スパロボ世界でエヴァンゲリオン   作:テムテムLvMAX

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名前が長すぎる


人型汎用決戦兵器用超弩級超長距離射程大口径ロングライフル一号

 人類は幾度も困難な壁を技術によって乗り越えてきた、人類の歴史は技術の歴史とも言って良いだろう。

 そしてこれからも技術で乗り越えていく筈だ、しかし時にどこで狂ったのか行き過ぎた技術が集まる時がある、過去に超文明が発達した事から何度かこの突然変異は起きていると思われる。

 

 今の世界はその最たる例だと言える、地球圏おろか天の川銀河の端から端まで人の手が行き届くようになっている、明らかに技術的ブレイクスルーが頻発している。

 今や銀河を飛び出し外宇宙に旅立つものもいる、マクロス船団やソレスタルビーイング号は地球の特使として現在他所の銀河を巡り中だ。

 

 そしてそんなブレイクスルーの産物をこれでもかと詰め込んだのがガンバスターであり、それをエヴァ用に改造したのが

 

『人型汎用決戦兵器用超弩級超長距離射程大口径ロングライフル一号』通称バスターライフル。

 

 集めたエネルギーをそのまま放出する構造なので如何なるエネルギーもバッチコイな応用力がある。形状はシンプルにガンバスターのヘッドパーツに銃身をつけたお手軽(全長100メートル超)なものだ。射程距離は控えめに1万キロとなっている。

 

 現在はラミエルの索敵範囲外の二子山山頂に設置され急ピッチでエネルギー供給がなされていた、作戦開始まで出来るだけチャージして今は外部充電装置にチャージをしていた、これが完了したら本体にチャージされている分を入れて二回撃てる。

 作戦開始時刻は深夜0時、現在は20時、残り4時間で作戦開始とあって現場はピリピリとした雰囲気に包まれていた。

 

 

「でっかいわねぇ、リツコ様々だわ」

 

「私も無我夢中で頑張ったもの、もう戦艦造った方が早いかと思ったわ」

 

「ネルフ謹製の戦艦ねぇ、それよりこんなの撃って二子山が持つかしら」

 

「空間固定アンカーで空中に直接固定しているからその辺りは問題無いし、この狙撃銃自体が重力制御しているから」

 

「後はこれをエヴァで守りきれば良いだけか……」

 

「ガンバスターの装甲を盾にしたら余裕で持つわ、衝撃に耐えられるかはパイロットの根性次第だけど」

 

 

 この狙撃銃を守るのは二機のエヴァ、ガンバスターの装甲を転用したシールドを持たせてラミエルからの攻撃を防ぐ役割にミサトは割り振った。

 狙撃銃はネルフの中枢神経とも言えるスーパーコンピューターMAGIに接続してるので実際に引き金を引く必要はない、一応アナログに対応している為万が一MAGIに不具合が起きてもエヴァで狙撃可能となっている。

 

 その狙撃されるラミエルは自身の体を変形させてネルフ本部、引いては本部地下のリリスに向けてじわじわと掘り進めていた。ネルフまでは正規のルート以外全て何十層もの壁が守っているが使徒はATフィールドを器用に使い豆腐の如く軽くぶち抜いていた、ネルフ壊滅まで時間の問題だ。

 

 

「そろそろね、作戦開始時刻十分前、エヴァは所定の位置へ移動して」

 

『了解!』

 

『了解』

 

 

 エヴァは自分の何倍もある狙撃銃の前に立ち、漆黒のシールドを構えた。そして時間が来た。

 外に作られた仮設司令室のテントからミサトは指示を飛ばした。

 

 

「よぉし! 作戦開始!」

 

「バスターライフル本体エネルギー充填率120%、外部充電装置も同じく120%、いつでも撃てます!」

 

「バスターライフル、発射!」

 

「バスターライフル発射!」

 

 

 今、全国から集められたエネルギーが放たれた。

 総電力10億W から得られる破壊力はすさまじく放たれた瞬間大地が溶けラミエルのGNATフィールドを容易く貫いた、ラミエルも着弾直前に加粒子砲で応戦し互いに干渉し合い微妙にコアから照準がずれた。

 

 

「外れたっ! 砲身が溶けてもいい! 第二射準備!」

 

「外部充電装置に回路切り替え、切り替え完了、誤差修正……修正完了! 発射!」

 

 

