ストライクウィッチーズ 君の明日は   作:桜子道 晴幸

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不定期に投稿してばかりで大変申し訳ございません。


今回も話は劇場版の内容に506視点のものを入れたものとなっています。詳しくは506統合戦闘航空団の小説をお手に取っていただけると違いが分かると思います。では、どうぞ!


籠の中の翼 第五話

506基地を離れ、バストーニュ基地に向かっている最中勇はその異変に気付き始めていた。

 

 

 

「なんだこの通信ノイズは。あ~こちら扶桑海軍赤松勇大尉。バストーニュ基地応答願います」

『・・・・・・・』

 

 

 

通信機の故障かとも考えられたが、なんの前触れもなく故障することに不安を覚えていると、勇の前方からはキラキラと光る銀色のものが降ってきた。それを一掴みし、その正体に気づいた勇は溜息しながら撃鉄を起こして障害に備えるのだった。もちろんその障害はすぐにやってきた。勇は分かっていたかのようにビームを避けると中型程度のネウロイに対峙する。

 

 

 

 

「はあ、宮藤が無事にヘルウェティアに辿り着ければいいのだがな・・・」

 

 

 

 

肩を竦めながら勇は練り上げた魔法力を弾丸に込めていく。変形しながら勇を脅威として認識し始めた愚かなネウロイをあしらう。一気に撃墜してしまうと残弾を確認する。

 

 

 

 

「参ったな、これは戦争だ。バストーニュまでもてばいいが・・・」

 

 

 

 

自らフラグを立てていくが心もとない残弾全てに強力な術を組み込むと数機同時に出現したネウロイにやるせない表情で立ち向かっていく。

一方その頃、勇の到着を待つバストーニュ基地では基地司令官のスミス准将が混乱状態に陥っていた。

 

 

 

 

「どうしてどことも連絡がつかないんだ!赤松大尉からの定時連絡は?!」

「まだです!それに前線拠点からの報告では多数のネウロイの出現を確認!現在応戦中とのこと!」

「まずいぞ!ここには最近配属されたばかりの新兵だらけだと言うのに・・・ええい!非番のものも全員かき集めろ!でないと戦線の穴が防げなくなるぞ!それとどこでもいいからウィッチーズの応援を寄こせ!」

 

 

 

怒号が響く中あちこちを駆け回る兵士たちでごった返した基地内は目の前の戦争に立ち往生していた。

 

 

 

 

「前線部隊の第13,15,16,21小隊との通信途絶!右翼防衛陣地現在敵大型の塔型ネウロイと交戦中とのこと!!」

「左翼は健在だな?!片翼包囲は出来るか・・・ああ、左翼は新兵の訓練大隊だった!ええい!左翼から人員を回せ!」

「准将閣下!前線部隊との直接回線繋がりました!」

「寄こせっ!こちら司令部!前線の状況は?!」

『こちら機関銃中隊中隊長のノボトニー大尉です!現在、増強大隊規模の敵と交戦中!!中央の戦車部隊が遅滞戦闘に努めていますが、敵航空勢力圏では太刀打ちできません!どうか増援を・・・うがggggっ!!!』

 

 

 

 

前線部隊の壊滅の知らせに司令部の混乱度は加速度的に増加していく。スミス准将は爪を噛みしめながら頭をフル回転させる。その時、天使の奇跡とでもいうべき通信が入る。

 

 

 

 

『こちら扶桑海軍赤松大尉、バストーニュ基地応答されたし』

「なっ!?赤松大尉か?!助かったぞ!貴官の到着を心待ちにしていた!」

『こちらからもそちらの状況は伺えます。しかし、武器弾薬が無くなりました。補給をお願いします』

 

 

 

 

勇と言う圧倒的な戦力を迎えることができたバストーニュ基地の士気は劇的に向上していた。勇が格納庫に到着した際などは基地司令のスミス自らが迎えに出るほどだった。勇はスミスから現在の詳細を聞くと地図をひったくるように見る。勇は息を整えながら通信障害の正体を語り、無線・有線の通信ができないことを知らせる。

 

 

 

 

「通信障害の正体はチャフです。塔型のネウロイがそこら中にばらまいています」

「ではその塔型のネウロイを無力化しないことには通信障害は回復しないということか」

「はい、ですがそれ以外にも懸念材料はあります。ここに来るまでに中型の戦闘ネウロイを8機撃墜しましたが、戦闘力は高く、行動半径が限られているように感じました。おそらく巣か大型の母艦型ネウロイがいる可能性があります。急ぎ近隣のウィッチの援軍を呼ぶ必要があると愚考いたします」

 

 

 

 

その一言でスミスは唸って黙ってしまう。通信障害が引き起こす援軍の要請は困難を極めていた。勇なら航空型のネウロイだけならまだ対処可能だが、それは守るべきものがない場合と陸上戦力を考慮しない場合だからできる芸当であった。そこで勇は通信を試みるための方策を提案する。

