Ghost in the Doll   作:恵美押勝

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ど~もどもども、恵美押勝でございます。皆様、大変ご無沙汰です。課題に追われ、サークルの活動に追われ、気がつけば数か月以上も皆様を待たせてしまいました。
本当、お待たせしてしまい申し訳ございません、長話もアレなんで本編をどうぞ!


Mission09.闇夜に踊る影~ギブアンドテイク~

トグサと別れた素子は車のトランクにハンターの残骸を詰めた袋を入れてヘリアンが待つグリフィン本社ビルへと走らせていた。

(それにしてもトグサが同じ会社で働いているとはな…奴の事だから生きて何らかの仕事に就いているとは思っていたが)

グリフィンの会社は何も全員が指揮官を勤めているわけではない。様々な仕事がありそれを担当する役職がある。中でも指揮官職は高給取りではあるがその職業柄狭き門である、知能も求められるが身体面も求められる。故に義体化を行っている人間が有利になるのだが…

(そんな中でも義体化をしていないトグサが指揮官をしているとは…まぁ伊達に9課に所属していたわけではないが何が起こるか分からないものだ)

そんなことを考えているとビルが見えてきた、IDカードを通して駐車場に車を駐車する。

袋を抱えてビルに入り受付を済ますと「敵性人形保管庫」へと向かうように支持された。

敵性人形保管庫はその名前の通り人類に対して攻撃を行った人形がグリフィンの行動により破壊された場合、特に重要とされている人形が保管されている部屋である。入り口前にいる警備員にIDカードを見せ、中に入るとヘリアンがいた。

「頼まれた物、持ってきたわよ」

「ありがとう、ハイエンドの残骸は鉄血の現在の技術力や火器の性能やデータが沢山詰まっている宝物庫だからな」

「データのサルベージは期待しない方がいいわよ。こいつ、自分で脳を焼いたから」

「まぁ何かしらは残っているかもしれないからな、今はとにかく情報が欲しい」

「それはともかく、例の護衛任務だけど…」

「調査部隊について具体的なことは教えられんぞ」

「分かっているが人数ぐらいは教えてくれたっていいでしょ?数十人規模、数百人規模とかなら編成を見直さなければならないし。こっちも資材とかお金がカツカツでね、無駄な出費は押さえておきたいのよ」

「…分かった、この調査部隊の人数は4人だ」

「4人?」

「そうだ、それ以上は教えられん。すまない…無茶な作戦を引き受けることになるがやってくれるか?」

「今更断れないだろ?それだけ信頼されているってことなんだ。信頼にこたえられるように頑張るまでさ」

「すまないが、よろしく頼む」

「それじゃ、私はこれで失礼する。帰って編成を組まないといけないからな」

と帰ろうとドアに出る前に素子は思い出したかのように彼女の耳に顔を近づける

「ヘリアン、貴方はその部隊との接触を許可されているの?」

「…許可されている」

「それじゃ、一つ頼み事をしていいかしら?」

素子はいつもの仕返しと言わんばかりの笑みを浮かべてヘリアンに一つの依頼をする。

「じゃ、夜までに頼むわね」

「随分な無茶を言うなお前は…」

「あら、普段無茶な作戦ばかり頼まれているのよ?これぐらいはおあいこ、ってことで許してくれていいんじゃない?」

してやったり、としたり顔で素子は部屋を後にして車を走らせる。帰り道はヘリアンの苦虫を嚙み潰したような顔を思い出し、時々くすり、と笑いながら帰ったという

 

