Ghost in the Doll   作:恵美押勝

13 / 57
ど~も恵美押勝です。最近友人から貰ったソウルシルバーをやりこんでます(今更)
しかし大学もずっとオンラインなのですが6月になったら対面に戻れるのでしょうかね
そこが不安です。
長話もアレなんで、本編をどうぞ。


Mission04.~銃は剣よりも強し

「死を迎える気分はどうだ処刑人、これから嫌と言うほど味わわせてやるぞ」

処刑人を蹴って吹き飛ばした素子は起き上がった彼女に向って言葉を投げかける

「お前…!そうかお前がスケアクロウを殺した草薙素子か!」

「だったらなんだ」

素子は冷静に処刑人に向かってC-25をフルオートで撃つ。だがその弾は彼女が太刀を高速回転させたことで全て弾かれる

「チッ…漫画か…!」

その直後にパスン、パスン、と音が聞こえたM4A1が援護射撃をしたのだろう。だがその攻撃も彼女が振り向きながら振るった太刀が起こした突風により弾丸が真っ二つに裂け無効化される

「本当にバケモノみたいな性能だな…!」

「今の攻撃で奴の位置が把握できた。お前にかまってる暇はない。だが待ってろよM4A1をぶち殺した後お前も殺す」

「やってみろ、時代遅れの銃を持った民間用人形に手玉に取られてるポンコツにやれるとは思わないがな」

「クソ野郎、絶対ぶっ殺す!!逃げんなよ!!」

処刑人は素子の言葉を無視して機械的な脚をバチバチさせると猛烈なスピードで銃声がした方へと飛ぶ…いや跳んだ。まるで弾丸のようなスピードだった

素子はその姿を見ながら防弾ジャケットにある二つの弾を取り出した。前回使用した衛星を改造した武器だ

「どこからどこまでも化け物みたいな奴だな…!」

彼女は衛星を前へ前へと走らせる。改造したこの衛星はいちいち同期せず電脳内で素子の視覚と衛星の視覚を共有する、言わばテレビの二画面のようなものだ

(突然激高するから質の悪いAIかと思って挑発をしてみたが流石に引っかからないか…となればこの衛星で脚を狙うしかないか)

走りながら冷静に狙いを定め発砲する、しかし確実に当たるはずだったそれは処刑人が太刀を地面に突き刺した勢いでジャンプしたことで避けられてしまう

ならば、と素子は先ほど脚を狙った衛星で下から、もう一つの衛星で彼女の頭部、さらにC-25で胴体を狙い撃つ。しかし衛星の攻撃は空中で捻ったことで避けられ胴体への攻撃は太刀によって防がれるおまけに彼女は再び空中で捻るタイミング降った太刀の勢いで風圧による自然のカッターを生ませ素子へ攻撃する。並みの人形ならまともに喰らうだろう、だが彼女は横へローリングすることでどうにかして被害を最小限にとどめる

(全部避けた挙句にこっちに攻撃か…!スケアクロウとは全然違うな!)

立ち上がる時タイツに切れ目が入り現れた自身の肌を見ながら悪態をつける。目の前には空中回転を終え地面に着地しようとしてる処刑人の姿がある、次の瞬間何度か聞いたパスン、パスン、と音が聞こえ処刑人の右腕が吹き飛んだ

間違いない、M4A1の攻撃である。さすがの処刑人も着陸寸前では何も出来ない、自身の腕が後方へ行くのを流し目で見るしかなかった。切断された腕から勢い良く跳ねた人工血液が彼女の肌を汚す。彼女は人形だから痛覚の類はない、だが旧式の銃を持つ人形にやられたと言う事実は再び彼女の思考を汚染した、素子に気もくれず更にスピードを上げ銃声がした方へと移動する。その先には小屋があった

(小屋に反応アリ…!あの中にいるのか!!)