 もう一度放たれたバスターライフルの一撃で周囲は溶岩地獄に様変わりし被害は目も当てられないが、ラミエルはコアを撃ち抜かれパターン青の反応が観測不能、初めて人類の力で使徒を撃破したのだ。

「やった……っ!」仮設司令室では安堵の雰囲気が流れた……のも束の間、シンジから通信が入った。

 

 

『喜びに水を差すようで悪いんだけど……ちょっとモニター見てみてくれ』

 

「何よシンジ君……げえっ! 生きてる! 何でぇ!?」

 

「バスターライフルの連続発射に砲身が耐えられなかったみたい、砲身が溶けて照準がぶれてしまったようね、無茶が祟った結果よ」

 

「使徒の形状変化……高エネルギー反応! 予測目標はネルフ本部!」

 

「シンジ君! レイ! どうにかして止めて!」

 

『レイ! 同時にフィールドを中和して最速で仕留めるぞ!』

 

『了解、本丸はやらせない』

 

 

 初号機と零号機はシールドで山の傾斜を利用し溶岩地帯をサーフィンで乗り越えラミエルの間近まで接近し、ほぼ同時に飛び掛かる。

 ラミエルは発射体制に移行してエヴァに対応出来ない、精々がGNATフィールドを展開するだけである、精々と言っても強固なフィールドに変わりがないがエヴァ二機による中和なら何とか剥がすことが出来た。

 

 

「シンジ君! その使徒はコアの位置が定まってないわ!」

 

『なら簡単! レイ! ATフィールドでサンドイッチにする!』

 

 

 初号機がラミエルの真下、零号機がラミエルの上をとってATフィールドで押し潰す作戦に出た。ラミエルはATフィールドで自身の形を保っている、故に意思によって様々な形へ変化出来るが弱点として外部から強力に干渉されると形を保てなくなる、S2機関搭載で更に強くなった初号機と零号機のATフィールドはラミエルにはキツかったようでコアを残し体が液状化してしまう。

 

 

『レイ! 支えているからトドメを!』

 

『プログレッシブナイフ装備、終わりよ』

 

 

 初号機のフィールドを土台に零号機がラミエルのコアを砕いた、これで今度こそ使徒は死んだ。先の失敗から油断せず入念にコアを潰していく零号機、シンジを傷つけた恨みを込めてブチブチと足で踏みつけてやっと満足してやめる頃には朝日が昇っていた。

 

 

『レイ、満足か?』

 

『うん』

 

「ようやっと満足したわね……はぁー疲れたー! ビール! ビール飲みたーいっ!」

 

「そ の 前 に やることあるでしょ?」

 

「分かってるわよリツコ、後始末はパパッとやって経費で全部落としてやる、碇司令には悪いけどゼーレに頭下げてきてもらいましょ」

 

「もうすっかり怖いものなしね」

 

 

 使徒を倒したがその被害は計り知れない、第三新東京市の三分の一がなくなってしまったのだ。

 それも消し飛んだ訳でなく建造物や乗り物が溶けて混ざって冷え固まった物がそこら辺にゴロゴロしている、修復作業、撤去作業、インフラの再整備、住民への損害賠償金、考えればキリがない程に"ネルフが"被害を出してしまった。

 

 これはケジメ案件である、責任を取らねばならない、誰が取るのか、もちろんネルフのトップの碇ゲンドウである。この事実を知ったゲンドウは執務室に1/1碇ユイ人形を設置し冬月に呆れられた。人生はストレスまみれなり、ストレスとは上手く付き合うべし。

 

 

 

 ★☆★☆

 

 

 

 ラミエルとの戦い、二子山決戦と呼ばれた戦いはネルフが勝利した。ここまで順当に勝ってきた、これからも勝てるだろう。人類はまだ本気ではない、が、それは使徒も同じ。今回のラミエルの例に習いGN粒子と言うイレギュラーが起こり得る、イレギュラーに対抗出来るように人類も力を出さなければいけない。

 

 今回の件は被害が大きすぎとても隠蔽できない、ネルフに敵対的な組織は鬼の首をとったように騒ぎ立て四方八方からつつかれている、更に正義のヒーローたちは黙っている訳がなく政府を通したゼーレの圧力に屈せず虎視眈々と介入の機会をうかがっていた。

 

 そんな事を知らないシンジとレイはミサトの奢りでラーメンである、今回はちょっぴりお高い次郎系のこってりラーメン、レイは肉や脂が苦手なのでさっぱり塩ラーメンだった。

 

 

 ──ズルズルズルズル…………

 

 

「うまい……果てしなく旨い」

 

