そういえばドルフロのアニメっていつやるんでしょうかね。ヌルヌル動く押しの姿を早く拝みたい
気持ち悪い話もアレなんで、本編をどうぞ。
ヘリに揺られて20分…目的地であるT6地帯に到着した。T6地帯は針樹林が特徴的な地帯であり周辺にはポツリポツリと民家がある場所である
体の人影がヘリから降りるとペチャりと音がした。雨が降っているのだ
「全員降りたな、ダミーリンクシステムチェック」
「Vector…異常なし」
「スコーピオン、良好良好っと」
「G36、異常ありません」
「9A91、異常なしです」
「ステンMK―Ⅱ、異常なしだよ」
「よし、これより人形、M4A1の救出。及び処刑人の排除を開始する。先ずは救出からだ」
「少佐、目星はついてるの?」
「ある程度はね、ここにはいくつか民家があるからそこに行きながら探すって感じだ。それにこいつもある」
手に持ったUSBメモリをこれ見よがしに人形たちに見せる
「あ、そのUSBメモリ出発前にカリーナから渡されたものだね」
「こん中にはM4A1が出す信号をキャッチするためのプログラムだ。と言っても奴はそんなもん切ってると思うがな」
「そりゃそうだよね、追われている身なんだもの馬鹿正直に自分の存在はアピールしないよね」
「とはいえ、定期的に一瞬だけ信号を流す可能性もある。その可能性に賭けながら探すっていう寸法だな」
「なるほどねぇ」
「少佐、もし先に処刑人と対峙したらそのときはどうしますか?」
「どうするってステン、排除するしかないだろ。追われながら追われてる人形を救出するわけにはいかないからな」
「ふぇぇぇぇ、出来れば今は対峙したくないなぁ」
「泣いてる暇があるなら行くぞ」
銃を構え警戒しながら前進をしていく、こんな雨の日は匂いも独特なものになり火薬、硝煙の匂いがしないためそういったポイントで敵を探すことが出来ないのがネックだ。しかし…
「これ、足跡…だよね?」
とVectorが銃口で指し示す
「本当だ、こんな雨の中残ってるんだからつい最近のですね」
「データになし…少佐、この足跡は恐らくM4A1の物ではないでしょうか。」
「ちょっと待てG36。今カリーナから廃村で見つけた足跡のデータ転送してもらって照合している…一致したか」
「てことは、この足跡を追っかけてれば会えると」
「そう事が上手くいってくれると助かるんだがな…」
張りつめた緊張の中前進していく、ひょっとしたら処刑人の部隊のJeagerが展開されておりこちらに銃口を向けているかもしれない、素子は一歩一歩踏み出してくごとに運を使い果たすような気分になる。ほかの人形はどうか?人形は緊張などはしない、何故なら死を知らないからだ、だが素子は…彼女は限りなく人形に近い人間だ、死を知っている。たとえこの体と記憶が偽物であろうとやはり死は恐ろしいものなのだ
そしてようやく民家が見えてきた。それと同時に素子がインストールしていた信号キャッチするプログラムが作動し視覚端子に反映させた
「反応あり、間違いなくこの中にいる」
「やっとこさついたぁ~」
「気を抜かないでステンさん。少佐、ドアが若干開いています。どうします?」
「…可能性は低いが罠が仕掛けられてるかもしれん。9A91、ドアの隙間を覗いてワイヤーみたいなのがないか確認してこい」
「了解」
9A91がドアへと近づき覗き込む、数秒後戻ってきた
「どうだ?」
「罠はありませんでしたが…残念ながら救出対象者はいませんでした」
「いなかった?だが現に反応が…まぁ入るしかないか」
ドアを開けて入り込む、辺りを見渡すと確かに人影はなかった。だが地面には何やら奇妙な箱と薬莢が置かれていた
「反応はここから出ている…これは模擬信号装置か…!」
「この薬莢、5.56x45mm NATO弾ですわご主人様」
「…あと少佐、こんなメモリが、一応スキャンしてみたけどウイルスはなかったよ」
Vectorからメモリを受け取り自身のうなじへと差し込む、すると電脳内に浮かんでいるT6地帯のマップに赤い点が示された。その赤い地点はスケアクロウが今際に行った座標と一致していた
「そうか、そういうことか…阿漕なことをしてくれる、M4A1!」
「少佐?どったのC-25握りしめて」
「あんた達はダミーを引き連れてポイントF―91地点まで行け。そこに鉄血の仮司令部がある」
「え、どうしてわかるのさ」
「理由はあとで説明してやるから今は取り敢えず行って来い」
「ご主人様は!?」
「私はF―61地点にいく!そこに奴がいるからな!」
「奴って!?」
「M4A1!」
「救出対象じゃないですか!なら私達も…!」
「いや、先にそいつをつぶさないと奴が死んでしまう!!」
「分かりました。少佐、ご無事で」
ドアから出ていき目的地へと進む人形達を横目に素子は反対の方に向き駆け出す。
(アイツ…私達がこのメモリを見つけて司令部を叩いてくれると信じて賭けに出たんだ。鉄血が先に見つけたら全てが水泡に帰す、そんな分の悪すぎる賭けに…そんなことをする人形がいたとはな…!)
