化物戦記〜ゲート研究部活動記録〜   作:かえりゅくんぱんつ

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第十二話 夜明けに刺す光

俺が歩く。

 

幼子である俺に道を開ける大人達。

大人達は皆、袖や扇子で口元を隠しこう言うのだ。

 

「三条の家に産まれた化物。」

 

……そうだ。

 

三条家は代々陰陽師の一族として知られる。

俺も、当然陰陽師なわけだが。

 

俺の力は彼らからすれば「恐怖」の他ならなかったのだ。

 

俺は、陰陽師として、優秀過ぎてしまった。

 

優秀過ぎたが故に、世に蔓延る魑魅魍魎よりも、民主は俺を恐れた。

 

「人の領域に非ず。」

 

と。

 

・・・

 

「は?」

サジューロの重さを感じる声。

 

「だから、俺を単騎でJ-015に出してくれ。

大人数で行けば俺の術が使えねぇ、サンプルを採るにも俺が東西南北のゲート部員の中でも適任だと思うが?」

 

三条の言葉に重いため息を落とすサジューロ。

 

「許可できない。」

 

は?

 

「何でだよ、適任である事も、分かってんだろ?」

サジューロの言葉に納得がいかない三条。

 

「そうだな、能力を考慮すればお前が適任だろうな。」

 

じゃあ、何で。

 

「勝率はどうだ。」

 

……勝率?

 

「ンなもんやんなきゃ分かんねぇだろ。その為にも俺を出してくれ。」

 

「ならば尚更許可出来ない。」

 

何故。

 

サジューロは眉間に深く皺を刻む。

「相手はコンティノアール、桜、一紗の三人でかかっても倒せなかった巨人種だぞ。

そこによりにもよって単騎など許可できる筈がないだろうが。」

 

……何故だ。

 

「それ以外に策はねぇだろ?」

「お前の生存の確率もな。」

 

…………?

 

「俺の生存の確率が低かったら何だ?

やらないよりやる方が有意義だろ?」

 

「お前は桜が死んだ事を知った後の部室の空気を忘れたか?」

 

何故その話になる?

 

俺は桜じゃない。期待された新人でもなければ、ましては人でもない。

 

俺は……、

 

力を持ちすぎた化物だ。

 

「とりあえずお前のJ-015への単騎突撃は許可出来ないし、解読コードも教えられない。

これで話は終いだ。」

 

待て、それでは何の解決にもならない。

それでは……

 

「お前も、ゲート研究部の大切な部員の一人だ。それを理解してから頭を使え。」

 

……?

違う、俺は。

 

「……人の領域に非ず。」

 

研究室は静まりかえる。

そんな沈黙を破ったのはサジューロ。

 

「その『人』の基準は誰が決めた。」

 

……は?

 

「出ていけ。この部屋から。」

三条の立ち位置からはサジューロの顔は見えない。

 

「部室に帰れ。顧問からの命令だ。」

 

…………。

 

研究室から追い出された。

 

何故。

何故?

分からない。

 

理解出来ぬまま、秒針はゆっくりと、気が遠くなる程にゆっくりと進んでいくだけだった。

 

 

研究室でタバコの煙が上がる。

 

サジューロは重い前髪を除ける様子もなく、髪の隙間から煙を眺める。

 

壁にもたれては、ズルズルと落ちるように床に座り込む。

 

「……人。」

 

そう、何時の時代も。

どの世界でも。

 

「……貴様らは、簡単に。」

 

 

──そうやって、人の道を潰すんだ。

 

・・・

 

ベッドの埃を払い、座る。

 

「普通の人では太刀打ち出来ない……か。」

 

……俺達が生身で戦っても勝算は薄い。

 

『魔法少女』

『契約者』と呼ばれた者から力を手に入れた者。そして『人類の敵』に対抗できる、この世界の最後の切り札。

 

『人類の敵』には目はあるか?

耳はあるか?

