ゾフィーに転生をしましたがウルトラ戦士たちが女性でした 作:桐野 ユウ
ゾフィーside
カプセル怪獣…ウルトラウーマンセブンが戦えない時に、代わりに戦ってくれる頼もしい仲間たちのことである。実はカプセル怪獣は私も持っているのだが、理由があって処分されようとしていたのを保護した感じである。
現在、私はカプセルから怪獣たちを出したが・・・・・・
「ご主人様ーーーご主人様ーーーーーー❤」
「ご主人ーーーーー❤」
「・・・・・・・・・ご主人。」
「・・・・・・どうしてこうなった。」
そう現在私に抱き付いている三体が私のカプセル怪獣だ。火山怪鳥バードン、暴君怪獣タイラント、そして宇宙恐竜ゼットンの三体でいずれも擬人化をした女性“怪獣娘”になっている。
タイラントの両手は、普段は人間と変わらない手をしており、戦闘時には着脱可能な武器を装備できるようになっている。そして、口からは高熱火炎を、腹部のベムスター部分からは冷気を出したりする。頭部についている耳は人間のような耳とイカルス星人の耳の両方がついており、普段は人間のような耳で聞いているそうで頭のは飾りだとか。
まずはバードンと出会いだな。彼女とは、ある組織が造った基地で出会った。当時の彼女は今のような姿ではなく子どものような姿をしていた。
そこに私が駆けつけて彼らの計画を阻止をして保護をしたのが彼女だった。彼女は私を見てからずっと抱き付いており預けようとしても首を横に振り拒絶をしたので私が引き取ることになった。
それから彼女が大きくなり、安全な星に移住させようとしたが、彼女自身が私のカプセル怪獣として戦いたいとお願いをされたので断ることができなくなり、彼女をカプセル怪獣として引き取ることにした。
次にタイラント……かつて我らウルトラ兄妹が戦ったタイラントが、怪獣墓場の力なのかなぜか女性の姿で復活をした個体だ。当時、宇宙をパトロールしていた私は、その異様な気配を感じて、タイラントと交戦した。
彼女は以前よりもパワーアップをしていたが、私もあの時よりもパワーアップしているため互角に戦っていた。そこに割り込む形で現れた宇宙鳥人アイロス星人と交戦となり、私は彼女を守りながら攻めてきたアイロス星人を撃破すると、なぜか私が気にいったらしく、自分もカプセル怪獣になるといってタイラントは仲間になったのだ。
最後にゼットンだが、かつてウーマンと一緒に地球で戦い、科学特捜隊が作ったペンシルロケット弾によって倒されたゼットンだ。私の前に現れて自分を仲間にしてくれといってきたので仲間にしたのである。勿論、何故かは分からない。
話を今に戻そう。私がいるのは自宅である。仕事を終えて、カプセルの中にいた彼女たちを出して今に至る。
「ご主人様ご主人様!!」
「おいバードン、ご主人から離れやがれ!!」
「あぁ!?あんたこそご主人様から離れなさいよ!!」
バードンとタイラントはお互いを睨んで火花が出ている感じなのは気のせいだろうか?突然として私の体は座っていた場所から移動をされていたので何があったかと思っていると犯人はゼットンだ。二人が喧嘩をしているうちに彼女は私を自分の場所にテレポーテーションさせて抱きしめていた。大きい胸が当たっているのですが・・・・・・気づいているのかなゼットンさんや。
「あーーゼットンさん何をしているのですか!!」
「そうだ!!離れろ!!」
「・・・・・・嫌だ。」
三人がこうして喧嘩をしていると、私は悲しくなってしまうな。
「やめなさい三人とも」
「「「でも!!」」」
「私は三人が仲良くしてる方が嬉しいのだけどね?駄目かい?」
「「「・・・・・・・・・・・・」」」
三人は一度お互いを見てから手を取りあってるのをみて私はホッとして部屋の方へと移動をする。
ゾフィーside終了
バードンside
「ご主人様、疲れていましたね」
「あぁ・・・・・・あの人は一人で解決をしていることが多いからな・・・・・・」
私は今のご主人様、ゾフィー様に助けてもらった。幼かった頃に、私は連れ去られてあいつらの実験……超獣にされようとしたときに、助けてくれたのがゾフィー様だった。私は彼に助けてもらってからは傍にいたいと思いあの人を助けたいとカプセル怪獣に自ら志願をした。戦うのは嫌・・・・・・でもそれ以上にあの人が傷つくのを見るのはもっといや・・・・・・そのあとにタイラントさん、ゼットンさんが入り、ゾフィーさまお守り隊が誕生した。二人もかつてはゾフィーさまと色々とあったみたいですが惚れてしまったのですねわかります。
「さて、とりあえず、だ。この間、ウルトラ姉妹達がオークションをしててさ。ゾフィーの旦那の写真売ってるのが見えたからあたしもこっそりと参加してゲットしてきたぜ!!」
「あなた、何をしていますのよ」
「・・・・・・見る」
ゼットンさんは普段は無口な方なのですが、ゾフィーさまのことになると人が変わったように近づいて写真を見て笑っている。私もタイラントさんがゲットをした写真を見る。ゾフィーさまの子どもの姿ぐふふふふふふふふ。
「・・・・・・あたし、出すタイミング間違えたか?」
何を言っているのですかタイラントさんベストマッチですよ本当に・・・・・・あーゾフィー様あああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!
