スパロボ世界でエヴァンゲリオン   作:テムテムLvMAX

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今回はエヴァ側の設定にオリジナル要素を入れています


奮闘と成果

 また、新たな使徒が来てしまった。連邦軍はある程度のメンツを保ちたいので形だけMSを出撃させていたが今回の使徒も連邦軍の手に負えなかった。

 今回の使徒の名前はシャムシエル、光の鞭を持つイカのようなフォルムをしていた。市街地のビルはこの光の鞭でスッパスッパと斬られ次々に崩落させられた。

 

 こうなればエヴァンゲリオンの出番である、今回はパレットライフルを準備出来ていたので出撃と同時に射出されることになった、徒手空拳で戦わずに済みそうだ。

 

 

『おっしゃぁぁぁ! 行くぞぉ!』

 

「初号機発進!」

 

 

 この出撃に伴ってシンジから提案があった、カタパルトから物凄い勢いでエヴァを射出出来ないか? と。

 リツコは出来ると言ったがそれは許可できないと言った、そもそも装置がエヴァを飛ばすように造られていなかった。

 今回は大人しく出撃をするようにリツコはシンジにいって聞かせ無茶は厳禁だとキツく言い聞かせた。

 

 

『ロック解除! エヴァ飛びます!』

 

「ちょっと! シンジ君無茶よっ!」

 

「はあ……やってくれたわね、ダメって言ったのに」

 

 

 なのでシンジは自分でする事にした、カタパルトのロックを緊急解除するためにエヴァ側に非常装置があった。それを地上につく前にポチり、エヴァは空へブッ飛んでいった。

 司令室は大慌てで落下ポイントを割り出してエヴァが着地出来るように建物を爆破して場所を整えていたが

 

 

「なんだ出来るじゃん! ATなんとか全開! もっと上に行くぞ!」

 

 

 初号機のATフィールドを足場に空中で更に上空へ、この一踏みで高度一キロを越え今度は頭上にフィールドを展開しこれを蹴って使徒へ速度をつけて急降下した。

 

 

『シンジ君!? その速度は死ぬわ! エヴァが耐えられない!』

 

「大丈夫! キィークッッ!!!」

 

 

 ──キィィィィィン! 

 

 

 上空から落下する勢いをそのままに全身に流れる気を右足に集中した上で破壊エネルギーへ変換、落下速度と破壊エネルギーが合わさり一点にN2爆雷並みの運動エネルギーが集中した

 そもそもエヴァに気と言うものが有るのか分からないがエヴァはシンジに答え、無事に耐えた、そして出来た、出来てしまった。よくわからない生命の神秘を見たリツコは自分の研究は何だったのかとMAGIと小一時間相談したくなった。

 

 

 ──バギィン! 

 

 

『割れた!』

 

『いえまだよ! シンジ君!』

 

 

 ──バチッ! バチィン! 

 

 

 使徒のATフィールドを中和無しで抜いたと思ったら光の鞭が初号機の胴体を穿ち背後にある山へ投げ飛ばした。流石のシンジも空中で思うように動ける訳ではないので成されるがままになってしまう、しかしシンジは投げられた先に学校のクラスメイトを見つけてしまったのだ。

 

 

「しくじったっ! ってトウジとケンスケっ!?」

 

『初号機落下予測ポイントに民間人が居ます!』

 

 

 シンジは焦った、このままいけば確実に殺してしまう。二人が今ここにいる理由はどうでもいい、何とかしてエヴァをあの山からそらないといけないが、どうも気持ちに左右されるシンクロシステムのお陰で思うようにATフィールドが発動しない。もうダメだ……とシンジは諦めかけていた

 

 

 

 ★☆★☆

 

 

 

「ケケッ、ケンスケ! お前ーっ!」

 

「いやートウジくんごめんねっ!」

 

 

 どんどんこちらに迫る初号機に潰されるとわかった二人は錯乱し全力で逃げるも、エヴァの巨体からは人の足では逃げ切れない。単純に範囲が広すぎる。

 

 しかし二人は助かった、人類最強と名高い人物が割り込んできたからだ。

 

 

この馬鹿弟子がぁぁぁぁっ! 

