レイグは何故切れたのか?
誤字報告感謝ですm(_ _)m
「じゃあ死ぬか」
そう淡々と言い放ったレイグの顔はとても冷たい顔をしていた。
本気だ。
そうおもってしまう程、レイグの瞳は絶対零度の如く冷たく、小さな命を摘み取ってしまう事が悲しい悲壮感を孕ませていた。
「な、何でだよ!助けに来てくれたんじゃ無いのかよ!」
再度訪れた理不尽に思わず声を荒げるレン。レイグは全く動じた様子も無く。
「助けを乞うのか?、命が惜しいのか?」
まるで言葉を話す、機械のような話し方にレンはビクッと身を縮こまらせた。
それでも、そんな当たり前な事を!とレイグに噛み付くように怒鳴る。
「そんなの、当たり前だろ!?」
「なら、何で諦めた」
「───え?」
相変わらずの淡々とした口調、それでもレイグの顔は憤怒に染まっていた。歯を食い縛り、目を見開き、その手は爪が食い込む程キツく握り締められていた。
「お前が、フォレストウルフに捕まった時、少しでも足掻いたか?生にしがみついたか?」
「っそんなの力があるやつには分からねぇよ!勝手な事を言うなよ!?」
目の前のコイツには分からない、レンはそう決めつけた、自分の価値観を押し付けてるだけだ。そう思えてならなかった。
痛い所を突かれたであろうレイグは、それでも問い続ける。
まるで何かを否定するように
「お前、あの瞬間母親の事とか考えたのか?」
「え?」
「死んだ父親の元に行きたい、とか思ったんじゃないか?」
「そ、そんなのお前「お前の!」
明らかに動揺した様子を隠せないレンは、またはぐらかそうとして、その慟哭を聞いた。
「お前の!母親が泣いていたぞ!周りなんか気にしないで!お前が心配で心配で堪らなくて!この森に来ようとしていたんだぞ!」
目を見開いて固まるレンに構わずレイグは慟哭を続ける。
「関係ない?あぁ、関係ねぇさ!だから何だ?目の前で子を思って泣いてる親見て助けになりたいって思っちゃいけねぇかよ、おい!」
───レン!またつまみ食いしたでしょ!?
母親が作った好物を性懲りもなくつまみ食いをして、バレて頬っぺたをつねられたのを思い出した。
「あぁ!そうだよな!母親何かどうでもいいから、あの場面で死んで父親に会いたいって思ったんだもんな!?」
───レン?お母さんが貴方を守るからね?
父親が死んで毎日のように泣き腫らしていた時、落ち込んでいた母親が強い母親を演じてくれた事を思い出した。
「俺達は何と言われようと構わねえさ、けどお前の母親があのあと言ってたんだぞ?お前の事を許して上げてくれって土下座だってやろうとしてたんだぞ!」
「お前が死んだら、母親はどうなるんだよ!」
───貴方っ·········
父親が死んでから、大分日がたったある日の晩、母親が人知れず涙を流していたのを思い出した。
そんな事を考えてしまったからかレンは母親に会いたくなってしまった。あって昼間はゴメンなさいって言わなくちゃって思った。
「ごめ···なさい」
静かに泣いて呆然と呟くレンにレイグは「そんなのテメェの母親に言えバカ」っと言った。
そしてレイグは大きな溜め息をを吐いてレンの背中を回復魔法で癒し始めた。
ーーーーーーー
はあぁぁぁぁぁぁあ······
「(何暑くなっちゃってんの俺······)」
どうしよう、死にたい、何でこうなった?俺はクールに助けて、このガキを村に送り届けてから、本格的に討伐開始するきだったのに。
「··········」
必死に涙を引っ込めようとしているのか目をごしごしするレン、あ、こらそんなにしたら目に傷が付くでしょ!あ~あ~、こんなに鼻水垂らして····ん、何だよ服引っ張っ─────あああああ!?おまっ何俺の服で鼻水拭いてんだごらぁ!?
