スパロボ世界でエヴァンゲリオン   作:テムテムLvMAX

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今回は使徒側にオリジナルスパロボ設定を追加、天使繋がりです。




酷使される碇たち

「パターン青! 使徒です!」

 

「なにあれ、オモチャ?」

 

「正八面体ってだけよ、ミサト」

 

「使徒の内部からGN粒子検出、嘘だろ……」

 

 

 ネルフ本部ではあわただしく職員が働いていた、使徒が来てしまったからだ。プロフェッショナルな彼らは一切の無駄を排して効率よく関係各所と連絡を取り合い地上の第三新東京市は既に避難済み、エヴァ初号機、零号機も発進準備完了である。

 

 使徒ラミエル、正八面体の青い結晶のような体を持つ使徒。今は悠々と漂うばかりだが何に反応するか分からないため手を出していない、大人しいなら大人しい内に作戦を立ててしまいたいミサトだった。ある程度使徒を観測し作戦を練る事が司令室のミサトの仕事だ。

 

 

「あの使徒、GN粒子を……」

 

「はぁ?! ソレスタルビーイングが造った使徒とか言い出さないわよね?」

 

「いくらなんでもそれは無いわよ、恐らくGNドライブを模倣した器官か回収しきれなかった疑似GNドライブを取り込んだのか、可能性はどちらかよ」

 

『通信失礼するぜミサトさん、GNドライブって事はあれには実弾とビームは軽減されるって認識で良いかな?』

 

「ATフィールドもあるからガチガチよ」

 

 

 そうラミエルは二重のバリアでガチガチの要塞である、ラミエルがGNATフィールドを展開すれば威力減衰に無効、他にも超再生や重量軽減、通信妨害などGN粒子は万能に使えるため使徒がそれをフル活用すればこの上なく厄介、もうアイツ一人で良いんじゃ無いかな? とアダムに言わしめる性能だ。

 

 

『今回は使徒に帰って欲しいもんだ』

 

『大丈夫よ、シンジは死なないわ、私が守るもの』

 

『いやいや、守るのは俺の仕事だ、レイを守るのも俺の仕事に入ってる』

 

『仕事だけ?』

 

『……もちろん俺個人としても守りたいと思う』

 

『そう……///』

 

 

 珍しく弱気なシンジにレイは励ます意味も込めて守ると言うと、スイッチが入ったのかいつものシンジらしく守るのは俺の仕事だとカッコ良く(レイ主観)決めたが、仕事ではなく個人的はどうなんだと乙女なレイは気になった。シンジはそれとなくレイに聞き返され、言葉にするのは恥ずかしいがちゃんと返した。偉い。

 

 しかしのろけは余所でやれとミサトとリツコはキレていた、その他ネルフ職員はボーイミーツガール賛成派、つまりファンクラブ会員しかいなかった。

 

 

「通信でのろけるの止めて、こっちが惨めになるわ」

 

「ミサト、嫉妬は良くないわよ、二人とも出撃しなさい、無策で突っ込んでも良いのよ」

 

『絶対怒ってるでしょ?!』

 

『ごめんなさい』

 

 

 戦闘前に緊張感持たなくて良いのかと聞かれたら、これは不器用な大人二人のせめてもの気配りである、と答えよう。

 せめて戦いに送り出す大人の責任として子供達が戦い易くなるように、そして病まないようにメンタルを整える。偽善、自己満足と言われても仕方ないが大人達は止まらない、止まれない。

 

 

「それじゃ行ってみるか」

 

『それなら俺が出ます』

 

「OK、初号機でちょっと様子見ね、零号機は待機よ」

 

『『了解』』

 

「エヴァ、発進」

 

「エヴァ初号機、発進!」

 

 

 カタパルトに初号機をセット、猛烈は勢いで地上へ向けて発進した。

 

 

「偵察偵察、見てるだけで良いんだから楽勝かな」

 

『シンジ君、油断はダメよ』

 

「へいへーい」

 

 

 もうすぐ着く、そんな時に司令室から怒号のような通信が入った

 

 

『シンジ君避けて!』

 

「何がっ!? ATフィールド!」

 

 

 到着と同時にラミエルの形状が変化、コアと思われる部分からエヴァを覆って余りある極太のビームが放たれた。

 その熱量でカタパルトが融解しエヴァがロックされたままビームに晒された、シンジの力とS2機関のお陰で辛うじて耐えるがGN粒子まじりのビームはシンジの精神に僅かに歪みを生み出していた。

