ゾフィーに転生をしましたがウルトラ戦士たちが女性でした 作:桐野 ユウ
ゾフィーside
次の日、私は二人のウルトラウーマンと模擬戦をしていた。一人は、ウーマンのような銀色の髪を持ち、額にブラウスポットというクリスタルを装着した勇士司令部のウルトラウーマンネオス、もう一人は頭部のウェルザードとビームランプにセブンのようなプロテクターを装着した宇宙保安庁のウルトラウーマンセブン21である。一応言っておくがセブンとは親戚関係はない。ちなみに二人ともDカップである。
「さぁ遠慮はいらないよ」
「あのーゾフィー隊長」
「本当に二人で来てもいいのですか?」
「あぁ構わない。どーんと来なさい、いいね?手加減なんかしたら承知はしない・・・・・・」
「「はい!!」」
いい返事だな、二人の連携は強いからな・・・・・・油断はできない。
ゾフィーside終了
二人のウルトラウーマンとゾフィーの模擬戦が始まり、まず動いたのは21だ。彼女は頭部のウェルザードをゾフィーに向かって投げつける。彼はそれを右手で弾いたので、ウェルザードを戻すと、ネオスが接近して蹴りを入れてきた。ゾフィーは彼女が放つ蹴りをはじかせると21も同じように接近をして蹴りを入れてくる。
ゾフィーは一度後ろの方へと退がりエースの技を使う。
「ウルトラギロチン」
放たれた連続のウルトラスラッシュが二人に飛んできたがネオスが前に立ち、右手にウルトラ・ライト・ソードを生成して、ゾフィーが放ったウルトラギロチンを切り裂いた。そのままセブン21がアドリウム光線を放ったがゾフィーはそれをスぺシウム光線で相殺する。
(流石ゾフィー隊長だ。)
(ウルトラ兄妹の長男であり私達があこがれる人だ、その人から模擬戦に付き合ってくれないかといわれて断れるはずがない!!)
二人のウルトラウーマンもゾフィーのことを異性としてみている。ネオスが別の地球で発生をしたダークマターの調査に向かった時、21も親友のネオスのことが気になり地球の方で活動をしていた。ゾフィー自身もダークマターの原因が究極進化帝王メンシュハイトが原因だと判明した後、急いで別の地球へと向かったのだ。
二人のウルトラウーマン達は脳魂宇宙人ザム星人を守るためにメンシュハイトに挑むが圧倒的な力の前に二人は地面に倒れてしまう。
ザム星人のエスラーは自らの生命エネルギーを使って彼女達にエネルギーを渡そうとしたが、一人の男性が現れてそれを止める。
「大丈夫だ。ここは私に任せてくれ」
「待ってくれ、あなたは!!」
「私も彼らと同じウルトラマンだ」
男性は光りだしてメンシュハイトの前に現れる。ネオスと21は現れた人物を見て目を見開いている。
「「た、隊長!!」」
「待たせたな二人とも今エネルギーを分け与える……ふん!!」
ゾフィーから受け取った光エネルギーで二人のカラータイマーやビームランプが赤から青へと変わり、二人のウルトラウーマンは再び立ちあがり構える。
「いくぞ二人とも!!」
「「はい!!」」
二人は連続した光弾を放ちゾフィーもウルトラショットを放ちメンシュハイトに当てる。ネオスと21はウルトラマルチビームとアド二ウム光線を放ち、メンシュハイトにダメージを与えると、ゾフィーはウルトラショットからストリウム光線へと変えて、メンシュハイトの角に当てると、翼が消えて地面に不時着させる。
「であ!!」
「たああああああ!!」
「シュワ!!」
ネオスと21は先に走りメンシュハイトの両手をつかむとゾフィーがウルトラキックを放ちメンシュハイトにダメージを与えると二人のウーマンたちもダブルキックをお見舞いする。
三人はそれぞれの必殺技の構えをするとメンシュハイトは両手から破壊光線を放ってきた。
「ネオマグニウム光線!!」
「レジアショット!!」
「M87光線!!」
三人が放った光線は、メンシュハイトが放った破壊光線を粉砕し、メンシュハイトの体に当たり爆散する。
「「やった!!」」
「ネオス、21、ご苦労だったな・・・・・・君達のおかげでダークマターの影響はなくなっていくだろう。これで亡くなったザム星人たちの無念もは晴れる・・・・・・」
「いいえ!隊長が来ていなかったら私達はあのまま負けてしまっていました。」
「そうです、隊長ありがとうございます」
二人のウルトラウーマンたちはお礼を言うと、ゾフィーは先に飛んで行き二人のウルトラウーマンたちもこの地球での役目を終えたのでネオスは一体化をしていた女性、カグラ・ナオと分離をして飛びたつ。
現在に戻ろう。ゾフィーのゼット光線を二人のウーマンは回避した後、このままではきりがないと判断をして必殺技の構えをする。
「くるか?」
ゾフィーはL字に構えて、ネオマグニウム光線とレジアショットの光線をM87光線(B)で相殺する。ウーマンたちは発生した衝撃波で動きを止めてしまうが、ゾフィーはその間にウルトラブレスレットを変形させたウルトラランスを構えて二人につきつける。
「「!!」」
「どうやら模擬戦は終了だね?」
二人は両手をあげたので、彼はウルトラランスを回転させてから左手のブレスレットに戻し、二人にシャワー浴びるように言って、立ち去る。二人は言われたとおりにシャワールームへと入っていった。
「ねぇ、ネオス」
「何?」
「勝てなかったね」
「・・・・・・あぁゾフィー隊長の強さは知っていたつもりだけど・・・・・・あれは本気を出していないわね」
「・・・・・・そうか」
二人はシャワールームを出てから再びウルトラウーマンへと変身をして自分たちがいる部屋の方へと戻る。
ゾフィーside
現在私はウルトラの母ことマリーさんが務めているウルトラクリニックへとやってきていた。
「無理をしていますねゾフィー、ネオスと21との模擬戦以前の問題です」
「す、すみません・・・・・・」
マリーさんに説教を受けているところだ。どうやら気づいていないだけで、私の体はかなりボロボロの状態だったそうだ。セブンのような状態になりかかっていたのか・・・・・・そして説教を受けた後、カプセルに入りマリ―さんのマザー光線で体を治してもらっているところだ。
「ありがとうございます、マリーさん」
「全く、妹たちが心配をしていましたよ?あなたがいつの間にか消えているって」
「・・・・・・・・・わかっています。ですが妹たちを信頼をしていないわけじゃないんです。」
「なら「だからこそなんです。あの子達を危険な目に遭わせたくありませんから」ゾフィー・・・・・・」
「失礼します」
私は立ちあがりマリーさんに挨拶をしてから部屋を退出をする。
マリーside
「ゾフィー・・・・・・」
私は彼を回復をさせた後に色々と考えていることがある。あの子の疲れは尋常じゃないのにあまり見せていないのもある。
仕事も徹夜をすることが多いほどに……それをタロウから聞かされたときは一度休ませたほうがいいと判断をして、ケンにも報告して、休ませたけど彼はそのほとんどを訓練に使っていたそうです……ほかの姉妹達も心配をするのは当然ね。ゾフィーは皆のお兄さんとして弱い姿を見せたくないのでしょう。
そのために妹たちは強くなってゾフィーのために戦おうとしています。他のゾフィーを好いている子だってそうよ。
「全く鈍感なのだから・・・・・・ふふふふふ」
いったいゾフィーは誰を選ぶのかしら?それとも全員を選んだ方が私やケンはいいけどね、うふふ。
次回「ゾフィーのお墓参り」