ゾフィーに転生をしましたがウルトラ戦士たちが女性でした   作:桐野 ユウ

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ゾフィーとジャック

ウルトラコロセウムで二人のウルトラ戦士が模擬戦をしていた。一人は宇宙警備隊隊長のゾフィーで、もう一人はウルトラ兄妹四番目ウルトラウーマンジャックである。

 

「はああああああああああああ!!」

 

ジャックはウルトラブレスレットを変形させたウルトラランスを使ってゾフィーを攻めているが、彼も量産型ウルトラブレスレットを変形させたウルトラランスを使って彼女が放つ攻撃を弾いている。

 

(流石ゾフィーお兄ちゃん、私が放つ攻撃を次々にはじいていく。やっぱり強い・・・・・・)

 

「さぁジャックどうした?まだまだいけるだろ?」

 

「もちろんです!!でああああああああああああああ!!」

 

ジャックは再び接近をしてランスを連続して放ってきた。素早く放ってきた攻撃をゾフィーは弾いていくが、一瞬の追撃がゾフィーの持っているウルトラランスを弾き飛ばす。地面にゾフィーのウルトラランスが突き刺さり、彼はふっと笑う。

 

「見事だなジャック。私から武器で一本とったとは・・・・・・成長したな」

 

「ありがとうございます。ゾフィーお兄ちゃん」

 

ジャックはウルトラランスをブレスレット形状へともどすと、ゾフィーは立ちあがったので、彼の後ろをついていく。

 

ジャックside

 

ゾフィーお兄ちゃんゾフィーお兄ちゃんゾフィーお兄ちゃん、私はゾフィーお兄ちゃんのことが好き、ゾフィーお兄ちゃんとの出会いは宇宙警備隊のウルトラ学校に通っている時のことだった。私は成績を見てため息をついていた。

 

「はぁ・・・・・・」

 

「どうしたんだい?」

 

「え?」

 

私に声をかけてきたのはゾフィーお兄ちゃんだった。私は成績を見られていたので顔を赤くしていたが彼は冷静に私の通知表を見てから返してくれた。

 

「なるほど・・・・・・君、名前は?」

 

「ジャックといいます」

 

「そうかジャックか、いい名前だな、私の名前はゾフィー…そうだジャック、私が暇なときは鍛えてもいいかな?」

 

「え!?」

 

私は驚いてしまう。ゾフィーお兄ちゃんが教えてくれるってことに喜んでしまい、承諾をして、そこからゾフィーお兄ちゃんと特訓をした。そういえばこのときから武器を使うことが多かったのも一つだったけど・・・・・・私は左手に装着されているウルトラブレスレットを見ている。

 

あれは宇宙大怪獣ベムスターに敗れた時のことだった。私はエネルギー補給の為に、太陽へと飛んでいた。けれど太陽の引力に引っ張られてしまい、もう少しで太陽に突っ込んでしまうところにセブン姉さんが来た。

 

「セブン姉さん!?」

 

「あなたにプレゼントを持ってきたわ」

 

「これは?」

 

「ゾフィーからのプレゼントよ」

 

「ゾフィーお兄ちゃんから?」

 

ゾフィーお兄ちゃんは、私がもし宇宙警備隊に入ったらプレゼントを贈るといっていたが、まさかブレスレットをくれるとは思わなかった。だけどブレスレットがなかったら私は強力な宇宙人や怪獣たちと戦うことができなかっただろう。

 

そして郷 彩夏と一体化して戦ってこれなかったかもしれない。このブレスレットは私の大事な宝物でもある。

 

だけど異次元人ヤプールの策略によって囚われて、ブレスレットを奪われた時、私は悲しかった。私は左手を見ながらため息をついているとゾフィー兄さんが現れた。

 

「やぁ、ジャック。はいこれ」

 

「え?」

 

ゾフィーお兄ちゃんが持ってきたのは私のウルトラブレスレットだった!お兄ちゃん曰くゴルゴダ星があった付近を飛んでいたら、異次元超人エースキラーの残骸と共に浮いていたので、回収してくれたのだそうだ。私は嬉しかった・・・・・・お兄ちゃんに抱き付いてしまったけど、やはり私はお兄ちゃんのことが大好きなんだってわかった。ゾフィーお兄ちゃんこれからもアタックするからよろしくね!!

 

ジャックside終了

 

「・・・・・・・・・ふふ」

 

「どうしたのゾフィーお兄ちゃん?」

 

「なーにかわいい妹分が成長をしたのが嬉しくてね」

 

「妹・・・・・・分?」

 

「どうしたんだ?」

 

「ううん何でもないよ・・・・・・イモウトブンカ」

 

ジャックの最後の呟きはゾフィーに聞こえなかった。因みに、彼女の容姿は銀色のロングの髪をした女性で、胸はEカップある。ウーマンやセブンと同じであることを付け加えておく。

 

はぁとため息を吐いているジャックを見ながら、ゾフィー何やら思案し、そして何かを思いついたのか彼女に声をかける。

 

「今日はお前が一本取ったからな。私が手料理を披露をしよう」

 

「え!?ゾフィーお兄ちゃんの手料理を!!」

 

「あぁどうかな?」

 

「ぜひ!!」

 

「お前もそうだが・・・・・・皆、私の手料理を食べたいんだな。それほどいいものなのかな?」

 

ゾフィーはまぁいいかと、ジャックを自宅に招待して手料理を作って振る舞うことにした。それを食べたジャックは、ゾフィーお兄ちゃんに負けたとショックを受けるのであった。

 

なおゾフィーの手料理は美味いとだけかいておく。




次回「ゾフィーとエース」

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