Ghost in the Doll   作:恵美押勝

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ど~も、ガルパン最終章3話見て大学生になった恵美押勝です。いや~ドルフロ難しくて進まないんですワ。知識やストーリーばかりは溜まっていって肝心のプレイは進まない…いやはやこれでいいのやら
長話もアレなんで本編をどうぞ!



Mission01.チップ~再出撃~

ダイブを終え本社ビルを出た素子は車に乗り込み電脳通信を行う。相手は我らが後方幕僚カリンことカリーナだ、彼女は義体化こそしてはないが電脳処理だけはしている。本人曰く「商売人が電脳処理をしてないだなんて銃を持たない戦術人形の様なもの」とのことらしい

3コールほどだって彼女は応答する

『少佐、お出かけはおしまいですか?』

『そうよ、今から帰るわ。ちゃんとお留守番してくれた?』

『勿論ですよ、少佐がお出かけの最中は何もありませんでした!』

『ならいいわ、だけど私が帰ってくるまでが留守番よ、最後までよろしくね』

『わっかりました!それで少佐、お土産のほうは…?』

『ちゃんと用意してるわよ』

『良かった!それじゃ少佐、お気を付けて』

通信を終え素子は手元にあるUSBメモリを上着のポケットにしまい込み車を走らせた

 

S09地区基地指令室

車から降りいつもの指令室へ入ると既にカリンが待っていた

「お帰りなさい少佐!早速ですがお土産の方を!」

尻尾があるならちぎれんばかりに振っているであろう彼女に素子は口元をにやけさせながらポケットに入れてたUSBメモリを渡した

「…?あの少佐これは…?」

「お土産よ」

「これが!?あ、この中に入ってるデータがお土産なの…」

「ウイルスよ」

さらりと言うとカリンは顔を真っ青にして自身の手に持っているのを見た

「大丈夫よ、それ人形にしか感染しないウイルスだったものだから」

「だった?じゃ今は」

「えぇ、ただの無害なプログラムね。カリン、それをデータルームに置いといて」

「分かりました…」

「何よ、頬なんか膨らませて分かりやすく捻くれちゃって」

「お土産がそんなものだとは思いもしませんでしたもの」

「何言ってるの、あれのおかげで私達が勝てる確率が限りなく100%になったのよ。ということは再出撃するってことになるわね」

「えぇ」

「出撃するのには何が必要?」

「そりゃあ資源…あ!」

「そういう事、ちょっと資源に余裕を持たしておきたいから買っておくわ。ね?素敵なお土産でしょ?」

「ええ!ええ!そう言うお土産でしたらいつでも大歓迎ですわ!それじゃ早速手配しますね!」

そう言うとカリンは急いで指令室を出ていった、顔は見えてないが恐らくその眼にはドルマークが浮かんでいたことだろう

そんなことを思いながら素子はコーヒーメーカーを作動させるのであった

 

データベース

コーヒーを飲み終えた素子はデータベースへと向かった、データベースと名前はいいが実際は本社から支給されたPCが一台置かれてるだけだ…とここまではどの基地にもあるだのだが彼女の基地は違った。彼女のポケットマネーで買ったネットにダイブするための大型装置が置かれている、これはダイブするのにも用いるがウイルスやワクチンと言った作業も可能な装置である。9課で働いていた時には彼女は使うことはなかったが彼女の同僚はこれを愛用していたと言う…

とは言え時代は変わった、今彼女はこの大型装置の前に立ち使おうとしている、USBメモリを差し込み椅子へと座り上からジェットコースターのシートベルトのようなものが降りてプシュッ、という空気音を立て彼女の体に密着する、目の前にあるレンズに顔を近づける

「さて、パーティーを盛り上げる為の準備をしないとね」

元のウイルスに手を加え5分もしないうちに彼女の望むウイルス作成に成功した。

「よし、これで準備は完璧。明日は思いっきり暴れることができるわ」

完成した特性ウイルス入りのUSBメモリを抜き彼女はデータベースを後にした。

 

指令室には素子に呼ばれた前回の攻略作戦に参加したメンバーが集合していた

「こうしてあなた達に集合してもらったのは他でもないわ、今から30分後の8:30に例の基地に奇襲を仕掛けるわ」

「ですがあの基地は私達の攻撃が封じられているのでは?」

「あれは結局あいつらの何が原因だったわけ?」

「落ち着きなさい、手早く説明するから聴覚センサー弄ってよく聞いてなさい」

「洒落のつもりかの?」

「あなた達ににしか作用しないウイルスが原因で撃てなかった、私がワクチンを作りそれを無効にした。どう?分かりやすかったでしょ?」

「あぁ、昨日突然来た電脳アプデ情報はそのワクチンのインストールだったわけだ。…でもさらっと言うけどワクチン作ったって少佐やばくね?」

「で、そのワクチンのおかげで私達はもうあんなことは起こらないわけ?」

「その通りよツァスタバ。ワクチンは正常に作動してるはずだから問題なく奴らをズタズタにして頂戴。…さて何か質問は?」

と聞くと何も声が上がらなかったので素子はそれじゃ、と言って立ち上がった。

「鉄屑共にどちらが上か電脳に嫌というほど思い知らせてやるわよ!じゃ各員出撃準備!」

 

