ゾフィーに転生をしましたがウルトラ戦士たちが女性でした 作:桐野 ユウ
ジャックの家で世話になったゾフィーは現在レオと手をつないで一緒にレオの家の方へと歩いていた。彼自身はレオの家のことはあまり知らないので初めてかもしれないなと思いながら話しかけた。
「そういえばレオの家はアストラも一緒に暮らしているのか?」
「はい、今日は家に帰ってると思いますから一緒にお世話をしますよ」
レオは嬉しそうに言うので、ゾフィーは納得して黙ることにした。
(今度はレオの体を見ることになるんだよな・・・・・・ってアストラも同じように・・・・・・はぁ・・・・・・ため息が出てしまいそうだが妹たちが楽しそうにしているのを見るのもお兄ちゃんとしての務めなのだろうか・・・・・・って今は私が弟のようになっているのか)
ゾフィーがそう思っていると、レオの家の前に到着した。明かりがついているのでアストラがいると彼は判断をして一緒に中へと入る。
「お帰りなさいレオ・・・姉さん・・・・・・見そこないましたレオ姉さん!!」
「「え?」」
「ゾフィー隊長のそっくりさんをさらってくるなんていくら姉さんでも許されるはずがありません!!」
「待ってアストラ!!落ち着いてくれ!!私はゾフィーだ!!」
「さぁ僕!!お姉ちゃんと一緒にいようね!!こんな人さらいのそばにいたらいけません!!」
「アアアアスウウウトオオオラアアアアアアアアアア!!地下ルームへ来なさい、叩きのめしてあげる!!」
「えぇ、いいですよ!!」
「って・・・・・・」
姉妹はそのまま地下室の方へと行ってしまったので、ゾフィーが後を追いかけると、二人は激突していた。
「「うおおおおおおおおおおおおおおおおお!!」」
彼女達双子の姉妹の激突は続いており、アストラの蹴りをレオは弾くと彼女は手を掴み投げ飛ばした。
レオはエネルギー光球を放つと、アストラは回避してアストラキックを放つが、レオはクロスガードをして防ぐなどすごい戦闘になっていた。
ゾフィーは、やむを得ず、獅子の姉妹に向けてM87光線を放った。
「え?」
「この技は!!」
「「きゃあああああああああああああ!!」」
二人は放ったであろうゾフィーを見ると、レオの顔は真っ青になっていく。
「ぞ、ゾフィー兄さん申し訳ございませんでした!!」
レオが謝ったのを見て、アストラは子どもを落ち着いて確認する。よく見ると子どもには不似合いな勲章「スターマーク」があることに気づき、彼女もレオと同じように頭を下げる。
「ご、ごめんなさい!!」
「レオ、アストラ、君達は本当の姉妹だ。だから喧嘩をすることもあるかもしれないが、今回は見ていられないぞ?」
「「すみませんでしたあああああああ!!」」
「まぁいいさ。さてアストラ、私は正真正銘のゾフィー本人さ」
「で、ですがどうして子どもの姿に?」
──ゾフィー説明中──
「なるほどレオ姉さん疑ってすみませんでした」
「いいのよ元々説明をしていなかった私が悪かったし」
「そういえば隊長、報告書なのですが・・・・・・」
「確認させてくれ」
ゾフィーは小さい体ながらもアストラからもらった書類を見ようと机の方へ移動をしたが・・・・・・
「「・・・・・・・・・・・・・・・」」
「ふんす!ふんす!!」
ぴょんぴょんと飛んでいるが小さいのでレオとアストラが使っている机に座れないのだ。レオはゾフィーを抱えて椅子に座らせる。
「す、すまないレオ・・・・・・」
「いいえ、今は甘えてください!!」
「あ、はい」
レオの気迫にゾフィーは押されてしまい彼女の報告書をじっくり確認してから返す。
「ありがとうアストラ、やはりあそこは黒だったか・・・・・・えっとどこにしまったっけ?」
ゾフィーは懐から円谷ッターを出すと、モニターが現れ、セブンと連絡をする。
『どうしたゾフィー?今日はレオのところだろ?』
「あぁそうだがセブン、やはり君の思っていた通りだよ。アストラの報告書を見てもジラフ星人は黒だった。明日、タロウとメビウスを連れて逮捕に向かってくれ」
『わかったわ。そういえばお前が来る日はゼロが帰ってくるからな?』
「そうかゼロも帰ってくるのか楽しみだよ。セブンの手料理を期待させてもらう」
『ふふーん、では!!』
そういって通信を切りレオとアストラの手造り料理を食べてそしていつものお風呂コーナーでーす。
「やっぱり入らないとダメなのか?」
「はい!!」
「その恥ずかしいですけど頑張ります!!」
「何を頑張る気だ、アストラちゃん!?」
そしてレオとアストラは人間態になったのでゾフィーも人間態へとなりお風呂場に入るが・・・・・・
「だーーかーーらーーー体は洗えるから、なんでジャックもそうだけど君達姉妹も洗わせてくれないのだ!?」
「駄目ですよゾフィー兄さん!!」
「そうです姉さんと一緒に洗いますから!!」
(だからといって密着して君達の全部を見てしまったし大きなものが当たっているんだぁ!!)
ゾフィーは心の中で叫んで双子の姉妹のダブルサンドを受けながら体を洗ったりお風呂に入ったりして集中するしかなかったのであった。
夜も同じで二人に抱きしめられながら眠る。そしていつも通りの朝4時、ゾフィーは目を覚まして双子が離してくれていたので起き上がり地下室の方へと行き、構えている。
「・・・・・・やはり小さくなっているから色々と下がっているな・・・・・・」
「朝から元気ですね、ゾフィー兄さん」
「レオ、起きていたのか?」
「えぇあなたがいないのでもしかしてと思いまして、自分が小さくなったから情けないって思っていませんか?」
「そう見えるか?」
「えぇ大丈夫ですよゾフィー兄さん、あなたは小さくなっても私たちのお兄さんなのは変わりませんから。私達はあなたにまだ恩を返していませんし」
「レオ・・・・・・」
「それでは相手をしましょうか?」
「小さくても遠慮はするなよ?」
「もちろんですよ!!」
レオは構えて突撃をしてきた。ゾフィーは小さい体が彼女の蹴りを受け止めようとしたが吹き飛ばされてしまう。
「あ・・・・・・」
「やはり小さいから通常のレオの蹴りでさえも吹き飛ばされてしまうか・・・・・・」
「す、すみません・・・・・・」
「いややれと言ったのは私だからな。やっぱりやめておこう」
「ですね」
二人はそういってやめてから、朝ごはんを食べて、ゾフィーはゆっくりと休んだ。それから、夕方となりウーマンがやってきた。
「ゾフィーを引き取りに来たわよ?」
「ゾフィー兄さん、ウーマン姉さんが来ましたよ」
「ふああああ、やぁウーマン」
「寝ていたの?」
「まぁな今日はセブンから報告を受けてアストラが前に調べてくれたところの宇宙人たちを逮捕をすることができた連絡を受けたからね。それで気づいたら寝ていたわけだ」
「そう。さぁ行きましょう?」
「じゃあレオ、アストラありがとうな」
「また来てくださいね!」
「楽しみにしています!!」
こうしてレオとアストラが住んでいる家を後にしてウルトラウーマンの家へと向かうゾフィーだった。
次回「ゾフィーが子どもになった。(ウーマン編)」