うーん、変にぐだったかも(;ω;`)
「な、何だ!?コイツ急に暴れやがって!」
「おい!しっかり抑えとけよ!?」
何でか分からない、諦めた筈の私はコイツらに無様に貪り尽くされて終わる運命だと思った。
『ん"ん"!!』
くぐもった声が、汚ならしい布を噛まされ固定された口から漏れた。男達はそれを見て焦ったように私を抑えにかかった。
「テメェ!」
『ヴッ!?』
頬に走る鈍い痛み、次いで口内に広がる鉄の味、どうやらそこそこの力で殴られたらしい。
「─────」
本来なら屈するであろう、痛みに負け、言うことを聞くからもう打たないで、と懇願すべきであろう私。
でも私は奴らに向けて悪手であろう強い眼差しを向けていた。
「(何でだろう·········本当に·····)」
───カーラちゃあああああああああん!
───おちつけぇぇぇえ!?
あの2人が私を呼ぶ声が聞こえただけで、何でこんなに抗っているのだろう。
「んだてめえ、その顔ぉ!」
『っ!』
再び殴られる、痛みと恐怖に体が強張る。
私は彼らに期待をしてしまっているのだろうか、一度はすげなく断られた相手に。
殴り飛ばされ地面に横たわった私の口に固定された布が取れた
「───誰」
「おっとー!っぶねぇ!」
『んぶぅ!?』
助けを呼ぼうとして、慌てて口を塞がれ、他の奴が私の両足を掴んで開こうと力をいれ始めた。
『んんん!?』
恐怖と嫌悪感と拒絶反応が起きて吐きそうになるが、何とか我慢する。
「おいおい?てめぇから黙ってついてきた癖にそりゃあないぜ?」
「最近ギルマスの野郎が幅聞かせてるから、ろくに女漁りができねぇんだよ」
下種が。
ぎりぃ、と歯を食い縛る。
「よし、防音魔法と魔力関知を妨害する結界は貼ったぞ」
その時が一人の男が中に入ってきて笑みを堪えながら言った。
その言葉を後に残る2人はニタリと厭らしく笑った。
「んじゃやるか?」
「だ、誰か!!」
男が手を離したので、すかさず助けの声を上げた。可笑しそうに笑った
「あぁ、ムダムダ、言っただろう防音魔法って、この家にかけられてるから、叫ぼうが叩こうが向こうには聞こえないんだよ、残念だったな」
そんな嘲りの言葉すら無視して叫ぶ、頬を張られようが、蹴られようが叫んだ、もし、もしまだ憧れを掴む事が許されるなら、あぁ、女神様
「たく、うぜぇなあ!?」
チャンスを───
「お前がうるせえぞ」
ドアが破壊される音と共に、勢いよく吹き飛んできたドアが私の足を掴んでいる奴にぶち当たり吹き飛んでいった。
ーーーーーーーーーー
「レイグ様酷いですぅ、あんな、人の目があるところであんな激しく」
「人聞きが悪い事は言わない、これ俺との約束分かった!?」
俺は暴走して、先に駆けていったダリアを物理的(拳骨)に静かにして、もと来た道を戻っていた。
俺の横を頭を抑えたダリアが涙目で抗議してくるが無視だ無視。
後でちゃんと謝ろう。
「レイグ様、本当なんですか?カーラさんが拐われたかもって」
「正直勘でしかないんだ、証拠があるわけでもないし、カーラ本人を見たわけでも無い」
ただあの時ちらっと見えた警戒して此方を見ていた男の目に映っていたのは焦りだ
しかも、如何にも小心者みたいに辺りをやたら見渡して家の中に入っていった。
「レイグ様」
「あぁ、ダリアは上空に向かって何か魔法でも撃ってくれ」
件の場所に戻ると、少なくとも何かがあると言うのは確信付いた、何ともへたっぴな結界が張ってあったのである、しかもジャミング用の結界だけである。
家の造りは奥が長い平屋、気配は奥から感じる。
「(鍵は開いてるのか?罠?)」
一応警戒しながらも、扉を開けて中に入ると同時に上空から魔法の破裂音が鳴り響いた。
器用だな、発動した魔法を空中で魔力を込めて爆発させたのか。
関心しながら中の様子を探ると、酒や男物の下着が散乱してる、日頃から乱れた生活をしているんだな。と呆れながらも付いてきたダリアと一緒に奥へと進んでいく。
『誰かぁ!』
「───」
「───」
聞こえてきたのは、先程あったばかりの少女、カーラの声だった。
必死な声音、何回も叫んだのだろう、少し掠れていて震えていた。途中から男達の怒声や頬を張る音が響く。
「お前がうるせえぞ」
問答無用で目の前の鍵が掛かったドアを蹴り飛ばした。ブーストしてたのもあり、まるで砲弾のような勢いで吹き飛んだドアはカーラの傍にいた男にぶち当たり。その勢いを衰えること無く一緒に吹き飛び壁にぶち当たった。死んではいないだろ。
隣には魔法の詠唱をしているカーラがいた、魔力が高まっていくのが分かる。
同じ魔法使いなのだろう、へたっぴな結界を張ったであろう男が青ざめた様子でダリアを見ている。
「お、お前ら!コイツの──」
もう片方がなにかを話そうとして、腰に手を伸ばしていたが関係無いとばかりに、すぐさま距離を詰めて蹴り飛ばした。
「ひゅご!?」
言葉にならない言葉を発しながら、そいつは後ろの壁に向かって吹き飛んだ。
「ひ、ヒイィィィィィイイ!?」
「───」
自棄になったのか、残ったそいつはダリアに向かって特効した、しかしダリアはそれを見ても動じず寧ろ青筋を浮かべた。うん、怖い
「魔法使いが──」
ダリアは一瞬で魔法の詠唱を中断して、男に大して横にずれるように前に出た。同時に男の顔があるがわの腕を伸ばして。
「肉弾戦で挑むんじゃねええええええ!!」
そう言ってダリアはその細い腕に魔力を見よう見まねで纏わせてその男の胸部分に叩きつけた!?そしてその技はまさに──
ら·····ら·····ら····
「(ラリアットぉおおお!?)」
怒りよりもダリアの行動に驚きすぎて、逆に怒りが消えてしまった俺は、唖然となってるカーラと一緒にダリアを見ていた。
「ぎゃあああ!?」
ボギィと嫌な音を響かせながら吹き飛んでいった男は他に吹き飛ばされた男達同様、カーラの後ろにある壁へと突っ込んだ。
少しはスッキリしたのかダリアはふんっと男達を見下していた。
「大丈夫──っとその前に憲兵が来るな」
カーラに話しかけようとして、近づいている気配で気付いた俺は、未だ呆然としているカーラとダリアを両脇に抱えて。リスク考え無しでその場から離れた。
あとダリア、ブーメランって言葉知ってる?
ダリア「あぁ、レイグ様が私を抱えて、この部分はもう洗えません」
レイグ「駄目です」
ダリア「世知辛い」