ゾフィーに転生をしましたがウルトラ戦士たちが女性でした 作:桐野 ユウ
宇宙警備隊学校……通称ウルトラ学校、ここでは宇宙警備隊の士官候補生達が警備隊員になるための勉強や訓練に励んでいる場所だ。その場所に一人のウルトラ戦士が教壇に立つことになった。
生徒たちは授業の時間まではしゃべったり復習をしたりして待機している。そして、ベルが鳴り、全員が椅子に座り、先生を待っていると入ってきた先生に驚くことになった。
「え!?」
「嘘!?」
「やぁ皆、今日一日だけ講師をすることになったゾフィーだ。よろしく頼む」
入ってきたのは、自分たちが入ろうとしている宇宙警備隊の隊長を務めるゾフィーだったからだ。彼が教壇の方へと移動すると、一人の生徒が手を挙げた。
「はい!!」
「はい、どうぞ」
「ゾフィー隊長は今日はどうしてこちらに?」
「質問に答えよう。実は前にエイティ教官から頼まれていてね・・・・・・やっと予定が決まったのが今日なんだ。では号令を頼む」
「あ、起立!!礼!」
「「「「「「よろしくお願いします!!」」」」」」」
「着席!!」
(ふむ、エイティの指導が上手くいっているようだな・・・・・・流石ウルトラウーマン先生だよ。)「さて今日は私と一緒に怪獣や宇宙人たちの勉強をしていこうと思う。これから君達も宇宙警備隊に入ったら様々な星に行くことがある。もちろん宇宙人や怪獣とも戦うことがあるだろう。ここで皆しっかりと学んで訓練に励んでほしい。」
「「「「はい!!」」」」
教室の外ではタロウとエイティがゾフィーの様子を見ていた。メビウスとレオ姉妹は今日は指導の日なので行けずにショボンと落ち込んでいた。
「流石ゾフィー兄さんだね。生徒たちも必死になって勉強してる」
「当たり前ですよ。私たちもそうですが・・・・・・ゾフィー兄さんには色々と教えてもらっていましたからね」
「そういえばまだメビウスが訓練生の時もゾフィー兄さんが講師として来てくれたことはあったね。」
「えぇ。あの時、ウーマン姉さんたちはヤプールの復活を予見して月で待機してましたからね。そして・・・・・・」
「だったね。私達も必死で彼女たちを鍛えていたけど・・・・・・ゾフィー兄さんはそれ以上に動いていたのを覚えてるよ」
タロウ達は昔のことを思いだした。ウルトラウーマン,セブン,ジャック,エースの四人は、ヤプールが生み出した究極超獣Uキラーザウルスをファイナルクロスシールドを使い、ヤプールの怨念ごと神戸港に封印したが、エネルギーの大半を消耗してしまい、地球に滞在をすることになったのだ。
ゾフィーはその間も宇宙をパトロールをしたり姉妹達の仕事を自分で引き受けていた。
(やはりウーマン達がいないのはつらいな、だが一番つらいのは彼女達だ。ヤプールの怨念を完全に封印をするためにはファイナルクロスシールドを使うしかなかった。しかし・・・・・・)
ゾフィーは山のような書類を見て「今日も徹夜か・・・・・・」とため息をつきながら書類に手を付けていく。今みたいにトレギアやダークロプスゼロがいないので彼は一人で書類のチェックや判子を押していた。
ある日のことゾフィーが倒れた。原因は過労ということだった。ウルトラの父もこれには困ってしまい、タロウ達もゾフィーを手伝うように命じた。
三日後、ゾフィーは仕事に復帰して、エイティやレオ、タロウに礼を言う。
「助かったよ三人とも、大変だっただろ?」
「いいえ、ですがゾフィー兄さん一人でため過ぎですよ」
「そうだよ!!私達にもまわしてほしいぐらいだよ!!」
「す、すまない。お前達も忙しいと思ってな」
「ですがそれで倒れたら元も子もありません!!これからは私達にも仕事をまわしてください!!」
「はい・・・・・・」
それからゾフィーはほかの姉妹達にも手伝ってもらい仕事をこなしていた。やがてウーマン達も光の国に帰還した時、タロウ達から話を聞いてウーマン達は申し訳ないと謝るが、「気にしないでくれ」と受け入れた。
さて話を現代に戻り、ゾフィーは古代怪獣キングザウルス三世の説明をしていた。
「古代アトランティス人に品種改良されたキングザウルスの末裔だ。皆も知っている通り、こいつはバリアーを張ることで光線技を防いでしまう。」
「ではどうやって倒せばいいのですか?」
「ふむ、キングザウルス三世のバリアーはこの長い角から発生している。だがこのバリアーは真上に張ることが不可能だ。角を折るにもバリアーを越えて蹴らないと行けないので体術などが得意な戦士なら角を折って倒すことが可能だ。光線技も上空から放てればバリアーが張っていない部分に攻撃するのも手だ。この戦法は、あの宇宙恐竜ゼットンの最終進化前…甲殻体までにも効くから色々と自分なりの攻略法を考えてみると良い」
ゾフィーはキングザウルス三世のほかに暗殺宇宙人ナックル星人、雪男星人バルダック星人など様々な宇宙人の説明をしていくとベルが鳴る。
「おっと、さて今日はここまで!!」
「「「「「ありがとうございました!!」」」」」
ゾフィーside
ふぅ、久々に講師として立ったが、生徒たちも真面目にノートをとっていたな。今年の宇宙警備隊隊員は楽しみにしておくとしよう。
私はウルトラ学校を後にして自分の家へと帰ってきた。カプセル怪獣たちを外に出して、くつろがせた。
「しかしよご主人、あたしたちにも隠し事なんて水臭いぜ?怪獣は怪獣使いの気配に敏感なんだよ」
「・・・・・・うん、ご主人からレイブラッドの力を感じる。それもベリアルの力・・・・・・」
「ご主人様、もしかして中にベリアルが?」
流石に彼女達には見破られてしまうか。
「そのとおりだよ。だけど安心をしてくれ、私は私だから。」
「だな、ご主人から嫌な臭いはしないからよ」
「・・・・・・うん、私達のご主人様だ」
「私はたとえご主人がどう変わってもずーーっとお傍にいますからね!!」
「私も・・・・・・」
「ありがとう」
彼女達にお礼を言い、私は自分の布団に入るとベリアルさんが話しかけてきた。
『全くお前は昔から変わらないな。まぁお前に救われた私も人のこと言えないが・・・・・・お前は本当は優しすぎる。お前の記憶を見せてもらったが・・・・・・あのブルーって奴のことも・・・・・・』
「忘れていません。彼の命をかけた行動のおかげで彼らが生き延びたことも・・・・・・」
私は永遠に忘れることはない。盟友ブルーが眠るあの地球・・・・・・私に命の尊さを教えてくれたのが彼だからだ。私はこうして今も宇宙の平和を守るために戦っているよ。
次回 ゾフィーはヒカリと共にある惑星へとやってきた。惑星アーブだ。
次回「惑星アーブ」