ゾフィーに転生をしましたがウルトラ戦士たちが女性でした   作:桐野 ユウ

25 / 188
ゾフィー暗殺計画

宇宙警備隊隊長にしてウルトラ兄妹の長男ゾフィーは、現在ナッツ星α,ナッツ星β付近を飛んでいた。かつてアンドロメロスが指揮をするアンドロ警備隊がグア軍団の軍団長ジュダが率いるファイティングベムのダクミラン及びマグマ星人三人衆と激闘を繰り広げた場所である。

 

ゾフィーは引き続いて他の宙域へパトロールを続けるため移動をしようとしたが、後ろから光線を受けてナッツ星αに墜落してしまう。

 

「がは!!」

 

「ふん!宇宙警備隊隊長も大したことないな!!」

 

「何者だ!?」

 

着地をした宇宙人を見てゾフィーは驚いた。

 

「お前はテンペラー星人、貴様の目的は私か・・・・・・」

 

「如何にも!!貴様の命はこのわしがいただく!!くらえ!!」

 

テンペラー星人の手からロケット弾が放たれる。ゾフィーは回避して構え直す。ゾフィーは接近して、テンペラー星人のボディにゾフィーパンチをお見舞いする。

 

「ヘア!ダア!」

 

「ふん、甘いわ!!」

 

腕を振りまわしてゾフィーを殴り飛ばすと、両手を合わせてウルトラ兄妹必殺光線を放つ。それに気づいたゾフィーは、横に躱して、ウルトラスラッシュをテンペラー星人に二連続放つも、電撃の鞭エレクトロショックでウルトラスラッシュを破壊する。そして、ゾフィーは立ちあがり構え直した。

 

「ストリウム光線!!」

 

タロウの必殺技ストリウム光線は、テンペラー星人に命中するがまるで効いている様子はなかった。

 

「ふんそんな光線、痛くも痒くもないわ!!」

 

(なんて奴だ、今までのテンペラー星人とは違う。だが私は負けるわけにはいかない!!私は宇宙警備隊隊長ゾフィー!!宇宙の平和を守るウルトラ戦士だ!!)

 

不滅の闘魂で立ちあがったゾフィーは、テンペラー星人の火炎放射をものともせず逆に気合で吹き飛ばして、Z光線を放ちテンペラー星人を痺れさせる。

 

「ぐうううううう!!」

 

テンペラ―星人の右手を掴んで、左手のブレスレットにエネルギーを溜めたチョップで右手を斬り裂いた。

 

「ぐああああああああああ!!」

 

そして、左手もつかんでブレスレットチョップで斬り裂いた。

 

「お、おのれええええええええええええええ!!」

 

「これで終わらせようテンペラー星人!!M87光線!!」

 

右手にエネルギーをためて前方に向けたM87光線(A)を放つと、テンペラー星人に命中をして爆散した。なんとかテンペラー星人を倒したゾフィーだったが、胸のカラータイマーは赤く点滅をしており、かなりのエネルギーを消耗したとわかる。

 

「あのテンペラー星人、かなりの強敵だったな・・・・・・奴の両手を使用不能にしないと勝てないほどに・・・・・・」

 

「「「ふっふっふっふっはっはっはっはっはっはっはっは!!」」」

 

「だ、誰だ!?」

 

ゾフィーは構えたが、突如として体に何かが巻かれていき、地面に倒れてしまう。彼は力を込めようとしたが体に巻き付かれたものはビクともせずに彼の体に巻き付いている。

 

「無駄だゾフィー!!エネルギーを消耗した貴様にこれを壊すことなど不可能だ!!」

 

「テンペラーめ、大口を叩いていたが……まぁゾフィーのエネルギーを消耗させてくれただけのことはあったな」

 

「ナックル星人!ガッツ星人!ザラブ星人!そうか貴様達もテンペラー星人の仲間ということか!!」

 

「その通りですよ。さてまずはあなたにやられた恨みをここで晴らすとしましょう!!」

 

宇宙人たちは動けないゾフィーに光線などで攻撃をしてダメージを与えていく。彼自身は鍛えているため彼らの攻撃などは耐えているが、ウルトラサインを出せない状態のため援軍は期待はできない。

 

「くそ!!こいつ、さっきから余裕で俺達の攻撃を受けているぞ!?」

 

「これでも体は鍛えている。あのテンペラー星人を捨て駒にしたのは失敗だったな」

 

「おのれ!!こうなったらこいつのエネルギーを全て吸い取ってやる!!」

 

(あ、それはさすがにまずい・・・・・・)

 

エネルギーを吸い取られたら、死んでしまう。なんとか逃れようとしたが、ナックル星人達はエネルギー吸収装置をセットして彼のエネルギーを奪おうとしていた。ガッツ星人がスイッチを押そうとしたときに装置が爆発をして三人の宇宙人は吹き飛ばされる。

 

「ガッツン!!手抜きにもほどがありますよ!?」

 

「私がそんなことをすると思っているのか!!」

 

「なら一体誰が!!「オイ」なんだ…って……!?」

 

ザラブ星人が震えているのを見て、不審に思ったガッツ星人とナックル星人は声をかけようとしたが二人も同じように震え上がった。前を向くと目に光がないウルトラ姉妹達が腕をゴキゴキと言わせながら三人の宇宙人たちを見ていたからである。

 

「サーテ、オマエタチ・・・・・・ゾフィーヲネラッタッテコトハシヌカクゴハデキテイルッテコトダナ?」

 

セブンはアイスラッガーを抜いて構えている。ジャックはウルトラランスを構える。

 

「フフフフフフフフフフ、ウルトラランスノチマツリニナルノハアナタカナ?カナ?トクニ、ナックルセイジン、オマエタチノイチゾクハ、ワタシノタイセツナヒトヲイチドナラズニドマデモ……!」

 

「ドウヤラセツダンワザデ、ソノカラダヲキリキザンデホシイヨウダナ?」

 

「エースオネエチャン、ワタシノエモノヲコロサナイデヨ?」

 

「ウチュウケンポウヲウケテモラオウカシラ?」

 

「サーテカクゴハイイカシラ?」

 

ゾフィーの方にはメビウスとエイティが駆けつけ、メビュームブレードでゾフィーの拘束具を破壊したので、彼は体の自由を取り戻す。

 

「助かったよメビウス、エイティ・・・・・・うわー」

 

前を向くとウルトラ姉妹達によって三人の宇宙人たちはズタボロにされた挙句、必殺光線一斉発射(グランドスパーク)で爆散させられた。ゾフィーは思った。我が妹たちを怒らせたらこの世が終わるんじゃないかと・・・・・・彼女達は振り返り目の光がないまま近づいてくるので、彼は恐怖を感じていたが、彼を逃がさないようにエイティとメビウスがつかんでいた。

 

「サーテゾフィー、コンドハアナタノバンヨ?」

 

「アァ、レンラクモシナイママダッタカラナ。」

 

「ゾフィーオニイチャン、コレハワタシタチヲシンパイサセタバツダヨ?」

 

「カクゴハイイデスカ?」

 

「ウフフフフフフフフフ」

 

「カクゴヲ」

 

「ま、待ってお兄ちゃんが悪かったから許してくれ!!」

 

「「「「「「ダガコトワル」」」」」」」」

 

「うわああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!?」

 

こうして心配をかけたゾフィーは妹たちに成敗されたとさ、ちゃんちゃん。

 

「こんなオチで終わるのかぁ!?」

 

「「「「「「「「マダオワッテイナイ」」」」」」」」

 

「ひえええええええええええええええええええ!!」




次回「ゾフィーとニュージェネレーション」

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。