もです!』

 

『物理学は何の為にあると思っているの!?』

 

『リツコ落ち着いて! ゲッターだから! 全部ゲッターが悪いから!』

 

「ぶん殴る! オラッ! クタバレ! そんなバリア剥がせやっ!」

 

 

 ──ガン! ガン! ガン! ガン! ガン! ガン! 

 

 

 ビルハンマーをより強く固く変化させ死ぬまで殴る、バリアは中和されているため効き目無し、あわれサキエルは一方的に殴られる恐怖を覚えさせられたまま爆散、帰らぬ使徒となった。

 

 こんなことされては第三新東京市はめちゃくちゃになっているかと思えば……なんと被害はそれほど大きくなかった、ビルが数棟とエヴァの電気代くらいの出費に収まった。使徒を倒せてこれで済むなら格安である。

 

 

 

「おっしゃ! ミサトさん見てましたか! 俺やりましたよ!」

 

『よ、良くやったわね……回収するからその場で待機していてね?』

 

「了解! やったなエヴァ!」

 

 

 まずまずの戦績にシンジは満足していた

 ……しかしこれは、まだ始まりに過ぎない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




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