F-61地点近辺に近づき、一度立ち止まる。ちょうどここは崖みたいになっておりそこから4m下にあるY字路にはRipper、Vspidという人形やそれよりも一回り大きい人形が居た。太刀を抱ているその人形は間違いない、処刑人ことエクスキューショナーだ。
ついに発見した、先手必勝。見敵必殺、その思いからC-25を持つ手に力が入る。
だが、ふと処刑らが進んでいる道からキラリと光る何かが視覚端子に反応した。最大限にその個所をズームしてみるとワイヤーが延ばされていた。だがその周囲を見渡しても爆弾などの仕掛けがあるようには見えなかった
(恐らくあれはダミーだな、わざと光が反射しやすい場所に仕掛けてよけるようにさせているんだ。ならお手並み拝見といこう)
銃口は処刑人に向けたままでしばらく様子を見る。やがて狙い通りワイヤーをさけてY字路の岐路へと戻りかけた次の瞬間、パスンと間抜けな音がしたのち一体のRipperがVspidが糸の切れたマリオネットのように倒れる。
間違いない、M4A1の攻撃だ。
負けじと素子も狙い撃ちして処刑人以外の人形を倒していく。そして最後の人形が居なくなった後素子は助走をつけ崖から飛び降りた。目指すは勿論、処刑人だ
*
処刑人は混乱していた、死んでしまったバカの遺言に従いこの場所を尋ねたら足跡を消さずまともな罠も仕掛けられない、そしてM4A1などというヴィンテージの部類に入る銃を持った敵に今追い詰められてるからだ。そして処刑人は今怒りを感じていた
(何故だ、何故ハイエンドモデルである俺様がゴミ人形にいいようにされているんだ。相手はグリフィンの人形一体だぞ?機体の性能だけでなく頭の中身もポンコツ、そんなのに、この俺様がハメられただと…!そんなこと、そんなこと)
「あっていいわけねぇだろうが!!!!!!!」
処刑人の怒りは爆発し持っている太刀を虚空に振りかざしそうになった、だが彼女のマインドは、ボディはそれを必死に抑えようと五感をフルに活用させ囁いた
「お前の身に危機が迫ってるぞ」
と
振りかざそうとした瞬間、聴覚センサーに羽虫が飛ぶような嫌な音がした、途端に寒気が遅い頭の中をクールダウンさせようとする。冷静になった彼女はこの音の正体とそれがもたらす結果を演算し持っていた太刀を自分の顔を覆うように手を動かした。そしてその直後、太刀に何かが当たり金属音を鳴らした
「危ねぇもう少しで当たるところだったぜ…!」
「なら次は当ててやる」
突如、後方から聞こえる女性の声。振り向いた時に見えたのは黒一色でそれを認識するや否や彼女は強い衝撃に襲われ吹き飛んだ。
2回転しそのままの勢いで起き上がろうとするも姿勢制御バランスが一時的なエラーを起こし上手く立てない。それでも立ち上がり正面を見るとそこには紫色の髪をした女が銃を構え立っていた。
「お前は…!」
「死を迎える気分はどうだ処刑人、これから嫌と言うほど味わわせてやるぞ」
声の主は草薙素子、その人だった。