憑依物語   作:そりゃないわ

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#後書きにて、現在のレイグ達のステータスを開示していきまふ。




34話的な話

 

「おいおい、なんだよこいつぁ····!」

 

 ストルの街、住民達がその日の苦労を労り、労れ、又、明日に希望を持って眠りに着くなか、ギルド内のギルド長執務室の中でギルマスは焦燥に駆られるように、動揺を口にした。

 

 現在、ギルマスはストルの山上空にて浮遊し続ける複数の記録マジックアイテムを媒介にストルの山の様子を見ている。

 

 流石にずっと監視はしていられないため、他の仕事や資料を見る合間にではあるが、ストルのギルドの最高責任者である以上しょうがないであろう。

 

 実はというと、ギルマスはストルの山の現状を知ってはいた。定期報告でストルの山の生態系が崩れて来ている、程度の物だが。

 

 大量発生の報告を受け、どう調査していたものかと悩んでいたギルマスからすれば「クエスト対決」と「至急印付き」は良いタイミングだった。片や評判や素行はかなり悪いが歴としたBランクパーティーではあるし、もう片方に関してもギルマスは問題ないと思っているし、何ならその実力を見せて貰おうと息巻いていた。

 

 実際はそれどころじゃなかった、レイグ達が山に登った時点で先回りで山の様子を見る為、マジックアイテムを先に飛ばして気付いた。

 

 

────レッドリザード以外のモンスターがいない?

 

 

 全体を見た感じレッドリザードの数は200を越えたくらいだろう。ハッキリ言って数だけなら前の定期報告から聞いていた数とあんまり変わってないだろう。

 

 明らかに異常だ、レッドリザードがストルの山を支配すると言うこともそうだが、レッドリザードが他のモンスターを倒したのか、追い出したのか、それが異常だった。

 

 ストルの山にレッドリザードより強いモンスターはいる、あまり活動はしていないはずだがモンスター種最強格である竜種までいたはずなのだから。

 

 他にもSランクモンスター迄は居なくても、Aランクモンスターならば数種確認はされていたはずだ。だがその謎も、解けた、解けてしまった。

 

 

 山脈地帯の中央に位置する、岩壁に挟まれた自然の通路、そこにいたのは「不器用な友人」の娘が持っていた依頼用紙に記載されていた通り、母体であるクイーンがいた、それも2匹

 

レッドリザードは決して縄張り意識が強くはないモンスターだ、かと行って温厚ではないが。ギルマスは過去に一回見たことがある、人間にもたまにある浮気現場って奴だ。

 

 雄を巡って殺し合う、温厚な筈のレッドリザードが殺意に目を血走らせ、当たり前のように相手の喉笛を食い破る場面なんか未だに背筋に来るものがある。雄は止めるでもなく、ただ見ているだけだ、力は強いがレッドリザード内のヒエラルキーはクイーンが頂点のようだ、と当時ギルマスは本当に驚いた。

 

 

 だから有り得ないのだ、殺し合うべき雌同士が同じ雄に寄り添って寝ていることは、そしてその雄であるキングリザードの大きさが常軌を脱していることは

 

 遠目でも分かる存在感、レッドリザードの様な真っ赤な鱗では無く、赤黒い鱗、太く長い尻尾、そして不完全ながらもその体躯にあった翼、もはやギルマスが知っているレッドリザードではなかった。

 

「コイツが、「喰った」のか·····!」

 

 じゃなければ説明が着かない、竜種を喰らったからレッドリザードは進化した、そしてこの山の頂点に降り立ったのだろう。

 

 安易な考えで、このクエストを依頼掲示板に貼った自分を恨むギルマスだが、そんなことをしている場合ではない、最早Bランク冒険者が手を出して良い領域を越えてしまっている。

 

 本当はこの勝負を通して、「未来の英雄パーティー」に動きやすい環境を提示したかったがそうも言ってられない。召集をかけようと、街全体に非常時用の警報がなる仕組みであるマジックアイテムに手を伸ばし。

 

 

 

 

 

 

 

「まぁまぁ、落ち着きなさいって、ストルのギルマスさん?」

 