 

 

『くそっ! なんだこの野郎! ぐぁぁぁぁぁっ!!』

 

「初号機ATフィールド消失! カタパルトが融解して回収出来ません!」

 

「無理やり区域ごと回収して! 急いで!」

 

『私が気を引きます、出して下さい』

 

「ダメよ! エヴァを失う事は許されないわ! シンジ君の敵討ちはあとでして!」

 

『っ!?』

 

 

 ミサトは状況が不利とみるなり初号機の回収に専念した、耐えたと言えど初号機は2秒足らずでATフィールドを貫かれ直撃を貰ったのだ。シンクロ率の低いシンジでもフィードバックでかなりの重症を負うことは確実、苦しむ悲鳴を聞いたレイは出撃許可を求めたがミサトはレイが報復の為に動いていると見抜き出さなかった。

 

 実際レイはシンジを傷つけた使徒を許せない、それが恋人だからか、シンジの母のクローンだからなのか、はたまた人類の産みの親リリスの意思なのかは分からない。ただ、使徒への怒りに任せモニターを素手で叩き割るほど許せないのだ。

 

 エヴァ初号機は強引な回収方法だったので直接ジオフロントに落ちてきた、零号機から降りたレイは不安な気持ちを押さえシンジは大丈夫だと己に言い聞かせ回収班に混じって初号機の元へ向かう、初号機の装甲は全て融解、または蒸発し内部から肉の様なものがはみ出ていた。

 

 

「いたた、派手にやられたな」

 

「シンジ……っ!」

 

「レイっ、ちょっと待てっ!? いてーっ!」

 

 

 すこぶる頑丈なシンジは自力でエントリープラグから這い出ていたも、右腕と左足から出血し痛みに顔を歪めていた。鍛えていたシンジでこれなのだからレイは自分なら死んでいた、と思うと同時にシンジの命があることに喜んだ。なので勢い余って抱きついても、レイにとって普通のことである。

 

 

「レイ……すまねぇ、しくじった」

 

「謝る事はないわ」

 

「こりゃミサトさんに叱られるかな」

 

「大丈夫よ、シンジは頑張ったから叱られない、叱らせない」

 

 

 シンジはレイに母を幻視した、写真で顔を知る程度の間柄の母を何故か重ねてしまった己が不思議だった。

 

 

 

 ☆★☆★

 

 

 

 後日、ラミエルの実力を測るためエヴァのダミーを用意して威力偵察を何度か繰り返すことにした。

 最初からこうすれば良かったのだかシンジの無茶苦茶ぶりなら出せば何とかなるとミサト含めネルフ職員はそう思っていた、シンジ本人も使徒を舐めていた部分もあったのだろう。そして結果は充分得られた。

 

 

「結構とれたわね、データ」

 

「あのビームは加粒子砲で間違いないと思うわ、科学で説明が着くことのなんと素晴らしい事か」

 

「リツコが久々にイキイキしてるわ、写真とっとこ」

 

「あの使徒は射程圏に入って仕掛けない限り反撃や攻撃もしてこないでしょう、やるなら隙はそこね」

 

「それなら射程圏外からバビュンとやっちゃいましょ」

 

 

 ミサトは軽く言ったがこれにはリツコも賛成である、だが手段が無いのが欠点であった。

 強固な二重バリアを破りコアを狙い打てる精密で大出力の武器だとそうそう無いし造れる物でもない。だから持っている所から借りるのが現実的なのだがネルフが極秘組織なので表だって活動するヒーロー達や組織から借りる訳にはいかなかった。

 人道的にアウト、道徳的にアウトな組織は秘密が多い。

 

 

「ミサト、あては?」

 

「近場ならマイトガンナーとか?」

 

「バカ、旋風寺コンツェルンを敵に回すつもり?」

 

「んじゃ……ナデシコの相転移砲」

 

「ネルガルがキレるわよ、と言うか地上で撃ったらセントラルドグマも何もかもサッパリ綺麗になるわね」

 

 

 ミサトが上げた候補がどれも他の組織の看板である、それを使わせてくれと言っても難しいだろう。旋風寺コンツェルンは国際的な企業でゼーレ直轄のネルフとタメを張れる財力と人脈、ネルガルは普通に厄介な人物が多すぎて怒らせたら戦艦でボソンジャンプからの本部強襲まであり得るのでどちらも相手にしたくない。

 