 

 

 その人物が跳んでエヴァを一蹴りし落下ポイントを強引に反らして二人を助けた。エヴァに乗るシンジからも司令室も両方反らした瞬間を観測出来ていなかったが、唯一救われたトウジとケンスケはその人物をしっかりと肉眼で捉えていた。

 

 

「あの武道着っ!」

 

「間違いないで……っ!」

 

「「東方不敗だ!」」

 

 

 紫の武道着を身を包み腰には一本の帯を巻き付けた、初老の男性が彼らの目の前に立った。そう、国家間の代理戦争とも言えるガンダムのオリンピック、ガンダムファイト連続優勝を達成し殿堂入りを果たし最強の名声をほしいままにする、伝説の男。東方不敗、その人である。

 

 

「お主ら、何故ここにいる?」

 

「あの、その、えっと」

 

「今はよい、逃げよ! シェルターの位置は分かるな!」

 

「「はいぃ! すいませんでしたぁぁぁっ!」」

 

 

 東方不敗に威圧されたトウジとケンスケはシェルターへ一目散に逃げていった、東方不敗は二人が去ったことを確認するとエヴァに向き直り叫んだ。

 

 

「シンジ! ワシとの修行を忘れたか!」

 

『その声っ! 師匠?!』

 

「答えよ! ワシとの修行は忘れたか!」

 

『いえ! しっかりと脳裏に焼き付いております!』

 

「ならば行けぃ!」

 

 

 激を飛ばされたシンジは初号機を起こしシャムシエルへ走って行く、真正面から突っ込んでくる初号機は光の鞭なら容易捉えられる速度でしか無い、シャムシエルは二本の鞭を振るうと空気の壁を突き破り初号機に迫る。

 

 

「ちょいさぁ! 取ったぞ!」

 

 

 ──ウォォォォォォン……ッ! 

 

 

 エヴァが雄叫びをあげてシャムシエルの鞭を引き寄せ無理やり空中へ投げ飛ばした、攻撃手段は鞭以外にもビームも撃てた。しかしシンジはその暇は与えない、エヴァの肩のウェポンラックからプログレッシブナイフを取り出し投擲、シャムシエルもATフィールドでナイフを弾くが更なる追撃が待っていた。

 

 

「うぉぉっ! いつもの三倍飛んでいつもの三倍回転を加える! そしていつもの三倍力を込めて合計27倍の衝撃だ!!!」

 

『螺旋エネルギー検出! シンジ君からです! それとシンジ君の言う通り推定運動エネルギーは通常の27倍になっています』

 

『彼はどれだけ物理法則が嫌いなの……』

 

『リツコ、このさいどこまで出来るか見てみましょ、ね?』

 

 

 ──ドンッッッッ! 

 

 

 シャムシエルは初号機に空中で体を捕まれ回転したままパワーボムをぶちかまし体を潰したが、地盤沈下する衝撃には流石に初号機も反動も受けて内部から損傷を受けて四肢が複雑骨折を起こしていた。あぐらをかいて座っているだけで精一杯である。

 

 

『使徒の反応消失、撃破出来たようです』

 

「よっしゃ、痛たたっ……フィードバックって面倒なシステムだなぁ」

 

『シンジ君の場合シンクロ率が低すぎてそれほどフィードバックされてないけどね、それとシンジ君、帰ってきたらリツコに謝りなさいよ?』

 

「はいはーい、分かりました」

 

『えっ!? 使徒の反応増大! 自爆しますっ!』

 

 

 シャムシエルが最後の足掻きに出た、油断した所に自爆を仕掛けたのだ。が、シンジも最終手段に出た、手も足も使えなくても口がある。エヴァの口を目一杯広げエネルギーが臨界を迎える前にコアを噛み砕いて飲んでしまった。

 

 

 ──ガブッ! むしゃむしゃ……ゴクン! ゲーッ! 

 

 

「これでよし! 今度こそ勝利!」

 

『ウッソ……リツコ、使徒って食べて良いの?』

 

『あぁ……問題ないわ、けどシンジ君ちょっと気が早いわ、計画が』

 

『計画?』

 

『あ、こっちの話よミサト、気にしないで』

 

 

 なんとも間抜けな最後であったがシャムシエルは無事に倒すことが出来た、これで丸く収まると思ったがリツコはそうでもない。

 

 使徒にはS2機関と呼ばれるモノがある、エネルギーを無限に生み出すそれは使徒のみに備わる特性のようなものだ、類似する装置なら既に人類は、縮退炉、核融合炉など純地球科学産のモノもあればゲッター線反応炉、トロニウムエンジンなど地球外由来のモノまで実に多彩に存在する。