「───」

 

「ぅおっと!」

 

 自分以外誰も居なかった筈の空間、それも自分の背後から聞こえてきた声に、ギルマスは裏拳を突き出していたのに対し、壮年のそれには思えないほどの速さと鋭さを纏った拳を声の発生源である人物は顔を後ろにそらすだけで避けてみせた。

 

 発生した風圧で部屋の中の置物が落ちたり窓ガラスが割れる寸前まで軋むが全く動じず、寧ろ喜色の笑みを浮かべている背後の人物の相貌を見て、ギルマスは驚愕を覚えるが、おくびに出さずに静かに「そいつ」に話しかけた。

 

「なにもんだ?」

 

「····へぇ、君は強いな、強者の匂いがプンプンする、それに言わなくても分かるだろう?」

 

「·····魔人か」

 

 満足そうに頷いた魔人はゆっくり離れて部屋の中央まで歩いていった。民族衣裳ねような服から見える黒い肌の腕、顔を再度確認したギルマスは内心不安になった。

 

 コイツぐらいの強さを持つ魔人があちらにはゴロゴロいるのか?と

 

 その不安を読み取ったのか、魔人はカラカラと笑った。

 

「流石にそれはないかな、ちょっと前に勇者パーティーに見つかったっていう馬鹿な魔人が居たって聞くけど、大体の魔人ってのはそんくらいの強さかな、あ、あくまでも兵の話だから」

 

「············」

 

 さりげなく、衝撃的な事を口走る魔人、あくまでも兵の話?それではまるで

 

「そうだね、こっちの人間達と同じ暮らしをしている魔人もいるね」

 

 心を読まれたのか、と戦慄するギルマスに対して、「そんなことより」と続ける魔人、気付けば陽気な雰囲気は消え去り、いつの間にか部屋の中を冷たい空気が満たしていた。

 

 魔人は殺気を放っても意識と理性を保ち、気丈に睨み続けるギルマスに内心、称賛の嵐だった、心の中で「いつか殺し合いをしたい奴」リストにギルマスの存在を叩き込み、今はそうじゃないと自粛する。 

 

 折角、「仕込んだ」物を本来ならば勇者に当てようとしていた奴を使うんだ邪魔はさせない、魔人は荒々しい空気になる。

 

 

 

 

 

 

 「余計な事はしないでくれ」

 

ーーーーーーーーーー

 

 

 

「アアアアアアアアアアアアアアアア!?」

 

『!?』

 

 明朝、時間的には4時頃であろう速い時間帯に突如として離れた場所からでもハッキリと伝わる絶叫がダリアとカーラの目覚ましとなった。

 

 急いで外に出る二人に既に出発の準備が出来ていたレイグは言った「ヤバそうなのがいる」と。

 

 簡易テント等を片している余裕など無かったため、そのまま駆けて山を登っていくレイグ達。

 

「中途半端、ですか?」

 

「あぁ、一斉に周囲のレッドリザードが中央に向かって集まり始めた、さっき言ったヤバそうな奴の所にな、ただのレッドリザードじゃない、別のなにかが入り込んだような、そんな気配だ」

 

「だから」

 

 カーラがレイグの話を聞いた上で、周りを見渡しながら呟いた、辺りには名にもない、ポツポツと立っている枯木だ。

 

 逆にそれしかなかった。

 

 何も無さすぎるのだ、レッドリザードは昼行性、流石に明朝の時間帯でもあまり動くことはない。睡眠しているレッドリザードが居てもおかしくないのだ。

 

 やがて中央エリアに差し掛かった辺りでレイグ達はあるものを見つけた。

 

「──っ!」

 

「··········」

 

「遅かったか······」

 

 息を呑むカーラ、思わず目をそらしたダリア、顔をしかめて言うレイグ、その視線の先にはかなりの数のレッドリザードの死骸に、致死量であろう血で出来たような水溜まり。

 

 良く見ると恐らく3人分の足跡が中央エリアへと続いている、何でまた中央に?と疑問に思ったれだったが、はっとしてすぐに二人に向き直る。

 