バードンside終了
次の日となり、ゾフィーは定期パトロールをしていた。カプセル怪獣である彼女たちと共に辺りを見回りながら飛んでいると、彼は何かが浮いているのを見つけた。
「ゼロ!?・・・・・・いや、こいつは、ダークロプスか?」
残骸のようになっていたが、間違いなくダークロプスシリーズだった。ゼロと違い、髪は茶色のツインテールになっており、目の部分はゴーグルが割れて瞳が露わになっていた。機能停止状態だった為、彼女を連れて、科学技術局にいるヒカリのところへと持っていき、ベルを呼んだ。
ベルはヒカリの部屋へ到着して中へ入る。そこに横たわっているダークロプスを見た後、ゾフィーにこう告げた。
「ゾフィー、この娘はダークロプスゼロよ」
「あのダークロプスのプロトタイプってことですか?」
「えぇその通り。だけど、ゼロによって倒されて、惑星チェイニーごと自爆したはず・・・・・・それがなぜこの状態で?」
「わかりません。宇宙で漂っているところを回収をしてここに持って帰ったのですから……ヒカリ、修理は?」
「可能だが・・・・・・本当にするのか?」
「あぁ、何かあったら私が責任をとる。頼む」
「……わかった。なら修理するさ。」
「すまないヒカリ」
「お前が頼んできたのだから断る必要がない。とりあえずこいつの修理に関してはこちらで引き受ける」
「頼む」
ゾフィーはヒカリにダークロプスゼロの修理を任せて、ベルと共に部屋を後にした。
「ゾフィー、あの娘を直すのはいいけど、その後はどうする気なの?メモリーが残っていれば、おそらくゼロや貴方達に襲い掛かるわよ?」
「ベルさん、いやベリアルさんなら可能じゃないですか?かつてはあなたが主だったのですから。」
「どうかしら?今の私はアーリースタイルよ。あの時は、レイオニクスモードだったから……何とも言えないわね。記憶がなかったらその時にマスター登録されることになるけど・・・・・・」
「マスター登録?」
「そう。ダークロプスシリーズは、初期の段階でマスター登録が必要になってるの。試作品だったあの娘も同じくね。まぁそれは記憶回路などが破損していなかったらの場合よ」
「なるほど・・・・・・」
ベルの話を聞いた後、ゾフィーは歩いて隊長室へと戻る。
ダークロプスゼロを回収して、修理に入れてから、二週間が経った。ゾフィーはいつもの隊長の仕事やパトロール、部下への指示を出しているとヒカリから連絡が来たのでモニターに出す。
「やぁヒカリ」
『ゾフィー、ダークロプスゼロの修理が完了した。起動実験を行いたいからお前も来てほしい』
「わかった」
通信を切り、トレギアに後を任せて、彼は科学技術局のヒカリがいる部屋へ到着する。
そこではベルも彼の到着を待っていた。
「待っていたわ、ゾフィー」
「お待たせしました。ヒカリ早速頼む」
「わかった。だが何が起こるのか私にもわからない。ゴーグル部分は直すことが不可能だからこの状態だが・・・・・・」
ヒカリが言った場所を見ていると、確かに単眼(モノアイ)のゴーグルは破壊されたままで、ゼロのように両目があった。今は起動をしていないので目は閉じている。ヒカリがスイッチを押すと、彼女にエネルギーが注入されて行き、ダークロプスゼロの目が開いた。目の色は赤くハイライトがない状態のまま辺りを見ている。
「目を覚ましたみたいだが・・・・・・何かを確認をしているかのようだな。」
ダークロプスゼロは辺りを見てからゾフィーの方をじーっと見ていた。そのまま歩きだして彼の方へ近づき、膝をついた。
「え?」
「マスター登録をお願いします。」
「・・・・・・・・・・・・」
「ゾフィー、あなたが登録しなさい。おそらくダークロプスゼロには記憶がないみたいだからね」
「わ、わかりました。マスター登録…ゾフィーだ。」
「登録を確認しました。マスターゾフィー。以降はあなたの命令で動きます。」
「あ、はい」
NEWフェイスカプセル怪獣
バードン
タイラント
ゼットン
ダークロプスゼロ(NEW)
次回 ダークロプスゼロという仲間を手に入れた我らのゾフィー、とりあえず彼女にトレギアと同じように秘書の仕事を覚えさせることにした。
次回「ダークロプスゼロの学び」