鼻はあるか?

知能はあるか?

 

恋の話を聞く限り、知を活かした行動は見受けられない。

 

敵の数は?

大半は減らしたと言ったが具体的にはあと何体だろうか。

 

幸いにもこの世界の時間の流れは早い。

速度を考えるに滞在は長くて三日まで可能だ。

 

生身で戦えない。

「……そうなると。」

自然と俺達の立ち回りは決まってくるだろう。

だが……。

 

「問題は霧更……、確実にバレる。」

 

しかし、勝つ手は最早、それしか残されていない。

 

「……やるか。」

 

鈎に目をやり拳を握る。

 

──今度こそ、守る為に。

 

・・・

 

「月が、綺麗ですね。」

 

屋根に登り風を浴びる一紗の背後から低い声が聞こえる。

 

「一流タレントがそんな事を言ってはゴシップになるだろう?」

背後からの声の主に顔を向けた一紗。

 

声の主、青龍は軽く鼻で笑い、屋根に座り込む。

 

「今度の役の練習です。恋愛ドラマの撮影があるので。」

夜風に髪をなびかせながら、屋根に座る二人。

 

「交代時間ですが、戻らなくても?」

「もう少し、風に当たりたいんだ。整理がいかないもので。」

 

よく澄んだ空気、街灯がなければ星が綺麗に見えるだろう。

 

「桜さんの、事ですか。」

青龍がそう尋ねると、一紗の黒髪はその顔を隠す。

 

「そう、だね。……私は騎士として失格だよ。」

 

冷たい風が沈黙を運ぶ。

 

「騎士って、どうあるべきものなのでしょうね。」

 

長く沈黙が続いた中、青龍は小さく口を開く。

 

「それはどんなモノからでも仲間を守れる、強く、悪に負けてはならない存在だ。」

 

一紗は自らに言い聞かせるように強く、拳を握りながら語る。

 

「一紗さんの悪って、何ですか?」

 

シンプルな質問。

 

「俺にとっての悪は、俺自身です。俺は悪なので、一紗さんに討たれるべき存在ですかね。」

 

一紗は勢い良く立ち上がる。

 

「ちがっ……!」

「つまりはそういう事なんですよ。」

 

立ち上がったまま、呆然とする一紗。

 

「悪なんて定義のしようのないもの。多分騎士も同じです。

異世界の歴史でも『騎士』と語られる伝記はありますが、その全てが忠誠的な者ではなく、裏切る者もいた。

それでも、その者も『騎士』と呼ばれた。

……ね?意味分かんねぇでしょ?」

 

青龍は一紗の方を向く様子もなく、遠くを見ながら言葉を続ける。

 

「神と呼ばれた一族の末裔は、ただそこに生まれただけで崇め、讃えられる。

実際ソイツは神なんかじゃない。

それでも神だ何だと言われ続け、自らを失う。

神で在らねば、と、自らを殺す。

俺は一紗さんにはそうなって欲しくないんですよ。

騎士で在らねば、と、自らを咎め、首を締めなくても良い……と、俺は思いますね。」

 

一紗は目をぱちくりとさせたまま立ち尽くす。

 

言葉が……出ない。

反論の言葉が、出てこないのだ。

 

「まぁ、それが己の象徴だってのも分かりますけど、何時までも止めてる必要もないと思いますよ。ソレ。」

 

青龍が指を指したのは一紗の瞳、そこからは幾つもの水滴が溢れ出る。

 

「あ……れ。」

「こういうの、俺の柄じゃないと思うんですがね、どうしてもあの人達は下手ですから。

貴女もあの人達の前では在りたい姿があるみたいですし?」

 

「そっちの方が、月よか綺麗ですよ。」

 

空は少しずつ、光を取り戻していった。

 

 

少年達の、朝が来る。

 

・・・

 

「おはよう!みんな!さぁーて!作戦会議アルよ!」

 