 

 

 

 

「ではこの基地には偵察機かなにかはありますか?」

「それなら記者が乗ってきたソードフィッシュがあるぞ。もっともその記者は大尉が来てから撮影しようと躍起になっているようですから、快く貸してくれるでしょう」

「そうですか。そうとなれば急ぎましょう。私がソードフィッシュが発進するまでの間、敵の注意を逸らします」

 

 

 

 

バストーニュ基地から近く、先ほどまで勇も滞在していた506基地に応援を要請することが決定し、勇は急ぎユニットの整備が終わった格納庫に走り込み、武器類を見ていた。バストーニュ基地はあくまで後方基地であり、そこまで武器類に恵まれてはいなった。しかし、リベリオンの基地というだけあって弾薬の在庫は豊富にあったため20mm対空連装機関銃をばらして単装機銃として扱うことにした。戦況は依然として逼迫しており、前線部隊からの通信途絶は深刻な問題となっていた。勇は急ぎ発進すると敵が勇を航空戦力として認識したのか、大半の敵の誘因に成功する。

 

 

 

 

「小型ネウロイが多いな。中央は・・・戦線に穴が開いているな。これでは浸透されて包囲されたら殲滅されかねない。地上戦はあまり心得がないがやるしかあるまい!」

 

 

 

 

勇は付近の小型ネウロイを片付けると発進したソードフィッシュを見送り、瓦解した中央部隊の支援に当たることにした。前線では兵士が阿鼻叫喚のありさまで今まさに内側から崩壊しかかっていた。

 

 

 

 

「曹長殿っ!もう駄目です!敵が300mに迫っています!」

「落ち着け新兵っ!今に援軍が来る!それまで耐えれば・・・って、あれは?!」

「曹長殿!ウィッチです!」

「馬鹿野郎!ただのウィッチじゃねーぞ!世界最強のウィッチ、アカマツ大尉だぜ!!」

「よく持ちこたえてくれたな、曹長」

 

 

 

勇を一目見た兵士たちは歓喜の声を上げ、まさに騎兵隊の参上といった様子で出迎えた。勇は冷静に現状を知るために目の前の曹長に指揮官を問いただした。

 

 

 

 

「曹長、ここの指揮官はだれだ?」

「はっ!現在、歩兵、機関銃中隊、戦車兵が混在していまして、先ほどまでいらした戦車中隊のサミュエルソン大尉は戦死されました」

「じゃあ、次席は誰になる?」

「次席は機関銃中隊のガルモント中尉ですが、最初期の戦闘で戦死されたとの報告を受けています」

「じゃあ、次席の次席は?」

 

 

 

士官級の人物が軒並み払底したとなる現状に項垂れている暇はなく、勇はいたって冷静にこの場の最高級責任者を呼び出した。すると現れたのが緊張にやられかけた新品少尉が現れた。

 

 

 

「わ、私が主計課のウェルネス少尉であります!」

「貴官が現状の最高級士官だ。この部隊をまとめて率いてもらうことになる・・・はずだが、ええ・・・曹長、ウェルネス少尉を指揮できるようにサポートしろ」

「はっ!了解であります!いつも通りに、ですな?」

 

 

 

 

曹長は古参の兵士であろうと思っているが、このような状況において真っ当な受け答えができた時点で立派な兵士なのである。勇は曹長をウェルネス少尉のおつきとして取り立てる。しかし、ここでウェルネス少尉が喚きだす。

 

 

 

 

「私は主計課なんだっ!戦闘訓練だって3週間しか受けてないんだぞ!」

「少尉、今ここは戦場だ。軍隊とはなにか?階級だ。今、貴官の階級が輝いている限り、貴官はこの部隊を率いる義務がある。さあ、銃を取りたまえ。引き金を引き給え。敵はそこら中にいる。仕事の時間だ」

「ですが大尉・・・」

 

 

 

 

ここ、ここに至りてまだ現を抜かす士官がいたことにそこはかとない怒りが湧いた勇は、少尉の胸倉を掴むとグッと引き寄せる。

 

 

 

 

「君が今ギャーギャー騒ごうが一向に構わないがな、貴官はリベリオン兵だろ?リベリオン兵は皆志願してここに来たはずだ。なれば君がどのような職責にあろうと戦いがあれば銃を取って戦わねばならない。やり方が分からないなら私が手本を見せてやろう。さあついてこい」

 

 

 

勇がユニットを脱ぎ捨て、刀を抜きだすと地上型ネウロイが群雄割拠する場所に突撃してしまった。それを見た曹長がまるで猫のうなじを摘まむようにウェルネス少尉を運び出す。機関銃の銃座に兵士を着かせ、その指揮官にウェルネス少尉を据えると勇を支援し始める。

 

 

 

 

「赤松大尉を支援しろ!撃て撃てぇ!」

 

 

 

 

