ホロライブラバーズ 難易度『オーディション』を初見プレイ   作:Flip

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ゴールデンウィーク入ったので初投稿です。





幕間『時間稼ぎ/全部私のせい』

時刻は4時49分、状況は最悪。

間もなくラミちゃんのフリーズシールドも敵が突破してくる。

防壁が突破されたらと獅白さんの2人で仕掛けた罠エリアでの戦闘だ。

 

立てこもった郵便局は森の外への連絡手段があったりするのでそれなりに広く、設備も整っているのが唯一の救いである。

 

 

敵は人形と街の人達を操って攻撃してくる。人形については容赦なくぶっ壊せばいいけど街の人達は違う。

傷つけたくないし、殺したくないから気絶に留めるか何かで行動不能にしないといけない。しかも意識のある状態で操られてるから変な攻撃も当てられない。

 

最悪、足の腱を切って歩けなくするしかない。

 

 

 

罠の位置はねねちゃんやラミちゃん、あやめ先輩にも伝えた。分かりやすい目印も教えたから引っかかることは無いだろう。

 

 

 

 

 

 

 

「ローラン…無事で良かったけどラミちゃんがアレだからね…正直、トワも今のローランには戦って欲しくないって思う。」

 

 

 

 

 

また怪物(アレ)に取り憑かれたらこの状況を突破できても今度こそ誰も止められないし、何よりローランにそんな苦しい思いはして欲しくない。

 

 

 

 

 

 

 

「トワ様、これ使えそう?それっ!」ポイッ

 

 

 

 

 

「え?うわっ!?」ガシッ

 

 

 

 

獅白さんがこっちに投げ渡したのは…薙刀?

 

 

 

 

 

「…なにこれ?ドラゴンの装飾がついてる小学生が修学旅行のお土産とかで買いそうなストラップの槍バージョンを実物サイズにしたかのようなこの薙刀はどっから引っ張り出して来たの?」

 

 

 

「見た目めちゃくちゃディスるじゃん。郵便物の倉庫で使えそうなもの無いか探してたら見つけたの、相手が普通の刃物じゃ切れない糸を使うってあやめ先輩が言ってたから使ってみて。」

 

 

 

 

試しに薙刀を握って構えてみる。

 

…重い、いつも使っている槍みたいに投げることは出来なさそうだ。

 

 

 

 

 

 

「この薙刀、なんか少し重いけど何か仕掛けでも入ってるの?」

 

 

 

「えっと…説明書見た感じ、振ったら火が出る『火属性』仕様らしいよ?ちゃんとした良いところの工房の製品らしいね。」

 

 

「そんなの勝手に使って良いのかな…?」

 

 

「あーそれは大丈夫、それローランのだから。」

 

 

 

 

 

「そっか、なら大丈夫だね。」

 

 

 

 

 

 

 

 

…ん?今、誰のって?

 

 

 

 

「待って、今『ローランの』って言った!?」

 

 

 

「え、言ったけど。」

 

 

 

「いやなんで!?なんでローランの薙刀がここにあるの!?というかなんでローランのってわかったの!?」

 

 

 

「え、入ってたダンボールに宛名が『烏羽桜嵐』って書いてたから勝手に取ってきた。」

 

 

 

 

そう言って獅白さんは短機関銃二丁とショットガンに弾を込める。多分、アレもローランのなんだろうなぁ…

 

私も軽く薙刀を振り回す。1回振る度に「ぼぉっ」と炎が刃から吹き出し、火焔の軌跡を生み出す。

…多少重いが普通に槍として扱う分には問題無さそうだ。

 

 

 

 

「多分、元々は今日の昼間に受け取る予定だったんだろうね。というか凄いなこのショットガン、連射出来るやつじゃん。」

 

 

「連射出来るショットガンって威力にもよるけどめっちゃ強いじゃん…ところで、他にはどんな武器が入ってたの?」

 

 

「他?えっと…二刀流用の剣が一対と片方が尖ってるハンマー、ダガーにめっちゃ長い太刀、他にもあった気がする。」

 

 

 

 

武器種をさらっと聞いた感じ、ローランの使う武器とだいたい一致する。

所々武器種が異なっているがローランのであると納得できる範囲のアレンジだ。

 

 

 

 

「2人ともっ!敵来る余っ!」

 

 

「「!!!」」

 

 

 

 

 

 

そしてついにラミィの防壁が溶かされ、郵便局中に魔法の杖を持ったエルフの人達が侵入してきた

 

まずいな…これで爆発系の罠は使えない…

 

 

 

 