 

素子はそのスピードについてはいけなかったがまき散らしたオイルが道標となる

そのころ処刑人は目の前にある邪魔な小屋に向かって斬撃攻撃をしていた。風はいともたやすくコンクリート製の壁を破壊し小屋の中身を露にする

「見つけたぜ…!M4A1!」

緑のエクステが特徴的な彼女はその声を無視して片手でスイッチを押す、その瞬間背面の壁が爆発した。彼女があらかじめ仕掛けておいたプラスチック爆弾が作動したのだ

逃げ道が出来たことにより彼女は小屋から脱出し逃走する、その時振り向きながら発砲するが処刑人が走りながら振り回した太刀よって弾かれる

「オラオラどうしたポンコツが!!その豆鉄砲で殺してみろ!!」

「…!!」

そのままの勢いで奴がM4A1にタックルする、たまらず彼女は倒れるがそれは処刑人も同様だ。だが処刑人の顔は輝いていた、獲物をしとめる体制に入った猛獣のような顔だった

「これで終わりだ、ポンコツ野郎!!」

手首を回転させ太刀の向きをM4A1に合わせる、狙うは彼女の頭そこめがけて全力で振り下ろすが…

「まだまだぁっ!!」

咄嗟に左手を自身の頭にかざす、勿論左手に太刀が突き刺さりじわじわと貫通していく。

(人工神経が切断される前に手をずらさなくちゃ…!このままじゃ貫通する…!)

そしてどうにかして左手を横から縦に変え攻撃を凌ぐ。太刀が地面に突き刺さり跳ねた土が彼女の顔にかかる

「何っ!!」

処刑人はすぐさまサブウェポンである小銃を取ろうとする、だが彼女の使える手はもうない。小銃を取るためには一度太刀から手を放す必要がある。だがそんなことをする前にすぐさまM4A1の蹴りが彼女の腹部を襲う。突如来た衝撃に彼女は手を放してしまい後方へと飛んでいく

共に片腕しか使えない中二人ともどうにかして立ち上がったころには地面に人工血液の溜まりが出来る。一方は黒、そしてもう一方は…赤である

 

 

「あのワイヤー仕掛けたのはお前だろ…!」

「何のことかしらね」

「とぼけやがって、んなこと思いつくことってことはクソ生意気にも指揮モジュールがあるっていうことだな」

「安心したわ…」

「何がだよ」

「私の頭はあなたよりも賢いってことみたいね。これじゃポンコツはどちらか分からないわ」

自身の銃でコン、と頭を突きバカにするようなしぐさを見せる

「…テメェ!!」

処刑人が腕を振り上げ斬撃攻撃を繰り出そうとした瞬間、ドドドという音が響いた

「何の音…!うぉっ…!」

声を上げて処刑人が血だまりに倒れる

「何が起き....俺様の足が…!まさか…!」

彼女の片足は穴だらけにされていた

「殺しに来た相手を忘れるだなんて随分忘れっぽいのね」

「草薙素子…!!」

「貴方がペルシカさんが言ってた…2対1,これで終わりね」

「終わり?終わりだと?まさか俺様が手下なしで貴様らを殺そうとしたと思ってるのか?んなワケねーだろ!!やれ!Jeager!!」

だが、その声は虚しく響き渡るだけで何も返ってこない…

「どうした!早くやれ!!」

その時、遠くでドン、という爆発音が聞こえた

『こちら9A91。少佐、敵基地を只今制圧しました!!』

『よくやった、怪我人はでてないか?』

『私は無傷ですが、スコーピオンさんが軽傷でG36さんのダミーが重症を負いました。後は大丈夫です!少佐、そちらへ向かいましょうか?』

『いや大丈夫だ、もうすぐで終わる。それよりもヘリを呼んでおいてくれ』

『了解!』

「…処刑人、今度こそ終わりだ。死を迎える気分はどうだ?」

「いいわけねぇだろ殺すぞ」

「殺す前に一つ聞きたい、“代理人”とは誰だ?」

「は?代理人?」

そう言うと処刑人はケラケラ笑い出した

「何が可笑しい」

「そのことについては隣りのポンコツが嫌と言うほど知ってるんだよ」

「あらそう、じゃ貴方の存在価値はこれで無くなったわけね。じゃあ死になさい」

「クックックッ…これで終わったと思うなよ。俺様が死んでも俺たち鉄血は死なん、時にポンコツ、お前にはまだ仲間がいるんだろ?迷子の迷子の可愛い仲間がよ…お前を殺せなかったのは癪だが…まだ手はあるんだぜ…!」

それを聞いた瞬間、M4A1はフルオートで残りの弾丸を処刑人の頭にぶち込んだ。下顎だけになった処刑人が口元をにやけさせた

「あばよ、人間に魂を売ったポンコツども…人間にも人形にもなれないクソ共…!!」

最後まで悪態を吐き、処刑人は息絶えた。

降り続いた雨はやんだ。水も血も、終わったのだ。

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。