勇は攻撃を全て掻い潜ると、突出した三体の地上ネウロイの脚部を切り落とす。足場を失った三体は上体を崩し、地面に転げ落ちる。そこを空かさず攻撃を繰り出す連携はようやく部隊としてのまとまりを見せ始めたと言えた。

 

 

 

 

「どりゃああああ!!手榴弾!!」

 

 

 

 

手榴弾をネウロイに投げつけると爆炎が轟き、周囲のネウロイの注意が勇に注がれる。一斉に動き出したネウロイの群れに勇は少し厄介な表情を浮かべる。しかし、それも杞憂に終わる。背後から砲撃音がしたと思うと、勇の前のネウロイに次々に着弾し始める。

 

 

 

 

『赤松大尉!!君のおかげでこちらもなんとか反撃体勢が整えられたぞ!砲兵隊の参上だ!大尉も巻き込まれないように注意されたし!』

 

 

 

 

リベリオンの豊富な物量たるや凄まじいもので発射間隔が大変短く、かつ勇がまとめた兵士たちの立ち直りが上手くいき、着弾観測まで行わる始末だった。

 

 

 

 

「こちらウェルネス少尉!全弾ネウロイに着弾!効力射を要請されたし!!!」

 

 

 

 

案外ウェルネス少尉を見くびっていたようだと、勇は少尉の評価を微修正する。そして、勇も己の仕事をこなし始める。少尉の座標修正の通信を拾い、その砲撃の合間を縫ってネウロイを土煙の中から攻撃していく。そして、そんな獅子奮迅の姿を撮影する者がいた。

 

 

 

 

「これは!あの英雄の赤松勇大尉の白兵戦シーンだ!こんなスクープ写真、ピューリッツァー賞ものだぞ!これは撮らねば!」

 

 

 

 

もはや普通の兵士よりも度胸があるのかもしれない記者の勇を映した写真は、後の戦史にて世間を騒がせることになるが、それはまた別の話である。その頃、ソードフィッシュが506基地に到着することに成功し、バストーニュ基地の危機を知った506部隊は直ぐに出撃に取り掛かった。

 

 

 

 

「本当に赤松大尉は危険の中にいるようなお人じゃ」

「虎穴に入らずんばお給金を得ずってやつですよ、ハイリーンケさん!」

「間違っておるわ!」

 

 

 

506が総出で出撃を開始し、ようやく戦況が動き出した中、勇の戦闘も佳境に差し掛かっていた。

 

 

 

 

『赤松大尉、砲兵隊の配置が敵にバレた!急ぎ、砲兵陣地を防衛してくれ!』

「了解!ウェルネス少尉!敵の出鼻は挫いた!敵の突出部を片翼包囲しろ!」

「ああもう!私の武器はタイプライターであって銃剣ではないんですよ!」

「ペンは剣よりも強しと言うだろ。銃がない者はシャベルを、シャベルもない者は棒を持て!ここは我らが陣地だ!我々が戦うのだ!」

 

 

 

 

ウェルネス少尉の愚痴が下士官や兵士にまで伝播したのか、兵士は皆苦笑いで戦場に向かう。戦意は未だに衰えないことを感じた勇はユニットを探すと目の前の光景が、惨状に変わる。勇のユニットを守るように数人が倒れていた。倒れていたというのはオブラートに包んだ表現であり、本当は原型も留めない肉塊が散らばっていたのだ。勇は己の驕りを噛みしめ空に駆ける。空には既に小型ネウロイが数機侵入しており、勇は砲兵陣地を守るように撃墜していく。

 

 

 

 

「おお!また撃墜したぞ!さすがは赤松大尉だ!」

「司令!突然中央部隊の先方部隊との通信が途絶しました!」

「何が起きた!」

 

 

 

 

粗方制空権を確保した頃、先ほどまで勇がいた地点で大きな粉塵が上がる。勇は急いでその地点に戻ると、地上付近の極低高度に浮遊するようにネウロイが群れを成していた。

 

 

 

 

「ウェルネス少尉!少尉はいるか!?」

 

 

 

 

大きな声で呼びかけてもなんの返事もない。勇の心が急に冷たくなりガタガタと動機がし出した。勇は目じりをキッと釣り上げると、急降下で辺り一面を射撃する。的確にかつ猛烈に射撃していると聞き慣れた声が勇の通信機に声を吹き込む。

 

 

 

 

『赤松大尉!!射撃を止めてください!我々に当たります!』

「なにっ!?どこにいるんだ?!」

「下です!タコつぼですっ!」

 

 

 

よく見ると、人がすっぽりと入る深さの穴が多数あり、その中に身を寄せ合って隠れている多数の兵士が確認できた。機関銃陣地跡と見られるタコつぼに生存者が見られたことに安堵した勇は、現在の劣勢の原因を探し出す。先ほどの地表を舐めるように這っていたネウロイは後退しつつあり、その集団はある穴に入り込んでいた。

 

 

 

 