『···········』

 

 ここまでの惨状など見たこと無かったのだろう、顔を青褪めさせて、幾らか体を震わせているダリアとカーラの両手を掴む。

 

「悪い、精神的にキツイのは分かる、けど、まだ我慢してくれ」

 

 荒療治に近いが、精神安定の回復を試みながらレイグは強く手を握りしめる。

 

「───···大丈夫、とは言えないけど大丈夫」

 

「すいませんレイグ様、大丈夫です」

 

 幾らか顔色が悪いが持ち直して「速く行こう」とばかりに中央へと目を向ける二人にレイグは申し訳なさを押し殺し頷いた。

 

 本当は嫌だろう、ダリアはトラウマを彷彿とさせるような視線を貰ってるし、カーラに至っては前に一悶着あったような感じがした絡まれ方だった、ましてやこんな惨状をモロに見たあとだ、生きている可能性があるからって助けに行くって言うのは本心が拒絶している筈だ。

 

 レイグは短く礼を言って、二人と共に奥に進んだ。

 

 山脈地帯に入ると景色も変わってくる、だがレイグ達にその景色を堪能している時間なんて無かった。

 

「この唸り声····」

 

 岩壁に挟まった通路の奥から無数のレッドリザードの唸り声が反響してくるのだ。中に混じって人間の叫び声がある事から、まだ生きている可能性があった。

 

 レイグはレイグでこの奥にかなりの広場があり、そこに凄まじい数のレッドリザード、レッドリザードより強い気配を持った存在が2匹、更にはそれより遥かに強い気配を感じ、それどころでは無かった。

 

「······(この気配、竜種?、いやいや、レッドリザードと竜種が交じったってのか?や、違う「喰った」のか?レッドリザードが?トラゴンを?)」

 

 そもそも、ドラゴンがこの山にいるなら、少なくともレッドリザードが山の生態系を崩す何て事は有り得ない、ドラゴンがそれを許さないからだ。

 

 竜種とは生物としての頂点だ、他の追随を許さない強者だ、「何度も打ち破った」レイグをして言わせる言葉。

 

 何度も消えては浮かんで来る可能性をまた否定するレイグ、やがてその顔は覚悟を決めた顔つきになっていく。横に並んでいた二人もそんなレイグの顔を見て頷いた。 

 

 

 

 

 そして、三人はたどり着いた。

 

 処刑場に

 

 




レイグ·アーバス16Lv19



功 970(+1600)

 

防 800(+1600)

 

早 900(+1600)

 

魔功 850(+1600)

 

魔防 850(+1600)

 

知 700(+1600)



skill


大成の器(異界の英雄レイグ·アーバス)

 

#常時発動しています。 

補正、レベルアップ時、全ステータスに+100



????(new

#上記スキルの派生スキル(スキル所持者の任意発動 



翻訳

#現存する言葉全てを翻訳可能

 

無詠唱❬中❭

#中級魔法迄なら詠唱を破棄。

(スキル効果の成長可)



ブースト

#瞬間的なステータス向上

 

ーーーーーーーー

 

ダリア·ミルス 17 Lv21

 



 

功 570

 

防 500

 

早 450

 

魔功 2100(+1000)new

 

魔防 1400

 

知 600



skill

 
黒魔導(上)new
 

#魔法攻撃力に常時+1000、成長補正:中(下記スキルと連動) 

#魔法防御力に成長補正(下記スキルと連動)


 

大成のお墨付き

 

#呪い、状態異常等のバットステータスを反転する

 

#全ステータスに成長補正(弱)



ーーーーーー
 

カーラ·ヴァネスティラ16Lv17

 



 

功 1160

 

防 1000

 

早 720

 

魔功 240

 

魔防 240

 

知 500
 

skill

 

〇〇の槍術士(随時変更可能)

・所有者に槍の扱い方の共有


《解放された心得》

 仲間思い

 所有者の仲間が居る限り、レベルアップ時、ステータスアップ補正

 

《未解放の心得》

 

・〇〇

 ??????

 

・〇〇

 ??????

 
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