「塩、美味しい」

 

「良かったー! おっちゃん生ビールお代わり!」

 

「あいよ、大ジョッキどうぞ」

 

 

 店内にはシンジ達しか居ない、ラミエル戦の被害が大きすぎて第三新東京市からほとんどの住民が疎開していった。ネルフの職員や関係者、そしてチルドレン候補の中学生達は嫌でもここに残る事になる。

 

 

「お客さん、ここは今日でしまいだ。お代は要らないからたんと食べてくれ」

 

「マジっすか!? ラッキー!」

 

 

 支払うミサトは酔いも回って遠慮なしに喜んだがレイはそうでもない、シンジはおっさんの意図を汲み取ってレイに助言した。

 

 

「お代は払うわ、ラーメンの対価だもの」

 

「レイは真面目だなー、でもこう言う時は甘えていいんだぜ」

 

「そうだよ嬢ちゃん、おっさんの最後をキレイに飾るためだ、協力してくれ」

 

「なら、野菜ラーメンをお代わり」

 

「あいよ、兄さんは?」

 

「んー……おっさんの本気の一杯、頼んます」

 

「くふふ、後にも先にも兄さんの人生最高の一杯を食わせてやるよ」

 

 

 使徒を倒しても次がくる、被害が出るなら人は住めない。ここで生活出来ない人は去るしかない、ラーメン屋の店主もそんな一人だった。

 

 シンジは表面上何とも無いようにしているが、自分の無力を痛感していた。師匠との修行で力をつけても手の届かない限界と言う壁があることをシンジは知っている、知っているが認められる訳ではない。

 納得出来ないこの世の理不尽を幼少の頃から体験し、その理不尽を乗り越えていく背中を師匠との旅の中で見てきたシンジは使徒の存在を許せない。

 

 使徒はその目的も行動原理も訳が分からない、何もしなければ人類が終わるとだけ知らされているシンジからすればケドラやインベーター、宇宙怪獣、バジュラ、アンチスパイラルの方がまだ許せる、奴等は奴等で人類に害があるにせよ理不尽に抗う存在だった。

 使徒は何を争うでも何かに抗うことも無い害悪そのもの、絶対に倒すべき敵である。最近までシンジの考えはこうだった。

 だが認識が変わった、GN粒子を通してラミエルの意識にフワッと接触し、何かを本能で求める事を知った。使徒が絶対悪であると言う考えは捨てる事にしたシンジは、これからは使徒の本質が何なのか見極めるべきだと考えを改める事にした。

 

 

「毎度あり!」

 

「おっちゃんも元気でな!」

 

「また何処かで会いましょう」

 

「うへ~ん、おうっ……呑みすぎたぁ~」

 

「じゃあな、嬢ちゃん、兄さん。そこの姉さんにもよろしく言っといてくれ」

 

 

 ミサトは調子に乗ってべろべろに酔っぱらいシンジに担がれていた、シンジとレイはミサトの代わりに店主に礼を言って店を後にした。

 その帰り道、レイは自分のマンションへ帰るかと思えばミサトの面倒を見ると着いてきた、シンジはミサトの面倒を見てくれるレイの同行を喜んで許した、酔っぱらいの相手はいつの時代も面倒臭いのだ。

 

 

「ただいまペンペン~、風呂沸いてる~?」

 

「クエッ!」

 

「沸いてないか」

 

「うう、吐く……」

 

「ばっ!? 待て! ミサトさんストップ!」

 

「シンジ、袋」

 

「サンキューレイ! 任した!」

 

「任された」

 

 

 酔っぱらいの介抱をレイに任せシンジは食洗機に洗い物を突っ込んで湯船に湯を張り、ミサトの布団を整え着替えを用意した。今回はレイもいるのでミサトの着替えからレイ用に拝借しておく。

 

 

「レイ、ミサトさんの着替えおいと……あっ」

 

「……ん」

 

「ん~? にゃに~?」

 

 

 もう風呂に入っているものだと思っていたシンジは二人の裸体を直視してしまった、レイは恥じらい、酔っぱらい(ミサト )は何が起きたか分かっていない完全な泥酔状態である。シンジは180度緊急旋回ののち玄関へ全速前進して外へ飛び出しビルの屋上を跳んで跳んで駆け抜けた。有り余る若さが完全に収まるまでは家に恥ずかしくて顔を合わせられないと悟ったからだ。

 

 

 

 

 

 




ラッキースケベを忘れていたのでここでやる
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