「俺が敵の巣穴に入って、元を絶つ」

『大尉!いくら何でも危険です!』

「こちらはこちらで何とかする!貴官は友軍をかき集め、反撃の準備をしろ!」

 

 

 

勇は少しはまともな士官がいたものだと感心しながら、立て直しを図る。勇だけならば損害度外視で突撃もできるが、基地を防衛しながらとなると友軍への損害は極力避けたい方針を取らざるを得なかった。それは勇自身が身を削ることだった。

 

 

 

 

「やるしかないか・・・さていかにも怪しい穴に自分から潜ることになるとは。たしかアイヌの言い伝えでは自分の冬眠用の洞穴に入った者を殺さないと言う羆の伝説があったが本当かどうか確かめてみるか」

 

 

 

 

勇は昔の扶桑のアイヌ文化の知識を照らし合わせ、己の不運を少しでも勝算のあるものに寄せようとしていた。そして、意を決してユニットをまたもや脱ぎ捨てネウロイが出入りする穴に入って行ってしまった。同時刻に506部隊も辛くもこの地に進出しており、バストーニュ基地と連絡を取り始めていた。

 

 

 

 

「こちら506統合戦闘航空団、ロザリー少佐。バストーニュ基地、大丈夫ですか?!」

『おお!!こちらバストーニュ基地司令のスミス准将だ!よく来てくれた!赤松大尉のおかげでこちらはなんとか持ちこたえているが、先ほどから赤松大尉と連絡が取れないのだ!」

「はあ、やっぱりあの人渦中にいるのよ・・・」

 

 

 

そんな悲嘆にくれる中、黒田中尉が勇を発見する。そして、その常識外れの行動を見て目を擦っているジェスチャーをウィトゲンシュタインに見られる。

 

 

 

「黒田、さきほどからどうした?野生の赤松大尉でも見たのか?」

「野生と言うか・・・その、あれが、いやそんなはずは・・・」

「ええい、はっきり申せ!」

 

 

 

ウィトゲンシュタインが黒田が見ていた方を見てみると、今まさに勇がネウロイの本拠地に入ろうとしているところだった。

 

 

 

 

「あの穴はなじゃ・・・」

「まさか敵の中枢じゃないですよね?」

「さすがの勇大尉と言えどそこまで馬鹿な行動は・・・」

 

 

 

グリュンネがそう言いかけた直後、先ほど勇が入って行った穴が振動を始め、遂には超大型母艦型のネウロイが地中から姿を現した。轟音を悲鳴のように響かせながら超大型ネウロイは右に左に揺れて内部からの攻撃に苦しんでいた。

 

 

 

「あれが世界の英雄ですか・・・これは信じざるを得ないですね」

「本物の大馬鹿じゃ・・・」

「はあ、お腹痛い・・・そうも言ってられないわね。みんな、勇大尉に続くわよ!攻撃開始!」

 

 

 

グリュンネの一声と勇の蛮勇とも取れる行動に感化されたのか、総員が一致団結してネウロイに向かう。一斉攻撃は母艦型のネウロイにとっても不意の一撃だったのか、射出穴から多数のネウロイを射出し始めた。しかし、ある一つの射出穴からはネウロイが出ずに黒煙が吹いていた。

 

 

 

 

「まさかあの穴に中にいるわけではあるまいな・・・」

「ハイリーンケさん、諦めて。火の無いところに煙は立たないのよ」

 

 

 

もはや無表情で戦闘を続けている黒田他の隊員は勇の性質を早くも理解したようだった。グリュンネたちも諦めて攻撃を続けていると、射出穴から勇が落ちてきた。

 

 

 

 

「うわっ!」

「あやつ飛び降りおったぞ・・・」

「早く助けてあげて!」

 

 

 

黒田とウィトゲンシュタインが二人で落ちた勇を空中で受けとめると文句の一つでも言わんとばかりに詰め寄る。

 

 

 

 

「赤松さん!こんな無茶して!あとでお給金請求しますからね!」

「本当じゃ!特別手当でももらわなければ、おぬしと心中なんぞまっぴらじゃ!」

「何言ってるんだ!俺はお前らが撃ち場所も考えずバカスカ打つから振り落とされたんだ!」

 

 

 

もはや勇の言っている正当性も霞む中、敵の航空勢力が刻一刻と増強されている時勢を見極め、大人しく勇を地上のユニットのある場所まで運ぶ。

 

 

 

 

「おぬしは少しは加減というものを知れ!獅子身中の虫とはよく言ったものじゃ!」

「扶桑では昔から危険の中が一番安全と言われてるんだ!」

「うげっ、薩摩隼人でもそんなこと言わないと思いますよ・・・」

 

 

 

勇は少しの口問答の時間も惜しいとばかりに20mm機銃を拾う。すると、先ほどの曹長たちが走り寄ってくる。

 

 

 

 

