ゾフィーに転生をしましたがウルトラ戦士たちが女性でした   作:桐野 ユウ

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ゾフィーと真紅のファイター

ゾフィーの仕事は隊長故に大変なことばかりである。大隊長であるウルトラの父への報告や色々な支部への派遣や指示、管轄エリアのパトロール……これらの仕事をこなすようになってからかなり経っているので、慣れてはきたが疲労は誤魔化せない。

 

現在彼は肩を揉まれていた。

 

「どうだゾフィー?」

 

「あーーーーーありがとうセブン」

 

ウルトラ兄妹三番目ウルトラウーマンセブンである。ウーマン同様ゾフィーを支えている一人でもある。

 

“真紅のファイター”と呼ばれており、必殺のアイスラッガーが得意で最初は宇宙警備隊の恒点観測員340号だったが、地球を守った後に宇宙警備隊太陽系支部へと入隊し、現在はウルトラ兄妹に入っている。

 

「そういえばゼロは今日も別次元を飛んでいるのかな?」

 

「あぁ今も別の宇宙を飛んでいる」

 

「・・・・・・・・・・・・そうか」

 

セブンside

 

全くこの男は変わらないな・・・・・・彼とウーマンと私とは幼馴染の関係だ。彼の方が年上なのは変わらないが私達は普通に接している。

 

私が観測員になったときは、ゾフィーが喜んでくれたのを覚えている。そして地球を訪れた時、友を救うためにザイルを切った一人の女性を私は救った。

 

それが薩摩 佳代子との出会いだ。私は彼女の姿と心をベースにモロボシ・ユウの姿を誕生させた。

 

そして、ウルトラ警備隊に入り、侵略者達と戦ってきたが、今までのダメージが仇となり、私は苦戦するようになった。幽霊怪人ゴース星人の最期の切り札双頭怪獣改造パンドンを倒してなんとか宇宙へ飛びあがり、光の国へと向かっていたが、すでに限界を迎えていた私は意識を無くしてしまう。

 

次に目を覚ました時には光の国にいた。マリーさんがいたので私はことの些細を訊いた。

 

「ボロボロのあなたを見つけたのはゾフィーですよ。地球付近で浮かんでいたあなたを急いで救出をしてメディカルルームへ…」

 

ゾフィーが私を……そのあと張本人がやってきた。

 

「やぁセブン、大丈夫そうだね……」

 

「ゾフィー……ありがとう、マリ―さんから話を聞いた」

 

「あぁパトロールをしていたら、浮かんでいる君がいたからね。かなりボロボロでもう少し遅かったら危なかったとマリーさんも君の上司も言っていた。随分とあの星で無茶をしたんだな……」

 

「…………」

 

そうだ、私はあの星が好きだ。ウーマンと同じく地球人のことが好きだ。そのことを伝えると、ゾフィーは何かを考えたのか私に手を出してきた。

 

「一緒にあの星を守っていこう。改めて君を宇宙警備隊隊員としてスカウトしたい。宇宙警備隊隊長としてね?」

 

私は地球を守りたい思いから、彼を手を握る。それから私はジャックやエースが地球に守りに行ったあとも気になってしまい、彼らのところへ行ったりしていた。

 

ゾフィーにはジャックにプレゼントを持っていくように言われて、彼女にウルトラブレスレットを渡したりしたな。

 

それからタロウがウルトラの力を捨てて地球人として旅に出た後、私は再び地球を守る任務に就いた。だがサーベル暴君と言われたマグマ星人一派との戦いで足を折られて、しばらく戦えなくなってしまう。

 

それからは、レオを鍛えて地球を守ってきたがあの日…-MACステーションが円盤生物シルバーブルーメに襲われて、私はオオトリ・ユナを脱出させたが、他の仲間と私は爆発に巻きこまれてしまい、宇宙に放り出されてしまった。少し前、直してもらう為にジャックに託したから、ウルトラアイはない。私もこれで終わりなのかと……。

 

「くそ!!間に合わなかった……あれはセブン!?」

 

ゾフィー……?私は目を閉じてしまう。次に起きた時にはゾフィーがいた。

 

「大丈夫かセブン?」

 

「……ゾフィー?私は……私は!!」

 

涙を流してしまう。レオだけが生きているという報告を聞いて、私はほかの隊員たちを死なせてしまった思いでいっぱいだった。そんな私を彼が抱きしめてくれた。

 

「一人で責めるなセブン、私も一緒に泣こう……一人で悩むな……私はお前のお兄さんでもあるんだ……」

 

「ううう……うあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!」

 

私はゾフィーの胸で泣いた。それが、私が彼のことが好きになった時だったかもしれない。やがて私のデータをベースに産まれたゼロが現れて、私の娘という形で引き取り、レオと共に彼女を鍛えたりした。

 

「どうしたんだセブン?」

 

「何でもないわよ」

 

ねぇゾフィー?あなたの傍にいてもいいんじゃないかな?ゼロっていう娘もいるしイイヨネ?

 

セブンside終了

 

「!!」

 

ゾフィーは一瞬立ちあがったのでセブンは首をかしげる。

 

「どうしたのゾフィー?」

 

「あ、いや何でもない(なんだ一瞬だけ悪寒を感じたが……)ん?」

 

ゾフィーが上を見上げたので、疑問に思ったセブンが近づくと、彼はふふと笑いだす。

 

「なーに彼女が帰ってきたみたいだなと思ってね」

 

ゾフィーが言う方向を見ると、銀色の鎧を装着をしてセブンのようなスラッガーを二つ装備をした女の子が着地をした。

 

ゾフィーは立ちあがり、ブラザーマントを羽織っていくので、彼女も同じように羽織った。

 

「ただいまーーーー」

 

「おかえりゼロ」

 

「お帰りゼロ」

 

「隊長にお袋戻ったぜ!!あ……」

 

「はっはっはっはっはっは君は変わらないねゼロ。だがそれが君のいいところでもある」

 

「お、おう……」

 

ゼロが顔を赤くしながらゾフィーを見ていたので、セブンは彼の背中にひじ打ちをかますと、彼は腰の方を押さえる。

 

「どうしたんだ隊長?」

 

「な、何でもない……」

 

やれやれと思いながら、彼は転生をしたことに感謝をし、頑張ることにした。




次回「ゾフィーとジャック」

はい気づいているかもしれませんが最初の方はゾフィーとウルトラ姉妹達の出会いみたいな感じの話となります。

では次回

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