長テーブルを囲む鈴春、一紗、小鳥遊、霧更、青龍、私、そして恋の七人。

 

「まず、昨日の恋からの情報を頼りに考えると、相手は機械仕掛け、故か通常の攻撃、常人程度の斬撃や打撃では太刀打ちできない。だから魔法で戦う……って事で合ってるアルな?」

 

私はカメラを机の上に置き、メモを取る。

 

「うん。それで合ってるよ。

普通の武器じゃあ、アイツらの装甲に弾かれちゃうんだ。」

鈴春の問いに答える恋。

 

「だから、私達魔法少女は、魔法で出来た武器を使って戦ってたんだ。」

 

ふむ、と顎に手を当てる鈴春。

「しかし、魔法が使えねぇ俺らはどうするかな。」

悩み込む青龍。

「うん……私も。あまり、魔法は得意じゃない……かな?」

私も魔法は使えない。

 

青龍と小鳥遊も魔法は得手ではない事を考えるとかなりの劣勢と見られるだろう。

 

「あ、あとも一つ質問ネ。

その『人類の敵』って奴の構成物質である金属、あれ、錆びるアルか?」

 

「錆?

えっと……確か、『人類の敵』と戦っている時は、ずっと晴天、もしくは曇天で戦ってたんだよね。

だから、錆びるかどうかは分からないんだけど……。」

鈴春達と話す中で、彼女の中に、一つの仮説が浮かぶ。

 

「……もしかして。

『人類の敵』は錆びるのを嫌って、雨天時に攻め込んで来なかったのかも。」

 

それを聞くとニヤリと笑った鈴春。

 

「所で、『人類の敵』にはコア的なものは無いのだろうか。

動物における心臓部分、即ち原動力となる部分だ。

それが有れば、例えそれが鋼鉄に囲まれていようと話は早い。……だろう?鈴春。」

 

一紗はそう提案すると鈴春へと目線を移す。

 

「あぁ、それが有れば俺の得意分野アルな。

だが、問題は第一そのコアがあるのかどうか、何を原動力として動いているのか、そして俺らの滞在期間の間にヤツが来るのか……、その三つアルな。」

 

考え込む鈴春の横でパッと明るくなる恋。

「ああ、ヤツらにもコアはあるよ。

ただ……剥き出しの場合もあれば、丁寧に隠されてる時もある。

……あっでも!コアが剥き出しになってるタイプはもう倒したから、後は隠れてるタイプのものしか残ってないよ!」

 

ブイサインをして、ニカッと笑う恋。

 

「動力源に関しては、魔力と同じと見て良いと思うよ。

前に長期戦になった事があるんだけど、その時に魔力切れになった様子を確認したから……!

……だから、問題は鈴春達が居る間に、ヤツらの襲撃が来るかどうか。

早い時は一日二日で来るんだけど、期間が空く時は、一ヶ月以上来ない時もあるから……。」

 

懸念している事態が頭に浮かび、シュンと肩を落とす恋。

やはりか、と口々に最大の問題点、出現タイミングに頭を悩ませる面々。

 

 

そんな唸り声ばかりで進行しない会議の中、何処かから軽快な足音が聞こえてくる。

 

鈴春はここにいる、他のメンバーも誰一人として椅子から離れていない。

 

危機を察知した私達は武器に手をかける。

 

緊張が響く。

 

乾いた空気が私達を撫でては過ぎていく。

 

「しっつれーするよー。」

 

──バキリッ

 

施錠していた扉を無理矢理壊す音。

 

その音を合図に全員が武器を構える。

 

「やぁやぁ、待ちたまえよ。何も取って食ったりはしないさ。ボクには人肉食趣味はなくてね。」

 

ドアノブを握り、ヘラヘラと笑うのは派手色な髪の少女。

歳は私と近いくらいだろう。

 

「誰だ。」

真剣な表情を、目の前の小さな少女に向ける鈴春。

 