 

ヘリから降りた各人形は前回と同じポジションにつくために駆け出した。それは素子も同じであり彼女の愛銃“セブロC-25”を持つ手の力が強くなる、やがて全員がポジションに付き待機状態に入る

『MDR,持ってきた双眼鏡でバリケード周辺にいるRipperを見てくれ。ワクチンは作動しているとは思うが念のためにな』

『オッケイ、そんじゃ見てみますか』

懐から取り出した双眼鏡で覗くと彼女の電脳は映っている人形を「敵」と認識した

『ワクチン効いてるよ少佐!』

『よし!WA!スプリングフィールド!』

『了解です!』

『了解!』

スナイパー組は合図と共にトリガーを引き発砲、乾いた音共に放たれた弾丸は吸い込まれるようにjeagerの頭に当たり、そして突き抜け確実に電脳をかき回した。

『jeagerの沈黙を確認、少佐!』

『そのまま二人は留まって援護しろ!いくぞ突撃だ!』

素子の号令を聞き他の人形達が走り出した、素子を先頭にしたその集団はバリケード前で警備していた発砲箇所を特定しようと空を見上げていたRipper二体を素早く破壊しバリケードを蹴破り廃村へと突入した。そこでようやく事態を把握した鉄血兵がサイレンを鳴らし敵襲を知らせる、わらわらとRipperやダイナゲート、そしてJeagerと言ったメンツが湧いてくる

「ZasとMDRはダイナゲートを頼んだ!M1895はRipperに向けて火力制圧のスキルをかけて!あいつらは私が倒す!」

「了解じゃ!」

「スナイパー組は狩人を逆に狩ってあげなさい!」

辺り一面にけたたましい銃の音が響き渡る、ダイナゲートらは対人なら脅威ではあるが人形にとっては五月蠅い蠅ぐらいの存在でしかない、おびただしい数で襲ってくるが哀れな野犬は漏れなく5.56x45mm弾を浴び文字通り鉄屑になる。だが野犬の狙いは人形の首を主人に捧げるのではない弾を消費させる為だ、人形の動力は半永久でも所持している銃は有限だ。弾がなくなればリロードしなくてはならない。ZasとMDRがリロードするためマガジンに手をかけたその時、3体のRipperが彼女らに銃口を向け発砲する。だがその弾薬は彼女らの人工皮膚に少し傷をつけるだけに終わる。

「流石、M1895のスキルね、当たっても何ともない」

「おばあちゃん頼りにしてるよ~!」

「やかましいわ!軽口いう暇があるならさっさとリロードを終わらせい!」

そういってる間にリロードを終わらせRipperに向けて発砲をしようとすると既に穴だらけになって地面に付していた

「すまん、取りこぼしってしまった」

「いや少佐、一人でRipperを10体近く倒してるのは異常だからね?こりゃタレコミ掲示板に流さないと…」

『私達の援護もありましたけど体術と組み合わせて戦うのは人間の特権ですね』

『人形じゃ体術なんて特殊ソフトをインストールしてそれ用の人工筋肉を使わなきゃそんなのはとても…』

「今からこいつにダイブする」

そう言うと素子は地面に付していたRipperを一体持ち上げ廃屋へと入った。人形らもそれに続き入るとそこにはRipperを後ろ向きにして抱えていた素子がいた、彼女はうなじにある接続口にあるカバーを確認するや否やナイフを取り出しそのカバー目がけて斜めに突き刺して栓抜きのようにカバーを抉り出した

『5秒もあれば十分だ、その間お前らは私を護衛しててくれ』

命令と共に彼女の周りを囲み防衛体制を整える、それを見て彼女は首からプラグを出してRipperへと接続しダイブを開始した

(確認したいのはこいつを制御してるここのメインコンピューターの位置だからそこまで深く潜る必要はないわね…メインとの接続は死んだら解除されるだろうから急がないと!)

素子は電脳表面を捜索するとじわじわと消失していくノイズが見えた

(あれだな、メインコンピューターの接続ポイントは)

すかさずそこに飛び込むと彼女の電脳内にここの廃村を上空から見た映像が廃教会へとクローズアップする映像が映し出された

(そこにメインコンピューターがあるのか!よしそうと分かればこんなところとはお別れだな)