 しかしS2機関の特異な所は無限エネルギーだけではない、生命体なら条件を満たすことで誰でも宿せることにある。極端な話人間でも宿せる事になる。

 

 今回は初号機が使徒から偶然にもS2機関を奪った、この事実にいち早く気付いたのは深くエヴァと関わりのあるゼーレとリツコ、ゲンドウ、冬月の三人だけである。

 

 リツコはゲンドウにシャムシエル討伐の夜に報告書を提出ついでに無駄に広い執務室で机を隔てて話していた。

 

「……以上が今の初号機の状態です」

 

「…………計画の前倒しも視野に入れるか」

 

「その計画なのですが、今日のシンジ君は螺旋力を発動させていました、修正するとよろしいかと」

 

 

 ──ガタッ

 

 

「机に突っ伏しても事実は変わりませんよ」

 

「す、すまないが一人にしてくれ……計画の修正をする、あぁそれとドイツからアスカをこちらに向かわせる事になった。これで多少は計画は修正されるだろう」

 

「それまでにもう一体使徒が来そうですけどね、この期間の短さならば」

 

「リツコ、本当にゼロシステムをMAGIに組み込む事を検討しておいてくれ」

 

「……分かりました、心中お察しします。それでは失礼します」

 

 

 計画を進める事を決めたゲンドウ、息子が戦う度に計画がボロボロ崩れる音がするも、まだだ、まだ諦めんよと修正に修正を加えシンジ以外の要因、つまり外堀からどんどんと埋めていく事にした。

 

 ゲンドウは誤算をしていた、チルドレンは既に想定を越えて活動しているのだ。シンジはかつての捨てられた子供ではない、レイもシンジに当てられ遺伝子に組み込まれたニュータイプとしての感受性を意識し始めていた。

 

 

 

 ★☆☆★

 

 

 

「すまんかった転入生! 俺を殴ってくれ!」

 

「ごめんよ、トウジってこういう恥ずかしい奴なんだよ」

 

「そうか、ケジメつけたい気持ちは分かる、歯を食いしばれっ!」

 

 

 ──パァン

 

 

「ぐっ……これでやっと対等や、よろしくやで、シンジ」

 

「おう!」

 

「シンジもそっち側の人間だったか」

 

 

 シャムシエルを倒した翌日、学校は無事に再開されていた。なのでシンジは学校に向かうとトウジとケンスケが校門で待ち構えていた。トウジは事情も知らず殴ったことに対しケジメをつけたいとシンジに申し出たので、シンジはそれを了承しトウジの手の跡が残る威力で張り倒した。

 

 ケンスケはそんな旧世代的な発想はなんとかならないかと思いはしたが、二人がそれで良いならと口を挟まない事にした。

 

 

「それとな、シンジに会いたいって人がおるんや。先生! 出てきて下さい!」

 

「ふふっ、久しいな、シンジ。二年ぶりか」

 

 

 校門の裏から東方不敗が出てきた、トウジとはあの時助けた縁だ、東方不敗に憧れていたトウジは東方不敗の元に弟子入りしシンジの弟弟子に当たるが、それを知るのはもう少し後になる

 

 

「師匠っ!? 何で学校にっ?!」

 

「何、久しぶりに日本に来たから弟子の顔を見に来たまで、しかしシンジ……鍛え直しが必要なようだな」

 

「鍛え直し……でも師匠はアルティメットガンダムで地球環境の建て直し中だったのでは?」

 

「ふん、日本に来たときにドモンとレインが引き継ぐと言ってくれてな、ワシはしばらく暇をする」

 

「クッソー! 先輩達のバカヤロー!」

 

「嫌と言うても聞かんからな、ハーッハッハッハッハ!」

 

 

 東方不敗はデビルガンダムの本当の姿、アルティメットガンダムの元々の目的、地球環境の再生を目指して世界各地を旅をしていた、その道中に幼いシンジを拾い育てたと言うわけだ。

 ドモンはシンジの兄弟子、レインはドモンの妻である。この夫婦は実にハイスペックであり両方が科学者として優秀である、問題なく東方不敗の目的を引き継ぐことが出来るだろう。

 それで被害を被ったシンジは泣きたくなった、またあの地獄を味わうのかと。慣れれば苦でも無くなると思いたいが慣れればそれだけ厳しくなりどこまでもエスカレートするのだ、もう御免だ! シンジは心で叫んだ。

 

 

 

 




まだまだ混ざるスパロボ世界、もうエヴァいらないと言ってはいけない
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