「これで爆発系の罠は使えない…でも私達はラミちゃんの魔力が回復するまで耐久しないといけない。なかなか難しいと思うけど頑張るしかないね。作戦はこうしよう。①が閃光弾で相手の目を潰す。②相手がこちらを探知できない間にがエルフの人達を行動不能にする。③相手が視界を取り戻し始めたら即座に離脱、遠距離戦に切り替えて時間稼ぎ。…こんな感じかな?相手は糸を使うって言ってたからもしかしたらエルフの人達を操ってるのも糸の力かもしれない。」

 

 

 

「その糸を切ればエルフの街の人達を助けられるかもしれない?」

 

 

 

「そう。もし見つからないようなら最悪足を傷付けて立てないようにするしかない。ラミィちゃんの魔力が回復したら皆で相手の駒を削りながら総攻撃して人形を動かしてる奴を叩くって感じかな。」

 

 

 

「あやめ先輩で何とかならない以上、『吹雪』からの短期決戦は無理ってことね。」

 

 

 

 

エルフの人達が詠唱を始める。ぱっと聞いた感じ『ファイヤボール』『アイスピック』…中級レベルの汎用魔法の準備だ。

当たったら即死とはならないけどかなり痛いだろうなぁ…

 

 

 

 

「じゃあ…みんな、上手いことやろう。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「失敗した…ここから…ここからどうすれば…?」

 

 

 

 

 

 

『吹雪』で動きを止めても、トドメを刺せない。その手段がない。

あの男の糸が硬すぎる、あやめ先輩の『鬼火』を纏った刀なら切断出来るけどあやめ先輩の片腕は完全回復したわけじゃない。動かす度に激痛が走る筈だ。

 

 

次に現状の突破方法。

敵が多すぎるしエルフの街の人達を操ってるせいで全力で攻撃出来ない。郵便局の建物の構造は調べたけど出入り口は正面と郵便物の倉庫の搬入口、そして職員専用の入口の3つ。

だけど建物ごと囲われてるから3つあった所であまり意味は無い。強いて言うなら倉庫の搬入口だ、物が多いからそれに隠れて逃げることが出来るかもしれない。

この作戦で逃げるなら傷つける人も最小限で済むし、森の外に出られればトワ様の通報を受けて助けに来てくれた人達と合流出来るかもしれない。

 

 

けど、そうなったらあの男に操られてるエルフの人達はどうなるの?逃げるとしてもどっちに向かえばいいの?そして何より逃げ切れるの?

 

 

…もうすぐ夜が明けて日が出る。明るくなったら間違いなく逃げきれない。

逃げるならそれまでに決断しないといけない。

 

 

 

普通に考えたらたかが学生が街1個丸々占領するような危険人物に適うわけない…全員で攻撃しても防がれて誰か死んでしまうかもしれない。そんなのは嫌だ。

でも逃げたらローラン君は…?仮に緊急事態ってことでローラン君にまた頼ったらローラン君はまた無茶をする。また自分を犠牲にしようとするかもしれない。

 

 

そう言えば学年主任の白い人はローランくんを止める手伝いをして欲しいって言ってトワ様を連れて行ったけどアレはどういう意味だったんだろうか?

 

 

 

 

 

 

「…違うっ!これは今考えるべきことじゃないっ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

考えてるだけでもう10分も経ってる…何か…何か現状の最善手は…

 

逃げること…?逃げることが最善手?

私達がちょっと強いからって対抗しようとしたのが間違いだったの…?

それとも…ローラン君に頼るのが最善手?

私がローラン君に手錠を掛けたばっかりに打てる手を一気に狭めてしまった。皆の命を危険に晒してるのもラミィのせいなの…?

 

 

 

 

 

 

この最悪の状況は全部ラミィが作ったの?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

>ラミィ、起きてるか?

 

 

「ろぉ…らん…くん?なんでここに…?ねねちゃんは?」

 

 

>適当言ってししろん達のとこ向かわせた。ねねちのハンマーは街の人達を気絶させて無力化するのに役に立つはずだからな。それより…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

>ラミィ、約束をしよう。

 





そういやまたオーディション走者が増えましたわね…頑張れ幸福兄貴!
あと個人的に獣人先輩(野獣ではない)の続きが気になります。
せっかくなんでそんな2人の動画のリンクをここに貼っときます。
気になる方は見てみてくれよな!



幸福兄貴ことかとしょうさんの『幸福論者』獲得ルート
https://syosetu.org/novel/256656/


獣人先輩こと藤崎風花さんの『獣人達の愛微録』獲得ルート
https://syosetu.org/novel/256414/


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