こうして、宣言通り5秒のダイブを終えて彼女は帰還した

起き上がり視覚を彼女自身の視覚野に戻す、周囲を見渡すと5秒前と変わってはいなかった

「どうやら私がダイブしてる間は何も起こらなかったそうだな」

「ところがどっこいそうもいかないんだよ、ドアの向こうにスナイパー組が対処できないほど鉄血兵が集まってるらしいんだ」

「弾薬はまだ十分にはあるけどこの数はしんどいわね」

「この廃屋、裏口とかなさそうじゃよ。どうするのじゃ少佐?」

「お前らなぁ、少しは頭使いなさいよ。抜け口がないなら作ればいいじゃない」

そう言うと彼女は壁に向かって思いっきりパンチをした、すると壁にひびが入った。すかさず蹴りを入れると今度は壁が粉々になり外の景色が見えた

「よし、これで脱出出来るな。行くぞ!」

「…もう驚かないぞ」

「全身義体化ってそんな芸当も可能なのかのう…」

『うちら一応人間以上のスペックは出せるはずなんだけど…』 

『前にヘリを引っ張ったってお話を聞きましたけど本当な気がしてきましたよ…』

「昔の話は帰ったらしてやるから今はとにかく私に続け!」

そして1キロほど走った先に十字架が見えてきた

「十字架、あそこか!」

「少佐後ろからめちゃくちゃ来てる!おまけに発砲体制だよ!」

「Zas!お前確かスモークグレネード持ってたな!?」

「ええ!投げる!?」

「今使わないでどうする!

Zasが投げ後方一面に白い煙が覆う。だがこれはあくまでも有視界で撃てなくなるだけであってサーモグラフィーに切り替えられたら意味をなくす。つまり通常視界からサーモグラフィーに変えるまでの約数秒だけしか稼げない

そしてようやく廃教会の全貌が見えてきた。扉をよく見ると鋼鉄製と分かった

「当然か、ここの心臓部だもんな。さてどうするか…この銃の弾を一か所に集中させて弱ったところを蹴って倒すっていう作戦で行くか」

そう言ってC-25を構えると突然扉がカーン、と音を立てと思ったら次々と音が重なり扉が後ろに倒されていった。そして最後に大きな音がして鋼鉄製の扉はこれまで以上の音を立てて倒れた

『どうです少佐。私たちだって凄いんですよ?』

『春さんのスキルで扉を少し方向けさせた後私もスキルを発動して超高速で同じところに弾丸を叩きつけてやったのよ』

『収束率100%か…私よりも凄いな』

『当然よ、私は殺しの為に生まれた人形よ。この銃で不可能な芸当はないわ』

『よくやってくれた、これで突入が出来る!』

一行はいよいよ廃教会に入ることに成功した。中に入るとそこには祭壇替わりと言わんばかりに巨大なコンピューターが置かれていた。素子はスクリーン付近に近づき差込口を探し始めた

「あった、ここにこいつを差し込む…っと」

懐から取り出した例のメモリを差し込み彼女が作ったプログラムが注入される

「よし。これで任務完了と」

「んにゃ、メインコンピューターの物理的破壊しなくてもいいの?」

「いいんだ。それより面白いのが見れるぞ」

表に出ると既に多数の鉄血兵が集合していた。その様子に身構え人形達であったが彼女らは疑問を感じていた、何故なら銃口がこちらを向けておらず隣にいる仲間に向けていたからだ。と、次の瞬間一体のRipperがJeagerに向かって発砲し破壊してしまった。それに呼応するように鉄血兵達はなんの躊躇いもなく仲間達と銃撃戦を始めたのである

「これはどういうことじゃ?」

「私が作ったウイルスよ」

「え?」

「コケにしてくれた礼に互いのことをグリフィン製の人形だと認識するようにしたのよ、ね?面白いもの見れたでしょ?」

「確かに面白いのが見れたな!掲示板にアップロードしよっと」

「MDR、それやったら今月の給料半分にするからな」

さてと、と呟き素子はメインコンピューターの物理的破壊に移ろうとした。だが一つ気になるものを目にした

「これは…足跡?」

廃教会の横にある道に見慣れない足跡があった、だがこの足跡はここにいるメンバーのものではない

(それならばこれは鉄血兵の…?)

そう思いスキャンするがRipperのとJeagerのとも違った

(ならこの足跡はなんだ?人間がこんな場所をはいれるわけがないしこの村は10年も前に人がいないから前の村人のものとも思えん、これは一体なんだ?)

その足跡を少しだどっていくと微かに硝煙の匂いが鼻腔センサーを反応させた、下を見ると黄色い何かが見える。かがんで手に取るとそれが弾丸であることが分った

(5.56x45mm NATO弾?何故こんな場所に…?)

疑問は尽きないが今はそれどころではない、頭を切り替え破壊活動に戻ろうとしたその時ポケットに入れていた無線からコール音が鳴った

「…誰だ?」

「私だよ」

「…ヘリアンか、何の用だいきなり任務中なんだが」

「いいか少佐、よく聞け?」

「なんだ」

「5分後この基地に爆撃することを本社が決めたわ」

「ちょっと待て、私達はまだここにいるんだぞ!しかも王手寸前だ!何故爆撃を!?」

「私にも分からない、だが爆撃することは決まったんだ。急いで脱出しろ、如何に少佐とも言えど無事ではすまんからな」

「了解…!」

そこから2分後、素子らはこの基地を脱出し爆撃ゾーン外から出ることが出来た。ヘリを要請させ待つ間の長い時間、彼女の電脳にはあの足跡と弾薬だけが映っていた…

 

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