「おいお前ら!早く赤松大尉に弾薬を届けるんだ!」

「曹長、助かる。ところでウェルネス少尉は見えないが?」

「・・・いえ、少し前に立派な戦死を遂げられました」

「そうか・・・」

 

 

 

勇はもはや古くからの戦友を失った気持ちになった。激戦においては珍しくもないが、ウィッチの部隊にいるとあまり感じない損耗と言う現実は鉛のように勇の背中にのしかかった。これまでにも仲間や戦友を幾人も失ったが、自分が引っ張りだした人物がいなくなるのは勇の眉間に皺を増やさせた。勇は一刻も早くの事態の収拾をするべく、最適な行動に出る。

 

 

 

 

「おっ、赤松大尉の空戦か。お手並み拝見と・・・ってなんじゃあれは?!」

 

 

 

 

ハイリーンケが見た光景はもはや一方的なワンサイドゲームだった。シールドと攻撃をうまく使い分け、的確に敵のコアにまるで敵自ら吸い込まれるように撃たれに行く様は圧巻だった。一機あたり平均10発未満で撃墜していく光景に506部隊は目を疑うようだった。

 

 

 

 

「本当に援護の必要なんてあったのかしら・・・」

「あるぞ!」

 

 

 

 

勇がグリュンネの独り言に反応すると、一刃の下に母艦型のネウロイの中央部を切り裂いた。すると母艦型のネウロイは大きな悲鳴を晒しながらコアを露わにした。周りがあり得ない光景に呆然としていると、いきなりウィトゲンシュタインと黒田の襟首を掴み引っ張って行ってしまった。

 

 

 

 

「うげっ!なにするんですか!?」

「お前らに協力してもらいたい!俺がコアまでサポートするからお前らでコアを潰せ!」

「サポートって・・・あの数のネウロイの中をか?!」

 

 

 

眼前にはコアを叩かせまいと必死に小型ネウロイが陣形を成していた。その数に恐怖する二人を前に勇は有言実行とばかりに攻撃を仕掛ける。

 

 

 

「俺の後ろにいろ。スリップするぞ!」

「スリップするのか?」

「スリップストリームですね!」

 

 

 

前方を行く者が後方にいる者の風圧を引き受けることで、後ろにいる者を無駄に消耗させない戦法であるが、勇はどんどん前への歩みを止めない。

 

 

 

 

「さすがにあの数を突破は無理じゃ!一旦体勢を整えて・・・」

「うるさいぞ少佐!今から数を減らす!少佐の武器を貸せっ!」

「わらわの武器がっ!!」

 

 

 

自分より階級の上の者を叱りつけた上に、武器まで強奪されるという非常識にウィトゲンシュタインは呆気に取られていると、さらに押し黙る状況が勇の手によって作り出される。なんと、まだ1000mも離れている小型ネウロイを一撃で連続3機も撃墜して見せた。

 

 

 

「もう無茶苦茶じゃ!!」

「固まってくれるなんてなんて親切な敵なんだ!撃ってくれと言っているようなものだ!」

「この距離で当てるなんて、B部隊のジーナ中佐でも至難の業ですよ・・・」

 

 

 

 

勇の狙撃はその後も続き、あっという間に道と言えるような間隙が出来上がってしまった。その間をすり抜けると二人の背中を勢いよく押す。

 

 

 

「うぐっ!」

「うわっ!」

「二人とも頼んだぞ!」

 

 

 

母艦型ネウロイに叩きつけるように到着する二人の見た光景は凄まじいものだった。突き飛ばした地点で勇は急停止したかと思うと、その場で辺り一面に手榴弾をばら撒き、爆風による膜を作り上げた。その光景を見てウィトゲンシュタインと黒田はクスリと笑い、互いを見つめると仕事にかかる。

 

 

 

「ははは!これは私たちもお仕事しなきゃですね!」

「まったくじゃ、わらわが思い描く貴族の務めとやらは・・・ええい、ままよ!」

 

 

 

 

二人による攻撃により、母艦型の超大型ネウロイは破壊された。母艦が破壊されたことにより、辺り一面の敵も消え去り、通信障害も回復した。506と勇が敵を撃破したのと同時刻、501統合戦闘航空団も同じように母艦型のネウロイを撃破したとの報告に、一同は歓喜した。全員が疲労困憊となり、一度休息を取る中、兵士たちが勇に駆け寄る。

 

 

 

 

「赤松大尉!」

「曹長か、よく生き残ったな」

「ええ、大尉のおかげです。先ほどの戦闘はお見事でした。ウィッチとの協同作戦はまさに祝福でした」

 

 

 

 

祝福の言葉に勇は疲れたような気持になるが、勇はきちんと軍人の務めを果たそうとする。

 

 

 

 

「祝福はこの戦いで死んでいった者たちにしてくれ。ウェルネス少尉には、ウェルネス『大尉』の家族には今後幸せだけが送られることを強く望む」

「はい、多くを失いましたが赤松大尉とともにあれたことをきっと冥府の土産にできると思います」

「ヴァルハラで会おう」

 