少女は鼻で笑い、目にも見えぬ速度で何かを投げた。

 

それらは私達が武器を振るう前に、目の前ギリギリの位置に刺さる。

……クナイだ。

 

「殺意増し増しせずに大人しくして貰えるかな?ボクも時間を浪費できる程、暇じゃないんだ。

なぁに、ボクはアドバイスに来ただけだよ。

わざわざ、君達の為に、ね?」

 

少女は笑うと、体勢を変える事なく再びクナイを人数分構える。

 

拒否権はないという事だろう。

 

「武器を仕舞え、そうすればこちらも武器を収める。会話に武器は要らないだろ。」

物怖じする事なく少女を睨み付ける青龍。

 

「話が早くて結構。まぁ、武器がなかったとて、妙な真似をしたら命は無いと思いたまえ。」

少女は武器を懐へと収める。

 

「最初にも尋ねたが、お前は誰だ。

敵意が無いのなら名乗っても良いんじゃないか?

俺達はお前に信用を置いてない為、現状名乗る気はないが。」

 

少女が懐に武器を直したのを確認し、一同武器から手を離すが緊張は続く。

 

「そりゃあ懸命な判断だね。無闇矢鱈に名乗ってたんじゃあ何処で悪用されるか分かったものでもない。……とと、そうだそうだ、ボクも名乗らなきゃだねぇ?忘れった。

謎の美少女Xでも良いんだけど、強いて名乗るとするなら……『世界の観測者[マーリン]』なんてのはどうだろう?」

 

マーリン、そう名乗る少女は、不意に目を開き、心臓に手を当てた。

 

その表情は、何処か険しくも見えた。

 

「おっと、君達ともう少し話していたかったがタイムリミットが近付いてるみたいだ。

……って事でアドバイス。

君達の言う『人類の敵』は、この世界において、今晩……二十二時頃に現れる。天気は曇りだ。

んじゃ、また気が向いたらアドバイスをするとしようか。バイバーイ。」

 

マーリンは、真っ白な着物を揺らし、私達に手を振り立ち去って行く。

 

彼女の姿が見えなくなった時には、目の前に刺さっていたクナイも消えていた。

 

「えと……なんだったんでしょう。」

呆然とする私。

 

だが、心には劣等感が強く現れていた。

 

私がクナイを弾けなかった?

 

これだけ強く、強く、強く……

 

ただ強さを求めてきた私が、攻撃を……弾けなかった?

 

何故、何故?何故何故何故……。

 

分からない。

 

マーリンの実力が上だったのか、

私が油断をしていたのか。

どちらにしても由々しき事態だ。

 

歳も変わりない少女に、この私が、負ける事など。

 

──許されるわけがない。

 

 

だから私はなり損ないなのか。

 

まだ、私はなり損ないなのか。

 

「マーリン……何処の伝説だったアルかなぁ?

どっかの世界の伝承に出てくる魔術師だったってのしか覚えてないネぇ……。」

 

悩む鈴春の横で端末を触る一紗。

 

「B-881の世界の伝承だね。……という事はあの少女はB-881の住民、又はB-881のパラレルワールドとなる別世界の住民か。少なくともB-881が関連してるのは間違い無さそうだが……。」

 

それにしても、言動が奇妙だ。

 

「マーリン……あたしも聞いた事があるよ!

確かイギリスの伝説に出てくる魔術師……だっけ?

