ゾフィーに転生をしましたがウルトラ戦士たちが女性でした 作:桐野 ユウ
ゾフィーside
私たちは気まずい状態で飛んでいた。まぁゼロは私の・・・・・・あれを見てしまったのだからな…ってあれ?一緒にお風呂に入ったときに見たと思ったが.よーく考えたらあの時は子どもの姿になっていたからな。慌てて当然だ。
光の国に到着後、私は大隊長室へと戻りケンさんに報告をした。
「そうか、やはりオメガ・アーマゲドンで姿を消したダークネスファイブは生き残っていたのか……それに、ベリアルがゾフィーの体を……」
「はい大隊長。ゼロのおかげで乗っ取られることはなかったのですが・・・・・・」
「だけど隊長が抵抗していたおかげでも、あるんだぜ?」
「どうしたのゼロ?ゾフィーさんの体から出てきてから顔が赤いけど?」
「なんでもねぇよ(言えねぇよ!!隊長の立派なあれをみちまったなんてよ)!!」
ゼロはシャイニングゼロになって、ゾフィーの体の中に入った際に、ベリアルが彼を襲おうとしていたのを助けたので、彼の立派なものを見てしまってからゾフィーを直視できないのである。
「ベリアルの復活を阻止出来たからよかったものの・・・・・・いずれにせよ、四人とも勝手な行動は慎んでほしい」
「「「「すみませんでした」」」」
「何事もなかったからいいが、何かあったらどうする気だったのだ?特にゾフィー・・・・・・君は姉妹達を悲しませたいのか?」
「・・・・・・言葉もありません、大隊長。以後気を付けます」
私は謝った後、隊長室へと戻った。トレギアの姿が見えないのでヒカリのところに行っているなと判断して、私は椅子に座り、仕事に取りかかろうとした。しかし、眠気が突然発生をしてしまい私は意識を失ってしまう。
ゾフィーside終了
ゾフィーは目を覚ますと何もない場所にいた。辺りを見ながら歩いていると、突如として攻撃が放たれてきたので、回避する。なんとギガバトルナイザーを構えたあのベリアルがいた。
「ベリアル・・・・・・なぜ貴様が!?」
「ふん、いわゆる保険ってやつだ。あの時、奴の力でお前の体から出る瞬間にベリアル細胞を貴様の中に撃ちこんでいたのさ」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「そして、私はお前の体の中で肉体を再構成していたというわけだ」
ゾフィーは構えようとしたが、体から力が抜けていく感じがして膝をついてしまう。
「か、体が動かすことができない・・・・・・どういうことだ?」
「ふん、私の力が入っているからな。貴様が光なら私は闇・・・・・・それがどういう意味かわかるだろ?」
「・・・・・・ダークフィールド。」
「そう呼べばいいさ。さて今回は誰にも邪魔されずに貴様をいたぶることができるな」
「シェア!!」
ゾフィーはM87光線を放った。彼女はギガバトルナイザーを回転させてM87光線をガードをする。そのままギガバトルナイザーを彼の腹に叩きつける。
「が!!」
吹き飛ばされてしまうが、バク転して態勢を立て直して構える。ベリアルはほーうと言いながらギガバトルナイザーを構えなおす。
一方で外では、ベルが嫌な予感がするという理由で、ウルトラ姉妹達を招集していた。ウルトラウーマンマリーことウルトラの母は寝ているゾフィーの頭に手を乗せていた。そして彼女は頭から手を離す。
「ベリアルがゾフィーの体の中で復活したようです!今、ゾフィーは奮闘をしています!」
「何てしぶとい!!」
「マリーさん、私達もゾフィーの体の中に!!」
「駄目です。彼の中に入れないわ」
「どうしてですか!?」
「奴が何か細工をしたのね、前にゼロに入られたから今度は誰にも邪魔されないように。」
「その通りです、ベル」
「そんな、私達は見ているだけしかできないの?」
エースは拳を握りしめながらゾフィーを見ている。一方で中では、ベリアルショットの攻撃をウルトラバリアーでガードしているゾフィーの姿があった。ウルトラバリアーに罅が入っていき彼は横に回避をする。
「しつこいわね、ゾフィー!」
「お前にだけは言われたくないな。それに、なぜ私の体にこだわるかわかった!」
「何?」
「お前の中にも残っていたのだな・・・・・・良心が」
「なんだと?」
ゾフィーは戦っている間、なぜベリアルが自分に拘るのかを考えていたのだ。そして、気づいたのだ、闇に堕ちても光はまだあると。
「ふざけるな!!私に良心などない!!」
「いやあなたがベリアルさんなら残っていても当然だ!!ならなぜ光の国に攻めてきた時、私をほっておいて中へ行った!!」
「それは貴様が虫の息だったからだ!だから放っておいた!」
「・・・・・・ならなぜ怪獣墓場で私を撃った後、とどめを刺そうとしなかった?お前には余裕があったはずだ!」
「・・・・・・・・・・・・!」
「ベリアルさん、あなたにだって光が「黙れ!!」!!」
「知ったようなことを言うな!!お前にはわかるまい!!マリーに負けて悔しくて・・・・・・それなのに知ったようなようかことを言うなあああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!」
彼女はデスシウム光線をゾフィーに向けて放った。だが彼はバリアーをせずに自分の体で受け止めた。
「何!?」
デスシウム光線をやめて彼女は走り、彼を支える。ベリアル自身もなぜ自分がこんなことをしているのかわからなかった。
「な、なぜだ・・・・・なぜ私が・・・・・・どうして涙が止まらない!?」
「そ、それは……あなたが優しいからですよ。普段は出ないようにしていましたよね?ですが、私という子どもを得てからあなたも関わりたいとずっと思っていたのでしょう?」
「し、知っていたのか・・・・・・私のことを・・・・・・」
「私を鍛えてくれたのはあなたでしょう。戦い方もあなたを参考にしてきましたから・・・・・・」
「・・・・・・・・・・・・」
「ありがとう、もう一人の私の義母さん。」
「あ・・・あああ・・・ああああああああああああああああああああああああああああ!!」
彼女はゾフィーに抱き付いたまま涙を流していた。ゾフィー自身も彼女を抱きしめる。そして現実に戻りゾフィーは目を覚ました。彼の手を握っていたジャックとタロウは彼が目を覚ましたのを見た。
「「ゾフィー(お兄ちゃん!!)兄さん!!」」
「迷惑をかけたね二人とも、もう大丈夫だ。」
「「「ゾフィー!!」」」
「ゾフィー、お帰りなさい。」
「ただいま戻りましたマリーさん、お義母さん。」
「ゾフィー・・・・・・」
「私はもう一人のお義母さんを助けることができました。彼女は・・・・・・、いえ、何でもありません(私の中で過ごすことになったのは隠しておこう)」
ゾフィーは、ベリアルが自分の中で住むことになったことやベリアルの力を使えるようになったことを隠しておくことにした。おそらくいつかはばれるであろう。しかし、もう一人の義母を二度と喪わないために、彼は隠すことにした。
次回 もう一人のベリアルを救ったゾフィー、彼は彼女の力を制御をするためにパトロールをして重力惑星「ガンズ星」へと降りて修行をする。
次回「ベリアルの力を制御。ゾフィーの特訓」