 

 

 

急造の十字架の前で勇は黙とうをする。兵士の弔いにはなんとも華がないが、勇と共に戦えたことが誇りとなるのならば、勇はその誇りに適う人間であらねばならないと、自分自身に呪いをかける。目を開けると506部隊が一堂に会していた。

 

 

 

「勇大尉、今回の戦いご苦労様です。欧州各地で戦闘が行われたとのことです」

「では、ロザリー少佐たちはこのあとも戦いに向かわれるのですね?」

 

 

 

 

グリュンネは優しく微笑む。それは506の基地で交わしたようなものではなく、清い笑顔だった。

 

 

 

 

「まったく、あなたと言う人は無茶苦茶です。あなたのような人は例えあなたが貴族と言われようと私の部隊には招待しません」

 

 

 

 

それは勇を政治的しがらみから解放するというグリュンネなりの心遣いだった。だからこそ勇も清い笑顔で返すことにする。

 

 

 

 

「淑女に嫌われては仕方ありませんな」

「ええ嫌いです。だから、今後はきちんとあなたと向き合う人のことはよく見てあげてください」

「それはどういうことですか?」

 

 

 

勇はあまり会得いかない様子が面白かったのか、グリュンネは淑女らしく柔らかい笑みを浮かべる。そして、スッと気持ちを切り替えると話を軍務に切り替える。

 

 

 

 

「赤松勇大尉、私、506統合戦闘航空団隊長ロザリー・グリュンネ少佐が司令部の命令を伝えます」

「はい!」

「赤松勇大尉は、先ほど結成された501統合戦闘航空団のミーナ中佐の命により、臨時501隊員として招集されました。よって、501に至急合流し現地で新たな任務を受領されたし」

「拝命します!」

「・・・元気でね」

「ロザリー少佐も」

 

 

 

ロザリーと握手を交わすと、506統合戦闘航空団は新たな任務へと飛び立っていく。その背中は、幾人の希望を乗せて輝いていた。もはや彼女たちの横顔には貴族などと言った小奇麗さは微塵も感じられなかった。勇はその翼を見送ると、501へ向かって飛び立つ。バストーニュ基地にはいくつもの十字架が勇に手を振っているように揺らめているのだった。

 

 

勇は501がいると連絡があったベルギガ王国に到着すると、驚きの光景が勇を襲っていた。それはストライカーユニットを履いた、もう飛ぶことは出来ないはずの宮藤芳佳の姿があったからだった。

 

 

 

 

「宮藤っ!お前、魔法力が無くなったんじゃ・・・」

「はいっ!またみんなを守れます!」

 

 

 

 

明るい笑顔で齎される事実に勇は笑いが抑えられなかった。それは昔自分が成し遂げた魔法力の復活であり、自分とは異なる状況で発現したことによる意趣返しに嗤ったのではなく、宮藤の純粋な意思に世界が報いた事実を嗤ったのだった。自分と宮藤の間にどんな違いがあるのかはわからなかったが、軍人でもなかった普通の少女である宮藤が今自分と同じ立ち位置にいることが、勇には嬉しかったのかもしれないし、悔しかったのかもしれない。しかし、確かなこととして宮藤は再び翼を手に入れ、空にいられるという、宮藤と空がよく似合うのに対照的な自分がそこまで暗く見えなかったということだった。

 

 

 

 

「ハハハハハ!そうかそうか・・・宮藤、お前ならきっと、そう、きっと・・・」

「え~なんですか勇さん?」

「いや、お前はやっぱり空が似合うって思ったのさ」

「もちろんだ!宮藤は一番空が似合う!」

 

 

 

 

お姉さん気取りで自慢げなバルクホルンが興奮気味に腕を組んで鼻息を荒くしている。いつものようにハルトマンに揶揄われているが、戦闘の直後なのか皆等しく疲労の色が見えていた。

 

 

 

 

「まあなんにせよ、これで501再結成だ!ユウも帰ってきてくれて嬉しいぞ!」

「ああ、ただいま」

「じゃあ、今後の編成などについては一度サントロン基地に戻ってからにしましょう。宮藤さんはウィッチに戻ったとはいえ、ヘルウェティアに向かわないといけないしね」

「あっそうでした!」

「じゃあユウ、あなたは運転よ」

「へい・・・」

 

 

 

 

分かっていましたとばかりに勇をこき使うミーナに促され運転席に座る。他の隊員はトラックに乗るなりスヤスヤと寝息が聞こえてきてしまった。勇はそんな理不尽に口をへの字に曲げながら運転する。夕暮れの道に心を和ませていると、助手席に座るミーナが話しかけてきた。

 

 

 

 

「みんな疲れていたのね。トゥルーデも寝てしまったわ」

「今回はどこも激戦だったんだな。バストーニュでも506が頑張っていたしな」

「グリュンネ少佐の部隊ね。あっちに派遣されていたのね」

「扶桑から欧州に戻ってきてすぐこれだ。まったくネウロイには参ったよ」

 