基地へと帰り司令室に入るとカリーナがコーヒーを用意してくれていた。

「少佐、お疲れ様でした。どうです?一杯?」

「酒を誘うような言い方でコーヒーを勧めるな、まぁ貰うが…バトーは?」

「トグサさんと一緒に昼ご飯食べに行きましたわよ」

「それじゃ食堂に?」

「いえ、外出届を提出されているので外で食べに行っているのかと」

「そうか…」

「コーヒー、砂糖とか入れます?」

「いらな…いや、今日は砂糖一つ入れてくれ。ちょっと考え事したんで糖分が欲しくなった」

「分かりました…はい、どうぞ」

暖かいコーヒーを口に含むと、じんわりとした甘さが下に広がった

「さてどうしたものか…」

「例の、調査部隊の護衛任務の件ですか?」

「情報が少なすぎてな、貧乏くじを引いた気分だわ」

「んー、調査部隊ってそもそも人間なのか人形なのかどっちなんでしょうね?」

「グリフィンから派遣している部隊だから人形だろうな、となるとAR小隊のようなワンオフの人形だけで構成されているんだろう」

「人形なら万一破壊されても回収してデータも回収できますしね、そういうのにはうってつけなんでしょう」

「編成をどうするかだな、機動力が高い人形で固めるのがマストであるとは思うが」

「となると今回、春さんとかWAさんの出番はなさそうですわね…まぁそこから先は私がとやかく口を挟めることではないのでここで私は失礼いたしますわ。またご入用の際は是非是非~」

嵐のようにカリーナが去っていき司令室には静寂が戻った。そして椅子に座り暫く考え込みそして一つの考えに至り放送で10人の人形をブリーフィングルームに来るように指示した。

ブリーフィングルームに集まったのは以下の人形であり、素子はこのように編成すると指示した…

第一部隊

・M4A1

・グリズリー

・AR15

・G36

・イングラム

第二部隊

・M4SOPMODⅡ

・ZasM21

・MDR

・トカレフ

・スコーピオン

集まった人形達を前に、素子はブリーフィングを行う

「今回の作戦は簡単に言えば護衛任務だ、特殊部隊がこの地区にやってきて作戦を行う。作戦時間はその部隊までの撤退までだな」

「部隊のエスコートとかお見送りとかはしなくていいの?」

とグリズリーが挙手しながら言う

「今回の部隊は機密部隊でな、こちらからの接触は基本的に禁じられている。だから基本的に私たちはその部隊の進行ルートに散らばり周囲に展開し鉄血兵の存在を確認しだい撃ち殺すという感じだ」

「見敵必殺、って奴ですね」

「そういうことだ、SOP。特殊部隊は24:00から作戦開始する情報が入っている。私たちは部隊が開始する1時間前に作戦を開始する」

「ご主人様、一つ質問をよろしいでしょうか?特殊部隊が作戦を完了したことは私たちにはどのように知らされるのでしょうか」

「作戦終了はヘリアンを介して伝えられる…予定だったがそれじゃラグが発生するからなこうしたんだ」

と言い終わると部屋にそなつけられている電話が鳴った

「カリーナか、えぇ、通して頂戴。受け取ったらブリーフィングルームまでに、よろしく」

数分後、部屋にカリーナがやってきて小包を素子に渡した

「なんですの?これ」

「これはな、今回の作戦の助けてくれるアイテムだ」

小包を破くと、中からトランシーバーのような機械が出てきた。

「ご主人様、これは…」

「ヘリアンの奴、流石に仕事が早いな。これは彼女に頼んだ代物でな、彼女が特殊部隊と連絡を取り特殊部隊に信号を出してもらうように頼んだ。…特殊部隊が作戦を開始した際に、進行ルートを2km進むたびに部隊が信号を出力し、この機械が受け取り震えるようになっている」

「なるほど…」

「これで信号が無ければ特殊部隊が被害を被ってることが判断できるし、進行が出来ているかが分かるからな。本作戦においては非常に役立つアイテムだ」

さて、と咳払いをして、素子は締めに入る

「今回の作戦、完全に特殊部隊依存だ。連中が手こずれば我々も連中も危険だし連中が手早く終われば安全に終わる。私たちにできることは連中が早く終わることを祈ることと、なるべく一撃で仕留めるように努めるように…では23:00にヘリポートに集合するように。以上、解散」

現在の時刻は18:30のため作戦開始時刻までには十分な時間がある彼女たちは解散して各々の準備に取り掛かる、素子もまた、準備に取り掛かる

緊張感が基地に纏わりつきはじめた。

 

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