少し時間を置いて落ち着いたのか、本来のやんちゃぶりを発揮するレン。
「········」
さっきはああも熱くなってしまったが、ただ単に俺は認めたくなかっただけなんだ。
諦めない事が無駄でしかないなんて、自分を·····「あの時の俺」を否定して欲しくなかったのかもしれない。
だからあの場面でレンが生きることを諦めたのがむかついたし、正直押し付けた感は半端ないと思ってる。
「───泣き止んだか?」
「っ!べ、別に泣いてねえし、これあれだから!涙じゃないから!」
「そんなに強がんなよ、馬鹿になん」
「第一、泣いてたのそっちじゃねぇの?」
「んだとゴルァ!?このクソガキィ!!」
「いだだだだだだだだだだぁ!?」
ちょぉっと大人しくしてりゃコイツ!
容赦しねぇ!もういい!相手が10やそこらの子供だろうが何だろうが知ったことかぁ!食らえ!(子供の頃に大体の人はやられたであろうコメカミに指の第2間接部分で挟めてグリグリするやつ)!
そうやってレンをリラックスさせていると(一応本当)
「っ」
その時、森の奥からずっと感じる殺気が一気に膨れ上がった?これは───
「?どうし」
『 ヴォオオオオオオオオオオオオン!!!! 』
聞こえた咆哮は確かにフォレストウルフのそれだが、遠くからでも感じる威圧感が段違いだった。
「な、何?何でこんなに震えて」
震えているレンを尻目に内心舌打ちをした。
「(っくそが、村に戻る余裕くらいくれっての!)」
一度は退いていった気配が倍以上に膨れ上がっていき、それがこちらに向かってる。
「っおいクソガキ!お前ちょっと上に言ってろ!」
そう言って有無を言わさずレンの首根っこを持ち上げ、近くの木の上目掛けて放り投げた。
「うわあぁあ!?」
「掴まれ!!」
何とか理解できたのか、地上4Mはあるところの木の枝にしがみついてくれた。
少しでもこの場を離れようと、森の奥目掛けて直剣を抜いて駆けていく。
「いいかっ!必ず戻る!絶対降りてくるんじゃねえぞ!?」
そう残して。
ーーーーーー
「·······いるなぁ」
思わず愚痴を溢す感じに呟いてしまう。駆け抜けた先、少し開けた場所に出てきた。
四方八方から感じる殺気、どうやら囲まれたらしいとレイグは判断する、辺りを見回すように視線を走らせていると。
「·····あれが親玉か?」
レイグの正面に 7匹くらいで固まっている群れの中、一際目立つ風貌の生き物がいた。
フォレストウルフより体格が2回り程おおきく、その伸びる爪は全てを引き裂きそうなそんな凶悪な見た目をしていた。
「(·····黒毛に、あれは····3つ目?·······ブラッディウルフ?)」
ブラッディウルフ、フォレストウルフの変異亜種である、あの3つ目には個体が生まれてくる度ランダムで固有スキルが発現するらしい。
周りのフォレストウルフはまるでブラッディウルフを守るかのように佇んでいる。
「っ!」
ザシュっ!
『ギャン!?』
背後からフォレストウルフが襲いかかって来たが、レイグの後ろ踵による蹴上げを喰らったフォレストウルフはそのまま斬り捨てられた。
─────それを合図にフォレストウルフがあちらこちらから襲いかかってきた。
ガチパートが続くのでここらでレイグのステータス確認
レイグ·アーバス16Lv8
男
功 230(+500)
防 171(+500)
早 257(+500)
魔功 200(+500)
魔防 160(+500)
知 199(+500)
skill
大成の器(異界の英雄レイグ·アーバス)
#常時発動しています。
補正、レベルアップ時、全ステータスに+100
????(new
#上記スキルの派生スキル(スキル所持者の任意発動
翻訳
#現存する言葉全てを翻訳可能
無詠唱❬中❭(new)
#中級魔法迄なら詠唱を破棄。
(スキル効果の成長可)
ブースト
#瞬間的なステータス向上