あの女の子のあの態度じゃあ、信用出来ないけど……もしあの子の言うことが本当だったら、儲けものだね。」

 

恋は記憶を掻き集めるように話す。

 

「イギリス……B-881にも、あった……国?だよね?恋ちゃんが知ってる……って、いう事は……?」

 

「ここ、B-557はB-881との関連がある、またはどちらか一方がパラレルワールド、話を聞く限り、ここは「B-881に魔法少女がいたら」の世界線になってると考えるとこっちがパラレルワールドか……じゃねぇや、それは今はいい。今はマーリンの言った『人類の敵』の出現時間だ。」

 

小鳥遊と青龍はそう述べながらも、頭に疑問符を浮かべる恋に気付き、本題を『人類の敵』へと戻す。

 

「はい。『人類の敵』が今晩、出現すると彼女は言っていましたね。信じれる確かな情報とは言い難いですが。」

霧更は何処か気に食わない表情を浮かべる。

きっと彼女も攻撃を弾けなかった事が不満だったのだろう。

 

そんな中、浮いた言葉を発する人物がいた。

 

「しかし……嫌な、匂いがしたな。」

 

一同はその言葉を発した青龍の方へと向く。

「あ、いや……大した事じゃないんだが……あの女の子、病院とかの医療品の匂いがしたな、……と思ってな。俺、あの匂い好きじゃないんだ。」

 

医薬品……?

謎は更に深まって行く。

 

「そういえば……なんだか、苦しそう?……だった、かな?……心臓、抑えてて……。」

 

思い出すように語る小鳥遊。

 

「タイムリミット……。」

一紗のその言葉で更に私達の会議は混乱へと陥る。

 

「一先ず、マーリンの予言通り『人類の敵』が今晩来る可能性があると考えて作戦を練るネ。

当たっても外れても、何かしらの意図があるのかも知れないけど、とりあえずは先の目標、『人類の敵』の討伐を目指すアル。」

 

よっこらせ、と椅子に座り直し、街の地図を広げる鈴春。

 

「当たってたらそれはそれで良いし……外れてたら……まあ、その時はその時だよね!

という事で……作戦はどうしようかな?」

 

鈴春、小鳥遊、青龍、一紗、霧更、それから私へと、それぞれの瞳を順番に見やる。

 

「出現場所が不明なのは考えものだが……案はある。」

一紗と鈴春は目を合わせると互いに頷く。

「その作戦はネ……。」

 

その言葉から作戦を一同に伝えていく。

 

 

──もしかすると、これはマーリンによる罠かもしれない。

……あぁ、セオドアが居れば、一目で分かるものなのだがな。

 

そこに居ない者を望む男。

だが、それでも、彼は進めなければならないのだ。

 

仲間の元へ、帰る為にも。

……誰も、失わぬ為にも。

 

残り、三日。

 

・・・

 

ポタリ、ポタリ。

口から赤い液が垂れる。

 

「……あぁ、この体もタイムオーバー、か。」

 

ヒタリ、ヒタリ。

コンクリートの床の上を歩く。

 

「なんだ、逃げたのかと思ったよ。」

 

白衣の人間がこちらを見て呟く。

 

「……ははは、逃げたら人質がどうなるか……だろ?」

 

頬だけを引きつらせて笑う少女。

 

「物分りが良い者は嫌いじゃないよ。流石は伝説の魔術師[マーリン]の代用品だ。」

 

少女、マーリンは心臓を抑え、膝をつく。

「しかし今回の観測記録はどうした?」

 

ボタボタッ……。

赤い泉がマーリンの下に出来上がる。

 

「タスクはやったさ。ちゃんとね。」

白い着物が赤に染まって行く。

 

「だが……変な気でも起こしてみろ。」

「その時は人質は死ぬ、だろ?

ボクは逃げないさ。……決して、ね。」

 

そう言った後、マーリンは血塗れの手で相手の白衣を汚す。

「だがな、お前がボクの目を利用してるように、ボクもお前の動向を見ている。ゆめゆめ忘れるな……よ。」

 

そう言い切るとドサリ、と音をたてた。

 

「ふん、戯言を……さて、次か。」

白衣の人間は、倒れた、マーリンだったソレを蹴り飛ばす。

 

「必ず……見つけ出してみせる。

この伝説の魔術師[マーリン]の目を使って……な。」

 

笑う、嗤う。

 

その目には、何が映るのか。

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