 

 

 

勇は本当にいろんな意味で気苦労が絶えなかったため大きくため息をついてみせた。ミーナはそんなおじさん臭い勇を見てクスリと笑う。

 

 

 

 

「うふふ、あなたは宮藤さんと同じくらいネウロイに好かれているからね」

「好かれた覚えはないぞ!嫌いだからぶっ飛ばしてるんだ」

「じゃあグリュンネ少佐なんかにはユウの戦闘は毒だったんじゃない?」

 

 

 

 

ミーナと同じくらい気苦労の絶えないグリュンネをミーナに重ねてしまい、勇はフッと噴き出す。それを見たミーナは不機嫌そうに笑った理由を問いただす。

 

 

 

 

「グリュンネ少佐とはだいぶ仲良くやったみたいね」

「ミーナと違って優しいからな」

「なんですって?」

 

 

 

 

明らかに地雷を踏みぬいた勇のハンドルを握る手は強張る。しかし、鉄拳制裁は飛んでこなず、恐る恐るミーナを見ると先ほどまでの威勢はどこに消えたのかと言うほどに意気消沈した姿があった。

 

 

 

 

「すまん、冗談だったんだが傷つけてしまったなら謝る」

「・・・違うわよ」

「じゃあ、なんだって言うんだ」

 

 

 

 

ミーナのコロコロ移ろう感情に勇の推察は迷子に陥る。前方に気を付けながら運転をしつつミーナの様子を窺っていると、不意に腕の裾を掴まれる感触が走る。ミーナの方をちらりと見ると、潤んだ瞳が勇を捉えていた。

 

 

 

 

「泣くほどだったか?!す、すまない!」

 

 

 

 

勇は突然の涙にパニックに陥る。運転に集中力を割かなければいけない状態での二正面作戦は正直勘弁願いたいものがあったが、さすがに潤んだ瞳をほったらかすほど勇も落ちぶれてはいなかった。あたふたしている勇を他所に、ミーナは反対方向を向いて涙ぐんだ顔を見せないようにして、涙を拭くともう一度勇に向き直る。

 

 

 

 

「ごめんなさい、なんでもないの」

「なんでもないことはないだろ」

「違うの・・・ごめんなさいと言うのは本当なの」

 

 

 

 

要領を得ない言葉に勇は一旦身を正して、聞く姿勢に徹する。今はミーナが話す場面だと認識してしっかり話を聞くことにする。

 

 

 

 

「私のせいで怪我をしてしまったし・・・」

「ああ、あのことか。それなら気にするな。もう完全に治ったぞ」

「・・・そう、なんだけど」

 

 

 

以前、ミーナと協働して敵を撃退した時、『不運な事故』により勇は重傷を負って扶桑に帰国している。そのことを中心に謝罪しているのではなさそうなニュアンスから、いつもと違った雰囲気を感じ取る。ミーナは俯いたまま言葉に詰まっているようだった。

 

 

 

 

「・・・駄目ね私、いろいろ理屈をつけないと話せもしないだなんて」

 

 

 

 

ミーナの弱い部分を見て、勇は咄嗟に伸ばす。それはサントロンでも行われた位置に伸ばされていた。

 

 

 

 

「えっ!?」

「ミーナはダメなんかじゃない。いつも俺を見てくれたし、俺の帰る場所を作っていてくれた。そんな大事な仲間を駄目というやつは俺が駄目にしてやる」

 

 

 

 

わしゃわしゃと撫でられる頭はされるがままに撫でられる。以前にも感じた熱がミーナの中で蘇る。その熱はそれまでミーナの喉で堰止めていた言葉を解かしてしまう。

 

 

 

 

「あなたは一緒にいてくれないの?」

「え・・・」

 

 

 

撫でる手を瞬時に凍らせ、それと同時に熱に浮かされた少女の熱い視線が勇を捉えて離さない。勇は生唾を飲み込めずに四苦八苦していると、ミーナの押し込まれていた言葉が濁流の如く流れ出てくる。

 

 

 

 

「私はきっとあなたが私たちの下を離れて行ってしまうと予想してる・・・それこそ世界に求められてあちこちへと」

 

 

 

 

勇は扶桑の時にも同じ光景を見たような気がして、この後出てくる言葉に身構えてしまう。だが、ミーナは止まらない。

 

 

 

 

「あなたが私にくれた希望のように、私はあなたと生まれ変わった世界を見てみたい。それはあなたの隣で見ていたい・・・」

 

 

 

 

勇の心は常に最大限の警笛を鳴らしていたが、今現在、仲間の言葉を遮るような術を持っていなかったし、遮ることも憚られるような状況に遭遇したこともなかった。それは失礼にもほどがある行為であり、勇には聞かずにはいられない義務だったからこそ、勇はミーナの言葉を黙って待った。

 

 

 

 