 超エネルギー規制法で連邦軍が接収出来なかったネルガル所属の起動戦艦ナデシコと旋風寺コンツェルン所属の勇者特急隊は国の管轄ではないので制御が利かない。

 

 最近は上二つの企業主導でパラレルボソンジャンプレールウェイと言う平行世界への移動手段を研究しているらしい、今のところ世界の首脳達や組織は金持ちの道楽ぐらいに見ている。正直成功するとは思っていないがやってしまいそうな雰囲気はある。

 

 

「だよねー……どーすっかなぁ、本当に……あっ、ガンバスター借りる? 今は解体されてパーツで保管されてるでしょ?」

 

「宇宙怪獣もいないし管理も地球帝国所属の地球連邦軍だし、ゼーレからの圧力もかけやすいか、でもミサトガンバスターは宇宙怪獣用よ」

 

「だから大出力で精密な兵器に転用出来ない?」

 

「私だよりって訳ね、良いわよ。ガンバスターから最強の狙撃銃を作ってあげる。今すぐ碇司令に掛け合って来るわ、ミサトも後腐れ無いように根回し頼むわ」

 

「了解!」

 

 

 宇宙怪獣を滅ぼした銀河中心殴り込み艦隊の象徴たるガンバスターはその功績からしばらくは地球圏のシンボルとして地球と宇宙を結ぶ月の都市フォンブラウンに飾られていたが、流石に戦艦クラスの巨体がいつまでもあるのは邪魔なので連邦軍に要らないものを押し付ける形で返却されていた。

 

 それを利用しようと言うのがミサトの考えであった、ガンバスターなら性能は折り紙つきで、ネルフの権力にモノを言わせて強制接収可能な範囲だ、パーツを流用すれば凄まじい性能の武器を短時間で組み上げられるだろう、リツコなら。と他力本願な計画だが現実的なラインである。

 

 ゲンドウは復帰早々にゼーレの面々に掛け合い必要経費だと認めさせガンバスターを取り寄せた、純粋な地球科学の結晶を生で拝めるとあってネルフの技術者の士気は跳ね上がり突貫工事を二日で終わらせた。が、問題があった。

 

 

「エネルギーはどうしましょ?」

 

「縮退炉付いてなかったの?」

 

「今は各国大陸コロニーのメイン電力だそうよ、あれ」

 

「うっそー! じゃガワだけ寄越したってことか、だからあっさり通ったんだ……ネルフの核融合炉で電力足りる?」

 

「ガンバスターの大型縮退炉級じゃないと本体が起動しないわ」

 

「なんでそんな化け物兵器造ったのよ!」

 

「あら、ミサトは化け物からウサギが造れると思って?」

 

「すんませんでした!」

 

 

 ガンバスターを流用で造ったものの動力源まで計算しなかったミサトのミスがここで響いた……ネルフに備えられた核融合炉は八基、有事に備えコロニーを落とされても耐える障壁を展開するために用意されていたがそれでも足りないとリツコは言う。

 

 流用すると言うことは規格はそのままだと言うことで、どうあがいても足りないのだ。ならいっそ国の電力全部回せば足りるんじゃね? とミサトは思って政府に掛け合うようにゲンドウに提案した。ゲンドウは胃袋が爆散したが十円ハゲになっていないのでまだやれると自分を信じて政府に交渉し、何とかもぎ取ってきた。

 

 日本およびネオジャパン政府首相、地球帝国代表そしてガンバスターのパイロットだったタカヤ・ノリコは手強すぎた。英雄である彼女は誰からも慕われゼーレでされ手をこまねく傑物であった。

 ネルフの秘密を探られないようにするにはかなり骨が折れたが、自分の計画の為に止まれない、止まるんじゃねぇぞ……と耳元で毎晩誰かが囁く夢を見るがこれは別の話。

 

 もぎ取ってきたのは日本の電力を一極集中するための許可、現在地球では核融合、量産型プラズマリアクターが普及している。そして万が一の為に普段は使われないが次元連結システムと波動エンジンのちょっとした応用で地球一つをワープさせる事も可能となっている。

 今回はそれも使用できるのでアホみたいな火力が期待出来る。

 

 正直無茶苦茶過ぎてリリスもアダムも引くレベルだった、君ら夫婦で隠居したら? と、スペリオルなガンダムの声が聞こえるような気がする。

 

 

 準備が整い作戦は明日、実行に移されることになった。

 

 




もう地球中無茶苦茶や()

混ぜれるだけ混ぜていくスタイルです(今更)
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