「あなたは501に来た時から何かにとり憑かれたように必死にだった。でも、宮藤さんやトゥルーデがいて明るく変わったわ。生きていてくれた。その中で苦しむ私に手を差し伸べてくれたのは、世界を変えられる希望を見せてくれたのは・・・あなた、ユウだったわ」

 

 

 

 

自分がミーナにしてきた仕打ちは、自分の野望のためにウィッチを活用し、陥れようとした悪意に満ちたものであり、ミーナの言う存在と自分が結びつかなかった。だが、ミーナにとって勇の強さやその中にある意思には、ミーナがまだ掴むことのできない未来があることも確かだった。

 

 

 

 

「私にはそれだけで十分だった・・・なのに、どうしてこんな気持ちになっちゃったのかしら・・・」

 

 

 

 

再び流れ出る雫は今度こそ、頬を伝って流れ落ちる。行き場のない気持ちの結晶が溢れて止まらない。西日が差し込む車窓がその雫を強調するかの様だった。

 

 

 

 

「私、あなたのことが好きだった。いいえ、今もきっと好き。これからも・・・ただ、ここに居てほしい。いつもみたく我儘だっていい!あなたとなら変われる!変えられるの!」

 

 

 

 

ミーナは常に仲間のことを考えて行動することのできる優秀な指揮官である。そんな彼女が何を求め、何を欲し、何を見よとしているのか、勇には分かっていた。だが、果たしてミーナの望む勇はそこまで崇高なのだろうか。崇高と言う言葉ですら憚られるなにかには、決して踏み込んではいけない一線があった。勇は口には出さないが、この時代ではまだ成熟していない、将来定義づけられるであろう『愛』という言葉だけは、勇の今後の人生には介在できない不可分な領域であった。特に、歴戦の仲間であるミーナとだけは、勇は許すことは出来なかった。それは大いなる勘違いと言えればどれほど楽だろうか分からないが、適切な言葉で言い表せない稚拙な自分を呪った。

 

 

 

 

「ミーナ・・・それだけはダメなんだ。ミーナのことは好きだ。でもそれは恋人や異性としてではないんだ。分かるな?」

 

 

 

 

返事は分かり切っていたのか、潤んだ瞳に大きな落胆の色は窺えなかった。勇は夕日に染まるミーナの燃えるような瞳をなだめるように、ミーナを引き寄せる。

 

 

 

 

「すまないミーナ、俺は決してお前を忘れない。それだけを覚えていてほしんだ」

「ずるいわ・・・それじゃあ、あなたの勝ち逃げじゃない」

「ごめんな」

「・・・あなたの謝罪は安っぽいのよ」

「悪い・・・」

「もう、また・・・」

 

 

 

 

再び浮かぶ大粒の涙は今度は零れ落ちることはなかった。それはいつか勇に助けられた際に巻いてあげたハンカチだった。あげたつもりが未だに持っていたことにまたもや腹が立つが、それがどうしても嬉しく、勇の使う仄かな石鹸の香りがミーナの心の荒波を漂う。

 

 

 

 

「疲れただろ、基地まで寝てろよ」

「ええ・・・じゃあ今だけ、今だけ肩を貸して・・・」

 

 

 

 

いつの間にか大きくなった肩幅の彼は、顔を隠すように軍帽を深くかぶってしまっていた。熱が過ぎ去り、ぼおっとした頭はその肩に吸い込まれるようにもたれ掛かっていた。

 

 

 

 

「ああ、おやすみ。なあ、覚えていてくれよ。俺たちはこの空で繋がっているんだってことを」

「そんなこと、分かっているわよ・・・ううくっ・・・」

 

 

 

 

夕日が沈むように、二人の運転席は静まり返った。勇は今しがた寝息が聞こえる肩の温もりをこう振り返ってみた。グリュンネに言われた「あなたと向き合う人のことをよく見てあげてください」という言葉の意味をきちんと理解できなかった自分、愚かな自分に呟いた。

 

 

 

 

「くそったれ」

 

 

 

 

501の隊員を基地に降ろした後、勇は正式に臨時501隊員の任を解かれ、山本の下に召喚されることになった。

 

 

 

 

 

 

 

 




今回の原作の劇場版のモチーフはおそらくバルジの戦いという、当時ナチスの大反抗作戦のオマージュだと思われますが、こんな短期間にネウロイが撃退されるとは私自身思いませんでした。また、宮藤の欧州留学の過程と時期を考えるとその地理感覚と時間推移には混乱が見られますが、アニメならではのフィクションだと割り切ると面白いですね。

さて、今回は勇くんを506にもお披露目して、久しぶりに勇くんのチートっぷりを発揮してみました。また、ミーナとの間柄を決定的にしてしまったのは伏線が足りなかったと反省しています。申し訳ありません。ただ、これからの展開を進めていく上で欠かせない決別であり、転換点だと思っています。今後ともこの作品を読んでいただければと思います。
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